JPH05302209A - かつら - Google Patents

かつら

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JPH05302209A
JPH05302209A JP10747492A JP10747492A JPH05302209A JP H05302209 A JPH05302209 A JP H05302209A JP 10747492 A JP10747492 A JP 10747492A JP 10747492 A JP10747492 A JP 10747492A JP H05302209 A JPH05302209 A JP H05302209A
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JP
Japan
Prior art keywords
hair
decorative
bundles
head
wig
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Pending
Application number
JP10747492A
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English (en)
Inventor
Shizuko Yamada
倭子 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 毛髪10に装飾紐31、31を編み込み、斬
新なヘアデザインを維持する。 【構成】 前頭部から側頭部を経て後頭部へ装飾紐3
1、31を編み込み、装飾紐31、31の1ターンごと
に形成される旋回部31c、31c…によって、対応す
る部位の毛髪10を拘束し、多数本の毛髪束11、11
…を形成する。毛髪束11、11…は、装飾紐31、3
1との組合せによる新規のヘアデザインを実現すること
ができる上、その髪形を安定に維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、毛髪に装飾紐を編み
込み、編み込んだ装飾紐を介して毛髪を拘束することに
より、斬新なヘアデザインを実現したかつらに関する。
【0002】
【従来の技術】優れた毛髪素材の開発や植毛技術の向上
に伴い、自毛と判別し難い精巧なかつらが提供されるよ
うになり、かつらは、日常生活における実用品として普
及するに至っている。
【0003】かつらには、たとえば、自毛不足を補うた
めのものの他、催事等に際し、着用する衣服の形式等に
髪形を調和させ、あるいは、自己表現の手段として用い
るためのものとがあり、特に後者については、かつらを
使用する者の年齢、好み、個性が各人ごとに異なること
に基づき、必然的に多様なヘアデザインが要求される。
一方、かつらは、人毛または合成繊維からなる毛髪と、
毛髪を頭部に取り付けるためのキャップとからなってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、ヘアデザインの自由度が限定されているため
に、要求の多様化に応えることができないという問題が
あった。また、自由なヘアデザインを実現しようとする
ときは、かつらを着けた状態で、ヘアデザイナによる仕
上げをする必要があった。
【0005】すなわち、かつらにおけるデザイン対象
は、一般に、毛髪のみであり、したがって、これに対す
るデザイン手段は、カット、ブロー、パーマ、ヘアダイ
等の周知の方法しかなく、日本髪などの特殊なものは別
として、あらかじめ、所定の髪形を作り、それを維持し
ておくための手段がなかったからである。
【0006】そこで、この発明の目的は、装飾紐を介し
て毛髪を所望の方向に向けて拘束し、拘束した毛髪束を
デザイン対象とすることにより、装飾紐と一体化した新
規のヘアデザインを可能としたかつらを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、頭部に対して着脱自在に形成す
るキャップと、キャップに植設する毛髪と、毛髪に螺旋
状に編み込む装飾紐とを備え、装飾紐は、1ターンごと
に毛髪の一部を拘束しながら編み込むことをその要旨と
する。
【0008】なお、装飾紐は、複数本を1組としてもよ
く、また、後頭部において飾り結びするようにしてもよ
い。
【0009】
【作用】かかる発明の構成によるときは、装飾紐は、そ
の1ターンごとに、毛髪を毛髪束に分離することがで
き、したがって、ヘアデザインは、このようにして分離
された毛髪束を単位として行なうことができる。また、
各毛髪束は、キャップの一定範囲内における異なる場所
に植設された毛髪の集合体が装飾紐によって拘束され、
一体化したものであり、さらに、隣接する毛髪束は、装
飾紐を介して相互に連結されているので、毛髪束全体と
しては、極めて安定に、所定の髪形を維持することがで
き、自由自在なヘアデザインを実現することができる。
一方、装飾紐は、毛髪と一体化して用いる新たなデザイ
ン対象として、ヘアデザインの自由度を一層高めること
ができる。
【0010】なお、複数本の装飾紐を1組として用いる
ときは、異なる色調の装飾紐を組み合わせることによ
り、一層多様なヘアデザインを実現することができる。
【0011】また、装飾紐を後頭部において飾り結びす
れば、装飾紐の一部を純粋な髪飾りとして利用すること
ができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0013】かつらは、キャップ20と、毛髪10と、
装飾紐31、31とからなる(図1、図2)。
【0014】キャップ20は、前頭部に対応する人工ス
キン21と、頭頂部から側頭部に対応する当て布22b
と、両者の中間に介装する当て布22aと、後頭部に対
応するネット23aと、側頭部から後頭部に対応するネ
ット23b等の植毛部材からなり(図2)、キャップ2
0は、頭部の形状に沿って立体的に縫製されている。
【0015】キャップ20は、側頭部の下縁側と後頭部
の下縁側とに、それぞれ、サイドベルト25aと、アジ
ャストベルト25bとを備え、サイドベルト25aの先
端に取り付けたフック25hをアジャストベルト25b
の任意の位置に掛止することにより、全体寸法を調節
し、個人差に対応することができるようになっている。
なお、アジャストベルト25bには、細幅のネープ当て
布24が付属している。また、人工スキン21の前端部
