JPH05296165A - スクロール圧縮機及びこの圧縮機を用いた空気調和装置 - Google Patents

スクロール圧縮機及びこの圧縮機を用いた空気調和装置

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JPH05296165A
JPH05296165A JP10299192A JP10299192A JPH05296165A JP H05296165 A JPH05296165 A JP H05296165A JP 10299192 A JP10299192 A JP 10299192A JP 10299192 A JP10299192 A JP 10299192A JP H05296165 A JPH05296165 A JP H05296165A
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JP
Japan
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scroll
gas injection
gas
injection port
compressor
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JP10299192A
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Hiroshi Kitaura
洋 北浦
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスインジェクションにより能力を増大でき
るスクロール圧縮機と、暖房運転時、室内外の空気条件
が変化した場合でも、冷媒を過熱させることなく暖房運
転時の能力を十分にアップできるようにすること。 【構成】 第1スクロール1の鏡板11と、渦巻体12
との境界部に、前記鏡板11と渦巻体12とに跨がるガ
スインジェクションポート5を設けて、第2スクロール
2の渦巻体22が、前記ポート5の開口端上を横切るの
を防止することにより、チップシールのガスインジェク
ションポート5による摩耗、及びこの摩耗によるシール
性の悪化を防止すると共に、ガスインジェクションポー
ト5が渦巻体でふさがれたり、隣接する二つの室に跨が
って開口したりするのを回避し、インジェクション効率
を向上して能力を増大できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷媒ガスをインジェクシ
ョンして能力を増大できるようにしたスクロール圧縮機
及びこのスクロール圧縮機を用いて暖房運転時の能力を
アップできるようにした空気調和装置に関する。
【0002】
【従来技術】一般に、スクロール圧縮機は、実開平3ー
35285号公報に示されているように、即ち、図4に
示すように、鏡板A1と渦巻体A2とをもつ固定スクロ
ールAと、前記鏡板A1と対向する鏡板B1と渦巻体B
2とをもつ可動スクロールBとを備え、これら各スクロ
ールA、Bを、前記各渦巻体A2、B2の巻終り端部が
ほぼ180度偏位した位置で互いに噛み合うように重ね
て、前記固定スクロールAの鏡板A1の中心部に吐出ポ
ートCを、また、外周側に吸入ポート(図示せず)を設
けて、前記可動スクロールBの固定スクロールAに対す
る旋回運動により前記各渦巻体A2、B2間に形成する
二系統の作動空間X、Yを、中心部に設ける前記吐出ポ
ートCの方向に容積を減少しながら移動させて圧縮作用
を行うように構成されている。
【0003】また一方、前記渦巻体A2、B2間の作動
空間X、Yに冷媒ガスをインジェクションして能力を増
大する場合、図6、図7に示すように前記固定スクロー
ルAの鏡板A1に、前記作動空間X、Yに冷媒ガスをイ
ンジェクションするガスインジェクションポートDを設
け、このガスインジェクションポートDをガスインジェ
クション通路(図示せず)に連通させて、該ガスインジ
ェクション通路側の圧力と前記作動空間X、Yの圧力と
