JP2895460B2 - 衛星／無線電話移動体システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本出願人による1991年3 月29
日付けで出願された米国特許出願第678,931 号明細書で
は、周回衛星が、地上をベースにしたデータべース管理
装置と協働して呼の設定を切替えかつこれを制御するた
めの制御装置を包含した胞組織のあるいはセル構成の電
話システムを開示する。本発明は代替解決方法を提供す
るものである。

【０００２】本発明は、一つまたは複数の周回衛星を使
用し、（私設、公共団体あるいは公共通信事業主体の）
地上電話システムに対する無線電話ユーザ（加入者）の
通信アクセスを可能ならしめる無線電話システムに関す
るものであり、詳述すると、セル構成電話サービスを有
さない領域内を加入者が移動している間、地上電話網に
対する加入者のアクセスを可能にするセル構成システム
などの無線電話システムに関する。

【０００３】

【従来の技術】地球上のいずれの場所でも人間同士の通
信を提供する必要性がある。現行の通信システム、たと
えばセル構成電話システム、はセル構成無線電話器伝送
を捕捉しそしてこれを従来の交換電話ユーザおよび他の
セル構成電話システムユーザに結合（リンク）するのに
セル構成の地上中継ステーションを必要とする。全ての
既存の通信システムは限られたユーザの範囲を有する。

【０００４】移動体、すなわち標準サービス領域の外側
を移動するセル構成電話システムユーザ、を考慮するセ
ル構成電話システムが提案されている。アメリカ電話電
信会社(AT & T)がセル構成相互データ網を提案している
が、かかるセル構成相互データ網は、関係するセル構成
電話サービス領域にノードを有する地上パケット交換網
を使用し、地上のセル構成電話サービス領域を相互に連
結するもので、パケット交換網データが移動するセル構
成電話ユーザデータベースに蓄積される。提案されるそ
のデータベースは移動体を追跡しそして移動体が指定さ
れるホームとなるセルから遠方に離れたあるセル構成電
話サービス領域内にいるときに、電話システムに対する
移動体の地上相互接続を可能にするであろう。所定のデ
ータが収集され、移動ユーザへ向かう呼(call)のルート
指定を可能にし、課金情報の発行を可能にし、他のシス
テム操作データの収集を可能にするであろう。

【０００５】セル構成の通信において衛星技術を利用す
るという試みが進行中である。衛星によって移動ユーザ
へ賦与される電話サービスがアメリカ合衆国において移
動衛星システム(MSS、 Mobile Satellite System)として
提案されている。この移動衛星システムはアメリカ移動
衛星会社(AMSC、American Mobile Satellite Corp.)によ
り現在実施されつつある。これは、地球静止軌道衛星と
交信するＬバンド(1530 〜1560MHz および1646.5〜166
0.5MHz)で動作する（たとえば自動車などの）移動装置
の送受信装置を使用する。このシステムは地球のちょう
ど小さな部分の取扱いに限られてしまう。かかる送受信
装置についてのエンドユーザへの相当な出費に加えて、
システムは地球静止軌道へのまたはこれからの信号伝送
による相当な中継遅れを受ける。それでもなおセル構成
電話サービス提供者は費用のかかる追加の相互システム
網を実施して、呼を移動性送受信装置へ差し向けねばな
らない。企図された現行のシステムは、移動ユーザを探
索しそしてこのユーザへ呼を差し向けるための方法を有
していない。

【０００６】ジー・ティー・イー・モビールネット(GTE
MobileNet) へ譲渡された米国特許第4,972,456 号は、
衛星システムを使用し、ユーザがセル構成電話システム
の送受信可能範囲の外側の領域に居るとき、セル構成電
話システムへのアクセスを可能にするセル構成電話「衛
星」移動体システムを開示している。このシステムは頭
上の周回衛星を企図しておらず地上をベースにしたセル
構成通信システムにおいて副次的なセル構成場所を使用
するものであろう。

【０００７】他の特許は、一つのセル構成システムのユ
ーザが、ホームのセル構成システムの外側の領域を移動
している間、別のセル構成システムを使用できるセル構
成電話移動体システムに対する一般的な情報に関するも
のである。これらの特許にはアメリカ合衆国特許第4,90
1,340 号、 第4,972,460 号および第4,833,701 号が含ま
れる。

【０００８】モトローラ社が1990年6 月27日にIRIDIUM
という名称の下に、提案されるクロスリンク型衛星網を
発表した。このIRIDIUM システムは1990年5 月2 日発行
のヨーロッパ特許公報EP365,885 および1988年10月28日
付出願の対応アメリカ合衆国特許出願第263,849 号に叙
述されているものと考えられる。IRIDIUM システムは、
地球面上のセル構成電話通信を支援するため、７つの円
形極軌道内の７７個の低高度地球周回衛星からなる衛星
配列を企図する。IRIDIUM システムにおいては、通信通
話の切替および中継のすべてが衛星間で直接的に空間処
理され地上電話網は迂回される。ところで、呼を設定(s
et up)しこれを配置するのに地上の信号処理が必要とさ
れる。衛星サービス領域の外側から発生した呼はユーザ
を識別するためにユーザのホーム位置を探索しなければ
ならない。システムは、全ての衛星が互いに絶えずリン
クされていることを要求する。一軌道面を共用する１１
個の均等に離間された衛星はそれぞれ３７個の通信セル
を地球面上に投影するよう企図されている。さらに、そ
れぞれの衛星は４つの衛星間リンクを有し、ジオデシッ
ク(geodesic)球を形成する。コストとチャンネルの制約
により、IRIDIUM システムは地上をベースにしたセル構
成通信システムにより提供されるサービスに比肩しない
ことが推測される。この発明の技術的な説明が、Bertig
er、 LeopoldおよびPetersonらの名前で1988年10月28日
付出願のアメリカ合衆国特許第263,849 号に包含されて
いると考えられる。

