JPH05295369A - 発泡スチロール廃棄物の循環式連続油化方法 - Google Patents

発泡スチロール廃棄物の循環式連続油化方法

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Publication number
JPH05295369A
JPH05295369A JP14787392A JP14787392A JPH05295369A JP H05295369 A JPH05295369 A JP H05295369A JP 14787392 A JP14787392 A JP 14787392A JP 14787392 A JP14787392 A JP 14787392A JP H05295369 A JPH05295369 A JP H05295369A
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JP
Japan
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solvent
styrene
polystyrene foam
waste
styrene monomer
Prior art date
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Application number
JP14787392A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Teramachi
雅義 寺町
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TOYO DAINAMU KK
Original Assignee
TOYO DAINAMU KK
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発泡スチロール樹脂廃棄物を溶剤を使って連
続的に油化する方法を提供する。 【構成】 熱分解炉の天井部に熱分解蒸気が衝突する弱
冷された反射板を設けた炉を使用して油化したものを溶
剤として循環使用することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発泡スチロール廃棄物を
連続的に油化する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発泡スチロール樹脂廃棄物の処理方法と
して、樹脂として再生する方法と油化する方法の二つが
あるが、再生樹脂は品質も数ランク落ちる上に、再生コ
ストがかかりすぎ、経済的な価値はほとんど無いのが実
情であり、油化する方法が最も現実的である。
【0003】油化する方法として、直接熱分解する方法
と、いったん溶剤にとかして熱分解する方法の二つがあ
る。前者の方法は、いったん加熱して減容化し固形化し
た後、熱分解炉に投入して油化する方法であり、減容化
の工程が不可欠で、しかも混入した異物の選別が難しい
という問題がある。後者の方法は、溶剤で溶解する際、
減容化と異物の選別除去が同時に実施できるために、直
接法に比べてより実際的な方法であるが、次のような問
題もある。使用する溶剤は、熱分解で生成したものを繰
り返し循環させて使用する必要があり、この際、循環使
用にともなって溶解力が劣化することである。ついには
繰り返し使用できない状態に陥る。
【0004】
【発明が解決する課題】本発明は、かかる問題点に鑑み
てなされたもので、溶剤の劣化を無くし、循環使用を可
能ならしめる新しい方法を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は次の手段で解
決される。 1.発泡スチロール廃棄物をスチレンモノマーを主成分
とする溶剤で溶解した後、該溶解液を熱分解炉で熱分解
して再びスチレンモノマーを主成分とする炭化水素油に
変換した後、該炭化水素油の一部を発泡スチロール廃棄
物溶解用の溶剤として還流させることを特徴とする発泡
スチロール廃棄物の循環式連続油化方法。 2.上記スチレンモノマーを主成分とする溶剤が、スチ
レンモノマーを少なくとも75%以上含む溶剤であるこ
とを特徴とする上記1に記載の方法。 3.上記溶解液は、発泡スチロール分を少なくとも10
重量%以上含む溶解液であることを特徴とする上記1〜
2に記載の方法。 4.上記熱分解炉は、天井部に熱分解蒸気が衝突する弱
冷された反射板を設けられ、350℃以上の温度で生成
する蒸気分が冷却されて、液滴となって炉内に再び滴下
する構造にされてなることを特徴とする上記1〜3に記
載の方法。
【0006】
【作用】発泡スチロールは加熱すると、一部はスチレン
モノマーに分解し、またスチレンモノマー自身が発泡ス
チロールの強力な溶剤となる。本発明はスチレンモノマ
ーを循環媒体として発泡スチロールを連続的に油化する
ものである。溶解力の強いスチレンモノマー系の炭化水
素は、概ね350℃までの温度区間で生成されるもので
あり、この中には、約75%前後の純粋なスチレンモノ
マーが含まれている。しかし、この温度を越えたもので
は、モノマー成分の割合が激減し、溶解力の低い粘ちょ
うな液体となり、本発明の溶剤としては好ましくない。
一般に炭化水素を大気中で加熱蒸留した場合、酸化や気
散によって100%回収できない。つまり蒸留損という
ものが生じてくる。溶剤を循環使用するためには、この
蒸留損を各循環毎に補充してやる必要がある。本発明
は、この補充分を発泡スチロールの熱分解によって補っ
てやろうと言うことである。溶剤に溶解する発泡スチロ
ールの量を10%以上に規定するのは、この蒸留損を補
充するには、少なくとも10%以上溶かし込む必要があ
