JPH05296218A - 自己穿孔アンカー - Google Patents

自己穿孔アンカー

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JPH05296218A
JPH05296218A JP11965592A JP11965592A JPH05296218A JP H05296218 A JPH05296218 A JP H05296218A JP 11965592 A JP11965592 A JP 11965592A JP 11965592 A JP11965592 A JP 11965592A JP H05296218 A JPH05296218 A JP H05296218A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アンカー本体の所定向きの回転で穴明け作業が
行え、アンカー本体の所定逆向きの回転で固定作業が行
え、穴明け作業と、固定作業とを明確に区別でき、熟練
を要することなく穴明け作業と、固定作業とを確実に且
つ能率良く行える自己穿孔アンカーを提供する。 【構成】ドリル部1を先端に設け、回転力付与部4を基
端部に設けたアンカー本体Aと、アンカー本体Aの軸部
3に外嵌せしめる胴筒体Bとを備え、軸部3外周面に設
けた雄ネジ部5に螺合する雌ネジ部11を胴筒体B先端
がわ内周面に設け、雄ネジ部5をアンカー本体Aのドリ
ル部1の穿孔向きに対して逆ネジに形成し、アンカー本
体Aの所定逆向きの回転で胴筒体B先端がわが後退し、
胴筒体Bの一部が外方に突出するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に、モルタルやコン
クリートの如き被穿孔物に適宜板状部材(例えば、金属
プレートや木製プレート等)の如き固定物を確実に固定
できるようにした自己穿孔アンカーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自己穿孔タイプのアンカ
ーとしては、例えば、実開昭56−35904号公報に
示すようなアンカーボルトが発明されている。これは、
フランジ付円筒体のフランジにつけ根に複数個の突起と
胴部の中央に複数個の菱形透し窓を軸線対称に配置し、
胴先端部分の内周面に雌ネジを螺刻してなるアンカー
と、上記雌ねじに螺合する雄ねじを周設した軸部の先端
に、錐刃の嵌入する直径方向の切り溝を刻設したボルト
と、上記切り溝に嵌入して円孔をあける錐刃で構成した
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の従来のアンカーボルトにあっては、アンカーボルトを
所定向きに回転せしめることによって、モルタルやコン
クリートへの穴明け作業と、この穴明け作業によって形
成される穴への固定作業とが一緒に行われるように構成
されているが、例えば、モルタルやコンクリート内に鉄
筋等があって、アンカーボルト先端がこれに当接するよ
うなとき、十分な穴明け作業がなされない状態のまま、
穴内での固定作業が開始されてしまう虞れがあり、完全
な穴への固定作業が行われない等の難点があった。ま
た、穴明け作業と、固定作業とがアンカーボルトを同一
向きに回転せしめることで行われるために、穴明け作業
と、固定作業とを明確に区別し難い難点があった。すな
わち、十分な穴明け作業がなされた後に、その固定作業
が確実に開始されなければならないが、十分な穴明け作
業がなされたか否かの判断が比較的難しく、しかも、こ
れらの作業が熟練を要し、能率が悪く、自動機械化し難
い等の難点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、前述
の如き難点等を解消し、アンカー本体を所定向きに回転
せしめたときに穴明け作業が行われ、アンカー本体を所
定逆向きに回転せしめたときに固定作業が行われるよう
にして、穴明け作業と、固定作業とが明確に区別できる
ようにし、しかも、熟練を要することなく穴明け作業
