JPH0530339A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH0530339A
JPH0530339A JP3179149A JP17914991A JPH0530339A JP H0530339 A JPH0530339 A JP H0530339A JP 3179149 A JP3179149 A JP 3179149A JP 17914991 A JP17914991 A JP 17914991A JP H0530339 A JPH0530339 A JP H0530339A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、原稿台の大きさを越える原稿を円滑
に読み取れる画像読取装置を提供することを目的とす
る。 【構成】a×bの大きさの原稿台を有する複写機で、原
稿台より大きいm×nの原稿を読み取ってコピーを行う
際に、まず原稿を原稿台の大きさか、より小さいエリア
S1,S2,S3,S4に分割し、原稿を原稿台の右下
角に合わせてS1を読み取る。そして、読み取りが終了
すると、原稿を原稿台の左下角に合わせ、キャリッジを
S2の位置に移動させてS2を読み取り、S1,S2の
コピー動作を終了する。次に、S1,S2と同様に、S
3,S4の読み取りを行い、S3,S4のコピー動作を
終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像読取装置に関し、特
に原稿台の大きさを越える原稿を読み取り可能な画像読
取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像読取装置においては、例えば
地図,パース,CAD図面等の大版な原稿に対するニー
ズが増えてきており、このようなニーズに対してA1サ
イズ等の大版原稿を読み取り可能なデジタルカラー複写
機も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、実
際の大版原稿としては、B1サイズあるいはA0サイズ
等、A1サイズを越えるものも少なくない。そこで、さ
らに大きな原稿台を持つ画像読取装置を提案することも
可能であるが、原稿台が大きくなることで、図16に示
すように、原稿台ガラスが自身の重さでたわみ、周辺部
と中心部において撮像素子と原稿までの距離が異なり画
像に悪影響を及ぼすと共に、また設置スペースも大きく
なるという欠点があった。
【0004】また、リーダ部に、主走査方向のみスキャ
ナキャリッジを移動し、副操作方向には原稿を移動する
シート送り機構を備えることも可能であり、この方式で
は、少なくとも副操作方向に対しては、原稿の大きさの
制限がなくなる。
【0005】しかし、このようなタイプのリーダ部を有
する装置では、セットされる原稿がシート状でなければ
ならず、原稿の形状によって読み取りが限定されてしま
う。また、このように原稿を移動させていくには、精度
を出すための制御も難しく、コスト的にも不利であると
いう欠点もあった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するために成さ
れたもので、原稿台の大きさを越える原稿を円滑に読み
取れる画像読取装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、本発明の画像読取装置は以下の構成を備え
る。
【0008】すなわち、原稿台の大きさを越える原稿を
読み取り可能な画像読取装置であって、原稿台を越える
大きさの原稿を所望の大きさに分割する分割手段と、該
分割手段で分割された原稿の配置を指定する指定手段
と、該指定手段で指定された配置に応じて原稿の読み取
りを行う読み取り手段とを備える。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る好適な一
実施例を詳細に説明する。
【0010】図1は、実施例におけるデジタル・カラー
複写機の外観図である。
【0011】図示するように、本デジタル・カラー複写
機10は、大別して2つの要素から構成されている。
【0012】すなわち、第1の大別要素として、本複写
機10の上方位置には、原稿画像をカラーで読み取り、
デジタル・カラー画像データを出力するカラー・イメー
ジ・スキャナ部(以下、「リーダ部」と略す。)12を
備える。なお、このリーダ部12内には、デジタル・カ