の圧力差により冷媒ガスを前記作動空間X、Yにインジ
ェクションするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記スクロー
ルの鏡板A1にガスインジェクションポートDを設けた
スクロール圧縮機においては、前記可動スクロールBの
旋回運動時、該可動スクロールBの渦巻体B2が前記鏡
板A1のガスインジェクションポートDの開口端上を横
切ることになるから、 可動スクロールBの渦巻体B2に設けられるチップ
シールB3が摩耗し、シ−ル性が悪化して、性能低下を
来す。
【0005】 可動スクロールBの渦巻体B2がガス
インジェクションポートDの開口端上を横切るとき、こ
のガスインジェクションポートDがふさがれて、冷媒ガ
スをインジェクションすることができなくなる。
【0006】という問題がある。
【0007】また、ガスインジェクションポートDが、
図7の0位置で、図6に示すように渦巻体B2を介して
インジェクションする低圧側の作動空間Xと、この作動
空間Xに隣接する高圧側の作動空間Y1とに跨がって開
口し、この高圧側の作動空間Y1の冷媒が前記低圧側の
作動空間Xにバイパスしてこの作動空間Xとガスインジ
ェクション通路側圧力との圧力差が小さくなり、このた
めインジェクション量が減少したり、図7のP位置で、
図8に示すように渦巻体B2を介してインジェクション
する作動空間Yと、この作動空間Yに隣接して形成され
る吸入室Zとに跨がって開口し、作動空間Yの冷媒が吸
入室Zにバイパスしたりして、インジェクション効率が
低下するという問題もあった。
【0008】また、これらの問題を解消するには、ガス
インジェクションポートDの穴径を小さくすることが考
えられるが、反面インジェクションするガスの流通抵抗
が増加するため、インジェクション量が減少する弊害が
あり、また、この流通抵抗の増加を回避するには、穴径
の小さいポートを複数個形成することが考えられるが、
この場合は、前記圧力差でインジェクションするガスイ
ンジェクションポートDの位置が、最適位置に対し渦巻
体A2の渦巻方向にずれるポートができて、インジェク
ション量が減少したり、インジェクションしたガスが吸
入室側に洩れるなどの弊害がある。
【0009】本発明は以上の点に鑑み発明したもので、
第1の目的は、ガスインジェクションにより能力を増大
できるスクロール圧縮機を提供する点にあり、第2の目
的は、このスクロール圧縮機を用いて、暖房運転時、室
内外の空気条件が変化した場合でも、冷媒を過熱させる
ことなく暖房運転時の能力を十分にアップできるように
する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】しかして、第1発明で
は、鏡板11、21と渦巻体12、22とをもつ第1ス
クロール1と第2スクロール2とを備え、これら第1及
び第2スクロール1、2の相対的な旋回運動により前記
各渦巻体12、22間に形成する作動空間を、中心部に
設ける吐出ポート13の方向に容積を減少しながら移動
させて圧縮作用を行うようにしたスクロール圧縮機であ
って、前記第1スクロール1又は第2スクロール2の鏡
板と、渦巻体との境界部に、前記鏡板と渦巻体とに跨が
るガスインジェクションポート5を設け、このガスイン
ジェクションポート5をガスインジェクション通路7に
連通させたのである。
【0011】また、第2発明では、鏡板11、21と渦
巻体12、22とをもつ第1スクロール1と第2スクロ
ール2とを備え、前記第1スクロール1又は第2スクロ
ール2の鏡板と、渦巻体との境界部に、前記鏡板と渦巻
体とに跨がるガスインジェクションポート5を設けた圧
縮機31と、熱源側熱交換器33、膨張機構34及び利
用側熱交換器35を備え、前記利用側熱交換器35と膨
張機構34とを結ぶ高圧液域37に冷媒加熱器38を設
け、この冷媒加熱器38と前記膨張機構34との間に気
液分離器39を介設すると共に、該気液分離器39の気
相部と前記ガスインジェクションポート5とを、圧縮機
