JPH05292550A - ダイヤルパルス認識装置 - Google Patents

ダイヤルパルス認識装置

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JPH05292550A
JPH05292550A JP9448092A JP9448092A JPH05292550A JP H05292550 A JPH05292550 A JP H05292550A JP 9448092 A JP9448092 A JP 9448092A JP 9448092 A JP9448092 A JP 9448092A JP H05292550 A JPH05292550 A JP H05292550A
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JP
Japan
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circuit
dial pulse
pulse
waveform
falling
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JP9448092A
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Inventor
Yoshinao Umezawa
義尚 梅澤
Seiichi Wada
誓一 和田
Kenichi Hirayama
健一 平山
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイヤルパルスに雑音が発生した場合にも十
分な認識率が得られる認識装置の提供 【構成】 装置は、回線が接続された後にダイヤルされ
たパルスを認識するものであって、A/D変換回路1
と、A/D変換回路1の出力側に接続された分析回路2
とを有し、分析回路2の出力側は、2つに分岐され、一
方が立下がり波形検出回路10に接続され、他方が立上
がり波形検出回路11に接続されている。波形検出回路
10,11の出力は、時間監視判定回路12に接続さ
れ、時間監視判定回路12出力は、カウンタ回路13に
接続されている。時間監視判定回路12は、ダイヤルパ
ルスの立下がりおよび立上がり周期に基づいてその正否
を判断する。カウンタ回路13は、判定回路12の出力
信号を計数して、その値を外部に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ダイヤルパルス認識
装置に関し、特に、回線接続後にダイヤル式電話機のダ
イヤル回転により発生するダイヤルパルスを認識するダ
イヤルパルス認識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時の電話回路においては、通常の電話
回線が接続された後に、種々の情報伝達手段として、ダ
イヤルパルス信号を利用することが提案されており、そ
の一例が、例えば、特開昭61−224696号公報に
示されている。
【0003】図9は、この公報に示されているダイヤル
パルス認識装置のブロック図である。同図において、認
識装置は、ダイヤルパルスの回転により発生するインパ
ルス応答をディジタル信号に変換するA/D変換器1
と、このA/D変換出力を分析して、雑音等を除去した
周期性信号を求める分析回路2を有している。この分析
回路2としては、例えば、昭和54年10月共立出版株
式会社発行の「音声認識」第32頁−第33頁記載の自
己相関関数法や同書第38頁−第39頁記載のケプスト
ラム分析が使用できる。
【0004】この分析回路2の出力は、図9(b)に示
すように、ダイヤルパルスの立上りおよび立下り(図9
(a))を示す周期性パルス信号となる。ダイヤルパル
ス認識装置は、さらにこの周期性パルスを計数するカウ
ンタ3と、上記周期性パルスのブレイク時間を計数する
時間検出回路4と、カウンタ出力と時間検出回路4の出
力に応答してダイヤルパルスの数を判定する判定手段5
とを有している。
【0005】カウンタ3は、可逆カウンタから構成さ
れ、図9(b)のパルスを計数する。このカウンタ3
は、パルス計数時に、パルスのブレイク期間を計数する
時間検出回路4が所定の時間(約33ミリ秒)を計数す
る前に、次のパルスを検出するときは、時間検出回路4
の信号によりカウンタ3のカウント数を1減ずるよう動
作し、メイクを示すパルスやノイズ性パルスを計数しな
い。
【0006】時間検出回路4は、上述したように、各ブ
レイク期間を計数するとともに、ダイヤルパルスの最初
から最後までの時間を計数する。判定回路5は、カウン
タ出力とこのカウンタ出力に対応する時間出力が時間検
