JPH05300058A - 移動体用非接触データキャリア装置 - Google Patents

移動体用非接触データキャリア装置

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JPH05300058A
JPH05300058A JP4097549A JP9754992A JPH05300058A JP H05300058 A JPH05300058 A JP H05300058A JP 4097549 A JP4097549 A JP 4097549A JP 9754992 A JP9754992 A JP 9754992A JP H05300058 A JPH05300058 A JP H05300058A
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JP4097549A
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Masahiro Kitatsume
正弘 北爪
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Abstract

(57)【要約】 【目的】データキャリアとリーダライターを相対移動さ
せながらデータキャリアの内容を読み書きする移動体用
非接触データキャリア装置に関し、移動速度が早くて
も、より多くの情報をデータキャリアから読み書きでき
るようにする。 【構成】移動体1と走行路のいずれか一方に、外部から
非接触で記憶情報の読み書き可能なデータキャリア10
を設置すると共に、他方にデータキャリア10との間の
非接触結合により情報を読み書きする複数のリーダライ
ター12−1,12−2を進行方向に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データキャリアとリー
ダライターを相対移動させながらデータキャリアの内容
を読み書きする移動体用非接触データキャリア装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道線路の距離情報を提供する技
術としては、レール、枕木、線路等に一定間隔(通常は
500m又は1km)で光学的な反射板を設置し、車両
に発光器と受光器を設け、反射光の回数を起点から積算
することにより距離情報を得ている。
【0003】また線路は、必要に応じて又は定期的につ
き固めが必要で、最近ではマルチプルタイタンパと呼ば
れる保線車両でつき固め作業が行なわれている。この場
合、線路には信号線、管などが埋設されているが、保線
車両には線路の埋設物を検出することができないので、
先行する作業員がこれを見つけて保線車両のオペレータ
に知らせ、保守作業における埋設者の破損等のトラブル
を防ぐようにしている。
【0004】さらに鉄道は定期的に線路の状態、即ちカ
ント、通し、遊間等を計測し、規定値と比較して保守作
業の指令を行なっている。現状では、計測車がある区間
計測を行なって計測データを持ち帰り、後日、規定値と
比較を行なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
反射板の設置による距離情報の提供にあっては、反射板
に雪が積もったり鉄粉が付着したりするので、光の反射
が乱れ、検出ミスを起し、この結果、距離情報が正確に
積算されないことがあり、現実には作業員が拭きながら
使用している。
【0006】また従来の保線作業では作業員により埋設
物を見つけているが、こうした保守作業は夜間行なうこ
とが多いこともあり、埋設物を見落とし、保線車両がそ
の埋設物を破損してしまうことがある。そのため反射板
を使用した距離情報提供システムを使い、距離と埋設物
の場所との関係を示すデータを保線車両に持たせ、この
データを検索することにより埋設物の有無を知る方法が
ある。しかし、前述のように反射板方式では距離情報が
不正確になることがあり、また、埋設物も埋設位置、内
容が追加、変更されるので、その都度、複数の保線車両
が持っているデータを同時に変更する必要があり、実用
的なシステムにはならない。
【0007】更に、従来の計測車である区間の計測を行
って計測データを持ち帰り、後日、規定値と比較する方
法では、計測してから保守作業指令を出すまでに時間が
かかるため、緊急保守を必要とする場合に利用できない
不都合があった。また反射板を使って求めた距離情報と
規定値データとを関係付けたシステムも考えられるが、
反射板方式では距離情報が不正確になることがあり、実
用的でない。
【0008】このような従来の問題点に対し本願発明者
にあっては、外部から非接触で記憶情報の読み書き可能
なデータキャリアを線路側に設置し、このデータキャリ
アに距離情報、保線作業情報、レール管理情報等を書込
み記憶しておくようにした移動体用の非接触データキャ
リア装置を提案している(特願平3−283433
号)。
【0009】しかし、このような移動体用非接触データ
キャリア装置にあっては、データキャリアに設けたメモ
