JPH0529504U - 脈拍測定機能付き温度測定器具 - Google Patents

脈拍測定機能付き温度測定器具

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JPH0529504U
JPH0529504U JP8092691U JP8092691U JPH0529504U JP H0529504 U JPH0529504 U JP H0529504U JP 8092691 U JP8092691 U JP 8092691U JP 8092691 U JP8092691 U JP 8092691U JP H0529504 U JPH0529504 U JP H0529504U
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JP
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temperature
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measuring
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智 吉野
誠 池田
裕 村本
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Terumo Corp
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】体温の温度測定と脈拍測定とを同時にかつ容易
に行うことができる。 【構成】脈拍情報を検知する脈拍センサと温度情報を検
知する温度センサとを備えた検出部21を有する測定部
100Bと、検知された温度情報と脈波情報とに基づい
て温度値と脈拍値とを表示処理する器具本体100Aと
から構成され、測定部100Bと器具本体100Aとを
電気的に接続するために、一方の測定部100Bにはコ
ネクタ11を設け、他方の器具本体100Aにはコネク
タ部101を設けている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば被測定者の温度および脈拍を測定する脈拍測定機能付き測定 器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の測定器具において、感温素子を熱導電性を有する金属キャップ 等で包んだ感温部分に、表示部分を一体化して組み込んだ温度測定器具が主流で あった。この様な従来の温度測定器具では、測定中に、被測定者もしくは被測定 者が常に測温部位に温度測定器具を装着し、保持することを意識する必要があっ た。
【0003】
【考案が解決しようとしている課題】
しかしながら、上記従来例では、被測定者が乳幼児,老人,病人等では、温度 測定器具を装着した形態を保持することを意識していることが難しい場合が多く 、正確な検温が行えない場合があった。このような場合、測定者が被測定者に対 し、温度測定器具の装着及び保持を補助することになり、検温中、測定者が付き 添っていなければならず、時間と手間がかかるという欠点があった。
【0004】 また従来の温度測定器具は、感温部分と表示部分とが一体のものが主流である が、これらは一体化しているがゆえに形状が大型化してしまい、使い勝手が悪く 、その一例として、測定部位に感温部分を装着したまま温度測定器具表示を読み 取ることが困難であるという欠点があった。またこのように一体型の場合には、 例えば検温部位が腋下であると、連続的に体温上昇の具合を確かめるためには、 被測定者の上着を脱がせなければならない等の手間がかかっていた。
【0005】 また従来の温度測定器具は、測定中に表示が読み取れるタイプのものは、装置 が大型のものしか無く、高価格であり、手軽に温度測定を行なうことは困難であ った。また感温部分を被測定者個人個人専用にする事も難しく、複数の被測定者 が同じ感温部分を使用することによる清潔感の欠如や二次感染等の問題があった 。
