JPH05292015A - 衛星／無線電話移動体システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 セル状電話サービスを有しない領域内の移動
加入者の地上電話網へのアクセスを可能にする。 【構成】システム１０は、自身がゲートウエイを具える
セル状電話系１２，１４，１６，１８を含む。システム
１０は、ユーザの網データベース２０と、衛星サービス
領域２４にサービスする衛星２２を有する衛星通信系
と、地上の網制御部２５と、衛星制御センター２６と、
少くとも１つの網調整ゲートウエイ２８と、移動体３０
と、パケット交換網３２と複数のリンク３４，３６，３
８，４０から成る。前記ゲートウエイの各１つが衛星を
介してユーザの地上通信系への呼の通信リンクを確立
し、呼についてのチャンネルとは独立して、通信路を介
してネットワークデータベース管理装置及びネットワー
クデータベースのコピーの間で通信を行う手段をもつ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本出願人による1991年3 月29日付
けで出願された米国特許出願第678,931 号明細書では、
周回衛星が、地上をベースにしたデータべース管理装置
と協働して呼の設定を切替えかつこれを制御するための
制御装置を包含した胞組織電話システムを開示する。本
発明は代替解決方法を提供するものである。

【０００２】本発明は、一つまたは複数の周回衛星を使
用し、（私設、公共団体あるいは公共通信事業主体の）
地上電話系に対する無線電話使用者（加入者）の通信ア
クセスを可能ならしめる無線電話システムに関するもの
であり、詳述すると、胞組織状の電話サービス（以下、
単に、胞組織電話サービスという）を有さない領域内を
加入者が移動している間、地上電話網に対する加入者の
アクセスを可能にする胞組織系などの無線電話システム
に関する。

【０００３】

【従来の技術】地球上のいずれの場所でも人間同士の通
信を提供する必要性がある。現行の通信系、たとえば胞
組織電話系、は胞組織無線電話器伝送を捕捉しそしてこ
れを従来の交換電話ユーザおよび他の胞組織電話系ユー
ザに結合（リンク）するのに胞組織の地上中継ステーシ
ョンを必要とする。

【０００４】移動体、すなわち標準サービス領域の外側
を移動する胞組織電話系ユーザ、を考慮する胞組織電話
系が提案されている。アメリカ電話電信会社(AT & T)が
胞組織相互データ網を提案しているが、かかる胞組織相
互データ網は、参加する胞組織電話サービス領域にノー
ドを有する地上パケット交換網を使用し、地上の胞組織
電話サービス領域を相互に連結するもので、パケット交
換網データが移動する胞組織電話ユーザのデータベース
に蓄積される。提案されるそのデータベースは移動体を
追跡しそして移動体が指定されるホームとなる胞組織か
ら遠方に離れたある胞組織電話サービス領域内にいると
きに、電話系に対する移動体の地上相互接続を可能にす
るであろう。所定のデータが収集され、移動するユーザ
へ向かう呼(call)のルート指定を可能にし、課金情報の
発行を可能にし、他のシステム操作データの収集を可能
にするであろう。システムの動作は次のとおりである。
ユーザが移動中電話を掛けたいかまたは電話呼出しを受
け取りたい場合、移動ユーザのデータベースがユーザを
介して通知される。ユーザはシステムに胞組織の電話か
らのディジタル信号を介して移動の意志を通知する。引
き続き、移動ユーザは地上またはそのほかのパケット交
換網を介してデータベースへ記録（ログ）される。参加
する遠方の胞組織電話サービス領域内に入ると、移動性
送受信装置は（バースト）ディジタル信号をこの遠方サ
ービス領域の胞組織の電話オペレータに送信するであろ
う。移動ユーザのデータベースは順次ユーザの現在のサ
ービス領域を示すよう更新される。通常、ユーザのホー
ム胞組織へ差し向けられる着信呼がこうして適当なサー
ビス領域へルート指定されそしてユーザへ切り替えられ
る。呼のスクリーニング（ふるい分け）やその他の特徴
はユーザが出費を統制するのを許容するであろう。発信
呼については、移動性送受信装置から現在のサービス領
域へ接続され、胞組織電話系の通常の態様で公衆交換電
話系への接続を順次取り扱う。パケット交換データ網に
より提供されるデータベース情報によりユーザのホーム
胞組織を介して使用者課金を行なう手段を提供すること
も可能である。

【０００５】胞組織通信において衛星技術を利用すると
いう試みが進行中である。衛星によって移動ユーザへ賦
与される電話サービスがアメリカ合衆国において移動衛
星系(MSS、 Mobile Satellite System)として提案されて
いる。この移動衛星系はアメリカ移動衛星会社(AMSC、Am
erican Mobile Satellite Corp.)により現在実施されつ
つある。これは、地球静止軌道衛星と交信するＬバンド
(1530 〜1560MHz および1646.5〜1660.5MHz)で動作する
（たとえば自動車などの）移動装置の送受信装置を使用
する。かかる送受信装置についてのエンドユーザへの相
当な出費に加えて、システムは地球静止軌道へのまたは
これからの信号伝送による相当な中継遅れを受ける。そ
れでもなお胞組織電話サービス提供者は費用のかかる追
加の相互システム網を実施して、呼を移動性送受信装置
へ差し向けねばならない。企図された現行のシステム
は、移動ユーザを探索しそしてこのユーザへ呼を差し向
けるための方法を有していない。

【０００６】アメリカ合衆国特許庁の記録物の調査によ
って、ジー・ティー・イー・モビールネット(GTE Mobil
eNet) へ譲渡された米国特許第4,972、456 号が判明し、
これは、衛星系を使用し、ユーザが胞組織電話系の送受
信可能範囲の外側の領域に居るとき、胞組織電話系への
アクセスを可能にする胞組織電話「衛星」移動体システ
ムを開示している。このシステムは頭上の周回衛星を企
図しておらず地上をベースにした胞組織通信系において
副次的な胞組織場所を使用するものであろう。

【０００７】判明した別の特許は、一つの胞組織系のユ
ーザが、ホーム胞組織系の外側の領域を移動している
間、別の胞組織系を使用できる胞組織電話移動体システ
ムに対する包括的な情報に関するものである。これらの
特許にはアメリカ合衆国特許第4,901,340 号、 第4,972,
460 号および第4,833,701 号が含まれる。

【０００８】モトローラ社が1990年6 月27日にIRIDIUM
という名称の下に、提案されるクロスリンク型衛星網を
発表した。このIRIDIUM システムは1990年5 月2 日発行
のヨーロッパ特許公報EP365,885 および1988年10月28日
付出願の対応アメリカ合衆国特許出願第263,849 号に叙
述されているものと考えられる。IRIDIUM システムは、
地球面上の胞組織電話通信を支援するため、７つの円形
極軌道の７７個の低高度地球周回衛星からなる硬い衛星
配列を企図する。IRIDIUM システムにおいては、通信ト
ラフィックないし呼量の受渡しおよび中継のすべてが衛
星間で直接的に空間処理され地上電話網は迂回される。
ところで、呼を設定(set up)しこれを配置するのに地球
信号処理が必要とされる。衛星サービス領域の域外から
発生した呼はユーザを識別するためにユーザのホーム位
置を探索しなければならない。システムは、全ての衛星
が互いに絶えずリンクされていることを要求する。一軌
道を共用する１１個の均等に離間された衛星はそれぞれ
３７個の通信胞組織を地球面上に投影するよう企図され
ている。コストとチャンネルの制約により、IRIDIUM シ
ステムは地上をベースにした胞組織通信系により提供さ
れるサービスに比肩しないことが推測される。この発明
の技術的な説明が、Bertiger、 Leopold およびPeterson
らの名前で1988年10月28日付出願のアメリカ合衆国特許
第263,849 号に包含されていると考えられる。

【０００９】1990年11月2 日付の文書によって、Ellips
at社は連邦通信委員会に対して、６つの衛星からなる衛
星配列を介してアメリカ合衆国で特に移動性ボイスサー
ビスを支援するだ円軌道衛星系を構築する権限を求めて
申請を行なった。この移動性ボイスサービスは既存およ
び将来の（地上）胞組織電話サービスを補いそれゆえこ
れと競合しないものとして提案されている。システムは
搬送波分割多重アクセス(CDMA、 Carrier Division Mult
iple Access)変調を使用し、送受信範囲拡大型だ円軌道
中の地球衛星と通信を行なうデュアルモード送受信装置
のエンドユーザによる使用を企図している。

【００１０】胞組織電話産業の現行の技術が自動ダイア
ル、ポータブル操作など多くの顧客向け特徴とともに３
０ｋＨｚの周波数変調でのアナログ伝送を使用する。次
世代の装置は1990年後半に導入される予定である時分割
多重アクセス(TDMA、 Time Division Multiple Access)
式ディジタル送受信装置である。将来の世代の胞組織形
態の電話が、地上胞組織通信系の通信量飽和を解決する
ために、コード分割多重アクセス(CDMA、Code Division
Multiple Access)およびスペクトル拡散変調を使用す
る。最後に、胞組織の電話サービス顧客がアメリカ合衆
国（およびそのほかの帯域）で胞組織系から胞組織系へ
と移動するのを妨げないために移動体網が開発されつつ
ある。

【００１１】商業的な地上をベースにした胞組織電話系
の発展において、アナログおよびディジタル系の両方へ
アクセスできるデュアルモード送受信装置が製造される
ことが予想される。ディジタル送受信装置では車両移動
性ファクシミリ（カーファックス）サービス、データ伝
送サービス、コンピュータ相互接続サービスおよび測地
サービスなどの追加のサービスが出現することが予想さ
れる。

【００１２】PACTELのロサンゼルス系などいくつかの高
使用率の胞組織系が1991年に飽和することが予想されて
いる。PACTEL系およびその他の胞組織系は、将来の需要
を満足させる一ステップとして時分割多重アクセス(TDM
A)を目指している。ところが、システム操作者らはさら
に大きな容量需要を認め、CDMAをベースにした技術の開
発に資金提供が行なわれてきた。カリフォルニア州サン
ディエゴのQUALCOMMはNYNEX 等により資金提供が行なわ
れ胞組織形態のサービスについてCDMA技術を開発した。
QUALCOMMは、CDMA技術を使用した「市外品質」性能で
９．６KBPSボイスコーデックを立証した。CDMAは、「容
量」問題を除去することが予想されかつ、特に地方サー
ビス領域(RSA、 Rural Service Area) について本質的に
胞組織場所装置ほど高価ではないことが予想されるの
で、産業界の標準となり得る。

【００１３】CDMAは本発明実施の際に使用可能であるが
他の変調方式の使用が排除されるものではない。

【００１４】

【発明の構成】地上中継ステーションの帯域の外側で移
動ユーザまたは同様物にサービスを行なうことのできる
本発明の無線通信系は、全ユーザのデータベースおよび
パケット交換網と、地上衛星サービス領域上の少なくと
も一つしかし通常は複数の周回衛星を有する衛星通信系
と、衛星制御センターと、網制御センターと、少くとも
一つしかし通常複数の広範な地理領域にわたり分散する
網調整ゲートウエイ(NCG、Network Coordinating Gatewa
y)と、ホームユーザデータベースと移動体データべース
とを有するゲートウェイと、複数の地上通信リンクとを
具備しており、呼の設定が一つまたは複数のＮＣＧのデ
ータべースおよびプロセッサとゲートウェイの地上ベー
ス装置に依存する切替動作および制御によって、周回衛
星が地上ベースの電話網および料金構造体(tariff stru
cture)へ統合されることにより制御される。かかる無線
通信システムは、単一の衛星を通じての単一の中継また
は複数の周回衛星を通じての中継の連続を介して地上無
線電話エンドユーザの送受信装置と地上通信リンク間の
通信を実行することにより動作し、この場合、中継ステ
ーション（衛星）はエンドユーザ送受信装置および地上
通信リンクに対して相対的に運動状態にあり、地上ベー
ス装置は衛星暦情報およびエンドユーザ情報に基づいて
最終的なリンク決定を行い、エンドユーザ送受信装置と
周回衛星と地上通信リンクとが協調し、第１の周回衛星
からこの第１の周回衛星以外の第２の周回衛星への引き
継ぎを行なう。ＮＣＧは呼についてのリクエストを受信
でき且つ呼のルート指定および呼の設定に自律的に参加
できる。衛星は、信号を受信し、周波数変換し、増幅し
かつ送信する簡単な中継ステーションである。

【００１５】本発明は、既存の電話系と統合しつつ相当
な利益を提供する。本発明は、地上の胞組織電話系によ
るサービスを受けない領域で、（胞組織の）ボイス、デ
ータおよびファクシミリ通信の公衆交換電話網への自動
的な切替の機能を有する無線電話を可能にする。また、
本発明は、貧弱な送受信可能範囲、送受信可能範囲の切
れ目およびその他のサービス領域劣化を持った胞組織電
話サービス領域へ改善された移動体胞組織電話サービス
を提供する。その結果、衛星によるサービス提供を受け
る全ての領域において、医療上の非常事態の報告、道路
崩壊の報告、盗難車の追跡報告等の非常事態通信サービ
スを提供する能力が高められる。

