JPH05294431A - 搬送システム - Google Patents

搬送システム

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JPH05294431A
JPH05294431A JP9676792A JP9676792A JPH05294431A JP H05294431 A JPH05294431 A JP H05294431A JP 9676792 A JP9676792 A JP 9676792A JP 9676792 A JP9676792 A JP 9676792A JP H05294431 A JPH05294431 A JP H05294431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hanger
rail
distribution
tension
carrier
Prior art date
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Pending
Application number
JP9676792A
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English (en)
Inventor
Takehisa Nozaki
剛寿 野崎
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率的に、安全に作業を中断させることな
く、常時、無端チェーンに個々の場合に応じたたるみを
防止するテンションを掛ける。 【構成】 ハンガーコンベアシステムおいては、ハンガ
ーが無端チェーン28によって移動されており、この無
端チェーンに28にウェイト46を支持するチェーン部
材47を介して常にテンションを掛け、チェーン部材4
7をワンウェイ機構を用いたガイド輪44で案内してテ
ンションの緩みを防止する。こうしてテンション機構3
0が無端チェーン28に常に最適な張力を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工物や品物をキャ
リアに搭載して、そのキャリアを支持部材に沿って搬送
する搬送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、搬送システムとしては、縫製工場
等において縫製加工品等の物品を吊持したハンガーを搬
送するハンガーコンベアシステムがあり、種々の機構の
ものが実用化されている(例えば、特開平3−5632
3号公報,特開平3−61156号公報参照)。
【0003】本願出願人の出願に係る特開平3−563
23号公報や特開平3−61156号公報に記載のハン
ガーコンベアは、ハンガーを45度おきの8方向へ振り
分ける複数の振り分け装置と、各一対の振り分け装置間
を連結する複数の中間レール装置と、振り分け装置に連
結され作業ステーションへ延びる複数の分配レール装置
とを備えている。
【0004】例えば、これらのハンガーコンベアは、水
平方向に延びるように架設支持されたレールと、このレ
ールに移動自在に支持される転動ローラを有するハンガ
ーと、レールに沿って水平方向に延びるように配設され
た無端チェーンと、この無端チェーンをレールに沿って
移動するように駆動する駆動手段とを備えている。
【0005】前記レールの無端チェーンは水平面内に配
設されて所定方向へ周回駆動され、ハンガーの上部には
搬送方向と直交する水平軸回りに回転可能な一対のスプ
ロケットが設けられ、各スプロケットの外側には複数の
検出用スリットを有する検出用ディスクが同軸状に設け
られている。前記無端チェーンには、その搬送駆動力を
スプロケットに伝達する為の多数の係合ローラが設けら
れており、一対のスプロケットのうち無端チェーンと対
向するスプロケットが無端チェーンの係合ローラに係合
され、このチェーンから一方のスプロケットを介して無
端チェーンの搬送駆動力をハンガーに伝達するように構
成されている。
【0006】また、無端チェーンは、プーリに巻回され
ており、そのプーリは、その回転軸を支持体の二股の支
持部にて支持されている。その支持体には、無端チェー
ンと反対方向に延びる調整ネジ部が形成され、支持体
は、支枠に設けられたフレームに調節ネジ部にてナット
により固定されている。
【0007】そして、このようなハンガーコンベアシス
テムにおいては、ハンガーを移動させる無端チェーンの
余分なたみが生じた場合、プーリを固定している支持体
の調節ネジの長さをナットを回転させることにより調整
し、無端チェーンにテンションが掛けられ、余分なたる
みが解消される。そして、プーリの位置を求め、ナット
によりプーリを固定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、縫製工
場等における各作業ステーションを結ぶハンガーコンベ
アには、複数のハンガーに多種の被加工布が用いられて
いるので、無端チェーンから余分なたるみを解消するに
は、そのハンガーの数や被加工布の重量などに応じたテ
ンションが必要である。よって、例えば、ある本数のハ
ンガーが、ハンガーコンベアに用いられている場合に、
テンションを調整したとしても、作業を行う過程で、ハ
ンガーの数や加工布の重量が変化し、先ほど調整したテ
ンションが、変化後に必要とするテンションと合わなく
なる。そのため、無端チェーンにたるみが生じ、再び、
テンション調整ため、作業を中断する必要があるという
問題がある。
【0009】また、調整を行わずそのまま作業を続行す
れば、無端チェーンのたるみによって無端チェーンの移
動速度が低下するばかりか、噛み合い角度がずれ、無端
チェーンやハンガーの噛み合い部の寿命をも短縮するこ
とになる。
【0010】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、効率的に、安全に作業を中断さ
せることなく、常時、個々の場合に応じた最適なテンシ
ョンを搬送体に掛けることを可能にし、且つ、搬送体の
移動速度の低下と、搬送体やハンガー搬送体との係合部
分の寿命の短縮化を防止する搬送システムを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の搬送システムは、被加工物や完成品を搭載
し、移動のための移動体を有するキャリアと、移動体を
移動自在に支持する支持部材と、支持部材に沿って配置
され、キャリアと噛合わされる無端の搬送体と、この搬
送体を支持部材に沿って移動させる駆動手段と、その搬
送体を案内する案内部材と、その案内部材を所定方向に
