JPH05299950A - 差動増幅器 - Google Patents

差動増幅器

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JPH05299950A
JPH05299950A JP9797592A JP9797592A JPH05299950A JP H05299950 A JPH05299950 A JP H05299950A JP 9797592 A JP9797592 A JP 9797592A JP 9797592 A JP9797592 A JP 9797592A JP H05299950 A JPH05299950 A JP H05299950A
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JP
Japan
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source
pair
diodes
constant
voltage
Prior art date
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JP9797592A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Hirakata
宣行 平方
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力バイアスが常に安定して可変のリミット
機能を発揮する差動増幅器を提供する。 【構成】 ゲートに入力信号が印加され、ドレインに負
荷抵抗が接続された、差動対を構成するための一対の電
界効果トランジスタと、アノードが上記差動対を構成す
るための一対の電界効果トランジスタのソースに接続さ
れ、カソードが共通接続された一対のダイオードと、ド
レインが上記ダイオードのカソードに接続され、ソース
が定電流源に接続され、ゲートに電圧制御信号が印加さ
れる電界効果トランジスタと、ゲートに一定電圧が印加
され、ドレインが上記差動対を構成する一対の電界効果
トランジスタのソースに夫々接続され、ソースが共に上
記定電流源に接続された一対の電界効果トランジスタと
を有する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置に適用する
と好適な差動増幅器に関し、特に、過大な入力信号に対
してリミット機能を有する差動増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】差動増幅器は、コモンモード雑音の抑圧
特性に優れ、例えば各種センサで検出された微小信号
や、長距離の伝送路を介して伝送されることによって減
衰された信号を、信号処理可能な振幅レベルまで増幅す
る等の装置に好適である。
【0003】しかしながら、上記適用例を含めて一般的
には、入力信号の最大振幅は不明であるので、過大振幅
の入力信号を増幅して次段側の各種回路へ出力すると、
次段側の回路に更に過大な信号が印加されるために、所
定の特性が得られなくなったり、故障等の問題を招く。
【0004】そこで、従来は、差動増幅器の電圧利得を
制御することによって過大振幅の出力信号の発生を抑制
(リミット)する手段が講じられていた。
【0005】かかる従来の手段の典型例を図2に基いて
述べると、入力信号VI1,VI2が供給される差動対を構
成する電界効果トランジスタ(以下、FETという)Q
1 ,Q2 と、これらのFET Q1 ,Q2 の共通ソース
接点と低電圧電源VSSの間に接続される電流設定回路I
C と、これらのFET Q1 ,Q2 の各ドレイン接点と
電源VDDに接続される負荷抵抗R1 ,R2 を有し、電流
設定回路IC の設定電流値を制御信号SC によって任意
に制御することにより、差動増幅器の利得を調整し、こ
の利得調整によって出力信号Vo1及びVo2の振幅を抑制
するようになっていた。このようなリミッタ機能付きの
差動増幅器は、電流設定回路IC の設定電流値を調整す
るだけで、任意の振幅抑制を実現することができるの
で、簡便な手段であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な差動増幅器にあっては、上記電流設定回路IC の設定
電流によって、差動対(FET Q1 ,Q2 )の直流バ
イアスが設定されるので、かかる設定電流を変化させる
と、出力接点X1 ,X2 の出力バイアス点が変動してし
まうという問題があった。特に、半導体装置に適用する
場合には、コンデンサを形成することが困難となるので
結合コンデンサを介して出力信号Vo1,Vo2を次段回路
へ出力する回路構成とすることができず、したがって、
直結型の回路構成にする必要があるが、従来例の差動増
幅器は上記出力バイアスの変動を伴うので、半導体装置
への適用には不適当であった。特に、GaAsMESF
ETを適用することでビデオ信号等を高速処理するため
の増幅器を実現する場合、動作電源電圧範囲が狭いの
で、このようなバイアスレベルの変動が問題であった。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みて成され
たものであり、出力バイアスが常に安定して可変のリミ
ット機能を発揮する差動増幅器を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、ゲートに入力信号が印加され、ドレ
