JPH05294885A - 末端オレフィンのアルデヒドへの酸化 - Google Patents
末端オレフィンのアルデヒドへの酸化Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 末端炭素−炭素二重結合を有する化合物を酸
化して対応するアルデヒドを生成する方法を提供する。 【構成】 化合物と分子酸素とを、化合物の酸化を促進
するのに有効な量の初めにNO配位子及びNO2 配位子
が実質的に存在しない第VIII族金属成分、還元され
た第VIII族金属成分を再酸化して第VIII族金属
成分にするのに有効な量の再酸化成分及び第二級アルコ
ール、第三級アルコール及びこれらの混合物から選ぶ酸
化のアルデヒド選択性を増大させるのに有効な量の少な
くとも一種のアルコールの存在において接触させること
を含む方法。接触は化合物を酸化して対応するアルデヒ
ドを生成するのに有効な条件で行う。
化して対応するアルデヒドを生成する方法を提供する。 【構成】 化合物と分子酸素とを、化合物の酸化を促進
するのに有効な量の初めにNO配位子及びNO2 配位子
が実質的に存在しない第VIII族金属成分、還元され
た第VIII族金属成分を再酸化して第VIII族金属
成分にするのに有効な量の再酸化成分及び第二級アルコ
ール、第三級アルコール及びこれらの混合物から選ぶ酸
化のアルデヒド選択性を増大させるのに有効な量の少な
くとも一種のアルコールの存在において接触させること
を含む方法。接触は化合物を酸化して対応するアルデヒ
ドを生成するのに有効な条件で行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、末端炭素−炭素二重結
合を有する化合物、例えばアルファオレフィンを酸化し
て対応するアルデヒドを生成する方法に関する。特に
は、発明は、化合物と分子酸素とを第VIII族金属成
分の存在において接触させるかかる方法に関する。
合を有する化合物、例えばアルファオレフィンを酸化し
て対応するアルデヒドを生成する方法に関する。特に
は、発明は、化合物と分子酸素とを第VIII族金属成
分の存在において接触させるかかる方法に関する。
【0002】
【従来技術】塩化パラジウムは、1894年以来水の存
在においてエチレンを化学量論的に酸化してアセトアル
デヒドにすることが知られている。高い結果をもたらす
ために、元素パラジウムPd(0)を再酸化して活性な
Pd(II)に戻すことができるCuCl2 のような助
触媒が加えられてきた。パラジウムベースの酸化反応は
一層高級のオレフィンにまで広げられるようになった。
ほとんどの条件下で、アルファオレフィンからメチルケ
トンだけが形成される。しかし、パラジウム塩による化
学量論反応においてアルデヒドが観測された。末端炭素
−炭素二重結合を有する化合物から生成されるアルデヒ
ドは、多くの目的に、例えば医薬、香味料、芳香剤にお
いて有用である。加えて、かかるアルデヒドは他の有用
な生成物用のプリカーサー或は中間体として使用するこ
とができる。例えば、3−アセトキシプロピオンアルデ
ヒドは1、3−プロパンジオール用のプリカーサーとし
て使用することができる。末端炭素−炭素二重結合を有
する化合物、例えばアルファオレフィンからアルデヒド
を有効かつ効率的に製造する方法を提供することは有利
である。
在においてエチレンを化学量論的に酸化してアセトアル
デヒドにすることが知られている。高い結果をもたらす
ために、元素パラジウムPd(0)を再酸化して活性な
Pd(II)に戻すことができるCuCl2 のような助
触媒が加えられてきた。パラジウムベースの酸化反応は
一層高級のオレフィンにまで広げられるようになった。
ほとんどの条件下で、アルファオレフィンからメチルケ
トンだけが形成される。しかし、パラジウム塩による化
学量論反応においてアルデヒドが観測された。末端炭素
−炭素二重結合を有する化合物から生成されるアルデヒ
ドは、多くの目的に、例えば医薬、香味料、芳香剤にお
いて有用である。加えて、かかるアルデヒドは他の有用
な生成物用のプリカーサー或は中間体として使用するこ
とができる。例えば、3−アセトキシプロピオンアルデ
ヒドは1、3−プロパンジオール用のプリカーサーとし
て使用することができる。末端炭素−炭素二重結合を有
する化合物、例えばアルファオレフィンからアルデヒド
を有効かつ効率的に製造する方法を提供することは有利
である。
【0003】Feringsの米国特許4,661,6
42号はアルファオレフィンを酸化して対応するアルデ
ヒド及びケトンにするプロセスを開示している。そのプ
ロセスはアルファオレフィンと分子酸素とを、少なくと
も一種のNO2 或はNO配位子を含有する第VIII族
金属錯体、二価銅塩及び溶媒としての第三級アルコール
の存在において接触させることを伴う。この特許におい
て提示されている結果は、1−デセンを酸化して1.1
時間の後にアルデヒド対ケトンの60:40(モル)混
合物にすることができるが、2.1時間の後にその比が
18:82に低下したことを示す。NO2 或はNO配位
子含有錯体は化学量論の銀を用いて作られ、これより触
媒の値段を増大させる。加えて、この特許に記載される
触媒が効果の無くなる前に、たった約7回転回数、すな
わちアルデヒド+ケトンのモル/パラジウム1モルが達
成されたにすぎない。アルデヒドへの選択性及びアルデ
ヒドの収率の増大及び/又は回転回数の増大は、有効性
及び効率の見地から望ましい。
42号はアルファオレフィンを酸化して対応するアルデ
ヒド及びケトンにするプロセスを開示している。そのプ
ロセスはアルファオレフィンと分子酸素とを、少なくと
も一種のNO2 或はNO配位子を含有する第VIII族
金属錯体、二価銅塩及び溶媒としての第三級アルコール
の存在において接触させることを伴う。この特許におい
て提示されている結果は、1−デセンを酸化して1.1
時間の後にアルデヒド対ケトンの60:40(モル)混
合物にすることができるが、2.1時間の後にその比が
18:82に低下したことを示す。NO2 或はNO配位
子含有錯体は化学量論の銀を用いて作られ、これより触
媒の値段を増大させる。加えて、この特許に記載される
触媒が効果の無くなる前に、たった約7回転回数、すな
わちアルデヒド+ケトンのモル/パラジウム1モルが達
成されたにすぎない。アルデヒドへの選択性及びアルデ
ヒドの収率の増大及び/又は回転回数の増大は、有効性
及び効率の見地から望ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】末端炭素−炭素二重結合
を有する化合物を酸化して対応するアルデヒドを生成す
る新規な方法を見出した。これらの方法は、所定の量の
触媒を用いて、極めて有効かつ効率的に所望のアルデヒ
ドを大きい収率で提供する。加えて、それ以上のプロセ
スの増進をもたらすために、一種或はそれ以上の他の成
分を反応混合物に入れてよい。その上、本プロセスにお
いて使用する触媒系は、ほとんど或は何ら錯体加工しな
いで、比較的値段の高い銀を必要としないで誘導するこ
とができ、かつ反応体との実質的に均一な組合わせにお
いて或は不均一な触媒/反応系において使用することが
できる。本方法は、広い一態様では、末端炭素−炭素二
重結合を有する少なくとも一種の化合物と分子酸素と
を、化合物の酸化を促進するのに有効な量の初めにNO
配位子及びNO2 配位子が実質的に存在しない少なくと
も一種の第VIII族金属成分の存在において接触させ
ることを含む。この接触工程は、更に第二級アルコー
ル、第三級アルコール及びこれらの混合物から選ぶ少な
くとも一種のアルコールの存在において行なわれる。ア
ルコールは、対応する第一級アルコールの存在において
接触を行うのに比べて酸化のアルデヒド選択性を増大さ
せるのに有効な量で存在させる。この接触は、化合物を
酸化して対応するアルデヒドを生成するのに有効な条件
で行なわれる。
を有する化合物を酸化して対応するアルデヒドを生成す
る新規な方法を見出した。これらの方法は、所定の量の
触媒を用いて、極めて有効かつ効率的に所望のアルデヒ
ドを大きい収率で提供する。加えて、それ以上のプロセ
スの増進をもたらすために、一種或はそれ以上の他の成
分を反応混合物に入れてよい。その上、本プロセスにお
いて使用する触媒系は、ほとんど或は何ら錯体加工しな
いで、比較的値段の高い銀を必要としないで誘導するこ
とができ、かつ反応体との実質的に均一な組合わせにお
いて或は不均一な触媒/反応系において使用することが
できる。本方法は、広い一態様では、末端炭素−炭素二
重結合を有する少なくとも一種の化合物と分子酸素と
を、化合物の酸化を促進するのに有効な量の初めにNO
配位子及びNO2 配位子が実質的に存在しない少なくと
も一種の第VIII族金属成分の存在において接触させ
ることを含む。この接触工程は、更に第二級アルコー
ル、第三級アルコール及びこれらの混合物から選ぶ少な
くとも一種のアルコールの存在において行なわれる。ア
ルコールは、対応する第一級アルコールの存在において
接触を行うのに比べて酸化のアルデヒド選択性を増大さ
せるのに有効な量で存在させる。この接触は、化合物を
酸化して対応するアルデヒドを生成するのに有効な条件
で行なわれる。
【0005】一実施態様では、接触は還元された第VI
II族金属成分を再酸化して化合物の酸化を促進するの
に用いられる第VIII族金属成分にするのに有効な量
の少なくとも一種の再酸化成分の存在において行なわれ
る。本発明のそれ以上の態様では、接触は化合物の酸化
を促進するのに有効な量の少なくとも一種の銅成分の存
在において行なわれる。特に有用な実施態様では、化合
物と分子酸素とを第VIII族金属成分の存在において
初期接触させる際に、銅成分中の銅の少なくとも一部、
好ましくは小部分は一価銅である。一価銅は、化合物の
総括酸化速度を、例えば、二価銅を、例えば第VIII
族金属塩化物と組み合わせて用いる場合にしばしば生じ
る誘導期の長さを短縮することにより或は誘導期を排除
することにより増大させるのに有効であるのがわかっ
た。
II族金属成分を再酸化して化合物の酸化を促進するの
に用いられる第VIII族金属成分にするのに有効な量
の少なくとも一種の再酸化成分の存在において行なわれ
る。本発明のそれ以上の態様では、接触は化合物の酸化
を促進するのに有効な量の少なくとも一種の銅成分の存
在において行なわれる。特に有用な実施態様では、化合
物と分子酸素とを第VIII族金属成分の存在において
初期接触させる際に、銅成分中の銅の少なくとも一部、
好ましくは小部分は一価銅である。一価銅は、化合物の
総括酸化速度を、例えば、二価銅を、例えば第VIII
族金属塩化物と組み合わせて用いる場合にしばしば生じ
る誘導期の長さを短縮することにより或は誘導期を排除
することにより増大させるのに有効であるのがわかっ
た。
【0006】発明の詳細な説明 本発明は、末端炭素−炭素二重結合を有する化合物を酸
化して対応するアルデヒドを生成する方法を指向する。
本方法は、この化合物と分子酸素とを、化合物の酸化を
促進するのに有効な量の第VIII族金属成分並びに第
二級アルコール、第三級アルコール及びこれらの混合物
から選ぶ少なくとも一種のアルコールの存在において接
触させることを含み、該アルコールは該少なくとも一種
のアルコールに代えて対応する第一級アルコールを存在
させて該接触を行うのに比べて酸化のアルデヒド選択性
を増大させるのに有効な量で存在する。接触は化合物を
酸化して対応するアルデヒドを生成するのに有効な条件
で行う。
化して対応するアルデヒドを生成する方法を指向する。
本方法は、この化合物と分子酸素とを、化合物の酸化を
促進するのに有効な量の第VIII族金属成分並びに第
二級アルコール、第三級アルコール及びこれらの混合物
から選ぶ少なくとも一種のアルコールの存在において接
触させることを含み、該アルコールは該少なくとも一種
のアルコールに代えて対応する第一級アルコールを存在
させて該接触を行うのに比べて酸化のアルデヒド選択性
を増大させるのに有効な量で存在する。接触は化合物を
酸化して対応するアルデヒドを生成するのに有効な条件
で行う。
【0007】末端炭素−炭素二重結合を有する任意の適
した化合物或はかかる化合物の混合物を本発明に従って
酸化することができる。化合物は炭素−炭素二重結合を
1つより多く含んでよいが、化合物は単一の炭素−炭素
二重結合、末端炭素−炭素二重結合だけを有するのが好
ましい。化合物は分子当り炭素原子2或は3〜約30を
含有するのが好ましく、炭素原子2或は3〜約18を含
有するのが一層好ましい。化合物は脂肪族部分、置換さ
れた脂肪族部分、脂環式部分、置換された脂環式部分、
芳香族部分、置換された芳香族部分、並びにこれらの混
合物及び組合わせを1つ或はそれ以上含んでよい。本明