【0006】 また、特に、病院の看護業務において、欠かさず行われているものに体温測定 と脈拍の測定があるがこれまでは、体温測定は体温計で、脈拍測定はある一定時 間の脈拍数を取り、それを一分あたりの脈拍数に換算する方法が主流であり、両 方を別々に行うため時間と手間がかかり、看護業務の負担となっていた。
【0007】 本考案は、上述した従来例の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とす るところは、体温の温度測定と脈拍測定とを同時にかつ容易に行える脈拍測定機 能付き温度測定器具を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本考案に係る脈拍測定機能付き 温度測定器具は、温度情報を検出する感温素子と脈波情報を検出する素子とを兼 ね備えた検出部を有した測定部と、前記検出部によって検知された温度情報に基 づいて温度値を表示処理し、かつ、前記検出部によって検出された脈波情報に基 づいて脈拍値を表示処理する本体部と、前記測定部と前記本体部とを電気的に接 続する接続手段とを備えることを特徴とする。
【0009】 また、好ましくは、前記検出部を被測定部位に貼着するための部材を断熱材と 電磁的な遮断材とから構成されるシートもしくはテープとしたことを特徴とする 。
【0010】 そして、好ましくは、前記接続手段は、前記測定部に設けた送信部と前記本体 部に設けた受信部とによるテレメータ方式で電気的な接続を行うことを特徴とす る。
【0011】
【作用】
かかる構成によれば、ひとつの検出部が温度情報を検知する感温素子と脈波情 報を検知する素子とを兼ね備えたことによって、温度測定と脈拍測定とを同時に 手間なく実施できる。
【0012】 また、断熱材と電磁的な遮断材とから構成されるシートもしくはテープを用い てひとつの検出部を被測定部位に貼着したことにより、外気温の影響を小さくし て感温素子の保温性を良好に保ち、同時に、測定時に外部からの電磁波をほぼ遮 断することで外部からの雑音の影響が小さくすることが可能となり、良好な測定 環境を提供できる。即ち、一定条件での温度測定および脈拍測定が可能となる。 勿論、検出部を良好に被測定部位に密着固定することによって、被測定者が多少 動いても支障なく測定可能である。
【0013】 さらに、測定部に設けた送信部と本体部に設けた受信部とによるテレメータ方 式で電気的な接続を行うことで、測定部と本体(表示部)とを分離し、感温およ び脈拍測定部分を小型化することが可能となり、例えば着衣の下の部分を検温部 位としても、測定部分のみを衣服の下に固定し、表示を行う本体部を表に出すこ とになり、被測定者の衣服を脱がしたりすることなく、いつでも温度値および脈 拍数の読み取りが可能となる。また、測定部分が破損したり汚れたりしたときに 、測定部分の交換が可能になる。また、測定部分の交換が可能になることにより 、測定部分を被測定者一人一人に対する個人専用とすることができ、外部からの 清潔感を保つことができ、また二次感染の可能性を低くすることが出来る。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面を参照して、具体的に説明する。 <全体の構成:図1> 図1は本考案に係る脈拍測定機能付き温度測定器具の一実施例の構成を示す図 である。本実施例の脈拍測定機能付き温度測定器具は、図1に示す様に、実際の 脈拍測定や温度測定を行うための測定部100Bと、測定部100Bからの脈拍 測定や温度測定の結果に基づく2つの測定値を表示部102において同時に表示 する機能を有する器具本体100Aとからなる。
【0015】 まず、測定部100Bは、図1に示される様に、楕円でかつ平面状の検出部2 1をケーブル5の一端に接続し、ケーブル5の他端を器具本体100Aに電気的 に接続するコネクタ11に接続した構成である。コネクタ11は、2つのプラグ 12と13を有し、一方のプラグ12は検出部21Aよりの電気信号を器具本体 100Aに出力し、他方のプラグ13は検出部21Bよりの電気信号を器具本体 100Aに出力する。
【0016】 器具本体100Aの詳細な構成については、後述するが、器具本体100Aに は、図1のごとく、プラグ12と13を接続するためのコネクタ部101を有し 、プラグ12にはコネクタ101Aが対応し、プラグ13にはコネクタ101B が対応して接続を行う。
