JPH05292059A - スペクトラム拡散受信機 - Google Patents

スペクトラム拡散受信機

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Publication number
JPH05292059A
JPH05292059A JP4090859A JP9085992A JPH05292059A JP H05292059 A JPH05292059 A JP H05292059A JP 4090859 A JP4090859 A JP 4090859A JP 9085992 A JP9085992 A JP 9085992A JP H05292059 A JPH05292059 A JP H05292059A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decision feedback
feedback filter
multiplier
spread spectrum
output
Prior art date
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Pending
Application number
JP4090859A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Ogawa
俊明 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4090859A priority Critical patent/JPH05292059A/ja
Publication of JPH05292059A publication Critical patent/JPH05292059A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、干渉波、マルチパスを抑圧
することができ、誤り率特性が高く、信頼性の高いスペ
クトラム拡散受信機を提供することにある。 【構成】この発明は、ベースバンドに変換された受信信
号を第1のトランスバーサル遅延タップ列に入力して第
1の係数列による重み付けを行い、フィードバック信号
を第2のトランスバーサル遅延タップ列に入力して第2
の係数列による重み付けを行い、両タップ列の出力を加
算器で加算出力する判定帰還フィルタと、この判定帰還
フィルタの出力に送信で用いられた疑似ランダム信号を
かけ合わせてスペクトルを逆拡散する第1の乗算器と、
この乗算器の出力を積分出力する積分器と、この積分器
の出力に上記疑似ランダム信号をかけ合わさせてスペク
トルを拡散して前記判定帰還フィルタにフィードバック
する第2の乗算器とを具備して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば干渉波やマル
チパス等が存在する悪条件下でスペクトラム拡散方式で
通信を行う場合に用いられるスペクトラム拡散受信機に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、スペクトラム拡散通信方
式は、データに疑似ランダム信号をかけ合わせることに
よりスペクトルを拡散して伝送するデジタル通信方式で
ある。この通信方式の受信機は、まず受信信号をベース
バンドに変換し、送信で用いられた疑似ランダム信号を
かけ合わせてスペクトルを逆拡散することにより元のデ
ータを取り出すようになっている。
【0003】しかしながら、従来のスペクトラム拡散受
信機では、干渉波やマルチパス等が存在する悪条件下で
用いると、それを抑圧する機能を備えていないため、デ
ータの劣化が生じ、誤ったデータを受信する可能性が高
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のスペクトラム拡散受信機では、干渉波やマルチパス
等が存在する悪条件下で用いると、それを抑圧する機能
を備えていないため、データの劣化が生じ、誤ったデー
タを受信する可能性が高く、信頼性に欠ける。
【0005】この発明は上記の問題を解決するためにな
されたもので、干渉波、マルチパスを抑圧することがで
き、誤り率特性が高く、信頼性の高いスペクトラム拡散
受信機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、受信信号をベースバンドに変換し、送信
で用いられた疑似ランダム信号をかけ合わせてスペクト
ルを逆拡散することにより元のデータを取り出すスペク
トラム拡散受信機において、それぞれ複数段の遅延タッ
プからなる第1、第2のトランスバーサル遅延タップ列
と、両タップ列の各タップ出力を加算合成する加算器と
を備え、前記ベースバンドに変換された受信信号を第1
のトランスバーサル遅延タップ列に入力して第1の係数
列による重み付けを行い、フィードバック信号を第2の
トランスバーサル遅延タップ列に入力して第2の係数列
による重み付けを行い、両タップ列の出力を加算器で加
算出力する判定帰還フィルタと、この判定帰還フィルタ
の出力に送信で用いられた疑似ランダム信号をかけ合わ
せてスペクトルを逆拡散する第1の乗算器と、この乗算
器の出力を積分出力する積分器と、この積分器の出力に
上記疑似ランダム信号をかけ合わせてスペクトルを拡散
して前記判定帰還フィルタにフィードバックする第2の
乗算器とを具備して構成される。
【0007】