リの読出可能エリア及びデータ読出速度は固定であった
ため、移動体の移動速度、即ち車両の走行速度が決まる
と、読出できるデータ量も決ってしまう。図8はレール
2上を走行する車両1にリーダライター12を搭載し、
線路側にデータキャリア10を固定設置した場合であ
り、破線で示すリーダライター12のサービスエリア
(電磁結合で通信可能な領域)7内の距離Lの範囲内で
データキャリア10からのデータ読出しができる。
【0010】このため、車両1の速度vに対し、通信可
能距離Lを通過する時間Tは、 T=L/V で決まり、速度Vが早い程、通信可能時間Tは短くな
り、読出しできるデータ量が減ってしまう。このため車
両1の走行速度が制限されるという問題があった。本発
明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、移動
速度が早くても、より多くの情報をデータキャリアから
読み書きできるようにした移動体用非接触データキャリ
ア装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。図1に示すように、本発明の移動体用非接触
データキャリア装置は、移動体1と走行路のいずれか一
方に、外部から非接触で記憶情報の読み書き可能なデー
タキャリア10を設置すると共に、他方にデータキャリ
ア10との間の非接触結合により情報を読み書きする複
数のリーダライター12−1,12−2を進行方向に取
付けたことを特徴とする。
【0012】ここで複数のリーダライター12−1,1
2−2は、移動体1の走行によりデータキャリア10と
近接して通信可能状態になる毎に、各リーダライター毎
に割当てられた第1及び第2の記憶フィールドの情報を
読み書きする。また進行方向の先頭に位置するデータキ
ャリア12−1には、データキャリア10の距離データ
を格納した第1の記憶フィールドの読出しが割当られ、
この記憶フィールドの読出しに先立ってデータキャリア
10の存在を検知した時にデータキャリア検知信号を出
力し、続いて距離データの読出出力が得られるまでの遅
れ時間ΔTを知って距離データを補正可能とする。
【0013】
【作用】このような構成を備えた本発明の移動体用非接
触データキャリア装置によれば、移動速度Vが早くと
も、複数のリーダライター12−1,12−2を進行方
向に沿って設け、各リーダライター12−1,12−2
毎にデータキャリア10の読み書きするメモリのフィー
ルドを割り当てておくことで、移動速度を低くしたり、
データキャリア10の読出速度を早くしたりすることな
く、より多くの情報をデータキャリアから読出すること
ができる。
【0014】即ち、図1のように、2台のリーダライタ
ー12−1,12−2を移動体1側に取付けた場合を例
にとると、サービスエリア7−1,7−2での通信可能
距離L1,L2が求まれば、速度Vとの間で読出時間T
は、 T=(L1+L2)/V となり、リーダライターの数に応じて増加させることが
できる。
【0015】また読出すデータ量が同じでよければ、移
動体1の速度を2倍にすることができる。
【0016】
【実施例】図2は線路のつき固め作業に使用される保線
車両を例にとって本発明の一実施例を示した実施例構成
図である。図2において、1は保線車両であり、マルチ
プルタイタンパと呼ばれており、保線車両1は車両下部
の中央につき固め部3を備えており、レール2上を走行
しながらつき固め作業を行うことができる。
【0017】本発明にあっては、レール2に沿って予め
定めた起点から一定間隔例えば500mまたは1km間
隔でデータキャリア10を設置している。このようにレ
ール2に沿って一定間隔毎に設置されたデータキャリア
10には起点からの距離情報が予め書き込み記憶されて
いる。またデータキャリア10はレール2を敷設してい
る線路に埋設された埋設物の設置場所にも設置されてい
る。この埋設物の設置場所に設置されるデータキャリア
10については、埋設作業を行った時点で作業者が携帯
用のリーダライターを使用して埋設物に関する情報を書
き込み記憶している。
【0018】線路に対するデータキャリア10の設置構
造は図3に示すようになる。図3において、レール2は
枕木4上に設置されていることから、レール2の外側の
枕木4上に取り付け金具5によってデータキャリア10
を設置する。データキャリア10はレール2上を通過す
る車両側に設けたリーダライターからの非接触による読
み書きを可能とするため、図示のようにデータキャリア
10の読取り面を上に向けて設置している。
【0019】尚、データキャリア10の取り付け構造は
図3の実施例に限定されず、レール2に直接取り付けて
もよいし2本のレール2の間の枕木4上に設置してもよ
く、車両の走行を妨げない線路上の適宜の位置に設置す
ればよい。再び図2を参照するに、保線車両1の前部に
はレール2側のデータキャリア10上を近接して通過で
きるように、この実施例にあっては2つのリーダライタ
ー12−1,12−2を進行方向に沿って設置してい
る。保線車両1の前部に設けた2台のデータキャリア1
