JPH0529597A - リニアイメージセンサのガラス基板 - Google Patents

リニアイメージセンサのガラス基板

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JPH0529597A
JPH0529597A JP3204054A JP20405491A JPH0529597A JP H0529597 A JPH0529597 A JP H0529597A JP 3204054 A JP3204054 A JP 3204054A JP 20405491 A JP20405491 A JP 20405491A JP H0529597 A JPH0529597 A JP H0529597A
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JP
Japan
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glass substrate
image sensor
linear image
less
electrode
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JP3204054A
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English (en)
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Takehisa Nakayama
威久 中山
Tadashi Oohayashi
只志 大林
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス基板上に形成される薄膜から成るリニ
アイメージセンサの良品率及び収率を向上させることに
ある。 【構成】 ガラス基板13(12)の表面粗さを500
Å以下、より好ましくは200Å以下のものを採用し、
且つ少なくとも主走査方向における反りを100mm長さ
当り0.4mm以下、より好ましくは0.2mm以下の無ア
ルカリガラスを採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリニアイメージセンサに
用いられるガラス基板に関し、特にファクシミリ、イメ
ージスキャナ、デジタル複写機、電子黒板などに用いら
れるリニアイメージセンサのガラス基板に関する。
【0002】
【従来の技術と解決しようとする課題】リニアイメージ
センサはガラス基板上に、下部電極と半導体層と上部電
極とから成る半導体素子を複数直線状に配列するととも
に、これらの複数の半導体素子を覆って絶縁する層間絶
縁膜と、この層間絶縁膜を介して配される配線とを備え
て構成されている。このリニアイメージセンサを構成す
る半導体素子や配線などの膜厚は800〜16000Å
であり、またその大きさはμmの単位である。このた
め、図6に示すように、凹凸の大きいガラス基板1や表
面に傷が有るガラス基板1など表面粗さが大きいガラス
基板1を用いて、そのガラス基板1の上に下部電極とな
るクロム膜2やITO膜を被着させると、その凹部や凸
部を中心にピンホール3が発生することがある。ピンホ
ール3があると、パターンニングしたときこのピンホー
ル3部で断線したり、あるいは配線抵抗が増加すること
になる。また、ガラス基板1の表面に凹凸や傷がある
と、図7に示すようにその上に金属電極膜(2)などを
被着させた後もその凹凸が残るため、フォトファブリケ
ーション工程でフォトレジスト4をスピンコートで塗布
するとき、凸部の影になる部分5でフォトレジスト4が
付着しなかったり、凹部と凸部でフォトレジスト膜4の
膜厚が不均一になり、さらに露光が不均一になり、パタ
ーン不良が生ずるという問題があった。
【0003】また、リニアイメージセンサはたとえばA
4版サイズの読み取り用では主走査方向で200mmを越
える長さを必要とし、その全長にわたって駆動用と読み
取り用の電極パッド部が配設されている。そして、電気
特性の検査時には図8に示すように、この一次元状に複
数配列させられた電極パッド部の一つ一つにプローブ針
6を位置合せした後、接触させて検査している。このた
め、ガラス基板1が反っていると、プローブ針6と電極
パッド部との位置ずれが生じたり、電極パッド部の高さ
が異なる結果、電極パッド部の全てにプローブ針6を接
触させることができず、検査ができなくなるという問題
があった。また、このように反ったガラス基板1はフォ
トレジストをスピンコートで塗布するとき、充分に真空
吸着することができず危険であり、しかも露光時に焦点
を均一に合わせることができないという問題があった。
更に、反ったガラス基板1を用いて作成したリニアイメ
ージセンサを支持基板やプリント基板などに貼り付ける
とき、反ったガラス基板1を直線状に伸ばすことになる
ため、この時ガラス基板の表面に被着形成された半導体
素子や配線などを破損させてしまうことがあった。ま
た、反ったガラス基板をダイサーによって切断するのは
ガラス基板の固定方法に問題があり、折り割りによって
分離するには、折り曲げる力の伝達が不規則になり、ガ
ラス基板の表面に対して直角に割れないという問題があ
った。
【0004】更に、半導体素子を構成する半導体層にア
モルファスシリコン系半導体を用いる場合、この半導体
