JP2555918Y2 - 脈拍測定機能付き温度測定器具 - Google Patents

脈拍測定機能付き温度測定器具

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JP2555918Y2
JP2555918Y2 JP1991080924U JP8092491U JP2555918Y2 JP 2555918 Y2 JP2555918 Y2 JP 2555918Y2 JP 1991080924 U JP1991080924 U JP 1991080924U JP 8092491 U JP8092491 U JP 8092491U JP 2555918 Y2 JP2555918 Y2 JP 2555918Y2
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば被測定者の温度
および脈拍を測定する脈拍測定機能付き測定器具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の測定器具において、感温
素子を熱導電性を有する金属キャップ等で包んだ感温部
分に、表示部分を一体化して組み込んだ温度測定器具が
主流であった。この様な従来の温度測定器具では、測定
中に、被測定者もしくは被測定者が常に測温部位に温度
測定器具を装着し、保持することを意識する必要があっ
た。
【0003】
【考案が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、被測定者が乳幼児,老人,病人等では、
温度測定器具を装着した形態を保持することを意識して
いることが難しい場合が多く、正確な検温が行えない場
合があった。このような場合、測定者が被測定者に対
し、温度測定器具の装着及び保持を補助することにな
り、検温中、測定者が付き添っていなければならず、時
間と手間がかかるという欠点があった。
【0004】また従来の温度測定器具は、感温部分と表
示部分とが一体のものが主流であるが、これらは一体化
しているがゆえに形状が大型化してしまい、使い勝手が
悪く、その一例として、測定部位に感温部分を装着した
まま温度測定器具表示を読み取ることが困難であるとい
う欠点があった。またこのように一体型の場合には、例
えば検温部位が腋下であると、連続的に体温上昇の具合
を確かめるためには、被測定者の上着を脱がせなければ
ならない等の手間がかかっていた。
【0005】また従来の温度測定器具は、測定中に表示
が読み取れるタイプのものは、装置が大型のものしか無
く、高価格であり、手軽に温度測定を行なうことは困難
であった。また感温部分を被測定者個人個人専用にする
事も難しく、複数の被測定者が同じ感温部分を使用する
ことによる清潔感の欠如や二次感染等の問題があった。
【0006】また、特に、病院の看護業務において、欠
かさず行われているものに体温測定と脈拍の測定がある
がこれまでは、体温測定は体温計で、脈拍測定はある一
定時間の脈拍数を取り、それを一分あたりの脈拍数に換
算する方法が主流であり、両方を別々に行うため時間と
手間がかかり、看護業務の負担となっていた。
【0007】また、二点の体温を図ることが必要なとき
に、従来では二本の体温計を必要としていた。
【0008】本願考案は上記従来例に鑑みてなされたも
ので、温度測定と脈拍測定とを1台の器具で簡便に行う
ことができ、しかも外気温の影響を小さくし、また外部
からの電磁波を遮断して高精度に測定できる脈拍測定機
能付き温度測定器具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案の脈拍測定機能付き温度測定器具は以下のよう
な構成を備える。即ち、それぞれが温度情報を検知する
感温素子と電位情報を検知するための電極とを備え、前
記感温素子と電極のそれぞれを被測定部位に貼着するた
めの断熱材と電磁的な遮断材とから構成されるシートも
しくはテープを有する2つの測定部と、前記感温素子に
より検知された温度情報と前記電極により検知された電
位情報とに基づいて温度値と脈拍値とを表示処理する本
体部と、前記2つの測定部と前記本体部とを電気的に接
続する接続手段とを備えることをことを特徴とする。
【0010】また、好ましくは、前記二対の測定部をそ
れぞれ被測定部位に貼着するための部材を断熱材と電磁
的な遮断材とから構成されるシートもしくはテープとし
たことを特徴とする。
【0011】そして、好ましくは、前記接続手段は、前