【0017】 また測定部100Bの詳細な構成についても後述するが、図1に示される様に 、検出部21には、脈波を検出する機構、すなわち、脈拍センサーが窓部2の内 部に設けられている。また検出部21には、感温素子を内蔵して、温度測定を同 時に行える構成とした。 また、コネクタ部101でのプラグの差し間違いを防ぐために、図1のように 、プラグ12と13とのプラグサイズを変えた設計とする。
【0018】 また、ケーブル5の長さについては、測定部位等の条件に応じて任意に設定可 能とする。 <測定部100Bの構成> 次に、測定部100Bの構成について詳述する。
【0019】 図2は本実施例の検出部21の内部構成を示す図である。図2の(1)は、図 1に示される検出部21の上下方向での断面を示し、また図2の(2)は、図1 に示される検出部21の表裏方向での断面を示す。
【0020】 まず図2の(1),(2)において、プリント基板4上には、感温素子の一例 であるサーミスタ1、基準抵抗9が離間して配置されている。サーミスタ1,基 準抵抗9には保護のためのおよびサーミスタ1の熱伝導を良くするためのエポキ シ樹脂6,8がコーティングされている。そしてプリント基板4にケーブル5の 一端が取り付けられている。また基板4上のサーミスタ1と基準抵抗9間には、 透明の樹脂で形成された窓部2より突出しない高さで、脈波検出の為の発光部を 構成する赤外光ダイオード3と受光部を構成するフォトトランジスタ7が搭載さ れている。窓部2内部は、空間を形成しており、良好な脈波検出を行う上で、窓 部2を除いて、赤外光ダイオード3と受光部を構成するフォトトランジスタ7と を囲む部分及び検出部21全体を遮光色に設定することが望ましい。
【0021】 また上記プリント基板4及び各素子全体をシリコン樹脂もしくはウレタン樹脂 等のプラスティック樹脂10によってモールドされて、検出部21が形成されて いる。
【0022】 このように、ひとつの検出部21によって、脈拍測定と温度測定との両測定が 可能になる構成を得ることができる。
【0023】 なお、検出部21の形状は、図1及び図2のような楕円形状に限るものでなく 、脈拍センサーと温度センサーとを搭載できる構成が得られるのであれば、多角 形形状等のように形状は種々変形可能である。
【0024】 またサーミスタ1等の感温素子を使用して温度測定を行う場合に、基準抵抗9 を用いるが、この基準抵抗9については、図2のように測温部分、すなわち、測 定部100Bに内蔵しても、表示部分、すなわち、後述する器具本体100Aに 内蔵しても良い。
【0025】 図3は本実施例の測定部100Bのコネクタの構成を示す図である。図3の( 1)はコネクタ11の上面を示し、同(2)はコネクタ11の側面を示す。
【0026】 図3に示される様に、コネクタ11は、下部にフック14を設けている。この ようにフック14を設けることにより、コネクタ部分を衣服等に固定することが 可能になる。勿論、フック14を有しないコネクタ11としても良い。 <器具本体100Aの構成> 図10は本実施例による器具本体100Aの外観を示す図である。同図におい て、(1)は器具本体100Aの上面を示し、(2)は側面を示す。器具本体1 00Aは、直方体状に設けられ、一面100A−1に液晶表示を行う表示部10 2をほぼ中央に設けている。この表示部102の表示面には、温度表示部分10 3と脈拍表示部分104とに区分されている。また面100A−1の右端部近傍 には105の部分で段差を有した部分面100A−2が設けられ、その部分面1 00A−2に計測を開始するためのスイッチ106が設けられてる。このスイツ チ106の上面は、一面100A−1と高さをほぼ均一にする。
【0027】 上記表示部102の裏面には、図10の(2)に示される様に、測定者の胸ポ ケット等に固定するためのフック107が設けられている。そして、前述した様 に、測定部100Bのプラグ12,13と接続するためのコネクタ101a,1 01bを有している。
