JPH05299760A - 半導体発光装置の製造方法 - Google Patents

半導体発光装置の製造方法

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JPH05299760A
JPH05299760A JP7076091A JP7076091A JPH05299760A JP H05299760 A JPH05299760 A JP H05299760A JP 7076091 A JP7076091 A JP 7076091A JP 7076091 A JP7076091 A JP 7076091A JP H05299760 A JPH05299760 A JP H05299760A
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JP
Japan
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Application number
JP7076091A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Isshiki
邦彦 一色
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電流狭窄部と活性層の屈曲部とを位置合わせ
を必要とせずに一致させることができる半導体発光装置
の製造方法を得るものである。 【構成】 半導体基板1の一主面にストライプ状の基板
突起部6を形成し、この基板突起部6と同様な形状の下
クラッド層2,活性層3,上クラッド層4およびオ−ミ
ックコンタクト層5を順次結晶成長し、前記オ−ミック
コンタクト層5表面に前記突起部上では薄く、それ以外
では薄いSiO2 拡散マスク11を形成し、前記SiO
2 拡散マスク11の薄い部分では不純物が透膜し、厚い
部分では不純物が透膜しないように前記上クラッド層4
に達するまで拡散して不純物拡散領域12を形成し、自
己整合的に電流狭窄部を形成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体発光装置の製造
方法に関し、特に拡散を利用した電流狭窄部を高精度に
形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3,図4はApplied Physics Letters、
31巻、p.466、1977年に記載された従来の半導体レ−ザ装
置を示す断面図であり、この図において、1はn型Ga
As基板(以下、単に基板という。その他の符号につい
ても繰り返す場合は同様に略称する)、2はn型Al
0.3 Ga0.7 As下クラッド層、3はアンド−プGaA
s活性層、4はp型Al0.3 Ga0.7 As上クラッド
層、5′はp型GaAsオ−ミックコンタクト層、7は
金属電極、8はSiO2 膜、9はこのSiO2 膜8のス
トライプ状の開口部、10Bは前記活性層3の屈曲部
(活性領域)である。そして、図3は開口部9が活性領
域10Bと一致した理想的な場合、図4は開口部9と活
性領域10Bとの位置がずれた場合を示している。
【0003】次に、動作について説明する。金属電極7
間に活性層3のpn接合に対して順方向となる電圧を印
加すると、SiO2 膜8の開口部9に狭窄された電流が
流れ、活性層3内で発光再結合が生じる。発生した光
は、下クラッド層2,上クラッド層4と活性層3との間
の屈折率段差および活性層3の屈曲に起因する実効的屈
折率分布で構成される光導波路によって導波され、対向
する劈開面で構成されるファベリペロ−共振器内でレ−
ザ発振に至る。ここで、図3の場合には、電流分布で決
まる利得分布と、活性層3の屈曲による屈折率分布が一
致しているので、高出力まで安定に動作するのに対し、
図4のように位置のずれた場合には、例えば光出力−電
流特性の直線性が損なわれる等の性能劣化が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の半
導体レ−ザ装置では、開口部9と屈曲部10Bとの位置
合わせに高精度を必要とし、かつ位置合わせのバラツキ
によって素子特性のバラツキが発生する問題点があっ
た。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、位置合わせを必要としない比較
的簡単な工程で、電流狭窄部と活性層の屈曲部を一致さ
せることが可能な半導体発光装置の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体発光
装置の製造方法は、活性層の屈曲に対応して最表面に突
起部を有するウエハ上に、表面がほぼ平坦となるように
拡散マスクを塗布し、前記突起部上の拡散マスクの薄い
部分は不純物が透膜し、それ以外の厚い部分は不純物が
透膜しないような条件で不純物を拡散して電流経路を形
成するものである。
【0007】
【作用】本発明における電流経路は、ストライプ部直上
にある突起部に自己整合的に形成されるので、位置合わ
せ工程を必要としない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図について説明す
る。なお、ここでは半導体レ−ザ装置を例にして説明す
る。図1,図2は本発明の一実施例による半導体レ−ザ
装置の製造工程を示す断面図であり、1〜4および7は
図3,図4と同じものを示し、5はn型GaAsオ−ミ
ックコンタクト層、6は前記基板1の一主表面にストラ
イプ状に形成された基板突起部、10Aは上に凸の活性
層3の屈曲部、11はSiO2 拡散マスク、12はp型
拡散領域である。
【0009】次に、本実施例の工程を図1,図2に沿っ
て説明する。まず、図1(a)に示すように、基板1に
写真製版の手法を用いた選択エッチングによって基板突
起部6を形成した後、有機金属気相結晶成長(MOCV
D)法あるいは分子線エピタキシ−(MBE)法等の気
相結晶成長法によって、基板突起部6に対応した屈曲部
10Aを有する多層膜、すなわち下クラッド層2,活性
層3,上クラッド層4およびオ−ミックコンタクト層5
を順次成長する。次に、このウエハ表面に図1(b)に
示すように、SiO2 被膜形成用塗布液(例えば東京応
化工業(株)製OCD(製品名))を塗布する。この
時、比較的精度の高い液を用いることによって、塗布膜
