JPH0529805U - 車両のサスペンシヨン装置 - Google Patents

車両のサスペンシヨン装置

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JPH0529805U
JPH0529805U JP7906691U JP7906691U JPH0529805U JP H0529805 U JPH0529805 U JP H0529805U JP 7906691 U JP7906691 U JP 7906691U JP 7906691 U JP7906691 U JP 7906691U JP H0529805 U JPH0529805 U JP H0529805U
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JP
Japan
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bracket
tension rod
suspension
suspension arm
sides
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Application number
JP7906691U
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English (en)
Inventor
誠 新井
Original Assignee
マツダ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サスペンションアームの枢着部を両側から挟
み込んでブラケットに締結固定する際に、ブラケット自
体の剛性を低下させることなく、かつサスペンションの
ジオメトリの変化を招来することのなく、堅固に取り付
けることができる取付構造を備えた車両のサスペンショ
ン装置を提供する。 【構成】 テンションロッド12の枢着部を構成する弾
性ブッシュ30の内筒31の端面を両側から挟み込むブ
ラケット20を設けるとともに、上記内筒31の内面側
にネジ部31aを螺設し、該ネジ部31aに対して上記ブ
ラケット20の両側から各々別のボルト部材35,36
を螺着させて締め付けることにより、テンションロッド
12の枢着部30を上記ブラケット20に対して締結固
定することを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両のサスペンション装置、特にサスペンションアームの枢着部の 取付構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等の車両のサスペンション装置において、サスペンションアーム の端部を、例えば車体側あるいは他のサスペンションアームとの連結部などに取 り付ける場合、例えば、図6に示すように、サスペンションアーム100の端部 に円筒状の枢着部110を設けるとともに、この枢着部110の端面を両側から 挟み込む挟持部102,103を有するブラケット101を設け、上記枢着部1 10の内筒111の内部を挿通するボルト部材115をナット116に対して締 め付けることにより、サスペンションアーム100の枢着部110を上記ブラケ ット101に対して締結固定するようにすることは一般に良く知られている。 この場合、一般に、上記サスペンションアーム100の枢着部110は、内筒 111と外筒112との間にラバー等の弾性体113が配設されたリング状の弾 性ブッシュ110で構成され、この弾性ブッシュ110の内筒111の各端面を 、ブラケット101の左右の挟持部102,103にそれぞれ設けられた受け部 104,105の各内側端面の対向位置に位置させた上で両側から挟み込み、上 記ボルト部材115とナット116とを相互に締め付けて上記枢着部110の固 定が行なわれる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の取付構造では、ブラケット101の挟持部102, 103の少なくともいずれか一方(図6の例では右側の挟持部102)について、 その剛性がある程度以上高く設定されている場合には、ボルト115とナット1 16とを締め付けても、剛性の高い挟持部102はその締付力では容易に弾性変 形せず、ブラケット101と弾性ブッシュ110の内筒111の端面との間に十 分な摩擦力を発生させることができないため、サスペンションアーム110の長 手軸方向から大きな荷重入力があった場合には、両者間に滑りが生じることにな る。