出回路から得られたとき、カウンタ出力をダイヤル番号
として出力する。
【0007】例えば、この判定回路5は、カウンタ出力
をアドレスとし、カウンタ出力対応の時間を出力とする
ROMと、このROM出力と時間検出回路出力との差を
求める演算器とから構成され、この差が所定の値以内な
ら前記カウンタ出力をダイヤル番号として出力する。
【0008】すなわち、カウンタ出力が例えば3にもか
かわらず、時間検出出力が300ミリ秒の場合には、カ
ウンタ出力3はエラーと判定する。
【0009】一方、特開昭62−169597号公報や
特開昭63−14595号公報には、予め入力したダイ
ヤルパルスに基づいて特徴部分(メーク期間,ブレイク
期間,パルス周期)や計数結果(入力された信号がある
閾値を越えた回数)を抽出した標準を作製し、この標準
を記憶させておき、その後に入力されたダイヤルパルス
と前記標準とを比較することで、ダイヤルパルスを認識
しようとする装置が提案されている。しかしながら、こ
れらの従来の認識装置には、いずれも以下に説明する技
術的課題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、前者の認識
装置では、時間検出回路4でダイヤルパルスのブレーク
期間を計数し、これが所定期間経過しない前に、次のパ
ルスをカウンタ3で計数すると、これが不要なパルスで
あるとして除去する構成を採用しているが、ダイヤルパ
ルスの直前に雑音性パルスが発生すると、時間検出回路
4が起動されていないので、この雑音性パルスを除去す
ることができない。
【0011】また、後者の認識装置においても、ダイヤ
ルパルスに雑音が発生した場合には、リダイヤルが必要
になるとともに、何れもダイヤルパルスの強度に基づい
てパルスを認識しているので、十分な認識率が得られな
い。この発明は、以上述べた従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、ダイヤルパ
ルスに雑音が発生した場合にも十分な認識率が得られる
ダイヤルパルス認識装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明は、回線接続後に発せられたダイヤルパル
スの認識装置において、前記ダイヤルパルスの立下がり
を検出する立下がり波形検出回路と、前記ダイヤルパル
スの立上がりを検出する立上がり波形検出回路と、前記
立下がりおよび立上がり波形検出回路の信号を受けて、
前記ダイヤルパルスの立下がりおよび立上がり周期に基
づいてその正否を判断する時間監視判定回路と、前記時
間監視判定回路の出力信号を受けて、これを計数するカ
ウンタ回路とからなることを特徴とする。
【0013】また、第2発明は、回線接続後に発せられ
たダイヤルパルスの認識装置において、前記ダイヤルパ
ルスの立下がりを検出し、該ダイヤルパルスの立下がり
周期からその正否を判断する立下がり波形検出回路と、
前記立下がり波形検出回路の信号を受けて、前記ダイヤ
ルパルスの立下がり周期を監視する立下がり波形時間監
視回路と、前記立下がり検出回路の信号を受けて前記ダ
イヤルパルスの立下がり回数を計数する第1のパルス計
数回路と、前記ダイヤルパルスの立上がりを検出し、該
ダイヤルパルスの立上がり周期からその正否を判断する
立上がり波形検出回路と、前記立上がり波形検出回路の
信号を受けて、前記ダイヤルパルスの立上がり周期を監
視する立上がり波形時間監視回路と、前記立上がり波形
検出回路の信号を受けて前記ダイヤルパルスの立上がり
回数を計数する第2のパルス計数回路と、前記第1およ
び第2の計数回路の出力信号を受け、これらの信号のう
ち計数値の大きい方を前記ダイヤルパルス信号として認
識送出する総合判定回路とからなることを特徴とする。
【0014】さらに、第3発明は、回線接続後に発せら
れたダイヤルパルスの認識装置において、入力パルスの
特徴波形を抽出する分析回路と、前記ダイヤルパルスの
特徴波形から予め作成された標準パターンを格納する標
準パターンメモリと、前記分析回路の出力信号を受け、
前記入力パルスの特徴波形と前記標準パターンとを比較
演算して、これらの類似度合いを距離値として出力する
照合演算回路と、前記照合演算回路の出力に基づいてダ
イヤルパルスを検出して、計数回路に出力するダイヤル
パルス検出回路とを有することを特徴とする。
【0015】
【作用】上記構成の第1発明によれば、ダイヤルパルス
を立下がりと立上がりとに別けてその正否を時間監視判
定回路で判断するので、何れか一方に雑音が混入しても
ダイヤルパルスを正確に認識できる。
【0016】また、第2発明によれば、ダイヤルパルス
を立下がりと立上がりとに別けてその正否を波形検出回