細書中で言及する置換された基或は部分とは、酸素、窒
素、炭素、水素、ハロゲン、硫黄、リン、等並びにこれ
らの混合物及び組合わせのような元素を含む1つ或はそ
れ以上の置換基で置換された対応するヒドロカルビル基
或は部分である。かかる置換基は化合物において1、2
或は3個の炭素原子に結合されてよい。適した化合物の
例は下記を含む:末端炭素−炭素二重結合を有する脂肪
族オレフィン、例えば線状1−アルケン、非線状1−ア
ルケン、等;芳香族オレフィン、例えばスチレン、等;
置換されたオレフィン、例えばアリルアルコール、アリ
ルアセテート、等。アリルアセテートは、一部、その対
応するアルデヒド、すなわち3−アセトキシアルデヒド
が、例えば1、3−プロパンジオールの生成において魅
力のあるプリカーサーになる可能性があることから、特
に有用な成分である。
した化合物或はかかる化合物の混合物を本発明に従って
酸化することができる。化合物は炭素−炭素二重結合を
1つより多く含んでよいが、化合物は単一の炭素−炭素
二重結合、末端炭素−炭素二重結合だけを有するのが好
ましい。化合物は分子当り炭素原子2或は3〜約30を
含有するのが好ましく、炭素原子2或は3〜約18を含
有するのが一層好ましい。化合物は脂肪族部分、置換さ
れた脂肪族部分、脂環式部分、置換された脂環式部分、
芳香族部分、置換された芳香族部分、並びにこれらの混
合物及び組合わせを1つ或はそれ以上含んでよい。本明
細書中で言及する置換された基或は部分とは、酸素、窒
素、炭素、水素、ハロゲン、硫黄、リン、等並びにこれ
らの混合物及び組合わせのような元素を含む1つ或はそ
れ以上の置換基で置換された対応するヒドロカルビル基
或は部分である。かかる置換基は化合物において1、2
或は3個の炭素原子に結合されてよい。適した化合物の
例は下記を含む:末端炭素−炭素二重結合を有する脂肪
族オレフィン、例えば線状1−アルケン、非線状1−ア
ルケン、等;芳香族オレフィン、例えばスチレン、等;
置換されたオレフィン、例えばアリルアルコール、アリ
ルアセテート、等。アリルアセテートは、一部、その対
応するアルデヒド、すなわち3−アセトキシアルデヒド
が、例えば1、3−プロパンジオールの生成において魅
力のあるプリカーサーになる可能性があることから、特
に有用な成分である。
【0008】本発明において化合物の酸化を促進するの
に有用な第VIII族金属成分は任意の適したかかる成
分或はかかる酸化を促進するのに有効なかかる成分の混
合物から選ぶ。第VIII族金属成分、或は少なくとも
第VIII族金属成分源(すなわち酸化反応が行なわれ
る反応域に導入する第VIII族金属含有構成成分)
は、元素金属、金属塩及び/又は金属錯体の形でよい。
化合物の酸化を促進するのに用いる第VIII族金属成
分中の第VIII族金属はゼロより大きい酸化状態、例
えば+2或は+3の酸化状態を有するのが好ましい。促
進用第VIII族金属成分は、少なくとも一部、固相
(不均一触媒反応)で存在してよいが、この成分は接触
条件において反応接触する(均一触媒反応)間に存在す
るアルコールに実質的に溶解し得るのが好ましい。
に有用な第VIII族金属成分は任意の適したかかる成
分或はかかる酸化を促進するのに有効なかかる成分の混
合物から選ぶ。第VIII族金属成分、或は少なくとも
第VIII族金属成分源(すなわち酸化反応が行なわれ
る反応域に導入する第VIII族金属含有構成成分)
は、元素金属、金属塩及び/又は金属錯体の形でよい。
化合物の酸化を促進するのに用いる第VIII族金属成
分中の第VIII族金属はゼロより大きい酸化状態、例
えば+2或は+3の酸化状態を有するのが好ましい。促
進用第VIII族金属成分は、少なくとも一部、固相
(不均一触媒反応)で存在してよいが、この成分は接触
条件において反応接触する(均一触媒反応)間に存在す
るアルコールに実質的に溶解し得るのが好ましい。
【0009】有用な第VIII族金属成分の例はロジウ
ム成分、パラジウム成分、白金成分、ルテニウム成分及
びこれらの混合物を含む、特に有用な第VIII族金属
成分はパラジウム含有成分、例えば元素パラジウム、パ
ラジウム含有化合物、パラジウム含有錯体、等及びこれ
らの混合物から選ぶものである。パラジウム含有錯体、
特にパラジウム(II)錯体は極めて良好な結果をもた
らす。有用な第VIII族金属成分、或は少なくともか
かる第VIII族金属成分の源の具体例は下記を含む:
ハライド、例えばクロリド、ヨージド及びブロミド;オ
キシド;スルフェート;ホスフェート;スルホネート;
カーボネート;カルボキシレート;下記のような配位子
との錯体:アセチルアセトネート配位子、カルボニル配
位子、一種或はそれ以上のニトリルに由来する配位子、
複素環式芳香族窒素化合物(例えばピリジン、ビピリジ
ン、ターピリジン、フェナントロリン、ポリフィリン、
フタロシアニン、N、N−ビスサリチリデン−O−フェ
ニレンジアミノ、等及びこれらの混合物)に由来する配
位子;等及びこれらの混合物。第VIII族金属成分に
含まれる配位子は実質的に非酸化性である、すなわち反
応或は接触条件において実質的に酸化を受けないのが好
ましい。特に有用な第VIII族金属成分は一種或はそ
れ以上のニトリルに由来する一種或はそれ以上の配位子
を含む。配位子生成化合物は、所望の第VIII族金属
含有錯体を形成するのに必要とされる量を越える量で存
在するのが好ましい。特に有用な第VIII族金属含有
錯体は(CH3 CN)2 PdCl2 である。
ム成分、パラジウム成分、白金成分、ルテニウム成分及
びこれらの混合物を含む、特に有用な第VIII族金属
成分はパラジウム含有成分、例えば元素パラジウム、パ
ラジウム含有化合物、パラジウム含有錯体、等及びこれ
らの混合物から選ぶものである。パラジウム含有錯体、
特にパラジウム(II)錯体は極めて良好な結果をもた
らす。有用な第VIII族金属成分、或は少なくともか
かる第VIII族金属成分の源の具体例は下記を含む:
ハライド、例えばクロリド、ヨージド及びブロミド;オ
キシド;スルフェート;ホスフェート;スルホネート;
カーボネート;カルボキシレート;下記のような配位子
との錯体:アセチルアセトネート配位子、カルボニル配
位子、一種或はそれ以上のニトリルに由来する配位子、
複素環式芳香族窒素化合物(例えばピリジン、ビピリジ
ン、ターピリジン、フェナントロリン、ポリフィリン、
フタロシアニン、N、N−ビスサリチリデン−O−フェ
ニレンジアミノ、等及びこれらの混合物)に由来する配
位子;等及びこれらの混合物。第VIII族金属成分に
含まれる配位子は実質的に非酸化性である、すなわち反
応或は接触条件において実質的に酸化を受けないのが好
ましい。特に有用な第VIII族金属成分は一種或はそ
れ以上のニトリルに由来する一種或はそれ以上の配位子
を含む。配位子生成化合物は、所望の第VIII族金属
含有錯体を形成するのに必要とされる量を越える量で存
在するのが好ましい。特に有用な第VIII族金属含有
錯体は(CH3 CN)2 PdCl2 である。
【0010】第VIII族金属成分はアルコール性反応
混合物中に溶解状態で存在するのが好ましいが、第VI
II族金属成分は、例えば固体担体物質に付着或はこれ
と会合させて不均一触媒を形成してもよい。任意の適し
た担体物質を、該物質が酸化反応或は総括プロセスを過
度に妨げない場合には、使用してよい。有用な担体物質
の例は下記を含む:炭素、例えばグラファイト、等;無
機酸化物、例えばシリカ、アルミナ、シリカアルミナ、
等;クレー、等及びこれらの混合物。第VIII族金属
成分或はその源(プリカーサー)は、慣用のかつよく知
られた不均一触媒調製技術、例えば含浸、沈降、共沈、
等を用いて担体物質に付着或はこれと会合させることが
できる。加工工程を更に一つ或はそれ以上用いて最終の
担持された第VIII族金属成分含有触媒を調製してよ
い。第VIII族金属成分は別に生成してそのまま反応
域に導入してもよく及び/又は接触条件において現場で
生成させてもよい。第VIII族金属成分の量は化合物
の酸化を促進するようにし、広い範囲にわたって変える
ことができる。適した量は、酸化する化合物1モル当り
約0.01mモル(ミリモル)〜約100mモル又はそ
れ以上の範囲、好ましくは約0.1mモル〜約10mモ
ルの範囲の量を含む。
混合物中に溶解状態で存在するのが好ましいが、第VI
II族金属成分は、例えば固体担体物質に付着或はこれ
と会合させて不均一触媒を形成してもよい。任意の適し
た担体物質を、該物質が酸化反応或は総括プロセスを過
度に妨げない場合には、使用してよい。有用な担体物質
の例は下記を含む:炭素、例えばグラファイト、等;無
機酸化物、例えばシリカ、アルミナ、シリカアルミナ、
等;クレー、等及びこれらの混合物。第VIII族金属
成分或はその源(プリカーサー)は、慣用のかつよく知
られた不均一触媒調製技術、例えば含浸、沈降、共沈、
等を用いて担体物質に付着或はこれと会合させることが
できる。加工工程を更に一つ或はそれ以上用いて最終の
担持された第VIII族金属成分含有触媒を調製してよ
い。第VIII族金属成分は別に生成してそのまま反応
域に導入してもよく及び/又は接触条件において現場で
生成させてもよい。第VIII族金属成分の量は化合物
の酸化を促進するようにし、広い範囲にわたって変える
ことができる。適した量は、酸化する化合物1モル当り
約0.01mモル(ミリモル)〜約100mモル又はそ
れ以上の範囲、好ましくは約0.1mモル〜約10mモ
ルの範囲の量を含む。
【0011】本発明の所定の実施態様では、第VIII
族金属成分に、特に反応接触の初期段階の間に、NO及
びNO2 配位子が実質的に存在しないことが重要であ
る。例えば、所定の実施態様では、反応条件において初
期接触させる際に、第VIII族金属成分にNO及びN
O2 配位子が実質的に存在しないことが好ましい。反応
域に導入する第VIII族金属成分にNO及びNO2 配
位子が実質的に存在しないのが一層好ましい。このよう
な配位子は酸化の速度及び所望のアルデヒドの総括収率
に悪影響を与えることが認められた。例えば、かかる配
位子を含有する第VIII族金属成分を用いると、かか
る配位子が実質的に存在しない第VIII族金属成分を
用いた場合に比べて、回転の数が減少する(或は回転回
数が減少する)ことになるのが認められた。本発明を特
定の作動理論に制限することをなんら望むものではない
が、NO2 及び/又はNO配位子を含有する第VIII
族金属成分は酸化すべき化合物と所望のアルデヒドを生
じない様式で相互作用するものと考えられる。その上、
生成した反応混合物は、第VIII族金属成分に初めに
遊離のNO2 及びNO配位子が実質的に存在しない反応
混合物に比べて、所望のアルデヒドを生成する際の活性
及び有効性が劣る。
族金属成分に、特に反応接触の初期段階の間に、NO及
びNO2 配位子が実質的に存在しないことが重要であ
る。例えば、所定の実施態様では、反応条件において初
期接触させる際に、第VIII族金属成分にNO及びN
O2 配位子が実質的に存在しないことが好ましい。反応
域に導入する第VIII族金属成分にNO及びNO2 配
位子が実質的に存在しないのが一層好ましい。このよう
な配位子は酸化の速度及び所望のアルデヒドの総括収率
に悪影響を与えることが認められた。例えば、かかる配
位子を含有する第VIII族金属成分を用いると、かか
る配位子が実質的に存在しない第VIII族金属成分を
用いた場合に比べて、回転の数が減少する(或は回転回
数が減少する)ことになるのが認められた。本発明を特
定の作動理論に制限することをなんら望むものではない
が、NO2 及び/又はNO配位子を含有する第VIII
族金属成分は酸化すべき化合物と所望のアルデヒドを生
じない様式で相互作用するものと考えられる。その上、
生成した反応混合物は、第VIII族金属成分に初めに
遊離のNO2 及びNO配位子が実質的に存在しない反応
混合物に比べて、所望のアルデヒドを生成する際の活性
及び有効性が劣る。
【0012】本接触は、第二級アルコール、第三級アル
コール及びこれらの混合物から選ぶ少なくとも一種のア
ルコールを、少なくとも一種のアルコールに代えて対応
する第一級アルコールを存在させて反応接触を行うのに
比べて酸化のアルデヒド選択性を増大させるのに有効な
量で存在させて行う。多くの場合、アルコールは反応条
件において反応混合物の一種或はそれ以上の成分につい
て溶媒として作用するのに有効な量で存在させる。アル
コールは少なくとも酸化すべき化合物のモル濃度に等し
い量で存在させるのが好ましい。現時点で有用なアルコ
ールは「枝分れ鎖の」或は「立体障害の」アルコールと
考えられる。現時点で有用なアルコールはヒドロキシル
基を1個より多く含んでよいが、好ましいアルコールは
単一のヒドロキシル基を含む。加えて、アルコールは脂
