JPH0529A - セルサポーター - Google Patents
セルサポーターInfo
- Publication number
- JPH0529A JPH0529A JP15156891A JP15156891A JPH0529A JP H0529 A JPH0529 A JP H0529A JP 15156891 A JP15156891 A JP 15156891A JP 15156891 A JP15156891 A JP 15156891A JP H0529 A JPH0529 A JP H0529A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- seeding tray
- seedlings
- space
- stacked
- Prior art date
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- Pending
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- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】上下に複数段に積み重ねることのできる枠状体
1は、播種トレー6の下方に空間部15を設けて支持す
る支持部4を備える。枠状体1の側面に通気用の開放部
11を設けた。枠状体1の上部および下部に嵌合部9を
設けた。上記枠状体1は、浮力発生材料からなる。 【効果】根切りおよび根腐れを防止できる。播種トレー
の底面の下方からの給水が水位の調節に手間をかけるこ
となく可能となる。また、出荷輸送中に苗が黄化や徒長
しないと共に、輸送コストが大幅に低減できる。
1は、播種トレー6の下方に空間部15を設けて支持す
る支持部4を備える。枠状体1の側面に通気用の開放部
11を設けた。枠状体1の上部および下部に嵌合部9を
設けた。上記枠状体1は、浮力発生材料からなる。 【効果】根切りおよび根腐れを防止できる。播種トレー
の底面の下方からの給水が水位の調節に手間をかけるこ
となく可能となる。また、出荷輸送中に苗が黄化や徒長
しないと共に、輸送コストが大幅に低減できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、セルサポーターに関
し、詳しくはセル成形苗の栽培およびその苗を輸送する
際に利用される播種トレー支持用のセルサポーターに関
する。
し、詳しくはセル成形苗の栽培およびその苗を輸送する
際に利用される播種トレー支持用のセルサポーターに関
する。
【0002】
【従来の技術】花や野菜などの育苗に使用される播種ト
レーは、フィルム成形品(真空成形)、ポリスチレン発
泡体(EPS)などで成形されたシート状部材のものが
知られている。また、上記播種トレーは、縦30〜35
cm、横50〜60cmのシート状部材の上面に、底に
水抜き穴を有する直径2〜3cmの凹部であるセルを2
00〜400ケ程設けたものであり、このセルに土を詰
めた状態で、種を播いて苗を育てるために使用される。
レーは、フィルム成形品(真空成形)、ポリスチレン発
泡体(EPS)などで成形されたシート状部材のものが
知られている。また、上記播種トレーは、縦30〜35
cm、横50〜60cmのシート状部材の上面に、底に
水抜き穴を有する直径2〜3cmの凹部であるセルを2
00〜400ケ程設けたものであり、このセルに土を詰
めた状態で、種を播いて苗を育てるために使用される。
【0003】ところで、上記播種トレーを地面等に載置
して育苗する場合、苗が育つにしたがいセルの水抜き穴
から根が伸びて地面に根付いて、移植時等に根切りしな
ければならない。また、灌水後の水が播種トレーの底に
滞水して根腐れが起こる。そこで、通常、これら根切り
や根腐れを防止するため、金網を張ったベンチ上に、播
種トレーを載置して育苗される。この際、灌水方法とし
ては、播種トレーの頭上から水を灌いで給水させる、い
わゆる頭上灌水と、播種トレーの底面側に水を灌いで給
水させる、いわゆる底面灌水の2つの方法が可能であ
る。
して育苗する場合、苗が育つにしたがいセルの水抜き穴
から根が伸びて地面に根付いて、移植時等に根切りしな
ければならない。また、灌水後の水が播種トレーの底に
滞水して根腐れが起こる。そこで、通常、これら根切り
や根腐れを防止するため、金網を張ったベンチ上に、播
種トレーを載置して育苗される。この際、灌水方法とし
ては、播種トレーの頭上から水を灌いで給水させる、い
わゆる頭上灌水と、播種トレーの底面側に水を灌いで給
水させる、いわゆる底面灌水の2つの方法が可能であ
る。
【0004】一方、上記播種トレーを苗ごと出荷輸送等
