JPH05293154A - 足裏経穴刺激健康器 - Google Patents

足裏経穴刺激健康器

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JPH05293154A
JPH05293154A JP9802992A JP9802992A JPH05293154A JP H05293154 A JPH05293154 A JP H05293154A JP 9802992 A JP9802992 A JP 9802992A JP 9802992 A JP9802992 A JP 9802992A JP H05293154 A JPH05293154 A JP H05293154A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内臓に関連した疾病の変化は足裏に出現する
から、足裏の経穴を矯正することで心身の健康は保たれ
てゆく。そこで、足裏を刺激する器具として著効の得ら
れる足裏経穴刺激健康器を提供する。 【構成】 前方に高く、後方に低く傾斜した踏み台に対
して、足裏の経穴の位置に標準的足形状における要穴を
各経穴基準点として複数個の突起を形成してなる足裏経
穴刺激健康器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、健康器の踏み台に固定
した突起上に起立すると、体の重みが突起に作用して、
足裏の経穴(けいけつ=ツボ)を刺激することによる健康
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人間は足の裏を踏み台にして、両足で身
体(体重)を支えている。自重負荷が累積するにつれ、い
つの間にか、足裏に疲れがたまり痛みとなって集積す
る。足裏に現れた疲れや痛みを感じる反応点(経穴)を、
押す、揉(も)む、叩くなどを反復していると、足裏を流
れる血液の循環が正常化してゆくことは周知のとおりで
ある。
【0003】現代人は凝(こ)りや疲労が累積すると、民
間薬ドリンク剤を飲むか緩和薬を服用して場当り的に、
その場を凌ぐことが多々ある。他方、針灸治療を施す人
達もいて、経穴に発生した疲労や凝り、痛みなどを修治
しようとする。しかし、度々足裏に施灸していると水泡
や火傷の発生は必然で、起立すると体重で炎症部が刺激
され歩行中に痛むことがある。
【0004】足裏の罹病点を、修治する目的で開発され
た治療法には、青竹踏みのような簡易なものから、カラ
シ湿布、漢方生薬湿布のような薬物的治療法、機械的や
電気的な足裏刺激器によるもの、あるいは温熱的治療法
まで多くのものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】足裏は心臓から最も遠
く身体の底部に位置し、血液が渋滞しがちな部分だが、
施灸して血行の促進を図るには最も不向きな場所だけ
に、歩行や足踏み、青竹踏みなどで血流を円滑にしなく
てはならない。青竹踏器や突起付人工青竹治療器は、小
型軽量で持ち運びが容易なため、場所を選ばず使用でき
る便利さはあるが、足裏全域に点在する要穴(ようけつ
=ツボ)を同時にかつ正確に刺激するだけの機能は欠如
している。
【0006】歩行する人間の体重は両足と膝で支えら
れ、特に膝関節は体重を乗せ、曲げたり伸ばしたりクッ
ションの役目をしている。歩行距離が長くなると、それ
だけ、膝関節裏側にある経絡(足の太陽膀胱経や足の少
陰腎経)の、伸縮過多が禍いして経絡に疲労が蓄積す
る。極度に疲労すると太腿から膝にかけ痼(しこり)がで
き、腫(はれ)ることもある。この苦痛を解消するに当た
り、青竹踏器や人工青竹治療器を足踏みして、足裏の経
穴に刺激を与えながら、経路上に発生した疲労を揉みほ
ぐしてゆくが、累積疲労で歪開(わいかい=湾曲)した膝
関節の手入れに難渋する。
【0007】東洋医学では、両肘と両膝の4関節を四関
(しかん)という。四関より先端にある手や足の経穴に、
針を刺したり施灸していると、その刺激は中枢や内臓に
集中するという。それほど重要な経穴が四関に集中して
いる。青竹踏器などを踏むと、四関の先端部にある足裏
の経穴に与える刺激が、膝関節裏側の痼や腫れを解すと
いうが、例えば、長距離歩行で疲労した筋肉を、もう一
度、足踏み運動させるのは苦痛を伴う荒治療といえる。
【0008】発病すると医療機関で手当を受けるが、回
復しても、患者自身の自然治癒力が働かなければ、疾病