肪族が好まし。現時点で有用な第二級アルコールは、水
素原子の他に、ヒドロキシル基、水素原子及び2つの他
の構成要素、好ましくは2つの炭素原子に直接結合され
た炭素原子を少なくとも1つ含む。現時点で有用な第三
級アルコールは、水素原子の他に、ヒドロキシル基及び
3つの他の構成要素、好ましくは3つの炭素原子に直接
結合された炭素原子を少なくとも1つ含む。現時点で有
用なアルコールは、置換基に関して前述した1つ或はそ
れ以上の元素に由来する実質的に非妨害性の置換基を1
つ或はそれ以上含むことができるが、アルコールは、ヒ
ドロキシル基を除いて、実質的に炭化水素の性質である
のが好ましい。
コール及びこれらの混合物から選ぶ少なくとも一種のア
ルコールを、少なくとも一種のアルコールに代えて対応
する第一級アルコールを存在させて反応接触を行うのに
比べて酸化のアルデヒド選択性を増大させるのに有効な
量で存在させて行う。多くの場合、アルコールは反応条
件において反応混合物の一種或はそれ以上の成分につい
て溶媒として作用するのに有効な量で存在させる。アル
コールは少なくとも酸化すべき化合物のモル濃度に等し
い量で存在させるのが好ましい。現時点で有用なアルコ
ールは「枝分れ鎖の」或は「立体障害の」アルコールと
考えられる。現時点で有用なアルコールはヒドロキシル
基を1個より多く含んでよいが、好ましいアルコールは
単一のヒドロキシル基を含む。加えて、アルコールは脂
肪族が好まし。現時点で有用な第二級アルコールは、水
素原子の他に、ヒドロキシル基、水素原子及び2つの他
の構成要素、好ましくは2つの炭素原子に直接結合され
た炭素原子を少なくとも1つ含む。現時点で有用な第三
級アルコールは、水素原子の他に、ヒドロキシル基及び
3つの他の構成要素、好ましくは3つの炭素原子に直接
結合された炭素原子を少なくとも1つ含む。現時点で有
用なアルコールは、置換基に関して前述した1つ或はそ
れ以上の元素に由来する実質的に非妨害性の置換基を1
つ或はそれ以上含むことができるが、アルコールは、ヒ
ドロキシル基を除いて、実質的に炭化水素の性質である
のが好ましい。
【0013】現時点で有用なアルコールは分子当り含む
炭素原子を3(第二級アルコールについて)或は4(第
三級アルコールについて)程に少なくしてよい。このよ
うなアルコールは分子当り炭素原子を約12まで含有す
るのが好ましく、約9まで含有するのが一層好ましい。
有用なアルコールの具体例は下記を含む:イソプロパノ
ール、sec−ブタノール、第三級ブチルアルコール、
2−メチル−2−ペンタノール、3−メチル−2−ペン
タノール、2−メチル−2−ヘキサノール、3メチル−
2−ヘキサノール、2−エチル−2−ヘキサノール、3
−エチル−2−ヘキサノール、等及びこれらの混合物。
特に有用なものは第三級アルコール、特に第三級ブチル
アルコールである。本明細書中で用いる通りの「対応す
る第一級アルコール」とは、本反応接触において用いる
第二級或は第三級アルコールと分子当り同じ数の炭素原
子を有する線状第一級アルコールを言う。
炭素原子を3(第二級アルコールについて)或は4(第
三級アルコールについて)程に少なくしてよい。このよ
うなアルコールは分子当り炭素原子を約12まで含有す
るのが好ましく、約9まで含有するのが一層好ましい。
有用なアルコールの具体例は下記を含む:イソプロパノ
ール、sec−ブタノール、第三級ブチルアルコール、
2−メチル−2−ペンタノール、3−メチル−2−ペン
タノール、2−メチル−2−ヘキサノール、3メチル−
2−ヘキサノール、2−エチル−2−ヘキサノール、3
−エチル−2−ヘキサノール、等及びこれらの混合物。
特に有用なものは第三級アルコール、特に第三級ブチル
アルコールである。本明細書中で用いる通りの「対応す
る第一級アルコール」とは、本反応接触において用いる
第二級或は第三級アルコールと分子当り同じ数の炭素原
子を有する線状第一級アルコールを言う。
【0014】本発明の一実施態様では、再酸化成分は還
元された第VIII族金属成分を再酸化して酸化を促進
するのに用いる第VIII族金属成分にするのに有効な
量で用いる。還元された第VIII族金属成分の再酸化
は、還元された再酸化成分を、好ましくは接触条件にお
いて、例えば分子酸素によって酸化して再酸化成分に形
成する。この還元/酸化サイクリング(或はレドックス
サイクリング)は、第VIII族金属成分を活性な酸化
状態に保ち、それで第VIII族金属成分の有効寿命を
延ばすための極めて簡便かつ有効な方法となる。再酸化
成分の使用量は、例えば使用する特定の再酸化成分及び
特定の第VIII族金属成分に応じて広い範囲にわたっ
て変えることができる。再酸化成分を過剰な量で、すな
わち所望のアルデヒドと異なる生成物への有意の或は実
質的な酸化を引き起こす量で使用するのを避けるように
注意を払うべきである。任意の所定の再酸化成分のどん
な量が過剰になるかを求めるのは、特定の再酸化成分の
濃度を変えて一連の実験を実施することにより行うこと
ができる。多くの場合、再酸化成分は、存在する第VI
II族金属成分1mモル当り約0.1mモル〜約100
mモルの範囲、一層好ましくは約2mモル〜約10mモ
ルの範囲の量で用いるのが好ましい。再酸化成分は接触
条件において反応混合物のアルコールに可溶性であるの
が好ましい。一実施態様では、再酸化成分は接触条件に
おいてレドックス活性な金属、すなわち接触条件におい
て還元及び酸化の両方を行うことができる或はレドック
スサイクル可能な金属の成分を含む。任意の適したレド
ックス活性な金属成分を用いてよい。このような金属成
分は下記から選ぶ金属を含むのが好ましい:銅、鉄、コ
バルト、クロム、モリブデン、タングステン、バナジウ
ム、ビスマス、マンガン及びこれらの混合物。かかる金
属の特に有用な例は銅である。
元された第VIII族金属成分を再酸化して酸化を促進
するのに用いる第VIII族金属成分にするのに有効な
量で用いる。還元された第VIII族金属成分の再酸化
は、還元された再酸化成分を、好ましくは接触条件にお
いて、例えば分子酸素によって酸化して再酸化成分に形
成する。この還元/酸化サイクリング(或はレドックス
サイクリング)は、第VIII族金属成分を活性な酸化
状態に保ち、それで第VIII族金属成分の有効寿命を
延ばすための極めて簡便かつ有効な方法となる。再酸化
成分の使用量は、例えば使用する特定の再酸化成分及び
特定の第VIII族金属成分に応じて広い範囲にわたっ
て変えることができる。再酸化成分を過剰な量で、すな
わち所望のアルデヒドと異なる生成物への有意の或は実
質的な酸化を引き起こす量で使用するのを避けるように
注意を払うべきである。任意の所定の再酸化成分のどん
な量が過剰になるかを求めるのは、特定の再酸化成分の
濃度を変えて一連の実験を実施することにより行うこと
ができる。多くの場合、再酸化成分は、存在する第VI
II族金属成分1mモル当り約0.1mモル〜約100
mモルの範囲、一層好ましくは約2mモル〜約10mモ
ルの範囲の量で用いるのが好ましい。再酸化成分は接触
条件において反応混合物のアルコールに可溶性であるの
が好ましい。一実施態様では、再酸化成分は接触条件に
おいてレドックス活性な金属、すなわち接触条件におい
て還元及び酸化の両方を行うことができる或はレドック
スサイクル可能な金属の成分を含む。任意の適したレド
ックス活性な金属成分を用いてよい。このような金属成
分は下記から選ぶ金属を含むのが好ましい:銅、鉄、コ
バルト、クロム、モリブデン、タングステン、バナジウ
ム、ビスマス、マンガン及びこれらの混合物。かかる金
属の特に有用な例は銅である。
【0015】有用な一実施態様では、本接触は化合物の
酸化を促進するのに有効な量の銅成分の存在において行
う。反応或は接触域に二価銅成分、一価銅成分或はこれ
らの混合物のいずれかとして導入してよいこの銅成分
は、還元された第VIII族金属成分を再酸化して化合
物の酸化を促進する第VIII族金属成分にするように
作用することができる。レドックス活性な金属は、反応
接触に任意の適した形態で、例えば元素金属、化合物及
び/又は錯体として導入し或は入れてよい。有用なレド
ックス活性な金属成分或は少なくともかかるレドックス
活性な金属成分源の具体例は下記を含む:かかる金属の
ハライド;オキシド;スルフェート;ホスフェート;ス
ルホネート;カーボネート;カルボキシレート;レドッ
クス活性な錯体、等及びこれらの混合物。ハライド、特
にクロリドが極めて有用なレドックス活性な金属成分で
ある。
酸化を促進するのに有効な量の銅成分の存在において行
う。反応或は接触域に二価銅成分、一価銅成分或はこれ
らの混合物のいずれかとして導入してよいこの銅成分
は、還元された第VIII族金属成分を再酸化して化合
物の酸化を促進する第VIII族金属成分にするように
作用することができる。レドックス活性な金属は、反応
接触に任意の適した形態で、例えば元素金属、化合物及
び/又は錯体として導入し或は入れてよい。有用なレド
ックス活性な金属成分或は少なくともかかるレドックス
活性な金属成分源の具体例は下記を含む:かかる金属の
ハライド;オキシド;スルフェート;ホスフェート;ス
ルホネート;カーボネート;カルボキシレート;レドッ
クス活性な錯体、等及びこれらの混合物。ハライド、特
にクロリドが極めて有用なレドックス活性な金属成分で
ある。
【0016】再酸化成分は還元された第VIII族金属
成分を分子酸素の存在において反応条件で再酸化するこ
とができるポリオキシアニオンを一種或はそれ以上含ん
でよい。本発明を特定の作動理論に制限することをなん
ら望むものではないが、有用なポリオキシアニオンは還
元された第VIII族金属成分を、レドックス活性な金
属成分が再酸化成分として機能するのと実質的に同様の
方法で、還元された第VIII族金属成分を再酸化する
ものと考えられる。適したポリオキシアニオンの例は、
K9 PMO6 V6 O40、H3 PMO6 W6 O40、等及び
これらの混合物を含む。再酸化成分は少なくとも一種の
有機成分、例えば接触条件においてレドックス活性なか
かる成分を含むことができる。特に有用なのものは、接
触条件において還元し得るニトリル基、すなわち−ON
Oを少なくとも一個含む有機成分である。特に有用な有
機ニトリルは下記式を有する化合物及びこれらの混合物
から選ぶ: R(−ONO)a (式中、Rはヒドロカルビルラジカル及び置換されたヒ
ドロカルビルラジカルであって、好ましくは炭素原子1
〜約10を含有するものから選び、aは1〜約10の範
囲の整数、好ましくは1である)。R基は、有機ニトリ
ルが本明細書中に記載する通りに機能しかつ本総括プロ
セスの酸化を過度に妨げない限り、任意の適したヒドロ
カルビル或は置換されたヒドロカルビル基でよい。R基
は、例えば置換基を入れることについて前述した元素を
1つ或はそれ以上含む置換基を1つ或はそれ以上含んで
よい。Rは、接触条件において実質的に非酸化性になる
ように選ぶのが好ましい。特に有用な有機ニトリル成分
は、Rがアルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、
ブチル、ヘキシル、オクチル、デシル、等であるものを
含む。特に有用な有機ニトリル成分は第三級ブチルニト
リル、(CH)3 −ONOである。
成分を分子酸素の存在において反応条件で再酸化するこ
とができるポリオキシアニオンを一種或はそれ以上含ん
でよい。本発明を特定の作動理論に制限することをなん
ら望むものではないが、有用なポリオキシアニオンは還
元された第VIII族金属成分を、レドックス活性な金
属成分が再酸化成分として機能するのと実質的に同様の
方法で、還元された第VIII族金属成分を再酸化する
ものと考えられる。適したポリオキシアニオンの例は、
K9 PMO6 V6 O40、H3 PMO6 W6 O40、等及び
これらの混合物を含む。再酸化成分は少なくとも一種の
有機成分、例えば接触条件においてレドックス活性なか
かる成分を含むことができる。特に有用なのものは、接
触条件において還元し得るニトリル基、すなわち−ON
Oを少なくとも一個含む有機成分である。特に有用な有
機ニトリルは下記式を有する化合物及びこれらの混合物
から選ぶ: R(−ONO)a (式中、Rはヒドロカルビルラジカル及び置換されたヒ
ドロカルビルラジカルであって、好ましくは炭素原子1
〜約10を含有するものから選び、aは1〜約10の範
囲の整数、好ましくは1である)。R基は、有機ニトリ
ルが本明細書中に記載する通りに機能しかつ本総括プロ
セスの酸化を過度に妨げない限り、任意の適したヒドロ
カルビル或は置換されたヒドロカルビル基でよい。R基
は、例えば置換基を入れることについて前述した元素を
1つ或はそれ以上含む置換基を1つ或はそれ以上含んで
よい。Rは、接触条件において実質的に非酸化性になる