層に金属原子などが拡散しないように金属電極層として
通常クロムを用いている。ところが、この金属電極層が
被着されるガラス基板からアルカリ成分が溶出してクロ
ム酸ナトリウムを生成する。このクロム酸ナトリウムは
水に溶解するため、クロムからなる金属電極層にピンホ
ールが発生するという問題があった。そこで、本発明者
らはこれらの問題を解決するために鋭意研究を重ねた結
果、一定の条件を見出し、本発明に至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るリニアイメ
ージセンサのガラス基板の要旨とするところは、ガラス
基板上に、下部電極と半導体層と上部電極とから成る半
導体素子を複数直線状に配列して成る半導体素子群と、
該半導体素子群を覆って絶縁する層間絶縁膜と、該層間
絶縁膜を介して配される配線とを備えて構成されるリニ
アイメージセンサの該ガラス基板において、前記半導体
素子群などが形成される側の表面粗さが500Å以下
で、主走査方向における反りが100mm長さ当り0.4
mm以下の無アルカリガラスであることにある。
【0006】また、かかるリニアイメージセンサのガラ
ス基板において、前記ガラス基板の表面粗さが200Å
以下で、主走査方向における反りが100mm長さ当り
0.2mm以下であることにある。
【0007】
【作用】かかる本発明のリニアイメージセンサのガラス
基板はその表面粗さが500Å以下、好ましくは200
Å以下であり、主走査方向における反りが100mm長さ
当り0.4mm以下、好ましくは0.2mm以下の無アルカ
リガラスによって構成されている。かかる条件を満たす
ガラス基板の上に被着させた金属電極やITOなどの透
明電極などにはピンホールが発生することはなく、ほぼ
均一な膜厚に被着される。また、フォトレジストをスピ
ンコートで塗布するとき、凸部の影で塗布ができない箇
所が生じたり、レジスト膜の膜厚が不均一になることは
なく、さらに、露光時にピントを正確に合わせることが
でき、正確なパターンを形成することができる。更に、
電気特性の検査時にプローブ針を電極パッド部に正確に
合わせることができ、迅速に検査することができる。ま
た、作成されたリニアイメージセンサを支持基板などに
貼着させるとき、半導体素子や配線などに大きな引張り
力あるいは圧縮力が作用することはなく、リニアイメー
ジセンサが破損することがなくなる。更に、無アルカリ
ガラスを使用することにより、アルカリ成分の溶出がな
くなる。
【0008】
【実施例】次に、本発明に係るリニアイメージセンサの
ガラス基板の実施例を図面に基づき詳しく説明する。図
2(a)(b)において、符号10は本発明に係るガラス基板
を用いて製造されるリニアイメージセンサの一例であ
る。このリニアイメージセンサ10は概略、ガラス基板
12上に光電変換素子としてのフォトダイオード14
と、各フォトダイオード14間におけるクロストークを
防止するスイッチング素子としてのブロッキングダイオ
ード16とが一次元に複数形成されて構成されている。
これらのブロッキングダイオード16は一定個数毎に共
通する共通電極18によって接続されていて、この共通
電極18と、この共通電極18に接続された一定個数の
ブロッキングダイオード16と、このブロッキングダイ
オード16に相対応する一定個数のフォトダイオード1
4とを一単位としてブロック20が構成されている。ま
た、ガラス基板12上には、マトリックス配線22が形
成されていて、このマトリックス配線22によって各ブ
ロック20毎の相対的に同位置にあるフォトダイオード
14同士が共通にコンタクトホール44を介して接続さ
れている。更に、フォトダイオード14とそれに対応す
るブロッキングダイオード16は層間絶縁膜38に設け
られたコンタクトホール40,42を介して接続電極2
4によって逆極性に直列接続されていて、これら全体に
よってイメージセンサ10が構成されている。そして、
これらブロック20毎の共通電極18の電極パッド部4
6及びマトリックス配線22の図示しない電極パッド部
はガラス基板12の主走査方向に沿って一次元に配置さ
れている。
【0009】かかるリニアイメージセンサ10は薄膜の
被着工程とフォトファブリケーション工程とから成る複
雑な工程を繰り返して製造する必要があるため、製造コ
ストを下げるには一度に大量のリニアイメージセンサ1
0を製造するのが好ましい。そこで、図3に示すように
大面積のガラス基板13が用いられ、この大面積のガラ
ス基板13に複数のリニアイメージセンサ10を公知の
手法により同時に製造した後、図2に示すように主走査
方向に線条に折り割りあるいは切断によって分離し、個
々のリニアイメージセンサ10が製造されている。ガラ
ス基板12(13)上に形成されるフォトダイオード1
4やブロッキングダイオード16は下部電極26や下部
電極である共通電極18と、半導体層30,32及び上
部電極である透明電極34,36から構成されていて、
これら上部電極、半導体層、下部電極、さらに同じガラ
ス基板12(13)上に形成されるマトリックス配線2
2などは800Åから16000Å程度の膜厚の薄膜か
ら構成されている。
【0010】かかる薄膜が被着される基板であるガラス
基板13は無アルカリガラスたとえばコーニング社製の
#7059番のガラス基板が用いられ、このガラス基板
13の表面粗さが500Å以下、好ましくは200Å以
下で、主走査方向における反りが100mm長さ当り0.