【０００９】1990年11月2 日付の文書によって、Ellips
at社は連邦通信委員会に対して、６つの衛星からなる衛
星配列を介してアメリカ合衆国で特に移動性ボイスサー
ビスを支援するだ円軌道衛星システムを構築する権限を
求めて申請を行なった。この移動性ボイスサービスは既
存および将来の（地上）セル構成電話サービスを補いそ
れゆえこれと競合しないものとして提案されている。シ
ステムはコード分割多重アクセス(CDMA、 Code Division
Multiple Access) 変調を使用し、送受信範囲拡大型だ
円軌道内の地球衛星と通信を行なうデュアルモード送受
信装置のエンドユーザによる使用を企図している。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、既存の電話シ
ステムと統合しつつ相当な利益を提供し、また本発明
は、地上のセル構成電話システムによるサービスを受け
ない領域で、（セル構成の）ボイス、データおよびファ
クシミリ通信の公衆交換電話網への自動的な切替の機能
を有する無線電話を可能にし、また、本発明は、貧弱な
送受信可能範囲（カバレージ）、送受信可能範囲の切れ
目およびその他のサービス領域劣化を持ったセル構成電
話サービス領域へ改善されたセル構成移動電話サービス
を提供することを課題とする。その結果、衛星によるサ
ービス提供を受ける全ての領域において、医療上の非常
事態の報告、道路崩壊の報告、盗難車の追跡報告等の非
常事態通信サービスを提供する能力が高められる。

【００１１】

【発明の構成】地上中継ステーションの帯域の外側で移
動ユーザまたは同様物にサービスを行なうことのできる
本発明の無線通信システムは、全ユーザのデータベース
およびパケット交換網と、地上衛星サービス領域上の少
なくとも一つしかし通常は複数の周回衛星を有する衛星
通信システムと、衛星制御センターと、単一の網制御セ
ンターと、少くとも一つしかし通常複数の広範な地理領
域にわたり分散する網調整ゲートウェイ(NCG、Network C
oordinating Gateway)と、ホームユーザデータベースと
移動体データべースとを有するゲートウェイと、複数の
地上通信リンクとを具備しており、呼の設定が一つまた
は複数のＮＣＧのデータべースおよびプロセッサとゲー
トウェイの地上ベース装置に依存する切替動作および制
御によって、周回衛星が地上ベースの電話網および料金
構造体(tariff structure)へ統合されることにより制御
される。かかる無線通信システムは、単一の衛星を介し
ての（フォワードリンクおよびリバースリンクからな
る）単一の中継または他の周回衛星を通じての中継の連
続を介して地上無線電話エンドユーザの送受信装置と地
上通信リンク間の通信を実行することにより動作し、こ
の場合、中継ステーション（衛星）はエンドユーザ送受
信装置および地上通信リンクに対して相対的に運動状態
にあり、地上ベース装置は衛星暦情報およびエンドユー
ザ情報に基づいて最終的なリンク決定を行い、エンドユ
ーザ送受信装置と周回衛星と地上通信リンクとが協調
し、第１の周回衛星からこの第１の周回衛星以外の第２
の周回衛星への切替を行なう。ＮＣＧは自律的にリクエ
ストを受信できそして衛星資源を割り当てることができ
る。衛星は、信号を受信し、周波数変換し、増幅しかつ
送信する簡単な中継ステーションである。衛星は、信号
のビットへの復調、ビット操作および再変調を意味する
「オンボード」処理動作を行わない。波形は変化されず
に衛星を通過する。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明による統合化された無線／
衛星通信システム１０が図１に示されている。かかる無
線／衛星通信システム１０は、それぞれが衛星システム
１０との通信手段を具備するゲートウェイを備える民間
または公共団体あるいはセル構成電話システム１２、１
４、１６、１８を包含できる。ゲートウェイは従来より
定められた首都圏サービス領域(MSA) １２、１４、１６
および地方サービス領域(RSA) １８でもよいし公共団体
の遠距離通信用ゲートウェイまたは民間の網ノードでも
よい。本発明によれば、無線／衛星通信システム１０
は、ユーザ網データベース２０と、それぞれが（運動す
る）衛星サービス領域２４にサービスを与えるところの
複数のまたは単一の低高度地球軌道衛星２２を有する衛
星通信システムと、網制御部２５と、衛星制御センター
２６と、少くとも一つの網調整ゲートウェイ２８と、移
動するエンドユーザの代表３０と、パケット交換網３２
と、たとえばセル構成電話通信リンク３４、３６と網通
信リンク３８と衛星制御リンク４０とを含む複数の衛星
通信リンクとを備えることができる。