【作用】上記構成によるスペクトラム拡散受信機では、
受信信号のデータ列が時間と独立しているという時間依
存性を利用したものであり、判定帰還フィルタにおい
て、第1のタップ列の重み係数列を適当に設定して、受
信信号に重み付けすることにより干渉波を除去し、この
とき発生するシンボル間干渉を、積分器の出力を再度ス
ペクトル拡散して判定帰還フィルタにフィードバック
し、第2のタップ列の重み付け係数列を適当に設定し
て、フィードバック信号に重み付けすることにより補正
する。さらに、受信信号にマルチパスが含まれている場
合には、マルチパスがデータ信号以外に複数の遅延信号
が受信されたときに発生し、ベースバンド上では、一種
のシンボル間干渉となることに鑑み、干渉波の場合と同
様に、判定帰還フィルタの第2のタップ列の重み付け係
数列を適当に設定して、フィードバック信号に重み付け
することにより補正する。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
詳細に説明する。
【0009】図1はこの発明に係るスペクトラム拡散受
信機の構成を示すものである。図1において、アンテナ
系(図示せず)からの受信信号INは同期検波器11で
検波され、低域通過フィルタ12を通過してベースバン
ドに変換される。このベースバンドに変換された検波信
号は、この発明の特徴とする判定帰還フィルタ13に供
給される。
【0010】この判定帰還フィルタ13の出力は乗算器
14により送信で用いられた疑似ランダム信号PN
(t)がかけ合わされてスペクトルの逆拡散を受けた
後、積分器15で積分される。この積分出力は、リミッ
タ16を介し、乗算器17で再度疑似ランダム信号PN
(t)がかけ合わされてスペクトル拡散され、判定帰還
フィルタ13にフィードバックされる。
【0011】上記判定帰還フィルタ13は、それぞれn
段の遅延タップからなる第1、第2のトランスバーサル
遅延タップ列131,132と、両タップ列131,1
32の各タップ出力を加算合成する加算器133で構成
される。このフィルタ13に入力された検波信号は第1
のトランスバーサル遅延タップ列131に入力され、係
数列α(α1 ,α2 ,…,αn )によって重み付けされ
て加算器133に送られる。また、フィードバックされ
た検波信号は第2のトランスバーサル遅延タップ列13
2に入力され、係数列β(β1 ,β2 ,…,βn )によ
って重み付けされて加算器133に送られ、131のフ
ィルタ出力と加算出力される。
【0012】尚、上記積分器15の出力は検波出力とな
るが、一般には差動PSK変調されているので、さらに
差動検波回路18で差動検波する必要がある。この検波
出力は復調回路19に送られ、これによって復調データ
が得られる。
【0013】また、上記判定帰還フィルタ13は片側判
定帰還フィルタ(one-sided DF FILTER )の構成で実現
しているが、このフィルタ構成の前段にさらにN個のタ
ップ列を付加し、係数列α(α-n,…,α-2,α-1,α
1 ,α2 ,…,αn )によって重み付けする両側判定帰
還フィルタ(two-sided DF FILTER )の構成としてもよ
い。上記構成について、以下、その動作を説明する。
【0014】まず、受信信号に干渉波のみが含まれてい
る場合を考える。データ信号はランダムな“1”と
“0”であるため、サンプリング後の信号は時間と独立
な信号となっている。この発明は、その時間依存性を利
用したものであり、判定帰還フィルタ13において、第
1のタップ列131の重み係数列αを適当に設定して、
受信信号に重み付けすることにより、干渉波のみを除去
することが可能となる。
【0015】但し、このとき、データ信号においてシン
ボル間干渉が発生する。この干渉は、積分器15の出力
を再度スペクトル拡散して判定帰還フィルタ13にフィ
ードバックし、第2のタップ列132の重み付け係数列
βを適当に設定して、フィードバック信号に重み付けす
ることにより補正できる。
【0016】次に、受信信号にマルチパスが含まれてい
る場合を考える。マルチパスはデータ信号以外に複数の
遅延信号が受信されたときに発生する。これはベースバ
ンド上でみると、一種のシンボル間干渉となる。この干
渉は、干渉波の場合と同様に、判定帰還フィルタ13の
第2のタップ列132の重み付け係数列βを適当に設定
して、フィードバック信号に重み付けすることにより補
正できる。
【0017】実際に重み付け係数列α、βを決定するに
は、カルマンアルゴリズムを用いる。まず、全ての重み
を0とし、判定帰還フィルタ13の出力と送信データと
の誤差を求めて、カルマンアルゴリズムによってα、β
を更新する。数ビットこの動作を繰り返すと、干渉波、
マルチパスを抑圧するのに最適な重みが決定する。
【0018】図2にこの重み決定動作をシュミレーショ
ンした結果を示す。図2において、横軸は繰返し回数、
縦軸は誤差の二乗平均値を表し、図中の“LMS”は最
小二乗法を用いた場合、“RLS”はカルマンアルゴリ
ズムを用いた場合を示しており、aは片側判定帰還フィ
ルタ構成によるLMS、bは両側判定帰還フィルタ構成
によるLMS、cは片側判定帰還フィルタ構成によるR
LS、dは両側判定帰還フィルタ構成によるRLSを表
している。図2から明らかなように、100回程度繰り
返すと重みα、βは収束し、誤差が変化しなくなる。
【0019】復調出力の誤り率について、図2の結果を