と、固定作業とが確実に且つ能率良く行え、ひいては、
これらの作業が自動機械化し易くなるようにすべく創出
されたもので、請求項1記載の自己穿孔アンカーSにあ
っては、所定向きに回転せしめることで穿孔するドリル
部1を先端に設け、切屑排出溝2を先端部外周面に設
け、回転力付与部4を基端部に設け、軸部3を介してド
リル部1と回転力付与部4とを連設してなるアンカー本
体Aと、このアンカー本体Aの軸部3に外嵌せしめられ
る胴筒体Bとを備えた構成とする。そして、アンカー本
体Aの軸部3外周面に雄ネジ部5を設けると共に、この
雄ネジ部5に螺合する雌ネジ部11を胴筒体B先端がわ
内周面に設け、雄ネジ部5をアンカー本体Aのドリル部
1の穿孔向きに対して逆ネジとなるように形成し、アン
カー本体Aを所定逆向きに回転せしめたときに胴筒体B
先端がわが後退して、胴筒体Bの一部が外方に突出する
よう構成する手段を採用した。
【0005】また、請求項2記載の自己穿孔アンカーS
にあっては、アンカー本体Aの雄ネジ部5を、基端がわ
に行くに従って漸次その径が増加する軸部3の略テーパ
ー状部分に設ける手段を採用した。
【0006】更に、請求項3記載の自己穿孔アンカーS
にあっては、所定向きに回転せしめることで穿孔するド
リル部1を先端に設け、切屑排出溝2を先端部外周面に
設け、回転力付与部4を基端部に設け、軸部3を介して
ドリル部1と回転力付与部4とを連設してなるアンカー
本体Aと、このアンカー本体Aの軸部3に外嵌せしめら
れる胴筒体Bとを備えた構成とする。そして、アンカー
本体Aの軸部3外周面に一対の逆ネジ部15,16を設
けると共に、この一対の逆ネジ部15,16夫々に螺合
し、且つ胴筒体Bの略筒心方向に沿って移動自在となる
一対の摺動体20,21を胴筒体Bに内装する。更に、
外方に向って突出自在となるよう胴筒体Bの内周部分に
突出部25を形成し、アンカー本体Aを所定逆向きに回
転せしめたときに一対の摺動体20,21が相互に接近
して、突出部25を介して胴筒体Bを外方に押圧するよ
う構成する手段を採用した。
【0007】
【作用】しかして、請求項1記載の自己穿孔アンカーS
にあっては、所定向きに回転力付与部4を回転させてア
ンカー本体Aを回転せしめると、ドリル部1で被穿孔物
を穿孔する。そして、所定逆向きに回転力付与部4を回
転させてアンカー本体Aを回転せしめると、雄ネジ部5
と雌ネジ部11との螺合部分によって胴筒体B先端がわ
が後退すると共に、胴筒体Bの一部が変形(弾性変形、
或いは、塑性変形)して外方に突出し、被穿孔物の穿孔
穴内周面を圧迫して自己穿孔アンカーSの固定状態を維
持する。
【0008】また、請求項2記載の自己穿孔アンカーS
にあっては、所定逆向きに回転力付与部4を回転させて
アンカー本体Aを回転せしめると、雄ネジ部5と雌ネジ
部11との螺合部分によって胴筒体B基端がわが外方に
拡開するように後退すると共に、外方に漸次突出し、被
穿孔物の穿孔穴内周面を圧迫して自己穿孔アンカーSの
固定状態を維持する。
【0009】更に、請求項3記載の自己穿孔アンカーS
にあっては、所定向きに回転力付与部4を回転させてア
ンカー本体Aを回転せしめると、ドリル部1で被穿孔物
を穿孔する。そして、所定逆向きに回転力付与部4を回
転させてアンカー本体Aを回転せしめると、一対の摺動
体20,21が相互に接近して、突出部25を外方に押
圧し、胴筒体Bが被穿孔物の穿孔穴内周面を圧迫して自
己穿孔アンカーSの固定状態を維持する。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図示例について説明する。図
1に示す自己穿孔アンカーSは、所定向きに回転せしめ
ることでモルタルやコンクリート(或いは、金属線や金
属板)の如き被穿孔物を確実に穿孔できるように形成さ
れているドリル部1を先端に設け、所定向きに回転せし
めることで被穿孔物の穿孔穴内を螺進する切屑排出溝2
を先端部外周面に設け、ボルトの頭部形状を呈する回転