記二対の測定部に設けた送信部と前記本体部に設けた受
信部とによるテレメータ方式で電気的な接続を行うこと
を特徴とする。
【0012】
【作用】以上の構成により、測定部が、それぞれが温度
情報を検知する感温素子と電位情報を検知するための電
極とを備え、前記感温素子と電極のそれぞれを被測定部
位に貼着するための断熱材と電磁的な遮断材とから構成
されるシートもしくはテープを有し、この測定部が、接
続手段を介して、感温素子により検知された温度情報と
前記電極により検知された電位情報とに基づいて温度値
と脈拍値とを表示処理する本体部に電気的に接続される
ことにより、測定にかかる手間や時間の効率化を図るこ
とができ、外気温の影響を小さくし、また外部からの電
磁波を遮断して測定できる。
【0013】また、断熱材と電磁的な遮断材とから構成
されるシートもしくはテープを用いて二対の測定部を被
測定部位に貼着したことにより、外気温の影響を小さく
して感温素子の保温性を良好に保ち、同時に、測定時に
外部からの電磁波をほぼ遮断することで外部からの雑音
の影響が小さくすることが可能となり、良好な測定環境
を提供できる。即ち、一定条件での温度測定および脈拍
測定が可能となる。勿論、二対の測定部を良好に被測定
部位に密着固定することによって、被測定者が多少動い
ても支障なく測定可能である。
【0014】さらに、二対の測定部に設けた送信部と本
体部に設けた受信部とによるテレメータ方式で電気的な
接続を行うことで、測定部と本体(表示部)とを分離
し、感温および脈拍測定部分を小型化することが可能と
なり、例えば着衣の下の部分を検温部位としても、測定
部分のみを衣服の下に固定し、表示を行う本体部を表に
出すことになり、被測定者の衣服を脱がしたりすること
なく、いつでも温度値および脈拍数の読み取りが可能と
なる。また、測定部分が破損したり汚れたりしたとき
に、測定部分の交換が可能になる。また、測定部分の交
換が可能になることにより、測定部分を被測定者一人一
人に対する個人専用とすることができ、外部からの清潔
感を保つことができ、また二次感染の可能性を低くする
ことが出来る。
【0015】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面を参照して
具体的に説明する。 <全体の構成:図1> 図1は本考案に係る脈拍測定機能付き温度測定器具の一
実施例の構成を示す図である。本実施例の脈拍測定機能
付き温度測定器具は、図1に示す様に、実際の脈拍測定
や温度測定を行うための測定部100Bと、測定部10
0Bからの脈拍測定や温度測定の結果に基づく2つの測
定値を表示部102において同時に表示する機能を有す
る器具本体100Aとからなる。
【0016】まず、測定部100Bは、図1に示される
様に、楕円でかつ平面状の2つの感温部21A,21B
を各ケーブル5A,5Bの一端に接続し、各ケーブル5
A,5Bの他端を、合流部23で電気的な接続無しに一
本に束ね、これをケーブル52に通し、器具本体100
Aに電気的に接続するコネクタ11に接続した構成であ
る。コネクタ11は、2つのプラグ12と13を有し、
一方のプラグ12は感温部21Aよりの電気信号を器具
本体100Aに出力し、他方のプラグ13は感温部21
Bよりの電気信号を器具本体100Aに出力する。
【0017】器具本体100Aの詳細な構成について
は、後述するが、器具本体100Aには、図1のごと
く、プラグ12と13を接続するためのコネクタ部10
1を有し、プラグ12にはコネクタ101Aが対応し、
プラグ13にはコネクタ101Bが対応して接続を行
う。
【0018】また測定部100Bの詳細な構成について
も後述するが、図1に示される様に、感温部21A,2
1Bには、それぞれ感温部本体より外部に露出する金属
端子2A,2Bが設けられている。この金属端子2A,
2Bの機能については後述するが、これらが本実施例の
脈拍センサーを形成する。そして、感温部21A,21
Bを区別するために、各ケーブル5A,5Bを合流部2
3近傍において異なる色の色帯23A,23Bで被覆
し、ケーブル5Aと5Bの区別を容易化する。温度計測
を行う際に、表示部102で表示する測定値(温度計測
の値)の色を、色帯23A,23Bの各色に対応させて
いる。
【0019】また、コネクタ部101でのプラグの差し
間違いを防ぐために、図1のように、プラグ12と13
とのプラグサイズを変えた設計とする。また、ケーブル
5A,5B及び52の長さについては、測定部位等の条
件に応じて任意に設定可能とする。
