JPH0530362A - 2値画像データ圧縮方式 - Google Patents

2値画像データ圧縮方式

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JPH0530362A
JPH0530362A JP3179096A JP17909691A JPH0530362A JP H0530362 A JPH0530362 A JP H0530362A JP 3179096 A JP3179096 A JP 3179096A JP 17909691 A JP17909691 A JP 17909691A JP H0530362 A JPH0530362 A JP H0530362A
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JP3179096A
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Shigeru Yoshida
茂 吉田
Yoshiyuki Okada
佳之 岡田
Yasuhiko Nakano
泰彦 中野
Hirotaka Chiba
広隆 千葉
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】注目画素Xが白か黒かを周囲の参照画素A〜G
の状態から予測して予測誤差を符号化する網点画像等の
周期性をもつ2値画像データ圧縮方式に関し、網点画像
のもつ周期性を予測に加えることで高圧縮率を実現する
ことを目的とする。 【構成】網点画像データ20中の注目画素X及び注目画
素Xの周囲の参照画素A〜Gを切出すと共に、注目画素
Xまでのランと同一色の直前のランとの距離差としての
相対距離を網点画像の周期性を示す情報として検出し、
検出した相対距離を、参照画素X及び参照画素A〜Gと
共に入力状態に加えて注目画素が白か黒かを予測し、予
測誤差として得られた出現確率で算術符号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、注目画素が白か黒かを
周囲の参照画素の状態から予測して予測誤差を符号化す
る網点画像等の周期性をもつ2値画像データ圧縮方式に
関する。近年、オフィスオートメーションが発展し、文
書が白黒2値の画像情報としてファクシミリや光ディス
クファイル・システムなどで扱われるようになってい
る。
【0002】文書情報をディジタルデータとして利用す
るとき、画像情報のデータ量は文字コード情報に比べ非
常に大きく10数〜数10倍になる。また、最近は、画
像の品位を向上させるため、ファクシミリにおいては、
従来のG3機の約200dpiから、次のG4機では3
00dpi更には400dpiへと解像度が上がり、デ
ータ量は増加する方向にある。
【0003】従って、蓄積や伝送等で画像情報を効率良
く扱うには、効率的なデータ圧縮を加えることでデータ
量を減らすことが必須となる。
【0004】
【従来の技術】従来、白黒2値画像の代表的な圧縮方式
としてMMR方式と予測符号化方式とがある。MMR方
式はファクシミリでの国際標準化方式であり、走査ライ
ン中の画素が白から黒、または黒から白に変化する変化
点の直前ラインとの境界のずれ、即ち変化点相対アドレ
スが小さいという変化点の接続関係に着目してデータ圧
縮するものである。
【0005】MMR方式により文字、線画からなる通常
の文書画像では数分の1から10数分の1に圧縮でき
る。しかし、網点画像では、中間調が黒画素の面積密度
として表され、画面全体に分散された網点により生じる
変化画素数は膨大な数となるため、MMR方式では、有
効な圧縮ができなかった。標準方式のMMR方式とは別
のデータ圧縮方式として、予測符号化方式がある。予測
符号化方式は、周囲の画素より注目画素の白黒を予測
し、予測のはずれ(予測誤差)を符号化するものであ
る。
【0006】予測符号化では、データの種類に応じた最
適な予測関数を用いれば、文書画像に限らず網点画像で
も高い圧縮率が得られる。しかし、周期や形の異なる多
種類の網点画像や文字画像を圧縮するためには、画像の
種類と同じだけ予測関数を用意する必要があり、構成が
複雑になるという欠点があった。
【0007】また予測符号化方式は、画像の統計的な性
質を予想して予測器を構成しておくために、用意した予
測器と実際に圧縮する画像との統計的性質が合うときは
有効なデータ圧縮ができるが、合わないときには、デー
タ圧縮の効率が著しく低下するという問題点があった。
このような予測符号化方式の従来技術は、例えば、電子
通信学会技術研究報告IE80−12「新聞網点写真の