常に付勢し、搬送体へ張力を付与するテンション装置と
を備えている。
【0012】
【作用】上記の構成を有する本発明の搬送システムにお
いて、支持部材は、被加工布や完成品を搭載するキャリ
アの移動体を移動自在に支持する。その支持部材に沿っ
て配置された無端状の搬送体は、キャリアと噛合わさ
れ、駆動手段によって駆動され、案内部材にて案内され
てキャリアと共に支持部材に沿って移動される。テンシ
ョン装置は、その案内部材を所定方向に常に付勢し、搬
送体へ張力を付与している。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0014】このハンガーコンベアシステムは、縫製加
工工場において搬送体としてのハンガー8(図10〜図
13参照)に吊持した種々のワーク(加工布片、半完成
品、完成品)をハンガー8とともに搬送する為のもので
ある。図1に示すように、このハンガーコンベアシステ
ムHCには、複数の振り分け装置1が所定間隔おきに直
列状に配置されており、各対の振り分け装置1間に複数
の中間レールユニット2が架橋状に配置されている。ま
た、ワーク搬送方向上流端の振り分け装置1の左右両側
には一対のワーク投入用分配レールユニット3が連結さ
れ、ワーク搬送方向下流端の振り分け装置1の左右両側
には一対のワーク取出し用分配レールユニット4が連結
されている。更に、搬送径路途中の各振り分け装置1の
左右両側には作業者6が配置された作業ステーション7
に延びる作業用分配レールユニット5が連結されてい
る。そして、これらハンガーコンベアシステムHCの全
体に亙って多数のハンガー8(図3参照)が配設されて
いる。尚、以下の説明において、ワーク搬送方向を基準
として上流、下流を定義することとする。
【0015】前記複数の振り分け装置1は同一の構造で
あり、複数の中間レールユニット2も同一の構造であ
り、また一対の投入用分配レールユニット3(3A,3
B)は左右対称の構造であり、一対の取出し用分配レー
ルユニット4(4A,4B)は左右対称の構造であり、
複数の作業用分配レールユニット5は同一の構造であ
る。このため、このハンガーコンベアシステムHCにお
けるハンガー8の搬送方向は、複数の矢印で示すとおり
基本的に平面視にて搬送方向は反時計回り方向である
が、図1に示すように、右側の投入用分配レールユニッ
ト3Aおよび左側の取出し用分配レールユニット4Bに
おけるハンガー8の搬送方向は時計回り方向である。
【0016】次に、振り分け装置1の具体的構成につい
て図2〜図6を参照して説明する。
【0017】各振り分け装置1は、図3及び図6に示す
ように、独立の1個の装置となるように完全にユニット
化された構造であり、床面に立設される支柱10が設け
られている。この支柱10の上端には、図6に示すよう
に、取付軸部材11が固定されており、その取付軸部材
11の上端には支持板12が固定されている。また、取
付軸部材11には振り分け機構13が回転自在に装着さ
れており、その振り分け機構13の本体部材14は、タ
イミングベルト15とタイミングプーリ16を介してサ
ーボモータ17により回転駆動される。そのサーボモー
タ17は前記支持板12上に装着されており、モータ軸
に固定された駆動プーリ17aとタイミングプーリ16
との間にタイミングベルト15が張設されている。
【0018】前記振り分け機構13は、図5に示すよう
に、45°間隔で放射方向に水平に配設され基端部にお
いて本体部材14に固定された8本の振り分けアーム1
9を有し、振り分けアーム19は、中間レールユニット
2や分配レールユニット3、4、5との間でハンガー8
を移動させる為のものであり、各振り分けアーム19に
は、後述するハンガー8のハンガーロッド51(図11
参照)を導入する為の先端開放状のスリット19aが形
成されている。また各振り分けアーム19の先端部に
は、スリット19aと同様のスリット20aを有する可
動アーム20がその外端部においてピン結合され、可動
アーム20は中間レールユニット2の出口部25bや分
配レールユニット3、4、5の出口部99bからハンガ
ー8の自重でハンガー8を導入する為内端側へ向かって
下り傾斜状に配置されている。更に、振り分けアーム1
9の下方にはエアシリンダ18が支柱10に固定配置さ
れており、そのエアシリンダ18のロッドを伸長させて
可動アーム20を図6に仮想線図示のように外端側へ向
かって下り傾斜状に傾けることにより、可動アーム20
から中間レールユニット2の入口部25aや分配レール
ユニット3,4,5の入口部99aへ前記自重でハンガ
ー8を送り出すように構成してある。
【0019】振り分け装置1は、中間レールユニット2
の出口部25b又は分配レールユニット3〜5の出口部
99bから、1組の振り分けアーム19と可動アーム2
0にハンガー8を受け取った後、振り分け機構13を指
令された角度(45°の整数倍)だけ回転させることに
より、その1組の振り分けアーム19と可動アーム20
を左右何れかの分配レールユニット3〜5の入口部99
a又は中間レールユニット2の入口部25aに一致さ
せ、その後対応するエアシリンダ18のロッドを伸長さ
せることで可動アーム20を起こしてハンガー8を前記
何れかの入口部へ供給する。
【0020】次に、中間レールユニット2の具体的構成
について図2〜図16を参照して説明する。
【0021】各中間レールユニット2は、図2及び図3
に示すように、独立の1個の装置となるように完全にユ
ニット化された構造であり、左右一対の支枠24が平行
に長く設けられ、図12に示すように、両支枠24の各
々の下面に、複数個所において支持片77が配置固定さ
れている。左右の支枠24の下方には、支枠24と平行
になるように、板材を折曲することにより形成された矩
形状の支持金具79が、前記各支持片77にそれぞれ2
本のボルト78により支枠24と間隔を置いて複数個固
定されている。各支持金具79には、図12に示すよう
に、ハンガー8のハンガーロッド51の通過を許す開口
79aが形成されている。
【0022】前記複数の支持金具79の内側に亙って、
前記可動アーム20の外端部と同レベルに支持された2
条のレール25(25A,25B)が開口79aの幅と
同じだけ間隔を置いて配設されている。更に、レール2
5は、図4に示すように、その両端部が内側に折曲して
おり、その折曲部の上流側端部には、鉛直軸心を有する
3個のスプロケット26が設けられており、また、その
下流側端部には鉛直軸心を有する3個のスプロケット2
7が設けられている。前記6個のスプロケット26、2
7に掛装された無端チェーン28(移動体)は右側(図