【００１６】

【実施例】本発明による統合化された無線／衛星通信シ
ステム１０が図１に示されている。かかる無線／衛星通
信システム１０は、それ自身がゲートウェイ１２、１
４、１６、１８を具備する民間または公共団体あるいは
胞組織電話系を包含できる。ゲートウェイは従来より定
められた首都圏サービス領域(MSA) １２、１４、１６お
よび地方サービス領域(RSA) １８でもよいし公共団体の
遠距離通信用ゲートウェイまたは民間の網ノードでもよ
い。本発明によれば、無線／衛星通信システム１０は、
ユーザの網データベース２０と、それぞれが（運動す
る）衛星サービス領域２４にサービスを与えるところの
複数のまたは単一の低高度地球軌道衛星２２を有する衛
星通信系と、網制御部２５と、衛星制御センター２６
と、少くとも一つの網調整ゲートウェイ２８と、移動す
るエンドユーザの代表３０と、パケット交換網３２と、
たとえば胞組織電話通信リンク３４、３６と網通信リン
ク３８と衛星制御リンク４０とを含む複数の衛星通信リ
ンクとを備えることができる。

【００１７】例示の胞組織電話系には企図される既存お
よび将来の地上無線電話系がある。ここでは、それらは
包括的にゲートウェイ電話サービス領域(GTSA)または首
都圏サービス領域(MSA) または遠方サービス領域(RSA)
と呼ばれる。

【００１８】本発明によれば、その領域内のいずれの移
動ユーザ３０に対してもサービスを提供できる通信リン
ク３６を有するところの衛星サービス領域(SSA) ２４
（移動可能である）が提供される。衛星制御センター２
４は、領域上を通過している複数の衛星へのまたはこれ
らからの通信リンクについて、衛星系２２の適宜の動作
を提供する。かかるリンクは詳述すると衛星制御リンク
(SCL) ４０、網調整リンク（NCL)３８および胞組織電話
リンク(CTL) ３４、３６を包摂する。

【００１９】首都圏サービス領域および地方サービス領
域は、ユーザの網データベース２０を確立するのに使用
できるたとえば全国的なパケット交換網(NWM) ３２など
の現在のまたは提案されるリンク機構によってリンク可
能である。全国パケット交換網３２は移動ユーザを探索
するのに必要な情報、ログインユーザ、ログアウトユー
ザおよび呼の設定をサービス領域に提供可能である。

【００２０】衛星系２２は、選択される緯度間で低高度
の略円形軌道または可能なだ円軌道中に所望に応じ約２
４個ないし４８個の衛星からなる衛星配列または単一の
衛星から構成可能である。各衛星は信号を受信しかつこ
れらをダウンリンク周波数へ変換し、信号増幅し、そし
て信号をもとの地球へ送信することのできる命令・通信
用サブシステムが設けられている。衛星は地上ベース遠
距離通信設備への迂回路として供されない。

【００２１】衛星制御リンク４０は衛星の構成要素およ
び配列の遠隔制御を与える。網調整リンク３８は、移動
ユーザ３０へのおよびこれからの通信を確立する目的の
ために、網調整ゲートウェイ２８へのおよびこれからの
データ転送を行なう。無線電話リンク３４、３６は、ユ
ーザと種々の無線電話システムとの間のボイスおよびデ
ータの通信、位置探索およびその他のサービスのために
使用される。網制御センターは網調整ゲートウエイ(NC
G) 間を調整し、更新される網データべースを全ての網
調整ゲートウェイに対して維持し、課金およびシステム
情報を収集し、そして網調整ゲートウェイが衛星暦およ
び健全性を要求し得るという衛星制御センタからのいず
れの情報をも調整するのに使用される。

【００２２】無線電話ユーザの機器はディジタル信号発
生の能力を有する商業的に入手可能な装置にして、それ
が衛星系と適合するディジタル・周波数発生装置と統合
的に組み合わされるところの網と相補性のある変調方式
を具備する商業的に入手可能ないずれの装置でもよい。
コード分割多重アクセス(CDMA)変調または衛星中継系と
相補性のある他の変調が企図される。

【００２３】以下、本発明によるシステムの動作を図２
および図３を参照しつつ説明する。通知が最初の手続で
ある。各ユーザはホームゲートウェイ(HG)を有する。各
ゲートウェイは、それに対して当該ゲートウェイがホー
ムであるところの全てのユーザの情報を包含するホーム
ユーザデータべースを有しそして各ゲートウェイはゲー
トウェイのサービス領域内の活動状態の移動体の全ての
移動体データべースを有する。移動ユーザ３０は、網調
整ゲートウェイ（NCG)２８へ向かう中継路Ａ−Ｃを介し
て、図２の現在の衛星系２２へ向かう特別の制御信号に
よって、またはサービス領域の範囲内にあれば、最も近
傍のサービス領域のベースステーション３７へ向かう特
別の制御信号のいずれかによって、システムに、ユーザ
３０が移動ユーザデータベース２７に入れられことを欲
していることおよび地上系のサービス領域を退出するこ
とを通知する。網調整ゲートウェイ２８へ伝達される特
別の制御信号はサービス領域または網調整ゲートウェイ
のいずれかにより処理されそして網調整ゲートウェイ２
８からパケット交換網３２へ向かって外方向にルート指
定される。網データベース２０は更新されユーザ３０を
サービス領域１６の移動体として包摂する。網調整ゲー
トウェイ２８はユーザ３０の受入れを通知しそして網デ
ータベース２０が更新され衛星サービス領域２４を移動
するユーザ３０を表示する。サービス領域１６の移動体
データべース２７は順次更新され、ユーザ３０が衛星サ
ービス領域(SSA) ２４にいることを表示しそしてユーザ
のホームゲートウェイデータべースは更新されユーザが
サービス領域を移動しつつあることを表示する。この状
態はユーザ３０が地上の胞組織系のサービス領域に再び
入るまでまたはユーザが異なるサービス領域にはいるま
で存在する。

【００２４】２種類の電話呼があり、一つは（移動）ユ
ーザ３０から地上網へ入る呼であり、もう一つは地上網
からユーザへ出る呼である。

【００２５】ゲートウェイ地上サービス領域にいないユ
ーザ３０によって開始される入接続呼ないし着信接続
は、網調整ゲートウェイ２８に対する公衆交換電話網(P
STN、 Public Switched Telephone Network) へアクセス
する要求から開始する。網調整ゲートウェイ２８は要求
を処理しそしてユーザ３０についてそのデータベース２
０を検査する。天体暦、衛星資源、ゲートウェイ資源お
よび呼の宛先に応じて、呼は網調整ゲートウェイ２８に
より受信され、所定のゲートウェイ電話サービス領域(G
TSA)によるサービスを受ける。選択されるゲートウェイ
電話サービス領域は活動ゲートウェイ(AG)と呼ばれる。
活動ゲートウェイ(AG)は、ユーザのホームゲートウェイ
またはいずれの遠方のゲートウェイ電話サービス領域、
首都圏サービス領域または地方サービス領域とすること
ができる。もし受信されれば、呼のルート指定およびデ
ータベース情報が処理され、呼を所望されるゲートウェ
イ電話サービス領域（活動ゲートウェイ）へルート指定
する。呼はユーザのホームサービス領域１２または衛星
サービス領域内の他のいずれの場所へも導き得る。呼は
網調整ゲートウェイのデータベース制御部および選択さ
れるゲートウェイ電話サービス領域１６の下で図２に図
示の例えばパスＡ−Ｂを経て設定される。遠方のゲート
ウェイ電話サービス領域１６（活動ゲートウェイ）は順
次要求を確認しそして呼を公衆交換回路１７を通じて呼
の宛先へ進行させる。チャンネルおよび／またはコード
が網調整ゲートウェイ２８により割り当てられそして活
動ゲートウェイのゲートウェイ移動体データべース２７
は更新されユーザの機器が使用中ないし話中であること
を示す。活動ゲートウェイ１６の受渡用プロセッサ３３
が更新され必要に応じて一衛星から別の衛星への引渡し
を可能にする。活動ゲートウェイ１６は、呼が処理中で
あり網調整ゲートウェイ２８がそのデータベース２０中
に使用者３０が話中であることを注記可能であることを
パケット交換網３２を通じてこの網調整ゲートウェイ２
８に通知した後に、ユーザのホームゲートウェイのホー
ムユーザデータべース３１が更新され話中としてユーザ
を表示しかつユーザの活動ゲートウェイを表示する。呼
の設定に続いて、ユーザ３０と呼の宛先５０とは、図２
の二方向性無線（胞組織）電話通信用リンクＡ−Ｂを経
て、接続される。これらの通信は、スペクトル拡散変調
技術およびコード分割多重アクセス用チャンネル、また
はその他の衛星系と相補性のある変調技術を使用し、ユ
ーザ３０の場所に配置された機器および衛星サービス領
域(SSA) 内の遠方のゲートウェイ電話サービス領域に配
置された機器を使用して実行可能である。コード分割多
重アクセス信号または他の変調信号は、ユーザおよび遠
方ゲートウェイ電話サービス領域の両方でボイス信号へ
変換される。ユーザの側では、信号は、ボイスについて
アナログ信号へ変換されそしてラウドスピーカへ送信さ
れるか、またはディジタル信号へ変換されそしてデータ
の別途の処理を行なうために別の装置へ送信される。遠
方ゲートウェイ電話サービス領域３８の側では、信号
は、ボイス信号またはディジタルデータへ変換され、公
衆交換電話網１７を通じて呼の宛先５０へ別途ルート指
定するために、公衆交換電話網用のスイッチ（図示せ
ず）を通じて送られる。通信が終了した後はいずれかの
側からの「オンフック」状態信号が通信の終了を意味す
る。

【００２６】呼終了プロセスは次のように進行する。活
動ゲートウェイ１６は網調整ゲートウェイ２８に呼の終
了を通知し、網データベース２０は呼の終了および課金
情報が通知せられそして更新されユーザ３０が話中でな
いことを示す。活動ゲートウェイはその移動体データべ
ース２７を更新しそして受渡用プロセッサ３３をリセッ
トする。網調整ゲートウェイ２８はパケット交換網３２
を通じてユーザのホームゲートウェイにユーザが話中で
ないことを通知する。ホームゲートウェイはホームユー
ザデータべース３１を更新し、使用者が話中でないこと
を表示する。

【００２７】「発呼者(caller)」と呼ばれる遠方の拠点
が、移動しつつあり且つ地上の胞組織電話サービス領域
(TCTSA、 Terrestrial Cellular Telephone Service Are
a)内にいない胞組織電話ユーザ３０へ電話呼出しをした
い状況を考える。電話呼出しは図３に図示のように開始
される。発呼者５０は公衆交換電話網２１を使用して、
ユーザのホームゲートウェイ１２またはたぶん他の等価
場所におけるユーザの無線（胞組織）電話番号を呼び出
す。呼は公衆交換電話網用スイッチによりユーザのホー
ムゲートウェイへ転送される。ホームゲートウェイの機
器２３は呼を処理し、ホームユーザデータべース３１に
アクセスすることにより、ユーザ３０が衛星サービス領
域２４を移動しつつあることを見出しそれにより呼を活
動ゲートウェイへルート指定することを知る。ホームゲ
ートウェイの機器２３は引き続きルート計画要求をルー
ト計画立案部２５へ導く。ルート計画立案部２５は呼を
活動ゲートウェイへ導く。この例においては、活動ゲー
トウェイはホームゲートウェイであり、もはや呼のルー
ト指定は必要とされない。もしホームゲートウェイ電話
サービス領域１２が選択されれば、ホームゲートウェイ
電話サービス領域１２はパケット網３２を通じて網調整
ゲートウェイ２８へ呼設定通知を行なう。網調整ゲート
ウェイ２８は、要求信号を受信すると、網データベース
２０を検査し、情報を処理し、そしてそのデータベース
２０の情報に基づいて、衛星資源および活動ゲートウェ
イ資源が呼を受信するかまたは拒絶する。もし活動ゲー
トウェイが呼を取扱う機器１６など（ユーザのホームゲ
ートウェイではない）別のゲートウェイ電話サービス領
域であれば、ホームゲートウェイ１２は呼の設定をパケ
ット網３２を通じて網調整ゲートウェイ２８へ要求す
る。網調整ゲートウェイ２８はユーザを受け入れそして
呼の設定情報を衛星２２を介して送信する。網調整ゲー
トウェイ２８は、パケット網３２を通じて呼の設定に関
する情報と一緒に出接続呼についてゲートウェイ電話サ
ービス領域１６に合図する。網調整ゲートウェイ２８は
ホームゲートウェイ１２に、呼をゲートウェイ電話サー
ビス領域１６へルート指定し、そのホームユーザデータ
べース３１を更新し、使用者が話中であることを表示す
るよう通知する。呼の設定はホームゲートウェイ電話サ
ービス領域について上述したとおりである。