【００１３】好ましい実施例の詳細な説明は一例として
セル構成通信システムを使用する。上述したごとく、本
発明は、ここに与えられる例とわずかに異なり得る私設
のまたは公共の通信システムで代替え的に使用可能であ
る。公共システムにおいて、通信リンクは符号化され得
る。公共のおよび私設のシステムにおいて、地上ノード
は私設網にのみ接続され得る。

【００１４】例示のセル構成電話システムには企図され
る既存および将来の地上無線電話システムがある。ここ
ではそれらは包括的に地上サービス領域(TSA) と呼ばれ
る。

【００１５】本発明によれば、その領域内のいずれの移
動ユーザ３０に対してもサービスを提供できる通信リン
ク３６を有するところの衛星サービス領域(SSA) ２４
（移動可能である）が提供される。衛星制御センター２
４は、衛星制御リンク(SCL) ４０により領域上を通過し
ている複数の衛星へのまたはこれらからの衛星システム
２２の適宜の動作を提供する。他のリンクは、網調整リ
ンク（NCL)３８、衛星−ユーザ間リンク３４および衛星
−ゲートウェイ間リンク３６を包摂する。

【００１６】地上サービス領域は、ユーザの網データベ
ース２０を確立するのに使用できる全国的パケット交換
網(NWM) ３２によってリンクされる。全国パケット交換
網３２は移動ユーザの探索、ユーザのログイン、ユーザ
のログアウト、衛星資源の割当ておよび呼の設定に必要
な情報をサービス領域に提供可能である。

【００１７】衛星システム２２は、好ましくは低高度の
略円形軌道または可能なだ円軌道中の多数の衛星からな
る衛星配列または単一の衛星から構成可能である。各衛
星はアップリンク信号を受信しかつこれらをダウンリン
ク周波数へ変換し、信号を増幅し、そして信号をもとの
地球へ送信することのできる通信用サブシステムが設け
られている。衛星は衛星−衛星間リンクを有さずまた地
上ベース遠距離通信設備への迂回路として供されない。
衛星は、簡単な「曲管」中継装置であり、通信通話のど
のようなオンボード信号処理も行わずそして再生式中継
器を有さない。（衛星産業で普通に使用されている用語
である）オンボード信号処理により、衛星が無線周波数
信号をビットへ変換することをそして別途衛星が信号を
切替えるかそうでなければ操作することを意味する。通
信通話のオンボード信号処理がないことは、オンボード
信号処理が行われる従来技術、たとえばMallinckrodtに
よる米国特許第5,073,900 号( 第4 欄、第35〜39行）、
Bertigerによるヨーロッパ特許公報0 365 885 号( 第4
欄、第7 〜9 行）と著しく対照的である。本明細書で使
用される場合、「通信通話」とはユーザ３０から発呼者
１０７へおよびこれと反対に送られるボイス、データま
たはその他のメッセージを意味する。「通信通話」は地
球から衛星２２へ送信される制御信号を含まない。再生
式中継器は、Sklar、B.による"Digital Communications"
と表題の付された刊行物(1988 年Prentice Hall 発行)
の第232 頁において、再伝送前に、受信波形に組み込ま
れたディジタル情報を復調および再構成するものとして
定義されている。再生式中継器は、Pritchard、 W.L. ら
による"Satellite Communication Systems Engineerin
g"と表題の付された刊行物(1993 年にPrentice Hall よ
り第２版発行) の第401頁において、「再生式中継器は
ディジタル信号のオンボード信号処理を使用する」旨定
義されている。

【００１８】衛星制御リンク４０は衛星の構成要素およ
び配列の遠隔制御を与える。網調整リンク３８は、シス
テムへのログオン（登録）を行うために、移動ユーザ３
０へのおよびこれからの通信の目的のために、網調整ゲ
ートウェイ２８へのおよびこれからのデータ転送を行な
う。無線電話リンク３４、３６は、ユーザと種々の無線
電話システムとの間のボイスおよびデータの通信、位置
探索およびその他のサービスのために使用される。網制
御センター２５は網調整ゲートウェイ(NCG) ２８間を調
整し、更新される網データべース２０を全ての網調整ゲ
ートウェイ２８に対して維持し、課金およびシステム情
報を収集し、そして網調整ゲートウェイ２８が衛星暦お
よび健全性などを要求し得るという衛星制御センター２
６からのいずれの情報をも調整するのに使用される。

【００１９】無線電話ユーザの機器は、衛星システムと
適合するディジタル・周波数発生装置と統合されそして
組み合わされるところの網と相補性のある変調方式およ
びディジタル信号発生の能力を具備する商業的に入手可
能ないずれの装置でもよい。コード分割多重アクセス(C
DMA)変調または衛星中継システムと相補性のある他の変
調が企図される。