は快癒したとはいい難い。青竹踏器などの健康器具は、
自然治癒力を引き出す補助具だから、観念的には"病気
を治す"のではなく"身体を直す"のである。これらの健
康器の湾曲面で足踏みしていると、平衡感覚が失速して
バランスを失い不安定な姿態になりがちで、"身体を直
す"ということの狭義の意味での"姿勢を正す"という感
覚からは遠ざかるのである。
【0009】
【課題を解決するための手段】足には現在の健康状態が
鮮明に現れるといわれ、内臓に関連した疾病の変化も足
裏に出現するから、足裏の経穴を矯正することで心身の
健康は保たれてゆく。この課題を解決するに当たり、疾
病症状の緩和と健康促進という理念に基づいて、研究開
発に取り組み研鑽を重ねた結果、足裏を刺激する器具と
して著効の得られる足裏経穴刺激健康器を完成させた。
【0010】すなわち、前方に高く、後方に低く傾斜し
た踏み台に対して、足裏の経穴の位置に複数個の突起を
形成してなる足裏経穴刺激健康器としたのである。
【0011】ここで、標準的足形状において、経穴のう
ち特に重要な15穴の経穴からなる要穴を各経穴基準点と
し、これに各数個形成してなる足裏経穴刺激健康器を形
成したものや、サイズを異にする足形状における要穴を
各経穴基準点とし、これに少なくとも一個宛形成してな
る足裏経穴刺激健康器を形成する。
【0012】また、踏み台の前方にほぼ直立する取っ手
を設けて、踏み台上に足を載せて直立し、手で取っ手を
持つようにした。
【0013】
【作用】踏み台が前方に高く、後方に低く傾斜している
ので、その上へ直立して取っ手を握ることによって、膝
裏を苦痛なく伸ばすことができ、足の疲れを治す。踏み
台上面の突起は、足裏の経穴の位置に各複数個あるの
で、足のサイズがある範囲で変化しても要穴を効率よく
刺激することができ、身体各部の治癒に役立つ。
【0014】
【実施例】図1は本発明健康器の平面図であり、図2は
図1のA−A断面一部省略図である。踏み台1には踏み
板2と取っ手パイプ3の差込み穴4が2ヵ所の取っ手支
持部5がある。取っ手パイプ3は一本のパイプでもよい
が、図2のように短いパイプを継手パイプ6により連結
する継ぎ足しタイプにすると収納に便利である。
【0015】踏み板2には足裏形7があり、これには図
3に分離して図解しているように、標準的な足裏形7に
対する経穴のうち特に重要な15穴の要穴に対する経穴基
準点8と、各経穴基準点8に対して経穴の存在分布に応
じた範囲に最も効果的な刺激を与えるよう突起の形状を
設定、配置している。図3の足裏形7の内部には経穴基
準点8を15穴あらわし、足裏形7の外周に突起の形状を
平面図と断面図で示した。
【0016】昔から「老化は足から始まる」といわれ、現
代医学でも、足が変化するに伴い大脳が老(ふ)けボケに
繋がるとされている。足裏に関する足裏図を図5に示す
が、要穴(ようけつ)とされる15穴を選択して経穴基準点
8とし○印を付している。経穴はこれら要穴を中心にそ
れらの存在位置を様々な形状に分布させている。例えば
足心(そくしん=ツボの名称)のように、粒状で硬結性や
圧痛性のものや、心包区(しんぽうく=ツボの名称)のよ
うな、楕円状で知覚過敏帯が広範囲に存在するものもあ
る。また、足裏の形状や大きさは千差万別で同形同寸は
皆無であり、経穴のずれを想定して上記経穴基準点8の
○印を実線で囲んで経穴分布域9としている。本発明で
はこの経穴分布域9に対して1乃至複数個の突起を形成
したのである。
【0017】本発明の足裏経穴刺激健康器におけるこれ
ら突起は、標準的足裏の輪郭に対して、丸形突起10、楕
円形突起11のほか、様々な形状の異形突起としての雨垂
れ形突起12やレンズ形突起13などの中より、同形同士か
異形と異形を複数個組み合わせて、円形にしたり直列や
並列に配置している。例えば同形同士では、図3の足裏
形7の丸形突起10の5個を放射線状にしたり、楕円形突
起11の4個を直列に、あるいは異形の雨垂れ形突起12と
丸形突起10とを組合せたりして経穴基準点8をカバーす
るのである。突起の高さは10mm程度であるが、土踏まず
部位に限り、高さが10mmから14mmになるような勾配形態
にしている。
【0018】このように、従来の突起が、必ずしも経穴
に与える刺激として最適とは言い難いのであるが、本発
明の足裏経穴刺激健康器の突起は、経穴"足心"に対し
て、徐々に刺激の感度が高まるような形状を選定した
り、経穴"心包区"には、硬軟両様に作用する形状を選択