【００２８】もしそれが接続呼を受け取れば、網調整ゲ
ートウェイ２８は呼を設定する。網調整ゲートウェイ２
８は衛星２２を介してユーザ３０へゲートウェイ電話サ
ービス領域アクセス要求を送信する。もしユーザ３０に
より受信されれば、肯定応答が衛星２２を介して網調整
ゲートウェイ２８へ送信される。網調整ゲートウェイ２
８は網データベース２０を更新し、ユーザ３０が話中で
あることを示す。網調整ゲートウェイ２８はチャンネル
を割り当て、活動ゲートウェイおよびユーザに呼の設定
を継続することを通知する。呼の設定に続き、ユーザお
よび呼の宛先は図３に図示のようにパスＡ−Ｄを通じて
二方向性無線電話通信リンクを介して接続される。活動
ゲートウェイは網調整ゲートウェイに呼が進行中である
ことを通知しそして網調整ゲートウェイは網データべー
ス２０を更新する。網調整ゲートウェイはホームゲート
ウェイに、呼が進行中であることを通知しそしてホーム
ゲートウェイはそのホームユーザデータべース３１を更
新し、使用者の話中を表示する。上述したように、通信
は、コード分割多重アクセス(CDVA)またはそのほかの相
補性のある変調、ユーザ場所に配置された機器および衛
星サービス領域の遠方のゲートウェイ電話サービス領域
に配置された機器を使用するチャンネルを介して遂行さ
れる。通信が終了せられた後、いずれかの側からの「オ
ンフック」状態信号が通信の終了を意味する。通信が終
了せられた後、いずれかの側からの「オンフック」状態
信号が通信の終了を意味する。

【００２９】ある場所のユーザは、衛星サービス領域２
４内の移動を終了するかまたはゲートウェイ電話サービ
ス領域に再び入るかのいずれかを決定できる。もしユー
ザ３０が衛星サービス領域２４内の移動を終了したけれ
ば、ユーザ３０は２つの選択肢を有している。第１に、
ユーザ３０はその装置を待機状態にして、装置が応答し
ないようにしてもよい。これは、ユーザ３０に向かう出
接続呼を一時的に受取り不能にするという効果を有す
る。代替え的に、ユーザ３０は衛星サービス領域移動体
の網データべース２０からユーザの識別コードを除去す
ることもできる。データべース２０からの除去を実行す
るために、ユーザ３０は、データべース２０へ標準的に
は衛星２２を通じて衛星サービス領域内の移動を中止す
るという意志を通知する。網調整ゲートウェイ２８はユ
ーザの意志を受信し、網データべース２０は更新され衛
星サービス領域内を移動しないものとしてユーザ３０を
表示する。網調整ゲートウェイ２８は活動ゲートウェイ
にその移動体データべース２７からユーザを削除するよ
う通知しかつホームゲートウェイにそのホームユーザデ
ータべースを更新し、ユーザがもはや衛星サービス領域
内を移動していないことを表示する。

【００３０】図４には、ボイスサービス、データサービ
スおよびその他の電気的な電話サービスを広範囲の地理
領域のいずれの場所にも配置される携帯可能な移動電話
へ提供する胞組織電話システム１０の主要制御要素を図
示している。地上胞組織電話系(TCTS、 Terrestrial Cel
lular Telephone Systems)１０１、１０２には、サービ
スを提供されるべき地理領域２４（SSA 、図１）にわた
る数多くのベース拠点に配置される第１のアンテナ１０
３、１０４が設けられる。地上胞組織電話系１０１、１
０２は、ボイス（およびデータ）用地上線１２０、１２
１および合図網（パケット）用地上線１３０、１３１
で、中央電話局(TCO、 Telephone CentralOffice) へ接
続されている。地上胞組織電話系１０１、１０２は商業
的に入手可能な胞組織電話系または他のゲートウェイ機
器（たとえば私設装置）のいずれでもよい。地上胞組織
電話系１０１、１０２には衛星接続機器(SIE、 Satellit
e Interface Equipment)２０１、２０２を装着できる。
衛星接続機器２０１、２０２は衛星３０１、３０２への
信号送信および衛星２０１、２０２からの信号受信とい
う目的を有する第２のアンテナ２０３、２０４を有す
る。

【００３１】網調整ゲートウェイ(NCG) ６０１が、( 地
上胞組織電話系と共同配置できる）胞組織電話スイッチ
のない地上胞組織電話系と類似したものである。網調整
ゲートウェイは少くとも一つのアンテナ２０５と一緒に
衛星接続機器２０１、２０２、２０６を具備する。衛星
接続機器はライン１３２を介してパケット網に接続され
かつ調整機器６１０と接続する。地上胞組織電話系１０
１、１０２は、中央電話局１０６を介し地上線１３２に
よって網調整ゲートウェイ６０１に接続されている。網
調整ゲートウェイ６０１は中央電話局１０６を介し値乗
船１４０、１４１により網制御部(NC)４０１へ接続され
る。網制御部４０１には網制御器４０４と網データべー
ス４０５とが装着される。

【００３２】中央電話局１０６は網制御部４０１を網調
整ゲートウェイ６０１に接続しそして網調整ゲートウェ
イ６０１を地上胞組織電話系１０１、１０２へ接続す
る。中央電話局１０６はさらに地上胞組織電話系１０
１、１０２を呼の宛先の電話１０７、１０８へ接続して
いる。これらの電話は公衆交換電話系へ接続できかつボ
イスおよび／またはデータを送信できる商業的に入手可
能ないずれの製品でもよい。図４には、胞組織衛星用の
電話(CST、 Cellular Satellite Telephone) ５０１もま
た図示されている。胞組織衛星用電話５０１には胞組織
電話(CT、 CellularTelephone)５０３と、第１のアンテ
ナ１０３を介して地上胞組織電話系１０１へのおよびこ
れからの信号の送受信を行なう第３のアンテナ５０５と
が装着されている。さらに、胞組織衛星用電話は衛星無
線周波数部(SRFU、 Satellite RF Unit) ５２０および衛
星３０１、３０２へのおよびこれからの信号の送受信を
行なう第４のアンテナ５２２を有する（図４）。胞組織
衛星用電話５０１は網へ合図機能を提供する衛星制御部
(SCU、 Satellite Control Unit) ５３０を有する。

【００３３】図５を参照すると、図４の胞組織衛星用電
話５０１を詳細に示したものが図示されている。胞組織
衛星用電話５０１は、送受信機と送受器と多くの付属品
（図示せず）とが装着された従来の胞組織電話５０３を
具備でき、地上移動網はこの目的のためにディジタル端
末を要求することが予想される。胞組織電話５０３は複
数の電話番号を収容しておりまた特別な衛星移動番号が
割り当て可能である。胞組織衛星用電話５０１は、ユー
ザ番号格納部５３２、要求／応答発生部５３３再試行発
生部５３４とを包含する衛星制御部(SCU、 Satellite Co
ntrol Unit) ５３０を別途具備している。胞組織衛星用
電話５０１は符号器５２４、復号器５２５、モデム（変
復調装置）５２６および衛星用無線周波数変換器５２７
とを含む衛星用無線周波部５２０をも具備している。

【００３４】衛星がユーザと呼を取扱っている地上胞組
織電話サービス領域との間の通信を失いかけていると
き、活動ゲートウェイは別の衛星への引渡要求を開始す
る。引渡を確立するリンクが、胞組織用電話５０１への
リンクを衛星３０２から衛星３０１へ引き渡す地上胞組
織電話系１０１を図示する図４に図示されている。

【００３５】図６を参照すると、地上胞組織電話系１０
１の装置が詳細に図示されている。スイッチ２２１を有
する地上胞組織電話系１０１は商業的に入手可能ないず
れの胞組織電話系または他のゲートウェイ機器（たとえ
ば私設装置）でもよい。地上胞組織電話系１０１は地上
線１２０を介して中央電話局１０６へ接続されている。
地上胞組織電話系は地上線１３０により信号網（パケッ
ト）を介して中央電話局１０６へ接続されておりそして
中央電話局を通り地上線１３２を介して網調整ゲートウ
ェイ６０１（図４）にも接続されている。

【００３６】本発明によれば、地上胞組織電話系の装置
１０１は、衛星３０１を通る無線リンクを介してユーザ
胞組織衛星電話(CTS) ５０１へのおよびこれからの通信
を行なうために特別な機器もまた具備している。衛星接
続機器(SIE、 Satellite Interface Equipment)と呼ばれ
るこの特別の機器２０１（図６）は、ユーザへ向かう他
の発呼者からの出接続呼を処理しそしてルート計画の立
案を行なってユーザの場所あるいは拠点、衛星暦および
他の立案基準に応じて発呼者をユーザへ接続するルート
計画立案部２４０、無線周波数パワーモニター２５１お
よび引渡プロセッサ２５０を具備する。衛星接続機器２
０１は、ボイスおよびデータ信号を処理および調整しそ
して呼要求、呼終了信号およびデータ肯定応答信号を符
号器２３２、胞組織電話系２２１および呼終了用プロセ
ッサ２３３へ接続する胞組織電話接続部２３０をも具備
する。呼要求用プロセッサ２３５が復号器２３４からの
アクセスデータを再試行発生器２３９を通じて受け取
り、これを胞組織電話接続部２３０へ差し向けるかまた
はこれを肯定応答発生器２３６へルート指定する。肯定
応答発生器および呼終了用プロセッサからの信号が符号
器２３２へ印加される。モデム２３７が符号器２３２か
らの信号を変調しそして衛星無線周波部２３８からの信
号を復調する。アンテナ２０３からの出力は衛星無線周
波部２３８へ印加され、衛星３０１からの信号を受信す
る。これと同様に、衛星無線周波部２３８の出力はアン
テナ２０３へ印加され、一つまたは複数の衛星へ送信さ
れる。引渡プロセッサ２５０は呼信号をモニターしそし
て信号が閾値以下であるときまたはユーザにより良好な
サービスを提供するであろう衛星があるとき引渡手続を
開始する。無線周波数パワーモニタ２５１はゲートウェ
イから見える衛星のチャンネル容量を検査しそして引渡
プロセッサ２５０にチャンネル利用可能性を通知する。

【００３７】図７を参照すると、網調整ゲートウェイ(N
CG) ６０１の詳細が図示されている。網調整ゲートウェ
イ６０１は共同配置方式地上胞組織電話系とし得、衛星
接続機器(SIE) ２０６を使用する。正規のゲートウェイ
と網調整ゲートウェイとの相違は、網調整ゲートウェイ
が、特に、衛星をモニターし、ユーザチャンネルを割り
当て、全国的または世界的な胞組織電話ユーザのデータ
べースを生成および維持し、入接続呼および出接続呼要
求を処理するという目的にために商業的に入手可能な機
器から構成されており、胞組織電話スイッチを具備しな
いことである。網調整ゲートウェイが衛星との通信のた
めに少くとも一つまたは網調整ゲートウェイが視野内の
全ての衛星と通信できるよう通常は複数のアンテナを具
備する。この機器はコンピュータ、メモリ装置、接続機
器、モデム等から構成可能である。このシステムは、追
加のデータべースおよびデータべース管理装置を包含し
てもよいしまたはこれらへ接続してもよい。データべー
スは網コンピュータ６１２により管理されそして中央電
話局１０６を介して接続される地上線１３２を経て、地
上胞組織電話系１０１、１０２からデータを受信しそし
て地上胞組織電話系１０１、１０２とデータを交換す
る。衛星モニタ部６１１は網調整ゲートウェイから見え
る衛星をモニタしチャンネル容量を網コンピュータ６１
２に報告する。衛星データべース６２０は、衛星が何時
にそして何度の視角度で網調整ゲートウェイから見える
かについての情報を包含する。網コンピュータ６１２は
この情報を使用し、衛星装荷( ローディング）を決定し
そしてチャンネルを適宜に割り当てる。網コンピュータ
６１２はパケット網へ接続されそして胞組織電話接続部
(CTIU)２３０を通じて符号器２３２および復号器２３４
へ接続される。胞組織電話接続部 230は移動体要求、入
接続呼要求、ユーザからの不連続要求および網要求に関
する確認応答などの網要求を認識し、これらの要求を網
コンピュータ６１２へルート指定する。胞組織電話接続
部 230はユーザからの要求の確認応答、呼設定情報、所
定ユーザへの受け入れ要求および呼出し情報に関する網
コンピュータ６１２からのメッセージを受け取り、そし
て、これらのメッセージを符号器２３２へ送信する。網
コンピュータ６１２は、パケット網から、地上胞組織電
話サービス領域から移動体要求、ゲートウェイからのゲ
ートウェイ利用可能性、ゲートウェイからの承認応答、
ゲートウェイからのユーザステータス、ゲートウェイか
らのチャンネル使用、ゲートウェイからの課金情報、網
制御部からのシステム情報およびデータべース情報、ゲ
ートウェイからのチャンネル割当要求、および地上胞組
織電話サービス領域からのログアウト要求を受信する。
網コンピュータ６１２はパケット網を通じて衛星の網制
御部へ、容量、課金情報、データべース情報、ログイン
およびログアウト要求に関する地上胞組織電話サービス
領域への他のシステム情報並びに、チャンネル要求のた
めのゲートウェイに、ゲートウェイのサービス領域のユ
ーザ活動、呼設定情報、ホームユーザの場所および他の
システム情報を送信する。