路で判断し、さらにその結果を判定回路で総合的に判断
するので、雑音が混入してもダイヤルパルスを正確かつ
安定的に認識できる。
【0017】さらに、第3発明によれば、ダイヤルパル
スの特徴的部分と、標準パターンとを波形同士の比較に
おいて類似しているか否かにより判断するので、ダイヤ
ルパルスの認識率が向上する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について添付図
面を参照にして詳細に説明する。なお、以下の説明で
は、前述した従来例と同一若しくは相当する部分に同一
符号を用いる。図1は、本発明にかかるダイヤルパルス
認識装置の第1実施例を示すブロック図である。
【0019】同図に示すダイヤルパルス認識装置は、回
線が接続された後にダイヤルされたパルスを認識するも
のであって、従来のこの種の装置と同様に、A/D変換
回路1と、A/D変換回路1の出力側に接続された分析
回路2とを有している。分析回路2の出力側は、2つに
分岐され、一方が立下がり波形検出回路10に接続さ
れ、他方が立上がり波形検出回路11に接続されてい
る。
【0020】立下がり波形検出回路10及び立上がり波
形検出回路11の出力は、いずれも時間監視判定回路1
2に接続され、時間監視判定回路12の出力は、カウン
タ回路13に接続されている。カウンタ回路13は最終
認識結果を外部に出力する。
【0021】以上の構成のダイヤルパルス認識装置で
は、一般公衆回線より入力されるパルスが、まずA/D
変換回路1に入力され、A/D変換回路1では、あらか
じめ決められているサンプリング周期に従ってA/D変
換が行われる。A/D変換回路1でディジタル化された
パルスは、分析回路2に入力される。
【0022】分析回路2では、入力されたパルスの分析
処理を行い、入力パルス波形の特徴量を抽出する。本発
明では、後で述べるように、ダイヤルパルスの立下がり
波形と立上がり波形を別々に検出するために、分析処理
としても、立下がり波形と立上がり波形で区別が明瞭に
なるような分析手法を用いる。上記の分析手法の例とし
ては、一次差分法(サンプルと1つ前のサンプルとの
差)などがある。
【0023】分析回路2の出力は、2つに分岐して、そ
れぞれ立下がり波形検出回路10及び立上がり波形検出
回路11に入力される。立下がり波形検出回路10及び
立上がり波形検出回路11は、分析回路2の出力信号に
基づいてダイヤルパルスの立下がり波形、立上がり波形
をそれぞれ検出し、その旨を出力する。
【0024】立下がり波形検出回路10及び立上がり波
形検出回路11の出力は、時間監視判定回路12に入力
される。時間監視判定回路12は、検出された立下がり
波形,立上がり波形の間隔を監視しており、ダイヤルパ
ルスであると確認した場合、カウンタ回路13にその旨
を出力する。
【0025】図2に、時間監視判定回路12のダイヤル
パルス確認動作の説明図を示している。図2では、立下
がり波形検出,立上がり波形検出およびダイヤルパルス
確認は、それぞれパルスで図示してある。時間監視判定
回路12は、立下がり波形検出回路10の出力と立上が
り波形検出回路11の出力とを受けて、(立下がり)−
(立上がり)までの間隔tBM、(立下がり)−(立下が
り)までの間隔tBBを演算し、立下がり波形がある一定
時間検出されない場合は、そこでダイヤルパルスが終了
したと判定する。
【0026】そして間隔tBM,tBBが、ともにダイヤル
パルスの規定時間内であるとき、検出されたパルスは、
ダイヤルパルスであると確認されて、時間監視判定回路
12はその旨を出力する。ただし、最終パルスの場合に
は、tBBが算出されないため、tBMが規定時間以内であ
れば、検出されたパルスはダイヤルパルスであると判定
し、その旨を出力する。
【0027】図3はダイヤルパルスに雑音が混入した例
について示している。ここでは、雑音aを立下がり波
形、雑音bを立上がり波形として示している。雑音a,
bのため立下がり波形検出回路10および立上がり波形
検出回路11の出力信号は、それぞれ図3に示す状態に
なる。このような信号が時間監視判定回路12に入力さ
れると、まず、初めにtBM1が演算される。するとtBM
1が規定時間を満たさないことが確認される。次に、t
BM2が演算され、これが規定時間を満たしていることを
確認する。
【0028】次に、第2パルス確認のためにtBB1が演
算される。tBB1は、規定時間を満たしていることが確
認される。次にtBM3が演算される。tBM3は規定時間
を満たしていないことが確認される。次にtBM4が演算
され、これも規定時間を満たしていないことが確認され
る。以下同様にしてパルスの間隔時間tBMn,tBBnが
順次演算確認されることになる。