中央位置には、自毛を挟み込むことができる装着用のス
トッパ21sが取り付けられ、当て布22bの突出部に
は、芯材22cが縫い付けられている。
【0016】毛髪10は、キャップ20にほぼ均等に植
設されており、前頭部と側頭部と後頭部に植設された毛
髪10の一部は、毛髪束11、11…を単位として2本
の装飾紐31、31とともに粗く編み上げられている
(図1、図3)。装飾紐31、31は、色調が異なる2
本を1組として用い、前頭部から側頭部を通過して頭部
を取りまくように螺旋状に編み込まれている。
【0017】毛髪束11、11…は、装飾紐31、31
の1ターンごとに形成される旋回部31c、31c…に
よって、ほぼ同量の毛髪10を後頭部側へ向けて分離
し、前頭部から順次に拘束したものである(図3)。す
なわち、毛髪束11、11…を形成するに際しては、前
頭部から側頭部を経て後頭部に位置する毛髪10を生え
際からの厚みが一定になるように梳かし広げ、植毛部位
ごとに、梳かし広げた毛髪10を、毛髪束11、11…
を形成する毛髪単位11c、11c…に区分し、前頭部
側に位置する毛髪単位11cから順に後頭部側へ反転
し、反転姿勢を保つように、毛髪単位11cの基部付近
に装飾紐31、31を1周させて拘束するとともに、装
飾紐31、31の残る部分によって、隣接する毛髪単位
11c、11c…を順次に拘束している。
【0018】そこで、全ての毛髪束11、11…は、装
飾紐31、31を介し、その1ターンごとに、旋回部3
1c、31cによって連結された状態になっている。ま
た、毛髪束11、11…を形成しない残る毛髪10は、
後頭部側に流すようにセットされている。なお、装飾紐
31、31は、長さ中央部を前頭部に対応して位置決め
し、両端を左右両側頭部に回して後頭部へ至るように使
用され、後頭部で両端部を結ぶものとする。
【0019】前頭部の中央部を中心に、一方の側頭部側
に形成された毛髪束11、11…と、他方の側頭部側に
形成された毛髪束11、11…とは、それぞれ、対応す
る側頭部を覆うように独立に編み上げられた後、後頭部
において相互に編み合わされて一体化している(図1、
図2)。各側頭部の毛髪束11、11…は、頭頂部の毛
髪10の毛先を押え込み、押え込んだ毛髪10が部分的
に見える程度に、前頭部側から順に綾目に編まれてい
る。この際、毛髪束11、11…自体の末端も表面側に
露出しないように、他の毛髪束11、11…の下側に差
し込むように処理されている。また、後頭部の末端に残
る左右両側の毛髪束11、11…は、後頭部の編み合わ
せに用いられている。
【0020】このようなかつらは、毛髪束11、11…
が後頭部側に立ち上がって立体的に交差する新しいヘア
ラインと、毛髪束11、11…に螺旋状に編み込まれた
2本の装飾紐31、31のコントラストとによって、斬
新なヘアデザインを実現するとともに、装飾紐31、3
1によって毛髪束11、11…を拘束し、編み上げた毛
髪束11、11…によって頭頂部の毛髪10を押え込
み、毛髪束11、11…自体の末端を露出しないように
処理することによって、その髪形を安定に維持すること
ができる。
【0021】なお、かつらは、自毛を専用のネット等に
よって全かつら用にまとめて装着するものとし、この
際、キャップ20は、前頭部に配設したストッパ21s
を介して自毛に留め、側頭部のサイドベルト25aを締
めて頭部に固定するものとする。
【0022】
【他の実施例】毛髪束11、11…は、途中で他の毛髪
束11、11…に合流し、別の毛髪束12、12を形成
するようにまとめることができる(図4)。前頭部側の
毛髪束11は、頭頂部側に向けて立ち上げ、装飾紐31
を巻き付けた途中部分から後頭部側へ曲げるようにセッ
トされ、次順位の毛髪束11は、基部側に十分なボリュ
ームをもたせて頭頂部側へ立ち上げ、装飾紐31の次の
1ターンによって形成する旋回部31cによって先順位
の毛髪束11とともに一体的に拘束されている。前頭部
から後頭部にわたる毛髪束11、11…は、同様に、連
続的に形成する旋回部31c、31c…を介して順次に
合流し、全体として、前頭部から側頭部を経て後頭部に
至る太い2本の毛髪束12、12を形成している。ま
た、2本の毛髪束12、12は、後頭部中央位置におい
て渦巻状に絡み合わされ、まげ13を形成している。一
方、装飾紐31、31は、まげ13の上部で飾り結びさ
れ、リボン飾り31aを形成している。
【0023】このようなかつらは、毛髪束11、11…
が異なる向きの毛髪束12、12に順次に合流する新し
いヘアラインを基調とし、これに各毛髪束11とまげ1
3とによる豊かなヘアデザインを実現する他、装飾紐3
1、31の素材や色調を選ぶことによって、フォーマル
な衣装にもスポーティな衣装にも幅広く適応することが
できる。なお、リボン飾り31aは、図示以外の任意の
形状に飾り結ぶことができ、衣装等との兼合いによって
は省略してもよい。
【0024】以上の説明において、かつらは、いずれも
頭部全体を覆う全かつらであるが、必ずしも全かつらと
する必要はなく、5分ないし7分程度の部分かつらとす
ることも可能である。たとえば、キャップ20として
は、頭頂部を有せず、前頭部から側頭部を経て後頭部を
カバーする環状のものを用い、これに植設した毛髪10
を装飾紐31を介して毛髪束11、11…に形成すれば
よい。すなわち、毛髪束11、11…を形成する必要の
ない頭頂部付近については、自毛を利用するのである。
なお、自毛は、単純に梳き流しておくだけで足りるか
ら、部分かつらとすることによって手数が増すようなこ
ともない。
【0025】また、装飾紐31は、1本または2本以上
の任意の複数本を1組として使用することができるもの
とし、その色調の組合せも任意に選択してよいものとす
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、1ターンごとに、対応する部分の毛髪を拘束しなが
ら装飾紐を編み込むことによって、拘束された毛髪束と
装飾紐とをデザイン対象とすることができるので、毛髪
束の組合せに係る髪形を装飾紐によって形くずれしない
ように維持した斬新なヘアデザインを実現することがで
きるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体側面図
【図2】 キャップの側面図
【図3】 整髪過程説明図
【図4】 他の実施例を示す斜め背面図
【符号の説明】
10…毛髪 20…キャップ 31…装飾紐