2−1,12−2は線路側に設置したデータキャリア1
0の部分を通過するごとにデータキャリア10に記憶し
ている距離情報及びまたは埋設物情報を読み出す。
【0020】リーダライター12−1,12−2でデー
タキャリア10から読み出された距離情報は保線車両1
に搭載された警報表示部6において起点からの距離表示
に使用される。また、データキャリア10から読み出さ
れた埋設物情報は警報表示部6に埋設物ありの警報表示
出力を行わせ、オペレータは警報表示出力を受けてつき
固め作業を一時中止し、埋設情報で示された区間を通過
した後につき固め作業を再開する。
【0021】勿論、データキャリア10から読み出した
埋設情報に基づき、オペレータの介在を必要とすること
なく自動的につき固め作業を一時中止して埋設物の区間
を通過した後に作業を自動再開することもできる。この
ような自動化を容易にするためには埋設区間の始まりと
終わりのそれぞれに埋設情報を書き込んだデータキャリ
ア10を設置しておくことが望ましい。
【0022】図4は本発明で用いる進行方向先頭に位置
するリーダライター12−1をデータキャリア10と共
に示した実施例構成図である。図4において、リーダラ
イター12−1にはアクセス制御手段としてのMPU2
2,変調回路40及び復調回路46を備えたデータ伝送
部32,共通コアに巻いた送信コイル34aと受信コイ
ル34b,更に上位コンピュータ装置に対する上位イン
タフェース48を備える。
【0023】MPU22にはデータキャリア10のメモ
リ回路44に設けた第1フィールドの距離データを読み
出す第1フィールド読出部24としての機能と、データ
キャリアの存在を検出してデータキャリア検出信号を出
力するデータキャリア検出部28の機能が設けられてい
る。勿論、MPU22は第1フィールド読出部24によ
るリード動作以外に任意のフィールドを指定してデータ
を書き込むライトアクセス機能も有する。
【0024】ここで、第1フィールド読出部24による
リードアクセスの具体的な動作は チップセレクト信号をオン リードコマンド0110の発行 第1フィールドの先頭アドレスのA1の発行 第1フィールドからの距離データの受信 チップセレクト信号のオフ の順番に行われる。
【0025】また、ライトアクセスは チップセレクト信号をオン ライトコマンド0101の発行 アドレス発行 データ送信 チップセレクト信号のオフ の順番に行われる。
【0026】リーダライター12−1のデータ伝送部3
2に設けた変調回路44はデータキャリア10に対する
コマンド,アドレス,データ等の送信データをデータビ
ット0,1に対応して予め定めた異なる周波数f1,f
2で周波数変調するFSK変調を行って送信コイル34
aに供給する。また、復調回路46としてはデータキャ
リア10からの返送データがスペクトラム拡散変調され
ていることから、これに対応した復調を受信コイル34
bからの受信信号に対し施し、返送データをビット単位
に復調してMPU22に出力する。
【0027】次にデータキャリア10を説明すると、デ
ータキャリア10には単一のコイル36、コイル36の
送信と受信を切り替える切替スイッチ50、復調回路5
2,切替回路54及び変調回路56を備えデータ伝送部
38、E2 PROMを用いたメモリ制御部42とメモリ
部44及び整流回路40が設けられる。メモリ制御部4
2にはチップセレクト端子CS、クロック端子CLK、
データ入力端子DI、データ出力端子DOが設けられ
る。データ出力端子DOはメモリ制御部42に設けた3
ステートバッファ58の出力が接続され、3ステートバ
ッファ58の制御端子に対するリセーブル状態でデータ
出力端子DOはハイインピーダンス状態におかれ、制御
端子がイネーブル状態になると3ステートバッファ58
の入力ビット1,0に応じてデータ出力端子DOはHレ
ベルまたはLレベルとなる。
【0028】コイル36は送信と受信を切り替える切り
替え回路により制御され、次の3つのモードで制御され
る。 スタンバイモード リーダライター12−1からアクセスがない状態では受
信側aに切り替わっている。
【0029】リードモード リーダライター12−1からリードコマンド0110及
びアドレスを受けるとチップセレクト信号をオフするま
で送信側bに切り替わっている。 ライトモード リーダライター12−1からライトコマンド0101、
アドレス書込データを受けると1つのフィールドのデー
タを全て送信するまで受信側aに切り替わっている。
【0030】データ伝送回路38に設けた復調回路52
はコイル36で受信したリーダライター12−1からの
FSK変調された受信信号を復調してチップセレクト信
号、クロック信号及びアクセス信号を復調し、並列的に
メモリ制御部42に出力する。また、変調回路56はメ
モリ制御部42のデータ出力端子DOからのリード信号
1,0に応じてこのリード信号をビット単位にスペクト
ラム拡散変調してコイル36よりリーダライター12−
1側に送信する。
【0031】このスペクトラム拡散変調としては、例え
