JPH05302347A - 水洗便所用薬剤供給装置 - Google Patents

水洗便所用薬剤供給装置

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JPH05302347A
JPH05302347A JP12927392A JP12927392A JPH05302347A JP H05302347 A JPH05302347 A JP H05302347A JP 12927392 A JP12927392 A JP 12927392A JP 12927392 A JP12927392 A JP 12927392A JP H05302347 A JPH05302347 A JP H05302347A
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water
toilet
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Yuriko Takai
百合子 高居
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薬剤供給機構と便器洗浄水供給機構とを分離
して設ける装置の改良により、薬剤交換作業の煩雑さや
困難さ等を解決する。 【構成】 便器用洗浄水供給管40を流れる洗浄水を分
取し、水移送管50を介して外函12に供給する。この
水の供給は、フロート誘導枠16内を浮揚したフロート
20が連通孔14を閉塞することにより停止される。供
給された水により薬剤容器24に内包される薬剤が水中
に浸出する。そして、便器用洗浄水供給管40内を流れ
る水が停止すると、外函12の薬剤含有水は再び水移送
管50を介して便器用洗浄水供給管40に逆流し、便器
内に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長期間にわたって、消
毒、消臭、洗浄等の目的で便器内に薬剤を供給しうる水
洗便所用薬剤供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に水洗便所では、消毒、消臭、洗浄
等の目的で様々な薬剤による処理が行われている。この
薬剤処理の方法は水洗便所の型により異なるが、例え
ば、薬剤を直接便器内や洗浄水貯水タンク内に投入する
もの、薬剤を洗浄水貯水タンクへの給水部位に置くもの
などがある。
【0003】このような薬剤処理の必要性は、多数の人
々が使用する駅、公園等など各所の公衆便所においてと
りわけ高くなるが、その場合、薬剤交換作業の容易さや
薬効の持続性などが重要となる。例えば、便器に薬剤を
直接投入する場合は交換作業は容易となるが、薬剤消費
量が激しいので頻繁に交換しなければならず不経済であ
る。また、洗浄水貯水タンク内に投入する場合は作業が
煩雑となったり、薬剤の交換時期の判断が困難となった
りするという問題のほか、薬剤全体が常に水と接触して
いるのでやはり薬剤消費量が多くなり不経済であるとい
う問題もある。更に、貯水タンクの給水部位に薬剤を置
く場合は、貯水タンクが高所にある型では薬剤の交換作
業や交換時期の判断が困難となり、一方低所にある場合
にはそのような問題は生じないが、心無い利用者による
いたずら等がなされる恐れがある。
【0004】このような種々の問題点を解決するものと
して、薬剤供給機構と便器洗浄水供給機構とを分離して
設けたものがある(例えば、特公昭49−21541号
公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の薬剤の使用によ
り水洗便所を消毒、消臭等する装置や方法においては、
薬剤交換作業が煩雑であったり不経済であったりという
種々の問題がある。そして、これらの問題は、使用回数
の多い公衆便所においてはとりわけ大きいものがある。
【0006】そこで本発明は、薬剤供給機構と便器洗浄
水供給機構とを分離して設ける装置の改良により、上記
の数々の問題点を解決できる水洗便所用薬剤供給装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、薬剤供給函と
便器用洗浄水供給管とを水移送管により連結してなる水
洗便所用薬剤供給装置において、前記薬剤供給函が、天
井面に外部との連通孔を有し、底面に水の流入及び排出
口を有する外函と、連通孔とその周縁部を含む範囲で、
かつ少なくとも天井面近傍から底面近傍に至る長さの空
間を囲むように形成、支持されたフロート誘導枠と、フ
ロート誘導枠内に往復運動自在に装填されたフロート
と、外函の所定部位に固定され、内包する薬剤が一部に
おいてのみ水と接触するように保持した薬剤容器とを含
むことを特徴とする水洗便所用薬剤供給装置に関する。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の水洗便所用薬