【００２０】以下、本発明によるシステムの動作を図２
および図３を参照しつつ説明する。通知が最初の手続で
ある。各ユーザはホームゲートウェイ(HG)を有する。各
ゲートウェイ１２、１４、１６は、それに対して当該ゲ
ートウェイがホームであるところの全てのユーザの情報
を包含するホームユーザデータべース３１を有する。各
ゲートウェイ１２、１４、１６はゲートウェイのサービ
ス領域内の活動状態の移動体の全ての移動体データベー
ス２７を有する。移動ユーザ３０は、ユーザ３０が衛星
通信システムを使用したいことを、図２に示されるごと
く現在の衛星システム２２へ向かう特別の制御信号によ
って、または網調整ゲートウェイ（NCG)２８へ向かう中
継路Ａ−Ｃを介して、またはもしサービス領域の範囲内
にあれば、最も近傍のサービス領域の地上のベースステ
ーション３８へ向かう特別の制御信号のいずれかによっ
て、システムに通知する。制御信号はユーザ３０の視野
内の全ての衛星２２により衛星２２の視野内の任意の網
調整ゲートウェイ(NCG) ２８へ中継ないし反復される。
網調整ゲートウェイ(NCG) ２８は、（たとえばユーザに
最も近いものなど）網調整ゲートウェイ(NCG) ２８を選
択するアルゴリズムを有する。ある網調整ゲートウェイ
(NCG) ２８が選択されそして要求を受け取る。特別の制
御信号は網調整ゲートウェイ(NCG) ２８により処理され
そしてパケット交換網３２へ向かって外方向にルート指
定される。網調整ゲートウェイ(NCG)２８は（ユーザに
最も近いゲートウェイまたはユーザの要求による特別の
ゲートウェイなどの）システムにより選択される方法に
よりユーザ３０へのおよびこれからの全ての呼(call)を
取り扱う活動ゲートウェイ(AG)１６を選択する。網調整
ゲートウェイ(NCG) ２８はメッセージを活動ゲートウェ
イ１６へ送る。網データベース２０が更新されユーザ３
０を衛星サービス領域２４を移動する移動体として包摂
する。網調整ゲートウェイ２８はユーザ３０の受入れを
通知しそして網データベース２０が更新され衛星サービ
ス領域２４を移動するユーザ３０を表示する。活動ゲー
トウェイ１６の移動体データべース２７は順次更新さ
れ、ユーザ３０が衛星サービス領域(SSA) ２４にいるこ
とを表示する。ユーザのホームゲートウェイデータべー
スは更新されユーザ３０が活動ゲートウェイ１６により
サービスされていることを表示する。この状態はユーザ
３０が地上のセル構成システムのサービス領域に再び入
るまでまたはユーザ３０が異なる衛星サービス領域２４
にはいるまで存在する。

【００２１】２種類の電話呼があり、一つは（移動す
る）ユーザ３０から衛星システムおよび地上網へ入る呼
であり、もう一つは衛星システムおよび地上網からユー
ザへ出る呼である。

【００２２】ユーザ３０によって開始される入接続呼な
いし着信接続は、公衆交換電話網(PSTN、 Public Switch
ed Telephone Network) へアクセスする要求から開始す
る。活動ゲートウェイ１６は要求を処理しそしてユーザ
３０についてそのデータベース２７、３１を検査する。
天体暦、衛星資源、ゲートウェイ資源および呼の宛先に
応じて、呼は活動ゲートウェイ１６により受信される。
もし必要であれば、活動ゲートウェイ１６は網調整ゲー
トウェイ２８から衛星資源を要求する。活動ゲートウェ
イ(AG)１６は、ユーザのホームゲートウェイまたはいず
れの遠方の地上サービス領域ともすることができる。呼
は、指定される網調整ゲートウェイ２８および選択され
る電話サービス領域１６のデータベース制御の下で図２
に図示の例えばパスＡ−Ｂを経て設定される。遠方の電
話サービス領域１６（活動ゲートウェイ）は順次要求を
確認しそして呼を公衆交換回路１７を通じて呼の宛先５
０へ進行させる。チャンネルおよび／またはコードが、
指定される網調整ゲートウェイ２８により支援される活
動ゲートウェイ１６により割り当てられそして活動ゲー
トウェイ１６のゲートウェイ移動体データべース２７は
更新されユーザの機器が使用中ないし話中であることを
示す。活動ゲートウェイ１６の切替用プロセッサ３３が
更新され必要に応じて一衛星から別の衛星への切替を可
能にする。活動ゲートウェイ１６は、呼が処理中である
ことをパケット交換網３２を通じてこの網調整ゲートウ
ェイ２８に通知しそして使用される衛星資源を叙述し、
網調整ゲートウェイ２８がそのデータベース２０中に使
用者３０が話中であることを注記するのを許容する。ユ
ーザホームゲートウェイのホームユーザデータべース３
１はユーザ３０を話中として表示しそしてユーザの活動
ゲートウェイ１６を表示するよう更新される。

【００２３】呼の設定に続いて、ユーザ３０と呼の宛先
５０とは、図２の二方向性無線（セル構成）電話通信用
リンクＡ−Ｂを経て、接続される。これらの通信は、ス
ペクトル拡散変調技術およびコード分割多重アクセス用
チャンネル、またはその他の衛星システムと相補性のあ
る変調技術を使用し、ユーザ３０の場所に配置された機
器および衛星サービス領域(SSA) ２４内の遠方の電話サ
ービス領域１６に配置された機器を使用して実行可能で
ある。コード分割多重アクセス信号または他の変調信号
は、ユーザ３０の側および遠方の電話サービス領域の両
方でボイス信号へ変換される。ユーザ３０の側では、信
号は、ボイスについてアナログ信号へ変換されそしてラ
ウドスピーカまたはヘッドホンへ送信されるか、または
ディジタル信号へ変換されそしてデータの別途の処理を
行なうために別の装置へ送信される。遠方電話サービス
領域１６の側では、信号は、アンテナ３８により受信さ
れ、ボイス信号またはディジタルデータへ変換され、公
衆交換電話網１７を通じて呼の宛先５０へ別途ルート指
定するために、公衆交換電話網用のスイッチ（図示せ
ず）を通じて送られる。通信が終了した後はいずれかの
側３０、５０からの「オンフック」状態信号が通信の終
了を意味する。