ばデータビット1で所定のワード長のM系列信号を送信
し、データビット0でM系列信号の送信を停止すればよ
い。このようなM系列信号を用いたスペクトラム拡散変
調信号の送信に対し、リーダライター12−1側に設け
た復調回路46には送信側のM系列信号と同じ基準M系
列信号が設定されており、受信コイル34bの受信信号
をM系列信号と同じワード長のシフトレジスタに順次投
入しながら基準M系列信号との間でワード単位に積和計
算を行って自己相関を求め、自己相関のピーク値が得ら
れたときにM系列信号の受信と判別し、データビット1
をMPU22に出力する。
【0032】勿論、自己相関のピーク値が得られない場
合にはデータビット0をMPU22に出力する。更にデ
ータキャリア10には整流回路40が設けられ、切替ス
イッチ50を受信側aに切り替えた状態でコイル36に
得られる受信信号を整流して直流電源電圧Vccを出力
し、データキャリア10の各回路部に対する電源供給を
行っている。
【0033】本発明のデータキャリア10にあっては、
メモリ部44の記憶領域を例えば第1フィールドと第2
フィールドの2に分けており、第1フィールドには距離
データを格納し、一方、第2フィールドには埋設物デー
タを記憶している。距離データを格納した第1フィール
ドは保線車両に設置した先頭側のリーダライター12−
1に割り当てられており、従ってリーダライター12−
1のMPU22に設けた第1フィールド読出部24はメ
モリ部44の第1フィールドの先頭アドレスA1を指定
してリードアクセスを行うことになる。
【0034】データキャリア10のメモリ部44の第2
フィールドには図2の保線車両6において2番目に設け
ているリーダライター12−2に割り当てられる。この
2番目に設けているリーダライター12−2の構成は図
5の実施例に示すようになる。図5に示すリーダライタ
ー12−2のハードウェア構成にあっては、図4のリー
ダライター12−1と同じであるが、MPU22に第2
フィールド読出部26としての機能が設けられる。具体
的には、図4のメモリ部44に設けた埋設物データを格
納している第2フィールドの先頭アドレスA2を指定し
たリードアクセスを行う機能を有する。
【0035】図6は図4及び図5に示した2台のリーダ
ライター12−1,12−2によるデータキャリア10
の読出動作を示したタイミングチャートである。図2に
示すように、保線車両1がデータキャリア10の設置位
置に近付いてくると、図1の原理説明図に示したように
リーダライター12−1のサービスエリア7−1で決ま
る通信可能距離L1の中にデータキャリア10が入った
とき電磁誘導結合による通信可能状態が作り出される。
【0036】具体的には、リーダライター12−1の送
信コイル34aからは電源供給のための周波数信号が常
時送信されており、これをデータキャリア10側で受信
してパワーオンスタートによる動作状態となり、リーダ
ライター12−1に対しレディ応答を返してくる。この
レディ応答に対しリーダライター12−1のMPU22
に設けたデータキャリア検出部28がデータキャリア1
0の存在を検出して上位のコンピュータ装置に対しデー
タキャリア検出信号を図6に示すようにに最初の時刻t
1のタイミングで出力する。
【0037】続いてリーダライター12−1によるデー
タキャリア10の第1フィールドの読取動作がT1時間
に亘って行われる。続いて空き時間をおいてリーダライ
ター12−2がデータキャリア10に対し通信可能状態
となり、時刻t2よりT2時間に亘って第2フィールド
の読出動作が行われる。図6の時刻t1で出力されるデ
ータキャリア検出信号はリーダライター12−1による
第1フィールドからの距離データの読出しにおいて、読
み出された距離データの誤差を補正するために使用され
る。
【0038】図7(a)は保線車両1がデータキャリア
10の設置場所に差しかかって先頭に配置しているリー
ダライター12−1でデータキャリア10が検知されて
データキャリア検出信号が出力されたタイミングを示し
ている。続いてリーダライター12−1により第1フィ
ールドの読出動作がT1時間に亘って行われ、図7
(a)のタイミングからT1時間経過した図7(b)の
状態で上位装置は処理データを受領するようになる。
【0039】この図7(a)から(b)に至るときの保
線車両1の移動速度をV1とすると、第1フィールドの
読出時間T1によってデータキャリア10の設置位置に
保線車両1が達してから実際に距離データが得られるま
で、(V1×T1)分だけ保線車両1が走行してしま
い、これが誤差となる。この誤差は保線車両1の走行速
度が図7(c)に示すようにV1からV2と速くなると
より大きくなる。
【0040】そこで上位のコンピュータ装置にあって
は、データキャリア検出信号を受けた時点から先頭のリ
ーダライター12−1より距離データが出力されるまで
の第1フィールド読出時間T1を計数し、またそのとき
の走行速度Vを知って距離補正量(T1×V)を求め、
この補正距離をデータキャリア10から読み出された読
出距離に加えることで現時点における保線車両1の起点