ラー画像データの各種の画像処理を行うと共に、外部装
置とのインタフェース等の処理機能を有するコントロー
ラ部14が内蔵されている。
【0013】また、第2の大別要素として、リーダ部1
2の下方に位置し、該リーダ部12のコントローラ部1
4より出力されるカラー・デジタル画像信号を記録紙に
記録するためのプリンタ部20を備えている。
【0014】リーダ部12は、原稿抑え板16の図示し
ない原稿台上に下向きに置かれた、立体状又はシート状
もしくは大版サイズのシート状原稿等の各種形状、サイ
ズの原稿より画像情報を読み取るための機構も内蔵して
いる。
【0015】また、リーダ部12の上面の一側には、コ
ントローラ部14に接続された操作部18が設けられて
いる。この操作部18は、複写機としての各種情報の表
示や動作指示等の入力を行うためのものである。
【0016】更に、コントローラ部14は、操作部18
を介して入力された情報に応じて、リーダ部12やプリ
ンタ部20に対する動作指示を行うように構成されてい
る。そして、複雑な編集処理等を行う必要のある場合に
は、原稿押え板16に替えて、デジタイザ等を取り付
け、これをコントローラ部14に接続することができ、
これにより、より高度な画像処理が可能となる。
【0017】一方、プリンタ部20においては、特開昭
54−59936号公報に記載された如きインク・バブ
ル・ジェット記録方式の記録ヘッドを使用したフル・カ
ラーのインク・ジェット・プリンタが用いられている。
【0018】上述した2つの大別要素は、互いに分離可
能であり、接続ケーブルを延長することによって互いに
離れた場所に設置することも可能に設定されている。
【0019】以下、以上の大別要素を関係する図面を参
照して詳細に説明する。
【0020】図2は、図1に示したデジタル・カラー複
写機10内の内部構成を横から見た状態で概略的に示す
断面図である。
【0021】[リーダ部12]まず、複写機10のリー
ダ部12の構成を説明する。
【0022】リーダ部12においては、露光ランプ2
2、レンズ24、及びフル・カラーでライン・イメージ
の読み取りが可能なイメージ・センサ26(実施例では
CCDセンサを採用)によって原稿台ガラス28上に置
かれた原稿の画像、プロジェクタによる投影像、又は、
シート送り機構30によるシート状原稿の画像が読み取
られる。
【0023】次に、このようにしてリーダ部12で読み
取られた画像情報に対する各種の画像処理を、該リーダ
部12及びコントローラ部14で行い、その後、読み取
り、画像処理された情報がプリンタ部20に送られ、こ
こで記録紙に記録されることになる。
【0024】[プリンタ部20]次に、プリンタ部20
において、記録紙は小型定形サイズ(実施例ではA4〜
A3サイズまで)のカット紙を収納する給紙カセット3
2、又は、大型サイズ(実施例ではA2〜A1サイズま
で)の記録を行うためのロール紙34より選択的に供給
される。
【0025】また、給紙は、コントローラ部14よりの
プリント開始指示によって開始され、以下の経路で、ま
ず給紙第1ローラ44位置まで搬送される。なお、実施
例においては、給紙部カバー38に沿って記録紙を手差
し口34より1枚ずつ手で入れることにより行う手差し
給紙(装置外部よりの給紙)をも可能にしている。
【0026】プリンタ部20に装着された給紙カセット
32よりの記録紙給紙の場合には、給紙カセット32の
記録紙セット面・給紙端部上面には、給紙カセット32
よりカット紙を1枚ずつ取り出すためのピック・アップ
・ローラ40を駆動することにより給紙カセット32に
セットされた最上部の記録紙が取り出され、カット紙送
りローラ42に送られ、更に、そのローラ42により給
紙第1ローラ44まで搬送される。
【0027】一方、ロール紙34の場合には、ロール紙
給紙ローラ46により連続して送り出され、カッター4
8により定形長にカットされ、上述した給紙第1ローラ
44位置まで搬送される。
【0028】同様に、給紙が手差し口36よりの手差し
給紙である場合には、手差しされた記録紙は手差しロー
ラ50によって給紙第1ローラ44まで搬送される。
【0029】ここで、ピック・アップ・ローラ40、カ
ット紙送りローラ42、ロール紙給紙ローラ46、給紙
第1ローラ44、手差しローラ50は、不図示の給紙モ
ータ(実施例ではDCサーボ・モータが用いられてい
る。)により駆動され、各々のローラに付帯した電磁ク
ラッチによって随時回転駆動のオン・オフ制御が行える