適応予測符号化」に詳述されている。
【0008】また、MMR方式及び予測符号化方式とは
別に、白黒2値画像を圧縮する従来技術として算術符号
化を用いて圧縮する方式が発表されている。例えば、
"Compression of black-white images with arithmet
ic coding", IEEE Trans. on Commun.,Vol.29, No.6,p
p.858-867, 1981 、或いは、"A muti-purpose VLIS c
hip for adaptive datacompression of bilevel image
s"IBM JournalReasearch and Development, Vol.32, N
o.6, pp.775-795, 1988を参照のこと。
【0009】以下では、前記の文献の方法を中心に従
来の算術符号化を説明する。算術符号化は情報源の文字
の出現頻度が分かっている場合に、最大の効率で圧縮で
きると言われている方法である。即ち算術符号化は、従
来よく用いられているハフマン符号化のように1文字ず
つばらばらに符号化せずに、文字列全体をつなぎ目なし
の符号語として符号化することで、圧縮効率を高めてい
る。
【0010】算術符号化の名前は、符号語が「0.11
011・・・」のような、2進数の小数点の数値にな
り、計算で求められることからきている。前記の文
献では入力データを一旦、2値のデータに直してから2
値の算術符号化を行っている。2値の算術符号化によっ
てデータを圧縮する場合の概念を図8(a)に示し、復
号する場合の概念を図8(b)に示す。
【0011】圧縮と復元は、 (1)モデル化、 (2)確率推定、 (3)2値算術符号化 の3つの段階からなり、それぞれの部分は次の働きをす
る。 (1)モデル化(Model) 画像を1ビット単位の2値データ系列、即ち画像データ
系列に直すと共に、1ビット各画素入力ごとにデータの
履歴を表す「状態(State)」を作成する。 (2)確率推定(Probability estimator) 入力画素の白/黒(0/1)を各状態ごとに出易いシン
ボルMPS(More Probable Simbol) か、出難いシンボ
ルLPS(Less Probable Simbol)かによって、それぞ
れF(False)とT(True)とを出力する。これと同時に、
状態の出現数を計数しており、状態出現数の総数でF又
はTとなった回数を割ることで、T又はFの出現確率p
を推定して出力する。 (3)2値算術符号化(Arithmetic coder/decoder) 図9は2値算術符号化の原理を示す。
【0012】図9において、例えば出難いシンボルMP
SについてT=1又はF=0で表された2値データにお
いて、出現確率pを次のように2の負の巾乗で近似す
る。 p=2-SK (SK:SKew number整数) (1) そして、入力のT又はFにより数直線上で次式によって
符号化の区間幅Asと符号化区間の下端である符号語C
sを逐次求める。次式に入力Tの場合の式を示す。 区間幅:A(s,F)=W(F)=A(s)×2-SK (1) A(s,T)=W(T)=A(s)−W(F) (2) 符号語:C(s,F)=C(s) (3) C(s,T)=W(T)=C(s)+W(F) (4) 換言すると次のようになる。 区間幅: Fの時の区間幅=出難い区間幅WF =(前回の区間幅As)×(Tの出現確率p) (1) Tの時の区間幅=出易い区間幅WT =(前回の区間幅As)−(出難い区間幅WF ) (2) 符号語: Fの時の符号語Cs=前回の符号語Cs (3) Tの時の符号語Cs=(前回の符号語)+(今回の出難い間幅WF )(4) ここで出現確率pを前記(1)式のように確率SKの2
の巾乗で表すため、区間幅As及び符号語Csを求める
演算はシフト走査と加減算のみで実行することができ
る。全てのT又はFの2値入力データを符号化した後、
最終区間の下端を符号語Cとして出力する。
【0013】実際の符号化では、符号化区間の上端と下
端の値を保持しておき、符号化が進んで区間巾が狭まっ
たとき上端を示す値と下端を示す値の一致した上位ビッ
トの部分は、その都度、符号語ビットとして出力する。
例えば上端が「011」で下端が「001」であった場
合には、最上位ビットは同じ「0」であることから、こ
れを符号語ビットとして出力する。従って有限桁の固定
長のレジスタによる演算でビット単位に符号語を得るこ
とができる。
【0014】算術符号化アルゴリズムを図10に示し、
また算術復号化アルゴリズムを図11に示す。これらの
詳細は前記の文献で開示されているが、概略は次の通