ように選ぶのが好ましい。特に有用な有機ニトリル成分
は、Rがアルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、
ブチル、ヘキシル、オクチル、デシル、等であるものを
含む。特に有用な有機ニトリル成分は第三級ブチルニト
リル、(CH)3 −ONOである。
【0017】上述した有機ニトリル成分は、反応接触の
間、別の有効な再酸化成分の存在においてさえ、化合物
の酸化を促進するのに有効な量で存在するのが有利にな
り得る。このような有機ニトリル成分は、反応接触の
間、かかる有機ニトリル成分の不存在における同様の反
応接触に比べて所望のアルデヒド及び/又は対応するケ
トンの収率を増大させるのに有効な量で存在するのが好
ましい。このような有機ニトリル成分の促進化或は収率
増大化の量は、かかるニトリル成分を再酸化成分として
使用することに関して前述した通りにしてよい。有機ニ
トリル成分は単一反応接触において再酸化成分及び酸化
促進化成分の両方として機能するのがよい。有機ニトリ
ル成分は、銅成分と共に用いる場合、特に銅成分の少な
くとも一部が一価銅であるならば、極めて有用である。
一実施態様では、本接触は、酸化からの対応するアルデ
ヒド及び対応するケトンの収率を増大させるのに有効な
量の存在において行う。一価銅を、特に酸化すべき化合
物と分子酸素とを第VIII族金属成分の存在において
初期接触させる際に存在させると、銅が二価銅として存
在する場合にしばしば経験する長い誘導期の長さを短縮
し、或は誘導期を排除さえすることができる。このよう
に、二価銅は還元された第VIII族金属成分を再酸化
して活性な或は促進性第VIII族金属成分にするのに
有用であるが、一価銅は所望のアルデヒドの収率を増大
させる働きをする。この特徴を利用するために、化合物
と分子酸素とを第VIII族金属成分の存在において初
期接触させる際に存在させる銅の主たる量、実質的に全
部を一価銅にするのが好ましい。一価銅は、任意の適し
た様式で、例えばレドックス活性な金属再酸化成分の源
或はプリカーサーで接触に入れてよい。ハライド、特に
塩化第一銅、CuClが好ましい。化合物と分子酸素と
を第VIII族金属成分の存在において初期接触させる
際に存在させる一価銅の量は、第VIII族金属成分1
mモル当り約0.1mモル〜約100mモルの範囲、一
層好ましくは約2mモル〜約10mモルの範囲である。
間、別の有効な再酸化成分の存在においてさえ、化合物
の酸化を促進するのに有効な量で存在するのが有利にな
り得る。このような有機ニトリル成分は、反応接触の
間、かかる有機ニトリル成分の不存在における同様の反
応接触に比べて所望のアルデヒド及び/又は対応するケ
トンの収率を増大させるのに有効な量で存在するのが好
ましい。このような有機ニトリル成分の促進化或は収率
増大化の量は、かかるニトリル成分を再酸化成分として
使用することに関して前述した通りにしてよい。有機ニ
トリル成分は単一反応接触において再酸化成分及び酸化
促進化成分の両方として機能するのがよい。有機ニトリ
ル成分は、銅成分と共に用いる場合、特に銅成分の少な
くとも一部が一価銅であるならば、極めて有用である。
一実施態様では、本接触は、酸化からの対応するアルデ
ヒド及び対応するケトンの収率を増大させるのに有効な
量の存在において行う。一価銅を、特に酸化すべき化合
物と分子酸素とを第VIII族金属成分の存在において
初期接触させる際に存在させると、銅が二価銅として存
在する場合にしばしば経験する長い誘導期の長さを短縮
し、或は誘導期を排除さえすることができる。このよう
に、二価銅は還元された第VIII族金属成分を再酸化
して活性な或は促進性第VIII族金属成分にするのに
有用であるが、一価銅は所望のアルデヒドの収率を増大
させる働きをする。この特徴を利用するために、化合物
と分子酸素とを第VIII族金属成分の存在において初
期接触させる際に存在させる銅の主たる量、実質的に全
部を一価銅にするのが好ましい。一価銅は、任意の適し
た様式で、例えばレドックス活性な金属再酸化成分の源
或はプリカーサーで接触に入れてよい。ハライド、特に
塩化第一銅、CuClが好ましい。化合物と分子酸素と
を第VIII族金属成分の存在において初期接触させる
際に存在させる一価銅の量は、第VIII族金属成分1
mモル当り約0.1mモル〜約100mモルの範囲、一
層好ましくは約2mモル〜約10mモルの範囲である。
【0018】有用な一実施態様では、本接触は、少なく
とも初めに、下記:(a)接触の条件において二価銅の
少なくとも一部を還元(科学的に還元)して一価銅にす
る;及び(b)接触の条件において一価銅を酸化して二
価銅にするのを抑制する;の内の少なくとも一つを行う
のに有効な量の二価銅成分及び少なくとも一種の一価銅
を生ずる成分の存在において行う。この一価銅を生ずる
成分は接触において用いる第VIII族金属が実質的に
存在しないのが好ましいが、第VIII族金属が初め
(酸化すべき化合物と分子酸素とを第VIII族金属の
存在において初期接触させる際)にゼロ(0)の酸化状
態で存在するならば、この第VIII族金属(0)成分
は少なくとも一価銅を生ずる成分の一部として作用する
ことができる。有用な一価銅を生ずる成分の例は塩基成
分、銅還元性成分及びこれらの混合物を含む。一価銅を
生ずる成分は、総括酸化プロセス或は生成される生成物
に過度の有害な作用を与えないように選ぶべきである。
一価銅を生ずる成分として用いることができる塩基性成
分の例は下記を含む:アルカリ金属水酸化物及び塩基性
塩、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、酢酸ナ
トリウム、水酸化カリウム、等;アルカリ土類金属水酸
化物及び塩基性塩、例えば水酸化マグネシウム、酢酸マ
グネシウム、水酸化カルシウム、等;アミン、例えばト
リエチルアミン、等;他の塩基性成分、等及びこれらの
混合物。一価銅を生ずる成分として用いることができる
銅還元性成分の例は下記を含む:元素金属、例えばリチ
ウム、ナトリウム、パラジウム、銀、水銀、等;金属ヒ
ドリド、例えばLiAlH4 、NaH、NaBH4 、C
aH4 、等;有機還元剤、例えば2、6−ジ−t−ブチ
ル−p−クレゾール、等;他の還元剤、等。初めに反応
接触に入れる一価銅を生ずる成分の量は、一価銅として
存在する全銅の少なくとも約5%を生じる或は保つ程に
するのが好ましい。
とも初めに、下記:(a)接触の条件において二価銅の
少なくとも一部を還元(科学的に還元)して一価銅にす
る;及び(b)接触の条件において一価銅を酸化して二
価銅にするのを抑制する;の内の少なくとも一つを行う
のに有効な量の二価銅成分及び少なくとも一種の一価銅
を生ずる成分の存在において行う。この一価銅を生ずる
成分は接触において用いる第VIII族金属が実質的に
存在しないのが好ましいが、第VIII族金属が初め
(酸化すべき化合物と分子酸素とを第VIII族金属の
存在において初期接触させる際)にゼロ(0)の酸化状
態で存在するならば、この第VIII族金属(0)成分
は少なくとも一価銅を生ずる成分の一部として作用する
ことができる。有用な一価銅を生ずる成分の例は塩基成
分、銅還元性成分及びこれらの混合物を含む。一価銅を
生ずる成分は、総括酸化プロセス或は生成される生成物
に過度の有害な作用を与えないように選ぶべきである。
一価銅を生ずる成分として用いることができる塩基性成
分の例は下記を含む:アルカリ金属水酸化物及び塩基性
塩、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、酢酸ナ
トリウム、水酸化カリウム、等;アルカリ土類金属水酸
化物及び塩基性塩、例えば水酸化マグネシウム、酢酸マ
グネシウム、水酸化カルシウム、等;アミン、例えばト
リエチルアミン、等;他の塩基性成分、等及びこれらの
混合物。一価銅を生ずる成分として用いることができる
銅還元性成分の例は下記を含む:元素金属、例えばリチ
ウム、ナトリウム、パラジウム、銀、水銀、等;金属ヒ
ドリド、例えばLiAlH4 、NaH、NaBH4 、C
aH4 、等;有機還元剤、例えば2、6−ジ−t−ブチ
ル−p−クレゾール、等;他の還元剤、等。初めに反応
接触に入れる一価銅を生ずる成分の量は、一価銅として
存在する全銅の少なくとも約5%を生じる或は保つ程に
するのが好ましい。
【0019】接触は、酸化速度及び酸化のアルデヒド選
択性の内の少なくとも一つを高めるるのに有効な量の少
なくとも一種のハライド成分の存在において行うのが好
ましい。このハライド成分はクロリド成分及びこれらの
混合物から選ぶのが一層好ましい。ハライド成分の有用
な例は下記を含む:アルカリ金属ハライド、例えば塩化
ナトリウム、塩化リチウム、塩化セシウム、等;アルカ
リ土類金属ハライド、例えば塩化マグネシウム、塩化カ
ルシウム、等;第四級アンモニウムハライド、例えば分
子当り炭素原子約4〜約40を含有するテトラアルキル
アンモニウムクロリド、例えばメチルトリオクチルアン
モニウムクロリド、及びこれらの混合物。ハライド成分
は接触条件において反応混合物のアルコールに可溶性で
あるのが好ましい。ハライド成分は第VIII族金属成
分1mモル当りハライド約0.1mモル〜約100mモ
ルの範囲、一層好ましくは約2mモル〜約10mモルの
範囲の量で存在するのが好ましい。
択性の内の少なくとも一つを高めるるのに有効な量の少
なくとも一種のハライド成分の存在において行うのが好
ましい。このハライド成分はクロリド成分及びこれらの
混合物から選ぶのが一層好ましい。ハライド成分の有用
な例は下記を含む:アルカリ金属ハライド、例えば塩化
ナトリウム、塩化リチウム、塩化セシウム、等;アルカ
リ土類金属ハライド、例えば塩化マグネシウム、塩化カ
ルシウム、等;第四級アンモニウムハライド、例えば分
子当り炭素原子約4〜約40を含有するテトラアルキル
アンモニウムクロリド、例えばメチルトリオクチルアン
モニウムクロリド、及びこれらの混合物。ハライド成分
は接触条件において反応混合物のアルコールに可溶性で
あるのが好ましい。ハライド成分は第VIII族金属成
分1mモル当りハライド約0.1mモル〜約100mモ
ルの範囲、一層好ましくは約2mモル〜約10mモルの
範囲の量で存在するのが好ましい。
【0020】酸化する化合物が例えば末端でない炭素−
炭素二重結合を有する化合物に異性化しないようにする
ことが、所望のアルデヒドを達成するのにしばしば重要
である。これより、一実施態様では、本発明は、接触
を、かかる接触を抑制剤成分の不存在において行うのに
比べて、接触条件において化合物の異性化を抑制するの
に有効な量の抑制剤成分の存在において行うことを提供
する。存在させる抑制剤成分の量は、例えば使用する特
定の抑制剤成分及び酸化する化合物に依存する。多くの
場合、抑制剤成分は第VIII族金属成分1mモル当り
約0.1mモル〜約100mモル又はそれ以上の範囲、
一層特には約2mモル〜約10mモルの範囲の量で存在
させる。特に有用な抑制剤成分は二価銅成分、例えば再
酸化成分として有用なものを含む。水を反応接触工程に
入れる/排除することを用いて一つ或はそれ以上の効果
をもたらしてもよい。例えば、接触を、下記:酸化の速
度を増大させる;及び接触条件において酸化する化合物
の異性化を抑制する;の少なくとも一つを行うのに有効
な量の水の存在において実施するように行なうことがで
きる。これらの効果の内の一つ或はそれ以上を達成する
ために、水は接触において存在する第VIII族金属成
分1モル当り水約0.1mモル〜約40mモルの量で存
在させるのが好ましい。接触は、実質的に水を存在させ
ないで行ってもよい。この実施態様は、所望の対応する
アルデヒドに向かう選択性の増大をもたらすことが分か
った。
炭素二重結合を有する化合物に異性化しないようにする
ことが、所望のアルデヒドを達成するのにしばしば重要
である。これより、一実施態様では、本発明は、接触
を、かかる接触を抑制剤成分の不存在において行うのに
比べて、接触条件において化合物の異性化を抑制するの
に有効な量の抑制剤成分の存在において行うことを提供
する。存在させる抑制剤成分の量は、例えば使用する特
定の抑制剤成分及び酸化する化合物に依存する。多くの
場合、抑制剤成分は第VIII族金属成分1mモル当り
約0.1mモル〜約100mモル又はそれ以上の範囲、
一層特には約2mモル〜約10mモルの範囲の量で存在
させる。特に有用な抑制剤成分は二価銅成分、例えば再
酸化成分として有用なものを含む。水を反応接触工程に
入れる/排除することを用いて一つ或はそれ以上の効果
をもたらしてもよい。例えば、接触を、下記:酸化の速
度を増大させる;及び接触条件において酸化する化合物
の異性化を抑制する;の少なくとも一つを行うのに有効