ように構成されている。
【0030】このようにして上述の給紙経路のいずれか
より選択給紙された記録紙は、給紙第1ローラ44まで
搬送される。なお、記録紙の斜行(スキユー)を取り除
くため、この給紙に際しては、記録紙に所定量の紙ルー
プを形成した後、給紙第1ローラ44をオンして回転駆
動し、次に給紙第2ローラ52に記録紙が搬送されるこ
とになる。
【0031】また、給紙第1ローラ44と給紙第2ロー
ラ52との間には、記録ヘッド56の上側に配設された
紙送りローラ64と、下側に配設された紙送りローラ5
2との間で正確な紙送り動作を行うために記録紙に所定
量たるませてバッファを作るように構成されている。そ
して、このバッファには、記録紙のたるみ量としてのバ
ッファ量を検出するためのバッファ量検知センサ54が
配設されている。このように、記録紙にバッファを紙搬
送中において、常に作ることにより、特に大判サイズの
記録紙を搬送する場合の紙送りローラ64及び給紙第2
ローラ52にかかる負荷を低減することができ、正確な
紙送り動作が可能になる。
【0032】以上のように、記録紙の搬送システムが構
成されたプリンタ部20において、記録ヘッド56によ
りプリントの際には、記録ヘッド56が装着されている
走査キャリッジ58がキャリッジ・レール60の上を走
査モータ62により図面の表裏方向に往復動して、記録
紙の主走査方向への走査が行われるように構成されてい
る。そして、往路の走査では、記録ヘッド56により記
録紙上に画像がプリントされ、復路の走査では、紙送り
ローラ64により記録紙を所定量だけ送る副走査方向の
送り動作が行われる。
【0033】ここで、この副走査方向に沿う送り量は、
後述する定移動量として定義されており、ここでは記録
ヘッド56の副走査方向に沿う幅に相当する長さ、すな
わち、図示していないが、プラテン74の記録ヘッド5
6に対向する面部分に渡って形成され、吸引孔の配設幅
に相当する長さに設定されている。この吸引孔は、記録
紙をプラテン74に密着させた状態にするためのもので
ある。また、この復路の走査時における走査モータ62
による記録紙駆動制御においては、バッファ量検知セン
サ54を介してバッファ量を検知しながら、常に所定の
バッファ量となるよう制御されている。そして、プリン
トされた記録紙は排紙トレイ66に排出され、上述した
一連のプリント動作を完了する。
【0034】[走査キャリッジ系の構成]次に、図3を
参照して走査キャリッジ58まわりの構成について詳細
な説明を行う。
【0035】図3において、68は記録紙を副走査方向
に沿って間欠送りするための駆動源としての紙送りモー
タである。この紙送りモータ68は、その回転量を任意
に設定・変更できるものであり、紙送りローラ64、及
び給紙第2ローラ用クラッチ70を介して給紙第2ロー
ラ52を駆動するよう構成されている。
【0036】また、前述した走査モータ62は、走査キ
ャリッジ58を走査ベルト72を介して矢印のA,Bで
示す主走査方向に沿って往復走査させるための駆動源と
して設けられている。なお、実施例では、任意の送り量
での正確な紙送り制御が必要なことから、紙送りモータ
68と走査モータ62にパルス・モータが使用されてい
る。そして、実施例においては、プラテン74の下端に
対向した位置に不図示の紙押え部材が配設されており、
走査キャリッジ56の走査中に該紙押え部材が記録紙を
プラテンに固定することにより、記録紙の移動等が発生
しないよう制御されている。
【0037】ここで、記録紙が給紙第2ローラ52に到
達すると、給紙第2ローラ用クラッチ70及び紙送りモ
ータ68がそれぞれオンされ、記録紙の先端は一対の紙
送りローラ64に挾持されるまで、プラテン74を搬送
される。そして、搬送された記録紙はプラテン74上に
設けられた紙検知センサ76によってプラテン74を通
過して搬送されたことを検知され、センサ情報は位置制
御、ジャム制御等に利用される。
【0038】記録紙の先端が紙送りローラ64に到達す
ると、給紙第2ローラ用クラッチ70、紙送りモータ6
8が夫々オフされ、次にプラテン74の内側空間は、不
図示の吸引モータの起動により負圧となされ、吸引動作
が開始される。このような吸引動作により、記録紙はプ
ラテン74上に密着させられることになる。この時、同
時に上述した紙押え部材も記録紙をプラテンに固定す
る。
【0039】ここで、記録紙への画像プリント動作に先
立って、走査キャリッジ58はホーム・ポジション・セ