4mm以下、好ましくは0.2mm以下のものが用いられ
る。ここで、表面粗さは図1(a)に示すように凹凸の
最大高さHで表され、この最大高さHはガラス基板13
から基準長さを任意に抜き出して設定し、その基準長さ
の範囲内で最大高さHが上記500Å以下、好ましくは
200Å以下のものは他の箇所においても最大高さは同
じであると推定し、そのガラス基板13の表面粗さが求
められる。更に、同図(b)に示すように、ガラス基板
13の反りCが100mm長さ当り0.4mm以下、好まし
くは0.2mm以下のものが選定される。特に、ガラス基
板13の反りCは主走査方向における反りCが上記範囲
内にあるものが用いられて、副走査方向における反りは
半導体素子などを形成するのに支障のない範囲であれ
ば、上記範囲に限定されるものではない。副走査方向に
おいては、1.5mm〜5mm程度の幅で個々のリニアイメ
ージセンサ10に分離させられるため、副走査方向の反
りの大小はほとんど無視し得るものとなるからである。
【0011】かかる表面粗さの範囲内にあるガラス基板
13にたとえばクロムなどをプラズマCVD法や真空蒸
着法などにより被着させて下部電極を形成する薄膜を形
成したとき、ガラス基板13の表面の凹凸や傷などはこ
の薄膜によって完全に覆われて、ピンホールが発生する
ことはほとんどない。したがって、その薄膜をフォトリ
ソグラフィ法によってパターンニングしたとき、ピンホ
ールによって引出し配線などが断線したり、あるいは配
線抵抗が増加したりすることはほとんどない。また、ガ
ラス基板13の凹凸にほぼ倣って薄膜が被着され、更に
その薄膜をパターンニングするためのフォトレジストが
スピンコートによって塗布されることになる。かかるス
ピンコートにおいて、薄膜の凹凸の最大高さはガラス基
板13の表面粗さ(H)の前記範囲内にあるため、薄膜
の凸部の影でフォトレジストが塗布されない箇所が生じ
たり、フォトレジストの膜厚が不均一になって、パター
ン不良が生ずることはない。このことは下部電極の上に
形成される半導体層や上部電極層あるいは層間絶縁膜な
どについても同様である。
【0012】また、ガラス基板13の少なくとも主走査
方向の反りCが上記範囲内にあれば、フォトファブリケ
ーション工程の露光工程でピントをほぼ均一に合わせる
ことができ、パターン不良が生ずることはない。更に、
ガラス基板13上に複数形成されたリニアイメージセン
サ10の電気特性を検査するために、一次元に複数配設
されたプローブ針を図2に示すように主走査方向に配置
された複数の電極パッド部46に接触させるとき、ガラ
ス基板13の主走査方向における反りCが100mm長さ
当り0.4mm以下好ましくは0.2mm以下にあるため、
電極パッド部46に対応するプローブ針は正確に接触し
て、電気特性の検査を確実にすることができる。また、
個々に分離されたリニアイメージセンサ10を平坦な支
持基板などに貼着させるとき、反ったガラス基板12を
直線状に伸ばすことになる。このとき、ガラス基板12
上に形成された半導体素子やマトリックス配線などを破
損させる恐れがあるが、ガラス基板12の反りCが上記
の範囲内にあるとき、変形量が少なく破損の恐れがな
い。更に、フォトレジストをスピンコートによって塗布
するためにガラス基板13を真空吸着するとき、ガラス
基板13の反りCが小さく吸着面で充分吸着することが
でき、吸着ミスによってガラス基板13が破損すること
はない。また、ガラス基板13を折り割りするとき、折
り曲げ力がスクライブラインに沿って均等に作用し、折
り割りによる破断面がガラス基板13に対してほぼ直角
になる。
【0013】更に、ガラス基板13に無アルカリガラス
を用いているため、このガラス基板13上に形成された
クロムから成る下部電極や配線電極にアルカリ成分が溶
出して水溶性のクロム酸ナトリウムを生成することはな
い。したがって、ガラス基板13(12)上に形成され
た電極にピンホールが生ずることはなく、リニアイメー
ジセンサの信頼性が高まる。
【0014】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその他の態様でも実施し得るものである。たとえば
図4(a)に示すように、複数のリニアイメージセンサ
10を形成する大面積のガラス基板13として、その反