【0028】 図11は本実施例による器具本体100Aの内部構成及び測定部100Bの端 部の内部構成を示すブロツク図である。一方の測定部100B側として、検出部 21に対応して、サーミスタ1、基準抵抗9、赤外線ダイオード3、フォトトラ ンジスタ7、コネクタ11が示され、他方の器具本体100A側として、コネク タ部101、温度及び脈拍検知装置207、CPU208、CPU208が動作 するための図12のフローチヤートに従うプログラム等を格納したROM206 、各種プログラムのワークエリアとして用いるRAM209、表示部102、ブ ザー212,スイツチ106等のためのインターフェース210が示されている 。
【0029】 図12は本実施例のCPU208による動作を説明するフローチヤートである 。
【0030】 そこで、まず、看護婦等の測定者は、被測定者が上着にフックで留めている測 定部100Bのコネクタ11に器具本体100Aのコネクタ部101を接続し、 測定準備を整える。そして測定者は、器具本体100Aのスイッチ106を押し て、計測を開始する。
【0031】 このときステップS1では、脈拍測定と温度測定の両方を同時に行うために、 器具本体100Aのスイッチ106の押下を検出する。スイッチ106が押下さ れると、CPU208は、その押下によって計測を開始する。器具本体100A に測定部100Bからの温度の信号を受け取ると(ステツプS2)、所定の演算 を行って表示部102に図10の(1)のように温度表示を行い(ステツプS3 )、脈拍の信号を受け取ると、同様に脈拍の演算を行って脈拍表示を行う(ステ ツプS4,ステツプS5)。このようにして測定終了後に、ブザー212を鳴ら す(ステツプS6)。
【0032】 このように、一台の脈拍測定機能付き温度測定器具によって、脈拍と温度の両 方を測定することができるため、短時間での回診が可能となる。 <測定方法の説明> 図6は本実施例の検出部を体表面に固定するための粘着剤付きシートの形状を 示す図である。図6には、(1),(2)で示されるように、異なる形状を2種 類挙げている。図6の(1)には、円形状の粘着剤付きシート61を示し、同図 (2)には、多角形形状の一例である粘着剤付きシート62を示している。本実 施例においては、検出部を完全に被覆し、かつ、体表面に固定できる形状であれ ば、特に形状の限定はない。
【0033】 図7は本実施例の粘着剤付きシートの構造の一例を示す断面図である。同図に は、図6に示した粘着剤付きシート61の断面を示しているが、粘着剤付きシー ト62の場合にも同様の構造とする。粘着剤付きシート61は、粘着剤65,断 熱性を持つ発砲ウレタン等の断熱材64、電磁波に対する遮蔽性を持つアルミメ シュ等の遮蔽材63により構成されている。粘着剤としては非ステロイド系また はステロイド系の薬剤を使用する。非ステロイド系としては、例えば、インドメ タシン、ステロイド系としてはデキサメタゾン,コルチゾン,プレトニゾロンの 薬剤を使用する。
【0034】 図8は図7に示す構造を有する粘着剤付きシートの使用例を示す図である。同 図において、(1)は、使用時の上面から見た状態を示し、(2)は使用時の横 から見た状態を示す。
【0035】 図8のように、粘着剤付きシート61は、完全に検出部21Aを遮光した状態 で被覆し、体表面81にずれのないように固定される。このようにして外気温の 影響を受けにくく、かつ外部からのノイズを受けにくい状態で、温度測定及び脈 拍測定を実行可能にする。
【0036】 この状態で検出部21による計測を行うことにより、脈波を良好に検出でき、 同時に体表面81の測定部分の温度測定も良好に行える。
【0037】 図9は本実施例による装着例を示す図である。尚、図9は、上着を透視して見 た場合の図である。図9に示す様に、粘着剤付きシート61により完全に固定さ れた検出部21は、良好な測定結果を得るために、点線の円内、すなわち、胸部 動脈部位において、測定を行う。
【0038】 コネクタ11の裏面に設けたフック14を被測定者の上着の袷部分等に固定す る。コネクタ11より延びているケーブル5により、上記円内で測定部位を自由 に選択可能であり、上着内側の胸部等に粘着剤によって良好に固定することがで きる。
【0039】 そして、コネクタ11は上着の表に出る様に固定されているため、このコネク タ11に器具本体100Aのコネクタ部101を接続して、測定値を器具本体1 00Aに送ることができる。このように簡単に測定値を読み取るために、被測定 者の上着を脱がしたりする面倒が無い。
