JPH05297335A - 基板の洗浄方法及び基板洗浄装置 - Google Patents

基板の洗浄方法及び基板洗浄装置

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JPH05297335A
JPH05297335A JP12824892A JP12824892A JPH05297335A JP H05297335 A JPH05297335 A JP H05297335A JP 12824892 A JP12824892 A JP 12824892A JP 12824892 A JP12824892 A JP 12824892A JP H05297335 A JPH05297335 A JP H05297335A
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JP
Japan
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cleaning
substrate
brush
roll
ultraviolet
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JP12824892A
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English (en)
Inventor
Fusashi Togawa
総史 戸川
Tetsuo Fujimoto
哲男 藤本
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶表示パネル等の基板として用いられる少
なくとも一面に電極を有し、かつ可撓性を有する長尺基
板の表面の汚染物を確実かつ効率よく除去する。 【構成】 可撓性を有する長尺基板(K)をロール状に
巻回して繰り出しロール(11)を形成し、この繰り出
しロール(11)から基板(K)を送り出すとともに、
巻き取りロール(17)に巻き取る間に、洗浄処理を基
板(K)の一端側から他端側へと連続的にブラシ洗浄
(B)した後、紫外線照射洗浄(D)を基板(K)の一
端側から他端側へと連続的に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも一面に電極
を有し、かつ可撓性を有する長尺基板、特に電子機器用
等として用いられる液晶表示パネル用の長尺基板を洗浄
する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする問題点】従来
より、電子装置の基板としては半導体用のシリコン基板
やプリント基板あるいは液晶表示パネル用のガラス基板
等、リジッドでかつ枚葉のものが一般的に使用されてい
るが、近年、特に液晶表示パネル用には軽量化や大画面
化が求められて可撓性を有するプラスチック基板が使用
され始めている。液晶表示パネルは、これらの基板で液
晶組成物を挟持することにより構成され、このとき基板
はぬれ性の向上などを目的として表面を溶液により洗浄
することが行われる。
【0003】上記プラスチック基板は、従来のプラスチ
ックフィルムなどと同様に溶液による洗浄が一般に行わ
れている。この方式は乾式と区別して湿式洗浄法とも呼
ばれ、液体の化学的洗浄力を用いた方法である。液体の
種類としては純水、有機溶剤、界面活性剤又は酸やアル
カリ等の化学洗浄剤があり、これらの一種又は二種以上
を組み合わせて溶液洗浄が行われる。さらに、洗浄力を
大きくするために、ブラシスクラビングやジェットスプ
レーあるいは超音波等の物理的洗浄法を組み合わせるこ
とも一般的である。具体的には、中性洗剤又はメチルア
ルコールに基板を浸漬し、次いで脱イオン水中で超音波
洗浄する方法(特開平1−196020号公報)が提案
されている。
【0004】しかしながら、上記特開平1−19602
0号公報記載の洗浄法は洗浄液を満たした洗浄槽中に枚
葉の基板を浸漬して洗浄を行うものであり、長尺のプラ
スチック基板を洗浄するにはきわめて大きな洗浄槽と大