【0004】 すなわち、特に、上記従来の取付構造では、ブラケット101の受け部104 及び105の外側端面と、ボルト115の頭部及びナット116の座面との間の 締付面K3及びK4では、ボルト115の軸部が弾性ブッシュ110の内筒111 の内面に当接して力を及ぼすまでは摩擦力が生じないので、この間、サスペンシ ョンアーム110側から作用する荷重は、もっぱら上記内筒111の両端面と受 け部104及び105の内側端面との間の締付面K1及びK2で生じた摩擦力で受 けることになり、サスペンションアーム110の長手軸方向から大きな荷重入力 があった際には、両者間の滑りを十分に防止できない場合がある。 そして、この滑りが繰り返されると上記ブラケット101の挟持部102,1 03と弾性ブッシュ110の内筒111との間の上記締付面K1,K2に摩耗が生 じてボルト115の軸力の低下を来し、サスペンションのジオメトリが変化する という問題があった。
【0005】 もっとも、例えば実開昭61−114138号公報に示されるように、弾性ブ ッシュの内筒端面に突起部を設けることによって摩擦係数を大きくし、締め付け 時の摩擦力を高めるようにすることも考えられるが、この場合でも、大きな荷重 が繰り返し入力された際には突起部が摩耗してボルト軸力の低下を招くおそれが あるため、上記問題を解決するには不十分であった。 また、ブラケットの挟持部の部材厚さを薄くするなどして、該挟持部を枢着部 の軸方向にたわみ易くすることが考えられるが、これではブラケット自体の剛性 が低下し、サスペンションアームの枢着部に対する支持剛性を十分に確保する上 で支障を来すという問題があった。
【0006】 特に、車輪の前後方向の運動を規制するテンションロッドなど、車体前後方向 の力を受け、従ってかなり大きな荷重が入力されるサスペンションアームの場合 には、上記の問題はより一層顕著なものとなり、その枢着部を堅固に取り付ける ことは非常に重要である。
【0007】 この考案は、上記問題点に鑑みてなされたもので、サスペンションアームの枢 着部を両側から挟み込んでブラケットに締結固定する際に、ブラケット自体の剛 性を低下させることなく、かつサスペンションのジオメトリの変化を招来するこ とのなく、堅固に取り付けることができる取付構造を備えた車両のサスペンショ ン装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、本願の第1の考案は、サスペンションアームの円筒状枢着部の端面 を両側から挟み込むブラケットを設け、上記枢着部の軸線に沿って組み付けられ るボルト部材により、上記サスペンションアームの枢着部を上記ブラケットに対 して締結固定するようにした車両のサスペンション装置において、上記枢着部の 内面側にネジ部を設け、該ネジ部に対して上記ブラケットの両側から各々別のボ ルト部材を螺着させて締め付けるようにしたものである。
【0009】 また、本願の第2の考案は、上記第1の考案において、上記サスペンションア ームは、その枢着部に車体前後方向の荷重が入力されるサスペンションアームで あることを特徴としたものである。
【0010】
【考案の効果】
本願の第1の考案によれば、上記枢着部の内面側に設けたネジ部に対して、上 記ブラケットの両側から各々別のボルト部材を螺着させて締め付けるようにした ので、サスペンションアームの長手軸方向から荷重が入力された場合には、この 入力荷重は直ちに上記各ボルト部材に伝達され、該ボルト部材の頭部とブラケッ トの外側との間の締付面においても摩擦力が発生する。 従って、枢着部の両端面とブラケットの内側との間の締付面に生じた摩擦力の みで荷重を受けていた従来に比べて、より一層高い摩擦力を発生させることがで き、上記枢着部とブラケットとの間に滑りが生じることを防止することができる 。この結果、ブラケット自体の剛性を低下させることなく、上記枢着部を堅固に 取り付けることができ、サスペンションのジオメトリが変化することを有効に防 止できる。
【0011】 また、本願の第2の考案によれば、上記第1の考案において、上記サスペンシ ョンアームを、その枢着部に車体前後方向の荷重が入力されるサスペンションア ームとしたので、例えばテンションロッドやコンプレションロッドなど、車体前 後方向から大きな荷重が入力されるサスペンションアームにおいても、ブラケッ ト自体の剛性を低下させることなく、その枢着部について、取付ブラケットとの 間の滑りを防止して堅固に取り付けることができ、サスペンションのジオメトリ が変化することをを有効に防止できる。
【0012】
【実施例】