【0040】 以上説明したように、本実施例によれば、脈拍測定機能と温度測定機能とを有 した一つの検出部を用いて、温度測定と脈拍測定とを同時にかつ容易に行うこと ができる。
【0041】 また被測定者に接触させても支障の無い粘着剤を使用したテープまたは同様の 粘着剤を使用したシートを使用して、被測定者に密着することによって、被測定 者が多少動いても支障なく、また前記テープもしくはシートを電磁波に対して遮 蔽性があり、かつ断熱性のあるものを使用することにより、外部からの雑音の影 響が小さく、かつ外気温の影響を小さくすることができ、一定条件での温度測定 および脈拍測定が行える。
【0042】 また測定部と表示部を分離し、感温および脈拍測定部分を小型化し、この間を ケーブルで結ぶことにより、例えば着衣の下の部分を検温部位としても、測定部 分のみを衣服の下に固定し、表示部を表に出すことにより、被測定者の衣服を脱 がしたりすることなく、いつでも温度値および脈拍数の読み取りが可能となる。 また、分離させた測定部分、表示部分とをつなぐケーブルにコネクタを設ける ことにより、測定部分が破損したり汚れたりしたときに、測定部分の交換が可能 になる。また、測定部分の交換が可能になることにより、測定部分を被測定者一 人一人に対する個人専用とすることができ、清潔感を保つことができ、また二次 感染の可能性を低くすることが出来る。 <第1の変形例> 前述の第1の実施例では、測定部100Bと器具本体100A間の信号のやり とりをコネクタ(有線)を用いて行ったが、、本考案はこれに限定されるもので はなく、無線による電波の送受信(テレメータ仕様)によって信号のやり取りを 行ってもよい。
【0043】 そこで、第1の変形例では、コネクタに代わって、一方の測定部100Bには 送信機を配し、他方の器具本体100Aには受信機を配した構成とする。
【0044】 図4は本実施例による第1の変形例を示す図である。同図の(1),(2), (3)は、それぞれ送信機能を有した送信部18の上面、側面、側断面を示す。 送信部18は、下部にフック22を設けており、この点で前述の実施例と同様の 装着性を得ている。送信部18の内部は、図4の(3)に示されるように、検出 部21A,21Bよりの信号のインタフェース15、計測された信号を器具本体 100Aに送信する送信機16、測定部100B内部に電源を供給する電池17 を同一基盤19上に搭載している。そして、図示せぬが、前述の図10及び図1 1で示した器具本体100Aのコネクタ部101を受信部に変更すれば、送信部 1からの送信データを受信可能に構成できる。
【0045】 このように、上記構成によって、脈拍の信号と温度の信号をコネクタを使用せ ずに無線によって器具本体側に送ることが可能になり、測定時に煩わしいコード への配慮が不要になる。 <第2の変形例> 図5は本実施例による第2の変形例を示す図である。この第2の変形例では、 図5に示されるように、前述の第1の変形例で説明した測定部100Bの送信機 能と前述の実施例で説明したコネクタ機能とを両方備えた送信部20を測定部1 00Bに設けている。この送信部20は、全体の大きさを図7に示した送信機1 8とほぼ同サイズとし、図1に示したコネクタ11と同様の構成を有したコネク タ20aとこのコネクタ20aと電気的に接続するコネクタ部を有したコネクタ 付き送信部20bとからなる。コネクタ付き送信部20bの送信機能を司る構成 は図4に示した送信部18と同様である。またこの送信部20からの送信データ を受信する器具本体側の構成は、第1の変形例と同様である。
【0046】 以上の構成から得られる効果は、コネクタ20aとコネクタ付き送信部20b とのどちらか一方が破損しても交換すること可能になって、消耗品交換に係る部 品点数の削減になる。勿論、コネクタ付き送信部20bの下部に、図4で説明し たフック22と同様のフックを設けて、装着性を向上させても良いことは言うま でもない。
【0047】 さて、前述の実施例及び第1,第2の変形例では、コネクタまたは受信機の位 置を図10の位置関係では、表示部の左としたが、本考案はこれに限定されるも のではなく、表示部の右あるいは上下のどちらかでもよい。同様に、スイッチも 表示部と同一でない位置(面)に取り付けても良い。