な量の水の存在において実施するように行なうことがで
きる。これらの効果の内の一つ或はそれ以上を達成する
ために、水は接触において存在する第VIII族金属成
分1モル当り水約0.1mモル〜約40mモルの量で存
在させるのが好ましい。接触は、実質的に水を存在させ
ないで行ってもよい。この実施態様は、所望の対応する
アルデヒドに向かう選択性の増大をもたらすことが分か
った。
【0021】一実施態様では、本方法は、本接触を好ま
しくは接触条件において実質的に非酸化性のニトリル成
分の存在において行うことを含む。第VIII族金属成
分が錯体として存在する場合には、ニトリル成分の少な
くとも一部は第VIII族金属成分において配位子を形
成する働きをし得る。ニトリル成分は電子吸引性置換基
及び/又は電子供与性置換基を含んでよいが、電子吸引
性置換基は、かかるニトリル成分が酸化された生成物を
一層高い収率でもたらす、例えば酸化速度を増大させる
傾向にあるので、好ましい。用いるニトリル成分及び用
いるニトリル成分の量を選定する際に、注意を払うべき
である。酸化反応に対して毒になるニトリルがいくつか
あることが分かった。一方、所定のニトリルの濃度を比
較的高くすると、酸化生成物の総括収率は増大するが、
不利なことにアルデヒド対ケトン比が減少し得る。任意
の特定のニトリル及びその濃度が本方法に与える影響
は、当該ニトリルの濃度を変えて一連の実験を実施する
ことにより容易に求めることができる。ニトリル成分の
使用量は、例えば使用する特定のニトリル、第VIII
族金属成分及び/又は酸化すべき化合物に応じて変わ
る。例えば、ニトリル成分の量は、第VIII族金属成
分1モル当り約0.1mモル又はそれ以下〜約10mモ
ル又はそれ以上の範囲にすることができる。一実施態様
では、存在する第VIII族金属成分のモル数に対して
−C=N基がモル過剰で存在するのが好ましい。
しくは接触条件において実質的に非酸化性のニトリル成
分の存在において行うことを含む。第VIII族金属成
分が錯体として存在する場合には、ニトリル成分の少な
くとも一部は第VIII族金属成分において配位子を形
成する働きをし得る。ニトリル成分は電子吸引性置換基
及び/又は電子供与性置換基を含んでよいが、電子吸引
性置換基は、かかるニトリル成分が酸化された生成物を
一層高い収率でもたらす、例えば酸化速度を増大させる
傾向にあるので、好ましい。用いるニトリル成分及び用
いるニトリル成分の量を選定する際に、注意を払うべき
である。酸化反応に対して毒になるニトリルがいくつか
あることが分かった。一方、所定のニトリルの濃度を比
較的高くすると、酸化生成物の総括収率は増大するが、
不利なことにアルデヒド対ケトン比が減少し得る。任意
の特定のニトリル及びその濃度が本方法に与える影響
は、当該ニトリルの濃度を変えて一連の実験を実施する
ことにより容易に求めることができる。ニトリル成分の
使用量は、例えば使用する特定のニトリル、第VIII
族金属成分及び/又は酸化すべき化合物に応じて変わ
る。例えば、ニトリル成分の量は、第VIII族金属成
分1モル当り約0.1mモル又はそれ以下〜約10mモ
ル又はそれ以上の範囲にすることができる。一実施態様
では、存在する第VIII族金属成分のモル数に対して
−C=N基がモル過剰で存在するのが好ましい。
【0022】多くのニトリルが本発明において有用であ
る。有用なニトリル成分の例は下記を含む:4−ニトロ
ベンゾニトリル、5−オキソ−ヘキサンニトリル、ペン
タフルオロベンゾニトリル、イソホロンニトリル、ピバ
ロニトリル、ベンゾニトリル、4−フルオロベンゾニト
リル、フルオロアセトニトリル、アセトニトリル、イソ
ブチロニトリル、2、5−ジメチルベンゾニトリル、ポ
リアクリロニトリル、2、6−ジフルオロベンゾニトリ
ル、パラニトロベンゾニトリル及びこれらの混合物。特
に有用なニトリル群はアセトニトリル、ベンゾニトリ
ル、パラニトロベンゾニトリル、5−オキソ−ヘキサン
ニトリル及びこれらの混合物から選ぶ。特に有用なニト
リル化合物はパラニトロベンゾニトリル、5−オキソ−
ヘキサンニトリル及びこれらの混合物を含む。接触の間
に用いる分子酸素圧力はほぼ大気圧又はそれ以下〜約2
00psig(14Kg/cm2G)又はそれ以上、一層好ま
しくは約20〜約150psig(1.4〜11Kg/cm2
G)の範囲にすることができる。接触温度は、少なくと
も一種のアルデヒドが形成される限り、変えることがで
きる。温度を上昇させると、反応速度が増大するが、選
択率に悪影響を与え得る。これより、温度は容認し得る
反応速度及び容認し得る選択性の両方を達成するように
選ぶのが好ましいが、好適な温度は約0°〜約150
℃、一層好ましくは約30°〜約80℃の範囲である。
反応接触は任意の適した様式、例えばバッチ、セミバッ
チ或は連続様式で行ってよい。一実施態様では、酸化す
べき化合物を、第VIII族金属成分を含む反応混合物
に反応条件において、例えば約10分〜約5時間または
それ以上のオーダーの期間にわたり導入する。この「の
ろい添加」の特徴は、接触期間の開始時に化合物をバッ
チ式に添加するのに比べて、アルデヒド収率の増大をも
たらすことが分かった。
る。有用なニトリル成分の例は下記を含む:4−ニトロ
ベンゾニトリル、5−オキソ−ヘキサンニトリル、ペン
タフルオロベンゾニトリル、イソホロンニトリル、ピバ
ロニトリル、ベンゾニトリル、4−フルオロベンゾニト
リル、フルオロアセトニトリル、アセトニトリル、イソ
ブチロニトリル、2、5−ジメチルベンゾニトリル、ポ
リアクリロニトリル、2、6−ジフルオロベンゾニトリ
ル、パラニトロベンゾニトリル及びこれらの混合物。特
に有用なニトリル群はアセトニトリル、ベンゾニトリ
ル、パラニトロベンゾニトリル、5−オキソ−ヘキサン
ニトリル及びこれらの混合物から選ぶ。特に有用なニト
リル化合物はパラニトロベンゾニトリル、5−オキソ−
ヘキサンニトリル及びこれらの混合物を含む。接触の間
に用いる分子酸素圧力はほぼ大気圧又はそれ以下〜約2
00psig(14Kg/cm2G)又はそれ以上、一層好ま
しくは約20〜約150psig(1.4〜11Kg/cm2
G)の範囲にすることができる。接触温度は、少なくと
も一種のアルデヒドが形成される限り、変えることがで
きる。温度を上昇させると、反応速度が増大するが、選
択率に悪影響を与え得る。これより、温度は容認し得る
反応速度及び容認し得る選択性の両方を達成するように
選ぶのが好ましいが、好適な温度は約0°〜約150
℃、一層好ましくは約30°〜約80℃の範囲である。
反応接触は任意の適した様式、例えばバッチ、セミバッ
チ或は連続様式で行ってよい。一実施態様では、酸化す
べき化合物を、第VIII族金属成分を含む反応混合物
に反応条件において、例えば約10分〜約5時間または
それ以上のオーダーの期間にわたり導入する。この「の
ろい添加」の特徴は、接触期間の開始時に化合物をバッ
チ式に添加するのに比べて、アルデヒド収率の増大をも
たらすことが分かった。
【0023】接触は、所望の反応、アルデヒド形成を達
成するのに十分長い期間行う。このような接触時間は約
1分またはそれ以下〜約10時間またはそれ以上の範囲
にすることができる。反応接触の後に、生成物アルデヒ
ドを反応(生成物)混合物から、例えば慣用の生成物回
収技術、例えば蒸留、抽出、ろ過、等を用いて回収す
る。生成物アルデヒドから分離した一種或はそれ以上の
成分を再加工する及び/又は接触域に循環させて更にア
ルデヒドを生成するのに用いることができる。下記の例
は発明の所定の態様を例示するものであり、発明を制限
するものではない。他に記述しない場合、1大気より大
きい分子酸素(O2 )における酸化反応を、オレフィン
基剤を除くすべての成分を、攪拌棒を収容するフィッシ
ャーポーターチューブに装入して実施する。チューブに
隔膜をキャップし、混合物を室温で1時間攪拌する。次
いでオレフィン基剤を加え、初期サンプルを取り出して
ガスクロ分析する。チューブをフィッシャーポーターマ
ニホールドに接続し、酸素により3加圧/ベントサイク
ルでパージして80psi(5.6Kg/cm2)の酸素に
し、所望の温度に平衡にした油浴中に浸漬する。サンプ
ルを時折抜き出してガスクロ分析する。
成するのに十分長い期間行う。このような接触時間は約
1分またはそれ以下〜約10時間またはそれ以上の範囲
にすることができる。反応接触の後に、生成物アルデヒ
ドを反応(生成物)混合物から、例えば慣用の生成物回
収技術、例えば蒸留、抽出、ろ過、等を用いて回収す
る。生成物アルデヒドから分離した一種或はそれ以上の
成分を再加工する及び/又は接触域に循環させて更にア
ルデヒドを生成するのに用いることができる。下記の例
は発明の所定の態様を例示するものであり、発明を制限
するものではない。他に記述しない場合、1大気より大
きい分子酸素(O2 )における酸化反応を、オレフィン
基剤を除くすべての成分を、攪拌棒を収容するフィッシ
ャーポーターチューブに装入して実施する。チューブに
隔膜をキャップし、混合物を室温で1時間攪拌する。次
いでオレフィン基剤を加え、初期サンプルを取り出して
ガスクロ分析する。チューブをフィッシャーポーターマ
ニホールドに接続し、酸素により3加圧/ベントサイク
ルでパージして80psi(5.6Kg/cm2)の酸素に
し、所望の温度に平衡にした油浴中に浸漬する。サンプ
ルを時折抜き出してガスクロ分析する。
【0024】
【実施例】例1 下記の反応混合物を40psi(2.8Kg/cm2)の分子
酸素に60℃で暴露する: (CH3 CN)2 PdCl2 0.25mモル CuCl 0.51mモル CuCl2 1.0mモル LiCl 0.49mモル 1−オクテン 7.1mモル t−ブチルアルコール 5ml 反応時間3時間におけるこの反応の結果は下記の通りで
ある: オクタンアルデヒドの収率(1) 12% 2−オクタノンの収率(1) 26% オクタンアルデヒドへの選択率(2) 31% 回転回数(3) 10.8 (1)装入した1−オクテンを基準にする。 (2)(オクタンアルデヒドのモル+オクタノンのモル
に対するオクタンアルデヒドのモル)×100。 (3)Pd1モル当りのオクタンアルデヒドのモル+オ
クタノンのモル。
酸素に60℃で暴露する: (CH3 CN)2 PdCl2 0.25mモル CuCl 0.51mモル CuCl2 1.0mモル LiCl 0.49mモル 1−オクテン 7.1mモル t−ブチルアルコール 5ml 反応時間3時間におけるこの反応の結果は下記の通りで
ある: オクタンアルデヒドの収率(1) 12% 2−オクタノンの収率(1) 26% オクタンアルデヒドへの選択率(2) 31% 回転回数(3) 10.8 (1)装入した1−オクテンを基準にする。 (2)(オクタンアルデヒドのモル+オクタノンのモル
に対するオクタンアルデヒドのモル)×100。 (3)Pd1モル当りのオクタンアルデヒドのモル+オ
クタノンのモル。
【0025】例2 下記の反応混合物を40psi(2.8Kg/cm2)の分子
酸素に60℃で暴露する: (CH3 CN)2 PdCl2 0.25mモル CuCl2 1.5mモル LiOH 0.5mモル 1−オクテン 7.2mモル t−ブチルアルコール 5ml 反応時間3時間におけるこの反応の結果は下記の通りで
ある: オクタンアルデヒドの収率(1) 14% 2−オクタノンの収率(1) 39% オクタンアルデヒドへの選択率(2) 27% 回転回数(3) 15 (1)装入した1−オクテンを基準にする。 (2)(オクタンアルデヒドのモル+オクタノンのモル
に対するオクタンアルデヒドのモル)×100。 (3)Pd1モル当りのオクタンアルデヒドのモル+オ
クタノンのモル。
酸素に60℃で暴露する: (CH3 CN)2 PdCl2 0.25mモル CuCl2 1.5mモル LiOH 0.5mモル 1−オクテン 7.2mモル t−ブチルアルコール 5ml 反応時間3時間におけるこの反応の結果は下記の通りで
ある: オクタンアルデヒドの収率(1) 14% 2−オクタノンの収率(1) 39% オクタンアルデヒドへの選択率(2) 27% 回転回数(3) 15 (1)装入した1−オクテンを基準にする。 (2)(オクタンアルデヒドのモル+オクタノンのモル
に対するオクタンアルデヒドのモル)×100。 (3)Pd1モル当りのオクタンアルデヒドのモル+オ
クタノンのモル。
【0026】例1及び2において得られた結果は、(C
H3 CN)2 PdClNO2 −CuCl2 系をt−ブチ
ルアルコールにおいて使用して1−デセンを酸化するこ
とを伴ったFeringaの米国特許4,661,64
2号に報告されている結果と対照的である。このFer
ingaの特許における結果は、1−デセンを酸素化し
て1.1時間の後にアルデヒド対ケトンの60:40
