JPH05303408A - 制御方法及び制御装置 - Google Patents
制御方法及び制御装置Info
- Publication number
- JPH05303408A JPH05303408A JP4109996A JP10999692A JPH05303408A JP H05303408 A JPH05303408 A JP H05303408A JP 4109996 A JP4109996 A JP 4109996A JP 10999692 A JP10999692 A JP 10999692A JP H05303408 A JPH05303408 A JP H05303408A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control
- controlled object
- controller
- output
- model
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Feedback Control In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 非線形性の強い制御対象に対し、線形制御モ
デルをベースにした制御系のモデル誤差を小さくし、制
御性能を向上させる。 【構成】 制御装置101と、制御モデル102と、制
御器101と制御モデル103の動作点及び制御装置1
01を設計するセットアップ制御系105と、制御対象
102と制御モデル103の出力を監視し、それらの出
力を入力とする評価関数に基づいて、セットアップ制御
系105を動作させる判定手段104を設ける。そし
て、動作点が移動して誤差が大きくなったときこれを判
定手段104にて検出し、動作点の再設定をセットアッ
プ制御系105で行い、非線形制御系における制御モデ
ルの精度を向上し、目標とする制御性能を維持する。
デルをベースにした制御系のモデル誤差を小さくし、制
御性能を向上させる。 【構成】 制御装置101と、制御モデル102と、制
御器101と制御モデル103の動作点及び制御装置1
01を設計するセットアップ制御系105と、制御対象
102と制御モデル103の出力を監視し、それらの出
力を入力とする評価関数に基づいて、セットアップ制御
系105を動作させる判定手段104を設ける。そし
て、動作点が移動して誤差が大きくなったときこれを判
定手段104にて検出し、動作点の再設定をセットアッ
プ制御系105で行い、非線形制御系における制御モデ
ルの精度を向上し、目標とする制御性能を維持する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機の様な非線形性
の強い制御系の制御方法及びその装置に係り、特に、制
御性能を向上させるのに好適な制御方法及びその装置に
関する。
の強い制御系の制御方法及びその装置に係り、特に、制
御性能を向上させるのに好適な制御方法及びその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】圧延機では、被圧延材に加える荷重と圧
延された板厚とは比例しない。従って、制御対象の線形
性を仮定して構築された線形制御理論を用いて設計され
た制御器で、非線形性の強い制御対象を制御しても、所
望の制御性能を得ることができない。そこで、従来か
ら、非線形性の強い圧延機などの制御では、制御対象の
時間的変化が少なく制御量が目標値に近くなる定常状態
における制御器の動作点を求め、動作点近傍では線形で
あると仮定して制御を行なうセットアップ制御が行なわ
れている。なお、火力発電機やプラント制御では、セッ
トポイント制御と呼ばれている。
延された板厚とは比例しない。従って、制御対象の線形
性を仮定して構築された線形制御理論を用いて設計され
た制御器で、非線形性の強い制御対象を制御しても、所
望の制御性能を得ることができない。そこで、従来か
ら、非線形性の強い圧延機などの制御では、制御対象の
時間的変化が少なく制御量が目標値に近くなる定常状態
における制御器の動作点を求め、動作点近傍では線形で
あると仮定して制御を行なうセットアップ制御が行なわ
れている。なお、火力発電機やプラント制御では、セッ
トポイント制御と呼ばれている。
【0003】セットアップ制御では、微分方程式の定常
解を解くときと同様に、時間変化項を零とし、逆モデル
法,ダイナミックプログラミング,リニアプログラミン
グなどの手法を用いて最適解つまり動作点を求め、次
に、この動作点の近傍で制御対象を線形近似した線形制
御モデルを作成する。そして、この線形制御モデルに対
し動作点からのずれを零にするレギュレータ問題とし
て、微分方程式の過渡解を対象に最適解を求める線形制
御理論にのっとったフィードバック制御を行なってい