するには、段ボール箱や専用ラックに詰め込んで輸送さ
れる。
するには、段ボール箱や専用ラックに詰め込んで輸送さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、苗を育
てる播種トレーを出荷輸送する際、段ボール箱へ収容し
た苗には、光や外気が遮断されるため、黄化や徒長して
しまう。一方、段ボール箱の側面に十分な大きさの通気
穴を設けることは、強度上困難である。また、播種トレ
ーを段ボール箱や専用ラックに収容する作業は、たいへ
ん手間が掛かる、という問題があった。
てる播種トレーを出荷輸送する際、段ボール箱へ収容し
た苗には、光や外気が遮断されるため、黄化や徒長して
しまう。一方、段ボール箱の側面に十分な大きさの通気
穴を設けることは、強度上困難である。また、播種トレ
ーを段ボール箱や専用ラックに収容する作業は、たいへ
ん手間が掛かる、という問題があった。
【0006】一方、上記播種トレーを用いて育苗する
際、金網を張ったベンチ上に播種トレーを載置した状態
で底面灌水することは、水位の調節が困難であるため播
種トレーの底面と水面を一致させることが困難であり、
灌水が多過ぎると根腐れし、少ないと苗が枯れてしま
う、という問題があった。そこで、この発明は、上述の
技術的課題を解決し、播種トレーを用いて育苗する際
に、地面への根付きを防止できると共に、底面灌水も容
易にでき、出荷輸送の際に、播種トレーを段ボール箱等
に収容する作業を省くことができると共に、苗の黄化や
徒長を防止できるセルサポーターを提供することを目的
とする。
際、金網を張ったベンチ上に播種トレーを載置した状態
で底面灌水することは、水位の調節が困難であるため播
種トレーの底面と水面を一致させることが困難であり、
灌水が多過ぎると根腐れし、少ないと苗が枯れてしま
う、という問題があった。そこで、この発明は、上述の
技術的課題を解決し、播種トレーを用いて育苗する際
に、地面への根付きを防止できると共に、底面灌水も容
易にでき、出荷輸送の際に、播種トレーを段ボール箱等
に収容する作業を省くことができると共に、苗の黄化や
徒長を防止できるセルサポーターを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、この発明のセルサポーターは、種を播いて苗を育て
るための播種トレーを支持した状態で上下に複数段に積
み重ね可能な枠状体と、この枠状体に設けられ、播種ト
レーの下方に空間部を設けた状態で当該播種トレーを支
持する支持部と、枠状体の側面に形成され、当該枠状体
が地面に載置された状態および枠状体どうしが積み重ね
られた状態の何れの状態においても、上記空間部に外気
を流通可能な開放部と、枠状体の上部および下部にそれ
ぞれ形成され、積み重ねられた枠状体どうしのずれを防
止する嵌合部とを備え、上記空間部は、枠状体どうしが
積み重ねられた状態で下段側の播種トレーから伸長した
苗を収納することのできる大きさにしてあり、また、上
記枠状体は、支持部によって播種トレーを支持した状態
で、当該播種トレーの底面を水面に略一致させるように
水に浮揚することのできる浮力発生材料からなることを
特徴とするものである。
の、この発明のセルサポーターは、種を播いて苗を育て
るための播種トレーを支持した状態で上下に複数段に積
み重ね可能な枠状体と、この枠状体に設けられ、播種ト
レーの下方に空間部を設けた状態で当該播種トレーを支
持する支持部と、枠状体の側面に形成され、当該枠状体
が地面に載置された状態および枠状体どうしが積み重ね
られた状態の何れの状態においても、上記空間部に外気
を流通可能な開放部と、枠状体の上部および下部にそれ
ぞれ形成され、積み重ねられた枠状体どうしのずれを防
止する嵌合部とを備え、上記空間部は、枠状体どうしが
積み重ねられた状態で下段側の播種トレーから伸長した
苗を収納することのできる大きさにしてあり、また、上
記枠状体は、支持部によって播種トレーを支持した状態
で、当該播種トレーの底面を水面に略一致させるように
水に浮揚することのできる浮力発生材料からなることを
特徴とするものである。
【0008】
【作用】上記枠状体を地面に載置して用いた場合、枠状
体の支持部によって支持された播種トレーと地面との間
に空間部が設けられ、且つこの空間部に開放部を通して
外気が流通される。このため、播種トレーから根が下方
に伸びていかない。また、地面との間に上記空間部があ
るので、灌水後の水が播種トレーの底部に滞水しない。
体の支持部によって支持された播種トレーと地面との間
に空間部が設けられ、且つこの空間部に開放部を通して
外気が流通される。このため、播種トレーから根が下方