りである。図10の算術符号化アルゴリズムは次の処理
を行う。 [ステップS1]出力バッファレジスタQ、符号レジス
タC及び区間幅レジスタAを初期化する。
【0015】[ステップS2]入力データビットMIN
及びスキュー・番号SKを取込む。 [ステップS3]入力データビットのT又はFを判別す
る。 [ステップS4]Fであれば、出力バッファレジスタQ
と符号レジスタCをつないで左にSKビットだけビット
シフトし、シフトした部分に0を入れる。同時に区間幅
レジスタに1.0をセットする。
【0016】[ステップS5]全データの処理が終了し
たか否かチェックする。 [ステップS6]Tであれば、出力バッファレジスタQ
と符号レジスタCをつないで出現確率p=2-SK を加え
る。
【0017】[ステップS7]区間幅Aは1.0より小
さいか否かチェックする。1.0であればステップS5
に進み、1.0より小さいければステップS8に進む。 [ステップS8]出力バッファレジスタQと符号レジス
タCをつないで1ビットだけ左にビットシフトし、シフ
トした部分には0を入れる。
【0018】[ステップS9]全ての処理が終了する
と、出力バッファレジスタQと符号レジスタCをつない
で左に4ビットだけシフトして符号語を出力する。ここ
でステップS4、S6、S8における「shln Q,
C,0」は、「QとCをつないで左にnビットシフト
し、シフトした部分に0を入れる」ことを意味してい
る。
【0019】図11の算術復号化アルゴリズムは、次の
ようになる。 [ステップS1]初期化処理として、入力バッファレジ
スタQを左に4ビットシフトし、シフトした部分に0を
入れる。 [ステップS2]スキュー番号SKを取り込む。
【0020】[ステップS3]符号レジスタCから出現
確率p=2-SK を引いた値が0より小さいか否かチェッ
クする。0より小さければステップと4に進み、0以上
であればステップS7に進む。 [ステップS4]入力符号ビットMOUTをFにセット
する。
【0021】[ステップS5]符号レジスタCと入力バ
ッファレジスタQとをつないで左にSKビットシフト
し、シフトした部分に0を入れる。また区間幅レジスタ
Aに1.0をセットする。 [ステップS6]全符号ビットの処理が終了したか否か
チェックする。
【0022】[ステップS7]入力符号ビットMOUT
をTとする。 [ステップS8]符号レジスタCから出現確率p=2
-SK を引いた値を符号レジスタCに入れる。また区間幅
レジスタAか出現確率p=2-SK を引いた値を区間幅レ
ジスタAに入れる [ステップS9]区間幅レジスタAが1.0より小さい
か否かチェックし、小さければステップS6に進み、
1.0であればステップS10に進む。
【0023】[ステップ10]入力バッファレジスタQ
と符号レジスタCをつないで左に1ビットシフトし、シ
フトした部分に0を入れる。 次に以上説明した算術符号化で2値画像データを圧縮す
る回路のブロック構成を図12に示す。
【0024】図12の回路では端子1から入力した2値
画像データを圧縮符号に直して端子2から出力する。図
8に対応させると、(1)モデル化の部分が予測参照画
素・注目画素切出し回路10であり、(2)確率推定の
部分が予測変換表作成回路11であり、更に(3)2値
算術符号化が2値算術符号化回路12となる。
【0025】予測参照画素・注目画素切り出し回路10
は、図13で示す配置の参照画素A〜Gと注目画素Xを
画像データより切り出す。予測変換表作成回路11は、
参照画素A〜Gを予測の「状態」とし、注目画素Xを1
ビットずつ予測参照画素・注目画素切り出し回路10よ
り入力する。予測変換表作成回路11では、図14に示
す予測変換表を参照し、T又はF及びT又はFの出現確
率SKを出力する。
【0026】即ち、図14の予測変換表には参照画素A
〜Gと注目画素をXを入力状態として出易い注目画素X
が0(白)と1(黒)のどちらであるか、即ちMPSが
0か1かを保持している。注目画素XがMPSと一致す
るときTを出力し、不一致のときFを出力する。同時に
X=MPSとなる回数cnt i(但し、i=0〜127)
と参照画像A〜Gの同一パターンの出現総数t.cnt iを
計数しており、確率SKを
【0027】
【数1】
【0028】として求める。前記の文献では出現確率
として確率SKの2の巾数を出力する例えば参照画像A
〜G及び注目画素Xが ABCDEFG=000000 X=0(白) の入力状態ではMPS=0が保持されており、この場合
にはX=MPSとなることからTを出力する。また注目
画素XがX=1(黒)であれば、MPS=0と等しくな
いのでFを出力する。