表面が平坦になるようにする。そして、500℃、30
分程度の熱処理によって焼成し、SiO2 拡散マスク1
1を形成する。次に、図2(a)に示すように、基板突
起部6と同一形状に形成されたオ−ミックコンタクト層
5上のSiO2 拡散マスク11の薄い部分は透膜し、そ
れ以外の厚い部分は透膜しないような条件でZnを拡散
して、p型拡散領域12を形成することによって電流経
路を設ける。次に、図2(b)に示すように、SiO2
拡散マスク11を除去した後、ウエハ表・裏面に金属電
極7を真空蒸着等の方法で形成してから、各チップに分
離して素子が完成する。
【0010】動作は従来例と同様であるが、電流はオ−
ミックコンタクト層(キャップ層)5のp型拡散領域1
2のみに狭窄されて流れる。この場合、本実施例の工程
によって作製すると、電流狭窄部が活性層3の屈曲部1
0Aと自動的に一致した位置に形成されるため、高出力
動作時まで良好、かつ揃った特性を有する半導体レ−ザ
を実現できる。
【0011】なお、上記実施例では、GaAsおよびA
0.3 Ga0.7 Asを材料として用いたが、AlAs組
成はこれに限定するものではない。また、半導体レ−ザ
装置を構成できる他の半導体材料、例えばInGaAs
P,InGaP(AlGa)InP等を用いても良い。
また、pn反対の導電型でも構成可能である。さらに、
半導体レ−ザ装置に限らず、端面発光型LED、ス−パ
ルミネッセント・ダイオ−ド等の他の半導体発光装置に
も適用できる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
比較的簡単な工程で屈曲した活性領域と高精度に一致し
た電流経路を拡散によって形成できるので、良好な特性
が再現性良く得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体レ−ザ装置の製
造工程を示す断面図である。
【図2】図1に引き続く工程を示す断面図である。
【図3】半導体レ−ザ装置の従来例を示す断面図であ
る。
【図4】半導体レ−ザ装置の他の従来例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 GaAs基板 2 AlGaAs下クラッド層 3 GaAs活性層 4 AlGaAs上クラッド層 5 GaAsオ−ミックコンタクト層 6 基板突起部 7 金属電極 10A 活性層の屈曲部 11 SiO2 拡散マスク 12 p型拡散領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】次に、本実施例の工程を図1,図2に沿っ
て説明する。まず、図1(a)に示すように、基板1に
写真製版の手法を用いた選択エッチングによって基板突
起部6を形成した後、有機金属気相結晶成長(MOCV
D)法あるいは分子線エピタキシー(MBE)法等の気
相結晶成長法によって、基板突起部6に対応した屈曲部
10Aを有する多層膜、すなわち下クラッド層2,活性
層3,上クラッド層4およびオーミックコンタクト層5
を順次成長する。次に、このウエハ表面に図1(b)に
示すように、SiO2 被膜形成用塗布液(例えば東京応
化工業(株)製OCD(製品名))を塗布する。この
時、比較的度の高い液を用いることによって、塗布膜
表面が平坦になるようにする。そして、500℃、30
分程度の熱処理によって焼成し、SiO2 拡散マスク1
1を形成する。次に、図2(a)に示すように、基板突
起部6と同一形状に形成されたオーミックコンタクト層
5上のSiO2 拡散マスク11の薄い部分は透膜し、そ
れ以外の厚い部分は透膜しないような条件でZnを拡散
して、p型拡散領域12を形成することによって電流経
路を設ける。次に、図2(b)に示すように、SiO2
拡散マスク11を除去した後、ウエハ表・裏面に金属電
極7を真空蒸着等の方法で形成してから、各チップに分
離して素子が完成する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】なお、上記実施例では、GaAsおよびA
0.3 Ga0.7 Asを材料として用いたが、AlAs組
成はこれに限定するものではない。また、半導体レーザ
装置を構成できる他の半導体材料、例えばInGaAs
P,InGaP(AlGa)InP等を用いても良
い。また、pn反対の導電型でも構成可能である。さら
に、半導体レーザ装置に限らず、端面発光型LED、ス
ーパルミネッセント・ダイオード等の他の半導体発光装
置にも適用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型の半導体基板の一主面上にスト
    ライプ状の突起部を形成する工程と、前記半導体基板上
    に少なくとも第1導電型の下クラッド層,活性層,第2
    導電型の上クラッド層および第1導電型のオ−ミックコ
    ンタクト層を、各層の形状が前記半導体基板の一主面形
    状と略同一であるように順次結晶成長する工程と、前記
    オ−ミックコンタクト層表面に前記突起部上では薄く、
    それ以外ではそれよりも厚い拡散マスクを形成する工程
    と、前記拡散マスクの薄い部分では不純物原子が透膜
    し、厚い部分では透膜しない条件で、第2導電型を与え
    る不純物原子を前記第2導電型の上クラッド層に達する
    まで拡散する工程を含むことを特徴とする半導体発光装
    置の製造方法。
JP7076091A 1991-04-03 1991-04-03 半導体発光装置の製造方法 Pending JPH05299760A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100643474B1 (ko) * 2005-09-06 2006-11-10 엘지전자 주식회사 발광 소자
JP2007327909A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Fujifilm Corp 光断層画像化装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100643474B1 (ko) * 2005-09-06 2006-11-10 엘지전자 주식회사 발광 소자
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