に伸びていかない。また、地面との間に上記空間部があ
るので、灌水後の水が播種トレーの底部に滞水しない。
【0009】また、枠状体は、支持した播種トレーの底
面を水面に略一致させた丁度よい高さで水に浮揚した状
態で水位変動に追従できるので、播種トレーの底面の高
さを上記の丁度よい高さに、常に維持できる。さらに、
播種トレーを支持した枠状体どうしのずれを嵌合部によ
って防止した状態で、当該枠状体どうしを複数段に積み
重ねられ、加えて、下段側の播種トレーから伸びた苗を
上段側の枠状体の空間部に収容できるので、育苗に用い
た枠状体をそのまま積み重ねて、出荷用ケースとして利
用することができる。しかも、枠状体どうしが積み重ね
られた状態で、輸送中の播種トレーの苗に、開放部およ
び空間部を通して光や外気を供給することができる。
面を水面に略一致させた丁度よい高さで水に浮揚した状
態で水位変動に追従できるので、播種トレーの底面の高
さを上記の丁度よい高さに、常に維持できる。さらに、
播種トレーを支持した枠状体どうしのずれを嵌合部によ
って防止した状態で、当該枠状体どうしを複数段に積み
重ねられ、加えて、下段側の播種トレーから伸びた苗を
上段側の枠状体の空間部に収容できるので、育苗に用い
た枠状体をそのまま積み重ねて、出荷用ケースとして利
用することができる。しかも、枠状体どうしが積み重ね
られた状態で、輸送中の播種トレーの苗に、開放部およ
び空間部を通して光や外気を供給することができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を、添付図面を参照
しながら詳細に説明する。図1は、この発明の一実施例
に係るセルサポーターAの一部欠切側面図を示し、図2
は、セルサポーターAの平面図を示し、図3は、セルサ
ポーターAの積み重ね状態の一部欠切側面図示す。これ
らの図を参照して、種を播いて苗を育てるための播種ト
レー6は、その上面16に水抜き穴18を有する多数の
凹部であるセル17が設けられた長方形形状のものであ
る。セルサポーターAは、上記播種トレー6の外縁に沿
う、上下に複数段に積み重ね可能なポリスチレン発泡体
製の枠状体1で形成されている。
しながら詳細に説明する。図1は、この発明の一実施例
に係るセルサポーターAの一部欠切側面図を示し、図2
は、セルサポーターAの平面図を示し、図3は、セルサ
ポーターAの積み重ね状態の一部欠切側面図示す。これ
らの図を参照して、種を播いて苗を育てるための播種ト
レー6は、その上面16に水抜き穴18を有する多数の
凹部であるセル17が設けられた長方形形状のものであ
る。セルサポーターAは、上記播種トレー6の外縁に沿
う、上下に複数段に積み重ね可能なポリスチレン発泡体
製の枠状体1で形成されている。
【0011】上記枠状体1の内周壁2の高さ方向中央部
には、播種トレー6を支持するための縁部からなる支持
部4が、当該内周壁2の全周にわたって連続的に備えら
れている。この支持部4は、その上面により構成される
水平部3によって、播種トレー6の外縁部12を支持す
る。この播種トレー6の支持状態において、播種トレー
6の底面13と地面14との間に空間部15が形成され
ている。この空間部15は、図3に示すように枠状体1
どうしが積み重ねられた状態でも下段側の播種トレー6
から伸長した苗を収納することのできる大きさにしてあ
る。また、支持部4の対向する一対の長辺部分中央の水
平部3には、それぞれ溝5が設けられている。これら溝
5は、支持棒7を架け渡すためのものである。この支持
棒7は、支持部4によって支持された播種トレー6が自
重で中垂れしないように、播種トレー6の長手方向中央
部を支持する。
には、播種トレー6を支持するための縁部からなる支持
部4が、当該内周壁2の全周にわたって連続的に備えら
れている。この支持部4は、その上面により構成される
水平部3によって、播種トレー6の外縁部12を支持す
る。この播種トレー6の支持状態において、播種トレー
6の底面13と地面14との間に空間部15が形成され
ている。この空間部15は、図3に示すように枠状体1
どうしが積み重ねられた状態でも下段側の播種トレー6
から伸長した苗を収納することのできる大きさにしてあ
る。また、支持部4の対向する一対の長辺部分中央の水
平部3には、それぞれ溝5が設けられている。これら溝
5は、支持棒7を架け渡すためのものである。この支持
棒7は、支持部4によって支持された播種トレー6が自
重で中垂れしないように、播種トレー6の長手方向中央
部を支持する。
【0012】また、上記枠状体1の各側面の下部には、
上記空間部15に光や外気を通すことのできる開放部1
1がそれぞれ備えられている。これら開放部11は、枠
状体1が地面に載置された状態(図1参照)および枠状