(モル)混合物になったが、2.1時間の後にこの比が
18:82に低下したことを示す。また、触媒が効果の
無くなる前に、たった約7回転が達成されただけであっ
た。これより、本系は、例1及び2に例証する通りに、
アルデヒドの総括選択率及び収率の増大、並びに配位子
を含むNO2 パラジウム触媒を使用した場合に比べて一
層大きい回転回数をもたらす。加えて、例2は、一価銅
の酸化を抑制するLiOHのような塩基性成分を入れる
のが有利であることを立証する。これより、酸化すべき
化合物、分子酸素及び第VIII族金属成分を初期接触
させる際に一価銅を存在させること、及び/又は二価銅
及び反応条件において一価銅の酸化を抑制することがで
きる成分を存在させることが、誘導期の長さを短縮する
或は誘導期を排除し及び/又は所望のアルデヒド生成物
の収率を増大させるのに有用である。
H3 CN)2 PdClNO2 −CuCl2 系をt−ブチ
ルアルコールにおいて使用して1−デセンを酸化するこ
とを伴ったFeringaの米国特許4,661,64
2号に報告されている結果と対照的である。このFer
ingaの特許における結果は、1−デセンを酸素化し
て1.1時間の後にアルデヒド対ケトンの60:40
(モル)混合物になったが、2.1時間の後にこの比が
18:82に低下したことを示す。また、触媒が効果の
無くなる前に、たった約7回転が達成されただけであっ
た。これより、本系は、例1及び2に例証する通りに、
アルデヒドの総括選択率及び収率の増大、並びに配位子
を含むNO2 パラジウム触媒を使用した場合に比べて一
層大きい回転回数をもたらす。加えて、例2は、一価銅
の酸化を抑制するLiOHのような塩基性成分を入れる
のが有利であることを立証する。これより、酸化すべき
化合物、分子酸素及び第VIII族金属成分を初期接触
させる際に一価銅を存在させること、及び/又は二価銅
及び反応条件において一価銅の酸化を抑制することがで
きる成分を存在させることが、誘導期の長さを短縮する
或は誘導期を排除し及び/又は所望のアルデヒド生成物
の収率を増大させるのに有用である。
【0027】例3〜8 一連の6つの1−オクテン酸化反応を60℃で行う。反
応の各々を80psi(5.6Kg/cm2)の分子酸素にお
いて行う。用いたパラジウム(Pd)種は(CH3 C
N)2 PdCl2 であり、各々の反応をt−ブチルアル
コールにおいて行う。これらの結果、並びに例1及び2
の結果は下記の表1に示す通りである。
応の各々を80psi(5.6Kg/cm2)の分子酸素にお
いて行う。用いたパラジウム(Pd)種は(CH3 C
N)2 PdCl2 であり、各々の反応をt−ブチルアル
コールにおいて行う。これらの結果、並びに例1及び2
の結果は下記の表1に示す通りである。
【0028】
【表1】
【0029】これらの結果は、t−ブチルアルコールに
おける(CH3 CN)2 PdCl2及びCuCl2 の組
合わせが1−オクテンを酸化してアルデヒドとケトンと
の混合物にするが、速度は、長い誘導期(例3では5時
間より長い)により、極めて遅いことを示す。例4で
は、CuClの添加がこの誘導期を排除する。更に、一
価銅を生ずる成分、例えばNaBH4 (例5)、2、6
−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(例6)、或はLi
OH(例2)の添加もまた誘導期を短縮或は排除しかつ
総括アルデヒド収率(回転回数)を増大させる。一価銅
が有用であるが、アルカリ金属ハライド、例えば Na
Cl(例5)及びLiCl(例1、2、7及び8)もま
た有用である。
おける(CH3 CN)2 PdCl2及びCuCl2 の組
合わせが1−オクテンを酸化してアルデヒドとケトンと
の混合物にするが、速度は、長い誘導期(例3では5時
間より長い)により、極めて遅いことを示す。例4で
は、CuClの添加がこの誘導期を排除する。更に、一
価銅を生ずる成分、例えばNaBH4 (例5)、2、6
−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(例6)、或はLi
OH(例2)の添加もまた誘導期を短縮或は排除しかつ
総括アルデヒド収率(回転回数)を増大させる。一価銅
が有用であるが、アルカリ金属ハライド、例えば Na
Cl(例5)及びLiCl(例1、2、7及び8)もま
た有用である。
【0030】例9 1−オクテン酸化反応をt−ブチルアルコールにおいて
60℃及び40psi(2.8Kg/cm2)の分子酸素で行
う。この反応混合物は(CH3 CN)2 PdCl2 0.
25mモル及びCuCl2 2.0mモルを含む。反応混
合物はCuClを含まない。この試験の結果を、例1反
応からの対応する結果と共に下記の表2及び表3に示
す。
60℃及び40psi(2.8Kg/cm2)の分子酸素で行
う。この反応混合物は(CH3 CN)2 PdCl2 0.
25mモル及びCuCl2 2.0mモルを含む。反応混
合物はCuClを含まない。この試験の結果を、例1反
応からの対応する結果と共に下記の表2及び表3に示
す。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】例9及び1における回転回数の違いは、誘
導期が例9(CuClを用いない)において存在し、例
1(CuClを用る)において存在しないことを示す。
アルデヒドへの選択性は、CuClを用いない(例9)
場合に比べてCuClを用いる(例1)場合の方が安定
である。
導期が例9(CuClを用いない)において存在し、例
1(CuClを用る)において存在しないことを示す。
アルデヒドへの選択性は、CuClを用いない(例9)
場合に比べてCuClを用いる(例1)場合の方が安定
である。
【0034】例10及び11 例1において1−オクテンに代えてプロピレン(例1
0)及び1−ブテン(例11)を用いかつ分子酸素圧力
を80psi(5.6Kg/cm2)にする他は、例1を繰り
返す。各々の場合におけるアルデヒドパーセントは1−
オクテンに関して認められた(3時間後にアルデヒド約
16%)のと同様であるが、経時的にいくぶん減少す
る。
0)及び1−ブテン(例11)を用いかつ分子酸素圧力
を80psi(5.6Kg/cm2)にする他は、例1を繰り
返す。各々の場合におけるアルデヒドパーセントは1−
オクテンに関して認められた(3時間後にアルデヒド約
16%)のと同様であるが、経時的にいくぶん減少す
る。
【0035】例12 例1において1−オクテンに代えてアリルアルコールを
用いかつ分子酸素圧力を80psi(5.6Kg/cm2)に
する他は、例1を繰り返した。完全な転化が1時間以内
で行われる。2つの主要な生成物は3−ブトキシプロピ
オンアルデヒド及びt−ブトキシアセトン(モル比約
1:2)である。ヒドロキシ基によるt−ブチルアルコ
ールの交換が極めて速く行われた後に、生成した3−ブ
トキシアリールエーテルが酸素化されたことがあきらか
である。
用いかつ分子酸素圧力を80psi(5.6Kg/cm2)に
する他は、例1を繰り返した。完全な転化が1時間以内
で行われる。2つの主要な生成物は3−ブトキシプロピ
オンアルデヒド及びt−ブトキシアセトン(モル比約
1:2)である。ヒドロキシ基によるt−ブチルアルコ
ールの交換が極めて速く行われた後に、生成した3−ブ
トキシアリールエーテルが酸素化されたことがあきらか
である。
【0036】例13 例12においてアリルアルコールに代えてアリールアセ
テートを用いる他は、例12を繰り返した。完全な転化
が約3時間で達成される。主要な生成物は3−アセトキ
シプロピオンアルデヒド及びアセトキシアセトン(モル
比約4:1)である。アルデヒド生成速度は反応の間か
なり一定のままである。このことは、アルデヒド分解が
ほとんど無いことを示唆する。その他の生成物は3−ブ
トキシプロピオンアルデヒド、t−ブトキシアセトン及
び2(或は3)t−ブトキシプロピル(或はプロペニ
ル)アセテートを含む。
テートを用いる他は、例12を繰り返した。完全な転化
が約3時間で達成される。主要な生成物は3−アセトキ
シプロピオンアルデヒド及びアセトキシアセトン(モル
比約4:1)である。アルデヒド生成速度は反応の間か
なり一定のままである。このことは、アルデヒド分解が
ほとんど無いことを示唆する。その他の生成物は3−ブ
トキシプロピオンアルデヒド、t−ブトキシアセトン及
び2(或は3)t−ブトキシプロピル(或はプロペニ
ル)アセテートを含む。
【0037】例14 例13においてCuCl2 を省く他は、例13を繰り返
す。アリールアセテートからのアルデヒド(アセテート
及びt−ブトキシエーテルを含む)についての選択率5
5%が達成され、t−ブトキシエーテル生成は例13に
比べてずっと少ない。その上、アセトキシプロピオンア
ルデヒド収率は反応の間ほぼ例13程に速く低下しな
い。見かけのt−ブトキシプロピル(或はプロペニル)
アセテート生成物の生成はほとんど無い。3−t−ブト
キシアクロレインがいくらか形成される。
す。アリールアセテートからのアルデヒド(アセテート
及びt−ブトキシエーテルを含む)についての選択率5
5%が達成され、t−ブトキシエーテル生成は例13に
比べてずっと少ない。その上、アセトキシプロピオンア
ルデヒド収率は反応の間ほぼ例13程に速く低下しな
い。見かけのt−ブトキシプロピル(或はプロペニル)
アセテート生成物の生成はほとんど無い。3−t−ブト
キシアクロレインがいくらか形成される。
【0038】例15 例14においてアルキルアセテートに代えてアクロレイ
ンを用いる他は、例14を繰り返す。生成した生成物は
3−t−ブトキシアクロレイン及びマロンアルデヒドを
含む。
ンを用いる他は、例14を繰り返す。生成した生成物は
3−t−ブトキシアクロレイン及びマロンアルデヒドを
含む。
【0039】例16〜18 一連の3つの反応混合物を40psi(2.8Kg/cm2)
の分子酸素に50℃で1時間暴露する。これらの反応混
合物は下記の通りである: (CH3 CN)2 PdCl2 0.25mモル CuCl 0.50mモル アリールアセテート 10.0mモル 下記似示す通りのアルコール 5ml これらの反応の結果は下記の表4の通りである:
の分子酸素に50℃で1時間暴露する。これらの反応混
合物は下記の通りである: (CH3 CN)2 PdCl2 0.25mモル CuCl 0.50mモル アリールアセテート 10.0mモル 下記似示す通りのアルコール 5ml これらの反応の結果は下記の表4の通りである:
【0040】
【表4】
【0041】これらの結果は,アルデヒド選択性が溶媒
の選定に依存し、sec−ブタノール、特にt−ブタノ
ールが対応する第一級アルコール、n−ブタノールに比
べて高いアルデヒド選択性をもたらすことを示す。ま
た、n−ブタノールにより(例16)、有意のケタール
/アセタール生成物が、ブトキシによるアセトキシ基の
実質的な交換と共に形成される。同様の結果がsec−
ブタノール(例17)に関して得られるが、ケタール/
アセタール生成物の形成は相当に少なく、形成するかか
る生成物は後に分解してケトン及びアルデヒド化合物に
なる。加えて、例17では、例16に比べて、アセトキ
シ基のブトキシへの交換は少ない。例18では、ケター
ル/アセタール生成物は観測されず、アセトキシ基のブ
トキシ基への交換はほとんど起きない。アルデヒド+ケ
トンの収率は、n−ブタノールを用いて得られるかかる
収率に比べて、sec−ブタノール、特にt−ブタノー
ルを用いて有利に増大される。
の選定に依存し、sec−ブタノール、特にt−ブタノ
ールが対応する第一級アルコール、n−ブタノールに比
べて高いアルデヒド選択性をもたらすことを示す。ま
た、n−ブタノールにより(例16)、有意のケタール
/アセタール生成物が、ブトキシによるアセトキシ基の
実質的な交換と共に形成される。同様の結果がsec−
ブタノール(例17)に関して得られるが、ケタール/
アセタール生成物の形成は相当に少なく、形成するかか
る生成物は後に分解してケトン及びアルデヒド化合物に
なる。加えて、例17では、例16に比べて、アセトキ
シ基のブトキシへの交換は少ない。例18では、ケター
ル/アセタール生成物は観測されず、アセトキシ基のブ
トキシ基への交換はほとんど起きない。アルデヒド+ケ
トンの収率は、n−ブタノールを用いて得られるかかる
収率に比べて、sec−ブタノール、特にt−ブタノー
ルを用いて有利に増大される。
【0042】例19 例1において、水をパラジウム1当量(モル)当り22
当量(モル)に等しい量で加える他は、例1を繰り返
す。初期酸化速度は1.9倍増大する。初期ケトン形成
速度は3.1倍増大するのに対し、初期アルデヒド形成
速度は1.6倍増大する。3時間後の最終アルデヒド選