る。
解を解くときと同様に、時間変化項を零とし、逆モデル
法,ダイナミックプログラミング,リニアプログラミン
グなどの手法を用いて最適解つまり動作点を求め、次
に、この動作点の近傍で制御対象を線形近似した線形制
御モデルを作成する。そして、この線形制御モデルに対
し動作点からのずれを零にするレギュレータ問題とし
て、微分方程式の過渡解を対象に最適解を求める線形制
御理論にのっとったフィードバック制御を行なってい
る。
【0004】尚、セットアップ制御系に関連するものと
して、「板圧延の理論と実際」日本鉄鋼協会、昭和59
年9月1発行の289〜292頁の記載がある。
して、「板圧延の理論と実際」日本鉄鋼協会、昭和59
年9月1発行の289〜292頁の記載がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】非線形性の強い制御対
象を線形制御器で制御する場合、制御の進行と共に動作
点が移動してしまったり、制御目標値が時々刻々と変化
する場合は、制御対象とこれを線形化したモデルとの誤
差が制御の進行に従って大きくなり、目標とする制御性
能を維持できなくなるという問題がある。
象を線形制御器で制御する場合、制御の進行と共に動作
点が移動してしまったり、制御目標値が時々刻々と変化
する場合は、制御対象とこれを線形化したモデルとの誤
差が制御の進行に従って大きくなり、目標とする制御性
能を維持できなくなるという問題がある。
【0006】本発明の目的は、圧延機の様な非線形性の
強い制御対象を持つ制御系において、高い制御性能を維
持する制御方法及びその装置を提供することにある。
強い制御対象を持つ制御系において、高い制御性能を維
持する制御方法及びその装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、制御器とし
て1つあるいは複数の制御器を持ち、制御器を設計する
際に用いた制御対象のモデルをシミュレータとして1つ
あるいは複数持ち、制御対象とシミュレータの出力を監
視し、それらの出力により制御器及びシミュレータの動
作点をセットアップしなおすことで、達成される。
て1つあるいは複数の制御器を持ち、制御器を設計する
際に用いた制御対象のモデルをシミュレータとして1つ
あるいは複数持ち、制御対象とシミュレータの出力を監
視し、それらの出力により制御器及びシミュレータの動
作点をセットアップしなおすことで、達成される。
【0008】
【作用】本発明では、セットアップ制御系を有する非線
形制御系において、動作点からのずれが大きくなると、
線形化した制御対象のモデル誤差が大きくなることに着
目し、線形化したモデルと実際の制御対象又は他の制御
モデルとの出力差に基づいてセットアップ制御系を再動
作させて動作点を移動させるので、常に制御モデルの誤
差を小さくすることができ、目標とする制御性能を維持
できる。
形制御系において、動作点からのずれが大きくなると、
線形化した制御対象のモデル誤差が大きくなることに着
目し、線形化したモデルと実際の制御対象又は他の制御
モデルとの出力差に基づいてセットアップ制御系を再動
作させて動作点を移動させるので、常に制御モデルの誤
差を小さくすることができ、目標とする制御性能を維持
できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の一実施例に係る制御系の構成
図である。本実施例の制御装置101は、制御対象10
2に指令を与え、その出力を目標値に一致させる制御を
行なう。制御装置101からの指令は、同時に線形制御
モデル103に与えられる。判定手段104は、制御対
象102と線形制御モデル103の出力の差を入力とす
る評価関数の出力が、しきい値以上となったとき毎に、
セットアップ制御系105を動作させる。セットアップ
制御系105は、制御装置101及び線形制御モデル1
03に対して、動作点の設定、制御装置101の設計を
行なう。熱間圧延機の場合、圧延現象モデルとして、以
下の式が良く知られている。
明する。図1は、本発明の一実施例に係る制御系の構成
図である。本実施例の制御装置101は、制御対象10
2に指令を与え、その出力を目標値に一致させる制御を
行なう。制御装置101からの指令は、同時に線形制御
モデル103に与えられる。判定手段104は、制御対
象102と線形制御モデル103の出力の差を入力とす
る評価関数の出力が、しきい値以上となったとき毎に、
セットアップ制御系105を動作させる。セットアップ
制御系105は、制御装置101及び線形制御モデル1
03に対して、動作点の設定、制御装置101の設計を
行なう。熱間圧延機の場合、圧延現象モデルとして、以
下の式が良く知られている。
【0010】
【数1】
【0011】
【数2】
【0012】
【数3】
【0013】