【００２４】呼終了プロセスは次のように進行する。活
動ゲートウェイ１６は指定される網調整ゲートウェイ２
８に呼の終了を通知しそしてチャンネルが空いているこ
とを通知する。網データベース２０は呼の終了および課
金情報が通知せられそして更新され、ユーザ３０を話中
でないものとして表示する。活動ゲートウェイ１６はそ
の移動体データべース２７を更新しそして切替用プロセ
ッサ３３をリセットする。活動ゲートウェイ１６はパケ
ット交換網３２を通じてユーザが話中でないことをユー
ザのホームゲートウェイに通知する。ホームゲートウェ
イはそのホームユーザデータべース３１を更新し、ユー
ザ３０が話中でないと表示する。

【００２５】「発呼者(caller)」５０と呼ばれる遠方の
拠点が、移動しつつあり且つ地上のセル構成電話サービ
ス領域(TCTSA、 Terrestrial Cellular Telephone Servi
ce Area)内にいないセル構成電話ユーザ３０へ電話呼出
しをしたい状況を考える。電話呼出しは図３に図示のよ
うに開始される。発呼者５０は公衆交換電話網２１を使
用して、ユーザのホームゲートウェイ１２またはたぶん
他の等価場所におけるユーザの無線（セル構成）電話番
号を呼び出す。呼は公衆交換電話網用スイッチによりユ
ーザのホームゲートウェイ１２へ転送される。ホームゲ
ートウェイ１２の機器２３は呼を処理し、ホームユーザ
データべース３１にアクセスすることにより、ユーザ３
０が衛星サービス領域２４を移動しつつあることを見出
しそれにより呼を（本例について、ホームゲートウェイ
１２と同様であると我々は仮定する）活動ゲートウェイ
へルート指定することを知る。ホームゲートウェイの機
器２３は引き続きルート計画要求をルート計画立案部２
５へ導く。ルート計画立案部２５は呼を活動ゲートウェ
イ１２へ導く。この例においては、活動ゲートウェイ１
２はホームゲートウェイ１２であり、もはや呼のルート
指定は必要とされない。ホーム電話サービス領域１２は
パケット網３２を通じて指定される網調整ゲートウェイ
２８へ呼の設定通知を行なう。活動ゲートウェイ１２
は、要求信号を受信すると、ユーザのステータスについ
てそのデータベース３１を検査し、情報を処理し、そし
てそのデータベース２０の情報に基づいて、衛星資源お
よび活動ゲートウェイ１２の資源が呼を受け入れるかま
たは拒絶する。

【００２６】もし活動ゲートウェイ１２が機器１６など
（ユーザのホームゲートウェイではない）別のゲートウ
ェイ電話サービス領域であれば、ホームゲートウェイ１
２は呼の設定をパケット網３２を通じて活動ゲートウェ
イ１６へ要求する。活動ゲートウェイ１６は衛星２２の
チャンネル容量を検査しそして必要に応じパケット網３
２を通じて指定された網調整ゲートウェイ２８から衛星
２２の資源を要求する。活動ゲートウェイ１６はユーザ
を受け入れそして呼の設定情報を衛星２２を介して送信
する。活動ゲートウェイ１６はホームゲートウェイ１２
に、呼を活動ゲートウェイ１６へルート指定し、そのホ
ームユーザデータべース３１を更新し、ユーザが話中で
あることを表示するよう通知する。呼の設定はホーム電
話サービス領域１２について上述したとおりである。

【００２７】もしそれが接続呼を受け取れば、活動ゲー
トウェイ１２、１６は呼を設定する。活動ゲートウェイ
１２、１６は衛星２２を介してユーザ３０へアクセス要
求を送信する。もしユーザ３０により受信されれば、肯
定応答が衛星２２を介して活動ゲートウェイ１２、１６
へ送信される。活動ゲートウェイ２８は網データベース
３１を更新し、ユーザ３０が話中であることを示しそし
て指定された網調整ゲートウェイ２８に網データべース
２０を更新するよう合図し、ユーザを話中であると表示
する。

【００２８】呼の設定に続き、ユーザ３０および発呼者
５０は図３に図示のようにパスＡ−Ｄを通じて二方向性
無線電話通信リンクを介して接続される。活動ゲートウ
ェイ１２、１６は網調整ゲートウェイに呼が進行中であ
ることを通知しそして使用される衛星資源を叙述する。
指定される網調整ゲートウェイ２８は網データべース２
０を更新する。活動ゲートウェイ１２、１６はホームゲ
ートウェイ１２に、呼が進行中であることを通知する。
ホームゲートウェイ１２はそのホームユーザデータべー
ス３１を更新し、ユーザ３０を話中であると表示する。
上述したように、通信は、コード分割多重アクセス(CDV
A)またはそのほかの相補性のある変調、ユーザ３０の場
所に配置された機器および衛星サービス領域２４の遠方
の電話サービス領域１２に配置された機器を使用するチ
ャンネルを介して遂行される。通信が終了せられた後、
いずれかの側からの「オンフック」状態信号が通信の終
了を意味する。