【0029】この結果、図3に示す例では、tBMとtBB
とがともにダイヤルパルスの規定時間内であることが確
認された部分でのみ時間監視判定回路12から出力信号
が送出される。カウンタ回路13では、時間監視判定回
路12によって確認されたダイヤルパルスを計数し、こ
れを認識結果として出力する。
【0030】さて、以上のように構成されたダイヤルパ
ルス認識装置では、ダイヤルパルスの立下がりと立上が
りとを別々に波形検出回路10,11で検出し、検出さ
れたこれらの情報に基づいて、ダイヤルパルスであるか
否かを時間監視判定回路12で判断するので、立下がり
あるいは立上がりの何れか一方に雑音が混入したとて
も、他方で正確な認識が行われ、認識時の不安定さが解
消され、高い認識率を得ることが期待できる。
【0031】図4および図5は、この発明にかかる認識
装置の第2実施例を示している。同図に示すダイヤルパ
ルス認識装置は、第1実施例と同様に、A/D変換回路
1と、A/D変換回路1の出力側に接続された分析回路
2とを有している。分析回路2の出力側は、2つに分岐
され、一方が立下がり波形検出回路14に接続され、他
方が立上がり波形検出回路15に接続されている。
【0032】立下がり波形検出回路14,立上がり波形
検出回路15は、それぞれ立下がり波形時間監視回路1
6,立上がり波形時間監視回路17と接続されている。
また、立下がり波形検出回路14,立上がり波形検出回
路15の出力は、それぞれ立下がり波形計数回路18,
立上がり波形計数回路19にそれぞれ接続されている。
【0033】立下がり波形計数回路18と立上がり波形
計数回路19の出力は、総合判定回路20に接続され、
総合判定回路20の出力が最終的な認識結果となる。以
下、各部の動作について説明する。A/D変換回路1
と、分析回路2の動作は、従来技術の項で説明した通り
である。分析回路2の出力は、2つに分岐して、立下が
り波形と立上がり波形とを立下がり波形検出回路14と
立上がり波形検出回路15とで別々に検出する。立下が
り波形と立上がり波形の検出以降の信号処理は、基本的
に同じなのでここでは、立下がり波形の処理についての
み説明する。
【0034】立下がり波形検出回路14では、分析回路
2の出力を受けて、立下がり波形の検出を行うわけであ
るが、それに先立って、立下がり波形時間監視回路16
をリセットしておく。また、立下がり波形計数回路18
に内蔵するパルス回数保持レジスタ(図示せず)もリセ
ットしておく。
【0035】第1の立下がり波形を検出したら、立下が
り波形検出回路14は、その旨を立下がり波形計数回路
18に通知するとともに、立下がり波形時間監視回路1
6に対して、時間監視開始の通知を発する。立下がり波
形時間監視回路16は、これを受けて、時間監視を開始
する。立下がり波形計数回路18は、立下がり波形検出
回路14からのパルス検出通知信号を受け取ったら、内
部に持つパルス回数保持レジスタ(図示せず)の内容を
インクリメントする。
【0036】そして、n(n≧2)番めの立下がり波形
を、立下がり波形検出回路14が検出した場合には、以
下のような動作を行う。立下がり波形検出回路14は、
第n番めの立下がり波形を検出した際に、その時点での
立下がり波形時間監視回路16を参照して、1つ前の立
下がり波形からの経過時間tn を演算する。次に、この
n が、ダイヤルパルスの規定時間範囲の中に入ってい
るかどうかの判定を行う。そして、tn が規定時間範囲
内になければ、異常であると判定して、立下がり波形検
出動作を中止する。
【0037】tn が規定時間範囲内にあれば、正常であ
ると判定して、立下がり波形検出回路14は、立下がり
波形計数回路18に、立下がり波形を検出した旨を通知
し、立下がり波形時間監視回路16に対しては、時間監
視の再開始を指示する。これを受けた立下がり波形計数
回路18は、内部のパルス回数保持レジスタをインクリ
メントし、立下がり波形時間監視回路16はリセットさ
れ、時間監視が再び開始され、来たるべき次の立下がり
波形のための準備を行う。
【0038】以上のようにして、次々と立下がり波形を
順次検出して、ある一定時間波形が検出されなかった場
合、ダイヤルパルスの終了とする。立上がり波形の検出
も同様にして行う。尚、検出の方法については、従来技
術の項で述べたように、パワーを用いる方法や、パター
ンマッチング法を用いることができる。
【0039】総合判定回路20は、ダイヤルパルスが終
了した時点で、立下がり波形計数回路18、立上がり波
形計数回路19の出力を受けて、その数の多い方をパル
ス数として、必要な情報に変換して、それを認識結果と
して出力する。
【0040】第4図は、雑音性パルスがダイヤルパルス
の立下がり時に混入した場合の動作説明図である。図で
