JPH052989U - 水性インキを直詰めした筆記具 - Google Patents

水性インキを直詰めした筆記具

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JPH052989U
JPH052989U JP1665391U JP1665391U JPH052989U JP H052989 U JPH052989 U JP H052989U JP 1665391 U JP1665391 U JP 1665391U JP 1665391 U JP1665391 U JP 1665391U JP H052989 U JPH052989 U JP H052989U
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稔 町田
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株式会社パイロツト
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気孔4と通じる通気溝1aを具備するペン
芯部材1を介在した水性インキを直詰めした筆記具にお
いて、当該ペン芯部の通気溝1aからの急激な吸排気作
用を規制し、筆端部2へインキを誘導するインキ誘導芯
3の乾燥を防止する。 【構成】 空気孔4と通気溝1aの間に、この両者4,
1aと連通する直線または、非直線状の空気交替溝5を
設定する。空気交替溝5の介在によって、軸筒B内への
通気は確実に行なわれるが、急激な通気が回避できるこ
とからインキ誘導芯3の毛管作用が優って、筆端部2へ
のスム−ズなインキ供給が確保できまた、気密性に配慮
した複雑な通気防止構造のキャップの存在も絶対的なも
のではなくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本案は外界と通じる通気溝と、インキを一時的に貯溜するインキ溜部を具備し たペン芯部材を介在して、軸筒内に直接、収容したインキをインキ誘導芯によっ て、筆端部へ誘導してなるいわゆる、直詰め式筆記具の改良に関する。
【0002】
【従来技術と本案が解決しようとする問題点】
従来から、外気と軸筒内の気圧変動から生じる、収容インキの溢出事故などを 防止する観点から、通気溝とインキ溜部を具備したペン芯部材を介在する直詰め 式筆記具は広く知られている。しかして、この種の筆記具では、外界に向かって 開口する空気孔と連通するペン芯部材の通気溝は通常、軸筒内との空気流通の必 要を充足する観点から、両者が連通していることのみに重点がおかれ勝ちで、こ の両者の連通構造に特段の配慮がなされていないものが多い。
【0003】 従って、気圧変動がないじん常の状態においても、軸筒内との通気が助長され る傾向にあることから、筆端部へのインキ誘導のための媒体であるインキ誘導芯 が乾燥して、スム−ズなインキ供給に支障をきたす結果を招いていた。このよう なインキ誘導芯を含めたインキ誘導部での乾燥を防止するには、空気孔を密閉で きるキャップの嵌着が必要となり、気密性に配慮した複雑な構造のキャップの存 在が不可欠となる。
【0004】
【問題解決のための手段】
本案は以上のような従来技術の状態に鑑みてなされたものであって、外界に向 かって開口する空気孔と、この空気孔と連通するペン芯部材の通気溝の間に、空 気孔とペン芯部材の通気溝の両者と連通する空気交替溝を設定することをもって 問題解決のための手段としている。
【0005】
【作用】 本案によれば、空気孔とペン芯部材の通気溝の間に、この両者と連通する空気 交替溝を設定してあるので、軸筒内との通気は確実に行なわれるが、それには或 る一定の時間がかかることになり、急激な吸排気現象は回避できる。この結果、 必然的にインキ誘導芯を含めたインキ誘導部での急激な乾燥現象も回避でき、イ ンキ誘導芯による毛管力による吸引作用が優って、筆端部へのスム−ズなインキ 供給が確保できる。
【0006】
【実施例】
以下、本案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0007】 ペン芯部材1は、通気溝1aとインキ溜部1bを設けてなり、筆端部2へ至る インキ誘導芯3を抱時して軸筒B内に装着してある。ペン芯部材の通気溝1aは 外界へ向かって開口する空気孔4と連通し、外界と軸筒B内の空気流通を実現し ている。また、この通気溝1aは気圧変動によって、軸筒B内の気圧が正圧にな ったとき、膨張する空気を空気孔4から排気する役割も担っている。インキ溜部 1bは、軸筒B内の正圧現象によって、筆端部2から溢出しようとするインキを 一時的に貯溜する役割を担っている。
【0008】 ペン芯部材1の通気溝1aと外界へ向かって、開口する空気孔4との間には、 空気孔4とペン芯部材の通気溝1aの両者と連通する空気交替溝5が設定してあ る。
【0009】 空気交替溝5の設定構造は適宜に定めてよく例えば、図1に説示する例は、ペ ン芯部材1と、筆端部2を保持する筆端部ホルダ−2aを一体状に設け、ペン芯 部材1の外側面に、非直線状つまり、スパイラル状にかつ、軸筒B内側面に対面 させて設定したものである。空気交替溝5が、筆端部ホルダ−2aの外側面に設 けられかつ、軸筒B内側面に対面するように設定させてよいことは勿論である。 ペン芯部材1と、筆端部ホルダ−2aを一体状に設ける利点は、加工上または、 組立上の簡便性が得られることとあわせて、空気孔4とペン芯部材の通気溝1a の両者と連通する空気交替溝5の設定が比較的、安直に行なえしかも、この空気 交替溝5の長さをできるだけ、長寸に維持するための非直線状形態の実現も容易 になることである。空気交替溝5をできるだけ長寸に維持できることは、正比例 的に、インキ誘導芯3を含めたインキ誘導部の乾燥現象の進行の遅延を促進し、 筆端部2へのスム−ズなインキ供給が期待できることになる。
【0010】 図2に説示する例は、ペン芯部材1と筆端部ホルダ−2aを分離して設け、当 該ホルダ−2aとペン芯部材1を係合させるとともに、空気交替溝5を筆端部ホ ルダ−2aの外側面にスパイラル状にかつ、軸筒B内側面に対面させて設定して ある。この例の場合、空気交替溝5が相当の長さに維持でき、インキ誘導芯3な どの乾燥現象の進行を抑制する利点があるとともに、筆端部ホルダ−2aを別個 の存在にすることから、空気交替溝5の長さの調整や、インキ誘導芯3の装着過 程などで、簡便性が得られる有利性を有する。
【0011】 図3は、筆端部ホルダ−2aとペン芯部材1を分離して設け、筆端部ホルダ− 2aと係合するペン芯部材の先端係合部6の外側面に、スパイラル状でかつ、筆 端部ホルダ−2aの内側面に対面するように、空気交替溝5を設定した例を説示 している。この場合にも、前二例と同様、相当の長さの空気交替溝5が得られま た、図2の例と同様に、組立作業上で簡便性が得られるという利点がある。
【0012】 また、図4は、空気交替溝5を直線状に設定した例を説示している。この例の 場合には、空気交替溝5を設定するうえで、比較的、簡便な構造が得られる点に 有利性があるが、この直線状の空気交替溝5に通気を許容する撥水性部材7を装 着することによって、インキ誘導芯3などの乾燥防止に顕著な効果を発揮する。 通気を許容する撥水性部材7には、フッ素系樹脂材の利用が最適である。
【0013】
【効果】
本案は以上のとおり、空気孔とペン芯部材の通気溝の間に空気交替溝を設定し たので、軸筒内と外界との間で急激な吸排気現象が惹り難く従って、筆端部へイ ンキを誘導するインキ誘導芯の乾燥現象が顕著に抑制されることになり、筆端部 へのスム−ズなインキ供給が確実にしかも、簡便に保障される。また、従来のよ うな気密性に配慮した複雑な構造のキャップ部材の存在の必要が、絶対的なもの でなくなるとともに、軸筒内のインキの蒸発も顕著に抑制されるなど、その奏す る効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案を実施した筆記具の全体を説明した一部省
略縦断面図である。
【図2】空気交替溝の設定構造の変形例であって、筆端
部ホルダ−の外側面に設定した例を説示している。
【図3】空気交替溝の設定構造の変形例であって、ペン
芯部材の筆端部ホルダ−との係合部外側面に設定した例
を説示している。
【図4】空気交替溝の設定構造の変形例であって、直線
状に設定した空気交替溝に通気を許容する撥水性部材を
装着した例を説示している。
【符号の説明】
1 ペン芯部材 1a 通気溝 1b インキ溜部 2 筆端部 2a 筆端部ホルダ− 3 インキ誘導芯 4 空気孔 5 空気交替溝 6 ペン芯部材先端係合部 7 通気を許容する撥水性部材 B 軸筒