4の上方側)の内側レール25Aと左側の内側レール2
5Aに沿ってレール25よりも所定高さ高く且つやや内
側に水平面内に配設されている。更に、複数の支持金具
79の内側部には、図12及び図13に示すように、チ
ェーン28を案内するチェーンガイド機構29が取付け
られている。
【0023】左右の支枠24は、図2に示すように、複
数の連結フレーム34により連結され、支枠24と連結
フレーム34とは梯子形状をしている。また、支枠24
の一端における連結フレーム34間には、図3,図7,
図8に示すように、前記スプロケット26うちの中央の
テンショナースプロケット26aを介してチェーン28
の張力を調節するテンション機構30が設けられてい
る。一方、支枠24に他端における連結フレーム34間
には、図3及び図6に示すように、前記スプロケット2
7のうちの中央の駆動スプロケット27aを駆動する駆
動モータ31(駆動手段)が設けられている。図5,図
14,図16に示すように、右側(図2の上方側)の支
枠24に対応するレール25のチェーン周回方向下流側
部分に対応する位置の支持金具79には、ストップ機構
32及び検出器33が取付けられている。また、図2に
示すように、左側の支枠24に対応するレール25のチ
ェーン周回方向下流側部分に対応する位置の支持金具7
9には、前記同様のストップ機構32及び検出器33が
取付けられている。
【0024】尚、支枠24の両端における連結フレーム
34間には、図2に示すように、支持フレーム34aが
それぞれ2個ずつ架設されており、それら支持フレーム
34aに支持片77が固定され、支枠24と同様に、2
本のボルト78により支持金具79が支持フレーム34
aに固定されている。これにより、レール25の折曲部
が保持されている。
【0025】前記一対の支枠24の上流端部は、図2及
び図3に示すように、それが連結される振り分け装置1
の支持板12の上面に分配レールユニット3,4,5の
支枠96を介在させて複数のボルトにより分解可能に固
定され、同様に、一対の支枠24の下流端部は、それが
連結される振り分け装置1の支持板12の上面に分配レ
ールユニット3,4,5の支枠96を介在させて複数の
ボルトにより分解可能に固定されている。
【0026】前記右側(図2の上方側)のレール25の
入口部25aとこれに対向する左側のレール25の出口
部25bとは、図4に示すように、振り分け装置1の一
対の隣接する可動アーム20に僅かの隙間をもって接続
するように、相互間の開角が45°をなすように相接近
側へ折曲され、同様に右側のレール25の出口部25b
と左側のレール25の入口部25aとは、図5に示す如
く、振り分け装置1の一対の隣接する可動アーム20に
僅かの隙間をもって接続するように、相互間の開角が4
5°をなすように相接近側へ折曲されている。
【0027】前記スプロケット27と駆動モータ31に
ついて、図4と図6を参照しつつ説明すると、3個のス
プロケット27は、一対の支枠24の下流端部に固定さ
れたブラケット37に装着され、中央の1つの駆動スプ
ロケット27aは、他の2つのスプロケット27よりも
所定距離上流側に配設され、このように駆動スプロケッ
ト27aの配設位置を上流側へシフトさせたことにより
駆動モータ31を中間レールユニット2の一対の支枠2
4に固定することが出来た。
【0028】前記スプロケット26とテンション機構3
0について、図4、図7〜図9を参照しつつ説明する
と、3個のスプロケット26のうち左右のスプロケット
26は、図7に示すように、一対の連結フレーム34に
ボルト又はビスにより固定されたブラケット38に位置
固定的に装着され、また中央のテンショナースプロケッ
ト26aは、図4に示すように、左右の2個のスプロケ
ット26よりも下流側においてブラケット38にワーク
搬送方向に移動可能に装着されている。即ち、テンショ
ナースプロケット26aの軸部材39がブラケット38
のスリット40に挿通され、軸部材39の上端には、図
8に示すように、スライド部材41が設けられ、テンシ
ョナースプロケット26aはスリット40の範囲内でワ
ーク搬送方向に所定距離移動可能に構成してある。尚、
ハンガーコンベアシステムHCの使用中は、駆動モータ
31が常時同一方向へ回転駆動され、チェーン28は図
1の矢印方向へ周回移動している。
【0029】前記テンション機構30は、前記テンショ
ナースプロケット26aを移動可能に支持する構成に加
えて、図9に示すように、ブラケット38上に所定の間
隔を置いて平行に一対のガイド部材48が設けられてい
る。そのガイド部材48は前記スライド部材41(テン
ショナースプロケット26a)を案内するものであり、
また、スライド部材41には、図8に示すように、4個
のガイドローラ49が設けられており、このガイドロー
ラ49によりスライド部材41がガイド部材48に沿っ
て移動可能である。更に、ガイド部材48の下流側に
は、その上面に固定された支持片48aにより下ガイド
輪43が回転可能に支持されている。そして、図7に示
すように、一対の連結フレーム34にはフレーム42が
立設されており、そのフレーム42には、ワンウェイ効
果の解除自在なワンウェイ機構(図示しない)付きガイ
ド輪44と、上ガイド輪45とが支持されている。そし
て、ガイド輪44に解除自在なワンウェイ機構を用いて
いるので、ハンガーコンベアシステムHCの起動時、停
止時或は、チェーン28の引っ張り側と押し側の負荷の
偏りから生じるたるみの影響を受けずにテンションが最
適に保つことが可能である。又、一旦、ワンウェイ機構
を解除すると、過度な張りが解消され、その後、再びワ
ンウェイ機構をセットすることで、適切なテンションが
得られる。
【0030】また、一端部をスライド部材41に固定さ
れたチェーン部材47は、図7に示すように、3つのガ
イド輪43,44,45に案内され、その他端部にウェ
イト46が固定されている。このため、ウェイト46に
作用する一定の重力によりチェーン部材47を介してテ
ンショナースプロケット26aを常に下流方向へ付勢す
ることで、チェーン28の張力を一定に維持することが
出来る。このように、3個のスプロケット26とテンシ
ョン機構30とを一対の連結フレーム34を介して中間
レールユニット2の一対の支枠24に取付けることが出
来た。
【0031】ここで、前記中間レールユニット2のチェ
ーンガイド機構29、ストップ機構32及び検出器33
について説明する前に、ハンガー8の具体的構造につい
て図10〜図13により説明する。
【0032】各ハンガー8には、図12に示すように、
キャリア本体50の中央部から鉛直下方に延びるハンガ
ーロッド51が設けられ、キャリア本体50の上端部に