ンサ78が配設された位置まで移動され、次に矢印Aの
方向に沿って往路走査が行われる。
【0040】この往路走査において、所定の位置よりシ
アン“C”、マゼンタ“M”、イエロー“Y”、ブラッ
ク“K”の夫々のインクを適宜記録ヘッド56より吐出
して画像の記録(プリント)が行われる。そして、主走
査方向に沿う所定の長さ分の画像記録動作を終えたら、
走査モータ62の駆動方向を逆転し、走査キャリッジ5
8を逆に、すなわち、矢印Bで示す方向に移動させて復
路走査を開始する。走査モータ62は、走査キャリッジ
58がホーム・ポジション・センサ78の配設位置に戻
るまで逆転駆動される。
【0041】また、この復路走査の間、紙送りモータ6
8を起動させて紙送りローラ64を回転することによ
り、矢印Cで示す記録ヘッド56で記録した副走査方向
に沿う長さ分(記録ヘッド56の幅分)だけの紙送り動
作が行われる。なお、実施例においては、この紙送り
量、すなわち、副走査方向の移動量は上述した記録ヘッ
ド56の幅分の定移動量のみが設定されるわけではな
く、最終ライン幅により規定される片移動量に設定され
る場合がある。
【0042】実施例では、記録ヘッド56はインク・ジ
ェット・ノズルであり、合計256本のノズルがY,
M,C,Kの各色についてアセンブリされている。
【0043】一方、走査キャリッジ58がホーム・ポジ
ション・センサ78で規定されるホーム・ポジションに
停止すると、記録ヘッド56の回復動作が行われる。こ
の回復動作は、安定した記録動作を行うための処理であ
り、記録ヘッド56のノズル内に残留しているインクの
粘度変化等から生じる吐出開始時のムラを防止するため
の処理である。この処理では、給紙時間、装置内温度、
吐出時間等の予めプログラムされた条件に従って、記録
ヘッド56の各ノズルへの加圧動作を行い、各ノズルか
らインクの空吐出動作を行う。
【0044】以上説明の動作を繰り返すことにより、記
録紙上の全面に渡り所望の画像記録が行われることにな
る。
【0045】[システム構成]次に、本実施例のデジタ
ル・カラー複写機10における制御システムの画像信号
の処理及び制御について、図4を参照して説明する。
【0046】図4において、参照符号100は装置全体
の制御を司るメインCPUであり、メインCPU100
には、プリンタの制御動作を司るプリンタ制御CPU1
02、読み取り制御動作を司るリーダ制御CPU10
4、画像表示動作を処理するメイン画像処理部106、
操作者による入力部としての操作部108が接続されて
いる。ここで、プリンタ制御CPU102とリーダ制御
CPU104とは、夫々プリンタ部、リーダ部の動作制
御を行うもので、メインCPU100とはマスタとスレ
ーブの関係に設定されている。上述のメイン画像処理部
106は、エッジ強調スムージング、マスキング、黒抽
出、2値化、トリミング等を行う画像処理部である。
【0047】また、プリンタ制御CPU102とメイン
画像処理部106には、同期メモリ110が接続されて
いる。この同期メモリ110は、入力動作の時間バラツ
キの吸収及び前述した記録ヘッドの機構上の並びによる
遅延補正を行うためのものである。そして、同期メモリ
110の出力は、記録ヘッド56に接続されている。ま
た、プリンタ制御CPU102はプリンタ部の入力駆動
の制御を行うプリンタ部駆動系114に接続されてい
る。
【0048】一方、リーダ制御CPU104はシェーデ
ィング補正、色補正γ補正等の読み取り系で必要な補正
処理を行う入力計画像処理部116と、リーダの入力駆
動の制御を行うリーダ部駆動系118とに接続されてい
る。更に、入力系画像処理部116にはCCDラインセ
ンサ120が接続されており、この入力系画像処理部1
16はメイン画像処理部106に接続されている。
【0049】上述したように、実施例におけるリーダ部
12はメインCPU100、リーダ制御CPU104、
メイン画像処理部106、操作部108、入力系画像処
理部116、リーダ部駆動系118、並びに、イメージ
センサとしてのCCDラインセンサ26とから構成され
ている。また、プリンタ部20はプリンタ制御CPU1
02、同期メモリ110、記録ヘッド56、並びにプリ
ンタ部駆動系114とから構成されている。
【0050】次に、上述したリーダ部12の中で特に特
徴的な部分であるメイン画像処理部106、入力系画像
処理部116の構成を図5を参照して説明する。
【0051】図5において、121は入力マスキング処