力付与部4を基端部に設け、ドリル部1よりかなり小径
となる軸部3を介してドリル部1と回転力付与部4とを
連設してなる金属製アンカー本体Aと、このアンカー本
体Aの軸部3に外嵌せしめられる胴筒体Bとからなる。
そして、アンカー本体Aの軸部3外周面には、アンカー
本体Aのドリル部1の穿孔向きに対して逆ネジとなる雄
ネジ部5を設け、この雄ネジ部5に螺合する雌ネジ部1
1を胴筒体B先端がわ内周面に設けてある。すなわち、
アンカー本体Aを所定逆向きに回転せしめたときに、雄
ネジ部5と雌ネジ部11との螺合によって胴筒体B先端
がわが基端がわに後退するように形成され、しかも、胴
筒体Bは、その周壁の一部が外方に突出して、被穿孔物
の穿孔穴内周面を圧迫するように構成されている。尚、
図中6は、アンカー本体Aの回転力付与部4部分に形成
されるフランジ部で、このフランジ部6で固定部を被穿
孔部に押し付けるようにする。図中7は、アンカー本体
Aの軸部3に回転自在に外嵌せしめられると共に、アン
カー本体Aと胴筒体Bとの間に介装されるワッシャー
で、このワッシャー7によって、アンカー本体Aの回転
力が胴筒体Bに伝達され難くなるように形成してある。
【0011】胴筒体Bは、適宜金属材、適宜合成樹脂
材、適宜ゴム材、或いは、これらの複合材等によって略
筒状に構成され、胴筒基部10の外周面には、ドリル部
1によって生じる切屑を外部にスムーズに排出できるよ
うに、アンカー本体Aの切屑排出溝2に連続するような
切屑排出溝12が設けられている。更に、胴筒基部10
の周壁部分には、複数の切目線や切欠溝等からなる切欠
部13が形成され、胴筒体Bの周壁の一部が変形(弾性
変形、或いは、塑性変形)し易くなるように構成してあ
ると共に、胴筒体Bの変形部分を薄肉に形成してある。
【0012】しかも、胴筒体Bは、その雌ネジ部11の
強度を増すために、胴筒基部10の先端部分に適宜金属
部材を外嵌固着せしめ、この金属部材に雌ネジ部11を
螺刻するようにしてある。尚、胴筒体Bの雌ネジ部11
の強度を増すために、胴筒基部10の先端部分に適宜金
属製ナット部材を固着せしめるように構成しても良いし
(図2参照)、その他適宜手段を採用できる。
【0013】また、図3に示す自己穿孔アンカーSは、
アンカー本体Aの軸部3を基端がわに行くに従って漸次
その径が増すように形成すると共に、この略テーパー状
部分に雄ネジ部5を形成したもので、所定逆向きに回転
力付与部4を回転させてアンカー本体Aを回転せしめる
と、雄ネジ部5と雌ネジ部11との螺合部分によって胴
筒体B基端がわが外方に漸次拡開するように後退するこ
とで、胴筒基部10先端部分が外方に漸次突出し、被穿
孔物の穿孔穴内周面を圧迫するように構成されている。
【0014】更に、図4に示す自己穿孔アンカーSは、
所定向きに回転せしめることで被穿孔物を穿孔するドリ
ル部1を先端に設け、所定向きに回転せしめることで被
穿孔物の穿孔穴内を螺進するような切屑排出溝2を先端
部外周面に設け、ボルトの頭部形状を呈する回転力付与
部4を基端部に設け、軸部3を介してドリル部1と回転
力付与部4とを連設してなる金属製アンカー本体Aと、
このアンカー本体Aの軸部3に外嵌せしめられる胴筒体
Bとを備えてなる。そして、アンカー本体Aの軸部3外
周面に一対の逆ネジ部15,16を所定位置に設けると
共に、この一対の逆ネジ部15,16夫々に螺合し、且
つ胴筒体Bの略筒心方向に沿って移動自在となる一対の
摺動体20,21を胴筒体Bに内装する。すなわち、ア
ンカー本体Aを所定逆向きに回転せしめたときに、一対
の摺動体20,21が相互に接近し、アンカー本体Aを
所定向きに回転せしめたときに、一対の摺動体20,2
1が相互に離隔するように構成してある。それから、胴
筒体Bの内周部分には、略逆台形状の突出部25が一体
的に形成され(或いは、突出部25を別体として構成
し、これを胴筒体Bに固定しても良い)、この突出部2
5は、アンカー本体Aを所定逆向きに回転せしめたとき
に相互に接近する一対の摺動体20,21の傾斜面によ