【数4】
【0014】
【数5】
【0015】
【数6】
【0016】
【数7】
【0017】
【数8】
【0018】このように、圧延現象は、非線形性が強い
ため、現代制御理論などのように線形制御対象を前提と
して制御装置を構成する場合、定常状態において出側板
厚h、入側板厚H、出側板速v、圧延温度T、張力t等
が目標値となるように、ロール間のギャップS、ロール
速度vR等の動作点をセットアップ制御系105におい
て決定する。尚、理解を容易にするために、数式7に示
すh,S,P,Kの関係を図8に、数式1のPとhの関
係を図9に示す。図9に示すP−hのグラフは一例であ
り、この曲線が、温度等によって変化していく。
ため、現代制御理論などのように線形制御対象を前提と
して制御装置を構成する場合、定常状態において出側板
厚h、入側板厚H、出側板速v、圧延温度T、張力t等
が目標値となるように、ロール間のギャップS、ロール
速度vR等の動作点をセットアップ制御系105におい
て決定する。尚、理解を容易にするために、数式7に示
すh,S,P,Kの関係を図8に、数式1のPとhの関
係を図9に示す。図9に示すP−hのグラフは一例であ
り、この曲線が、温度等によって変化していく。
【0019】次に、動作点(例えば図9におけるh1)
近傍で、圧延現象モデルを、例えば、以下の式のように
線形化した線形制御モデルを決定する。
近傍で、圧延現象モデルを、例えば、以下の式のように
線形化した線形制御モデルを決定する。
【0020】
【数9】
【0021】そして、線形化された制御モデルの構造及
びパラメータを、図1の線形制御モデル103に設定す
る。更に、線形制御モデル103に基づいて、制御装置
101の構造,ゲインなどを設定する。
びパラメータを、図1の線形制御モデル103に設定す
る。更に、線形制御モデル103に基づいて、制御装置
101の構造,ゲインなどを設定する。
【0022】図2(a)は判定手段104の詳細構成図
であり、同図(b)はその処理手順を示すフローチャー
トである。判定手段104は、圧延現象モデルの出側板
厚h、入側板厚H、板幅b、温度T、張力t、ロールの
ギャップS等のパラメータのうち、少なくとも1つのパ
ラメータについて、制御対象102と線形制御モデル1
03の出力を入力し(ステップ211)、それらの差を
入力とする評価関数201(f(ΔH,Δh,Δb,Δ
T,Δt,ΔS))の値を計算する(ステップ21
2)。評価関数201としては、制御モデルと制御対象
の出力や状態量の偏差の絶対値に重み付けして和をとっ
たものや、偏差の二乗に重み付けして和をとったもの、
出力や状態量が作る2ベクトルのなす角等、様々なもの
が考えられる。次に、評価関数201の値を比較回路2
03で常に監視し続け、しきい値202を超えたかどう
か判断し(ステップ213)、しきい値を越えたとき、
セットアップ制御系105を動作させる(ステップ21
4)。これにより、図9において、動作点をh1として
制御をしているときに制御モデルとの差が大きくなって
前記の評価関数201の値がしきい値を越えたとき、セ
ットアップ制御系105を動作させて、新たな動作点h
2を求める。
であり、同図(b)はその処理手順を示すフローチャー
トである。判定手段104は、圧延現象モデルの出側板
厚h、入側板厚H、板幅b、温度T、張力t、ロールの
ギャップS等のパラメータのうち、少なくとも1つのパ
ラメータについて、制御対象102と線形制御モデル1
03の出力を入力し(ステップ211)、それらの差を
入力とする評価関数201(f(ΔH,Δh,Δb,Δ
T,Δt,ΔS))の値を計算する(ステップ21
2)。評価関数201としては、制御モデルと制御対象
の出力や状態量の偏差の絶対値に重み付けして和をとっ
たものや、偏差の二乗に重み付けして和をとったもの、
出力や状態量が作る2ベクトルのなす角等、様々なもの
が考えられる。次に、評価関数201の値を比較回路2
03で常に監視し続け、しきい値202を超えたかどう
か判断し(ステップ213)、しきい値を越えたとき、
セットアップ制御系105を動作させる(ステップ21
4)。これにより、図9において、動作点をh1として
制御をしているときに制御モデルとの差が大きくなって
前記の評価関数201の値がしきい値を越えたとき、セ
ットアップ制御系105を動作させて、新たな動作点h
2を求める。
【0023】図3(a)はセットアップ制御系105の
構成図であり、同図(b)はその処理手順を示すフロー
チャートである。セットアップ制御系105は、制御モ
デル301、目標値入力手段302、動作点決定機構3
03、線形制御モデル決定機構304、制御装置設計機
構305を有する。動作点決定機構303は、目標値入
力手段302により入力された出側板厚h,入側板厚
H,出側板速v,圧延温度T,張力t等の目標値を満足