【0020】<測定部100Bの構成> 次に、測定部100Bの構成について詳述する。
【0021】図2は本実施例の感温部の内部構成を示す
図である。図2の(1)は、図1に示される感温部21
Aの上下方向での断面を示し、また図2の(2)は、図
1に示される感温部21Aの表裏方向での断面を示す。
【0022】図2の(1),(2)において、プリント
基板4上には、感温素子の一例であるサーミスタ1、基
準抵抗3、金属端子2が配置されている。サーミスタ
1,基準抵抗3には保護のためおよびサーミスタ1の熱
伝導を良くするためのエポキシ樹脂6,8がコーティン
グされている。そしてプリント基板4にケーブル5の一
端が取り付けられている。そして上記プリント基板4及
び各素子全体をシリコン樹脂もしくはウレタン樹脂等の
プラスティック樹脂10によってモールドされて、感温
部21Aが形成されている。この際、金属端子2Aは表
面に露出する。同様に、感温部21Bも構成され、この
ような構成の感温部を2つ用意することにより、1対の
感温部で、脈拍測定と2点の温度測定との両測定が可能
になる構成を得ることができる。
【0023】なお、感温部21A及び12Bの形状は、
図1のような楕円形状に限るものでなく、脈拍センサー
と温度センサーとが搭載できる構成が得られるのであれ
ば、多角形形状等のように形状は種々変形可能である。
【0024】またサーミスタ1等の感温素子を使用して
温度測定を行う場合に、基準抵抗3を用いるが、この基
準抵抗3については、図2のように測温部分、すなわ
ち、測定部100Bに内蔵しても、表示部分、すなわ
ち、後述する器具本体100Aに内蔵しても良い。
【0025】図3は本実施例の測定部100Bのコネク
タの構成を示す図である。図3の(1)はコネクタ11
の上面を示し、同(2)はコネクタ11の側面を示す。
図3において、コネクタ11は、下部にフック14を設
けている。このようにフック14を設けることにより、
コネクタ部分を衣服等に固定することが可能になる。勿
論、フック14を有しないコネクタ11としても良い。
【0026】<器具本体100Aの構成> 図10は本実施例による器具本体100Aの外観を示す
図である。同図において、(1)は器具本体100Aの
上面を示し、(2)は側面を示す。器具本体100A
は、直方体状に設けられ、一面100A−1に液晶表示
を行う表示部102をほぼ中央に設けている。この表示
部102の表示面には、温度表示部分103a,103
bと脈拍表示部分104とに区分されている。また面1
00A−1の左端部には、2本の感温部21A,21B
の温度表示を区別するための色表示108a,108b
が付されている。さらに同面100A−1の右端部近傍
には段差を有した部分面100A−2が設けられ、その
部分面100A−2に計測を開始するためのスイッチ1
06が設けられてる。このスイツチ106の上面は、一
面100A−1と高さをほぼ均一にする。
【0027】上記表示部102の裏面には、図10の
(2)に示される様に、測定者の胸ポケット等に固定す
るためのフック107が設けられている。そして、前述
した様に、測定部100Bのプラグ12,13と接続す
るためのコネクタ101a,101bを有している。図
11は本実施例による器具本体100Aの内部構成及び
測定部100Bの端部の内部構成を示すブロツク図であ
る。一方の測定部100B側として、感温部21A,感
温部21Bにそれぞれ対応して、サーミスタ1,1’、
基準抵抗3,3’、電極部分の金属端子2A,2B、コ
ネクタ11が示され、他方の器具本体100A側とし
て、コネクタ部101、温度及び脈拍検知装置207、
CPU208、CPU208が動作するための図12の
フローチヤートに従うプログラム等を格納したROM2
06、各種プログラムのワークエリアとして用いるRA
M209、表示部102、ブザー212,スイツチ21
3、スイッチ106等のためのインターフェース210
が示されている。
【0028】図12は本実施例のCPU208による動
作を説明するフローチヤートである。
【0029】本実施例では、脈拍測定と温度測定の両方
を同時に行うことが可能であって、そのために、温度に
ついては、予め2か所の測定部位に対して、感温部21
A,21Bを、被測定者に違和感なく、装着済みのた
め、感温部21A,21Bの各サーミスタは測定部位の
体温を保持しており、また、脈拍測定についても、感温
部21A,21Bの各金属端子から出力される電圧から
被測定部位間の電位差が求められたときに、脈拍を測定