【００２９】ある場所のユーザ３０は、衛星サービス領
域２４内の移動を終了するかまたは地上のセル構成サー
ビス領域に再び入るかのいずれかを決定できる。もしユ
ーザ３０が衛星サービス領域２４内の移動を終了したけ
れば、ユーザ３０は２つの選択肢を有している。第１
に、ユーザ３０はその装置を待機状態にして、装置が応
答しないようにしてもよい。これは、ユーザ３０に向か
う出接続呼を一時的に受取り不能にするという効果を有
する。代替え的に、ユーザ３０は衛星サービス領域２４
の移動体の網データべース２０からユーザ識別コードを
除去することもできる。データべース２０からの除去を
実行するために、ユーザ３０は、活動ゲートウェイ１
２、１６に通常、衛星２２を通じて衛星サービス領域２
４内の移動を中止するという意志を通知する。活動ゲー
トウェイ１２、１６はユーザ３０の意志を受信し、ユー
ザ３０の削除によりその移動体（またはホームユーザ）
データべース２７、３１を更新し、そして指定される網
調整ゲートウェイ２８に網データべース２０を更新する
よう通知し、ユーザ３０を衛星サービス領域２４内を移
動しないものとして表示する。活動ゲートウェイ１２、
１６はホームゲートウェイ１２にそのホームユーザデー
タべース３１を更新するよう通知し、ユーザ３０がもは
や衛星サービス領域２４内を移動していないことを表示
する。

【００３０】図４には、ボイスサービス、データサービ
スおよびその他の電気的な電話サービスを広範囲の地理
領域のいずれの場所にも配置される携帯可能な移動電話
へ提供するセル構成電話システム１０の主要制御要素を
図示している。ゲートウェイ１２、１４、１６、１８の
タイプである地上セル構成電話システム(TCTS、 Terrest
rial Cellular Telephone Systems)１０１、１０２に
は、サービスを提供されるべき地理領域、たとえば図１
〜３の衛星サービス領域２４、にわたる数多くのベース
拠点に配置されるアンテナ１０３、１０４がそれぞれ設
けられる。地上セル構成電話システム１０１、１０２
は、ボイス（およびデータ）用地上線１２０、１２１お
よび合図網（パケット）用地上線１３０、１３１で、中
央電話局(TCO、 Telephone Central Office) へ接続され
ている。地上セル構成電話システム１０１、１０２は商
業的に入手可能なセル構成電話システムまたは他のゲー
トウェイ機器（たとえば私設装置）のいずれでもよい。
地上セル構成電話システム１０１、１０２にはそれぞれ
衛星接続機器(SIE、 Satellite Interface Equipment)２
０１、２０２を装着できる。衛星接続機器２０１、２０
２は衛星３０１、３０２への信号送信および衛星２０
１、２０２からの信号受信という目的を有する第２のア
ンテナ２０３、２０４を有する。

【００３１】網調整ゲートウェイ(NCG) ６０１が、( 地
上セル構成電話システムと共同配置できる）セル構成電
話スイッチなしの地上セル構成電話システムと類似した
ものである。網調整ゲートウェイ２８は少くとも一つの
アンテナ２０５とともに衛星接続機器２０６を具備す
る。衛星接続機器２０６はライン１３２を介してパケッ
ト網３２に接続されかつ調整機器６１０と接続する。地
上セル構成電話システム１０１、１０２は、中央電話局
１０６または他の適当な手段を介し地上線１３２によっ
て網調整ゲートウェイ２８に接続されている。網調整ゲ
ートウェイ２８は中央電話局１０６または他の適当な手
段により地上線１４０、１４１により網制御部(NC)４０
１へ接続される。網制御部２５には網制御器４０４と網
データべース２０とが装着される。

【００３２】中央電話局１０６は網制御部４０１を網調
整ゲートウェイ２８に接続しそして網調整ゲートウェイ
２８を地上セル構成電話システム１０１、１０２へ接続
する。中央電話局１０６はさらに地上セル構成電話シス
テム１０１、１０２を呼の宛先の電話１０７、１０８へ
接続している。これらの電話は公衆交換電話システムへ
接続できかつボイスおよび／またはデータを送信できる
商業的に入手可能ないずれの製品でもよい。図４には、
図１〜図３で叙述のユーザとすることができる胞組織な
いしセル構成衛星用の電話(CST、 Cellular Satellite T
elephone) ５０１、５０２もまた図示されている。セル
構成衛星用電話５０１、５０２にはセル構成電話(CT、 C
ellular Telephone)５０３、５０４と、第１のアンテナ
１０３、１０４を介して地上セル構成電話システム１０
１、１０２へのおよびこれからの信号の送受信を行なう
第３のアンテナ５０５、５０６とが装着されている。さ
らに、セル構成衛星用電話５０１、５０２は衛星無線周
波数部(SRFU、 Satellite RF Unit) ５２０、５２１およ
び衛星３０１、３０２へのおよびこれからの信号の送受
信を行なう第４のアンテナ５２２、５２３を有する（図
４）。セル構成衛星用電話５０１、５０２は網へ合図機
能を提供する衛星制御部(SCU、 Satellite Control Uni
t) ５３０、５３１を有する。