するように、ロール間のギャップS、ロール速度vR等
の動作点を、厳密な制御モデル301に従って決定する
(ステップ311)。次に、線形制御モデル決定機構3
04で、ステップ311で決定された動作点近傍で厳密
な制御モデル301を線形化した線形制御モデルを決定
し、その構造及びパラメータを制御モデル103に設定
する(ステップ312)。最後に制御装置設計機構30
5で、制御モデル103に基づいて、制御装置101の
構造,ゲインなどを設定する(ステップ313)。
構成図であり、同図(b)はその処理手順を示すフロー
チャートである。セットアップ制御系105は、制御モ
デル301、目標値入力手段302、動作点決定機構3
03、線形制御モデル決定機構304、制御装置設計機
構305を有する。動作点決定機構303は、目標値入
力手段302により入力された出側板厚h,入側板厚
H,出側板速v,圧延温度T,張力t等の目標値を満足
するように、ロール間のギャップS、ロール速度vR等
の動作点を、厳密な制御モデル301に従って決定する
(ステップ311)。次に、線形制御モデル決定機構3
04で、ステップ311で決定された動作点近傍で厳密
な制御モデル301を線形化した線形制御モデルを決定
し、その構造及びパラメータを制御モデル103に設定
する(ステップ312)。最後に制御装置設計機構30
5で、制御モデル103に基づいて、制御装置101の
構造,ゲインなどを設定する(ステップ313)。
【0024】図4は、本発明の第2実施例に係る制御系
の構成図である。この実施例では、図1に示す第1実施
例における制御装置101を、複数の制御装置411〜
41nで構成し、その出力を、制御装置切り換え機構4
06により切り換えて制御対象402及び制御モデル4
03に与えられるようになっている。各制御装置411
〜41nは、異なる動作点を持つ制御モデルに基づいて
設計されている。第1実施例と同様に、判定手段404
は、制御対象402と制御モデル403の出力を監視
し、その差を入力とする評価関数の値がしきい値を超え
た場合に、セットアップ制御系405を動作させる。セ
ットアップ制御系405は、第1実施例と同様に、動作
点の決定と線形制御モデル403の決定を行ない、制御
装置切り換え機構406に動作点を指示する。
の構成図である。この実施例では、図1に示す第1実施
例における制御装置101を、複数の制御装置411〜
41nで構成し、その出力を、制御装置切り換え機構4
06により切り換えて制御対象402及び制御モデル4
03に与えられるようになっている。各制御装置411
〜41nは、異なる動作点を持つ制御モデルに基づいて
設計されている。第1実施例と同様に、判定手段404
は、制御対象402と制御モデル403の出力を監視
し、その差を入力とする評価関数の値がしきい値を超え
た場合に、セットアップ制御系405を動作させる。セ
ットアップ制御系405は、第1実施例と同様に、動作
点の決定と線形制御モデル403の決定を行ない、制御
装置切り換え機構406に動作点を指示する。
【0025】制御装置切り換え機構406は、指示され
た動作点に最も近い動作点を持つ制御装置41i(i=
1〜n)の出力が制御対象402及び制御モデル403
の指令として与えられるように、切り換えを行なう。制
御装置切り換え機構406では、制御装置411〜41
nまでの出力をディジタルに切り換えるのではなく、そ
れらの配分比を、次の数式10に示す様に、時間ととも
に変化させてもよい。この数式10は、時間tiに、制
御器jから制御器iに切り替える場合の制御装置切り替
え機構406の具体例である。
た動作点に最も近い動作点を持つ制御装置41i(i=
1〜n)の出力が制御対象402及び制御モデル403
の指令として与えられるように、切り換えを行なう。制
御装置切り換え機構406では、制御装置411〜41
nまでの出力をディジタルに切り換えるのではなく、そ
れらの配分比を、次の数式10に示す様に、時間ととも
に変化させてもよい。この数式10は、時間tiに、制
御器jから制御器iに切り替える場合の制御装置切り替
え機構406の具体例である。
【0026】
【数10】
【0027】図5は、本発明の第3実施例に係る制御系
の構成図である。本実施例では、それぞれ異なる動作点
を持つ複数の制御モデル521〜52nと、制御モデル
521〜52nに基づいて設計された複数の制御装置5
11〜51nを有する。判定手段504において、制御
対象502の出力と、各制御モデル521〜52nの出
力を、評価関数により比較し、複数の制御モデル521
〜52nの内から少なくとも1つを選択し、それらの配
分比を制御装置切り換え機構506に指示する。制御装
置切り換え機構506は、複数の制御モデル521〜5
2nの出力を指示された配分比で制御対象502及び複