択率は、水を用いない場合31%であり、水を用いる場
合19%である。このように、所望の結果に応じて、実
質的に或は完全に乾燥状態でもしくはわずかな或は限ら
れた濃度の水を用いて作業するのが有利になり得る。オ
レフィン基剤が反応条件で異性化されやすい場合、かか
る異性化を抑制するのに、水を存在させるのが有効にな
り得る。
当量(モル)に等しい量で加える他は、例1を繰り返
す。初期酸化速度は1.9倍増大する。初期ケトン形成
速度は3.1倍増大するのに対し、初期アルデヒド形成
速度は1.6倍増大する。3時間後の最終アルデヒド選
択率は、水を用いない場合31%であり、水を用いる場
合19%である。このように、所望の結果に応じて、実
質的に或は完全に乾燥状態でもしくはわずかな或は限ら
れた濃度の水を用いて作業するのが有利になり得る。オ
レフィン基剤が反応条件で異性化されやすい場合、かか
る異性化を抑制するのに、水を存在させるのが有効にな
り得る。
【0043】例20及び21 例1を、一度20psi(1.4Kg/cm2)の分子酸素に
おいてかつ一度80psi(5.6Kg/cm2)の分子酸素
において、二度繰り返す。2−オクタノン生成速度の2
0〜40psi(1.4〜2.8Kg/cm2)の間の酸素圧
力への依存性はほとんど無いが、この速度は80psi
において有意に増大する。しかし、オクトンアルデヒド
生成速度は酸素圧力への0.7オーダー依存性に従うよ
うである。また、両方の速度は1−オクテン濃度への見
かけゼロオーダー依存性であった。この依存性は80p
si(5.6Kg/cm2)の分子酸素において特に顕著であ
る。
おいてかつ一度80psi(5.6Kg/cm2)の分子酸素
において、二度繰り返す。2−オクタノン生成速度の2
0〜40psi(1.4〜2.8Kg/cm2)の間の酸素圧
力への依存性はほとんど無いが、この速度は80psi
において有意に増大する。しかし、オクトンアルデヒド
生成速度は酸素圧力への0.7オーダー依存性に従うよ
うである。また、両方の速度は1−オクテン濃度への見
かけゼロオーダー依存性であった。この依存性は80p
si(5.6Kg/cm2)の分子酸素において特に顕著であ
る。
【0044】例22〜28 例14を何回も繰り返すが、各々の回に、LiClを下
記に示す通りの異なる物質に替える。反応時間3時間後
のこれらの試験(及び例14)の結果は下記の表5の通
りである:
記に示す通りの異なる物質に替える。反応時間3時間後
のこれらの試験(及び例14)の結果は下記の表5の通
りである:
【0045】
【表5】
【0046】臭化リチウムを添加すると、速度を遅くす
るが、塩化リチウムと同様の選択性をもたらす。沃化リ
チウムを添加すると、反応を完全に停止させる。塩化ナ
トリウムは最も高い活性を生じるが、アルデヒドを形成
する方向に一層選択性であり、t−ブトキシエーテル及
びt−ブトキシアクロレインの生成が少ない。塩化カリ
ウム及び塩化セシウムは、塩化リチウムに比べて遅い反
応をもたらしかつt−ブトキシエーテルの生成を多くす
る。塩化マグネシウムは特に活性であるが、t−ブトキ
シエーテルを多い量で生じる。メチルトリオクチルアン
モニウムクロリドは、t−ブトキシエーテル或はt−ブ
トキシアクロレインを事実上生成しないが、アルデヒド
について高い選択性をもたらす。
るが、塩化リチウムと同様の選択性をもたらす。沃化リ
チウムを添加すると、反応を完全に停止させる。塩化ナ
トリウムは最も高い活性を生じるが、アルデヒドを形成
する方向に一層選択性であり、t−ブトキシエーテル及
びt−ブトキシアクロレインの生成が少ない。塩化カリ
ウム及び塩化セシウムは、塩化リチウムに比べて遅い反
応をもたらしかつt−ブトキシエーテルの生成を多くす
る。塩化マグネシウムは特に活性であるが、t−ブトキ
シエーテルを多い量で生じる。メチルトリオクチルアン
モニウムクロリドは、t−ブトキシエーテル或はt−ブ
トキシアクロレインを事実上生成しないが、アルデヒド
について高い選択性をもたらす。
【0047】例29 アリルアセテートを基剤として用いる酸化反応を下記の
通りにして行う。(CH3 CN)2 PdCl2 0.25
mモル、CuCl 0.5mモル、NaCl0.5mモ
ル及びt−ブチルアルコール5mlの混合物を、室温で
1時間撹拌することにより予備処理する。次いでアリル
アセテート10mモルを加え、組合わせた混合物を分子
酸素下で加熱する。反応条件は40psi(2.8Kg/c
m2)の分子酸素において温度60℃で3時間を含む。こ
の試験の結果を下記の要約表(表6)に提示する。
通りにして行う。(CH3 CN)2 PdCl2 0.25
mモル、CuCl 0.5mモル、NaCl0.5mモ
ル及びt−ブチルアルコール5mlの混合物を、室温で
1時間撹拌することにより予備処理する。次いでアリル
アセテート10mモルを加え、組合わせた混合物を分子
酸素下で加熱する。反応条件は40psi(2.8Kg/c
m2)の分子酸素において温度60℃で3時間を含む。こ
の試験の結果を下記の要約表(表6)に提示する。
【0048】
【表6】
【0049】例30〜41 例29を、下記に示す通りの変更を行って12回繰り返
す。これらの試験の結果を下記の要約表(表6)に提示
する。例30では、混合物はPd1当量当り亜硝酸t−
ブチル4当量を含む。例31では、混合物はPd1当量
当り亜硝酸t−ブチル40当量を含む。例32では、混
合物はPd1当量当り亜硝酸t−ブチル4当量を含みか
つCuClを含まない。例33では、混合物はPd1当
量当り亜硝酸t−ブチル40当量を含みかつCuClを
含まない。例34では、混合物はPd1当量当り亜硝酸
t−ブチル4当量を含みかつCuCl及びNaClを含
まない。例35では、例34において(CH3 CN)2
PdCl2 に替えてPd(OAc)2 を用いる他は、例
34を繰り返す。例36では、例34において(CH3
CN)2 PdCl2 に替えてPd(O2CCF3 )2 を
用いた他は、例34を繰り返す。例37では、例34に
おいて(CH3 CN)2 PdCl2 に替えてPd(ac
ac)2 、パラジウムアセチルアセトネートを用いる他
は、例34を繰り返す。例38では、例34において亜
硝酸t−ブチルに替えて亜硝酸ナトリウムを用いる他
は、例34を繰り返す。例39では、例34において混
合物がPd1当量当り亜硝酸t−ブチル4当量、CuC
l2 5mモルを含み、かつ(CH3 CN)2 PdCl2
を炭素粒子に付着したパラジウム金属(炭素に付着した
Pd10%、Pd0.24mモル)に替える他は、例3
4を繰り返す。例40では、例34において反応を40
psi(2.8Kg/cm2)の窒素(分子酸素存在しない)
下で行う他は、例34を繰り返す。例41では、例40
において混合物がPd1当量当り亜硝酸t−ブチル40
当量を含む他は、例40を繰り返す。
す。これらの試験の結果を下記の要約表(表6)に提示
する。例30では、混合物はPd1当量当り亜硝酸t−
ブチル4当量を含む。例31では、混合物はPd1当量
当り亜硝酸t−ブチル40当量を含む。例32では、混
合物はPd1当量当り亜硝酸t−ブチル4当量を含みか
つCuClを含まない。例33では、混合物はPd1当
量当り亜硝酸t−ブチル40当量を含みかつCuClを
含まない。例34では、混合物はPd1当量当り亜硝酸
t−ブチル4当量を含みかつCuCl及びNaClを含
まない。例35では、例34において(CH3 CN)2
PdCl2 に替えてPd(OAc)2 を用いる他は、例
34を繰り返す。例36では、例34において(CH3
CN)2 PdCl2 に替えてPd(O2CCF3 )2 を
用いた他は、例34を繰り返す。例37では、例34に
おいて(CH3 CN)2 PdCl2 に替えてPd(ac
ac)2 、パラジウムアセチルアセトネートを用いる他
は、例34を繰り返す。例38では、例34において亜
硝酸t−ブチルに替えて亜硝酸ナトリウムを用いる他
は、例34を繰り返す。例39では、例34において混
合物がPd1当量当り亜硝酸t−ブチル4当量、CuC
l2 5mモルを含み、かつ(CH3 CN)2 PdCl2
を炭素粒子に付着したパラジウム金属(炭素に付着した
Pd10%、Pd0.24mモル)に替える他は、例3
4を繰り返す。例40では、例34において反応を40
psi(2.8Kg/cm2)の窒素(分子酸素存在しない)
下で行う他は、例34を繰り返す。例41では、例40
において混合物がPd1当量当り亜硝酸t−ブチル40
当量を含む他は、例40を繰り返す。
【0050】これらの結果は、CuCl及び亜硝酸t−
ブチル4当量の両方を用いることにより(例30)、ケ
トン+アルデヒドの極めて高い収率が得られることを示
す。この反応は酢酸、アリルアセテートの異性化及びt
−ブチルエーテルをほとんど生じない。しかし、亜硝酸
t−ブチル40当量を存在させた場合(例31)、酸化
は遅くなり、アセトキシプロピオンアルデヒドが相当に
分解する。これらの傾向は、またCuClを用いない実
験(例えば例32及び33)においても生じる。Pd
(OAc)2 、Pd(O2 CCF3 )2 或はPd(ac
ac)2 を用い、塩化銅を用いない(例えば例35、3
6及び37)で、ずっと小さい酸化活性が達成された。
亜硝酸t−ブチルに代えて亜硝酸ナトリウムを使用する
と(例38)、活性をほとんど生じない。例39は、C
uClの存在における担持されたパラジウムが有用な活
性をもたらすことを示す。担持されたパラジウムとのこ
の反応の後に、溶液はパラジウム214重量ppmを含
有していたことに留意すべきである。例40及び41
は、適した或は容認し得る転化率を得るためには、分子
酸素を存在させるのが有利であり、並びに亜硝酸アルキ
ルが転化率の増大をもたらしかつケトン+アルデヒドの
収率を増大させることを立証する。
ブチル4当量の両方を用いることにより(例30)、ケ
トン+アルデヒドの極めて高い収率が得られることを示
す。この反応は酢酸、アリルアセテートの異性化及びt
−ブチルエーテルをほとんど生じない。しかし、亜硝酸
t−ブチル40当量を存在させた場合(例31)、酸化
は遅くなり、アセトキシプロピオンアルデヒドが相当に
分解する。これらの傾向は、またCuClを用いない実
験(例えば例32及び33)においても生じる。Pd
(OAc)2 、Pd(O2 CCF3 )2 或はPd(ac
ac)2 を用い、塩化銅を用いない(例えば例35、3
6及び37)で、ずっと小さい酸化活性が達成された。
亜硝酸t−ブチルに代えて亜硝酸ナトリウムを使用する
と(例38)、活性をほとんど生じない。例39は、C
uClの存在における担持されたパラジウムが有用な活
性をもたらすことを示す。担持されたパラジウムとのこ
の反応の後に、溶液はパラジウム214重量ppmを含
有していたことに留意すべきである。例40及び41
は、適した或は容認し得る転化率を得るためには、分子
酸素を存在させるのが有利であり、並びに亜硝酸アルキ
ルが転化率の増大をもたらしかつケトン+アルデヒドの
収率を増大させることを立証する。
【0051】例42 アリルアセテートを基剤として用いる反応を下記の通り
にして行う。PdCl2 0.25mモル、CuCl
0.5mモル、NaCl 0.5mモル、水42mg及
びt−ブチルアルコール1mlの混合物を空気中で一晩
撹拌した後に、更にt−ブチルアルコール4ml及びア
リルアセテート10mモルを加える。反応条件は40p
si(2.8Kg/cm2)の分子酸素において温度60℃で
3時間を含む。この試験の結果を下記の要約表II(表
7〜10)に提示する。
にして行う。PdCl2 0.25mモル、CuCl
0.5mモル、NaCl 0.5mモル、水42mg及
びt−ブチルアルコール1mlの混合物を空気中で一晩
撹拌した後に、更にt−ブチルアルコール4ml及びア
リルアセテート10mモルを加える。反応条件は40p
si(2.8Kg/cm2)の分子酸素において温度60℃で
3時間を含む。この試験の結果を下記の要約表II(表
7〜10)に提示する。
【0052】
【表7】
【0053】
【表8】
【0054】
【表9】
【0055】
【表10】
【0056】例43〜78 例42を何回も繰り返す。各々の繰り返しにおいて、混
合物は下記の要約表IIに示す通りの異なるニトリル成
分の−C=N基を4当量或はモル(Pd1当量或はモル
当り)含む。例74〜78では、混合物は下記の要約表
IIに示す通りの異なるニトリル成分を32当量(Pd
1当量当り)含む。これらの結果を下記の要約表IIに
提示する。アセトニトリルを反応混合物に添加すると、
(1)パラジウム金属の沈殿を減少させる及び(2)ア
リルアセテートの場合、アルコール溶媒とのアリール交
換の量を減少させる傾向にある。電子吸引性置換基を有
するニトリルは酸化された生成物を一層高い収率でもた