剤供給装置を説明する。図1は水洗便所用薬剤供給装置
の概略断面図であり、図2は水洗便所用薬剤供給装置の
変形態様の部分概略断面図である。
【0009】水洗便所用薬剤供給装置は、薬剤供給函1
0、便器用洗浄水供給管40及びこれらを連結する水移
送管50とからなる。
【0010】薬剤供給函10は、部分的に着脱自在に形
成された所望形状の外函12を本体とするものであり、
外函12の天井面13には外部(大気中)に貫通させた
連通孔14が設けられている。また、連通孔14とは非
正対位置に相当する外函12の底面17には、水の流入
及び排出口30を形成するとともに、外函12に水移送
管50を連結するためのアダプター32が取り付けられ
ている。このアダプター32は、その先端部が外函12
の底面17よりも内側に突き出すようにして設けること
が好ましいが、底面17と同一平面を形成するように設
けることもできる(図2参照)。外函12の形状や大き
さ等は設置場所に応じて適宜設定される。
【0011】外函12内には、連通孔14とその周縁部
を含む範囲で、かつ少なくとも天井面13近傍から底面
17近傍に至る長さの空間を囲むように形成、支持され
たフロート誘導枠16が設けられている。このフロート
誘導枠16は、適当な枠材で一定容積の空間を囲んだも
のであり、例えば、図示するような、一端周縁部が連通
孔14とその周縁部を囲む天井面13に接触し、他端周
縁部(図中19)が底面17近傍に位置するように取り
付けられた筒が相当する。このフロート誘導枠16は、
天井面13に固着するか、外函12に取り付けたクラン
プのような支持手段で固定するか又は外函12と一体成
形することにより形成、支持できる。
【0012】また、フロート誘導枠16の先端部19と
底面17との間の間隔は、水の自由移動が可能な程度に
保持されている。フロート誘導枠16は、板材などの水
の移動を妨げるもの、金網などの水の移動が可能なもの
の何れの材質でも形成できる。更に、このフロート誘導
枠16は、その一部を外函12の内壁面22で代替して
形成することもできる(図2参照)。
【0013】フロート誘導枠16により囲まれた中空部
内には、フロート20が往復運動自在に装填されてい
る。このフロート20は水浮揚可能なものであり、その
天井面13側に向いた面は、連通孔14と接触し、それ
をほぼ閉塞できるような形状に形成されている。
【0014】外函12の所定部位には、所望の薬剤を内
包する薬剤容器24が適当な支持手段により固定されて
いる。ここでいう所定部位とは、外函12内に流入した
水と薬剤容器24内の薬剤が接触できる部位という意味
であるが、薬剤浸出部(図中の25が相当する)が底面
17と接触するように薬剤容器24を固定することが好
ましい。
【0015】薬剤容器24は、消毒剤、消臭剤、洗浄
剤、芳香剤などの所望の薬剤を内包しているもので、内
包された薬剤が一部においてのみ水と接触するように保
持されている。即ち、薬剤が液状のものの場合には、内
部の薬剤は図示するような海綿体(薬剤浸出部)25を
介してのみ水と接触し、徐々に水中に浸出する。また、
薬剤が固体状のものの場合には、薬剤のうち容器から突
出した(即ち、薬剤自体が剥き出しになった)部分(薬
剤浸出部)においてのみ水と接触し、徐々に水中に浸出
する。
【0016】薬剤容器24の支持手段は、図示するよう
にクランプ26により固定する方法、接着剤により内壁
面22に直接貼着する方法(図2参照)などを用いるこ
とができる。
【0017】薬剤供給管10の内部には、薬剤容器24
に内包された薬剤とは別個に芳香剤や消臭剤を設置する
ことができる。その場合には、必要に応じて外函12に
芳香又は消臭成分を外部に放出させるための開口部を形
成することが好ましい。
【0018】このような構造の薬剤供給函10が、アダ
プター32と便器用洗浄水供給管40の所定部位に取り
付けたノズル42に両端を接続した水移送管50によ
り、薬剤含有水と便器用洗浄水が相互に移動可能なよう
に便器用洗浄水供給管40に連結されている。なお、こ
の便器用洗浄水供給管40へのノズル42の取り付け部
位は、水供給源から便器に至るまでの間で薬剤供給函1
0及び水移送管50の設置場所や薬剤交換作業の容易さ
を考慮して適宜設定される。また、薬剤供給函10と便
器用洗浄水供給管40とを水移送管50により連結する
際には、必要に応じて適当なシール部材や締め付け部材
等(図中の52、53、54)を用いることができる。
【0019】次に、本発明の水洗便所用薬剤供給装置に
おける便器への薬剤供給動作について説明する。水供給
源から供給された一定量の水は便器用洗浄水供給管40
を通り便器内に洗浄水として排出されるが、その際、便
器用洗浄水供給管40を通過する水の一部はノズル42
により分取され、水移送管50を経て、流入及び排出口
32から外函12内部に流入する。
【0020】このようにして水が流入すると、外函12
内部全体の水位が上昇し、それにつれてフロート20が