数の制御モデル521〜52nに指令として与える。本
実施例において、複数の制御モデルは、同じ動作点を持
っていても異なる動作点を持っていてもよい。また、線
形モデルであっても非線形モデルであっても良い。
の構成図である。本実施例では、それぞれ異なる動作点
を持つ複数の制御モデル521〜52nと、制御モデル
521〜52nに基づいて設計された複数の制御装置5
11〜51nを有する。判定手段504において、制御
対象502の出力と、各制御モデル521〜52nの出
力を、評価関数により比較し、複数の制御モデル521
〜52nの内から少なくとも1つを選択し、それらの配
分比を制御装置切り換え機構506に指示する。制御装
置切り換え機構506は、複数の制御モデル521〜5
2nの出力を指示された配分比で制御対象502及び複
数の制御モデル521〜52nに指令として与える。本
実施例において、複数の制御モデルは、同じ動作点を持
っていても異なる動作点を持っていてもよい。また、線
形モデルであっても非線形モデルであっても良い。
【0028】図6は、本発明の第4実施例に係る制御系
の構成図である。本実施例では、制御装置601と、異
なる動作点で線形化された複数の制御モデル621〜6
2nと、判定手段604と、セットアップ制御系605
を有し、判定手段604で、制御対象602と各制御モ
デル621〜62nの出力を比較し、近い出力を持つ制
御モデルの内少なくとも1つの制御モデルを選択し、そ
れらをセットアップ制御系605に指示し、セットアッ
プ制御系605を動作させる。セットアップ制御系60
5は、指示された制御モデルにより動作点を決定し、そ
の動作点で線形制御モデルを決定し、それに基づいて制
御装置601を設計する。本実施例において第3実施例
と同様に、複数の制御モデルは、同じ動作点を持ってい
ても異なる動作点を持っていてもよい。また、線形モデ
ルであっても非線形モデルであっても良い。
の構成図である。本実施例では、制御装置601と、異
なる動作点で線形化された複数の制御モデル621〜6
2nと、判定手段604と、セットアップ制御系605
を有し、判定手段604で、制御対象602と各制御モ
デル621〜62nの出力を比較し、近い出力を持つ制
御モデルの内少なくとも1つの制御モデルを選択し、そ
れらをセットアップ制御系605に指示し、セットアッ
プ制御系605を動作させる。セットアップ制御系60
5は、指示された制御モデルにより動作点を決定し、そ
の動作点で線形制御モデルを決定し、それに基づいて制
御装置601を設計する。本実施例において第3実施例
と同様に、複数の制御モデルは、同じ動作点を持ってい
ても異なる動作点を持っていてもよい。また、線形モデ
ルであっても非線形モデルであっても良い。
【0029】図7は、本発明の第5実施例に係る制御系
の構成図である。第1実施例と異なるのは、制御モデル
722に比べ、制御対象702をより忠実に再現する制
御モデル721を有し、判定手段704において、制御
対象702の出力の代わりに制御モデル721の出力を
用いる点である。
の構成図である。第1実施例と異なるのは、制御モデル
722に比べ、制御対象702をより忠実に再現する制
御モデル721を有し、判定手段704において、制御
対象702の出力の代わりに制御モデル721の出力を
用いる点である。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、線形制御モデルと実際
の制御対象の応答差に基づいて制御モデル及び制御器を
再セットアップするので、常に制御モデルを正確に保
ち、現代制御理論などの線形制御系の能力を十分に発揮
した高精度な制御系を構築できる。
の制御対象の応答差に基づいて制御モデル及び制御器を
再セットアップするので、常に制御モデルを正確に保
ち、現代制御理論などの線形制御系の能力を十分に発揮
した高精度な制御系を構築できる。
【図1】本発明の第1実施例に係る制御系の構成図であ
る。
る。
【図2】図1に示す判定手段の詳細構成図と判定処理手
順のフローチャートである。
順のフローチャートである。
【図3】図1に示すセットアップ制御系の詳細構成図と
処理手順のフローチャートである。
処理手順のフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施例に係る制御系の構成図であ
る。
る。
【図5】本発明の第3実施例に係る制御系の構成図であ
る。
る。
【図6】本発明の第4実施例に係る制御系の構成図であ
る。
る。
【図7】本発明の第5実施例に係る制御系の構成図であ
る。
る。
【図8】数式7の説明図である。
【図9】動作点の再設定の説明図である。
101…制御器、102…制御対象、103…線形制御
モデル、104…判定手段、105…セットアップ制御
系。
モデル、104…判定手段、105…セットアップ制御