31側から気液分離器39側への冷媒流通を許容しない
インジェクション通路7を介して接続したのである。
【0012】
【作用】第1発明では、スクロールの鏡板と、渦巻体と
の境界部に、前記鏡板と渦巻体とに跨がるガスインジェ
クションポート5を設けているから、作動空間に冷媒ガ
スをインジェクションして能力を増大できるのであり、
また、スクロールの旋回運動時、該スクロールの渦巻体
が前記鏡板のガスインジェクションポート5の開口端上
を横切るのを防止できるのである。従って、渦巻体に設
けられるチップシールの前記ガスインジェクションポー
ト5による摩耗、及びこの摩耗によるシール性の悪化を
防止できると共に、ガスインジェクションポート5が渦
巻体でふさがれたり、隣接する二つの室に跨がって開口
したりするのを回避できて、インジェクション効率を向
上でき、全体として、ガスインジェクションにより能力
を増大できるのである。
【0013】また、第2発明では、第1発明のスクロー
ル圧縮機を用いるから、ガスインジェクションにより能
力を増大できるのであり、しかも、利用側熱交換器35
と膨張機構34とを結ぶ高圧液域37の液冷媒を冷媒加
熱器38で加熱し、この加熱後、気液分離器39で分離
された気相部の冷媒ガスを圧縮機のガスインジェクショ
ンポート5から作動空間にインジェクションするのであ
るから、室内外の空気条件が変化して(例えば室内空気
温度が低くなり、室外空気温度が高くなって)いても、
冷媒が前記冷媒加熱器38で過熱されるのを防止でき、
冷媒の分解、冷凍機油の変質などを招くことなく、暖房
運転時の能力を十分に高めることができるのである。
【0014】
【実施例】図1〜4に示した第1発明のスクロール圧縮
機は、図5に示した空気調和装置に用いるものであっ
て、基本的には、図4に示すように第1鏡板11及び該
第1鏡板11の一側から外方に突出する第1渦巻体12
とをもつ第1スクロール1と、前記第1鏡板11と対向
する第2鏡板21及び該第2鏡板21の一側から外方に
突出する第2渦巻体22とをもつ第2スクロール2とを
備え、これら各スクロール1、2を、図3に示すように
前記各渦巻体12、22の巻終り端部がほぼ180度偏
位した位置で互いに噛み合うように重ねて、図4に示す
ように第1スクロール1を密閉ケーシング3内に固定
し、第2スクロール2を旋回運動自由に支持し、この第
2スクロール2を駆動軸4を介してモータ(図示せず)
に連動させている。
【0015】又、図3に示すように前記第1スクロール
1の第1鏡板11の中心部に吐出ポート13を、また、
外周側に吸入ポート14を設けて、前記第2スクロール
2の第1スクロール1に対する旋回運動により前記各渦
巻体12、22間に形成する二系統の作動空間X、Y
を、中心部に設ける前記吐出ポート13の方向に容積を
減少しながら移動させて圧縮作用を行うようにしてい
る。
【0016】また、図1に示すように前記各渦巻体1
2、22の先端面には、その先端面より外方に突出する
チップシール15、23を設けて、各渦巻体12、22
と各鏡板11、21との間をシールしている。
【0017】しかして、前記第1スクロール1の第1鏡
板11と、第1渦巻体12との境界部に、前記第1鏡板
11と第1渦巻体12とに跨がるガスインジェクション
ポート5をほぼ180度の位相差で2個設け、これらガ
スインジェクションポート5を、チューブから成る連通
路6を介してガスインジェクション通路7に連通させる
のである。
【0018】前記ガスインジェクションポート5は、図
1、図4に示すように前記第1鏡板11の背面から前記
第1渦巻体12の高さ方向基端部に亘って開設し、第1
鏡板11と第1渦巻体12側面とに開口させるのであ
る。即ち、図2に示すように一つのガスインジェクショ
ンポート5aは、前記第1鏡板11と第1渦巻体12の
内側面とに跨がって開設し、他方のガスインジェクショ
ンポート5bは、第1鏡板11と第1渦巻体12の外側
面とに跨がって開設するのである。
【0019】また、このガスインジェクションポート5