以下、この考案の実施例を、添付図面に基づいて詳細に説明する。 図1は、本考案の実施例に係る自動車のサスペンション装置を、右前輪用のも のを例にとって示した平面説明図であるが、この図に示すように、車輪1は、車 輪支持部材2に回転自在に支持され、サスペンション装置10を介して車体側に 連結されている。 上記サスペンション装置10は、ロアアームとしてのI型アーム11と、車輪 1の前後方向の運動を規制するテンションロッド12と、車体の傾斜制御を行う スタビライザ13とを備えている。 尚、上記サスペンション装置10は、この他にも、通常のサスペンション装置 と同様、アッパアームや、ショックアブソーバ等を備えているが、本考案に直接 関係しないので、ここではその説明および図示を省略する。
【0013】 上記I型アーム11は、その一端が、上記車輪支持部材2にゴムブッシュ14 を介してほぼ鉛直方向の軸線周りに回転可能に取り付けられ、他端が、車体側に 固定されたサスペンションクロスメンバ4にゴムブッシュ15を介してほぼ車体 前後方向の軸線周りに回転可能に取り付けられている。 上記テンションロッド12は、その一端が、ゴムブッシュ16を介して上記I 型アーム11に鉛直方向の軸線周りに回転可能に取り付けられており、他端側は 、後で詳しく説明するように、車体側に固定されたテンションロッドメンバ18 側に、枢着部30を介して、斜め方向に延びる水平軸の周りに回転可能に取り付 けられている。
【0014】 上記テンションロッドメンバ18は、左右両側のテンションロッド12を相互 に連結するもので、軽量でかつ高い強度および剛性を得るために、パイプ材を曲 げ加工して形成されており、その端末側は若干湾曲させられ上で斜め後方に延び る形状に成形されている。このテンションロッドメンバ18の端末側には、図2 に詳しく示すように、平面形状が車体後部側を頂部とするほぼ三角形形状をなす 補強体17が接合されている。 また、この上記補強体17とテンションロッドメンバ18との連結部を強化す るために、補強体17のテンションロッドメンバ18が固定された側とは反対側 の側辺と、テンションロッドメンバ18の途中部とが、補強フレーム19を掛け 渡して相互に連結されている。
【0015】 そして、上記テンションロッドメンバ18の端末部分18aと補強フレーム1 9とで、テンションロッド12の枢着部30を両側から挟み込むブラケット部2 0が構成されており、上記テンションロッドメンバ18の端末部分18a及び補 強フレーム19の互いに対向する部位には、テンションロッド12の枢着部30 を取り付ける軸部材を支持するための受け部21及び22が形成されている。
【0016】 上記補強体17は、図3及び図4に示すように、その低部側すなわち車体前方 側が徐々に下がった形状をなしており、車体3に取り付けられた際には、車体3 との間に空間部が形成されるようになっている。 この空間部分には、上記スタビライザ13を車体3に固定するための支持部材 23が配置され、この支持部材23は、上記補強体17に溶接されて一体的に固 定されている。また、この支持部材23は、逆U字形のクリップ状をなしており 、その内側にゴムブッシュ24が配置されている。 上記スタビライザ13は、その一端がゴムブッシュ25を介してI型アーム1 1に連結されているとともに、その屈曲部近傍において、ブラケット17に一体 的に設けられた上記支持部材23により回動可能に取り付けられている。
【0017】 そして、テンションロッド12とスタビライザ13を車体3に固定する場合、 より好ましくは、上記補強体17等に予めテンションロッド12およびスタビラ イザ13を連結したアッセンブリを形成しておき、上記補強体17に形成したボ ルト穴26及びボルト挿通パイプ27に、それぞれボルトを挿通してボルトアッ プすることにより、テンションロッド12とスタビライザ13を同時に車体3に 固定することができるようになっている。
【0018】 本実施例では、上記したように、テンションロッド12の枢着部30を両側か ら挟み込んで取り付けるブラケット部20が、テンションロッドメンバ18の端 末部分18a(右側挟持部)と補強フレーム19(左側挟持部)とで構成されており 、上記テンションロッドメンバ18がパイプ部材で形成されている関係上、上記 右側挟持部18aはかなり高い剛性を有している。 また、上記テンションロッド12の枢着部30は、図5に示すように、内筒3 1と外筒32との間にラバー等の弾性体33が配設されてなるリング状の弾性ブ ッシュ30で構成されており、この弾性ブッシュ30の上記内筒31の内面側に はネジ部31aが螺設されている。