体1どうしが積み重ねられた状態(図3参照)の何れの
状態においても、常に開放されている。さらに、上記枠
状体1の四隅には、その上部を欠切させ、下部を突出さ
せた嵌合部9がそれぞれ備えられている。このため、枠
状体1を上下に複数段に積み重ねられた状態において
も、枠状体1どうしのずれを防止することができる。
上記空間部15に光や外気を通すことのできる開放部1
1がそれぞれ備えられている。これら開放部11は、枠
状体1が地面に載置された状態(図1参照)および枠状
体1どうしが積み重ねられた状態(図3参照)の何れの
状態においても、常に開放されている。さらに、上記枠
状体1の四隅には、その上部を欠切させ、下部を突出さ
せた嵌合部9がそれぞれ備えられている。このため、枠
状体1を上下に複数段に積み重ねられた状態において
も、枠状体1どうしのずれを防止することができる。
【0013】なお、上記ポリスチレン発泡体製の枠状体
1は、支持部4によって播種トレー6を支持した状態で
水に浮揚して、当該播種トレー6の底面13を水面にぴ
ったり略一致させ得るような浮力を発生できるように、
その形状および比重が設計されている。また、成長した
苗を出荷する際には図3に示すように、それぞれ播種ト
レー6を支持した枠状体1どうしを多段に積み重ねた状
態で、そのまま出荷用ケースとして利用される。なお、
図3において、上下の枠状体1どうしの間にその外縁が
挟まれて苗の上方を覆った状態で、輸送中の苗のとびだ
しを防止する不織布が設けられている。
1は、支持部4によって播種トレー6を支持した状態で
水に浮揚して、当該播種トレー6の底面13を水面にぴ
ったり略一致させ得るような浮力を発生できるように、
その形状および比重が設計されている。また、成長した
苗を出荷する際には図3に示すように、それぞれ播種ト
レー6を支持した枠状体1どうしを多段に積み重ねた状
態で、そのまま出荷用ケースとして利用される。なお、
図3において、上下の枠状体1どうしの間にその外縁が
挟まれて苗の上方を覆った状態で、輸送中の苗のとびだ
しを防止する不織布が設けられている。
【0014】この実施例のセルサポーターAによれば、
以下の作用効果を奏する。枠状体1を地面に載置して用
いた場合、播種トレー6の下方の空間部15に開放部1
1を通して外気が流通されるので、播種トレー6の底面
13から根が下方に伸びて地面14に根付かない。この
ため、根切り作業が不要になると共に、根切り機能のな
い苗移植用ロボットを用いて、苗を土壌に移植すること
が可能となる。また、播種トレー6は、地面との間に上
記空間部15を設けた所定の高さにあるので、灌水後の
水が播種トレー6の底部に滞水せず、したがって、根腐
れが防止できる。
以下の作用効果を奏する。枠状体1を地面に載置して用
いた場合、播種トレー6の下方の空間部15に開放部1
1を通して外気が流通されるので、播種トレー6の底面
13から根が下方に伸びて地面14に根付かない。この
ため、根切り作業が不要になると共に、根切り機能のな
い苗移植用ロボットを用いて、苗を土壌に移植すること
が可能となる。また、播種トレー6は、地面との間に上
記空間部15を設けた所定の高さにあるので、灌水後の
水が播種トレー6の底部に滞水せず、したがって、根腐
れが防止できる。
【0015】また、枠状体1は、ポリスチレン発泡体製
であり、水位の変動にかかわらず、播種トレー6の底面
13を水面に略一致させた丁度よい高さで、水に浮揚す
ることができる。したがって、水位の調節に多大な手間
をかけることなく、播種トレー6の底面13の下方から
の底面灌水が可能となる。これにより、頭上灌水または
底面灌水を選択的に実施することができる。
であり、水位の変動にかかわらず、播種トレー6の底面
13を水面に略一致させた丁度よい高さで、水に浮揚す
ることができる。したがって、水位の調節に多大な手間
をかけることなく、播種トレー6の底面13の下方から
の底面灌水が可能となる。これにより、頭上灌水または
底面灌水を選択的に実施することができる。
【0016】さらに、育苗に用いた枠状体1をそのまま
多段に積み重ねて出荷用ケースとして利用することがで
きる。このため、従来のように播種トレー6を段ボール
箱や専用ラックに収容したりする手間が省け、輸送コス
トを大幅に低減できる。しかも、枠状体1が積み重ねら
れた状態で、開放部11および空間部15を通して下段
の枠状体1側の苗に光や空気を供給することができるの
で、輸送中の苗の黄化や徒長を防止することができる。
加えて、上下枠状体1の間に挟まれた不織布10によっ
て、輸送中に苗の飛び出しを防止できる。
多段に積み重ねて出荷用ケースとして利用することがで