【0029】予測変換表作成回路11からT又はFとそ
の出現確率を受けた2値算術符号化回路12は、図9に
示すように順次区間幅Asと符号語CsをT又はFとそ
の出現確率pに応じて求め、全ての注目画素の処理が終
了した最終区間の区間幅Aと符号語Cを出力する。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の2値
画像データの圧縮方式の内、MMR方式は網点画像では
変化画素が多いため高圧縮率を得ることは本質的に難し
いという問題があった。また予測符号化方式で高圧縮率
を得るためには、網点周期や網点の形状などの異なる網
点画像の種類と同じ数だけ予測器を予め用意しておかな
ければならず、構成が複雑になる問題があり、予め周期
や形状の判らない網点画像には対処できなかった。
【0031】更に、従来の算術符号化にあっては、文書
画像では高圧縮率が得られるものの、網点画像では網点
の周期性を取り込めず、能率良く圧縮することが難しい
という問題があった。本発明は、このような従来の問題
点に鑑みてなされたもので、網点画像のもつ周期性を予
測に加えることで高圧縮率を実現できる網点画像等の2
値画像データ圧縮方式を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本発明は、網点画像データ20の任意の
処理ラインの注目画素X毎に白か黒かを周囲の参照画素
A〜Fの状態から予測し、予測誤差を符号化する2値画
像データ圧縮方式を対象とする。
【0033】このような2値画像データ圧縮方式として
本発明にあっては、網点画像データ20中の注目画素X
及び注目画素Xの周囲の参照画素A〜Gを切出す画素切
出し部10と、網点画像データ20中の注目画素Xと同
一色の直前のランの値Runを該注目画素Xの直前の変
化画素位置Pからの関係を加えた値を求める相関検出部
16と、相関検出部16で求めた値の少なくとも一部を
参照画素A〜Gと共に入力状態に加えて注目画素が白か
黒かを予測し、この予測の予測誤差を符号化する符号化
部18とを備えたことを特徴とする。
【0034】ここで相関検出部16は、網点画像データ
20中の注目画素Xと同一色の直前の画素群及び注目画
素Xを含む画素群が白から黒または黒から白へ変化する
エッジ間の距離を計数して2つの計数距離の距離差を求
め、符号化部18は2つの画素群の距離差を参照画素A
〜Gと共に入力状態に加えて注目画素Xが白か黒かを予
測する。
【0035】また相関検出部16は、注目画素Xの白黒
毎に、注目画素Xの直前の同一色の画素群の画素数を計
数する第1カウンタ(アップカウンタ15−2,15−
4)と、注目画素Xが白から黒又は黒から白に変化した
際に第1カウンタの計数値のロードを受け、注目画素X
の処理毎にロードした計数値を1つずつ減算して2つの
画素群の距離差を求める第2カウンタ(ダウンカウンタ
15−3,15−5)とを備える。
【0036】更に符号化部18は、予測した注目画素X
が白又は黒かを示すシンボルが出易い方のシンボルか出
難い方のシンボルかによって、シンボルの出現確率を算
術符号化することを特徴とする。
【0037】
【作用】このような構成を備えた本発明の2値画像デー
タ圧縮方式によれば、直前の網点の変化画素間の距離を
参考にした注目画素の変化画素からの相対距離を検出
し、この相対距離を参照画素と注目画素でなる予測変換
表の入力状態に状態に付加することにより網点画像の周
期性を捉え、少ないビット数での算術符号化を可能と
し、高い圧縮率を実現できる
【0038】
【実施例】図2は本発明の一実施例を示した実施例構成
図である。図2において、10は予測参照画素・注目画
素切出し回路、11は予測変換表作成回路、12は2値
算術符号化回路である。これらの回路は基本的には図1
0に示した従来回路と同じである。
【0039】本発明にあっては、新たに変化画素検出回
路14と相対距離カウンタ15が付加されている。ここ
で変化画素検出回路14と相対距離カウンタ15で相関
検出部16を構成し、また予測変換表作成回路11と2
値算術符号化回路12で符号化部18を構成している。
【0040】図3に変化画素検出回路14と相対距離カ
ウンタ15の詳細を示す。まず変化画素検出回路14
は、フリップフロップ14−1,14−2、EOR(Ex
clusive OR)ゲート14−3及びANDゲート14−4
を備える。その動作は図2の予測参照画素・注目画素切
出し回路10より注目画素信号Xを入力してフリップフ
ロップ14−1にセットし、フリップフロップ14−2
に既にセットされている直前の画素信号の排他論理和を