ってその傾斜面が圧迫されて、外方に向って胴筒体Bを
突出せしめられるよう構成されている。すなわち、突出
部25の外方への突出によって被穿孔物の穿孔穴内周面
を圧迫して、自己穿孔アンカーSの固定状態を維持でき
るようにしてある。尚、図中26は、一対の摺動体2
0,21と突出部25とを連結する連結片である。
【0015】それから、図5及び図6に示す自己穿孔ア
ンカーSは、所定向きに回転せしめることで被穿孔物を
穿孔するドリル部1を先端に設け、所定向きに回転せし
めることで被穿孔物の穿孔穴内を螺進するような切屑排
出溝2を先端部外周面に設け、ボルトの頭部形状を呈す
る回転力付与部4を基端部に設け、軸部3を介してドリ
ル部1と回転力付与部4とを連設してなる金属製アンカ
ー本体Aと、このアンカー本体Aの軸部3に外嵌せしめ
られる胴筒体Bとを備えてなる。そして、アンカー本体
Aの軸部3に基端がわに行くに従って漸次その径が増す
ようなテーパー部分を形成したもので、所定逆向きに回
転力付与部4を回転させてアンカー本体Aを回転せしめ
ると、雄ネジ部5と雌ネジ部11との螺合部分によって
胴筒体B全体が後退すると共に、胴筒体B基端がわが軸
部3のテーパー部分によって外方に漸次拡開せしめられ
ることで、被穿孔物の穿孔穴内周面を圧迫するように構
成されている。しかも、胴筒体Bは、その外がわ表面に
切屑排出溝12が予め設けられ、その内がわ表面に雌ネ
ジ部11が予め設けられているプレート状の胴筒基部1
0をアンカー本体Aの軸部3に巻き付けるように断面略
C字状に折曲して外嵌せしめたもので、その開放部分が
切欠部13となって胴筒体B自身の変形を容易にしてい
る。
【0016】また、胴筒体Bの基端がわには、固定物に
係止されるような爪(図4参照)や、固定物及び被穿孔
物の孔縁部分に係止されるようなテーパー部(図1、図
2参照)や、被穿孔物の穿孔穴内で係止されるような突
起部(図3、図5参照)の如き係止部30が設けられて
いる。すなわち、この係止部30は、固定物や被穿孔物
の孔縁部分や、穿孔穴内に胴筒体Bが確実に係止され
て、アンカー本体Aを所定逆方向に回転せしめたとき
に、被穿孔部の穿孔穴内で胴筒体Bが空回りしないよう
に形成されたものである。
【0017】ところで、自己穿孔アンカーSの具体的構
成、形状、寸法、材質、アンカー本体Aの具体的形状、
寸法、材質、ドリル部1の具体的形状、寸法、切屑排出
溝2の具体的形状、寸法、軸部3の具体的形状、寸法、
回転力付与部4の具体的形状、寸法、雄ネジ部5の具体
的形状、寸法、配設位置、フランジ部6の具体的形状、
寸法、ワッシャー7の具体的形状、寸法、配設位置、胴
筒体Bの具体的構成、形状、寸法、材質、アンカー本体
Aへの具体的装着手段、胴筒基部10の具体的形状、寸
法、雌ネジ部11の具体的形状、寸法、配設位置、切屑
排出溝12の具体的形状、寸法、切欠部13の具体的構
成、形状、寸法、配設位置、数、逆ネジ部15,16の
具体的形状、寸法、摺動体20,21の具体的構成、形
状、寸法、材質、配設位置、数、突出部25の具体的構
成、形状、寸法、材質、配設位置、数、連結片26の具
体的構成、形状、寸法、材質、係止部30の具体的形
状、寸法、有無等は、図示例のものに限定することなく
適宜自由に設定できるものである。
【0018】本発明は、前述の如く構成されており、次
に、その使用例について説明すると、先ず、例えば、電
動工具等によって回転力付与部4を所定向きに回転させ
てアンカー本体Aを回転せしめ、ドリル部1で固定物及
び被穿孔物を穿孔する。そして、ドリル部1による穿孔
作業が終了したときに(固定物が被穿孔物表面に押圧さ
れ、更に、アンカー本体Aのフランジ部6が固定物表面
を押圧しするようになったときに)、アンカー本体Aを
被穿孔物がわに押圧するようにしながら、電動工具等に
よって回転力付与部4を所定逆向きに回転させてアンカ
ー本体Aを回転せしめる。すると、雄ネジ部5と雌ネジ
部11との螺合部分によって胴筒体B先端がわが後退す
ると共に、胴筒体Bの一部が変形(弾性変形、或いは、