系。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 隆 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 中島 正明 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 斉藤 裕 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 服部 哲 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 執行 正謙 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内
Claims (14)
- 【請求項1】 非線形特性を有する制御対象に所望の動
作をさせるように指令を発生する制御器を備える制御装
置において、前記制御対象に対応する制御モデルと、前
記制御対象の出力と前記制御モデルの出力を比較判定す
る判定手段と、該判定手段が前記両出力間に所定値以上
の誤差が生じていると判定する毎に前記制御器と前記制
御モデルの動作点を設定するセットアップ制御系とを備
えることを特徴とする制御装置。 - 【請求項2】 非線形特性を有する制御対象に所望の動
作をさせるように指令を発生する制御器を備える制御装
置において、異なる動作点を持つ制御モデルに基づいて
設計された複数の制御器と、前記制御対象に対応する線
形制御モデルと、該線形制御モデルの出力と前記制御対
象の出力とを比較判定する判定手段と、該判定手段の出
力が前記両出力間の誤差が所定値以上であることを示す
とき前記線形制御モデルの動作点を設定するセットアッ
プ制御系と、前記判定手段の出力により前記制御器を切
り換えて前記誤差が少なくなる制御器を選択する切換手
段とを備えることを特徴とする制御装置。 - 【請求項3】 非線形特性を有する制御対象に所望の動
作をさせるように指令を発生する制御器を備える制御装
置において、前記制御対象に対応し異なる動作点を持つ
複数の制御モデルと、各制御モデルに基づいて設計され
た複数の制御器と、前記制御対象の出力と前記制御モデ
ルの出力とを比較判定する判定手段と、前記判定手段の
出力が前記両出力間の誤差が所定値以上であることを示
すとき前記制御器を切り換えて前記誤差が少なくなる制
御器を選択する切換手段とを備えることを特徴とする制
御装置。 - 【請求項4】 非線形特性を有する制御対象に所望の動
作をさせるように指令を発生する制御器を備える制御装
置において、前記制御対象に対応し動作点の異なる複数
の制御モデルと、前記制御対象の出力と前記制御モデル
の出力とを比較判定する判定手段と、前記判定手段の出
力が前記両出力間に所定値以上の誤差があることを示す
とき前記制御器の動作点を再設定すると共に前記制御モ
デルを該当する制御モデルに切り替えるセットアップ制
御系とを備えることを特徴とする制御装置。 - 【請求項5】 非線形特性を有する制御対象に所望の動
作をさせるように指令を発生する制御器を備える制御装
置において、前記制御対象に対応し動作点の異なる複数
の制御モデルと、前記各制御モデルの出力を比較判定す
る判定手段と、前記判定手段の出力により前記制御モデ
ル及び前記制御器の動作点を再設定するセットアップ制
御系とを備えることを特徴とする制御装置。 - 【請求項6】 請求項2または請求項3において、切換
手段は、複数の制御器の出力の配分比を時間で変化させ
るものであることを特徴とする制御装置。 - 【請求項7】 非線形特性を有する制御対象に所望の動
作をさせるように指令を発生する制御器を備える制御装
置において、前記制御対象に対応する制御モデルを設定
し、前記制御対象の出力と前記制御モデルの出力を比較
判定し、該両出力間に所定値以上の誤差が生じていると
判定される毎に前記制御器と前記制御モデルの動作点を
セットアップ制御系で再設定することをことを特徴とす
る制御方法。 - 【請求項8】 非線形特性を有する制御対象に所望の動
作をさせるように指令を発生する制御器を備える制御装
置において、異なる動作点を持つ制御モデルに基づいて
設計された複数の制御手段を用意し、前記制御対象に対
応する線形制御モデルを設定し、該線形制御モデルの出
力と前記制御対象の出力とを比較判定し、該両出力間の
誤差が所定値以上であるとき前記線形制御モデルの動作
点をセットアップ制御系で設定すると共に、前記判定結
果により前記制御器を切り換えて前記誤差が少なくなる
制御器を選択することを特徴とする制御方法。 - 【請求項9】 非線形特性を有する制御対象に所望の動
作をさせるように指令を発生する制御器を備える制御装
置において、前記制御対象に対応し異なる動作点を持つ