【００３８】図８を参照すると、網制御部(NC、Network
Control)４０１の詳細が図示されている。網制御部４０
１は特に、全国的または世界的な胞組織電話ユーザのデ
ータべースを生成および維持し、すべての課金およびシ
ステム使用情報を収集し、網調整ゲートウェイ間を調整
し、そして網調整ゲートウェイへのシステム関連衛星性
能情報を調整するために商業的に入手可能な機器から構
成される。この機器は、コンピュータ、メモリ装置、接
続機器および同様物からなる。このシステムは、追加の
データべースおよびデータべース管理装置を包含しても
よいしまたはこれらに接続されてもよい。網データべー
ス２０は網制御器４０４により管理され、中央電話局１
０６を通じて接続される値乗船１４０、１４１を介して
一つまたは複数の網調整ゲートウェイ６０１からデータ
を受信しおよびこれとデータを交換し、そして衛星制御
センタ２６からデータを受信しおよびこれとデータを交
換する。

【００３９】衛星のペイロードの機能ブロック図が図９
に図示されている。衛星のペイロードは、それぞれ、衛
星通信用プロセッサ(SCP、 Satellite Communication Pr
ocessor)３０６と、通信アップリンク無線周波数プロセ
ッサ３１２と、通信ダウンリンク無線周波数プロセッサ
３０３と、衛星制御アップリンク／ダウンリンク無線周
波数プロセッサ３０４と、衛星／ペイロード制御器３０
５と支援要素（図示せず）とを含む。

【００４０】通信アップリンク無線周波数プロセッサ３
１２はアンテナを介して地上の送信機から信号を受信し
そして受信信号を中間型式へ変換し、信号を衛星通信用
プロセッサ３０６へ印加する。衛星通信用プロセッサ３
０６は適宜信号を切り替えそして信号を通信ダウンリン
ク無線周波数プロセッサ３０３へ印加する。通信ダウン
リンク無線周波数プロセッサ３０３信号をダウンリンク
周波数へ変換し、信号を増幅しそして信号をアンテナを
介して地上へ送信する。衛星制御アップリンク／ダウン
リンク無線周波数プロセッサ６０８として図示されてい
る別個の組の衛星制御リンクが通信系、他のサブシステ
ムを制御しそして衛星動作用ソフトウエアを維持するの
に使用される。衛星へ向かうアップリンク信号はベース
バンド信号へダウンコンバート化が行なわれそして衛星
制御器３０５へ印加される。衛星制御器は制御メッセー
ジを復号しそして適当な動作を遂行する。衛星の他の部
分、データべース、バッファ、記憶装置および衛星動作
用ソフトウエアからのディジタル信号は衛星制御器３０
５へ印加される。衛星制御器３０５はこれらの信号を符
号化し、そして信号を、無線周波数への変換および地上
への送信のために、衛星制御アップリンク／ダウンリン
クプロセッサ６０８へ送る。

【００４１】ユーザおよび発呼者によるシステムの動作
を理解することが有用である。ユーザ(30)とは、アクセ
スを要求できる装置を装着しており、衛星３０１、３０
２、胞組織電話系機器１０１、１０２、地上線または他
の手段１２０、１２１、中央電話局１０５または他の中
央切替手段および地上線または他の手段１２３、１２４
を通じて図４の機器５０１、５０２で発呼者１０７、１
０８へ呼を形成しそして受信する通信主体と定義する。
発呼者とは、アクセスを要求できる装置を装着してお
り、地上線または他の手段１２３、１２４、中央電話局
または他の切替手段１０６、地上線１２０、１２１また
は他の手段、胞組織電話系機器１０１、１０２および衛
星３０１、３０２を通じて機器１０６、１０７で機器５
０１、５０２を装着したユーザ３０へ呼を形成および受
信する通信主体と定義する。

【００４２】以下の説明は、いくつかのプロセスを実行
するシステムの動作の方法を詳述するものである。これ
らのプロセスは以下の表１の通りである。

【表１】 ＃１ ユーザを衛星サービス領域内の移動者として確立
する ＃１Ａ 衛星サービス領域内のユーザによる移動要求 ＃１Ｂ 地上の胞組織電話サービス領域内のユーザによ
る移動要求 ＃２ ユーザによる呼の開始（入接続呼） ＃２Ａ 呼の要求（入接続呼） ＃２Ｂ ユーザからの呼の網調整ゲートウェイの受入れ ＃２Ｃ 入接続呼の設定プロセス、活動ゲートウェイの
受入れ ＃２Ｄ 入接続呼受入れ再試行通知 ＃２Ｅ 入接続呼二重操作 ＃２Ｆ 入接続呼および出接続呼の受渡 ＃２Ｇ 入接続呼および出接続呼の呼終了 ＃３ 発呼者による呼の開始（出接続呼） ＃３Ａ 呼の要求（出接続呼） ＃３Ｂ 発呼者からの呼の網調整ゲートウェイの受入れ ＃３Ｃ 出接続呼の設定プロセス、活動ゲートウェイの
受入れ ＃３Ｄ 出接続呼二重操作 ＃３Ｅ 出接続呼の受渡 ＃３Ｆ 呼の終了（出接続呼） ＃４ ユーザによる移動中止の通知 ＃４Ａ 衛星サービス領域内のユーザによる移動中止要
求 ＃４Ｂ 地上の胞組織電話サービス領域内のユーザによ
る移動中止要求

【００４３】後述するこれらのプロセスおよびそれらの
サブプロセスを図１０〜図２１に図示のフローチャート
に示す。

【００４４】衛星サービス領域内の移動体としてユーザ
を確立する 移動体として確立されることを希望するユーザを考え
る。ユーザは、彼が通信設備へのアクセス権を有する許
可されたユーザであることを確立しなければならない
（図４、図１０のステップＢ、図１１）。ユーザは２つ
の選択肢を有する。ユーザは衛星サービス領域内および
地上の胞組織電話サービス領域の域外にいる間にユーザ
の意志を網調整ゲートウェイ(NCG) へ通知しそして網調
整ゲートウェイへの衛星中継を介してユーザ要求を処理
してもらうのもよいし（図１１、ステップＢ１、Ｂ２、
Ｂ３）、ユーザは要求を参加する地上胞組織電話サービ
ス領域を介して行なってもよい（ステップＢ１、Ｂ４、
Ｂ３）。これら２つの場合について説明する。

【００４５】衛星サービス領域内のユーザによる移動体
要求 図２を参照すると、ユーザが移動したいことを網調整ゲ
ートウェイ２８へ合図する方法が図示されている。ここ
では潜在的移動者は地上胞組織電話サービス領域内にで
はなく衛星サービス領域内にいる。無線衛星電話(WST、
Wireless Satellite Telephone) ５０１、５０２を作動
するユーザはユーザ要求部５３５（図５）を手動または
自動的に賦活し、しかしてこのユーザ要求部５３５は、
要求／肯定応答発生部５３３を賦活しそしてプリセット
ユーザ番号５３２を手動装入または自動装入されたユー
ザ場所コードを包摂したデータ列上でフォーマット化し
そしてこれを符号器５２４へ送る。符号器５２４はかか
るデータ列を信号へと処理しそしてこの信号を変調する
モデム５２６へとルート指定し、かかるモデム５２６が
信号を衛星無線周波数変換器５２７へ送り、この変換器
５２７が順次衛星アンテナ５２２、５２３を賦活しそし
て無線周波数信号を装置から発射させる。

【００４６】ユーザは、衛星２２を通じて網調整ゲート
ウェイ２８へデータを送信する。データは、ユーザ識別
番号、場所コードおよび移動体要求を包摂する。この信
号は、図９のリンクＡを介して衛星へ送信される。信号
は通信アップリンク無線周波数プロセッサ３１２により
受信され、プロセッサ３１２は信号を変換し、衛星通信
プロセッサ３０６へ印加し、プロセッサ３０６は信号を
処理し、通信用ダウンリンク無線周波数プロセッサ３０
３へ印加し、プロセッサ３０３は信号を変換および増幅
しそしてアンテナにより地上へ送信する。衛星ははリン
クＣを介して網調整ゲートウェイへ信号を送信する。信
号はアンテナ２０５により網調整ゲートウェイ機器６０
１（図７）により受信されそして衛星無線周波数部２３
８へ印加される。処理の後、信号は復調のためモデム２
３７へ印加され順次復号器２３４へ印加される。復号化
の後、信号は胞組織電話接続部２３０へ印加され、しか
してこの接続部は、データをログイン要求として認識し
そしてデータを網コンピュータ６１２へ送る。網コンピ
ュータ６１２は、信号を胞組織電話接続部２３０へ送信
することによりプリセット周波数で確認信号をユーザに
送信し、しかしてこの接続部２３０は呼要求プロセッサ
２３５へ合図する。呼要求プロセッサ２３５は確認応答
発生器２３６に合図し、衛星を通じてユーザに、それが
移動体要求を受信していることを合図する。この確認信
号は符号器２３２およびモデム２３７へ印加されそして
衛星無線周波数部２３８へ送られ処理を受けた後衛星へ
の送信を行うためアンテナ２０５へ印加される。図９を
参照すると、確認信号はリンクＣ（３８）を介して衛星
へ送信される。信号は衛星により受信されそしてリンク
Ａ（３４）を介してユーザへ送信される。図５を参照す
ると、信号はそのアンテナ５２２、５２３によってユー
ザ衛星電話により受信されそしてユーザの衛星無線周波
数変換器５２７へ印加される。結果的に生ずる信号はモ
デム５２６へ送られそして復調の後、復号器５２５によ
り復号化される。結果的に生ずる信号は、胞組織電話５
０３をスタンバイへと移行させる要求／確認応答発生器
５３３へ送られる。

【００４７】網コンピュータ６１２はさらに、ユーザ場
所またはシステムにより与えられるその他の基準に基づ
いて使用されることになる活動ゲートウェイ(AG)を選択
する。網コンピュータ６１２は順次ユーザを、システム
を使用する許可を受けられるものかどうかを確認する。
もし、ユーザがシステム使用許可を受けられないのであ
れば、網コンピュータ６１２は網データべース２０を更
新せずそしてユーザ要求を無視する。許可されたユーザ
としてのユーザの受け入れ可能性により網コンピュータ
６１２は網データべース２０を更新し、ユーザ活動、ユ
ーザ場所および選択される活動ゲートウェイを表示す
る。コンピュータは、ユーザのホームゲートウェイ(HG)
について新規なデータべースを探索する。網コンピュー
タ６１２は、ユーザ識別番号(ID)をユーザ場所および選
択された活動ゲートウェイとともにユーザのホームゲー
トウェイ１０１へ地上線１３２を通じパケット網を介し
て送信する。データは地上線１３０を通じ胞組織電話系
２２１を介してホームゲートウェイ１０１により受信さ
れる。胞組織電話系２２１はホームユーザデータべース
２２４を更新し、移動体としてのユーザ、ユーザの場所
および活動ゲートウェイを表示する。網コンピュータ６
１２は順次選択される衛星を介して、呼設定送受信チャ
ンネルとコード分割多重化アクセスが使用されるのであ
れば送受信コードと他の情報とを包含し得る呼設定デー
タを、かかるデータを包含するメッセージをフォーマッ
ト化しこれを胞組織電話接続部２３０へ送り、接続部２
３０は信号を符号器２３２およびモデム２３７へ印加し
そして衛星無線周波数部２３８へ送られ処理の後衛星へ
の送信のためアンテナ２０５へ印加されることにより、
送信する。図４および図９を参照すると、確認信号はリ
ンクＣ（３８）を介して衛星へ送信される。信号は衛星
により受信されそしてリンクＡ（３４）を介してユーザ
へ送信される。