EORゲート14−3で取り、注目画素Xが白から黒、
または黒から白に変化するときに“1”となる変化画素
信号を出力する。同時にフリップフロップ14−2とE
ORゲート14−3との論理積をANDゲート14−4
を取ることで変化方向を表す信号を出力する。変化方向
を示す信号は白から黒の変化で“0”となり、黒から白
への変化で“1”となる。
【0041】変化画素検出回路14からの変化画素信号
及び変化方向信号信号は相対距離カウンタ回路15に入
力される。相対距離カウンタ回路15は、入力のデマル
チプレクサ15−1、出力のマルチプレクサ15−6、
網点の黒ラン用アップカウンタ(BUカウンタ)15−
2、白ラン用アップカウンタ(WUカウンタ)15−
4、黒ラン用ダウンカウンタ(BDカウンタ)15−3
及び白ラン用ダウンカウンタ(WDカウンタ)15−5
を備える。
【0042】相対距離カウンタ15の動作は次のように
なる。まず変化方向信号によるデマルチプレマクサ15
−1とマルチプレクサ15−6の切替えにより、白ラン
か黒ランかの変化方向に応じて白用と黒用のカウンタの
組の一方が用いられる。例えば図4に示すように、時刻
t1で注目画素Xが黒ランの始めの変化画素であったと
すると、直前の黒ランを計数したアップカウンタ15−
2の内容B1をダウンカウンタ15−3に移した後、ク
リアする。続いて時刻t1〜t4に示すように、黒ラン
の各注目画素が入力されるごとに現在のランをアップカ
ウンタ15−2でアップカウントする共に、直前のラン
の計数値B1をダウンカウンタ15−3でダウンカウン
トする。
【0043】ダウンカウンタ15−3の内容は変化方向
信号によって切り換えるマルチプレクサ15−6を介し
て次段の予測変換表作成回路11に出力される。即ち、
網点画像にあっては図5に示すように、白ランと黒ラン
は周期的に出現するので、現在の黒ランLb2と直前の黒
ランLb1、または現在の白ランLw2と直前の白ランLw1
と相関関が大きい。この網点の周期性から直前の同一色
のランを参考に予測の精度を高めることが可能である。
【0044】相対距離カウンタ15では、ダウンカウン
タ15−3又は15−5の直前のランの計数値がダウン
カウントされて0に近づくと、参照画素Xの白又は黒状
態が同一でも、周期性からみて色が変化する可能性が高
まるという関係を予測に組み込むことができる。ここで
前回のランの計数値をダウンカウントして距離差を計数
するダウンカウンタ15−3,15−5としては、予測
変換表に使用する予測状態数の制約からビット数が限定
され、例えば最大値あるいは最小値まで計数したらクラ
ンプされるようにしておく。ダウンカウンタ15−3,
15−5のビット数は網点のピッチが表せるビット数ま
で取れば十分である。
【0045】再び図2を参照するに、予測変換表作成回
路11は予測参照画素・注目画素切出し回路10から参
照画素及び注目画素を入力すると共に、相対距離カウン
タ15から例えば4ビットの計数値を入力し、図6に示
す予測変換表を作成し、入力した状態に基づいてT又は
F、及びその出現確率SKを出力する。図6の予測変換
表は、図12に示した従来の予測変換表の入力状態に4
ビットの相対距離カウンタ15の値を加えた点が異なっ
ている。また入力状態が相対距離カウンタの4ビット分
増したので、入力状態数は2048に増加している。
【0046】更に図2の2値算術符号化回路12は予測
変換表作成回路11から出力されるT又はFとその出現
確率に基づいて区間幅と区間幅の下端の符号語を求める
算術符号化処理を行い、全ての注目画素の処理が最終区
間の区間幅と符号語を処理結果として出力する。この予
測誤差の出現確率の算術符号化に際しては、相対位置カ
ウンタ15からの網点画像の周期性を判断する情報も得
られ、従来より正確な予測及び算術符号化を行うことが
できる。
【0047】このように周期性に関する情報を取り込む
ことで正確な予測が可能になると、予測変換表作成回路
11からはTの出力される割合が高くなり、Tが多けれ
ば算術符号化における区間幅の変化は少ないので、最終
区間の区間幅を表現するビット数を少なくして高い圧縮
率を得ることができる。図7は予測変換表作成回路11
からTの出力が続いたときの算術符号化回路12による
処理を示したもので、Tが続くと区間幅A1〜A7の変
化が少いことが判る。
【0048】尚、上記の実施例において、変化画素検出
回路14は、注目画素Xの変化を検出するようにしてい
るが、注目画素Xのみに限る必要はなく、参照画素A〜
Gの一部も含めた多数決や連結関係等の論理によってエ
ッジであるか否かを検出するようにしても良い。また、
実施例では相対距離カウンタ15の全ビットを予測の状