は、ダイヤルパルスの“3”が入力された際、2番めの
立下がり時に雑音性パルスが混入した場合を示してい
る。図のように雑音性パルスが混入したために、分析部
出力も乱れてしまい、立下がり波形検出において検出さ
れない。第1の立下がり波形と第3の立下がり波形の間
隔tB1が規定時間範囲を満たさないため、立下がり波形
パルス計数部の出力は“1”である。一方、立上がり波
形の方は正常であるので、立上がり波形パルス計数部の
出力は最終的に“3”となる。そして認識結果として
は、双方の計数値を比較して、“3”が出力される。
【0041】以上のダイヤルパルス認識装置によれば、
ダイヤルパルスの立下がりおよび立上がりを別々に検出
し、これらの両方の情報に基づいて総合判定回路20で
パルスを認識するので、安定した認識動作を行うことが
できる。
【0042】図6から図8は、この発明の第3実施例を
示している。この実施例のダイヤルパルス認識装置は、
上記実施例と同様にA/D変換回路1と、A/D変換回
路1の出力側に接続された分析回路2とを有している。
【0043】分析回路2の出力側には、照合演算回路2
1が接続されており、この照合演算回路21は、標準パ
ターンメモリ22に記憶されているパルス波形と、分析
回路2から入力されたパルス波形とを比較演算し、その
類似度合いを距離値に変換して出力する。
【0044】そして、照合演算回路21の出力側には、
ダイヤルパルスを検出するダイヤルパルス検出回路23
が接続され、この検出回路23の出力側には、検出され
たダイヤルパルスを計数して、その値を外部に出力する
カウンタ回路24が接続されている。
【0045】以上の構成の認識装置では、回線接続後に
一般公衆回線より入力されるダイヤルパルスは、まず、
A/D変換回路1に入力される。A/D変換回路1で
は、予め決められているサンプリング周期に従って、ア
ナログ−デジタル変換が行われ、デジタル化された信号
が分析回路2に入力される。
【0046】分析回路2では、入力された複数のパルス
信号を1つの単位(これをフレームという)として分析
処理を行う。分析処理の手法としては、従来技術で述べ
た自己相関関数法,ケプストラム法,その他の手法が採
用される。分析回路2からは、1フレーム毎に分析結果
が照合演算回路21に送られる。
【0047】分析回路2の出力信号は、図7に示すよう
に、ダイヤルパルスの立下がり,立上がりにて特徴的な
波形となる。このような信号が入力された照合演算回路
21では、1フレーム毎に標準パターンとの比較演算を
行う。
【0048】ここで、標準パターンとは、予め分析回路
2の出力から切り出したダイヤルパルスの特徴波形であ
り、図7では、その一例として、ダイヤルパルスの立下
がり時の特徴波形を標準パターンとして示している。こ
れ以外にも、例えば、立上がり時の波形や、立下がり,
立上がり時の両方の波形を標準パターンとして採用する
ことができる。
【0049】このような標準パターンは、装置の使用に
先立って予め作成し、標準パターンメモリ22に格納し
ておく。照合演算回路21で行われる入力パルスと標準
パターンとの比較演算には、ユークリッド距離尺度や市
街地距離尺度が用いられる。このような距離尺度を用い
た場合、入力パルスの特徴波形と標準パターンとが類似
している程距離値は小さくなる。
【0050】図7に示した例では、ダイヤルパルスの立
下がり時において、分析回路2の特徴波形と標準パター
ンとがほぼ一致することになるので、この部分において
距離値が最も小さくなり、照合演算回路21の出力が極
小値となっている。ダイヤルパルス検出回路23は、予
め決められた閾値よりも照合演算回路21の出力が小さ
く、かつ、極小値である点をダイヤルパルスの存在点と
して検出し、カウンタ回路24に出力する。
【0051】この信号を受けたカウンタ回路24は、ダ
イヤルパルスの数を計数し、その値を外部に送出する。
図8は、ダイヤルパルスに雑音が混入した場合を示して
いる。同図に示すように、雑音が混入したとても、照合
演算回路21で標準パターンとダイヤルパルスの特徴波
形とを比較演算するため、雑音の特徴波形と標準パター
ンとの類似度合いが小さくなり、この結果、距離値が大
きくなって、雑音部分はダイヤルパルスとして検出され
ない。
【0052】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
の構成によれば、ダイヤルパルスの立下がり波形と立上
がり波形とを別々に検出し、その両方の情報に基づいて
総合的な判断が行われるので、認識時の不安定さが克服
され、高い認識率が得られる。また、請求項2の構成に
よれば、ダイヤルパルスの検出、及び計数を立下がり