理部であり、122はログ変換処理部であり、この両処
理部121、122によって入力系画像処理部116が
構成されている。120はメイン画像処理部106の各
処理部を統率する編集処理部であり、120aは編集処
理部に内蔵されているパラメータ切換フラグ記憶領域で
ある。123は画像信号の色変換処理を行う色変換処理
部、124はマスキング処理を行う出力マスキング処理
部、125はγ補正を行うγ補正処理部、126はエッ
ジ強調スムージング等の処理を行うエッジ強調処理部、
127は画像の2値化処理を行う2値化処理部、134
はC,M,Yデータより黒成分(K)を作る黒抽出部で
ある。実施例では、以上の構成によりメイン画像処理部
106が構成されている。ここで、各画像処理部へのデ
ータセットはメインCPU100及びリーダ部CPU1
04からデータバス132を介して行われる。
【0052】実施例の各画像処理部は、それぞれデータ
バンクを2つづつ持っており、編集処理部120からの
制御信号128〜131、135〜137に従ってどち
らか一方のデータバンクを選択し、選択したデータバン
クに設定されたパラメータに従った画像処理を実行す
る。各画像処理部の各データバンクの選択パターンは、
実行すべき画像処理に対応してメインCPU100から
データバス132を介して夫々セットされる。
【0053】<第1の実施例>次に、図6〜図8のフロ
ーチャートに従ってメインCPU100、リーダ制御C
PU104、プリンタ制御CPU102によって制御さ
れるコピーシーケンスについて説明する。
【0054】まず、図6に示すステップS11におい
て、操作部108よりユーザによって原稿サイズ、印字
サイズ、倍率、画像処理等任意のコピーモードが設定さ
れる。この設定は、次のステップS12で「スタートボ
タン」が押され、コピー動作が開始されるまで再設定可
能である。その後、ステップS12でコピーがスタート
されるとステップS13へ進み、ユーザによって指定さ
れた原稿サイズに応じてコピーエリアの設定を行う。
【0055】次に、この設定処理の詳細を図8に示すフ
ローチャートに従って説明する。
【0056】ステップS41では、原稿サイズが原稿台
より大きか否かの判別を行い、NOの場合はステップS
48へ進み、通常のコピーモードとして設定する。しか
し、YESの場合はステップS42へ進み、分割読み取
りモードを設定する。次に、ステップS43では、原稿
をX方向に分割し、その分割数と分割位置をそれぞれ算
出する。例えば、図9に示すように、a×bの大きさを
持つ原稿台に対し、それよりも大きいm×nの原稿を分
割する場合、X方向に対して原稿をm1 ,m2の2つに
分割する。ここで、分割位置m1は原稿台のX方向の大
きさに等しく、すなわち、m1 =aと設定する。そし
て、ステップS44では、同様にY方向に対して原稿を
1 、n2 の2つに分割する。この分割位置n1 は、Y
方向の原稿台の大きさに等しく、すなわち、n1 =bと
設定する。この結果、原稿はS1 =m1 ×n1 ,S2
2 ×n1 ,S3 =m1 ×n2 ,S4 =m2 ×n2 の4
つのエリアに分割されることになる。
【0057】そして、ステップS45では、Y方向の分
割数をコピー枚数として登録する。この処理は、図9に
示す例の場合、エリアS1とS2、エリアS3とS4が
それぞれ1枚のロール紙に印字されるため、コピー枚数
は2枚となる。続くステップS46では、ユーザに対し
て原稿配置を指示する。具体的には、図10に示すよう
なメッセージを操作部108に表示する。図10のメッ
セージ中にコーナー1とあるが、これは図11に示すよ
うに、原稿台の各コーナーにあらかじめ決められている
名称である。
【0058】次に、ユーザによって原稿が配置され、ス
テップS47で「OKキー」がONになると、このサブ
ルーチンでの処理を終了し、図6のステップS14へ進
む。ステップS14では、上述のステップS11で設定
されたモードに応じて種々の画像処理パラメータが設定
される。そして、ステップS15では、リーダ部12に
おいてコピー動作に必要な初期設定、すなわち、シェー
ディング補正、光量調整等が行われる。続くステップS
16では、プリンタ部20においてコピー動作に必要な
初期設定、すなわち、給紙、ヘッドの回復動作が行われ
る。
【0059】ステップS17では、リーダ部12とプリ
ンタ部20がスキャンレディ状態になったのを確認した