できる。
【0030】そこで、まず、看護婦等の測定者は、被測
定者が上着にフックで留めている測定部100Bのコネ
クタ11に器具本体100Aのコネクタ部101を接続
し、測定準備を整える。そして測定者は、器具本体10
0Aのスイッチ106を押して、計測を開始する。
【0031】このときステップS1では、脈拍測定と温
度測定の両方を同時に行うために、器具本体100Aの
スイッチ106の押下を検出する。スイッチ106が押
下されると、CPU208は、その押下によって計測を
開始する。器具本体100Aに測定部100Bからの温
度の信号を受け取ると(ステツプS2)、所定の演算を
行って表示部102に図10の(1)のように温度表示
を行い(ステツプS3)、脈拍の信号を受け取ると、同
様に脈拍の演算を行って脈拍表示を行う(ステツプS
4,ステツプS5)。このようにして測定終了後に、ブ
ザー212を鳴らす(ステツプS6)。このように、一
台の脈拍測定機能付き温度測定器具によって、脈拍と温
度の両方を測定することができるため、短時間での回診
が可能となる。
【0032】<測定方法の説明> 図6は本実施例の感温部を体表面に固定するための粘着
剤付きシートの形状を示す図である。図6には、
(1),(2)で示されるように、異なる形状を2種類
挙げている。図6の(1)には、円形状の粘着剤付きシ
ート61を示し、同図(2)には、多角形形状の一例で
ある粘着剤付きシート62を示している。本実施例にお
いては、感温部を完全に被覆し、かつ、体表面に固定で
きる形状であれば、特に形状の限定はない。
【0033】図7は本実施例の粘着剤付きシートの構造
の一例を示す断面図である。同図には、図6に示した粘
着剤付きシート61の断面を示しているが、粘着剤付き
シート62の場合にも同様の構造とする。粘着剤付きシ
ート61は、粘着剤65,断熱性を持つ発砲ウレタン等
の断熱材64、電磁波に対する遮蔽性を持つアルミメシ
ュ等の遮蔽材63により構成されている。粘着剤として
は非ステロイド系またはステロイド系の薬剤を使用す
る。非ステロイド系としては、例えば、インドメタシ
ン、ステロイド系としてはデキサメタゾン,コルチゾ
ン,プレトニゾロンの薬剤を使用する。
【0034】図8は図7に示す構造を有する粘着剤付き
シートの使用例を示す図である。同図において、(1)
は、使用時の上面から見た状態を示し、(2)は使用時
の横から見た状態を示す。
【0035】図8の(1)のように、粘着剤付きシート
61は、完全に感温部21Aを被覆し、体表面81に固
定される。このようにして外気温の影響を受けにくく、
かつ外部からのノイズを受けにくい状態で、温度測定及
び脈拍測定を実行可能にする。
【0036】同図の(2)に示される様に、体表面81
の被測定部分には、24で示される導電性ゲルが塗布さ
れ、そのゲル24上に感温部21Aの金属端子2A側の
面が置かれる。この際、導電性ゲル24と金属端子2A
は電気的に接続される。すなわち、導電性ゲル24によ
り測定部位と金属端子2Aは電気的に接続される。この
感温部21A上に粘着剤付きシート61を貼り付けるこ
とにより、簡単には感温部21Aが被測定部からずれた
り外れることがなくかつ、外気温の影響を受けにくく、
かつ外部からのノイズを受けにくい状態で、温度測定及
び脈拍測定が可能になる。この状態で1対の感温部21
A,21Bによる計測を行うことにより、2点の測定部
位の電位差を計測することができる。
【0037】図9は本実施例による装着例を示す図であ
る。尚、図9は、上着を透視して見た場合の図である。
図8で説明した様に、もう一方の感温部21Bを貼り付
け、図9に示すごとく、良好な測定結果を得るために、
胸部動脈部位において、測定を行うことが好ましい。
【0038】コネクタ11の裏面に設けたフック14を
被測定者の上着の袷部分等に固定する。コネクタ11よ
り延びているケーブル5A,5Bにより、2カ所の測定
位置を自由に選択可能であり、上着内側の胸部等に粘着
剤によって良好に固定することができる。
【0039】そして、コネクタ11は上着の表に出る様
に固定されているため、このコネクタ11に器具本体1
00Aのコネクタ部101を接続して、測定値を器具本
体100Aに送ることができる。このように簡単に測定
値を読み取るために、被測定者の上着を脱がしたりする
面倒が無い。
【0040】以上説明したように、本実施例によれば、
感温素子を円または多角形の形状の基板に取り付け、周
りを断熱材で覆った感温部と感温素子と共に、電極が設