【００３３】図５を参照すると、図４のセル構成衛星用
電話５０１を詳細に示したものが図示されている。セル
構成衛星用電話５０１は、送受信機と送受器と多くの付
属品（図示せず）とが装着された従来のセル構成電話５
０３を具備でき、地上移動網はこの目的のためにディジ
タル端末を要求することが予想される。セル構成電話５
０３は複数の電話番号を収容しておりまた特別な衛星移
動番号が割り当て可能である。セル構成衛星用電話５０
１は、ユーザ番号格納部５３２、要求／確認応答発生器
５３３および再試行発生器５３４とを包含する衛星制御
部(SCU、 Satellite Control Unit) ５３０を別途具備し
ている。セル構成衛星用電話５０１は符号器５２４、復
号器５２５、モデム（変復調装置）５２６および衛星用
無線周波数変換器５２７とを含む衛星無線周波数部５２
０をも具備している。

【００３４】衛星２２がユーザと呼を取扱っている地上
セル構成電話サービス領域１２、１４、１６、１８との
間の通信を失いかけているとき、活動ゲートウェイ１
２、１６は別の衛星２２への切替要求を開始する。衛星
資源がパケット網３２を介して活動ゲートウェイ１２、
１６と網調整ゲートウェイ２８との間で調整される。切
替を確立するリンクが、セル構成用電話５０１へのリン
クを衛星３０２から衛星３０１へ切り替える地上セル構
成電話システム１０１を図示する図４に示されている。

【００３５】図６を参照すると、地上セル構成電話シス
テム１０１の装置が詳細に図示されている。スイッチ２
２１を有する地上セル構成電話システム１０１は商業的
に入手可能ないずれのセル構成電話システムまたは他の
ゲートウェイ機器（たとえば私設装置）でもよい。地上
セル構成電話システム１０１は地上線１２０を介して中
央電話局１０６へ接続されている。地上セル構成電話シ
ステムは地上線１３０により信号網（パケット）を介し
て中央電話局１０６へ接続されておりそして中央電話局
を通り地上線１３２または他の適当な手段を介して網調
整ゲートウェイ２８（図４）にも接続されている。

【００３６】本発明によれば、地上セル構成電話システ
ムの装置１０１は、衛星３０１、３０２、２２を通る無
線リンクを介してユーザセル構成衛星電話(CTS) ５０
１、５０２へのおよびこれからの通信を行なうために特
別な機器もまた具備している。衛星接続機器(SIE、 Sate
llite Interface Equipment)と呼ばれるこの特別の機器
２０１（図６）は、ユーザ３０へ向かう他の発呼者５０
からの出接続呼を処理しそしてルート計画の立案を行な
ってユーザの場所あるいは拠点、衛星暦および他の立案
基準に応じて発呼者５０をユーザ３０へ接続するルート
計画立案部２４０、無線周波数パワーモニタ２５１およ
び切替プロセッサ２５０を具備する。衛星接続機器２０
１は、ボイスおよびデータ信号を処理および調整しそし
て呼要求、呼終了信号およびデータ肯定応答信号を符号
器２３２、セル構成電話システム２２１および呼終了用
プロセッサ２３３へ接続するセル構成電話接続部２３０
をも具備する。呼要求プロセッサ２３５が復号器２３４
からのアクセスデータを再試行発生器２３９を通じて受
け取り、これをセル構成電話接続部２３０へ差し向ける
かまたはこれを確認応答発生器２３６へルート指定す
る。確認応答発生器および呼終了プロセッサ２３３から
の信号が符号器２３２へ印加される。モデム２３７が符
号器２３２からの信号を変調しそして衛星無線周波数部
２３８からの信号を復調する。アンテナ２０３からの出
力は衛星無線周波数部２３８へ印加され、衛星３０１、
３０２、２２からの信号を受信する。これと同様に、衛
星無線周波数部２３８の出力はアンテナ２０３へ印加さ
れ、一つまたは複数の衛星３０１、３０２、２２へ送信
される。切替プロセッサ２５０は呼信号をモニターしそ
して信号が閾値以下であるときまたはユーザにより良好
なサービスを提供するであろう衛星３０１、３０２、２
２があるとき切替手続を開始する。無線周波数パワーモ
ニタ２５１はゲートウェイ１２、１４、１６、１８から
見える衛星３０１、３０２、２２のチャンネル容量を検
査しそして切替プロセッサ２５０にチャンネル利用可能
性を通知する。ゲートウェイ制御器２６０が網調整ゲー
トウェイ２８によりこれに送られる情報を検査し、衛星
２２の資源の利用可能性を決定する。

【００３７】図７を参照すると、網調整ゲートウェイ(N
CG) ２８の詳細が図示されている。網調整ゲートウェイ
２８は地上セル構成電話システム１０１、１０２に共同
配置可能であり、そして衛星接続機器(SIE) ２０６を使
用し得る。正規のゲートウェイと網調整ゲートウェイ２
８間の相違は、網調整ゲートウェイ２８が、衛星２２を
モニターし、ユーザチャンネルを割り当て、全国的また
は世界的なセル構成電話ユーザのデータべースを生成お
よび維持し、入接続呼および出接続呼要求を処理すると
いう目的にために商業的に入手可能な機器から構成され
ており、セル構成電話スイッチを具備しないことであ
る。