りが上述の100mm長さ当り0.4mm以下、好ましくは
0.2mm以下のものを用い、且つその反りの方向が凸と
なる側の面に半導体素子や配線などを形成するようにし
ても良い。ガラス基板13上に下部電極や半導体層ある
いは上部電極などを形成するための薄膜は高温の状態で
ガラス基板13に被着され、同図(b)に示すように支
持基板50などに貼着させるときは常温である。このた
め、熱膨張係数の小さいガラス基板13に高温で被着さ
れてパターン化された下部電極18,26などにはガラ
ス基板13によって引張の残留応力が作用させられてい
る。したがって、ガラス基板13(12)の凸をなす側
の面に下部電極18,26などから成る半導体素子や配
線などを形成し、個々のリニアイメージセンサ10に分
離した後、そのリニアイメージセンサ10を平坦な支持
基板50に貼着させることによって、ガラス基板12を
平坦になるように曲げ、これにより下部電極18,26
などに作用する引張の残留応力を打ち消し、あるいは緩
和させることができる。なお、本例において、ガラス基
板12の反りCが大きい場合は逆に半導体素子や配線に
圧縮応力が作用し、ついに破損させる恐れがある。
【0015】また、図5に示すように、本発明に係るリ
ニアイメージセンサ53はガラス基板12上に形成され
た下部電極54がフォトダイオード56とブロッキング
ダイオード58を逆極性に直列接続する接続電極を成
し、それぞれの上部電極57,59側に層間絶縁膜64
を介して配線電極60及び上部取出電極62を設けた形
式のものであっても良い。本例に係るリニアイメージセ
ンサ53であっても、電極パッド部66はガラス基板1
2の主走査方向に一次元状に配置されていて、ガラス基
板の表面粗さ及び反りは前記範囲内のものが用いられ
る。
【0016】更に、以上の実施例ではフォトダイオード
とブロッキングダイオードの2つの半導体素子群を有す
るリニアイメージセンサについて説明したが、本発明は
単一の半導体素子群から構成されるリニアイメージセン
サについても適用でき、なんら限定されるものではな
い。更に、半導体層としてpin型のアモルファスシリ
コン系半導体層に限定されるものではなく、アモルファ
スシリコンa-Si、水素化アモルファスシリコンa-Si:H、
水素化アモルファスシリコンカーバイドa-SIC:H、アモ
ルファスシリコンナイトライドなどの他、シリコンと炭
素、ゲルマニウム、スズなどの他の元素との合金からな
るアモルファスシリコン系半導体の非晶質あるいは微結
晶を pin型、 nip型、ni型、pn型、 MIS型、ヘテロ接合
型、ホモ接合型、ショットキーバリアー型あるいはこれ
らを組み合わせた型などに構成した半導体層で良く、更
にその他アモルファスシリコン系以外のたとえばGaAs系
やCdS 系等の半導体素子から成るリニアイメージセンサ
であっても良い。
【0017】その他、下部電極の材料としてクロムの
他、チタン、ニッケルなどであっても良く、また、層間
絶縁膜あるいは絶縁保護膜の材料としてシリコン酸化
物、シリコン窒化物、シリコンオキシナライド等であっ
ても良く、いずれも限定されるものではない。更に、層
間絶縁膜のパターン化は反応性イオンエッチング法など
のドライエッチング法が最も好ましいが、必要に応じて
ウエットエッチング法を用いても良いのは当然であるな
ど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内で、当業者の
知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で
実施し得るものである。
【0018】
【発明の効果】本発明に係るリニアイメージセンサのガ
ラス基板はその表面粗さが500Å以下、好ましくは2
00Å以下であるため、そのガラス基板の表面に下部電
極などを形成する薄膜を被着させたときにその薄膜にピ
ンホールが生ずることはない。したがって、その薄膜に
よって形成された配線などが断線したり、配線抵抗が増
加することはなく、またピンホールがないため短絡が生
ずることもない。また、ガラス基板の表面の凹凸や傷が
小さいため、フォトレジストをスピンコートによって塗
布するとき、凸部の影になってフォトレジストが塗布さ
れない箇所が発生したり、あるいは膜厚が不均一になっ