量の洗浄液が必要となり、効率的な洗浄を行うことがで
きない。また、非常に長いプラスチック基板の連続体を
均一に洗浄することはほとんど不可能である。さらに、
液晶表示パネルの基板の洗浄としては、洗浄レベルが不
足しており、表面に残った有機物によって基板のぬれ性
が低下し、有機物が不均一に残った場合には、液晶組成
物が基板にはじかれてしまうという問題を生じる。その
上、複数の洗浄槽を用いた洗浄装置は、連続的に洗浄を
行うことが可能であるが、装置が横置き型で大きく、設
置場所に制約を生じる。また、水洗浄では超音波を印加
したり、ブラッシングを併用しても表面に付着した有機
物を効果的に除去することができない。
【0005】一方、乾式洗浄法としては、主に半導体分
野で使用されている紫外線オゾン洗浄やプラズマ洗浄法
などがあり、リジッドな基板の洗浄に用いられる。そし
て、最近では紫外線オゾン洗浄法が液晶パネル用のガラ
ス基板の洗浄にも使用されるようになってきている。
【0006】この紫外線オゾン洗浄法によれば、有機物
を除去することが可能ではあるものの、基板上にごみ等
の付着がある場合には、紫外光がごみ等により遮断され
て影になる部分の洗浄を行えないなど、確実な洗浄効果
が得られないという欠点がある。
【0007】本発明は、上記問題点にかんがみてなされ
たもので、液晶表示パネル等の基板として用いられる少
なくとも一面に電極を有し、かつ可撓性を有する長尺基
板の表面の汚染物を確実かつ効率よく除去することので
きる基板の洗浄方法及びその洗浄装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、本発明の基板の洗浄方法は、少なくとも一面
に電極を有し、かつ可撓性を有する長尺基板をロール状
に巻回して繰り出しロールを形成し、この繰り出しロー
ルから基板を送り出して、巻き取りロールに巻き取る間
に、洗浄処理を基板の一端側から他端側へと連続的にブ
ラシ洗浄した後、紫外線照射洗浄を基板の一端側から他
端側へと連続的に行うようにしたものである。
【0009】また、本発明の基板洗浄装置は、少なくと
も一面に電極を有し、かつ可撓性を有する長尺基板を繰
り出しロールから送り出し、洗浄処理領域を通過させて
巻き取りロールに巻き取り回収する基板移送機構と、上
記洗浄処理領域に設置され、基板表面をブラッシングし
て基板表面の固形状の汚れを除去するブラシ洗浄装置
と、洗浄処理領域の上記ブラシ洗浄装置の後方に設置さ
れ、基板に酸素又はオゾンを含む雰囲気下で紫外線を照
射して基板表面の有機物を除去する紫外線洗浄装置を具
備した構成としてある。
【0010】すなわち、上記基板の洗浄方法によれば、
長尺の可撓性基板を巻回してなる繰り出しロールから基
板を繰り出し、これを巻き取りロールに巻き取る間に洗
浄処理を施すことにより、長尺基板の一端から他端へと
連続的に同一条件で洗浄処理を施すことができる。しか
も、ブラシ洗浄と紫外線洗浄とを組み合わせることによ
り、超音波洗浄等では剥離することのできない基板に食
い込んだ異物をブラシの接触力によって剥離し、基板表
面に異物のない状態で紫外線洗浄によって有機物を除去
することにより、従来の技術では達成されなかった高度
な洗浄を行うようにしてある。したがって、非常に長い
プラスチック基板の連続体であっても、均一かつ良好な
洗浄を効率よく行うことができ、均一かつ完全に清浄化
された可撓性基板を効率よくしかも安定的に得ることが
できるものである。
【0011】また、上記基板洗浄装置によれば、基板移
送機構により基板を繰り出しロールから送り出し、洗浄
処理領域を通過させて巻き取りロールに巻き取り回収す
る間に、上記洗浄処理領域において、ブラシ洗浄装置で
基板に食い込んだ異物を剥離し、次いで基板表面に異物
のない状態で紫外線洗浄装置によって有機物を除去する
ことにより、上記洗浄方法にしたがって、均一かつ完全
に清浄化された可撓性基板を効率よくしかも安定的に得
ることができる。
【0012】しかも、ブラシ洗浄及び紫外線洗浄は、特
に洗浄槽を必要としないので、装置全体を比較的小型に