利用して、コンピュータシュミレーションした結果を図
3に示す。図3において、横軸は入力S/N比、縦軸は
ビットエラーレートを示しており、aは判定帰還フィル
タ13を使用いない場合、bは判定帰還タップ列132
を使用しない場合(通常のFIRフィルタ)、cは片側
判定帰還フィルタ13を使用した場合、dは両側判定帰
還フィルタを使用した場合を表している。図3から明ら
かなように、判定帰還フィルタ13を用いれば、干渉
波、マルチパスを抑圧でき、これによって誤り率特性が
改善される。
【0020】したがって、上記構成によるスペクトラム
拡散受信機は、伝送路の条件が変化する毎に、上記の重
み決定動作を行うことにより、干渉波、マルチパスを共
に効果的に抑圧することが可能となる。特に、この受信
機をマルチパス等の影響が大きい移動体通信に適応する
ことによって、データ誤りの少ないデータ伝送が可能と
なる。尚、この発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変形しても、同様に実施可能であることはいうまでも
ない。
【0021】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、干渉
波、マルチパスを抑圧することができ、誤り率特性が高
く、信頼性の高いスペクトラム拡散受信機を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るスペクトラム拡散受信機の一実
施例を示すブロック回路図。
【図2】上記実施例の重み決定動作を示すシュミレーシ
ョン特性図。
【図3】上記実施例の復調出力の誤り率について、図2
の結果を利用して、コンピュータシュミレーションした
結果を示す誤り率特性図。
【符号の説明】
11…同期検波器、12…低域通過フィルタ、13…判
定帰還フィルタ、131…第1のトランスバーサル遅延
タップ列、132…第2のトランスバーサル遅延タップ
列、133…加算器、14…乗算器、15…積分器、1
6…リミッタ、17…乗算器、18…差動検波回路、1
9…復調回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信信号をベースバンドに変換し、送信で
    用いられた疑似ランダム信号をかけ合わせてスペクトル
    を逆拡散することにより元のデータを取り出すスペクト
    ラム拡散受信機において、 それぞれ複数段の遅延タップからなる第1、第2のトラ
    ンスバーサル遅延タップ列と、両タップ列の各タップ出
    力を加算合成する加算器とを備え、前記ベースバンドに
    変換された受信信号を第1のトランスバーサル遅延タッ
    プ列に入力して第1の係数列による重み付けを行い、フ
    ィードバック信号を第2のトランスバーサル遅延タップ
    列に入力して第2の係数列による重み付けを行い、両タ
    ップ列の出力を加算器で加算出力する判定帰還フィルタ
    と、 この判定帰還フィルタの出力に送信で用いられた疑似ラ
    ンダム信号をかけ合わせてスペクトルを逆拡散する第1
    の乗算器と、 この乗算器の出力を積分出力する積分器と、 この積分器の出力に上記疑似ランダム信号をかけ合わせ
    てスペクトルを拡散して前記判定帰還フィルタにフィー
    ドバックする第2の乗算器と、 を具備するスペクトラム拡散受信機。
  2. 【請求項2】前記第1、第2の係数列はカルマンアルゴ
    リズムを用いて決定することを特徴とする請求項1記載
    のスペクトラム拡散受信機。
JP4090859A 1992-04-10 1992-04-10 スペクトラム拡散受信機 Pending JPH05292059A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4090859A JPH05292059A (ja) 1992-04-10 1992-04-10 スペクトラム拡散受信機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4090859A JPH05292059A (ja) 1992-04-10 1992-04-10 スペクトラム拡散受信機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05292059A true JPH05292059A (ja) 1993-11-05

Family

ID=14010288

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4090859A Pending JPH05292059A (ja) 1992-04-10 1992-04-10 スペクトラム拡散受信機

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JP (1) JPH05292059A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6888812B1 (en) 1999-02-19 2005-05-03 Nec Corporation CDMA receiver

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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