【００４８】図５を参照すると、信号はユーザ衛星電話
によりそのアンテナ５２２、５２３を介して受信されそ
してユーザの衛星無線周波数変換器５２７へ印加され
る。結果的に生ずる信号はモデム５２６へ送られ復調の
後復号器５２５により復号化される。結果的に生ずる信
号は要求／確認応答発生器５３３へ送られ、しかして発
生器５３３は胞組織電話５０３を非コード分割多重化ア
クセス型動作のため適当なチャンネルへ移行させるかま
たは受入れのため呼のコード分割多重化アクセスコード
をモデム５２６に賦与し、準備する。

【００４９】網コンピュータ６１２は、ユーザＩＤとユ
ーザ場所と、呼設定送受信チャンネルおよびコード分割
多重化アクセスが使用されるのであれば送受信コード並
びに他の情報を含み得る呼設定情報とを、データを包含
するメッセージをフォーマット化し、そしてこれを胞組
織電話接続部(CTIU)２３０に送ることにより、活動ゲー
トウェイへ送り、しかして胞組織電話接続部２３０はデ
ータを地上線１３２を介しパケットスイッチ網へルート
指定する。データは地上線１３１を介し胞組織電話系２
２２を通じ活動ゲートウェイ１０２により受信される。
胞組織電話系２２２は移動体データべース２２５を更新
し移動体としてユーザ、ユーザの場所および呼設定情報
を表示する。

【００５０】地上胞組織電話サービス領域内にいるユー
ザによる移動体要求 衛星サービス領域における移動体要求の別の方法は地上
胞組織電話サービス領域にいる間に要求を行なうことで
ある。ユーザは、その無線衛星電話(WST) ユーザ要求部
５３５（図５）を手動または自動的に賦活する。ユーザ
が衛星サービス領域を移動したいことを指示するユーザ
番号、場所およびコードを含む信号がアンテナ５０５
（５０６）を介して胞組織電話系１０１（１０２）へ送
られる（図４、図１７、ステップＢ４）。胞組織電話系
１０１は地上線１３０を介して中央電話局１０６へ送ら
れそして順次地上線１３２を介して網調整ゲートウェイ
６０１へ送られるデータ信号をフォーマット化する。図
７を参照すると、信号は網コンピュータ６１２へ順次印
加され、しかしてコンピュータ６１２は網データべース
２０を更新しそしてデータべースを探索し、システムの
使用許可が受けられるかどうかについてユーザを確かめ
る。網コンピュータ６１２は順次ユーザをシステムを使
用する許可を受けられるとして確認する。もし、ユーザ
がシステムを使用する許可を受けられなければ、網デー
タべース２０は更新されずそして網コンピュータ６１２
はメッセージを胞組織電話系へ送信し、地上線１３２を
介するパケット網を通じての要求を無視する。許可され
たユーザとしてのユーザの受け入れの際に、コンピュー
タ６１２は将来使用される活動ゲートウェイを選択し、
網データべースを更新し、ユーザ活動、ユーザ場所およ
び選択される活動ゲートウェイを表示する。網コンピュ
ータ６１２はこの情報を地上線１３２を介しパケット網
を通じて活動ゲートウェイへ送信する。データは地上線
１３１を通じ胞組織電話系２２２を介して活動ゲートウ
ェイ１０２により受信される。胞組織電話系２２２は移
動体データべース２２５を更新し、移動体としてのユー
ザ、ユーザの場所および呼設定情報を表示する。網コン
ピュータ６１２はユーザのホームゲートウェイ(HG)につ
いて網データべースを探索する。網コンピュータ６１２
はユーザ識別番号を、ユーザ場所および選択された活動
ゲートウェイと一緒に地上線１３２を介しパケット網を
通じてユーザのホームゲートウェイ１０１へ送信する。
データは地上線１３０を通じ胞組織電話系２２１を介し
てホームゲートウェイ１０１により受信される。胞組織
電話系２２１はホームユーザデータべース２２４を更新
し、移動体としてのユーザ、ユーザの場所および活動ゲ
ートウェイを表示する。網コンピュータ６１２はメッセ
ージを胞組織電話系へ送信し、ユーザに、呼設定送受信
チャンネルともしコード分割多重化アクセスが使用され
るのであれば送受信コードおよび他の情報を包含し得る
呼設定データを送信する。胞組織電話系はこのデータを
ユーザへ送信する。ユーザはこのデータを受信しそして
準備状態へ移行する。

【００５１】ユーザによる呼の開始（入接続呼） 衛星サービス領域内を移動している間のユーザからの呼
の開始プロセスは以下の通りである（図５参照）。呼要求（入接続呼） 呼要求を行うために、ユーザは胞組織電話５０３のキー
パッドの使用によりあて先電話１０７、１０８の電話番
号をダイアルする（図１０、ステップＣ、図１２、ステ
ップＣ１参照）。番号は衛星制御部５３０、５３１へそ
して要求／確認応答発生器５３３へ送られる。ユーザ番
号５３２は信号へ付加されそして符号器５２４へ送られ
そしてデータ列へと処理され、かかるデータ列がモデム
５２６へ印加される。ユーザが衛星系にアクセスするの
に以下の２つの方法が利用できる。方法１は、周波数分
割多重伝送方式周波数変調 (FDM-FM) または「呼びかけ
ている」チャンネル上で動作するコンテンション多重ア
クセスを使用する他の変調方式が衛星３０１に合図する
のに使用可能である。方法２では、特別な識別コード分
割多重アクセスコードがユーザ要求部５３５に置かれ
る。衛星は、それが受信する信号を地上へ単に繰り返し
再現するので、本方法は衛星に対して何らの差異も設け
ない。結果的に生ずる変調された信号は順次衛星無線周
波数変換器５２７へ印加されそして衛星アンテナ５２２
へルート指定されそして帯域内の衛星へ送信される。

【００５２】ユーザからの呼の網調整ゲートウェイ受入
れ（入接続呼） 網調整ゲートウェイ６０１で呼を受け入れるプロセスに
置いて、信号はアンテナ２０５により受信されそして衛
星無線周波数部２３８に印加される（図７参照）。信号
は処理され、モデム２３７、その後復号器２３４および
胞組織電話接続部(CTIU)２３０に印加される。胞組織電
話接続部２３０はユーザ識別番号および呼の宛先を網コ
ンピュータ６１２に送る。網コンピュータ６１２は、衛
星モニター６１１によって送られつつある情報を検査
し、衛星資源があるかどうかおよびもし資源があれば利
用できるチャンネルを認定する。もし何らの衛星資源も
利用可能でなければ、網コンピュータ６１２はメッセー
ジを胞組織電話接続部２３０へ送り、ユーザに再試行す
ることを合図する（方法は後述）。もし衛星資源が利用
可能であれば、ユーザ識別番号が、ユーザの受入れ可能
性について網データべース２０中に保持された記憶識別
番号情報と照合される（図１３、Ｄ３）。もし何らのア
クセスも検出されなければ、呼要求は終了せられる（図
１２、Ｃ２、図１３、Ｄ５）。もし呼が受け入れられれ
ば（Ｄ５）、網コンピュータ６１２はチャンネル要求を
フォーマット化し、そして要求を地上線１３２を介し活
動ゲートウェイへ送ることにより活動ゲートウェイの利
用可能性を検査する。活動ゲートウェイはメッセージを
受けそして応答する。もし活動ゲートウェイが利用可能
でなければ、網コンピュータ６１２は使用できる他のゲ
ートウェイの利用可能性を検査する。もし何らの他のゲ
ートウェイも利用可能でなければ、網コンピュータ６１
２はメッセージを胞組織電話接続部２３０へ送り、ユー
ザに再試行することを合図する（方法は後述）。もし別
のゲートウェイが利用可能であれば、網コンピュータ６
１２はこのゲートウェイを新規な活動ゲートウェイとし
て選択する。現行の活動ゲートウェイは利用可能でない
という理由によりまたはシステム選択の理由による。網
コンピュータ６１２はユーザ識別番号およびユーザ場所
を新規な活動ゲートウェイおよびユーザのホームゲート
ウェイへ地上線１３２を通じパケット網を介して送る。
活動ゲートウェイは情報を受け取りそしてその移動体デ
ータべースを更新しそしてホームゲートウェイは情報を
受け取りそしてそのホームユーザデータべースを更新す
る。

【００５３】入接続呼設定プロセス／活動ゲートウェイ
受入れ もし現行の活動ゲートウェイが利用可能であるかまたは
新規な活動ゲートウェイが選択されたならば、網コンピ
ュータ６１２はユーザ識別番号、宛先番号、使用されて
いる現在の衛星、もしコード分割多重アクセスが使用さ
れるのであれば送受信コードおよび送受信周波数を、地
上線１３２を通じパケット網を介して活動ゲートウェイ
へ送る。データは地上線１３１を通じ胞組織電話系２２
２を介して活動ゲートウェイ１０２により受け取られ
る。胞組織電話系２２２は移動体データべース２２５を
更新し、呼情報および宛先番号を表示する。胞組織電話
系２２２は情報を胞組織電話接続部２３０へ送り、しか
して接続部２３０は、送受信周波数を設定し、もしコー
ド分割多重化アクセスが使用されるのであれば、送受信
コードを設定する。網コンピュータ６１２は、衛星サー
ビス領域移動体要求で述べた呼設定と同様の方法により
ユーザにも呼情報を送る。ユーザは呼情報を受け取り、
送受信周波数を設定し、そしてスタンバイ状態へ移行す
る。活動ゲートウェイの胞組織電話接続部２３０は呼を
処理しそして所望される宛先番号をスイッチを有する胞
組織電話系２２１へ印加する。活動ゲートウェイの胞組
織電話接続部２３０は呼要求プロセッサのために確認応
答コードをそしてスイッチを有する胞組織電話系のため
に宛先コードを発生する。まず確認応答コードに言及す
ると、呼要求プロセッサは確認応答発生器２３６へ合図
しユーザにプロセッサが呼を置く準備ができていること
を合図する。この確認応答信号は符号器２３２およびモ
デム２３７へ印加されそして衛星無線周波数部２３８へ
送られ、処理の後、衛星への送信のためアンテナ２０
３、２０４へ印加される。図４および図８を参照する
と、確認応答信号は、ゲートウェイがホームゲートウェ
イかまたは遠方のゲートウェイかどうかに依存してリン
クＤ（３６）またはリンクＢ（３６）を介して送信され
る。衛星はリンクＡ（３４）を介して信号をユーザに中
継する。

【００５４】図５を参照すると、信号はユーザ衛星電話
によってそのアンテナ５２２、５２３を介して受信さ
れ、そしてユーザの衛星無線周波数変換器５２７へ印加
される。結果的に生ずる信号はモデム５２６へ送られ復
調の後復号器５２５により復号化される。信号は要求／
確認応答発生器５３３へ送られる。ユーザおよびゲート
ウェイはここに二重リンクを有する。

【００５５】胞組織電話スイッチへ送られる宛先信号を
説明すると、その通常の態様では、スイッチを具備した
胞組織電話系２２１は（図４参照）、地上系の線１２
０、１２１を介して、中央電話局１０６を通じて所望の
呼の宛先１０７、１０８へ接続する。ひとたび呼の宛先
が呼に応答すればデュプレックス動作が開始する。活動
ゲートウェイの胞組織電話接続部２３０はメッセージを
網調整ゲートウェイ２８へ送り、データべースを更新
し、進行中の呼を、メッセージをフォーマット化しかつ
これを当該メッセージを網調整ゲートウェイ２８へ送る
胞組織電話系２２１へ送信することにより表示する。デ
ータは、データを胞組織電話接続部２３０へ送る地上線
１３２を通じ胞組織電話系２２３を介して網調整ゲート
ウェイ６０１により受信される。胞組織電話接続部はメ
ッセージを、網データべース２０を更新しユーザが進行
中の呼を有していることを表示する網コンピュータ６１
２へルート指定する。網コンピュータ６１２はユーザ識
別番号を進行中の呼と一緒に地上線１３２を通じパケッ
ト網を介してユーザのホームゲートウェイへ送る。デー
タは地上線１３０を通じ胞組織電話系２２１を介しホー
ムゲートウェイ１０１によって受信される。胞組織電話
系２２１はホームユーザデータべース２２４を更新し、
ユーザを進行中の呼を有するものとして表わす。受渡プ
ロセッサ２５０はこのデュプレックス呼に関する情報で
更新される。

【００５６】入接続呼受入再試行通知（受け取られない
呼） もし呼が受け取られなければ（図１２、ステップＣ１、
Ｃ２）、網コンピュータ６１２はNOT OK-RETRYを指示す
るコードを発生しそしてユーザへの信号をフォーマット
化し、呼が再度試行されねばならないことをそしてメッ
セージをフォーマット化しかつこれをデータを符号器２
３２へ通す胞組織電話接続部２３０へ送ることを示す。
符号化された信号は変調のためモデム２３７へ印加さ
れ、衛星無線周波数部２３８へ印加され、処理の後衛星
への送信のためアンテナ２０３、２０４へ印加される。
図４および図９を参照すると、NOT OK-RETRY信号はリン
クＣ（３８）を介して送信される。衛星は信号をリンク
Ａ（３４）を介しユーザへ中継する。