することができ、装置全体の小スペース化も達成するこ
とができる。
【0013】以下、本発明についてさらに詳しく説明す
る。本発明の被洗浄物である基板は、少なくとも一面に
電極を有し、かつ可撓性を有する長尺基板であり、具体
的にはプラスチック基板の表面に電極を形成したもので
ある。プラスチック基板としては、一軸又は二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレート等の結晶性ポリマー、ポリア
リレート,ポリスルホン,ポリエーテルスルホン,ポリ
カーボネート等の非結晶性ポリマー、ポリエチレン,ポ
リプロピレン等のポリオレフィン、ナイロン等のポリア
ミドなどを挙げることができ、可撓性を有するものであ
ればいずれのものでもよい。また、これらのプラスチッ
ク基板上に液晶駆動用等として形成される電極として
は、導電性を有する材料であればいずれのものも使用す
ることができ、例えば、蒸着、イオンビーム蒸着、スパ
ッタリング等により形成した酸化インジウム、酸化イン
ジウムと酸化錫とからなるITO、アルミニウム、ニッ
ケル、銅等の金属蒸着又は積層膜などが好適に使用され
る。
【0014】本発明の基板の洗浄方法は、上記長尺の可
撓性基板を巻回してなる繰り出しロールから該基板を繰
り出し、洗浄処理領域を通過させてこれを巻き取りロー
ルに巻き取る間に、上記洗浄処理領域でブラシ洗浄を行
った後、紫外線オゾン洗浄を行う。
【0015】この場合、上記ブラシ洗浄は、純水、超純
水又は適宜な洗浄水を基板に吹き付けながらブラシによ
り基板表面をスクラブ洗浄する。このとき、純水、超純
水又は洗浄水は基板をすすぐとともに、同時にブラシの
すすぎも行う。ここで、ブラシの材質、径、長さには制
限がなく、基板自体を傷つけることのないものであれば
よい。また、ブラシの形態も特に制限されず、ローラ
状、刷毛状等の適宜な形態とすることができる。
【0016】ここで、特に制限されるものではないが、
上記ブラシ洗浄を行う前に基板表面に除電処理を施して
水洗し、これにより静電付着している微粒子等の異物を
除去しておくことが好ましい。また、ブラシ洗浄後は、
基板に純水又は超純水を噴射してすすぎを行い、乾燥し
て後述する紫外線洗浄工程に搬送することが好ましい。
この場合、乾燥はエアーナイフ等でクリーンエアーや窒
素ガスを基板に吹き付け、水滴を吹き飛ばした後、熱風
乾燥装置等で加熱乾燥する方法が好適である。なお、乾
燥温度はプラスチック基板材料のガラス転移温度以下と
することが好ましい。
【0017】このブラシ洗浄後に行う紫外線洗浄は、酸
素又はオゾンを含む雰囲気下で基板表面に紫外線を照射
して基板表面に付着した有機汚染物を除去するものであ
る。
【0018】ここで、紫外線洗浄における紫外線発生源
としては、184.9nm及び253.7nmの波長を
主波長とする紫外線を効率よく発生する低圧水銀ランプ
が好適に使用される。この紫外線ランプの出力として
は、ランプの大きさにもよるが紫外線照射強度ができる
だけ高いものが好ましい。洗浄条件における紫外線照射
強度としては、3mW/cm2 以上、特に20mW/c
2 以上になるように紫外線ランプの出力調節及び該ラ
ンプと基板との距離(紫外線照射距離)を調節する。
【0019】オゾン濃度については、基板表面の有機物
量に応じて変化させることが好ましく、特に10ppm
から10%の濃度範囲とすることが好ましい。この場
合、100ppm前後の濃度は、オゾン発生装置を使用
せず、空気中での紫外線照射よっても達成することがで
きる。この濃度範囲では、紫外線照射距離と濃度が反比
例することから紫外線照射距離でオゾン濃度を調節する
ことができる。これ以上の濃度調節はオゾン発生装置の
出力コントロールによる。
【0020】基板温度は、できるだけ高い方が有機物の
分解速度を速くできるが、基板のガラス転移温度以上で
は基板の変形が起こり、しかも高温になるほど基板自体
の分解が促進される。したがって、基板のガラス転移温
度以下に制御することが望ましく、その方法としては、
主に加熱ヒータの出力調節によって行うが、紫外線照射