は、チェーン28に外側から係合するスプロケットから
なる係合円板52が設けられている。また、キャリア本
体50と係合円板52との間には、図13に示すような
摩擦クラッチ機構53が形成配置されている。前記ハン
ガーロッド51の下部には、図3に示すように、複数の
ワークを保持可能なワーク保持部54が設けられてい
る。尚、ハンガー8は基本的には左右対称且つ前後対称
の構造である。
【0033】図11に示すように、前記キャリア本体5
0は搬送方向に細長く形成され、このキャリア本体50
の長さ方向中央部の左右両側部には、軸部材55を介し
てレール25上を転動する転動ローラ56が夫々設けら
れている。左右一対の軸部材55は、図12に示すよう
に、転動ローラ56よりも外側へ所定長さ突出され、軸
部材55にはスリーブ57が回転自在に外嵌装着されて
いる。また、キャリア本体50の両端部の左右両側部に
は、図10及び図11に示すように、レール25の上面
よりも少し上方に位置しハンガー8が搬送方向に揺動し
たときにレール25の上面に当接してハンガー8の揺動
を規制する揺動規制輪58が設けられている。
【0034】更に、キャリア本体50の下部には、図1
1及び図12に示すように、ハンガーロッド51から上
流側と下流側へ所定距離あけた位置に一対の鉛直ボス5
9が一対のレール25間に突設されており、これら鉛直
ボス59にはガイドローラ60が鉛直軸心回りに回転可
能に夫々装着され、これらガイドローラ60と一対のレ
ール25によりキャリア本体50の鉛直軸回りの回動を
規制している。尚、キャリア本体50の両端部には、図
11に示すように、緩衝用のゴム部材61がビス62で
固定され、隣接して搬送されるハンガー8のゴム部材6
1同士が当接することでハンガーロッド51間間隔が所
定間隔に維持されるように構成してある。従って、ハン
ガー8は一対の転動ローラ56を一対のレール25上を
転動させることにより、レール25に沿って移動自在で
ある。
【0035】前記摩擦クラッチ機構53について図13
を参照して説明すると、キャリア本体50の長さ方向中
央部の上端のボス部66には鉛直の円筒穴67が形成さ
れ、係合円板52の中心部にメタル68を介して挿通し
て係合円板52を回転自在に支持する鉛直向きの軸部材
69が円筒穴67に挿入されてキャリア本体50に螺合
されている。また、係合円板52の上下両面には含油樹
脂からなるクラッチ板70が装着され、更に、両クラッ
チ板70は軸部材69に外嵌され、係合円板52の上下
両面の凸部52aを対応するクラッチ板70の小孔に嵌
合させることにより係合円板52と両クラッチ板70と
は相対回転不能に構成されている。また、下側のクラッ
チ板70とボス部66の上端間に座金71が装着される
とともに上側のクラッチ板70と軸部材69の頭部69
a間に座金71が装着され、円筒穴67内において軸部
材69に外装されたクラッチスプリング72により、係
合円板52と一対のクラッチ板70は一対の座金71間
に弾圧的に挟持されている。
【0036】前記クラッチスプリング72の弾性力によ
り、上下各対のクラッチ板70と座金71間に適度の摩
擦力が作用するため、ハンガー8のチェーン周回方向へ
の移動が規制されない状態では、チェーン28からの搬
送駆動力が係合円板52に作用しても係合円板52はキ
ャリア本体50に対して相対回転せず、ハンガー8がチ
ェーン28と一体的にレール25上を移動する。また、
ハンガー8の移動が後述のストップ機構32で阻止され
たときには、上下各対のクラッチ板70と座金71間に
滑りが生じて係合円板52はキャリッジ本体50に対し
て相対回転し、ハンガー8は停止状態に維持される。
【0037】前記係合円板52には、図10に示すよう
に、その円周部にチェーン28と噛合する複数の係合歯
52a(係合部)が等ピッチで形成されている。また、
係合円板52の平面部には、円周12等分位置に基準パ
ルス発生用の11個のビットスリット73が透設されて
おり、円周12等分位置のうちビットスリット73を形
成しない1個所が原点位置となる。更に、係合円板52
の平面部におけるビットスリット73よりも内側には、
係合円板52の回転中心とビットスリット73とを結ぶ
放射線上に、透孔74が11個形成されており、その透
孔74を塞ぐ閉鎖板75がハンガー8毎に異なるように
設けられている。このため、ハンガー8は、2の11乗
−1=2047種類作ることができる。
【0038】このように構成されたハンガー8が後述す
るストップ機構32により停止され、係合円板52が図
10において時計方向へ回転している状態で、後述する
検出器33が、これらのビットスリット73、透孔7
4、閉鎖板75の位置を検出し、ハンガー8の種類(番
号)を識別するための識別コード等の検出信号を出力す
る。
【0039】次に、中間レールユニット2のチェーンガ
イド機構29とストップ機構32と検出器33について
図2〜図4及び図10〜図16を参照しながら説明す
る。
【0040】前記チェーンガイド機構29は、図12に
示すように構成されており、支持金具79の内側部に
は、チェーン28の内側部を案内する一体部品又は複数
部品からなる合成樹脂製の案内条材80と、チェーン2
8の底部を案内する一体部品又は複数部品からなる合成
樹脂製の案内条材81とが、図4及び図12に示すよう
に、各内側レール25Aの斜め上方部に沿って配設され
ている。尚、案内条材80及び81は、図4に示すよう
に、レール25の折曲部の上方には配置されていない
が、連続して配置するようにしても良い。これら案内条
材80,81は、ネジ84により取付け具82,83と
ともに一体的に固定されており、また取付け具82,8
3は図示しないビスにより支持金具79に固定されてい
る。
【0041】ここで、ハンガー8の左右方向への揺動に
より係合円板52がチェーン28から外れるのを規制す
る為、案内条材81の下面には、図12に示すように、
案内条材81及びレール25に沿って延びる断面L字形
の一体部品又は複数部品から構成される揺動規制部材8
5が配設されている。この揺動規制部材85は、前記ネ
ジ84により案内条材81に接するように固定されてお
り、図4には図示されていないが、揺動規制部材85は
内側レール25Aの全長に沿って配置されている。この
揺動規制部材85の先端部である規制部85aは図13
に示すように、ハンガー8のキャリア本体50の内方へ
突出する軸部材55及びスリーブ57の部分の上端に対
して僅かの隙間をもって接近する状態に設けられてい
る。このためハンガーロッド51が内方(図12の時計
回り方向)へ僅かに揺動すると、突起部材86が規制部