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気溝とインキ溜部を具備し軸筒内に装
    着したペン芯部材を介在して、インキ誘導芯によって、
    軸筒内に収容した水性インキをホルダ−で保持した筆端
    部へ誘導してなる筆記具において、外界へ向かって開口
    しかつ、ペン芯部材1の通気溝1aと連通する空気孔4
    を穿設し、この空気孔4とペン芯部材の通気溝1aとの
    間に、空気孔4とペン芯部材の通気溝1aの両者と連通
    する空気交替溝5を設定したことを特徴とする水性イン
    キを直詰めした筆記具。
  2. 【請求項2】 筆端部ホルダ−2aとペン芯部材1を一
    体状に設けるとともに、筆端部ホルダ−2aまたは、ペ
    ン芯部材1の外側面に空気孔4とペン芯部材の通気溝1
    aの両者と連通する空気交替溝5を軸筒B内側面と対面
    させて設定したことを特徴とする請求項1に記載した水
    性インキを直詰めした筆記具。
  3. 【請求項3】 筆端部ホルダ−2aとペン芯部材1を分
    離して設けるとともに、空気孔4とペン芯部材の通気溝
    1aの両者と連通する空気交替溝5を軸筒B内側面に対
    面させて筆端部ホルダ−2aの外側面に設定したことを
    特徴とする請求項1に記載した水性インキを直詰めした
    筆記具。
  4. 【請求項4】 筆端部ホルダ−2aとペン芯部材1を分
    離して設けるとともに、空気孔4とペン芯部材の通気溝
    1aの両者と連通する空気交替溝5を筆端部ホルダ−2
    aと係合するペン芯部材1の先端係合部6に筆端部ホル
    ダ−2aの内側面と対面させて設定したことを特徴とす
    る請求項1に記載した水性インキを直詰めした筆記具。
  5. 【請求項5】 空気孔4とペン芯部材の通気溝1aの両
    者と連通する空気交替溝5を非直線状に形成したことを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載した
    水性インキを直詰めした筆記具。
  6. 【請求項6】 空気孔4とペン芯部材の通気溝1aの両
    者と連通する空気交替溝5を直線状に形成しかつ、当該
    空気交替溝5に、通気を許容する撥水性部材7を装着し
    たことを特徴とする請求項1に記載した水性インキを直
    詰めした筆記具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1422076A1 (en) 2002-11-21 2004-05-26 Kotobuki & Co. Ltd. Liquid container

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6345095U (ja) * 1986-09-10 1988-03-26
JPS6360376U (ja) * 1986-10-06 1988-04-21

Patent Citations (2)

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EP1422076A1 (en) 2002-11-21 2004-05-26 Kotobuki & Co. Ltd. Liquid container

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