距離や照射時間によっても行なうことができる。紫外線
照射時間(洗浄時間)は、長すぎると温度上昇や基板の
裏面から分解が進んで基板電極面の再汚染が起こりやす
い。また、電極自体が変質して抵抗変化を起こす可能性
もある。よって、洗浄時間は短時間であることが好まし
く、できれば30分以内とすることが好ましい。さら
に、紫外線照射距離によって紫外線照射強度、オゾン濃
度及び基板温度が変化し、距離が長くなれば洗浄効果が
落ちる方向となるため紫外線照射距離は短い方が好まし
い。通常は100mm以下に調節され、好ましくは10
〜30mmが適切である。
【0021】この紫外線洗浄後は、洗浄処理済の基板を
洗浄処理領域から巻き取りロールに巻き取り回収する
が、このとき基板を巻き取りロールに巻き取り回収する
前に、除電処理することが好ましい。
【0022】
【実施例】次に、実施例を示し、本発明の基板の洗浄方
法及び基板洗浄装置をより具体的に説明する。図1は、
本発明の一実施例にかかる基板洗浄装置を示すもので、
この洗浄装置は基板送り出し巻き取り室Aと、ブラシ洗
浄室B、乾燥室C及び紫外線洗浄室Dとからなる洗浄処
理領域と、洗浄装置制御盤Eとを具備している。
【0023】上記基板送り出し巻き取り室Aには、基板
Kを巻回してなる繰り出しロール11と巻き取りロール
17とが配設されており、基板Kを繰り出しロール11
から基板入り口15を通して洗浄処理領域へと送り出
し、洗浄処理領域から基板出口45を通して排出される
基板Kを、巻き取りロール17に巻き取り回収するよう
になっている。ここで、図中12,13は保護フィルム
巻き取りロールであり、それぞれ基板Kの表面,裏面に
貼付された保護フィルムを剥離回収するものである。な
お、91a,91bはガイドロール、14,16は除電
装置である。
【0024】上記ブラシ洗浄室Bには、基板Kの進行方
向と逆方向に回転するナイロン材(100μm径、長さ
30mm)からなるローラ状の洗浄ブラシ22,22が
配設されており、ガイドロール91c及び91dにより
基板Kが上下方向に沿って下から上にこれら両洗浄ブラ
シ22,22間を通過するようになっている。この洗浄
ブラシ22,22の前後及び基板出口(乾燥室入り口)
26の手前には、純水、超純水等の洗浄水を基板に噴射
する洗浄水噴射ノズル21,23,25が基板Kの両面
側に配設されている。なお、24は洗浄廃液排出口、9
2aは洗浄廃液排出管である。
【0025】上記乾燥室Cには、エアーノズル31a,
31b及び熱風吹き付けノズル32a,32bが基板K
の両面側にそれぞれ配設されており、基板Kがガイドロ
ール91dにより乾燥室入り口(ブラシ洗浄室出口)2
6からこれらノズル31a,31b,32a,32b間
を通って基板出口(紫外線洗浄室入り口)35から出て
行くようになっている。
【0026】上記紫外線洗浄室Dには、紫外線ランプ4
1a,41b,42a,42bが互いに所定間隔離間し
て配設されており、ガイドロール91e,91fにより
基板入り口(乾燥室出口)35からの基板Kがこれら紫
外線ランプ41a,41b,42a,42b間を通過し
て基板出口45から基板送り巻き取り室Aに排出される
ようにうになっている。なお、43は排気口、44は排
気管であり、93は紫外線洗浄室Dに供給する空気のエ
アーフィルタである。
【0027】洗浄装置制御盤Eは、上記繰り出しロール
11,巻き取りロール17及び洗浄ブラシ22の回転ス
ピード、各ノズルからの液やエアーの噴射及びその量の
調整、紫外線ランプ41a,41b,42a,42bの
照射などを制御する。
【0028】この基板洗浄装置は、上記本発明の基板の
洗浄方法にしたがって電極付きプラスチック基板に洗浄
処理を施すものである。基板の洗浄を行う場合、巻き取
りロール17を駆動することにより、繰り出しロール1
1から基板Kをブラシ洗浄室Bに送り出す。このとき、
基板K表裏の保護フィルムが保護フィルム巻き取りロー
ル12,13により剥離され、次いで基板K表裏が除電
装置14により除電されて静電付着している微粒子等の
