JPH0530417Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は患者の排出物等の汚物を量るようにした
のう盆に関する。

従来病院等で手術、治療などの処置のさいに
は、金属製、プラスチツク製、繊維製等の容量の
異なる数種ののう盆が使用されている。これらの
う盆は、処置のさい不要になつた包帯、汚染され
たガーゼ、脱脂綿等の処置材料、患部の洗滌廃液
その他の排出液、患者の吐出物等の汚物を入れる
のに用いられている。しかしこれらのう盆には、
収容された上記汚物量、特に液状汚物量等を簡単
にはかるようにしたものはなく、甚だ不便であつ
た。

本案は上記の如き従来ののう盆の欠点に鑑み考
案されたもので、のう盆の側壁に、該のう盆の底
壁上に溜つた汚物量の目安となる目盛りを設けた
もので、のう盆を机上に載置する等して該目盛り
から容易にその量を知ることができる。

以下本案を図面を参照しつつ説明すると、金
属、プラスチツク、加工紙等の繊維製材等で形成
された底壁１と側壁２を有するのう盆３が形成さ
れ、のう盆の側壁２にはこののう盆の底壁上に吐
出等により溜つた吐出物等の汚物量の目安となる
目盛り、数字等を併記した目盛りその他の標示４
を設けている。標示４は底壁を基準にして形成し
ている。上記の如く側壁に標示をもうけたのう盆
内の汚物の量を測るさいには、例えば汚物入りの
う盆を机その他平らな台上１０に載置し、汚物液
面を標示と対照してその量を知ることができる。

またのう盆には、前述の如く底壁を基準とする
標示４以外にのう盆を形成する底壁１と側壁２と
の連結部６の所要部位に、底壁と側壁に渡る平面
上の斜壁５を形成し、この斜壁面を基準にして、
斜壁面を水平上に保つた状態にして該斜壁面上に
溜つた液状等の汚物量の目安となる目盛り等の標
示７を、前記斜壁に面する側壁２に設けることも
できる（第２図）。このようにすれば、のう盆内
に排出された液状汚物等の量が比較的に少なく、
底壁面を基準とする標示４では測定困難な場合で
も、のう盆をその斜壁面が水平な台１０等の上に
対接するように載置して（第４図）、その液面を
標示に対照して容易にその量が分かり、便利であ
る。上記の如く斜壁を基準とする汚物量の目安と
なる標示７を有するのう盆は単独に形成できる
が、底壁を基準とする汚物量の目安となる標示４
を設けると共に底壁と側壁の連結部位に設けた斜
壁５を基準とする汚物量の目安となる別の標示７
を設けたのう盆（第３図）を形成し、汚物量の多
少により分けて計量するようにもできる。

本案は上述の如く構成されているので、汚物特
に液状汚物量が簡易に分り、治療、診断に役立て
ることができ、その構造も簡単で、現在使用中の
のう盆にも容易に適用できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示し、第１図は斜面図、
第２図は変形例を示す断面図、第３図は他の変形
例を示す断面図、第４図は第２図ののう盆内の排
出物量の測定要領を示す説明図である。 １は底壁、２は側壁、３はのう盆、４は標示、
５は斜壁、６は連結部、７は標示。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 底壁と側壁を有するのう盆であつて、前記底
   壁と側壁の連結部に量壁にわたる斜壁を設け斜
   壁上の汚物量の目安となる表示を斜壁にのぞむ
   側壁に設けたのう盆。 ２ 前記底壁の汚物量の目安となる表示を前記側
   壁に設けた請求項１に記載ののう盆。