態に加えるようにしたが、変化画素の位置は白黒2値化
時の量子化ノイズで1〜2画素ずれるので、下位1ビッ
トを除いた計数値を用いるようにして状態数を減らして
も良い。
【0049】更に、上記の実施例では圧縮回路のみを示
したが、復元回路は圧縮の逆の構成を取れば良い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、網
点画像の処理ラインにおける変化画素からの相対位置と
して周期情報を予測に加えるとともに、予測誤差して得
られた出現確率に従った算術符号化によって適応符号化
を行えるので、網点画像において高い圧縮率を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の実施例構成図
【図3】図2の変化画素検出回路及び相対距離カウンタ
の実施例構成図
【図4】図3の変化画素検出回路の動作説明図
【図5】網点画像における黒ラン及び白ランの周期性を
示した説明図
【図6】図2の予測変換表作成回路で作成される予測変
換表を示した説明図
【図7】本発明により予測精度が向上した場合の算術符
号化の処理内容を示した説明図
【図8】算術符号化及び復号化の基本的なアルゴリズム
を示した説明図
【図9】算術符号化の処理内容を示した説明図
【図10】従来の算術符号化処理を示したフローチャー
【図11】従来の算術復号化処理を示したフローチャー
【図12】予測符号化及び算術符号化を行う従来の2値
画像データ圧縮方式の回路説明図
【図13】予測符号化に使用する参照画素の一例を示し
た説明図
【図14】従来の予測変換表の説明図
【符号の説明】
10:画素切出し部(予測参照画素・注目画素切出し回
路) 11:予測変換表作成回路 12:2値算術符号化回路 14:変化画素検出回路 15:相対距離カウンタ 16:相関検出部 18:符号化部 20:網点画像データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 広隆 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】網点画像データ20の任意の処理ラインの
    注目画素X毎に白か黒かを周囲の参照画素A〜Fの状態
    から予測し、予測誤差を符号化する2値画像データ圧縮
    方式に於いて、 網点画像データ20中の注目画素X及び注目画素Xの周
    囲の参照画素A〜Gを切出す画素切出し部10と、 網点画像データ20中の注目画素Xと同一色の直前のラ
    ンの値Runを該注目画素Xの直前の変化画素位置Pか
    らの関係を加えた値を求める相関検出部16と、 該相関検出部16で求めた値の少なくとも一部を前記参
    照画素A〜Gと共に入力状態に加えて注目画素が白か黒
    かを予測し、該予測の予測誤差を符号化する符号化部1
    8と、 を備えたことを特徴とする2値画像データ圧縮方式。
  2. 【請求項2】請求項1記載の2値画像データ圧縮方式に
    於いて、 前記相関検出部16は、網点画像データ20中の注目画
    素Xと同一色の直前の画素群及び注目画素Xを含む画素
    群が白から黒または黒から白へ変化するエッジ間の距離
    を計数して2つの計数距離の距離差を求め、 前記符号化部18は、前記2つの画素群の距離差を前記
    参照画素A〜Gと共に入力状態に加えて注目画素Xが白
    か黒かを予測することを特徴とする2値画像画像データ
    圧縮方式。
  3. 【請求項3】請求項2記載の2値画像データ圧縮方式に
    於いて、 前記相関検出部16は、注目画素Xの白黒毎に、注目画
    素Xの直前の同一色の画素群の画素数を計数する第1カ
    ウンタと、注目画素Xが白から黒又は黒から白に変化し
    た際に前記第1カウンタの計数値のロードを受け、注目
    画素Xの処理毎にロードした計数値を1つずつ減算して
    2つの画素群の距離差を求める第2カウンタとを備えた
    ことを特徴とする2値画像データ圧縮方式。
  4. 【請求項4】請求項1記載の2値画像データ圧縮方式に
    於いて、 前記符号化部18は、予測した注目画素Xが白又は黒か
    を示すシンボルが出易い方のシンボルか出難い方のシン
    ボルかによって、該シンボルの出現確率を算術符号化す
    ることを特徴とする画像データ圧縮方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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