【００５７】図５を参照すると、再試行信号はユーザの
衛星アンテナ５２２、５２３により受信されそしてユー
ザの衛星無線周波数部５２７へ通される。結果的に生ず
るデータ列はモデム５２６により復調され、そして復号
器５２５へ送られる。復号化された再試行信号は再試行
発生器５３４へ印加される。所定の時間遅れの後、再試
行発生器５３４の比較器が正を示すときはそれは呼要求
発生器に再試行することを合図する。カウンタが再試行
の数を限定する。

【００５８】入接続呼のデュプレックスプロセス 信号のルート指定および衛星の動作については図４およ
び図９を、ユーザの機器動作については図５を、そして
ゲートウェイ動作については図６を参照されたい。

【００５９】ユーザから呼の宛先方向 図５を参照しデュプレックス呼のユーザ側を考えると、
ユーザは胞組織電話部５０３を賦活することにより呼の
宛先１０７、１０８と通信し、しかしてこの電話部５０
３は、ディジタル音声またはデータを符号器５２４へ送
り、符号器５２４は信号をデータ列へ符号化し、このデ
ータ列はモデム５２６へ送られる。モデムは信号を変調
し、そしてこれをアンテナ５２２、５２３による衛星へ
の伝送のため衛星無線周波数変換器５２７へ送る。ユー
ザからのこの信号は図９でリンクＡを通じ衛星へ送信さ
れる。信号は通信用アップリンク無線周波数プロセッサ
３１２により受信され、このプロセッサは、信号を変換
し、信号を衛星通信プロセッサ３０６へ印加し、プロセ
ッサ３０６は信号を処理し通信用ダウンリンク無線周波
数プロセッサ３０３へ印加し、プロセッサ３０３は信号
を変換および増幅しそしてアンテナにより地上へ送信す
る。衛星は信号を、呼設定プロセスで選択されるゲート
ウェイに依存してリンクＢ（３６）またはＤ（３６）を
通じて信号を送信する。

【００６０】図６を参照すると、信号はアンテナ２０
３、２０４により首都圏サービス領域／遠方サービス領
域の機器１０１、１０２により受信され、そして衛星無
線周波数部２３８へ印加される。処理の後、信号はモデ
ム２３７へ印加されそれから必要に応じ復号器２３４へ
印加される。（もし使用者の機器が、産業上の標準と符
合するデータを発生するのであれば、復号化ステップは
迂回可能である）。復号化の後、信号は胞組織電話接続
部２３０へ印加され、それから、スイッチを具備した胞
組織電話系２２１へ印加される。システムは順次信号を
中央電話局を通じて地上接続部１２０、１２１へそれか
ら呼の宛先装置１０７、１０８へ印加する（図４）。

【００６１】呼の宛先からユーザの方向 同様の仕方で、呼の宛先１０７、１０８からの信号が処
理される。図４を参照すると、呼の宛先のユーザは、ユ
ーザの音声またはデータを地上線１２３、１２４を介し
て中央電話局（ＴＣＯ）１０６へ送る電話装置１０７、
１０８を賦活する。本発明寄れば、これらの信号は地上
線１２０、１２１を介して選択される首都圏サービス領
域／遠方サービス領域の胞組織電話系１０１、１０２へ
ルート指定される。地上線の系は迂回されない。図６を
参照すると、胞組織電話系２２１は信号を胞組織電話接
続部２３０へルート指定し、ここで信号は処理されそし
て符合器２３２へ送られる。符合化の後、信号はモデム
２３７へ印加され、そして変調の後、衛星無線周波数部
２３８へ送られる。結果的に生ずる無線周波数信号は衛
星３０１、３０２への送信のため、アンテナ２０３、２
０４へ送られる（図４）。

【００６２】ゲートウェイからのこの信号は呼の設定プ
ロセスで選択されるゲートウェイに依存してリンクＢ
（３６）またはＤ（３６）を通じて、図９において衛星
へ送信される。信号は通信用アップリンク無線周波数プ
ロセッサ３１２により受信され、しかしてこのプロセッ
サ３１２は信号を変換し、信号を衛星通信プロセッサ３
０６へ印加し、プロセッサ３０６は信号を処理し、通信
用ダウンリンク無線周波数プロセッサ３０３へ印加し、
プロセッサ３０３は信号を変換および増幅しそしてアン
テナにより地上へ送信する。衛星は信号をリンクＡ（３
４）を介してユーザへ送信する。

【００６３】ユーザは以下の態様で通信を受信する（図
５）。信号はアンテナ５２２により受信されそして衛星
無線周波数変換器５２７へ送られ、順次モデム５２６へ
通される。復調ベースバンド信号は順次復号器５２５に
より復号化されそしてオーディオまたはデータへと別途
処理するため、胞組織電話部５０３、５０４へ送られ
る。

【００６４】入接続呼および出接続呼の切り替え 入接続呼および出接続呼双方の切替えは同様の手段によ
り実現される。受渡プロセッサ２５０は所定の時間の長
さにわたりユーザの信号レベルがプリセットレベル以下
であることを検出するかまたは活動ゲートウェイの視野
内に衛星があれば切替が要求される。引き続く受渡は、
第２番目の衛星が元の衛星となる状況および第３の衛星
が新しい衛星となる（以下同様）状況で同様の態様で実
行される。

【００６５】受渡プロセッサ２５０はモデム２３７へユ
ーザのために視野内の他の衛星を探索することを合図す
る。もしユーザが他の衛星で見出されなければ、受渡プ
ロセッサ２５０はリセットされ、そして所定の時間後、
信号レベルは検査され、受渡手続が再び開始すべきかど
うかをみる。もしユーザが別の衛星で見出されれば、受
渡プロセッサ２５０は、もしチャンネル容量が受け入れ
可能であれば、無線周波数パワーモニター２５１からの
入力を検査する。もし受け入れ可能でなければ、受渡プ
ロセッサ２５０は受入れ可能なチャンネル周波数をそし
て必要に応じてコード分割多重アクセスコードを選択す
る。受渡プロセッサは新規な送受信周波数（そして必要
に応じて新規なコード）を包含するメッセージをフォー
マット化しそして当該メッセージを変調のためモデム２
３７へ送る。モデム２３７はメッセージを変調しそして
信号を衛星無線周波数部２３８へ印加する。結果的に生
ずる無線周波数信号は元の衛星３０１への送信のためア
ンテナ２０３、２０４へ送信される（図４）。

【００６６】信号は呼設定プロセス中に選択されるゲー
トウェイに依存してリンクＤ（３６）またはリンクＢ
（３６）を介してゲートウェイから送信される。信号は
リンクＡ（３４）を通じてユーザへダウンリンク化が行
われる（図９）。

【００６７】ユーザは以下の態様で通信を受信する。信
号はアンテナ５２２により受信されそして衛星無線周波
数変換器５２７へ送られ順次モデム５２６へ送られる。
復調ベースバンド信号は復号器５２５により復号化され
る。結果的に生ずる信号は要求／確認応答発生器５３３
へ送られ、しかしてこの発生器５３３は胞組織電話部５
０３を適当なチャンネルに移行させそして受取のためモ
デム５２６に呼のコード分割多重アクセスコードを提供
し、準備状態となる。要求／確認応答発生器５３３は確
認応答(ACK) を衛星を介して活動ゲートウェイの受渡プ
ロセッサ２５０へ送る。受渡プロセッサ２５０はACK を
受け取りそして衛星無線周波数部２３８を新規な送受信
周波数へ移行させる。受渡プロセッサ２５０は衛星無線
周波数部２３８へ合図し、その送受信物を新規な衛星に
送りそれゆえ呼が継続する。元の周波数で新規な衛星に
適当なチャンネル容量があったならば、受渡プロセッサ
２５０は衛星無線周波数部２３８に合図し、その送受信
物を新規な衛星へ送りそれゆえ呼が継続する。受渡プロ
セッサは、新規衛星および必要に応じて新規な周波数割
当に関する網調整ゲートウェイ２８のためのメッセージ
をフォーマット化し、そしてメッセージをモデム２３７
へ送る。モデムはメッセージを復号器２３４へそれから
胞組織電話接続部２３０へそして地上線１３０を介して
パケット網へ印加する。データは地上線１３２を通じて
胞組織電話接続部２３０により網調整ゲートウェイ６０
１により受信される。胞組織電話接続部２３０はメッセ
ージを網コンピュータ６１２へルート指定し、しかして
このコンピュータは網データべース２０を更新し新規な
呼情報を表わす。

【００６８】入接続呼および出接続呼の呼の終了 呼はユーザにより開始された呼または発呼者により発生
された呼について同様の態様で終了せられ（図１２〜図
１５、図１６〜図１９）、以下の通りである。図６を参
照すると、胞組織電話系２２１はユーザまたは呼の宛先
のいずれかからオンフック状態を感知しそして呼の終了
を開始するよう胞組織電話接続部２３０へ合図する。胞
組織電話接続部は、呼終了信号を発生しそしてこれを符
合器２３２へルート指定するよう呼終了プロセッサ２３
３へ合図する。符号化された信号は順次モデム２３７へ
印加され、そしてこの変調された信号は衛星無線周波数
部２３８へルート指定される。結果的に生ずる無線周波
数信号は衛星３０１、３０２への送信のため、アンテナ
２０３、２０４へ送られる（図４）。ゲートウェイから
のこの信号は呼設定プロセスで選択されるゲートウェイ
に依存してリンクＢ（３６）またはリンクＤ（３６）を
通じて図９において衛星に送信される。信号は通信用ア
ップリンク無線周波数プロセッサ３１２により受信さ
れ、しかしてこのプロセッサ３１２は信号を変換し、信
号を衛星通信用プロセッサ３０６へ印加し、このプロセ
ッサ３０６は信号を処理し、通信用ダウンリンク無線周
波数プロセッサ３０３へ印加し、プロセッサ３０３は信
号を変換および増幅しそしてアンテナにより地上へ送信
する。衛星は信号をリンクＡ（３４）を介してユーザへ
送信する。

【００６９】ユーザは以下の態様で通信を受信する（図
５）。信号はアンテナ５２２により受信されそして衛星
無線周波数変換器５２７へ送られ、順次モデム５２６へ
送られる。復調ベースバンド信号は順次復号器５２５に
より復号化され、呼を中断する胞組織電話部５０３、５
０４へ送られる。

【００７０】胞組織電話系はさらに地上線１３０を介し
て網調整ゲートウェイ２８へ送信されるコードをも活性
化する。これらの信号は地上線１３０、１３１を介して
中央電話局１０６へそれから地上線１３２を介して網調
整ゲートウェイ６０１へルート指定される（図４）。図
７を参照すると、これらの信号は網コンピュータ６１２
により処理され、しかしてこのコンピュータは網データ
べース２０を更新しユーザが話中ではないことを示す。
所定の他の業務データ、たとえば課金情報、呼の時間、
料率、または他の情報、をも網調整ゲートウェイ６０１
へルート指定される。網コンピュータ６１２は中央電話
局１０６を通じ地上線１３２を介しパケット交換網３２
またはそのほかのかかる網を介して、ホームの首都圏サ
ービス領域／地方サービス領域ゲートウェイ１０１（ホ
ームゲートウェイ）に、ユーザの現在の状態を通知す
る。データは地上線１３０を通じ胞組織電話系２２１を
介してホームゲートウェイ１０１により受信される。胞
組織電話系２２１はホームユーザデータべース２２４を
更新し、ユーザが話中でないことを示す。活動ゲートウ
ェイはプロセッサをリセットし、そしてデータべースを
更新する。スイッチ２２１を具備した胞組織電話系は順
次移動体データべース２２５を更新しユーザが話中でな
いことを示す（図６）。

【００７１】発呼者による呼の開始（出接続呼） 発呼者からサービス領域を移動しているユーザへ向う呼
を開始するプロセスは以下のとおりである。

【００７２】呼の要求（出接続呼） 発呼者が地上の公衆交換電話網の呼またはその他のネッ
トワーク呼を、通常の地上構造物を迂回するであろう近
傍のアップリンクに対してではなく、ユーザのホームま
たはこれと等価な地上胞組織電話サービス領域（ゲート
ウェイ）に対して行なうとき呼の要求が行なわれる。呼
は、通常の地上構造体を通じて移動体のホームゲートウ
ェイへルート指定される。図４を参照すると、電話装置
１０７、１０８を使用する発呼者は、装置によって提供
されるいずれの手段をも使用してユーザ機器５０１、５
０２の電話番号をダイアルする。電話番号は、地上線ま
たはその他の手段１２２、１２３を通じて中央電話局１
０６またはその他の中央交換局へそしてそれから地上線
またはその他の手段１２０、１２１を通じてユーザのホ
ームゲートウェイに配置された胞組織電話系機器１０
１、１０２へ送られる。ユーザへのアクセス要求はスイ
ッチを具備した胞組織電話系２２１により処理され、し
かしてこのスイッチ２２１は、ホームユーザデータべー
ス２２４を探索し、ユーザが衛星サービス領域内を移動
しつつあるかどうかを決定する。もしユーザが衛星サー
ビス領域を移動しておりそして話中でなければ、ユーザ
番号、場所、活動ゲートウェイ（ＡＧ）およびその他の
ユーザデータがデータべースから回収ないし検索されそ
して衛星接続機器２０１へ送られる。信号はルート計画
立案部２４０へ印加される。ルート計画立案部は情報を
処理し、そして記憶された衛星暦およびユーザ情報を使
用して、呼のルートを選択する。