85aに下方より当接してハンガー8の揺動が規制され
る。尚、図12に仮想線で示すように、外側の突起部材
86に対応する揺動規制部材85iを外側レール25B
に沿って設けることも可能である。
【0042】次に、前記ストップ機構32と検出器33
について、図2、図5、図14〜図16を参照しつつ説
明すると、ストップ機構32と検出器33は、レール2
5の出口部25bに設けられた支持金具79よりも一つ
チェーン周回方向上流側の支持金具79の内部に配置さ
れ、その支持金具79を介して支枠24に支持される
が、ストップ機構32は、図16に示すように、支持金
具79の内部上面に、ボルト87により固定板が88が
固定され、その固定板88には、図14に示すように、
係止アーム90が折曲部で連結されている支軸89が段
付ネジにて取付けられており、係止アーム90は支軸8
9を中心に回動可能である。また、係止アーム90はハ
ンガー8のキャリア本体50の上端に突出した軸部材6
9の頭部69aをチェーン28の周回方向下流側から係
止するものであり、図14に実線で示す係止位置と仮想
線で示す退避位置とに亙って水平揺動自在である。
【0043】更に、支軸89には係止アーム90を係止
位置へ付勢するトーションバネ91が巻回されている。
そして、前記支持金具79の外側上面には、図14及び
図16に示すように、前記ボルト87により、保持板7
9aを介してエアシリンダ92が設けられており、その
エアシリンダ92は係止アーム90の当接腕部92cの
側面に当接しており、トーションバネ91に抗してピス
トン92aを突出させると、係止アーム90を支軸89
を中心として退避位置に回動させる。尚、当接腕部92
cの端面の当接部92bは、図14に示すように円弧状
に形成されている。また、通常、係止アーム90は係止
位置に配置されている。
【0044】前記係止アーム90の先端部には軸部材6
9の頭部69aを係止するV形の係止部90aが形成さ
れ、そのV形の係止部90aにより軸部材69が左右方
向にずれることなく係止される。
【0045】ストップ機構32により停止したハンガー
8の係合円板52に対応する位置における取付金具79
の内部側面には、図14及び図16に示すように、二組
の発光部と受光部とを有するフォトインタラプタ33
a,33bから検出器33が形成されている。フォトイ
ンタラプタ33aは、ビットスリット73と対向する位
置に配置され、チェーン28の周回速度つまり係合円板
52の回転速度に基づいて原点位置及びビットスリット
73の位置を検出する。また、フォトインタラプタ33
bは、透孔74及び閉鎖板75と対向する位置に配置さ
れ、フォトインタラプタ33aのビットスリット73の
位置データに基づいて透孔74か閉鎖板75かを検出
し、そのデータを図示しないコントロールユニットに供
給する。そして、そのコントロールユニットがフォトイ
ンタラプタ33a,33bからのデータに基づいて、ハ
ンガー8の種類(番号)を識別すると共に、ストップ機
構32によりハンガー8が係止されていることを検出す
る。
【0046】このようにして、検出器33によりハンガ
ー8の番号が識別され、図5に示すように、振り分け装
置1の振り分けアーム19とレール25の出口部25b
とが一致していると、エアシリンダ92のロッド92a
が突出される。これにより、係止アーム90は、トーシ
ョンバネ91に抗して支軸89を中心として退避位置に
回動する。すると、係止アーム90によるハンガー8の
係止が解除され、ハンガー8がチェーン28の周回によ
りレール25の出口部25bの方(矢印A方向)に移動
する。このとき、後続のハンガー8は係止アーム90が
退避位置に配置されているため、係止アーム90の当接
部90bの円弧状端面により、その軸部材69の頭部6
9aが係止されており、続けてハンガー8が搬送される
ことがなく、確実に1個ずつハンガー8がストップされ
る。そして、エアシリンダ92のピストン92aが引き
込まれると、係止アーム90はトーションバネ91によ
り係止位置に回動される。この回動に伴い、後続のハン
ガー8の軸部材69の頭部69aと係止アーム90の当
接部90bの円弧状端面とが摺動し、後続のハンガー8
がスムーズに搬送され、V形の係止部90aにより軸部
材69が係止され、ハンガー8が係止される。このと
き、更に後続のハンガー8は、そのゴム部材61と係止
中のハンガー8のゴム部材61とが当接しているので、
同様に搬送されない。
【0047】次に、前記作業用分配レールユニット5に
ついて図1、図2、図5、図17を参照して説明する。
【0048】各作業用分配レールユニット5は、図2に
示すように、独立の1個の装置となるように完全にユニ
ット化された構造であり、平面視U形の支枠96は間隔
を置いて平行に配置されている。その支枠96の下面に
は、複数個所に支持片97が配置固定されており、支枠
96の下方には、各支持片97とそれぞれ2本の支持棒
98により、平面視にて略U形の一対のレール99(9
9A,99B)が固定されている。また、一対のレール
99の途中には、図17に示すように、ワーク搬送方向
上流側の部分にはハンガー8を分配レールユニット5か
ら取り外すためのレール分断機構102が設けられてい
る。続いて、一対のレール99の湾曲部のワーク搬送方
向の下流部には、図1及び図17に示すように、縫製作
業の間、ハンガー8を係止し、ストックするためのスト
ップ機構100が設けられている。更に、ストップ機構
100よりも下流側の一対のレール99には、ハンガー
8を所定高さリフトさせるためのリフト機構101が配
設されている。そして、レール99の出口部99bのや
や上流部には、前記振り分け装置1にハンガー8を戻す
タイミングを見極めるためのタイミングストッパ機構1
30が設けられている。
【0049】前記支枠96の端部は、図6に示すよう
に、振り分け装置1の支持板12に図示しないボルトに
より分解可能に固定されている。前記レール99の入口
部99aと出口部99bは、前記振り分け装置1の可動
アーム20の外端部と同じ高さであって、振り分け装置
1の一対の隣接する可動アーム20に僅かの隙間をもっ
て接続するように、相互間の開角が45°をなすように
相接近側へ折曲されている。また、レール99は、図1
7に示すように、入口部99aからレール分断機構10
2及びストップ機構100を通過してリフト機構101
の下端部まで緩傾斜状(例えば、傾斜角2〜5°)に形
成されている。更に、レール99は、リフト機構101
の上端部からタイミングストッパ機構130を通過して
出口部99bにかけて前記同様に緩傾斜状に形成されて
いる。
【0050】前記ストップ機構100においては、図1