らすのが普通である。電子供与性置換基を有するニトリ
ルは酸化反応を遅くしかつ全収率を低下させる傾向にあ
る。いくつかのニトリルは毒として作用する。所定のニ
トリル成分の濃度を高くすると、全収率を増大させる
が、アルデヒド対ケトン比を減少させる傾向にある。
合物は下記の要約表IIに示す通りの異なるニトリル成
分の−C=N基を4当量或はモル(Pd1当量或はモル
当り)含む。例74〜78では、混合物は下記の要約表
IIに示す通りの異なるニトリル成分を32当量(Pd
1当量当り)含む。これらの結果を下記の要約表IIに
提示する。アセトニトリルを反応混合物に添加すると、
(1)パラジウム金属の沈殿を減少させる及び(2)ア
リルアセテートの場合、アルコール溶媒とのアリール交
換の量を減少させる傾向にある。電子吸引性置換基を有
するニトリルは酸化された生成物を一層高い収率でもた
らすのが普通である。電子供与性置換基を有するニトリ
ルは酸化反応を遅くしかつ全収率を低下させる傾向にあ
る。いくつかのニトリルは毒として作用する。所定のニ
トリル成分の濃度を高くすると、全収率を増大させる
が、アルデヒド対ケトン比を減少させる傾向にある。
【0057】例79〜82 4つの酸化反応を行う。各々において、(CH3 CN)
2 PdCl2 0.25mモル、CuCl 0.5mモ
ル、NaCl 0.5mモル及びt−ブチルアルコール
5mlを含有する混合物を作成する。例79では、混合
物を40psi(2.8Kg/cm2)の分子酸素下60℃に
おいて30分間撹拌する。例80〜82では、混合物を
1気圧の空気下室温において1時間撹拌する。例82で
は、(CH3 CN)2 PdCl2 の源は例79〜81に
おいて用いたこの物質の源と異なる。例81では、混合
物は水0.7重量%を含有する。例82では、混合物は
Pd1当量当りCH3 CN2当量を含む。各々の場合に
おいて、予備処理した後に、アリルアセテート10mモ
ルを混合物に加え、反応を40psi(2.8Kg/cm2)
の分子酸素下60℃において3時間行う。これらの試験
の結果は下記の表11の通りである:
2 PdCl2 0.25mモル、CuCl 0.5mモ
ル、NaCl 0.5mモル及びt−ブチルアルコール
5mlを含有する混合物を作成する。例79では、混合
物を40psi(2.8Kg/cm2)の分子酸素下60℃に
おいて30分間撹拌する。例80〜82では、混合物を
1気圧の空気下室温において1時間撹拌する。例82で
は、(CH3 CN)2 PdCl2 の源は例79〜81に
おいて用いたこの物質の源と異なる。例81では、混合
物は水0.7重量%を含有する。例82では、混合物は
Pd1当量当りCH3 CN2当量を含む。各々の場合に
おいて、予備処理した後に、アリルアセテート10mモ
ルを混合物に加え、反応を40psi(2.8Kg/cm2)
の分子酸素下60℃において3時間行う。これらの試験
の結果は下記の表11の通りである:
【0058】
【表11】
【0059】例80における予備処理は、例79の予備
処理に比べて、アリルアセテートを基剤として用いてオ
レフィンの異性化を減少させることになる。例81と例
80とを比較すると、限られた量の水を存在させること
がオレフィンの異性化を減少させる或は抑制するのが分
かる。また。例82と例80とを比較すると、アセトニ
トリルを存在させることが酢酸及びブチルエーテルの収
率の低下をもたらす。例82における予備処理は例52
で用いた予備処理と異なり、それでこれら2つの例で得
られた結果の違いは、用いる予備処理が他のプロセス変
数の作用、例えばアセトニトリルの存在の作用に影響を
与えることを示す。
処理に比べて、アリルアセテートを基剤として用いてオ
レフィンの異性化を減少させることになる。例81と例
80とを比較すると、限られた量の水を存在させること
がオレフィンの異性化を減少させる或は抑制するのが分
かる。また。例82と例80とを比較すると、アセトニ
トリルを存在させることが酢酸及びブチルエーテルの収
率の低下をもたらす。例82における予備処理は例52
で用いた予備処理と異なり、それでこれら2つの例で得
られた結果の違いは、用いる予備処理が他のプロセス変
数の作用、例えばアセトニトリルの存在の作用に影響を
与えることを示す。
【0060】例83及び84 例80において、混合物が(CH3 CN)2 PdCl2
0.1mモル、水0.7重量%及びPd1当量当りCH
3 CN2当量を含有する他は、例80を2回繰り返す。
反応を80psi(5.6Kg/cm2)の分子酸素下で行
う。例83では、アリルアセテートを反応条件において
2時間かけて混合物に加える。例84では、すべてのア
リルアセテートを反応期間の開始時に一度に加える。こ
れらの試験の結果は下記の表12の通りである:
0.1mモル、水0.7重量%及びPd1当量当りCH
3 CN2当量を含有する他は、例80を2回繰り返す。
反応を80psi(5.6Kg/cm2)の分子酸素下で行
う。例83では、アリルアセテートを反応条件において
2時間かけて混合物に加える。例84では、すべてのア
リルアセテートを反応期間の開始時に一度に加える。こ
れらの試験の結果は下記の表12の通りである:
【0061】
【表12】
【0062】これらの結果は、アリルアセテートをゆっ
くり加えることが、バッチで加えるのに対照して、有用
な生成物の収率を大きく増大させることを示す。本発明
を種々の特定な例及び実施態様に関して説明したが、発
明はそれらに限定されずかつ特許請求の範囲内で種々に
実施することができることは理解されるべきである。
くり加えることが、バッチで加えるのに対照して、有用
な生成物の収率を大きく増大させることを示す。本発明
を種々の特定な例及び実施態様に関して説明したが、発
明はそれらに限定されずかつ特許請求の範囲内で種々に
実施することができることは理解されるべきである。
Claims (18)
- 【請求項1】 末端炭素−炭素二重結合を有する化合物
を酸化して対応するアルデヒドを生成する方法であっ
て、該化合物と分子酸素とを、該化合物の酸化を促進す
るのに有効な量の初めにNO配位子及びNO2 配位子が
実質的に存在しない第VIII族金属成分、還元された
第VIII族金属成分を再酸化して第VIII族金属成
分にするのに有効な量の再酸化成分或は該化合物の酸化
を促進するのに有効な量の銅成分、並びに第二級アルコ
ール、第三級アルコール及びこれらの混合物から選ぶ少
なくとも一種のアルコールの存在において接触させるこ
とを含み、該アルコールは該少なくとも一種のアルコー
ルに代えて対応する第一級アルコールを存在させて該接
触を行うのに比べて酸化のアルデヒド選択性を増大させ
るのに有効な量で存在し、該接触は該化合物を酸化して
対応するアルデヒドを生成するのに有効な条件で行う方
法。 - 【請求項2】 末端炭素−炭素二重結合を有する化合物
を酸化して対応するアルデヒドを生成する方法であっ
て、該化合物と分子酸素とを、該化合物の酸化を促進す
るのに有効な量の第VIII族金属成分、該化合物の酸
化を促進するのに有効な量の銅成分、並びに第二級アル
コール、第三級アルコール及びこれらの混合物から選ぶ
少なくとも一種のアルコールの存在において接触させる
ことを含み、該アルコールは該少なくとも一種のアルコ
ールに代えて対応する第一級アルコールを存在させて該
接触を行うのに比べて酸化のアルデヒド選択性を増大さ
せるのに有効な量で存在し、該接触は該化合物を酸化し
て対応するアルデヒドを生成するのに有効な条件で行
い、但し、該化合物と分子酸素とを第VIII族金属成
分の存在において初期接触させる際に、銅成分中の銅の
少なくとも一部は一価銅である方法。 - 【請求項3】 末端炭素−炭素二重結合を有する化合物
を酸化して対応するアルデヒドを生成する方法であっ
て、該化合物と分子酸素とを、該化合物の酸化を促進す
るのに有効な量の第VIII族金属成分、該化合物の酸
化を促進するのに有効な量の銅成分であって、それの少
なくとも一部は初め二価銅であるもの、実質的に第VI
II族金属成分の存在しない少なくとも一種の一価銅を
生ずる成分、並びに第二級アルコール、第三級アルコー
ル及びこれらの混合物から選ぶ少なくとも一種のアルコ
ールの存在において接触させることを含み、該一価銅を
生ずる成分は下記:(a)該接触の条件において該二価
銅の少なくとも一部を還元して一価銅にする;及び
(b)該接触の条件において該一価銅を酸化して二価銅
にするのを抑制する;の内の少なくとも一つを行うのに
有効な量で存在し、該アルコールは該少なくとも一種の
アルコールに代えて対応する第一級アルコールを存在さ
せて該接触を行うのに比べて酸化のアルデヒド選択性を
増大させるのに有効な量で存在し、該接触は該化合物を
酸化して対応するアルデヒドを生成するのに有効な条件
で行う方法。 - 【請求項4】 末端炭素−炭素二重結合を有する化合物
を酸化して対応するアルデヒドを生成する方法であっ
て、該化合物と分子酸素とを、該化合物の酸化を促進す
るのに有効な量の第VIII族金属成分、該化合物の酸
化を促進するのに有効な量の銅成分であって、それの少
なくとも一部は初め二価銅であるもの、少なくとも一種
の一価銅を生ずる成分、並びに第二級アルコール、第三
級アルコール及びこれらの混合物から選ぶ少なくとも一
種のアルコールの存在において接触させることを含み、
該一価銅を生ずる成分は下記:(a)該接触の条件にお
いて該二価銅の少なくとも一部を還元して一価銅にす
る;及び(b)該接触の条件において該一価銅を酸化し
て二価銅にするのを抑制する;の内の少なくとも一つを
行うのに有効な量で存在し、該アルコールは該少なくと
も一種のアルコールに代えて対応する第一級アルコール
を存在させて該接触を行うのに比べて酸化のアルデヒド
選択性を増大させるのに有効な量で存在し、該接触は該
化合物を酸化して対応するアルデヒドを生成するのに有
効な条件で行い、但し、該化合物と分子酸素とを第VI
II族金属成分の存在において初期接触させる際に、該
第VIII族金属成分の少なくとも一部はゼロ酸化状態
で存在する方法。 - 【請求項5】 前記第VIII族金属成分が第VIII
族金属成分錯体、パラジウム含有錯体或は(CH3 C
N)2 PdCl2 を含む請求項1、2、3及び4の方
法。 - 【請求項6】 前記接触をアセトニトリル、ベンゾニト
リル、パラニトロベンゾニトリル、5−オキソ−ヘキサ
ンニトリル及びこれらの混合物から選ぶニトリル成分の
存在において行う請求項1、2、3及び4の方法。 - 【請求項7】 前記銅成分が少なくとも一種のハロゲン
化銅を含む請求項1及び2の方法。 - 【請求項8】 前記少なくとも一種のアルコールを第三
級アルコール或はこれらの混合物から選ぶ請求項1、
2、3及び4の方法。 - 【請求項9】 前記接触を接触域において行ない、前記
銅成分中の銅の少なくとも一部を一価銅として接触域に
導入する請求項2の方法。 - 【請求項10】 前記再酸化成分が前記条件においてレ
ドックス活性な有機成分或は前記条件においてレドック
ス活性な金属の成分を含む請求項1の方法。 - 【請求項11】 前記一価銅を生ずる成分をアルカリ金
属の水酸化物、アルカリ土類金属の水酸化物、金属ヒド
リド、元素金属、有機銅還元性成分及びこれらの混合物
から選ぶ請求項3及び4の方法。 - 【請求項12】 前記接触を、更に前記条件において還
元可能な少なくとも一個の−ONO基を含む少なくとも
一種の有機成分を前記化合物の酸化を促進するのに有効
な量存在させて行う請求項1、2、3及び4の方法。 - 【請求項13】 前記有機成分を下記式を有する化合物
及びこれらの混合物から選ぶ請求項10及び12の方
法: R(−ONO)a (式中、Rはヒドロカルビルラジカル及び置換されたヒ
ドロカルビルラジカルから選び、aは1〜10の範囲の
整数である)。 - 【請求項14】 前記接触を、前記酸化からの前記アル
デヒド及び対応するケトンの収率を増大させるのに有効
な量の一価銅の存在において行う請求項1の方法。 - 【請求項15】 前記接触を、前記酸化の速度及び前記
酸化のアルデヒド選択性の内の少なくとも一を増進せる
のに有効な量のハライド成分の存在において行う請求項
1、2、3及び4の方法。 - 【請求項16】 前記接触を、前記条件において前記化
合物の異性化を抑制するのに有効な量の抑制剤成分の存
在において行う請求項1、2、3及び4の方法。 - 【請求項17】 前記接触を、実質的に水を存在させな
いで行う請求項1、2、3及び4の方法。 - 【請求項18】 前記接触を、下記:前記酸化の速度を
増大させる;及び前記条件において前記化合物の異性化
を抑制する;の少なくとも一つを行うのに有効な量の水
の存在において行う請求項1の方法。
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