後、ステップS18でリーダ部12とプリンタ部20の
同期をとるタイミングでそれぞれに対してスタートコマ
ンドが発行される。ステップS19では、リーダ部12
とプリンタ部20の主走査スキャンがスタートしたのを
確認してからステップS20へ進む。そして、上述のス
テップS13によって分割読み取りモードが設定されて
いるか否かを判断し、YESの場合はステップS21へ
進み、現在スキャンしているラインが分割位置に相当す
るか否かを判別する。この処理は、図9の場合、S1の
X方向の終端、すなわち、m1 の位置に相当しているか
否かを判別する処理である。その結果、YESの場合は
ステップS22へ進み、分割フラグをonに設定する。
しかし、上述のステップS20,S21においてNOの
場合はステップS23へ進み、分割フラグをoffに設
定する。
【0060】分割フラグの設定が終了すると、次のステ
ップS24へ進み、副走査送り量等次のスキャンに必要
な情報をリーダ部12とプリンタ部20へ送信する。次
に、ステップS25で主走査スキャンが終了するのを待
ち、終了すると、ステップS26へ進み、全ラインスキ
ャンが終了したか、すなわち、1枚分のコピーが終了し
たかどうかを判別する。ここで、NOの場合はステップ
S27へ進み、リーダ部12、プリンタ部20に副走査
動作の開始を指示する。そして、次のステップS28で
は、分割フラグがonかoffかを判定し、offの場
合はステップS17へ戻り、onの場合にはステップS
29へ進む。ここでは、リーダ部12とプリンタ部20
に対してコピー動作の一時停止を指示する。そして、ス
テップS30では、ユーザに対して原稿の配置換えを指
示する。例えば、図9のエリアS1の印字が終了した時
点では、次のエリアS2のコピーを行うため、図12の
ようなメッセージが表示される。ステップS31では、
原稿の配置換え後、ユーザによって「OKキー」が押さ
れるのを待ち、押されるとステップS32へ進む。ここ
では、リーダキャリッジを次にコピーするエリアの先頭
位置に移動させる。つまり、図13に示すように、コピ
ーするエリアがS2で、上述したステップS30におい
て原稿が原稿台の左下角をコーナー2に合わせた形で配
置されているため、リーダキャリッジを副走査方向a−
2 の位置へ移動させる処理である。移動が終了する
と、ステップS33へ進み、分割フラグをクリアした
後、上述のステップS17へ戻る。
【0061】一方、ステップS26において、全ライン
分スキャンが終了、すなわち、1枚分のコピーが終了し
たと判別したならばステップS34へ進み、プリンタの
排紙動作を行う。そして、ステップS35では、設定さ
れた枚数分コピーが終了したか否かを判別する。例え
ば、図9のエリアS4までコピーが終了したならば他に
コピーするエリアはないのでYESと判別される。ここ
で、NOと判別されるとステップS36へ進み、プリン
タの給紙動作を行った後、上述のステップS28へ進
む。また、YESと判別された場合は、コピー動作を終
了する。
【0062】なお、エリアS1、S2のコピーが終了し
た後は、引き続きエリアS3のコピーを行なう。このと
きステップS30で図17に示す(a)のような表示が
出て、このように配置された原稿に対してS3のエリア
を読み込むようにリーダーキャリッジが制御される。エ
リアS3のコピーが終了しエリアS4のコピーに移ると
きも同様に図17に示す(b)のような表示が出て、エ
リアS4を読み込むようにリーダーキャリッジの制御を
行なう。以上説明したように、本実施例によれば、原稿
台を越える大きさの原稿の読み取りを複雑な機構を用い
ることなく、円滑に行えるという効果がある。
【0063】<第2の実施例>次に、本発明に係る第2
の実施例について図面を参照して説明する。前述した第
1の実施例では、分割位置を原稿台の終端部に固定して
いたが、第2の実施例では、分割位置を任意に設定する
場合である。
【0064】第1の実施例と同様に、a×bの原稿台よ
りも大きなサイズの原稿を読み込む場合であり、図14
に示すように、X方向に2回、Y方向に2回、エリアと
しては4つのエリアに分割して原稿を読み取るものであ
る。図中、破線は分割位置を示し、この例では、X方向
のm1 位置、Y方向のn1 位置には、丁度画像が存在し
ないため、この部分に分割位置を持ってくると、原稿の
配置換え時に、たとえズレが生じたとしても画像に対し
て影響を与えなくてすむ。
【0065】なお、分割位置の設定については、ユーザ