きる。このため、従来のように播種トレー6を段ボール
箱や専用ラックに収容したりする手間が省け、輸送コス
トを大幅に低減できる。しかも、枠状体1が積み重ねら
れた状態で、開放部11および空間部15を通して下段
の枠状体1側の苗に光や空気を供給することができるの
で、輸送中の苗の黄化や徒長を防止することができる。
加えて、上下枠状体1の間に挟まれた不織布10によっ
て、輸送中に苗の飛び出しを防止できる。
【0017】なお、上記支持部4は、枠状体1の内周壁
2の全周にわたって形成されているが、これに限定され
るものでなく、所要箇所に複数設けたものであってもよ
い。また、支持部4のみの支持で、播種トレー6の中垂
れのしないものに対しては、支持棒7の構成を省略して
もよい。さらに、支持部4としては、縁部に限定される
ものでなく、播種トレー6を支持できるものであれば、
突出状およびくぼみ状のいずれでも用いることができ、
枠状体1のどの部分に設けてもよい。
2の全周にわたって形成されているが、これに限定され
るものでなく、所要箇所に複数設けたものであってもよ
い。また、支持部4のみの支持で、播種トレー6の中垂
れのしないものに対しては、支持棒7の構成を省略して
もよい。さらに、支持部4としては、縁部に限定される
ものでなく、播種トレー6を支持できるものであれば、
突出状およびくぼみ状のいずれでも用いることができ、
枠状体1のどの部分に設けてもよい。
【0018】また、上記枠状体1は、ポリスチレン発泡
体製としているが、水に浮く材料であれば、種々のもの
を選択することができ、透明、不透明等のものを選べ
る。さらに、上記開放部11は、枠状体1側面の下部に
設けられたものとしているが、この側面の中央に大きく
開口させたものであってもよい。加えて、上記嵌合部9
は、枠状体1の上部および下部の全体または一部に設け
たものとしてもよい。
体製としているが、水に浮く材料であれば、種々のもの
を選択することができ、透明、不透明等のものを選べ
る。さらに、上記開放部11は、枠状体1側面の下部に
設けられたものとしているが、この側面の中央に大きく
開口させたものであってもよい。加えて、上記嵌合部9
は、枠状体1の上部および下部の全体または一部に設け
たものとしてもよい。
【0019】その他、不織布10に代えて、さらし、そ
の他光透過性の布を用いること等、この発明の要旨を変
更しない範囲で種々の設計変更を施すことが可能であ
る。
の他光透過性の布を用いること等、この発明の要旨を変
更しない範囲で種々の設計変更を施すことが可能であ
る。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明のセルサポータ
ーによれば、枠状体を地面に載置して用いる育苗中にお
いて、播種トレーと地面との間に空間部が設けられると
共に、空間部に開放部を通して外気が流通されるので、
播種トレーから根が下方に伸びていかない。したがっ
て、根が地面に根付かず、これにより、根切り作業を不
要にできる。また、上記空間部があるので、灌水後の水
が播種トレーの底部に滞水せず、したがって、根腐れが
防止できる。
ーによれば、枠状体を地面に載置して用いる育苗中にお
いて、播種トレーと地面との間に空間部が設けられると
共に、空間部に開放部を通して外気が流通されるので、
播種トレーから根が下方に伸びていかない。したがっ
て、根が地面に根付かず、これにより、根切り作業を不
要にできる。また、上記空間部があるので、灌水後の水
が播種トレーの底部に滞水せず、したがって、根腐れが
防止できる。
【0021】また、枠状体は、水位の変動にかかわら
ず、支持した播種トレーの底面を水面に略一致させた丁
度よい高さで水に浮揚することができるので、底面灌水
が容易に行なえる。さらに、播種トレーを支持した枠状
体どうしのずれを嵌合部によって防止した状態で当該枠
状体どうしを多段に積み重ねでき、下段側の苗を上段側
の空間部に収容できるので、育苗に用いた枠状体をその
まま多段に積み重ねて出荷用ケースとして利用すること
ができる。したがって、従来のように播種トレーを段ボ
ール箱や専用ラックに収容したりする手間が省け、輸送
コストを大幅に低減できる。しかも、枠状体が積み重ね
られた状態で、開放部および空間部を通して下段の枠状
体側の苗に光や空気を供給することができるので、輸送
中の苗の黄化や徒長を防止することができる。
ず、支持した播種トレーの底面を水面に略一致させた丁
度よい高さで水に浮揚することができるので、底面灌水
が容易に行なえる。さらに、播種トレーを支持した枠状
体どうしのずれを嵌合部によって防止した状態で当該枠
状体どうしを多段に積み重ねでき、下段側の苗を上段側
の空間部に収容できるので、育苗に用いた枠状体をその