【0048】 また、前述の実施例及び第1,第2の変形例では、脈拍、2つの温度値を同時 に表示していたが、本考案はこれに限定されるものではなく、脈拍は計測時に表 示し、2つの温度値は交互に表示しても良い。またスイツチ106とは別のスイ ッチを設けて、脈拍や温度値の表示を任意に選択するような仕様にしても良い。 また、前述の実施例及び第2の変形例では、図1に示すように、2つのプラグ を各検出部に対応させて設けていたが、本考案はこれに限定されるものではなく 、一つのプラグによる接続部分としても良い。 さて、前述の実施例及び第1、第2の変形例では、フツクを固定の構造として 説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、フツクと本体とを磁石あ るいはマジツクテープ等の掛着部材で自由に着脱できる様にしても良く、更に加 えて、フツク自身の構造をスプリング等の弾性部材で装着部分を挾持する様にし ても良い。
【0049】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、体温の温度測定と脈拍測定とを同時に かつ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る脈拍測定機能付き温度測定器具の
一実施例の構成を示す図である。
【図2】本実施例の検出部21の内部構成を示す図であ
る。
【図3】本実施例の測定部100Bのコネクタの構成を
示す図である。
【図4】本実施例による第1の変形例を示す図である。
【図5】本実施例による第2の変形例を示す図である。
【図6】本実施例の検出部を体表面に固定するための粘
着剤付きシートの形状を示す図である。
【図7】本実施例の粘着剤付きシートの構造の一例を示
す断面図である。
【図8】図7に示す構造を有する粘着剤付きシートの使
用例を示す図である。
【図9】本実施例による装着例を示す図である。
【図10】本実施例による器具本体100Aの外観を示
す図である。
【図11】本実施例による器具本体100Aの内部構成
及び測定部100Bの端部の内部構成を示すブロツク図
である。
【図12】本実施例のCPU208による動作を説明す
るフローチヤートである。
【符号の説明】
1 サーミスタ 2 金属端子 3 赤外光ダイオード 4 基板 5 ケーブル 6,8 エポキシ樹脂 7 フォトトランジスタ 9 基準抵抗 10 プラスチック樹脂 11,101a,101b コネクタ 12,13 プラグ 14,22,107 フック 15 インタフエース 16,20b 送信機 17 電池 20 送信部 21 検出部 23 合成部 61,62 粘着剤付きシート 63 遮蔽材 64 断熱材 65 粘着剤 100A 器具本体 100B 測定部 101 コネクタ部 102 表示部 106 スイツチ 206 ROM 207 温度及び脈拍検知部 208 CPU 209 RAM 210 インターフエース 212 ブザー

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】温度情報を検出する感温素子と脈波情報を
    検出する素子とを兼ね備えた検出部を有した測定部と、
    前記検出部によって検知された温度情報に基づいて温度
    値を表示処理し、かつ、前記検出部によって検出された
    脈波情報に基づいて脈拍値を表示処理する本体部と、前
    記測定部と前記本体部とを電気的に接続する接続手段と
    を備えることを特徴とする脈拍測定機能付き温度測定器
    具。
  2. 【請求項2】前記検出部を被測定部位に貼着するための
    部材を断熱材と電磁的な遮断材とから構成されるシート
    もしくはテープとしたことを特徴とする請求項1記載の
    脈拍測定機能付き温度測定器具。
  3. 【請求項3】前記接続手段は、前記測定部に設けた送信
    部と前記本体部に設けた受信部とによるテレメータ方式
    で電気的な接続を行うことを特徴とする請求項1記載の
    脈拍測定機能付き温度測定器具。
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