インに負荷抵抗が接続された、差動対を構成するための
一対の電界効果トランジスタと、アノードが上記差動対
を構成するための一対の電界効果トランジスタのソース
に接続され、カソードが共通接続された一対のダイオー
ドと、ドレインが上記ダイオードのカソードに接続さ
れ、ソースが定電流源に接続され、ゲートに電圧制御信
号が印加される電界効果トランジスタと、ゲートに一定
電圧が印加され、ドレインが上記差動対を構成する一対
の電界効果トランジスタのソースに夫々接続され、ソー
スが共に上記定電流源に接続された一対の電界効果トラ
ンジスタとを有する構成とした。
【0009】
【作用】かかる構成の差動増幅器によれば、定電流源に
接続される電界効果トランジスタを流れる全電流値は、
該定電流源に設定される一定電流と等しくなり、ダイオ
ードによって電流が流れる方向が常に一定に決められる
ので、差動対を構成する電界効果トランジスタに流れる
直流のバイアス電流は常に一定値となり、出力のバイア
ス変動が解消される。
【0010】
【実施例】以下、本発明による差動増幅器の一実施例を
図面と共に説明する。まず、構成を図1に基いて説明す
ると、かかる差動増幅器は、GaAsMESFETから
成るFET Q1 〜Q5 と、負荷抵抗R1 ,R2 と、シ
ョットキバリアダイオードD1 ,D2 と、定電流源IC
及び参照電圧源(図示せず)で構成されている。
【0011】即ち、入力信号VI1,VI2が入力される差
動対を構成するFET Q1 ,Q2の夫々のドレインが
等しい抵抗値の負荷抵抗R1 ,R2 を介して電源VDD
接続し、負荷抵抗R1 ,R2 の一端から出力信号VO1
O2が得られる。FET Q1 ,Q2 の夫々のソースに
は、図示するように、カソードが共通に接続されたダイ
オードD1 ,D2 のアノードが接続し、ダイオード
1 ,D2 の共通カソードが電流源IC を介して低電圧
源VSSに接続している。
【0012】又、FET Q1 のソースはFET Q3
のドレイン・ソース路を介して電流源IC に接続し、F
ET Q2 のソースはFET Q4 のドレイン・ソース
路を介して定電流源IC に接続している。尚、FET
1 とQ2 は共に特性の等しい電界効果トランジスタで
あり、ダイオードD1 とD2 も共に特性の等しいダイオ
ードである。
【0013】そして、FET Q3 とQ4 は共に特性が
等しく、且つ夫々のゲートには上記参照電圧源からの一
定電圧の参照電圧VRFが印加されることにより、夫々の
ドレイン・ソース間を流れる電流I3 とI4 が共に等し
い値に設定されている。
【0014】FET Q5 のゲートには電圧制御のため
の制御信号SC が印加され、制御信号SC の電圧レベル
を調整して、FET Q5 のゲート・ソース間電圧VGS
を変化させることにより、FET Q5 のドレイン・ソ
ース間を流れる電流I5 を変化させることができるよう
になっている。
【0015】次にかかる差動増幅器の動作を説明する。
尚、使用の態様に応じて、2入力信号VI1とVI2を印加
して使用する場合と、例えば一方の入力VI2を予め一定
の基準電圧に固定しておき、被増幅信号として入力信号
I1を印加して使用する場合があるが、いづれの場合も
特性は同じであるので、一括して説明する。
【0016】まず、参照電圧VRFに対してFET
3 ,Q4 の各ドレイン・ソース路を長れる電流を
3 ,I4 、制御信号SC による設定電圧に対してFE
T Q5 のドレイン・ソース間を流れる電流をI5 、定
電流源の設定電流をIC とすると、 IC =I3 +I4 +I5 =2・I3 +I5 =2・I4 +I5 …(1) の関係が成立している。
【0017】入力信号VI1とVI2が共に等しい電圧(即
ち、VI1=VI2)である場合には、FET Q1 のドレ
イン・ソース路を流れる電流I1 と、FET Q2 のド
レイン・ソース路を流れる電流I2 は共に等しい値とな
る。
【0018】 I1 =I3 +I5 /2=IC /2 …(2) I2 =I4 +I5 /2=IC /2 …(3) したがって、出力信号VO1とVO2の直流バイアス電圧V
DCO1とVDCO2は、 VDCO1=VDD−R1 ・(I3 +I5 /2) =VDD−R1 ・IC /2 …(4) VDCO2=VDD−R2 ・(I4 +I5 /2) =VDD−R2 ・IC /2 …(5) であり、VDCO1=VDCO2という関係となる。
【0019】次に、制御信号SC の電圧を変化させて、
FET Q5 のドレイン・ソース間を流れる電流がΔI
5 =I5 +δiに変化したとすると、上記式(1) から明
らかなように、FET Q3 とQ4 のドレイン・ソース
間を流れる電流I3 とI4 は共に等しい値となり、 I3 =I4 =(IC −ΔI5 )/2 ={IC −(I5 +δi)}/2 …(6) の関係が成り立つ。又、FET Q1 のドレイン・ソー
ス路を流れる電流I1と、FET Q2 のドレイン・ソ
ース路を流れる電流I2 は、上記式(2)(3)から、 I1 =I3 +(I5 +δi)/2 ={IC −(I5 +δi)}/2+(I5 +δi)/2 =IC /2 …(7) I2 =I4 +(I5 +δi)/2 ={IC −(I5 +δi)}/2+(I5 +δi)/2 =IC /2 …(8) となり、制御信号SC の電圧が変化しても、出力信号の
直流バイアス電圧VDCO1とVDCO2は常に一定となる。