複数の制御モデルを用意し、各制御モデルに基づいて設
計された複数の制御器を用意し、前記制御対象の出力と
前記制御モデルの出力とを比較判定し、該両出力間の誤
差が所定値以上であるとき前記制御器を切り換えて前記
誤差が少なくなる制御器を選択することを特徴とする制
御方法。 - 【請求項10】 非線形特性を有する制御対象に所望の
動作をさせるように指令を発生する制御器を備える制御
装置において、前記制御対象に対応し動作点の異なる複
数の制御モデルを用意し、前記制御対象の出力と前記制
御モデルの出力とを比較判定し、該両出力間に所定値以
上の誤差があるときセットアップ制御系で前記制御器の
動作点を再設定すると共に前記制御モデルを該当する制
御モデルに切り替えることを特徴とする制御方法。 - 【請求項11】 非線形特性を有する制御対象に所望の
動作をさせるように指令を発生する制御器を備える制御
装置において、前記制御対象に対応し動作点の異なる複
数の制御モデルを用意し、前記各制御モデルの出力を比
較判定し、この判定結果により前記制御モデル及び前記
制御器の動作点をセットアップ制御系で再設定すること
を特徴とする制御方法。 - 【請求項12】 請求項8または請求項9において、複
数の制御器の出力の配分比を時間で変化させて前記誤差
を少なくすることを特徴とする制御方法。 - 【請求項13】 制御対象が非線形特性を有するために
制御対象に制御信号を出力する制御器の動作点をセット
アップ制御系で設定し該動作点における線形制御モデル
に基づいて制御を行う制御装置において、制御対象の出
力と線形制御モデルの出力との間に誤差を監視する手段
と、誤差がしきい値より大きくなったときセットアップ
制御系に動作点の再設定を行わせ前記制御器と前記線形
制御モデルの動作点を再設定後の動作点にして制御を継
続させる手段とを備えること特徴とする制御装置。 - 【請求項14】 制御対象が非線形特性を有するために
制御対象に制御信号を出力する制御器の動作点をセット
アップ制御系で設定し該動作点における線形制御モデル
に基づいて制御を行う制御方法において、制御対象の出
力と線形制御モデルの出力との間に誤差を監視し、誤差
がしきい値より大きくなったときセットアップ制御系に
動作点の再設定を行わせ前記制御器と前記線形制御モデ
ルの動作点を再設定後の動作点にして制御を継続するこ
と特徴とする制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4109996A JPH05303408A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 制御方法及び制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4109996A JPH05303408A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 制御方法及び制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05303408A true JPH05303408A (ja) | 1993-11-16 |
Family
ID=14524457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4109996A Pending JPH05303408A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 制御方法及び制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05303408A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0816215A (ja) * | 1994-06-27 | 1996-01-19 | Mazda Motor Corp | 機器の制御装置および制御方法 |
JP2009134751A (ja) * | 1998-01-22 | 2009-06-18 | Mts Systems Corp | 物理的システムにおいて入力信号を発生する方法及び装置 |
JP2011118841A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | シミュレーション方法、システム、及びプログラム |