7に示すように、支持板105にエアシリンダ103が
立設されており、その支持板105に回動可能に支持さ
れた係止アーム104は、その一端がエアシリンダ10
3のロッドに段付きネジにより固定されている。また、
係止アーム104はエアシリンダ103のロッドが伸長
されると、回動してハンガー8の突起部材86を係止す
る。このとき、係止されたハンガー8は無端チェーン2
8等に噛み合っていないので、レール99に沿って後退
方向には移動自在である。更に、支持板105には、図
示しない第1のセンサが取付けられており、その第1の
センサによりストップ機構100にてハンガー8が停止
されているか否かを判断する。尚、このストップ機構1
00は、作業者により図示しない解放ボタンが押されハ
ンガー8の係止が解除可能なようになっている。このハ
ンガー8の停止位置付近が縫製作業を行う位置である。
【0051】次に、前記リフト機構101について、図
17〜図20を参照しつつ説明すると、作業用分配レー
ルユニット5においては、図17に示すように、一対の
レール99は、ワーク搬送方向下流側に向かって緩傾斜
状に形成され、ハンガー8とそのワークの自重によって
搬送駆動するように構成してあり、またレール99の入
口部99aと出口部99bの高さレベルが同一であるた
め、ハンガー8を出口部99bに送る為にはハンガー8
をリフト機構101により所定高さリフトさせる必要が
ある。このため、前記一対のレール99の出口部99b
のやや上流部には、図19に示すように、搬送方向下流
側に向かって上り傾斜状の一対のリフト用レール107
が設けられている。
【0052】また、一対のリフト用レール107の搬送
方向上流部(最下端位置)には、図示しない第2のセン
サが設けられており、その第2のセンサはハンガー8が
リフト用レール107の最下端位置に存在するか否かを
判断する。更に、内側のリフト用レール107の内側に
は揺動アーム108が回動可能に配設されており、揺動
アーム108の基端部は段付きネジ部材109により内
側のリフト用レール107に揺動自在に枢支されてい
る。更に揺動アーム108の先端部には、ハンガー8に
おいて内側のレール99Aの内側方へ突出する突起部材
86に下方より係合可能な係合部108aが形成されて
いる。
【0053】前記揺動アーム108の内側には、図18
に示すように、エアシリンダ110が設けられており、
エアシリンダ110のシリンダ本体の基端部が内側のリ
フト用レール107に水平のピン111にて枢着される
とともに、エアシリンダ110のロッド110aの先端
に固定された連結具112が揺動アーム108の基端側
部分の上端部のブラケット部108bに水平のピン11
3にて連結されている。前記エアシリンダ110のロッ
ド110aを完全に退入させると、揺動アーム108は
揺動下限位置(図19図示の位置)となって、その係合
部108aがレール99の上面から突出しない状態に退
き、またエアシリンダ110のロッド110aを伸長さ
せると、係合部108aでハンガー8のキャリア本体5
0の内側の突起部材86を押し上げていって上方へ約9
0度揺動した揺動上限位置(図20図示の位置)にな
る。このように、エアシリンダ110で揺動アーム10
8を上方へ揺動させて内側の突起部材86を押し上げる
ことにより、ハンガー8をリフト用レール107の下端
位置からリフト用レール107の上端位置までリフトさ
せ得るように構成してある。
【0054】更に、前記揺動アーム108を揺動上限位
置から揺動下限位置へ復帰させる際に揺動アーム108
の係合部108aが後続のハンガー8の突起部材86と
干渉するのを防止する為のストッパーアーム114が、
図20に示すように、内側のリフト用レール107と揺
動アーム108間に配設されている。そのストッパーア
ーム114の基端部は段付きネジ115により内側のリ
フト用レール107に揺動可能に枢着されており、また
ストッパーアーム114の先端部には、後続のハンガー
8の転動ローラ56のうちの内側のリフト用レール10
7から僅かに内側方へ突出した部分を下流側から係止す
る係止部114aが形成され、ストッパーアーム114
はそれとリフト用レール107間に張架された引っ張り
バネ116により上方揺動方向へ付勢されている。
【0055】前記ストッパーアーム114には、図19
に示すように、揺動アーム108の係合部108aの下
端に係合可能なピン部材117が突設されている。揺動
アーム108が揺動下限位置に位置したときには、揺動
アーム108でピン部材117を下方へ押動することに
より、ストッパーアーム114がレール99の上面上に
突出しない退避位置(図19図示の位置)に保持され、
また揺動アーム108が揺動下限位置から上方へ移動し
ている間においては、ストッパーアーム114が揺動ア
ーム108で下方へ押動されないため、引っ張りバネ1
16の付勢力で上方へ揺動した係止位置(図20図示の
位置)まで揺動し、リフト用レール107に突設のピン
118に外嵌された緩衝部材119で位置規制される。
【0056】図20に示すように、前記ストッパーアー
ム114が係止位置のとき、後続のハンガー8は、リフ
ト用レール107の下端位置よりもやや上流側位置にお
いてその転動ローラ56がストッパーアーム114の係
止部114aにより下流側から係止されてその位置を保
持するため、揺動アーム108が揺動下限位置に復帰す
る際に、揺動アーム108の係合部108aが後続のハ
ンガー8の突起部材86と干渉することはない。そし
て、揺動アーム108が揺動下限位置に復帰すると、揺
動アーム108によりストッパーアーム114が退避位
置に切り換えられ、後続のハンガー8がリフト用レール
107が傾斜しているため、リフト用レール107の下
端位置へ自重で移動することになる。尚、前記第2セン
サが最下端にハンガー8の存在を判断すると、エアシリ
ンダ110のロッド110aが伸長し、揺動アーム10
8によりハンガー8がリフトされる。このとき、一対の
転動ローラ56は一対のリフト用レール107の上端に
沿って転動し、キャリア本体50は水平状態を維持しつ
つリフトされる関係上、キャリア本体50の下流側半分
とそれに付設された一対の揺動規制輪58は一対のリフ
ト用レール107間を移動する。
【0057】前記タイミングストッパ機構130は、前
記リフト用レール107の上端位置とレール99の出口
部99bとの間に配置されており、前記ストップ機構1
00と同一の構成をしている。即ち、図17に示すよう
に、タイミングストッパ機構130においては、立設さ
れたエアシリンダ133のロッドに係止アーム134の