からの距離を求めるようになる。
【0041】尚、上記の実施例は保線車両に本発明の非
接触データキャリア装置を適用した場合を例にとるもの
であったが、本発明はこれに限定されず、適宜の軌道走
行車両、更には軌道でなくても走行路の決まった車両な
どの移動体につきそのまま適用できる。また上記の実施
例にあっては、移動体側にリーダライターを進行方向に
並べて設置し、地上側にデータキャリアを設置していた
が、逆に移動体側にデータキャリアを設置し地上側に進
行方向に沿って複数のリーダライターを並べるようにし
てもよい。
【0042】更に、上記の実施例はデータキャリア2台
を例にとるものであったが、必要に応じて任意の数とす
ることができる。更にまた、上記の実施例ではリーダラ
イターからのデータキャリア検知信号を上位コンピュー
タに与えて距離補正を行っているが、これに限定され
ず、これから距離データを送信するのでその準備要求信
号として使用したり、データキャリア検知信号が得られ
ない場合に上位コンピュータに必要なアクションをとら
せる信号等、適宜の使い方が含まれる。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、移動速度が速くとも、より多くの情報をデータキャ
リアから読み出すことができ、車両速度や読出速度によ
る制限を大幅に緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の実施例構成図
【図3】本発明におけるレール側に対するデータキャリ
アの設置説明図
【図4】本発明で車両先頭に設けるリーダライターをデ
ータキャリアと共に示した実施例構成図
【図5】本発明で2番目以降に設けるデータキャリアの
実施例構成図
【図6】本発明のリーダライターによる読出動作を示し
たタイミングチャート
【図7】本発明のデータキャリア検出信号による距離デ
ータの補正を示した説明図
【図8】リーダライターが1台の場合の問題を示した説
明図
【符号の説明】
1:保線車両(移動体) 2:レール 3:つき固め部 4:枕木 5:取付け治具 6:警報表示部 7−1,7−2:サービスエリア 10:データキャリア 12−1,12−2:リーダライター 22:MPU 24:第1フィールド読出部 26:第2フィールド読出部 28:データキャリア検出部 32,38:データ伝送制御部 34a:送信コイル 34b:受信コイル 36:コイル 40,56:変調回路 42:メモリ制御部 44:メモリ部 46,52:復調回路 48:上位インタフェース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体と走行路のいずれか一方に、外部か
    ら非接触で記憶情報の読み書き可能なデータキャリアを
    設置すると共に、他方に前記データキャリアとの間の非
    接触結合により情報を読み書きするリーダライターを進
    行方向に複数個取付けたことを特徴とする移動体用非接
    触データキャリア装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の移動体用非接触データキャ
    リア装置に於いて、前記複数のリーダライターは、移動
    体の走行により前記データキャリアと近接して通信可能
    状態になる毎に、各リーダライター毎に割当てられた記
    憶フィールドの情報を読み書きすることを特徴とする移
    動体用非接触データキャリア装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の移動体用非接触データキャ
    リア装置に於いて、 前記進行方向の先頭に位置するデータキャリアにはデー
    タキャリアの距離データを格納した記憶フィールドの読
    出しが割当られ、該記憶フィールドの読出しに先立って
    データキャリアの存在を検知した時にデータキャリア検
    知信号を出力することを特徴とする移動体用非接触デー
    タキャリア装置。
JP4097549A 1992-04-17 1992-04-17 移動体用非接触データキャリア装置 Pending JPH05300058A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002540708A (ja) * 1999-03-25 2002-11-26 アンシッド テクノロジー アンテナ信号の振幅を変調する方法

Cited By (2)

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JP2002540708A (ja) * 1999-03-25 2002-11-26 アンシッド テクノロジー アンテナ信号の振幅を変調する方法
JP4776079B2 (ja) * 1999-03-25 2011-09-21 インサイド・コンタクトレス アンテナ信号の振幅を変調する方法

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