フロート誘導枠16の中空部を浮揚し始める。更に水の
流入が続き水位が上昇するとフロート20もフロート誘
導枠16の中空部を上昇して行き、やがて外函12内部
の水位が所定高さに達するとフロート20の上部が天井
面13に到達し、連通孔14を閉塞する。その結果、外
函12内部の圧力が上昇し、それ以上の水の流入が停止
される。この時点では、便器用洗浄水供給管40には依
然として水が流されており、薬剤供給函10と便器用洗
浄水供給管40とは圧力が均衡した状態にある。このた
め、水移送管50内部に満たされた水はそのまま停滞し
ている。
【0021】一方、薬剤容器24中の薬剤は、水が外函
12内に流入するとほぼ同時に海綿体25を介して徐々
に浸出し始める。この薬剤の浸出は外函12内に水が存
在する間は継続してなされる。
【0022】その後、水供給源からの水供給が停止する
と便器用洗浄水供給管40内部の圧力が低下し、薬剤供
給函10から便器用洗浄水供給管40に向かう圧力勾配
が生じるので、水移送管50内部に停滞していた水は便
器用洗浄水供給管40に逆流する。その結果、外函12
内部の薬剤含有水は流入及び排水口32から排出され、
水移送管50を通って便器用洗浄水供給管40に流れ込
み、便器内に供給される。
【0022】このような一連の動作が終了後、再び水供
給源より水が流されると同じ動作が繰り返され、薬剤含
有水が便器内に流される。なお、本発明の装置設置後の
最初の動作時においては、上記したように外函12内部
には水が存在していないので、薬剤容器24からの薬剤
の浸出は水の流入開始とほぼ同時に始められる。しか
し、最初の動作によりアダプター32の先端部と外函1
2の底面17との差に相当する深さの水が排出されずに
残留するので、2回目以降の動作時においては、使用前
に予め一定量の薬剤含有水が外函12内に存在すること
になる。このように、外函12内に一定量の水を残留さ
せることにより、十分な薬剤の浸出量を確保することが
できるとともに、海綿体25や固体薬剤の過度の乾燥、
液体薬剤の揮発消失を防止することもできる。なお、残
留水中の薬剤濃度がある程度まで上昇すると薬剤の浸出
は抑制されるので、夜間などのように長時間使用がなさ
れない場合でも薬剤が浸出しすぎることはない。
【0023】
【発明の効果】本発明の水洗便所用薬剤供給装置は、分
離して設置された薬剤供給函と便器用洗浄水供給管とを
水移送管により連結したものである。そして、このよう
な構成により、便器用洗浄水供給管を流れる洗浄水を分
取し、水移送管を介して薬剤供給函に供給して薬剤含有
水を生じさせ、薬剤供給函内の薬剤含有水を水移送管を
介して便器用洗浄水に供給し、最終的に便器内に供給す
るものである。このため、本発明の水洗便所用薬剤供給
装置によれば、薬剤の減り具合を容易に確認することが
できるので適切な時期に薬剤を交換することができる。
また、薬剤供給函を低所に設置できるので薬剤の交換作
業も容易となる。更に、薬剤は常にその一部のみが水と
接触し、過剰量の薬剤が便器内に排出されることがない
ので消費量を少なくでき、経済的である。そのほか、心
無い利用者による悪戯も防止できるという利点もある。
このように本発明の水洗便所用薬剤供給装置は、長期間
にわたって水洗便所を消毒、消臭、洗浄等することがで
き、とりわけ、使用頻度の高い公衆便所用として好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】水洗便所用薬剤供給装置の概略断面図である。
【図2】水洗便所用薬剤供給装置の変形態様の部分概略
断面図である。
【符号の説明】
10 薬剤供給函 12 外函 14 連通孔 16 フロート誘導枠 20 フロート 24 薬剤容器 30 流入及び排出口 32 アダプター 40 便器用洗浄水供給管 42 ノズル 50 水移送管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤供給函と便器用洗浄水供給管とを水
    移送管により連結してなる水洗便所用薬剤供給装置にお
    いて、 前記薬剤供給函が、天井面に外部との連通孔を有し、底
    面に水の流入及び排出口を有する外函と、連通孔とその
    周縁部を含む範囲で、かつ少なくとも天井面近傍から底
    面近傍に至る長さの空間を囲むように形成、支持された
    フロート誘導枠と、フロート誘導枠内に往復運動自在に
    装填されたフロートと、外函の所定部位に固定され、内
    包する薬剤が一部においてのみ水と接触するように保持
    した薬剤容器とを含むことを特徴とする水洗便所用薬剤
    供給装置。
JP4129273A 1992-04-23 1992-04-23 水洗便所用薬剤供給装置 Expired - Lifetime JP2517514B2 (ja)

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