は、図3に示すように前記第2スクロール2の旋回運動
により前記作動空間X、Yに吸入ガスを閉じ込んだ瞬間
よりインジェクションを開始する位置に開設するのであ
る。
【0020】また、前記第1スクロール1には、図4に
示すように、外周部に開口する嵌合孔16と、該嵌合孔
16の奥部から前記第1鏡板11の背面に開口する連通
孔17とを設けて、前記嵌合孔16に、前記ガスインジ
ェクション通路7を構成するチューブを嵌合すると共
に、前記連通孔17に、前記各ガスインジェクションポ
ート5に連通するチューブ(連通路6)を取付けてい
る。
【0021】尚、実施例の圧縮機は、図4に示すよう
に、前記第2スクロール2の下方側に、第2スクロール
2の外周側背面に対接するスラスト受面81をもったハ
ウジング8を配置し、このハウジング8に前記駆動軸4
の上端側を回転自由に支持すると共に、前記第1スクロ
ール1の上方側に、前記吐出ポート13に連通する連通
路91をもった仕切壁9を配置して該仕切壁9と前記ケ
ーシング3の天壁との間に吐出室10を形成し、この吐
出室10に外部吐出管20を開口させ、また、前記ケー
シング3内における前記ハウジング8の下方側に吸入管
30を開口させている。
【0022】以上のようにガスインジェクションポート
5を、第1鏡板11と、第1渦巻体12との境界部に、
前記第1鏡板11と第1渦巻体12とに跨がって設ける
ことにより、第2スクロール2の旋回運動に伴い画成さ
れる作動空間X、Yに吸入ガスを閉じ込んだ瞬間より前
記作動空間X、Yに冷媒ガスをインジェクションできて
能力を増大できながら、旋回運動する第2スクロール2
の第2渦巻体22が前記ガスインジェクションポート5
の開口端上を横切るのを防止できるのである。
【0023】従って、前記第2渦巻体22に設けたチッ
プシール23の前記ガスインジェクションポート5によ
る摩耗、及びこの摩耗によるシール性の悪化を防止でき
るのである。また、ガスインジェクションポート5は、
第1鏡板11と、第1渦巻体12との境界部に、前記第
1鏡板11と第1渦巻体12とに跨がって開設されてい
るから、ガスインジェクションポート5が、前記第2渦
巻体22のチップシール23によりふさがれるのを防止
できるのであり、また、ガスインジェクションポート5
aが、図3の0位置で、第2渦巻体22を介してインジ
ェクションする低圧側の作動空間Xと、この低圧側の作
動空間Xに隣接する高圧側の作動空間Y1とに跨がって
開口したり、ガスインジェクションポート5bが、図3
のP位置で、第2渦巻体22を介してインジェクション
する作動空間Yと、この作動空間Yに隣接して形成され
る吸入室とに跨がって開口したりするのを防止でき、イ
ンジェクション効率を向上できるのである。
【0024】尚、以上の実施例では、第1スクロール1
を固定し、第2スクロール2を第1スクロール1に対し
旋回運動させるようにした圧縮機について説明したが、
その他、第1及び第2スクロール1、2をそれぞれ軸心
回りに回転可能にした圧縮機であってもよい。また、第
1スクロール1にガスインジェクションポート5を設け
たが、その他、このガスインジェクションポート5は第
2スクロール2に設けてもよい。
【0025】また、以上のごとく構成した第1発明のス
クロール圧縮機は、図5に示した空気調和装置に使用す
るのである。
【0026】しかして、この第2発明の空気調和装置
は、前記圧縮機31と、四路切換弁32と、熱源側熱交
換器33と、膨張機構34及び利用側熱交換器35とを
備え、これら各機器を冷媒配管36によりそれぞれ連結
して、前記四路切換弁32の切換えにより、暖房運転時
は、前記圧縮機31からの吐出冷媒を図5の実線矢印の
経路で循環させて、前記利用側熱交換器35を凝縮器と
して、また、前記熱源側熱交換器33を蒸発器として作
用させ、また一方、冷房運転時や、前記した暖房運転時
に熱源側熱交換器33が着霜してそのデフロスト運転を
行う場合には、吐出冷媒を図5の鎖線矢印の経路で循環
させ、前記熱源側熱交換器33を凝縮器として、また、