けられた二対の測定部と、前記測定部分、および被測定
者に接触させても支障の無い粘着剤を使用したテープま
たは同様の粘着剤を使用したシートを使用して、被測定
者に密着することによって、被測定者が多少動いても支
障なく、また前記テープもしくはシートを電磁波に対し
て遮蔽性があり、かつ断熱性のあるものを使用すること
により、外部からの雑音の影響が小さく、かつ外気温の
影響を小さくすることができ、一定条件での温度測定お
よび脈拍測定が行える。
【0041】また測定部と表示部を分離し、感温および
脈拍測定部分を小型化し、この間をケーブルで結ぶこと
により、例えば着衣の下の部分を測定部位としても、測
定部分のみを衣服の下に固定し、表示部を表に出すこと
により、被測定者の衣服を脱がしたりすることなく、い
つでも温度値および脈拍数の読み取りが可能となる。ま
た、分離させた測定部分、表示部分とをつなぐケーブル
にコネクタを設けることにより、測定部分が破損したり
汚れたりしたときに、測定部分の交換が可能になる。ま
た、測定部分の交換が可能になることにより、測定部分
を被測定者一人一人に対する個人専用とすることがで
き、清潔感を保つことができ、また二次感染の可能性を
低くすることが出来る。また二点の温度を同時に計測す
るので、異なる測定部位の温度を同時に計測することが
可能になる。
【0042】<第1の変形例> 前述の第1の実施例では、測定部100Bと器具本体1
00A間の信号のやりとりをコネクタ(有線)を用いて
行ったが、、本考案はこれに限定されるものではなく、
無線による電波の送受信(テレメータ仕様)によって信
号のやり取りを行ってもよい。そこで、第1の変形例で
は、コネクタに代わって、一方の測定部100Bには送
信機を配し、他方の器具本体100Aには受信機を配し
た構成とする。
【0043】図4は本実施例による第1の変形例を示す
図である。同図の(1),(2),(3)は、それぞれ
送信機能を有した送信部18の上面、側面、側断面を示
す。送信部18は、下部にフック22を設けており、こ
の点で前述の実施例と同様の装着性を得ている。送信部
18の内部は、図4の(3)に示されるように、感温部
21A,21Bよりの信号のインタフェース15、計測
された信号を器具本体100Aに送信する送信機16、
測定部100B内部に電源を供給する電池17を同一基
盤19上に搭載している。そして、図示せぬが、前述の
図10及び図11で示した器具本体100Aのコネクタ
部101を受信部に変更すれば、送信部18からの送信
データを受信可能に構成できる。このように、上記構成
によって、脈拍の信号と温度の信号をコネクタを使用せ
ずに無線によって器具本体側に送ることが可能になり、
測定時に煩わしいコードへの配慮が不要になる。
【0044】<第2の変形例> 図5は本実施例による第2の変形例を示す図である。こ
の第2の変形例では、図5に示されるように、前述の第
1の変形例で説明した測定部100Bの送信機能と前述
の実施例で説明したコネクタ機能とを両方備えた送信部
20を測定部100Bに設けている。この送信部20
は、全体の大きさを図4に示した送信機18とほぼ同サ
イズとし、図1に示したコネクタ11と同様の構成を有
したコネクタ20aとこのコネクタ20aと電気的に接
続するコネクタ部を有したコネクタ付き送信部20bと
からなる。コネクタ付き送信部20bの送信機能を司る
構成は図4に示した送信部18と同様である。またこの
送信部20からの送信データを受信する器具本体側の構
成は、第1の変形例と同様である。
【0045】以上の構成から得られる効果は、コネクタ
20aとコネクタ付き送信部20bとのどちらか一方が
破損しても交換すること可能になって、消耗品交換に係
る部品点数の削減になる。勿論、コネクタ付き送信部2
0bの下部に、図4で説明したフック22と同様のフッ
クを設けて、装着性を向上させても良いことは言うまで
もない。
【0046】さて、前述の実施例及び第1,第2の変形
例では、コネクタまたは受信機の位置を図10の位置関
係では、表示部の左としたが、本考案はこれに限定され
るものではなく、表示部の右あるいは上下のどちらかで
もよい。同様に、スイッチも表示部と同一でない位置
(面)に取り付けても良い。
【0047】また、前述の実施例及び第1,第2の変形
例では、脈拍、2つの温度値を同時に表示していたが、
本考案はこれに限定されるものではなく、脈拍は計測時
に表示し、2つの温度値は交互に表示しても良い。また