【0019】 そして、上記弾性ブッシュ30を上記ブラケット部20に取り付ける際には、 弾性ブッシュ30の内筒31の各端面を、上記ブラケット部20の左右の挟持部 18a,19に設けた受け部21,22の各内側端面の対向位置に位置させた上で 、各挟持部18a,19の両側から各々別のボルト部材35,36を挿入して上記 ネジ部31aに螺着させ、このボルト部材35,36を所定のトルクで締め付ける ことにより、上記弾性ブッシュ30(つまりテンションロッド12の枢着部)が上 記ブラケット部20に対して締結固定されるようになっている。
【0020】 以上のような構成であれば、テンションロッド12の長手軸方向から荷重が入 力された場合には、この入力荷重は直ちに上記各ボルト部材35,36に伝達さ れるので、内筒31の両端面とブラケット20の受け部21,22の内側端面と の間の締付面J1,J2だけでなく、各ボルト部材35,36の頭部とブラケット2 0の受け部21,22の外側端面との間の締付面J3,J4においても摩擦力が発生 する。 すなわち、この場合には、各締付面J1,J2,J3,J4における摩擦係数をそれ ぞれμ1234、各ボルト部材35,36による締付力をそれぞれP5,P6 とすれば、枢着部30とブラケット部20との間に発生する摩擦力Fは、次式で 表される。 F=P51+μ3)+P62+μ4)
【0021】 従って、内筒111の両端面と受け部104,105の内側端面との間の締付 面K1,K2に生じた摩擦力のみで荷重を受けていた従来(図6参照)に比べて、よ り一層高い摩擦力を発生させることができる。 この結果、上記テンションロッド12に車体前後方向の比較的大きい荷重が入 力された場合でも、上記枢着部30とブラケット部20との間に滑りが生じるこ とを防止し、上記ブラケット部20自体の剛性を低下させることなく、枢着部3 0を堅固に取り付けることができ、サスペンションのジオメトリに変化が生じる ことを有効に防止できるのである。
【0022】 尚、上記実施例は、テンションロッド12の枢着部の取付構造についてのもの であったが、本考案は、上記の場合に限らず、例えばコンプレションロッドなど 、他のサスペンションアームの枢着部の取付構造に対しても、有効に適用するこ とができのは勿論のことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例に係る車両のサスペンション
装置の平面説明図である。
【図2】 上記サスペンション装置の主要部を拡大して
示した平面説明図である。
【図3】 図2の矢印Aから見た矢視示図である。
【図4】 上記サスペンション装置のテンションロッド
メンバ等の構造を概略的に示す斜視図である。
【図5】 上記実施例に係るテンションロッドの枢着部
の取付構造を示す横断面説明図である。
【図6】 従来例に係るテンションロッドの枢着部の取
付構造を示す横断面説明図である。
【符号の説明】
12…テンションロッド 18…テンションロッドメンバ 18a…テンションロッドメンバの端末部分 19…補強フレーム 20…ブラケット部 30…弾性ブッシュ(枢着部) 31…内筒 31a…ネジ部 35,36…ボルト

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サスペンションアームの円筒状枢着部の
    端面を両側から挟み込むブラケットを設け、上記枢着部
    の軸線に沿って組み付けられるボルト部材により、上記
    サスペンションアームの枢着部を上記ブラケットに対し
    て締結固定するようにした車両のサスペンション装置に
    おいて、 上記枢着部の内面側にネジ部を設け、該ネジ部に対して
    上記ブラケットの両側から各々別のボルト部材を螺着さ
    せて締め付けることを特徴とする車両のサスペンション
    装置。
  2. 【請求項2】 上記サスペンションアームは、その枢着
    部に車体前後方向の荷重が入力されるサスペンションア
    ームであることを特徴とする請求項1記載の車両のサス
    ペンション装置。
JP7906691U 1991-09-30 1991-09-30 車両のサスペンシヨン装置 Pending JPH0529805U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016112976A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 三菱自動車工業株式会社 サスペンションクロスメンバ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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