が行う場合、図6のステップS11のコピーモード設定
処理の中で行われる。
【0066】また、あらかじめ原稿をプリスキャンして
画像データから自動的に最適な分割位置を判別するよう
に制御することも可能である。
【0067】このように、第2の実施例によれば、原稿
を読み取る時の分割位置、及びその設定方法を自由に行
えるという効果がある。
【0068】<第3の実施例>更に、本発明に係る第3
の実施例について図面を参照して説明する。前述した第
1及び第2の実施例では、原稿台よりも大きなサイズの
原稿から読み取られた画像を原稿そのままの形で印字し
ていたが、第3の実施例では、プリントアウトのレイア
ウトを自由に設定できる場合である。
【0069】例えば、図15に示す(a)のような画像
を同(b)のような形でレイアウトする場合である。こ
のようなモードが設定された場合、まず、エリア4の部
分の画像を読み取り印字し、エリア4の読み取りが終了
した時点で、エリア1の読み取りを行うために、図7の
ステップS30において、ユーザに原稿の配置換えを指
示する。その後、エリア4の読み取りを行うように制御
する。
【0070】従って、第3の実施例によれば、原稿台よ
りも大きなサイズの原稿を読み込んで、所望のレイアウ
ト処理を行うことができる。
【0071】なお、前述した各実施例では、操作部10
8としてLCDディスプレイを想定しているが、本発明
はユーザに原稿の配置換え等を指示できるものであれば
何でも良く、特にこれに限定されるものではない。
【0072】また、各実施例では、デジタルカラー複写
機を例に説明したが、リーダ単体を読み取り装置として
使い、コンピュータと接続するような場合にも応用でき
る。もちろん、扱う信号がカラーである必要はない。
【0073】本発明は、複数の機器により構成されるシ
ステムに適用しても良いし、1つの機器からなる装置に
適用しても良い。また、システム或いは装置にプログラ
ムを供給することによって達成される場合にも適用でき
ることは言うまでもない。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
原稿台の大きさを越える原稿を円滑に読み取ることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるデジタル・カラー複写機の外観
図である。
【図2】実施例におけるデジタル・カラー複写機の内部
構成を示す断面図である。
【図3】実施例における走査キャリッジの構成を示す図
である。
【図4】実施例における制御システムの構成を示すブロ
ック図である。
【図5】メイン画像処理部と入力系画像処理部の構成を
示すブロック図である。
【図6】
【図7】
【図8】第1の実施例におけるコピーシーケンスを示す
フローチャートである。
【図9】第1の実施例における原稿の分割を説明するた
めの図である。
【図10】原稿台への原稿配置を指示するメッセージを
示す図である。
【図11】原稿台の各コーナーを示す図である。
【図12】原稿台への原稿配置を指示するメッセージを
示す図である。
【図13】分割位置への移動を説明するための図であ
る。
【図14】第2の実施例における原稿の分割を説明する
ための図である。
【図15】第3の実施例におけるプリントアウトのレイ
アウトを示す図である。
【図16】従来例における不具合を説明するための図で
ある。
【図17】原稿台への原稿配置を指示するメッセージを
示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 原稿台の大きさを越える原稿を読み取り
    可能な画像読取装置であって、 原稿台を越える大きさの原稿を所望の大きさに分割する
    分割手段と、 該分割手段で分割された原稿の配置を指定する指定手段
    と、 該指定手段で指定された配置に応じて原稿の読み取りを
    行う読み取り手段とをを備えることを特徴とする画像読
    取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007201611A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像形成方法及びプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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