【００７３】発呼者からの呼の網調整ゲートウェイの受
け入れ（出接続呼） ホームゲートウェイは網調整ゲートウェイからチャンネ
ル割当を要求する。ホームゲートウェイはチャンネル割
当要求をフォーマット化しそして要求を地上線１３０を
通じパケット網を会して網調整ゲートウェイ２８へ送
る。網調整ゲートウェイの胞組織電話接続部２３０は地
上線１３２を通じ要求を受け取りそして当該要求を網コ
ンピュータ６１２へ送信する。網コンピュータ６１２
は、送られつつある情報を衛星モニタ部６１１によって
検査し、衛星資源があるかどうかを、そして利用できる
チャンネルという資源があるかどうかを判断する。もし
何らの衛星資源も利用可能でなければ、網コンピュータ
６１２はメッセージをフォーマット化し、系が使用中
（ビジー）であることを発呼者へ合図し、そしてメッセ
ージを胞組織電話接続部２３０へ再試行しかつ送る。胞
組織電話接続部２３０は地上線１３２を通じパケット網
を介してホームゲートウェイ１０１へメッセージを送
る。ホームゲートウェイ１０１の胞組織電話系２２１は
地上線１３０を通じてメッセージを受け取りそして系が
使用中でありそれゆえ再試行することを合図する。もし
衛星資源が利用可能であれば、網コンピュータ６１２
は、チャンネル要求をフォーマット化しそして要求を地
上線１３２を通じて活動ゲートウェイへ送ることにより
活動ゲートウェイの利用可能性を検査する。新規な活動
ゲートウェイはメッセージを受け取りそして応答する。
もし活動ゲートウェイが利用可能でなければ、網コンピ
ュータ６１２は使用されることのできる他のゲートウェ
イの利用可能性を検査する。もし何らのゲートウェイも
利用可能でなければ、網コンピュータ６１２はメッセー
ジをフォーマット化し、発呼者に、システムが使用中で
ありそれゆえ再試行してメッセージを胞組織電話接続部
２３０へ送る。胞組織電話接続部２３０はメッセージを
地上線１３２を通じてパケット網を介してホームゲート
ウェイ１０１へ送る。ホームゲートウェイ１０１の胞組
織電話系２２１はメッセージを地上線１３０を通じ受け
取りそして発呼者に、システムは使用中でありそれゆえ
再試行を合図する。もし別のゲートウェイが利用可能で
あれば、網コンピュータ６１２はこのゲートウェイを新
規なゲートウェイとして選択する。現在の活動ゲートウ
ェイは利用可能でないという理由またはシステム選択の
理由による。網コンピュータ６１２は地上線１３２を通
じパケット網を介してユーザ識別番号およびユーザ場所
を新規な活動ゲートウェイおよびユーザのホームゲート
ウェイへ送る。活動ゲートウェイは情報を受け取りそし
てその移動体データべースを更新しそしてホームゲート
ウェイは情報を受け取りそしてそのホームユーザデータ
べースを更新する。

【００７４】網コンピュータ６１２はユーザのために迎
入れメッセージをフォーマット化しそしてメッセージ
を、当該メッセージを符号器２３２へルート指定する胞
組織電話接続部２３０へ送る。メッセージはモデム２３
７、衛星無線周波数部２３８により処理され、アンテナ
２０５を通じて衛星へ送信される。もし何らの応答もな
ければ、網調整ゲートウェイは視野内の全ての衛星を検
査する。もしユーザが、所定の長さの時間後に見出され
なければ、網コンピュータ６１２は、ユーザが利用可能
でないという発呼者のためのメッセージをフォーマット
化し、そしてメッセージを胞組織電話接続部２３０へ送
る。胞組織電話接続部２３０はメッセージを地上線１３
２を通じパケット網を介しホームゲートウェイ１０１へ
送る。ホームゲートウェイ１０１の胞組織電話系２２１
は地上線１３０を通じてメッセージを受け取りそして発
呼者に、ユーザがこの時点では利用可能でないことを合
図する。もしユーザが迎入れメッセージを受け取れば、
ユーザは以下の態様で通信を受け取る（図５）。信号は
アンテナ５２２により受信されそして衛星無線周波数変
換器５２７へ送られ、順次モデム５２６へ送られる。復
調ベースバンド信号は順次復号器５２５により復号化さ
れる。結果的に生ずる信号は、確認応答メッセージをフ
ォーマット化しそして確認応答を符号器へ送る要求／確
認応答発生器５３３へ送られる。符号化の後、確認応答
はモデム５２６へ送られる。モデムは信号を変調しそし
てこれをアンテナ５２２、５２３による衛星への送信の
ため、衛星無線周波数変換器５２７へ通す。

【００７５】図９を参照すると、アップリンク信号はリ
ンクＡ（３４）を通じてユーザから衛星へ送信されそし
て網調整ゲートウェイへ中継される。信号はリンクＣ
（３８）を介してダウンリンクされる。

【００７６】図７を参照すると、信号はアンテナ２０５
により網調整ゲートウェイ機器６０１により受け取ら
れ、そして衛星無線周波数部２３８へ印加される。処理
の後、信号はモデム２３７へそれから必要に応じて復号
器２３４へ印加される。（もしユーザの機器が産業標準
に適うデータを発生するのであれば、復号化ステップは
迂回可能である）。復号化の後、信号は胞組織電話接続
部２３０へ印加され、しかして接続部は確認応答を認識
しそして確認応答を網コンピュータ６１２へ送る。

【００７７】出接続呼の設定、活動ゲートウェイの受入
れ もし現在の活動ゲートウェイが利用可能でありまたは新
規な活動ゲートウェイが選択されたならば、網コンピュ
ータ６１２はユーザ識別番号、使用されている現在の衛
星、送受信周波数および、もしコード分割多重アクセス
が使用されるのであれば送受信コードを、地上線１３２
を通じパケット網を介して送る。データは地上線１３１
を通じ胞組織電話系２２２を介して活動ゲートウェイ１
０２により受信される。胞組織電話系２２２は移動体デ
ータべース２２５を更新し、呼情報を示す。胞組織電話
系２２２は、情報を胞組織電話接続部２３０へ送り、接
続部２３０は送受信周波数をセットし、もしコード分割
多重アクセスが使用されるのであれば送受信コードをセ
ットする。網コンピュータ６１２はさらに呼情報を、衛
星サービス領域の移動体要求で説明した呼の設定と同様
の方法によりユーザへ送る。ユーザは呼情報を受け取
り、送受信周波数をセットし、もしコード分割多重アク
セスが使用されるのであれば送受信コードをセットしそ
してスタンバイ状態へ向かう。

【００７８】網コンピュータ６１２はメッセージをホー
ムゲートウェイへ送り、呼を地上線１３２を通じパケッ
ト網を介して活動ゲートウェイへルート指定する。ホー
ムゲートウェイの胞組織電話接続部２３０地上線１３２
を通じメッセージを受け取る。もし活動ゲートウェイが
ホームゲートウェイであれば、それ以上の呼のルート指
定は要求されない。もし活動ゲートウェイがホームゲー
トウェイでなければ、ホームゲートウェイのルート計画
立案部２４０は呼をホームゲートウェイから活動ゲート
ウェイへルート指定する。活動ゲートウェイの胞組織電
話系２２１は呼を処理しそして所望される宛先番号をス
イッチを具備した胞組織電話系２２１へ印加する。

【００７９】活動ゲートウェイは割り当てられた周波数
と必要に応じコードとでユーザに合図する。活動ゲート
ウェイの胞組織電話接続部２３０は呼要求プロセッサ２
３５のために確認応答コードを発生する。呼要求プロセ
ッサ２３５は確認応答発生器２３６に合図し、ユーザに
合図しそしてユーザは呼ばれつつある。呼の確認応答信
号は符号器２３２およびモデム２３７へ印加されそして
衛星無線周波数部２３８へ通されそして処理の後、衛星
への送信のためアンテナ２０３、２０４へ印加される。
図４および８を参照すると、確認応答信号は、ゲートウ
ェイがホームゲートウェイであるかまたは遠方のゲート
ウェイであるかに依存して、リンクＤ（３６）またはリ
ンクＢ（３６）を介して送信される。衛星は信号を受信
しそして信号をリンクＡ（２４）を介してユーザへ中継
する。

【００８０】図５を参照すると、ユーザでの出接続呼の
受け取りおよび処理のため、ユーザの胞組織衛星電話部
５０１、５０２のアンテナ５２２、５２３は信号を受け
取りそしてこれを信号をモデム５２６へルート指定する
衛星無線周波数変換器５２７へルート指定する。結果的
に生ずるデータ列は復号器５２５へ印加される。復号化
の後、データは要求／確認応答発生器５３３へ送られ
る。コードが発生されそして胞組織電話部５０３、５０
４へ送られユーザにベルで合図する。胞組織電話部は確
認応答発生器５３３に合図し、合図コードを符号器５２
４を介して活動ゲートウェイへ送る。確認応答信号は符
号器５２４からモデム５２６へそれから衛星無線周波数
変換器５２７へ送られる。結果的に生ずる確認応答信号
はアンテナ５２２、５２３を介して衛星３０１へ送信さ
れる。ユーザの無線衛星電話部５０１、５０２は周波数
を網調整ゲートウェイにより選択されるチャンネルに移
行し、そして必要に応じて、呼のためのコード分割多重
アクセスコードモデムにロードする。ユーザは順次デュ
プレックス動作が開始するのを待つ。

【００８１】確認応答信号は衛星３０１により受信され
そして地球へ送信される。信号は、アンテナ２０３、２
０４により首都圏サービス領域／地方サービス領域の機
器１０１、１０２で受け取られ、そして、衛星無線周波
数部２３８へ印加される。ベースバンドへのダウンコン
バートの後、信号はモデム２３７により復調されそして
復号器２３４へルート指定される。復号ベースバンド信
号は順次胞組織電話接続部２３０へ印加される。胞組織
電話接続部２３０は情報を処理する。

【００８２】胞組織電話接続部２３０は順次ボイスおよ
びデータ信号の列を、到来信号の構造に応じて、符号器
２３２または直接モデム２３７へ印加しそれから衛星無
線周波数部２３８の割当てチャンネルへ、それからアン
テナ２０３、２０４へ印加する。デュプレックス動作が
ここに開始できる。活動ゲートウェイの胞組織電話接続
部２３０は、メッセージをフォーマット化しそしてメッ
セージを網調整ゲートウェイ２８へ送る胞組織電話系２
２１へ送ることにより、メッセージを網調整ゲートウェ
イ２８へ送りデータべースを更新し進行中の呼を表わ
す。データは、データを胞組織電話接続部２３０へ送る
地上線１３２を通じ胞組織電話系２２３を介して網調整
ゲートウェイ６０１により受け取られる。胞組織電話接
続部はメッセージを、ユーザが進行中の呼を有するのを
示すよう網データべースを更新する網コンピュータ６１
２へルート指定する。胞組織電話系２２１はホームユー
ザデータべース２２４を更新し、移動体としてのユー
ザ、ユーザの場所および活動ゲートウェイを示す。網コ
ンピュータ６１２はユーザ識別番号を進行中の呼と一緒
に地上線１３２を通じパケット網を会してユーザのホー
ムゲートウェイに送る。データは地上線１３０を通じ胞
組織電話系２２１によりホームゲートウェイ１０１によ
って受け取られる。胞組織電話系２２１はホームユーザ
データべース２２４を更新し、進行中の呼を有するとし
てユーザを示す。受渡プロセッサ２５０はこのデュプレ
ックス呼に関する情報で更新される。