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部に対して着脱自在に形成するキャッ
    プと、該キャップに植設する毛髪と、該毛髪に編み込む
    装飾紐とを備え、該装飾紐は、1ターンごとに前記毛髪
    の一部を拘束しながら編み込むことを特徴とするかつ
    ら。
  2. 【請求項2】 前記装飾紐は、複数本を1組とすること
    を特徴とする請求項1記載のかつら。
  3. 【請求項3】 前記装飾紐は、後頭部において飾り結び
    することを特徴とする請求項1または請求項2記載のか
    つら。
JP10747492A 1992-04-27 1992-04-27 かつら Pending JPH05302209A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10747492A JPH05302209A (ja) 1992-04-27 1992-04-27 かつら

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10747492A JPH05302209A (ja) 1992-04-27 1992-04-27 かつら

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05302209A true JPH05302209A (ja) 1993-11-16

Family

ID=14460124

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10747492A Pending JPH05302209A (ja) 1992-04-27 1992-04-27 かつら

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JP (1) JPH05302209A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5896863A (en) * 1997-08-20 1999-04-27 Smith; Loretta L. Method of using a poseable hair strand system
JP2008163497A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Aderans Holdings Co Ltd 全頭用かつらとその製造方法
JP2015021205A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 国子 荒川 全頭用かつら

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5896863A (en) * 1997-08-20 1999-04-27 Smith; Loretta L. Method of using a poseable hair strand system
JP2008163497A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Aderans Holdings Co Ltd 全頭用かつらとその製造方法
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