しているのである。足裏形の突起は汎用的には丸形突起
10や楕円形突起11の形状であるが、特殊形状の異形突起
は、本発明の足裏経穴刺激健康器のみが採用した特別形
状である。
【0019】ここに図3の足裏図で提案した図形以外の
突起形状を図4の(a)〜(f)に示した。図4中の(a)は
6角形突起14、(b)は8角形突起15、(c)は半円形突起
16、(d)は半円周端突出形突起17、(e)はドーナツ半裁
形突起18、そして(f)は十字形突起19である。
【0020】人間の足裏は、平坦地の歩行が適するよう
に偏平化しているが、足裏の大きさは千差万別だから、
経穴の存在位置はそれぞれ異なっており、図3足裏形7
に示す経穴基準点8の位置に、例えば、直径10mmの丸形
突起10を1本だけ配置しても足裏の経穴が必ずしも突起
の位置にくるとは限らないから所要の効果は望みにく
い。そこで、経穴"足心"のように粒状ならば、外径6mm
程度の丸形突起10を複数個配して集合体とし、経穴"心
包区"のように広範囲に存在していれば、楕円形突起で
細長形状は幅4mm、円形に近い形状では5mm幅の複数個
を、直列や並列にして経穴が突起に当たるようにしたの
である。
【0021】次に、膝や足首が歪開(わいかい=湾曲)し
ている人の足は疲れやすい。歪開した関節部を伸ばせ
ば、筋肉に痛みが走る。ここで、提案した足裏経穴刺激
健康器の踏み台1の踏み板2に、左右足裏の標準的な足
裏形7を形成し、かつ踏み板2は、傾斜角度が前方から
後方へ低く約15度程度傾斜させるのである。そして、こ
の踏み板の上へ突起がある足裏形から自分の足に合った
ものを選択して置く。足裏図の足枠内に収まっている。
【0022】足裏経穴刺激健康器の踏み板2上に起立す
ると、背筋を伸ばした姿勢を保つことは困難で、自(お
の)ずから、傾斜に対処する姿勢になって、伸ばし解す
効果は失われがちである。この事象に対処して、踏み台
1の前方2箇所に取っ手パイプの差込み穴4を設け、こ
の穴に取っ手パイプ3を差し込み、掌(たなごころ)で握
りしめるようにして体位の安定をはかり、直立姿勢が保
てるようにしている。
【0023】従来の青竹踏器は、土踏まずの痛みを除去
する目的で開発された足踏み器であり、本発明の足裏経
穴刺激健康器は、土踏まずを含む足裏全体の経穴に作用
する機器である。よって、前者と後者の相違は範囲差と
なって現れ、前者は足踏みをしながらの操法であるのに
対し、後者は体重を活用した負荷の操作だから、体圧に
よる反応も顕著に相違する。両者の特徴を対比すると表
1のようになる。
【0024】足元を照らしてよく見るという言葉を「脚
下照顧」といい、足裏の重要さを表している。本発明の
足裏経穴刺激健康器における、図3の足裏図と従来の図
5の足裏図の経穴は同一であるが、本発明の図3では要
穴を経穴基準点8であらわしているのに対し、従来の図
5の足裏図では○印を実線で囲み、経穴基準点8の点が
実線内にあることを示している。また、図5の足裏図の
○印内数字に対応する経穴に刺激を与えれば、その経穴
に関連した内臓に刺激が与えられる。数字番号と経穴各
部との相関を表2に示した。例えば、足裏図(図5)の番
号9は下欄の膵臓ということになる。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】足裏全体の経穴に刺激が波及するようにし
たものが、図3に示す突起を備える足裏経穴刺激健康器
であり、その経穴(○印)に番号数字を付した足裏形が図
5である。この番号数字に図3の足裏形の各種突起を配
置した表が、突起図柄表の表3である。この突起図柄表
の突起数量の合計本数は40本もあり、かつ合理的な形状
突起の組合せのために、足の長さや幅に関係なくどんな
足裏の人の経穴にも適応することになる。
【0028】
【表3】
【0029】両足に体重をかけると膝が痛む、膝を曲げ
ると抵抗を感じて正座が困難になるという兆候は、中年
以降の太った女性に多発する現象である。膝痛には、経
穴としての湧泉(ゆうせん)や然谷(ねんこく)に刺激を与
えながら膝裏を伸ばすようにするが、本発明の足裏経穴
刺激健康器は、経穴に刺激を与えながら膝裏をも伸縮さ
せる治療器である。この治療器で膝の裏側が伸ばせるの
は、踏み板2の傾斜角度がほぼ15度だから膝裏を伸ばし
た姿勢で起立しなければ不安定な姿勢になるからであ
る。傾斜角度をほぼ15度に設定した実際値の資料を基に
して、角度設定表とし表4に示す。
【0030】