US9846585B2 (en) | 2013-05-14 | 2017-12-19 | Rockwell Automation Technologies, Inc. | System and method for emulation of an automation control system |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP4109996A patent/JPH05303408A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0816215A (ja) * | 1994-06-27 | 1996-01-19 | Mazda Motor Corp | 機器の制御装置および制御方法 |
JP2009134751A (ja) * | 1998-01-22 | 2009-06-18 | Mts Systems Corp | 物理的システムにおいて入力信号を発生する方法及び装置 |
JP2011118841A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | シミュレーション方法、システム、及びプログラム |
US9846585B2 (en) | 2013-05-14 | 2017-12-19 | Rockwell Automation Technologies, Inc. | System and method for emulation of an automation control system |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3136183B2 (ja) | 制御方法 | |
CN109731929B (zh) | 一种基于极点配置方法的液压活套控制方法 | |
US5706193A (en) | Control system, especially for a non-linear process varying in time | |
JPH05303408A (ja) | 制御方法及び制御装置 | |
Caputo et al. | Fuzzy control of heat recovery systems from solid bed cooling | |
JP3456526B2 (ja) | 圧延機の制御方法 | |
CN111781836B (zh) | 一种液压力预设性能自适应渐近控制方法 | |
Chao et al. | Model reference adaptive control of air-lubricated capstan drive for precision positioning | |
US6915180B2 (en) | Identification method for cross directional position correspondence and manufacturing equipment using this method for sheet form products | |
EP3045675B1 (de) | System und Verfahren zum Regeln eines Turbineneinlassventils | |
JP2012121063A (ja) | タンデム圧延機の制御方法及び制御装置 | |
JPH06114426A (ja) | 圧延機用油圧圧下装置 | |
JP3316992B2 (ja) | 制御装置,制御方法及び圧延機の制御装置並びに圧延機の制御方法 | |
JP3983988B2 (ja) | リバースミルにおけるパススケジュール計算装置 | |
JP3234109B2 (ja) | プロセス制御装置 | |
Hwang et al. | Design of a robust thickness controller for a single-stand cold rolling mill | |
CN112154382B (zh) | 钢铁设备控制装置 | |
JPH0871627A (ja) | 制御装置 | |
Yin et al. | Modeling and multivariable active disturbance rejection control of hydraulic looper multivariable system | |
JP2001030005A (ja) | 板幅制御装置 | |
JP3389903B2 (ja) | 金属帯の圧延制御方法 | |
JPH038886A (ja) | 厚さのプロフィール制御装置 | |
JPH0716625A (ja) | 圧延機制御方法及び装置 | |
KR950013243B1 (ko) | 압연기 제어방법 및 장치 | |
JP2844636B2 (ja) | プログラム制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20031208 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040106 |