塑性変形)して外方に突出し、この突出部分が被穿孔物
の穿孔穴内周面を圧迫して、自己穿孔アンカーSが穿孔
穴内に固定される。
【0019】
【発明の効果】従って、請求項1記載の自己穿孔アンカ
ーSは、所定向きに回転せしめることで穿孔するドリル
部1を先端に設け、切屑排出溝2を先端部外周面に設
け、回転力付与部4を基端部に設け、軸部3を介してド
リル部1と回転力付与部4とを連設してなるアンカー本
体Aと、このアンカー本体Aの軸部3に外嵌せしめられ
る胴筒体Bとを備えてなり、アンカー本体Aの軸部3外
周面に雄ネジ部5を設けると共に、この雄ネジ部5に螺
合する雌ネジ部11を胴筒体B先端がわ内周面に設け、
雄ネジ部5をアンカー本体Aのドリル部1の穿孔向きに
対して逆ネジとなるように形成し、アンカー本体Aを所
定逆向きに回転せしめたときに胴筒体B先端がわが後退
して、胴筒体Bの一部が外方に突出するよう構成したの
で、アンカー本体Aを所定向きに回転せしめることで、
モルタルやコンクリートの如き被穿孔物と、この被穿孔
物に固定せしめようとする適宜板状部材(例えば、金属
プレートや木製プレート等)の如き固定物とを、ドリル
部1によって一度に且つ確実に穴明けできるようにな
る。そして、この穴明け作業の終了後、アンカー本体A
を所定逆向きに回転せしめることで、雄ネジ部5と雌ネ
ジ部11との螺合部分によって胴筒体B先端がわを後退
せしめて、胴筒体Bの一部を変形(弾性変形、或いは、
塑性変形)せしめて外方に突出させられ、これが、被穿
孔物の穿孔穴内周面を強力に圧迫して自己穿孔アンカー
Sの固定状態(固定部の被穿孔物への固定状態)を強固
に維持できるようになって、固定作業を終了することが
できる。すなわち、穴明け作業と、固定作業とをアンカ
ー本体Aの回転向きの違いによって、明確に区別できる
ようになり、被穿孔物内に堅い障害物等があって、自己
穿孔アンカーS先端がこれに当接したときでも、十分な
穴明け作業がなされない状態のまま、穴内での固定作業
が開始されてしまうようなことが全く無くなり、作業能
率の極めて優れた自己穿孔アンカーSとなる。更に、取
扱いが非常に容易で、使い勝手に優れ、熟練を要するこ
となく穴明け作業と、固定作業とを確実に且つ能率良く
行え、ひいては、これらの作業が自動機械化し易い自己
穿孔アンカーSとなる。しかも、構成が簡素で、量産に
適し、低廉に提供できるようになる。
【0020】また、請求項2記載の自己穿孔アンカーS
は、アンカー本体Aの雄ネジ部5を、基端がわに行くに
従って漸次その径が増加する軸部3の略テーパー状部分
に設けたので、所定逆向きに回転力付与部4を回転させ
てアンカー本体Aを回転せしめると、雄ネジ部5と雌ネ
ジ部11との螺合部分によって胴筒体B基端がわが外方
に拡開するように後退して、外方に漸次突出するように
なり、被穿孔物の穿孔穴内周面をかなり強力に圧迫でき
て、自己穿孔アンカーSの固定状態をより強力に維持で
きるようになる。
【0021】更に、請求項3記載の自己穿孔アンカーS
は、所定向きに回転せしめることで穿孔するドリル部1
を先端に設け、切屑排出溝2を先端部外周面に設け、回
転力付与部4を基端部に設け、軸部3を介してドリル部
1と回転力付与部4とを連設してなるアンカー本体A
と、このアンカー本体Aの軸部3に外嵌せしめられる胴
筒体Bとを備えてなり、アンカー本体Aの軸部3外周面
に一対の逆ネジ部15,16を設けると共に、この一対
の逆ネジ部15,16夫々に螺合し、且つ胴筒体Bの略
筒心方向に沿って移動自在となる一対の摺動体20,2
1を胴筒体Bに内装し、外方に向って突出自在となるよ
う胴筒体Bの内周部分に突出部25を形成し、アンカー
本体Aを所定逆向きに回転せしめたときに一対の摺動体
20,21が相互に接近して、突出部25を介して胴筒
体Bを外方に押圧するよう構成したので、アンカー本体
Aを所定向きに回転せしめることで、モルタルやコンク
リートの如き被穿孔物と、この被穿孔物に固定せしめよ
うとする適宜板状部材(例えば、金属プレートや木製プ