前記利用側熱交換器35を蒸発器として作用させるよう
にしている。
【0027】そして、前記利用側熱交換器35と膨張機
構34とを結ぶ高圧液域37に冷媒加熱器38を設け、
この冷媒加熱器38と前記膨張機構34との間に気液分
離器39を介設すると共に、該気液分離器39の気相部
と前記圧縮機31における前記ガスインジェクションポ
ート5とを、前記ガスインジェクション通路7を介して
接続し、前記高圧液域37と前記ガスインジェクション
ポート5が開口する前記作動空間X、Yとの圧力差によ
り、前記気液分離器39で分離された高圧液域37の高
圧側ガス冷媒を、前記ガスインジェクション通路7を経
て前記ガスインジェクションポート5から前記作動空間
X、Yにインジェクションするようにしたのである。
尚、前記ガスインジェクションは、前記高圧液域37の
圧力よりも低い前記作動空間X、Yにインジェクション
するのであるから、前記作動空間X、Y側の冷媒が前記
気液分離器39側に流通することはないのである。
【0028】前記冷媒加熱器38は、利用側熱交換器3
5から気液分離器39へ至る冷媒配管を流通する液冷媒
を電気ヒータで間接加熱するようにしたものであるが、
その他、冷媒加熱器38において前記液冷媒を直接加熱
するようにしたものであってもよい。
【0029】尚、前記圧縮機31、四路切換弁32、熱
源側熱交換器33、膨張機構34、気液分離器39及び
冷媒加熱器38は室外ユニット側に配設され、また、利
用側熱交換器35は室内ユニット側に配設されている。
【0030】また、図5において40は暖房運転時に開
き、冷房運転時及びデフロスト運転時に閉じる開閉弁で
ある。
【0031】第2発明は以上のごとく構成するもので、
暖房運転時、冷媒加熱器38が0Nされていると共に、
開閉弁40が開動作されており、冷媒は図5の実線矢印
に示す方向に流通する。このため、利用側熱交換器35
において凝縮液化された高圧液域37の液冷媒は、冷媒
加熱器38で加熱された後、気液分離器39でガス冷媒
と液冷媒とに分離され、ガス冷媒を、ガスインジェクシ
ョン通路7を介して圧縮機31のガスインジェクション
ポート5から作動空間X、Yに供給できるのである。
【0032】以上のように冷媒加熱器38を設けて圧縮
機31の作動空間X、Yにガス冷媒をインジェクション
するから、室内外の空気条件が変化して(例えば室内空
気温度が低くなり、室外空気温度が高くなって)いて
も、暖房運転時の能力を高めることができるのであり、
しかも、圧縮機31のガスインジェクションポート5は
前記したように、第1鏡板11と、第1渦巻体12との
境界部に、前記第1鏡板11と第1渦巻体12とに跨が
って設けて、シール性の悪化をなくすると共に、インジ
ェクション効率を向上できるようにしているし、また一
方、前記冷媒加熱器38は、高圧液域37に設けて、こ
の高圧液域37の液冷媒を加熱するのであるから、室内
外の空気条件が変化してインジェクション流量が減少し
た場合に、冷媒が前記冷媒加熱器38で過熱されるのを
防止でき、冷媒の分解、冷凍機油の変質などを招くこと
がないのであり、従って、空気調和装置全体として、室
内外の空気条件が変化している場合でも、暖房運転時の
能力を十分に高めることができるのである。
【0033】また一方、前記冷媒加熱器38を高圧液域
37に設けることにより、デフロスト運転時、冷媒を過
熱させることなく、デフロスト運転時間を短縮できるの
である。
【0034】
【発明の効果】以上のごとく第1発明は、スクロールの
鏡板と、渦巻体との境界部に、前記鏡板と渦巻体とに跨
がるガスインジェクションポート5を設けているから、
作動空間に冷媒ガスをインジェクションして能力を増大
できながら、スクロールの旋回運動時、該スクロールの
渦巻体が前記鏡板のガスインジェクションポートの開口
端上を横切るのを防止できるのである。このため、渦巻
体に設けられるチップシールの前記ガスインジェクショ
ンポート5による摩耗、及びこの摩耗によるシール性の