まま多段に積み重ねて出荷用ケースとして利用すること
ができる。したがって、従来のように播種トレーを段ボ
ール箱や専用ラックに収容したりする手間が省け、輸送
コストを大幅に低減できる。しかも、枠状体が積み重ね
られた状態で、開放部および空間部を通して下段の枠状
体側の苗に光や空気を供給することができるので、輸送
中の苗の黄化や徒長を防止することができる。
【図1】この発明の一実施例にかかるセルサポーターの
一部欠切側面図である。
一部欠切側面図である。
【図2】図1のセルサポーターの平面図である。
【図3】図1のセルサポーターの積み重ね状態の一部欠
切側面図である。
切側面図である。
1 枠状体 4 支持部 6 播種トレー 9 嵌合部 11 開放部 13 底面 14 地面 15 空間部 A セルサポーター
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】種を播いて苗を育てるための播種トレーを
支持した状態で上下複数段に積み重ね可能な枠状体と、
この枠状体に設けられ、播種トレーの下方に空間部を設
けた状態で当該播種トレーを支持する支持部と、枠状体
の側面に形成され、当該枠状体が地面に載置された状態
および枠状体どうしが積み重ねられた状態の何れの状態
においても、上記空間部に外気を流通可能な開放部と、
枠状体の上部および下部にそれぞれ形成され、積み重ね
られた枠状体どうしのずれを防止する嵌合部とを備え、
上記空間部は、枠状体どうしが積み重ねられた状態で下
段側の播種トレーから伸長した苗を収納することのでき
る大きさにしてあり、また、上記枠状体は、支持部によ
って播種トレーを支持した状態で、当該播種トレーの底
面を水面に略一致させるように水に浮揚することのでき
る浮力発生材料からなることを特徴とするセルサポータ
ー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15156891A JPH0529A (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | セルサポーター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15156891A JPH0529A (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | セルサポーター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0529A true JPH0529A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=15521378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15156891A Pending JPH0529A (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | セルサポーター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0529A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105830798A (zh) * | 2016-04-11 | 2016-08-10 | 黑龙江八农垦大学 | 水稻钵毯苗移栽机用组合式育秧盘 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5480805A (en) * | 1977-12-10 | 1979-06-27 | Kubota Ltd | Growing nursery plant and planting method |
-
1991
- 1991-06-24 JP JP15156891A patent/JPH0529A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5480805A (en) * | 1977-12-10 | 1979-06-27 | Kubota Ltd | Growing nursery plant and planting method |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105830798A (zh) * | 2016-04-11 | 2016-08-10 | 黑龙江八农垦大学 | 水稻钵毯苗移栽机用组合式育秧盘 |
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