【0020】次に、入力信号VI1とVI2が異なった値と
なる場合、例えば電圧関係がVI1<VI2となり、それに
伴って、電流I1 がI1 −δic 、電流I2 がI2 +δ
cとなった場合には、FET Q3 ,Q4 ,Q5 を流
れる電流I3 ,I4 ,I5 は常に、制御信号SC で設定
される一定値のままとなるので、上記電流変化量−δi
c と+δic は、ダイオードD1 ,D2 に流れる電流の
変化となる。したがって、出力信号VO1,VO2は、上記
式(4)(5)から、 VO1=VDD−R1 ・(IC /2−δic ) …(9) VO2=VDD−R2 ・(IC /2+δic ) …(10) となる。
【0021】一方、電圧関係がVI1>VI2となり、それ
に伴って、電流I1 がI1 +δic、電流I2 がI2
δic となった場合には、FET Q3 ,Q4 ,Q5
流れる電流I3 ,I4 ,I5 は常に、制御信号SC で設
定される一定値のままとなるので、上記電流変化量+δ
c と−δic は、ダイオードD1 ,D2 に流れる電流
の変化となる。したがって、出力信号VO1,VO2は、上
記式(4)(5)から、 VO1=VDD−R1 ・(IC /2+δic ) …(11) VO2=VDD−R2 ・(IC /2−δic ) …(12) となる。
【0022】ここで、上記式(4)(5)と(9) 〜(12)を比較
考察すると、直流バイアス電圧VDC O1とVDCO2に対応す
る電圧(VDD−R1 ・IC /2)は常に等しく、入力信
号VI1,VI2の変化によって生じる電流変化量+δ
c ,−δic に対応する電圧変化R1 ・δic と−R
1 ・δic が実質的に増幅された後の出力となる。した
がって、制御信号SC に基いて電流I5 ,I3 ,I4
変化させても、常に直流バイアスは一定に保たれること
となり、従来のような直流バイアスの変動が解消される
こととなる。
【0023】尚、かかる差動増幅器の電圧増幅利得Gvd
は、制御信号SC に基いて電流値I5 を変化させても、
FET Q1 ,Q2 のバイアス電流は一定値(IC/
2)に保たれるので、制御信号SC によってリミッタ値
を変化地でも、一定値を保つ。
【0024】又、この実施例の差動増幅器は、GaAs
半導体プロセスによって形成されるので、ビデオ信号を
増幅する等の高速処理を可能とする。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、制
御信号に基いて差動対の電圧利得を制御しても、定電流
源に接続される電界効果トランジスタを流れる全電流値
は、該定電流源に設定される一定電流と等しくなり、ダ
イオードによって電流が流れる方向が常に一定に決めら
れるので、差動対を構成する電界効果トランジスタに流
れる直流のバイアス電流は常に一定値となり、出力バイ
アスが一定に保たれる。そして、制御信号に基いて差動
対の電圧利得を制御することによって、リミッタ機能が
得られるので、大幅な振幅変化を有する入力信号に対し
て優れた差動増幅器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の差動増幅器を示す回路図である。
【図2】本発明による差動増幅器の一実施例を示す回路
図である。
【符号の説明】
1 〜Q5 …電界効果トランジスタ、D1 ,D2 …ダイ
オード、R1 ,R2 …負荷抵抗、IC …定電流源。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲートに入力信号が印加され、ドレイン
    に負荷抵抗が接続された、差動対を構成するための一対
    の電界効果トランジスタと、 アノードが上記差動対を構成するための一対の電界効果
    トランジスタのソースに接続され、カソードが共通接続
    された一対のダイオードと、 ドレインが上記ダイオードのカソードに接続され、ソー
    スが定電流源に接続され、ゲートに電圧制御信号が印加
    される電界効果トランジスタと、 ゲートに一定電圧が印加され、ソースが上記差動対を構
    成する一対の電界効果トランジスタのソースに夫々接続
    され、ドレインが共に上記定電流源に接続された一対の
    電界効果トランジスタと、 を有することを特徴とする差動増幅器。
  2. 【請求項2】 前記一対のダイオードが、ショットキバ
    リアダイオードであることを特徴とする請求項1の差動
    増幅器。
  3. 【請求項3】 前記電界効果トランジスタ、負荷抵抗、
    ダイオードがGaAs半導体プロセスによって形成され
    ることを特徴とする請求項1の差動増幅器。
JP9797592A 1992-04-17 1992-04-17 差動増幅器 Pending JPH05299950A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004500757A (ja) * 1999-12-01 2004-01-08 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム 非線形プロセッサ
JP2010223885A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Rohm Co Ltd 温度補償回路ならびに加速度または角速度センサ

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