たりすることはなく、パターン不良が発生することはな
い。
【0019】また、ガラス基板の反りが100mm長さ当
り0.4mm以下、好ましくは0.2mm以下であるため、
フォトファブリケーション工程の露光工程で均一にピン
トを合わせることができ、パターン不良が発生すること
はない。更に、かかるガラス基板を用いて作成されたリ
ニアイメージセンサの電気特性を検査するため、プロー
ブ針を一次元状に配列された電極パッド部に接触させる
とき、接触不良が生ずることはない。また、製造された
リニアイメージセンサを支持基板やプリント基板に貼着
させるとき、反ったガラス基板は真っ直ぐに伸ばされる
ことになるが、これによって半導体素子や配線などが破
損させられることはなく、リニアイメージセンサの信頼
性が高まる。更に、フォトレジストをスピンコートによ
って塗布するために真空吸着するとき、反りが小さく吸
着ミスが生ずることはない。また、ガラス基板を折り割
りにより個々のリニアイメージセンサに切り離すとき、
折り曲げ力がほぼ均等にスクライブラインに沿って作用
し、ガラス基板の表面に対してほぼ直角に割ることがで
きる。
【0020】更に、ガラス基板として無アルカリガラス
を用いているため、ガラス基板上に形成された下部電極
や配線電極の材料であるクロムにアルカリ成分が溶出し
て水溶性のクロム酸ナトリウムを生成することがなく、
クロム薄膜にピンホールが発生することはなく、リニア
イメージセンサの信頼性が一層高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリニアイメージセンサのガラス基
板を説明するための図であり、同図(a) はガラス基板の
表面粗さを示す要部拡大断面図、同図(b) はガラス基板
の反りを示す要部正面図である。
【図2】本発明が適用されるリニアイメージセンサの一
例を示す図であり、同図(a) は要部断面説明図、同図
(b) は要部平面説明図である。
【図3】本発明に係るガラス基板によりリニアイメージ
センサの製造方法の一工程を示す要部斜視図である。
【図4】本発明に係るガラス基板によりリニアイメージ
センサの製造方法の他の方法を示す図であり、同図(a)
は正面図、同図(b) は支持基板に貼着させたリニアイメ
ージセンサを示す要部正面図である。
【図5】本発明が適用されるリニアイメージセンサの他
の例を示す要部断面説明図である。
【図6】従来のリニアイメージセンサのガラス基板にお
ける表面粗さが大きい場合の不具合を説明するための要
部断面図である。
【図7】従来のリニアイメージセンサのガラス基板にお
ける表面粗さが大きい場合の他の不具合を説明するため
の要部断面図である。
【図8】従来のリニアイメージセンサのガラス基板の反
りが大きい場合の不具合を説明するための正面図であ
る。
【符号の説明】
10,53;リニアイメージセンサ 12;ガラス基板 13;大面積のガラス基板 26,54;下部電極 30,32;半導体層 34,36,57,59;透明電極(上部電極)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板上に、下部電極と半導体層と
    上部電極とから成る半導体素子を複数直線状に配列して
    成る半導体素子群と、該半導体素子群を覆って絶縁する
    層間絶縁膜と、該層間絶縁膜を介して配される配線とを
    備えて構成されるリニアイメージセンサの該ガラス基板
    において、前記半導体素子群などが形成される側の表面
    粗さが500Å以下で、主走査方向における反りが10
    0mm長さ当り0.4mm以下の無アルカリガラスであるこ
    とを特徴とするリニアイメージセンサのガラス基板。
  2. 【請求項2】 前記ガラス基板の表面粗さが200Å以
    下で、主走査方向における反りが100mm長さ当り0.
    2mm以下であることを特徴とする請求項第1項に記載す
    るリニアイメージセンサのガラス基板。
JP3204054A 1991-04-27 1991-07-17 リニアイメージセンサのガラス基板 Withdrawn JPH0529597A (ja)

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