スイツチ106とは別のスイッチを設けて、脈拍や温度
値の表示を任意に選択するような仕様にしても良い。ま
た、前述の実施例及び第2の変形例では、図1,図5に
示すように、2つのプラグを各感温部に対応させて設け
ていたが、本考案はこれに限定されるものではなく、一
つのプラグによる接続部分としても良い。
【0048】さて、前述の実施例及び第1,第2の変形
例では、フックを固定の構造として説明したが、本考案
はこれに限定されるものではなく、フックと本体とを磁
石あるいはマジックテープ等の掛着部材で自由に着脱で
きる様にしても良く、更に加えて、フック自身の構造を
スプリング等の弾性部材で装着部分を挾持する様にして
も良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本考案によれば、温
度測定と脈拍測定とを1台の器具で簡便に行うことがで
き、しかも外気温の影響を小さくし、また外部からの電
磁波を遮断して高精度に測定できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る脈拍測定機能付き温度測定器具の
一実施例の構成を示す図である。
【図2】本実施例の感温部の内部構成を示す図である。
【図3】本実施例の測定部100Bのコネクタの構成を
示す図である。
【図4】本実施例による第1の変形例を示す図である。
【図5】本実施例による第2の変形例を示す図である。
【図6】本実施例の感温部を体表面に固定するための粘
着剤付きシートの形状を示す図である。
【図7】本実施例の粘着剤付きシートの構造の一例を示
す断面図である。
【図8】図7に示す構造を有する粘着剤付きシートの使
用例を示す図である。
【図9】本実施例による装着例を示す図である。
【図10】本実施例による器具本体100Aの外観を示
す図である。
【図11】本実施例による器具本体100Aの内部構成
及び測定部100Bの端部の内部構成を示すブロツク図
である。
【図12】本実施例のCPU208による動作を説明す
るフローチヤートである。
【符号の説明】
1,1’ サーミスタ 2A,2B 金属端子 3,3’ 基準抵抗 5A,5B ケーブル 6,8 エポキシ樹脂 4 基板 11,101a,101b コネクタ 12,13, プラグ 14,22,107 フック 15 インタフエース 16,20b 送信機 17 電池 20 送信部 21A,12B 測温部 23 合成部 23A,23B 色帯 40,48 検出部 42 プラスチック樹脂 61,62 粘着剤付きシート 63 遮蔽材 64 断熱材 65 粘着剤 100A 器具本体 100B 測定部 101 コネクタ部 102 表示部 106 スイツチ 206 ROM 207 温度及び脈拍検知部 208 CPU 209 RAM 210 インターフエース 212 ブザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−229029(JP,A) 実開 昭51−45875(JP,U) 実開 昭56−66303(JP,U) 実開 昭52−81174(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが温度情報を検知する感温素子
    と電位情報を検知するための電極とを備え、前記感温素
    子と電極のそれぞれを被測定部位に貼着するための断熱
    材と電磁的な遮断材とから構成されるシートもしくはテ
    ープを有する2つの測定部と、 前記感温素子により検知された温度情報と前記電極によ
    り検知された電位情報とに基づいて温度値と脈拍値とを
    表示処理する本体部と、 前記2つの測定部と前記本体部とを電気的に接続する接
    続手段と、 を備えることを特徴とする脈拍測定機能付き温度測定器
    具。
  2. 【請求項2】 前記接続手段は、前記2つの測定部に設
    けた送信部と前記本体部に設けた受信部とによるテレメ
    ータ方式で電気的な接続を行うことを特徴とする請求項
    1に記載の脈拍測定機能付き温度測定器具。
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JPS54147507A (en) * 1978-05-10 1979-11-17 Aisin Seiki Co Ltd Shroud for power-driven fans
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