悪化を防止できると共に、ガスインジェクションポート
5が渦巻体でふさがれたり、隣接する二つの室に跨がっ
て開口したりするのを回避できて、インジェクション効
率を向上でき、全体として、ガスインジェクションによ
り能力を増大できるのである。
【0035】また、第2発明は、第1発明のスクロール
圧縮機を用いるから、ガスインジェクションにより能力
を増大できる上、しかも、利用側熱交換器35と膨張機
構34とを結ぶ高圧液域37の液冷媒を冷媒加熱器38
で加熱し、この加熱後、気液分離器39で分離された気
相部の冷媒ガスを圧縮機のガスインジェクションポート
5から作動空間にインジェクションするのであるから、
室内外の空気条件が変化していても、冷媒が前記冷媒加
熱器38で過熱されるのを防止でき、冷媒の分解、冷凍
機油の変質などを招くことなく、暖房運転時の能力を十
分に高めることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明圧縮機の要部のみの断面図である。
【図2】同第1スクロールのみの底面図である。
【図3】同第1スクロールに第2スクロールを重ねた状
態の横断底面図である。
【図4】同圧縮機全体の上半部のみの縦断面図である。
【図5】同圧縮機を用いた空気調和装置の冷媒配管系統
図である。
【図6】従来の圧縮機におけるスクロール部分のみの断
面図である。
【図7】同固定スクロールに可動スクロールを重ねた状
態の横断底面図である。
【図8】同図6に対応したスクロール部分のみの断面図
である。
【図9】同従来例の部分断面図である。
【符号の説明】
1 第1スクロール 11 第1鏡板 12 第1渦巻体 13 吐出ポート 2 第2スクロール 21 第2鏡板 22 第2渦巻体 5 ガスインジェクションポート 7 ガスインジェクション通路 31 圧縮機 33 熱源側熱交換器 34 膨張機構 35 利用側熱交換器 37 高圧液域 38 冷媒加熱器 39 気液分離器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鏡板11、21と渦巻体12、22とをも
    つ第1スクロール1と第2スクロール2とを備え、これ
    ら第1及び第2スクロール1、2の相対的な旋回運動に
    より前記各渦巻体12、22間に形成する作動空間を、
    中心部に設ける吐出ポート13の方向に容積を減少しな
    がら移動させて圧縮作用を行うようにしたスクロール圧
    縮機であって、前記第1スクロール1又は第2スクロー
    ル2の鏡板と、渦巻体との境界部に、前記鏡板と渦巻体
    とに跨がるガスインジェクションポート5を設け、この
    ガスインジェクションポート5をガスインジェクション
    通路7に連通させていることを特徴とするスクロール圧
    縮機。
  2. 【請求項2】鏡板11、21と渦巻体12、22とをも
    つ第1スクロール1と第2スクロール2とを備え、前記
    第1スクロール1又は第2スクロール2の鏡板と、渦巻
    体との境界部に、前記鏡板と渦巻体とに跨がるガスイン
    ジェクションポート5を設けた圧縮機31と、熱源側熱
    交換器33、膨張機構34及び利用側熱交換器35を備
    え、前記利用側熱交換器35と膨張機構34とを結ぶ高
    圧液域37に冷媒加熱器38を設け、この冷媒加熱器3
    8と前記膨張機構34との間に気液分離器39を介設す
    ると共に、該気液分離器39の気相部と前記ガスインジ
    ェクションポート5とを、圧縮機31側から気液分離器
    39側への冷媒流通を許容しないインジェクション通路
    7を介して接続したことを特徴とする空気調和装置。
JP10299192A 1992-04-22 1992-04-22 スクロール圧縮機及びこの圧縮機を用いた空気調和装置 Pending JPH05296165A (ja)

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