一端が連結されており、振り分け装置1の振り分けアー
ム19とレール99の出口部99bとが一直線上に並ん
でいない場合に、ハンガー8の突起部材86を係止アー
ム134で係止している。また、タイミングストッパ機
構130にも、その位置にハンガー8が存在するか否か
を判断するための第3のセンサ(図示せず)が設けられ
ている。
【0058】次に、前記レール分断機構102について
説明すると、レール分断機構102は、図17に示すよ
うに、レール99の入口部99aのやや下流位置におい
て外側のレール99Bに設けられるものであり、レール
99Bの所定長さ部分が分断レール120に形成され、
分断レール120は図22のようにレール99Bの幅の
1/2の幅に形成されている。また、分断レール120
の上流端部は、図21に示すように、レール99Bの狭
幅レール部121に形成された長穴122に挿通した段
付きネジ123により搬送方向へ移動可能に連結され、
更に分断レール120の下流端部には金具片124が固
着され、分断レール120の下流側のレール99Bの端
部にU形切欠125が形成され、ノブ126aを有する
ノブ付きネジ126がU形切欠125を挿通してその先
端部が金具片124のネジ穴に螺合されている。
【0059】通常のワーク搬送時には、分断レール12
0は図示の状態に保持されて、ノブ付きネジ126が締
結されているため、レール99Bは分断することなく連
続した状態となっているが、何れかのハンガー8を取り
外す必要のある場合に、ノブ付きネジ126を緩めて、
分断レール120を上流側(矢印B方向)へ移動させる
ことにより、図21に仮想線で図示のように、分断レー
ル120を下向き状態に切り換えて、レール99Bの分
断個所からキャリア本体50の一対の鉛直ボス59と揺
動規制輪60を外すことにより、ハンガー8を取り外す
ことが出来る。その取り外し後再び分断レール120を
図示の状態に復元するものとする。
【0060】次に、投入用分配レールユニット3と取出
し用分配レールユニット4について説明すると、左側の
投入用分配レールユニット3Bは、基本的には、前記作
業用分配レールユニット5における支枠96及び一対の
レール99の平行部の左右方向長さを拡大した構造であ
るが、図1に示すように、ストッパ機構100は、レー
ル99の湾曲部よりも上流側(図1における中間レール
ユニット2側)に配置されている。また、タイミングス
トッパ機構130は、レール99の出口部99bの近傍
に配置されている。更に、タイミングストッパ機構13
0とリフト機構101との間には、ハンガー8にワーク
を装着しやすくするために所定の間隔を置いて複数のハ
ンガー8を保持する保持機構(図示せず)が設けられて
おり、またリフト機構101に最も近い位置のハンガー
8の有無を検出するための第4のセンサ(図示せず)が
リフト機構101の近傍に配設されている。
【0061】一方、右側の投入用分配レールユニット3
Aは、図1に示すように、振り分け装置1を中心に左側
の投入用分配レールユニット3Bと左右対称の構造をし
ている。これらの投入用分配レールユニット3A,3B
に関する詳細な説明は省略する。
【0062】また、右側の取出し用分配レールユニット
4Aは、図1のように、基本的には前記作業用分配レー
ルユニット5における支枠96及び一対のレール99の
平行部の左右方向の長さを拡大した構造であるが、前記
左側の投入用分配レールユニット3Bと同じように、ス
トップ機構100は、レール99の中間レールユニット
2側に配置されている。また、同様に、タイミングスト
ッパ機構130もレール99の出口部99bの近傍に配
置されている。そして、左側の取出し用分配レールユニ
ット4Bは、投入用分配レールユニット3と同じよう
に、右側の取出し用分配レールユニット4Aと左右対称
の構造である。これら投入用分配レールユニット4A、
4Bに関する詳細な説明は省略する。
【0063】左右一対の投入用分配レールユニット3
A,3Bを左右対称の構造としたのは、図1に示すよう
に、投入作業者6が矢印Cで示すように、左右に直線的
に往復移動しながら、これら投入用分配レールユニット
3A,3Bの多数のハンガー8にワークを能率的に投入
できるようにする為である。また、左右一対の取出し用
分配レールユニット4A,4Bを左右対称の構造とした
のは、図1に示すように、取出し作業者6が矢印Dで示
すように、左右に直線的に往復移動しながら、これら取
出し用分配レールユニット4A,4Bの多数のハンガー
8から完成品のワークを能率的に取外せるようにする為
である。
【0064】次に、前記ハンガーコンベアシステムHC
の制御系について簡単に説明すると、まず、複数の振り
分け装置1のサーボモータ17及びエアシリンダ18
と、複数の中間レールユニット2のモータ31及びスト
ップ機構32のエアシリンダ92と、複数の分配レール
ユニット3〜5のリフト機構101のエアシリンダ11
0などを制御するコントロールユニットが設けられてい
る。そして、複数の中間レールユニット2の検出器33
からの検出信号はコントロールユニットに供給され、コ
ントロールユニットには、キーボードと、CRTディス
プレイと、プリンタとが接続されている。尚、分配レー
ルユニット3〜5のストップ機構100のエアシリンダ
103は、作業者6によりフットスイッチ等を介して操
作される。
【0065】前記コントロールユニットには、前記種々
の制御対象機器を制御する制御プログラムと、各ハンガ
ー8の識別コードと対応づけた各ハンガー8の搬送径路
のデータとが予め入力され、又は、図示しないホストコ
ンピュータからデータ転送され、コントロールユニット
は、検出器33からの検出信号に基いて種々の制御対象
機器を制御することにより、各ハンガー8の搬送径路を
制御するように構成してある。
【0066】以下、このように構成されたハンガーコン
ベアシステムにおける、前記テンション機構30の作用
について説明する。
【0067】まず、投入用分配レールユニット3に配置
された被加工布を保持した複数のハンガー8は、順々
に、最上流部の振り分け装置1へ送られ、その振り分け
装置1で振り分けられてその下流側の中間レールユニッ
ト2へ供給されて搬送される。その搬送途中において検
出器33によりハンガー8の識別コードが検出される
と、その検出信号に基いて次の振り分け装置1が制御さ
れ、振り分け装置1により2つの作業用分配レールユニ
ット5と次の中間レールユニット2の何れかに振り分け
られる。
【0068】ハンガー8が作業用分配レールユニット5
に振り分けられた場合には、ハンガー8は分配レールユ
ニット5のレール99に沿って待機しつつ自重で移動し