【表4】
【0031】本発明の足裏経穴刺激健康器の踏み板上に
起立すると、傾斜角度が大きくなるにつれて、姿勢の崩
れが目立ってくる。踏み板の傾斜角度を20度以上にする
と、「ずり落ち気味で、膝裏を伸ばせば落下する恐れが
ある」ことになる。また傾斜角度が15度以下であると、
傾斜角度が小さくなるにつれ姿勢は安定してくるが、角
度が減少するにつれ、膝裏を意識して伸ばすようにな
る。そこで、踏み板1の前方に取っ手パイプの差込み穴
4を設け、この穴に直立した2本の取っ手パイプ3を掌
握すると、膝裏を伸ばしたまま直立姿勢が保てる。踏み
板2と取っ手パイプの距離を設定するまでの経過を表5
として提示した。また、傾斜角度が15度の踏み板に起立
すると、平面に立つよりも15度だけ反り身になって直立
する。反り身になると姿勢が崩れやすいために、重心が
傾斜した方向に15度だけ転位する。その結果、人間は膝
裏を伸ばしたままで直立するようになる。
【0032】
【表5】
【0033】
【発明の効果】足裏を下敷きにして両足で体重を支えて
いると、自重負荷で足の裏に疲労や痛みが累積する。こ
の疲労や痛みの反応点を本発明の足裏経穴刺激健康器で
足裏全域に刺激を与えると、血液の循環を旺盛にする効
果は一段と顕現される。それは、本発明の足裏経穴刺激
健康器には、丸形突起、楕円形突起、異形突起を備え、
経穴基準点を中心にしてこれらの突起の複数本を集合さ
せたり、組み合わせたり、直列や並列に配置して足裏全
域の経穴に作用させる仕組であるから、70余穴総ての反
応点を正常に導くため、日常生活における僅かな余暇を
割いて、足裏経穴刺激健康器により足裏を矯正するだけ
で、気になる症状や身体の異常が消滅してゆき、医療機
関に面倒を掛けることなく過ごせるようになるのであ
る。
【0034】移り変わりが激しい世相、夜型社会が影響
してか、寝覚めのよい朝は迎え難く前日の疲労を翌日に
持ち越しては、更に疲労を蓄積させて、慢性的な疲労感
や倦怠感を訴える人が多い。こうなると、少々の休養程
度では回復は望まれない。然し、就寝前に足裏経穴刺激
健康器にたった5分間程度の短時間乗っていれば、疲労
が回復するにつれて、不安定な姿勢になっていても背筋
が通り、膝の歪開も解消されてゆくのである。
【0035】歪開すると歩行が困難になり、蛇行するよ
うになるという。歪開を指圧や伸張器などで引き伸ばし
ていると、治療途上に痛みを感ずるものだが、本発明の
足裏経穴刺激健康器は、踏み板の傾斜角度が歪開の引き
伸ばしに適しているため、痛みを伴うことはない。した
がって、楽な気持ちになって歪開の伸張に努めている
と、疲労は回復してゆき、健康は増進されるため、睡眠
中でも新陳代謝が活発化して、壮快な目覚めで快適な朝
が迎えられ、日々活力の基となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本健康器の突起を省略した平面図である。
【図2】図1のA−A断面図(一部省略)である。
【図3】突起形状の組合せの一例を示す足裏図である。
【図4】(a)〜(f)は他の突起の形状例を示す平面図で
ある。
【図5】要穴の経穴基準点とその分布域を示す足裏図で
ある。
【符号の説明】
1 踏み台 2 踏み板 3 取っ手パイプ 4 差込み穴 5 取っ手支持部 6 継手パイプ 7 足裏形 8 経穴基準点 9 経穴分布域 10 丸形突起 11 楕円型突起 12 雨垂れ型突起 13 レンズ形突起 14 6角形突起 15 8角形突起 16 半円形突起 17 半円周端突出形突起 18 ドーナツ半裁形突起 19 十字形突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方に高く、後方に低く傾斜した踏み台
    に対して、足裏の経穴の位置に複数個の突起を形成して
    なる足裏経穴刺激健康器。
  2. 【請求項2】 突起は、標準的足形状における要穴を各
    経穴基準点とし、これに各複数個形成してなる足裏経穴
    刺激健康器。
  3. 【請求項3】 突起は、サイズを異にする足形状におけ
    る要穴を各経穴基準点とし、これに少なくとも一個宛形
    成してなる足裏経穴刺激健康器。
  4. 【請求項4】 踏み台の前方にほぼ直立する取っ手を設
    けてなる請求項1、2又は3記載の足裏経穴刺激健康
    器。
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