レート等)の如き固定物とを、ドリル部1によって一度
に且つ確実に穴明けできるようになる。そして、その
後、アンカー本体Aを所定逆向きに回転せしめること
で、一対の摺動体20,21が相互に接近して、突出部
25を外方に押圧し、胴筒体Bが被穿孔物の穿孔穴内周
面を確実に圧迫して自己穿孔アンカーSの固定状態を確
実に維持できるようになり、作業能率の極めて優れた自
己穿孔アンカーSとなる。しかも、取扱いが非常に容易
で、使い勝手に優れたものとなる。
【0022】特に、アンカー本体Aを所定向きに回転せ
しめることで、被穿孔物の穿孔穴内での固定状態を確実
に且つ簡単に解除できるようになる。すなわち、自己穿
孔アンカーSの固定状態があまり良好でないような場合
のやり直しが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自己穿孔アンカーを例示する一部切欠
正面図である。
【図2】他の実施例に於ける自己穿孔アンカーの一部切
欠正面図である。
【図3】他の実施例に於ける自己穿孔アンカーの一部切
欠正面図である。
【図4】他の実施例に於ける自己穿孔アンカーの一部切
欠正面図である。
【図5】他の実施例に於ける自己穿孔アンカーの一部切
欠正面図である。
【図6】図5に示す自己穿孔アンカーの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
S 自己穿孔アンカー A アンカー本体 1 ドリル部 2 切屑排出溝 3 軸部 4 回転力付与
部 5 雄ネジ部 6 フランジ部 7 ワッシャー B 胴筒体 10 胴筒基部 11 雌ネジ部 12 切屑排出溝 13 切欠部 15 逆ネジ部 16 逆ネジ部 20 摺動体 21 摺動体 25 突出部 26 連結片 30 係止部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定向きに回転せしめることで穿孔する
    ドリル部を先端に設け、切屑排出溝を先端部外周面に設
    け、回転力付与部を基端部に設け、軸部を介してドリル
    部と回転力付与部とを連設してなるアンカー本体と、こ
    のアンカー本体の軸部に外嵌せしめられる胴筒体とを備
    えてなり、アンカー本体の軸部外周面に雄ネジ部を設け
    ると共に、この雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を胴筒体先
    端がわ内周面に設け、雄ネジ部をアンカー本体のドリル
    部の穿孔向きに対して逆ネジとなるように形成し、アン
    カー本体を所定逆向きに回転せしめたときに胴筒体先端
    がわが後退して、胴筒体の一部が外方に突出するよう構
    成したことを特徴とする自己穿孔アンカー。
  2. 【請求項2】 アンカー本体の雄ネジ部を、基端がわに
    行くに従って漸次その径が増加する軸部の略テーパー状
    部分に設けた請求項1記載の自己穿孔アンカー。
  3. 【請求項3】 所定向きに回転せしめることで穿孔する
    ドリル部を先端に設け、切屑排出溝を先端部外周面に設
    け、回転力付与部を基端部に設け、軸部を介してドリル
    部と回転力付与部とを連設してなるアンカー本体と、こ
    のアンカー本体の軸部に外嵌せしめられる胴筒体とを備
    えてなり、アンカー本体の軸部外周面に一対の逆ネジ部
    を設けると共に、この一対の逆ネジ部夫々に螺合し、且
    つ胴筒体の略筒心方向に沿って移動自在となる一対の摺
    動体を胴筒体に内装し、外方に向って突出自在となるよ
    う胴筒体の内周部分に突出部を形成し、アンカー本体を
    所定逆向きに回転せしめたときに一対の摺動体が相互に
    接近して、突出部を介して胴筒体を外方に押圧するよう
    構成したことを特徴とする自己穿孔アンカー。
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