時、立上がり時でそれぞれ別々に行い、その計数値の多
い方を認識結果として用いるようにしたため、立下がり
波形、あるいは立上がり波形が雑音等で乱れてしまって
も安定した認識動作が実現でき、その結果、認識率の向
上が期待できる。
【0053】さらに、請求項3の構成によれば、ダイヤ
ルパルス認識は、パルスの特徴波形と標準パターンとを
波形同士の比較演算によって行われるるので、雑音性パ
ルスの誤認識が非常に少なくなり、認識率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるダイヤルパルスの認識装置の第
1実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の認識装置の要部の波形を示す説明図であ
る。
【図3】図1の認識装置で雑音が混入した場合の要部の
波形を示す説明図である。
【図4】本発明にかかるダイヤルパルスの認識装置の第
2実施例を示すブロック図である。
【図5】図4の認識装置の要部の波形を示す説明図であ
る。
【図6】本発明にかかるダイヤルパルスの認識装置の第
3実施例を示すブロック図である。
【図7】図6の認識装置の要部の波形を示す説明図であ
る。
【図8】図6の認識装置で雑音が混入した場合の要部の
波形を示す説明図である。
【図9】従来の認識装置を示すブロック図である。
【図10】図9の認識装置の要部の波形を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 A/D変換回路 2 分析回路 10 立下がり波形検出回路 11 立上がり波形検出回路 12 時間監視判定回路 13 カウンタ回路 14 立下がり波形検出回路 15 立上がり波形検出回路 16 立下がり波形時間監視回路 17 立上がり波形時間監視回路 18 立下がり波形計数回路 19 立上がり波形計数回路 20 総合判定回路 21 照合演算回路 22 標準パターンメモリ 23 ダイヤルパルス検出回路 24 カウンタ回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回線接続後に発せられたダイヤルパルス
    の認識装置において、 前記ダイヤルパルスの立下がりを検出する立下がり波形
    検出回路と、 前記ダイヤルパルスの立上がりを検出する立上がり波形
    検出回路と、 前記立下がりおよび立上がり波形検出回路の信号を受け
    て、前記ダイヤルパルスの立下がりおよび立上がり周期
    に基づいてその正否を判断する時間監視判定回路と、 前記時間監視判定回路の出力信号を受けて、これを計数
    するカウンタ回路とからなることを特徴とするダイヤル
    パルス認識装置。
  2. 【請求項2】 回線接続後に発せられたダイヤルパルス
    の認識装置において、 前記ダイヤルパルスの立下がりを検出し、該ダイヤルパ
    ルスの立下がり周期からその正否を判断する立下がり波
    形検出回路と、 前記立下がり波形検出回路の信号を受けて、前記ダイヤ
    ルパルスの立下がり周期を監視する立下がり波形時間監
    視回路と、 前記立下がり検出回路の信号を受けて前記ダイヤルパル
    スの立下がり回数を計数する第1のパルス計数回路と、 前記ダイヤルパルスの立上がりを検出し、該ダイヤルパ
    ルスの立上がり周期からその正否を判断する立上がり波
    形検出回路と、 前記立上がり波形検出回路の信号を受けて、前記ダイヤ
    ルパルスの立上がり周期を監視する立上がり波形時間監
    視回路と、 前記立上がり波形検出回路の信号を受けて前記ダイヤル
    パルスの立上がり回数を計数する第2のパルス計数回路
    と、 前記第1および第2の計数回路の出力信号を受け、これ
    らの信号のうち計数値の大きい方を前記ダイヤルパルス
    信号として認識送出する総合判定回路とからなることを
    特徴とするダイヤルパルス認識装置。
  3. 【請求項3】 回線接続後に発せられたダイヤルパルス
    の認識装置において、 入力パルスの特徴波形を抽出する分析回路と、 前記ダイヤルパルスの特徴波形から予め作成された標準
    パターンを格納する標準パターンメモリと、 前記分析回路の出力信号を受け、前記入力パルスの特徴
    波形と前記標準パターンとを比較演算して、これらの類
    似度合いを距離値として出力する照合演算回路と、 前記照合演算回路の出力に基づいてダイヤルパルスを検
    出して、計数回路に出力するダイヤルパルス検出回路と
    を有することを特徴とするダイヤルパルス認識装置。
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