るということである。次に本発明に使用する熱分解炉の
構造とその作用、機能を図1によって説明する。は、
熱分解炉であり、底部および側面をヒーターによって
約450〜500℃に加熱されている。スチレンモノマ
ー溶液に溶解された発泡スチロールの溶解液は、パイ
プから熱分解炉に注入される。注入された溶解液は、
加熱されて溶融し、気化ガスとなって蒸発する。気化ガ
スは空冷された反射冷却板に衝突し、高温(350℃以
上)で蒸発する気化成分は、反射板の冷却によって液化
し、液滴となって再び分解炉の中に滴下する。熱分解ガ
スの特性として、一旦加熱、蒸発、冷却、液化されたも
のは、再度熱分解すると、より低い温度で蒸発し、容易
にモノマー或いはモノマーに近いものになりやすい性質
がある。分解炉に滴下された液滴は、この性質によっ
て、再度蒸発するときはより低い温度で、モノマーある
いはモノマーに近い状態で気化する。モノマーの気化ガ
スは冷却板に衝突しても、今度は液化されること無くそ
のまま反射板をとうり越し炉外に出てパイプから水冷
された熱交換器(図示していない)に導かれ液化され、
スチレンモノマー系の炭化水素油に変化することとな
る。炭化水素油の一部は、発泡スチロール溶解用の溶剤
として再び循環されることとなる。以上が本発明の熱分
解炉の作用、機能である。なお、本発明の熱分解炉の構
造が本例のみに限定されるものでないことは、言うまで
もないことであり、目的、構成を同じくするものであれ
ば、いかなる構造も本発明に包含されるものである。次
に実施例によって本発明を説明する。
【0007】
【実施例】
実施例1 細かく裁断した発泡スチロールの廃棄物を約20%スチ
レンモノマー溶液に混合した。発泡スチロールは激しく
溶解し、ドロドロの液体に変化した。溶解液を図1の構
造の熱分解炉にパイプから注入し、注入後は、封栓
(図示していない)した。熱分解炉の加熱温度は400
℃、反射冷却板は空冷の冷却パイプで間接冷却した。パ
イプから出てきた気化ガスを水冷熱交換器で冷却し
た。透明感のある白色、有臭の炭化水素油が得られた。
得られた炭化水素油の量は、使用したスチレンモノマー
液1容に対し、1.1容であった。炭化水素油の中のス
チレンモノマーの含有率は、95%であった。また、得
られた炭化水素油を溶剤として循環使用し、同じ工程を
繰り返して発泡スチロールを連続的に油化することがで
きた。
【0008】
【発明の効果】本発明は、以上詳記したように、溶剤を
劣化させること無く、繰り返し使用できる特徴を有する
ものであり、併せて油化したオイルは、スチレンモノマ
ーとして回収できるので経済的にも極めて優れた方法で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する熱分解炉の作用、機能を説明
した図である。
【符号の説明】 熱分解炉 スチレンモノマー溶解液 パイプ ヒーター 反射冷却板 パイプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡スチロール廃棄物をスチレンモノマ
    ーを主成分とする溶剤で溶解した後、該溶解液を熱分解
    炉で熱分解して再びスチレンモノマーを主成分とする炭
    化水素油に変換した後、該炭化水素油の一部を発泡スチ
    ロール廃棄物溶解用の溶剤として還流させることを特徴
    とする発泡スチロール廃棄物の循環式連続油化方法。
  2. 【請求項2】 上記スチレンモノマーを主成分とする溶
    剤が、スチレンモノマーを少なくとも75%以上含む溶
    剤であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記溶解液は、発泡スチロール分を少な
    くとも10重量%以上含む溶解液であることを特徴とす
    る請求項1〜2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記熱分解炉は、天井部に熱分解蒸気が
    衝突する弱冷された反射板を設けられ、350℃以上の
    温度で生成する蒸気分が冷却されて、液滴となって炉内
    に再び滴下する構造にされてなることを特徴とする請求
    項1〜3に記載の方法。
JP14787392A 1992-04-22 1992-04-22 発泡スチロール廃棄物の循環式連続油化方法 Pending JPH05295369A (ja)

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JPH05295369A true JPH05295369A (ja) 1993-11-09

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JP14787392A Pending JPH05295369A (ja) 1992-04-22 1992-04-22 発泡スチロール廃棄物の循環式連続油化方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014199436A1 (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 Takano Sho 廃油改質装置および廃油の改質方法

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WO2014199436A1 (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 Takano Sho 廃油改質装置および廃油の改質方法

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