【００８３】出接続呼デュプレックス呼プロセス 出接続呼デュプレックスプロセスは、上述のユーザによ
って開始される呼のそれと同様である。

【００８４】出接続呼の受渡 受渡プロセスは、上述のユーザによって開始される呼の
それと同様である。

【００８５】呼の終了（出接続呼） 呼の終了は、上述のユーザによって開始される呼のそれ
と同様である。

【００８６】ユーザによる移動中止通知 系への移動開始意志の通知における場合と同様に、ユー
ザが移動中止意志を通知するのに２つの方法がある。ユ
ーザは２つの選択肢を有しており、一つは、ユーザは衛
星サービス領域におりかつ地上胞組織電話サービス領域
の域外にいる間にユーザの意志を網制御部へ通知できそ
してユーザの要求が網調整ゲートウェイへの衛星中継を
通じて処理されるようにするか、またはユーザが、参加
する地上胞組織電話サービス領域を通じて要求を行なっ
てもよい。これら２つの場合を説明する（図１０、図２
０、図２１参照）。

【００８７】衛星サービス領域内のユーザによる移動中
止要求 ユーザは、衛星サービス領域内の移動体のデータべース
からユーザが削除されたいことを衛星を介してシステム
に通知する。図５を参照すると、ユーザはユーザ要求部
５３５を手動または自動的に不活する呼とにより終了要
求を開始する。信号が要求／確認応答発生器５３３へ通
される。これは符号器５２４へ送られそしてモデム５２
６により変調される終了要求を発生する。結果的に生ず
る信号は衛星無線周波数変換器５２７へそして順次衛星
への送信のためアンテナ５２２、５２３へルート指定さ
れる。信号はリンクＡを会して視野内の衛星へ送信され
そして衛星は信号をリンクＣを会して網調整ゲートウェ
イへ送信する。

【００８８】図７を参照すると、ダウンリンク信号は、
網調整ゲートウェイの衛星アンテナ２０５で受信されそ
して衛星無線周波数部２３８へ印加される。結果的に生
ずるベースバンド信号はモデム２３７で復調され、復号
器２３４へそれから胞組織電話接続部２３０へ送られ
る。結果的に生ずるデータは、網データべース２０にユ
ーザを衛星サービス領域移動体ユーザリストから削除す
るよう命令する亜美コンピュータ６１２へ送られる。網
コンピュータ６１２は終了要求を、当該要求ととユーザ
ＩＤとを包含するメッセージをフォーマット化しそして
それを、地上線１３２を介しパケット交換網へデータを
ルート指定する胞組織電話接続部２３０へ送ることによ
り、活動ゲートウェイへ送る。データは地上線１３１を
通じ胞組織電話系２２２により活動ゲートウェイ１０２
により受け取られる。胞組織電話系２２２は順次ユーザ
を移動体データべースから除去する。

【００８９】網コンピュータ６１２はユーザＩＤおよび
終了要求を地上線１３２を通じパケット網を介してユー
ザのホームゲートウェイ１０１へ送る。データは地上線
１３０を通じ胞組織電話系２２１を介してホームゲート
ウェイ１０１により受け取られる。胞組織電話系２２１
はホームユーザデータべースを更新し、衛星サービス領
域内を移動しないとしてユーザを表わす。

【００９０】コード分割多重アクセス動作の下での終了
要求の処理は移動体要求について上述したのと類似して
いる。上述と同様に、２つの方法が利用可能である。 （１）周波数分割多重伝送方式周波数変調 (FDM-FM) ま
たは迎入れチャンネル上で動作するコンテンション多重
アクセスを使用する他の変調方式または （２）ユーザ要求部５３５に置かれる特別な識別コード
分割多重アクセスコード。処理は上述と同様に続く。

【００９１】地上胞組織電話サービス領域内のユーザに
よる移動中止要求 図１および図２１を参照すると、ユーザは遠方の首都圏
サービス領域／地方サービス領域またはユーザのホーム
首都圏サービス領域／地方サービス領域に再度入り、そ
して自動的にまたは手動にて地上胞組織電話サービス領
域を通じて系にユーザが衛星サービス領域内の活動ユー
ザの網データべースから削除されることを希望している
ことを通知する。図５を参照すると、ユーザの機器５０
１、５０２はユーザ要求部５３５を手動または自動的に
賦活することにより終了要求を開始する。信号が要求／
確認応答発生器５３３へ送られる。これは胞組織電話部
５０３、５０４へ送られる終了要求を発生し、結果的に
生ずる信号は、地上胞組織電話サービス領域への送信の
ためアンテナ５０５、５０６へルート指定される。信号
は、地上胞組織電話サービス領域により受信されそして
地上線１３０、１３１を通じパケット網を介して網調整
ゲートウェイへ中継される。図７を参照すると、信号
は、網データべース２０に衛星サービス領域移動ユーザ
リストから削除することを命ずる網調整ゲートウェイ６
０１に地上線１３２を介して受信される。網コンピュー
タ６１２は終了要求を、終了要求およびユーザＩＤを包
含するメッセージをフォーマット化しそしてそれを胞組
織電話接続部２３０へ送る事により活動ゲートウェイへ
送り、しかしてこの接続部はデータを胞組織電話系２２
３へそして地上線１３２を通じパケット交換網へルート
指定する。データは地上せんん１３１を通じ胞組織電話
系２２２を介して活動ゲートウェイ１０２により受信さ
れる。胞組織電話系２２２は順次ユーザを移動体データ
べースから削除する。

【００９２】網コンピュータ６１２はユーザＩＤおよび
終了要求を地上線１３２を通じパケット網を介してユー
ザのホームゲートウェイ１０１へ送る。データは地上線
１３０を通じ胞組織電話系２２１を介しホームゲートウ
ェイ１０１により受信される。胞組織電話系２２１はホ
ームユーザデータべース２２４を更新し、衛星サービス
領域を移動しないとしてユーザを示す。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による統合化された無線電話および周回
衛星通信システムの模式図である。

【図２】どのようにして第１のタイプのデュプレックス
通信回路が設定可能であるかを図示する統合化された無
線電話および周回衛星通信システムの模式図である。

【図３】どのようにして第２のタイプのデュプレックス
通信回路が設定可能であるかを図示する統合化された無
線電話および周回衛星通信システムの模式図である。

【図４】本発明によるシステムのブロック図である。

【図５】エンドユーザが使用するための無線送受信装置
のブロック図である。

【図６】本発明による胞組織系で使用するためのゲート
ウェイ端末装置のブロック図である。

【図７】本発明によるシステムで使用するための網調整
ゲートウェイのブロック図である。

【図８】本発明によるシステムで使用するための網制御
センターのブロック図である。

【図９】本発明によるシステムで使用するための衛星系
のブロック図である。

【図１０】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１１】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１２】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１３】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１４】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１５】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１６】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１７】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１８】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１９】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図２０】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図２１】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【符号の説明】

２０ 移動体のデータべース ２５ ルート計画立案部 ２６ 衛星制御センター ２７ ユーザ（移動体）のデータべース ２８ 網制御部 ３１ 衛星データべース ３３ 受渡用プロセッサ １０５ 中央電話局 ２０１ 衛星接続機器 ２２１ スイッチを有する胞組織電話系 ３０１ 衛星 ３０２ 衛星 ４０２ 衛星接続機器 ４０４ 網制御部 ４０５ ユーザデータべース ５０３ 胞組織電話 ５０４ 胞組織電話 ５３０ 衛星制御部 ５３１ 衛星制御部

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 地上通信系との関係で動作する無線電話
   ／衛星遠距離通信装置において、 第１周波数で受信された呼信号を、受信地球局へ第２の
   周波数で再度送信する地球軌道内の少なくとも一つの衛
   星手段にして、当該呼信号は地上場所にある網制御部(N
   C)の制御下にある当該衛星手段と、 当該少なくとも一つの衛星と前記地上通信系との間で呼
   設定情報およびフルデュプレックス呼信号の通信を行な
   うため地上場所にある少なくとも一つのゲートウェイ
   と、 地上場所の少くとも一つ網調整ゲートウェイ（NCG)と、 地上場所の網制御部と、 前記網制御のため網データべースを管理するネットワー
   クデータべース管理装置と、 前記少なくとも一つの衛星と双方向性通信を行なうこと
   ができる少なくとも一つの無線電話送受信装置（ユー
   ザ）にして、前記網調整ゲートウェイを通じてそして前
   記網制御部において前記ネットワークデータべース管理
   装置へのリンク能力を有する単一地上サービス領域で識
   別される前記無線電話送受信装置と、 各活動ユーザのＩＤ、活動ユーザの場所および活動ユー
   ザのホームゲートウェイを包含するネットワークデータ
   べースにして、そのコピーが前記少くとも一つのネット
   ワーク調整ゲートウェイで維持される当該ネットワーク
   データべースと、 実質的にリアルタイムで前記ネットワークデータべース
   の前記コピーのそれぞれを維持しかつ更新するための手
   段と、 前記ゲートウェイの各一つが前記衛星を介して前記ユー
   ザおよび前記地上通信系へのおよびこれからの呼の通信
   リンクを確立するよう動作すべく、呼についてのチャン
   ネルとは独立して、通信路を介して前記ネットワークデ
   ータべース管理装置および前記ネットワークデータべー
   スのコピーとの間で通信を行うための手段とを具備する
   無線電話／衛星遠距離通信装置。
2. 【請求項２】 前記ゲートウェイの少くとも一つは前記
   ネットワークデータべースのコピーを包含しており、当
   該ゲートウェイの一つの制御下で前記衛星から第２の衛
   星への通信リンクの受渡を実行するためゲートウェイ内
   にそれぞれ手段を具備した請求項１の無線電話／衛星遠
   距離通信装置。
3. 【請求項３】 前記第２の衛星は前記ユーザおよび前記
   ゲートウェイの上を通行中である請求項２の無線電話／
   衛星遠距離通信装置。
4. 【請求項４】 地球軌道内の少なくとも一つの衛星と、
   地上電話系への地上ゲートウェイと、衛星サービス領域
   内で前記衛星と直接的な双方向性通信を行なうことがで
   きる少なくとも一つの無線送受信装置とを具備する無線
   電話／衛星遠距離通信装置を介する通信方法において、 地上場所のみのユーザのネットワークデータべ−スおよ
   び地上場所のみの中央ネットワークデータべ−ス管理装
   置を実質的にリアルタイムで維持する段階にして、当該
   ユーザのネットワークデータべ−スは、それぞれの活動
   ユーザの識別手段、それぞれの活動ユーザの場所および
   それぞれの活動ユーザのホームゲートウェイを包摂して
   いる前記段階と、 それぞれの無線電話送受信装置を前記ネットワークデー
   タベース管理装置へのリンク能力を有する単一の地上サ
   ービス領域と同定する段階と、 前記ユーザのネットワークデータべースの前記情報に基
   いて、地上ベースの制御下で、前記衛星を前記送受信装
   置とをリンクする段階とを具備した通信方法。
5. 【請求項５】 少なくとも一つのゲートウェイは、前記
   ユーザのネットワークデータべ−スのコピーを包含して
   おり、前記ユーザネットワークデータべ−スの前記情報
   を処理し、前記衛星から別の衛星への前記通信リンクの
   切替を行う段階を具備した請求項４の通信方法。
6. 【請求項６】 前記別の衛星は前記地上サービス領域の
   通信可能範囲を維持するために、切替中、前記ユーザの
   上を通過中である請求項５の通信方法。
7. 【請求項７】 衛星サービス領域内のユーザから移動要
   求を発行することにより前記無線送受信装置のユーザを
   移動体として確立し、 ユーザのネットワークデータべースを更新して当該ユー
   ザを移動体として包摂する段階を具備する請求項４の通
   信方法。
8. 【請求項８】 ユーザは衛星サービス領域内にいる請求
   項７の通信方法。
9. 【請求項９】 ユーザは衛星サービス領域内の地上サー
   ビス領域にいる請求項７の通信方法。
10. 【請求項１０】 ユーザによる入接続呼を開始し、ゲー
    トウエイでユーザからの入接続呼を受け取り、呼の設定
    のためゲートウエイによるルート指定を確立する段階を
    具備した請求項６の通信方法。
11. 【請求項１１】 前記ユーザの上の通行中の別の衛星へ
    の呼のゲートウエイ切替を処理する段階を具備した請求
    項１０の通信方法。
12. 【請求項１２】 任意の発呼者による出接続呼を開始
    し、ゲートウエイで発呼者からの出接続呼を受け取り、
    ユーザへの呼の設定のためゲートウエイによるルート指
    定を確立する段階を具備した請求項６の通信方法。
13. 【請求項１３】 軌道内には少なくとも一つの衛星があ
    り、地上の通信系との関係で動作する無線電話／衛星遠
    距離通信装置において、 それぞれの衛星は、 ユーザ、ゲートウェイおよび網制御部からのアップリン
    ク通信信号を受信するための通信用プロセッサアップリ
    ンク手段と、 ユーザ、ゲートウェイおよび網制御部へ、制御の介入な
    しに、通信信号を送信するための通信用プロセッサダウ
    ンリンク手段とを具備している無線電話／衛星遠距離通
    信装置。