異物が下流工程により除去し易くなり、基板入り口15
を通ってブラシ洗浄室Bへと送り出される。
【0029】次に、この基板Kがブラシ洗浄室B内を上
方へ移動する間にブラシ洗浄される。ブラシ洗浄室Bで
は、まず洗浄水噴射ノズル21から純水を基板Kに吹き
付け表面に付着する異物を予備除去し、次いで両ブラシ
22,22により基板の両面をスクラブ洗浄する。この
とき、洗浄水噴射ノズル23,23から超純水が基板K
及びブラシ22,22に供給され、基板のすすぎを行う
と同時にブラシの洗浄を行う。そして、洗浄水噴射ノズ
ル25から超純水を噴射してブラシスクラブ洗浄を施し
た基板K表面に最終的な超純水すすぎを行い、基板出口
(乾燥室入り口)26から乾燥室Cに移送する。ここ
で、洗浄水噴射ノズル21,23,25から噴射された
超純水等の洗浄水は上方へ移動する基板Kの上部から下
部へと流れ洗浄廃液排出口24から排出管92aを通っ
て系外に排出される。
【0030】乾燥室Cに導入された基板Kは、エアーノ
ズル31a,31bの噴射気体の圧力によって、その表
面に付着している超純水の水滴が吹き飛ばされて除去さ
れ、熱風吹き付けノズル32a,32bからクリーンホ
ットエアーが吹き付けられて乾燥された後、基板出口
(紫外線洗浄室入り口)35から紫外線洗浄室Dに搬送
される。なお、エアーノズル31a,31b及び熱風吹
き付けノズル32a,32bのノズルとしては、スリッ
ト状、ホール状等各種形状のノズルを使用することがで
きる。また、熱乾燥は熱風乾燥の他にも電気ヒータ等の
熱輻射による乾燥方式も好適に採用される。
【0031】紫外線洗浄室Dに導入された基板Kは、紫
外線ランプ41a,41b,42a,42b間を通過
し、紫外線及び紫外線により生じたオゾンによって基板
表面の電極に付着した有機物が除去された後、基板出口
45から基板送り巻き取り室Aに排出され、除電装置1
6で除電されて、巻き取りロール17に巻き取り回収さ
れる。紫外線ランプは、基板電極側のものを点燈させ
る。この場合、紫外線洗浄室Dにはエアフィルター93
を通して常に清浄な空気が供給され、分解ガス、未反応
オゾンなどは、排気口43から排気管44を通って系外
に排出される。なお、紫外線洗浄室Dにオゾン発生装置
等で発生させたオゾンを外部より導入して洗浄力を高め
ることもできる。
【0032】上記ブラシ洗浄、乾燥処理、紫外線洗浄の
処理時間及び洗浄効率は、基板の送り出し,巻き取り速
度によって制御される。また、各工程は、洗浄装置制御
盤により集中制御することができ、きわめて効率よく洗
浄作業を行うことができる。
【0033】このように、本実施例の基板の洗浄方法及
びその装置によれば、長尺の可撓性基板を巻回してなる
繰り出しロールから基板を繰り出し、これを巻き取りロ
ールに巻き取る間に洗浄処理を施すことにより、長尺基
板の一端から他端へと連続的に同一条件で洗浄処理を施
すことができる。しかも、ブラシ洗浄と紫外線洗浄とを
組み合わせることにより、超音波洗浄等では剥離できな
い基板に食い込んだ異物をブラシの接触力により剥離
し、基板表面に異物のない状態で紫外線洗浄によって有
機物を除去することにより、従来の技術では達成されな
かった高度な洗浄を行うことができる。したがって、非
常に長いプラスチック基板の連続体であっても、均一か
つ良好な洗浄を効率よく行うことができ、均一かつ完全
に清浄化された可撓性基板を効率よくしかも安定的に得
ることができる。また、この基板洗浄装置は、洗浄槽を
必要としないので各処理室を上下方向に配置することが
でき、効果的な小スペース化が達成される。
【0034】なお、本発明の基板の洗浄方法及び基板洗
浄装置は、上記実施例に限定されるものではなく、例え
ば各ノズルや洗浄ブラシの形状等は適宜変更することが
でき、その他の構成についても本発明の要旨を逸脱しな
いかぎり種々変更して差し支えない。また、本発明の基
板の洗浄方法及び基板洗浄装置は、液晶ディスプレイの
基板を洗浄する際に好適に採用されるものであるが、そ
の他にもタッチパネルやエレクトロルミネッセンスな
ど、種々のエレクトロニクス基板の洗浄に好適に使用す
ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の基板の洗
浄方法によれば、非常に長いプラスチック基板の連続体
であっても、均一かつ良好な洗浄を効率よく行うことが
でき、均一かつ完全に清浄化された可撓性基板を効率よ
くしかも安定的に得ることができる。
【0036】また、本発明の基板洗浄装置によれば、上
記洗浄方法に従って、均一かつ完全に清浄化された可撓
性基板を効率よくしかも安定的に得ることができ、しか
も洗浄槽を必要としないので、装置全体を比較的小型に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる基板洗浄装置を示す
概略図である。
【符号の説明】
11…繰り出しロール 17…巻き取りロール 91a〜91f…ガイドロール 21,23,25…洗浄水噴射ノズル 31a,31b…エアーノズル 32a,32b…熱風噴射ノズル 41a,41b,42a,42b…紫外線ランプ A…基板送り巻き取り室 B…ブラシ洗浄室 C…乾燥室 D…紫外線洗浄室 B,C,D…洗浄処理領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一面に電極を有し、かつ可撓
    性を有する長尺基板をロール状に巻回して繰り出しロー
    ルを形成し、この繰り出しロールから基板を送り出して
    巻き取りロールに巻き取る間に、洗浄処理を基板の一端
    側から他端側へと連続的にブラシ洗浄した後、紫外線照
    射洗浄を基板の一端側から他端側へと連続的に行うこと
    を特徴とする基板の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 除電処理、洗浄液噴射洗浄、気体噴射洗
    浄、乾燥処理から選ばれた一種又は二種以上の処理をブ
    ラシ洗浄又は紫外線照射洗浄の前後に行うようにした請
    求項1記載の基板の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも一面に電極を有し、かつ可撓
    性を有する長尺基板を繰り出しロールから送り出し、洗
    浄処理領域を通過させて巻き取りロールに巻き取り回収
    する基板移送機構と、 上記洗浄処理領域に設置され、基板表面をブラッシング
    して基板表面の固形状の汚れを除去するブラシ洗浄装置
    と、 洗浄処理領域の上記ブラシ洗浄装置の後方に設置され、
    基板に酸素又はオゾンを含む雰囲気下で紫外線を照射し
    て基板表面の有機物を除去する紫外線洗浄装置を具備し
    てなることを特徴とする基板洗浄装置。
  4. 【請求項4】 洗浄処理領域に除電処理機構、洗浄液噴
    射洗浄機構、気体噴射洗浄機構及び乾燥処理機構から選
    ばれた一種又は二種以上の処理機構を備えた請求項3記
    載の基板洗浄装置。
JP12824892A 1992-04-21 1992-04-21 基板の洗浄方法及び基板洗浄装置 Pending JPH05297335A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007021496A (ja) * 1994-12-28 2007-02-01 Benrad Ab 流体処理方法及び流体処理装置
JP2019107613A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 ウシオ電機株式会社 光照射装置
US10870086B2 (en) 2015-03-30 2020-12-22 Global Life Sciences Solutions Germany Gmbh Polymeric membranes
KR20220152964A (ko) * 2018-01-15 2022-11-17 주식회사 엘지화학 패턴 성형 장치

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