ていき作業ステーションにてハンガー8からワークを取
り外して所定の縫製作業が施され、その後ワークは再び
ハンガー8に止められ、そのハンガー8は振り分け装置
1へ供給されて前記同様に振り分けられる。そして、以
下同様にしてハンガー8は順々に下流側へ複数の作業ス
テーションを経由しつつ搬送され、最後に取出し用分配
レールユニット4に搬送され、取出し用分配レールユニ
ット4のレール99に沿って待機しつつ矢印で示すよう
に矢印D側へ流れ、取出し作業者によりハンガー8から
完成品又は未完成品のワークが取り外される。その後、
空のハンガー8は、複数の振り分け装置1と複数の中間
レールユニット2を介して上流側へ搬送されて、再び投
入用分配レールユニット3に戻される。
【0069】このような加工過程では、中間ユニット5
おけるハンガー8に搭載される加工布の重さや、ハンガ
ー8の本数も変化する。このため、無端チェーン28が
必要とするテンションも変化し、たるみが生じる。この
とき、図7に示すような、鉛直に釣り下がっているのウ
ェイト46が、チェーン部材47を介して、スライド部
材41を、ガイド部材48に沿って移動させ、スライド
部材41に固定されたテンショナースプロケット26に
よって無端チェーン28をその内側方向に引く。こうし
て、テンション機構30が、常時、無端チェーン28に
張りを持たせ、テンションの変化に伴うたるみを解消す
る。よって、作業を中断させ、たるみ解消のためのテン
ション調整することなく、無端チェーン28に、最適な
テンションが掛られ、且つ、無端チェーンの移動速度の
低下と、無端チェーン28や係合円板52の寿命の短縮
化を防止する。
【0070】また、テンションの源であるウェイト46
は、その力量を自在に変更可能なエ機構のものでも良
い。例えば、無端チェーン28の張り,たるみ,無端チ
ェーン28に掛かる重量等に応じて、自動絞り弁にて自
在にエア量が調節可能なエアシリンダーを用いて、自在
にテンションを変化させると、作業中のテンションの変
化に対応し、上記の効果に加えて、無端チェーン28の
過度な張りを自動的に解消する。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の搬送シス
テムで、搬送体へ常に張力を付与するテンション装置を
用いているので、作業を中断させテンションの調整をす
る必要もなく、常時、搬送体に、個々の場合に応じた最
適なテンションが掛けることが可能となり、搬送体の速
度の低下や、搬送体や搬送体とのキャリアの係合部分の
寿命の短縮化を防止する。
【0072】本実施例において、被加工物や完成品を搭
載しするキャリアが、ハンガー8等に相当する。キャリ
アの移動体を移動自在に支持する支持部材が、レール2
5等に相当する。キャリアと係合される無端状の搬送体
は、チェーン28等に相当する。その搬送体を案内する
案内部材は、スプロケット26,27等に相当する。前
記搬送体へ張力を付与するテンション装置は、テンショ
ン機構30等に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るハンガーコンベアシステムの全体
構成平面図である。
【図2】振り分け装置と中間レールユニットと作業用分
配レールユニットの概略平面図である。
【図3】振り分け装置と中間レールユニットの側面図で
ある。
【図4】中間レールユニットの要部拡大平面図である。
【図5】振り分け装置と中間レールユニットの一部と作
業用分配レールユニットの要部拡大平面図である。
【図6】振り分け装置と中間レールユニットの要部拡大
側面図である。
【図7】テンショナー装置の縦断側面図である。
【図8】図7の8−8線断面図である。
【図9】図7の9−9線断面図である。
【図10】中間レールユニットのレール等とチェーンと
ハンガーの平面図である。
【図11】中間レールユニットのレール等とチェーンと
ハンガーの要部の側面図である。
【図12】ハンガーを含む図2の12−12線拡大断面
図である。
【図13】ハンガーの要部とチェーンガイド機構とレー
ルの縦断正面図である。
【図14】中間レールユニットのストップ機構の平面図
である。
【図15】ハンガーと中間レールユニットのストップ機
構の側面図である。
【図16】ハンガーを含む図2の16−16線拡大断面
図である。
【図17】作業用分配レールユニットの正面図(図2の
17矢視図)である。
【図18】作業用分配レールユニットのリフト機構の平
面図である。
【図19】作業用分配レールユニットのリフト機構のリ
フト前の正面図である。
【図20】作業用分配レールユニットのリフト機構のリ
フト後の正面図である。
【図21】作業用分配レールユニットのレール分断機構
の正面図である。
【図22】作業用分配レールユニットのレール分断機構
の平面図である。
【符号の説明】
HC ハンガーコンベアシステム 8 ハンガー 25 レール 26、27 スプロケット 28 チェーン 30 テンション機構 31 モータ 46 ウェイト 43,44,45 ガイド輪 47 チェーン部材 52 係合円板 53 摩擦クラッチ機構 56 転動ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65G 47/68 Z 8010−3F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物や完成品を搭載し、移動のため
    の移動体を有するキャリアと、 前記移動体を移動自在に支持する支持部材と、 その支持部材に沿って配置され、前記キャリアと係合さ
    れる無端状の搬送体と、 その搬送体を前記支持部材に沿って移動させる駆動手段
    と、 その搬送体を案内する案内部材と、 その案内部材を所定方向に常に付勢し、前記搬送体へ張
    力を付与するテンション装置とを有することを特徴とす
    る搬送システム。
  2. 【請求項2】 前記テンション装置が、2つの前記案内
    部材の間に設けた案内部材によって、搬送体の内側方向
    に張力を付与していることを特徴とする請求項1記載の
    搬送システム。
  3. 【請求項3】 前記搬送体のテンションの掛けられる逆
    方向に、搬送体が引かれることを防止するワンウェイ機
    構を、前記テンション装置が有していることを特徴とす
    る請求項1記載の搬送システム。
JP9676792A 1992-04-16 1992-04-16 搬送システム Pending JPH05294431A (ja)

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