【００３８】網調整ゲートウェイ２８が視野内の全ての
衛星と通信できるよう、衛星２２との通信のために少く
とも一つまたは通常は複数のアンテナ２０５を具備す
る。この機器はコンピュータ、メモリ装置、接続機器、
モデム等から構成可能である。このシステムは、追加の
データべース６１３およびデータべース管理装置を包含
してもよいしまたはこれらへ接続してもよい。データべ
ース２０は網コンピュータ６１２により管理されそして
中央電話局１０６を介して接続される地上線１３２を経
て、地上セル構成電話システム１０１、１０２からデー
タを受信しそして地上セル構成電話システム１０１、１
０２とデータを交換する。衛星モニタ部６１１は網調整
ゲートウェイ２８から見える衛星２２をモニタしチャン
ネル容量を網コンピュータ６１２に報告する。衛星デー
タべース６１３は、衛星が何時にそして何度の視角度で
網調整ゲートウェイ２８から見えるかについての情報を
包含し、利用できる衛星資源を指示する。網コンピュー
タ６１２はこの情報を使用し、衛星２２の装荷( ローデ
ィング）を決定しそしてチャンネルを適宜に割り当て
る。網コンピュータ６１２はパケット網３２へ接続され
そしてセル構成電話接続部(CTIU)２３０を通じて符号器
２３２および復号器２３４へ接続される。セル構成電話
接続部２３０は移動体要求、入接続呼要求、ユーザから
の不連続要求および網要求に関する確認応答などの網要
求を認識し、これらの要求を網コンピュータ６１２へル
ート指定する。セル構成電話接続部２３０はユーザ３０
からの要求の確認応答、呼設定情報、所定のユーザ３０
への受け入れ要求および呼出し情報に関する網コンピュ
ータ６１２からのメッセージを受け取り、そして、これ
らのメッセージを符号器２３２へ送信する。網コンピュ
ータ６１２は、パケット網３２から、地上セル構成電話
サービス領域１２、１４、１６、１８からの移動体要
求、ゲートウェイ１２、１４、１６、１８からのゲート
ウェイ利用可能性、ゲートウェイ１２、１４、１６、１
８からの承認応答、ゲートウェイ１２、１４、１６、１
８からのユーザステータス、ゲートウェイ１２、１４、
１６、１８からのチャンネル使用、ゲートウェイ１２、
１４、１６、１８からの課金情報、網制御部２５からの
システム情報およびデータべース情報、ゲートウェイ１
２、１４、１６、１８からのチャンネル割当要求、およ
び地上セル構成電話サービス領域１２、１４、１６、１
８からのログアウト要求を受信する。網コンピュータ６
１２はパケット網３２を通じて衛星の網制御部２５へ、
容量、課金情報、データべース情報およびログインおよ
びログアウト要求に関する地上セル構成電話サービス領
域１２、１４、１６、１８へのそしてチャンネル要求の
ためのゲートウェイ１２、１４、１６、１８への他のシ
ステム情報、ゲートウェイのサービス領域のユーザ活
動、呼設定情報、ホームユーザの場所および他のシステ
ム情報を送信する。

【００３９】図８を参照すると、網制御部(NC、Network
Control)２５の詳細が図示されている。網制御部２５は
特に、全国的または世界的なセル構成電話ユーザのデー
タべース２０を生成および維持し、すべての課金および
システム使用情報を収集し、網調整ゲートウェイ２８間
を調整し、そしてシステムおよび網調整ゲートウェイ２
８に関連する衛星２２の性能情報を調整するために商業
的に入手可能な機器から構成される。この機器２５は、
コンピュータ、メモリ装置、接続機器および同様物から
なる。このシステム２５は、追加のデータべースおよび
データべース管理装置を包含してもよいしまたはこれら
に接続されてもよい。網データべース２０は網制御器４
０４により管理され、中央電話局１０６を通じて接続さ
れる地上線１４０、１４１または他の適当な手段を介し
て網調整ゲートウェイ２８からデータを受信しおよびこ
れとデータを交換し、そして衛星制御センタ２６からデ
ータを受信しおよびこれとデータを交換する。

【００４０】衛星２２のペイロード３０１の機能ブロッ
ク図が図９に図示されている。衛星のペイロード３０１
は、衛星通信トランスレータ(SCT, Satellite Communic
ation Translator) ３０６と、通信用アップリンク無線
周波数受信機３０２と、通信用ダウンリンク無線周波数
送信機３０３と、衛星制御アップリンク／ダウンリンク
無線周波数送受信機３０４、衛星制御器３０５および支
援要素（図示せず）とを含む。

【００４１】通信アップリンク無線周波数受信機３０２
はアンテナを介して地上の送信機から信号を受信しそし
て受信信号を衛星通信用トランスレータ３０６へ印加す
る。衛星通信用トランスレータ３０６は信号をアップリ
ンク周波数からダウンリンク周波数へ変換しそして信号
を通信ダウンリンク無線周波数送信機３０３へ印加す
る。通信ダウンリンク無線周波数送信機３０３は信号を
増幅しそして信号をアンテナを介して地上へ送信する。

【００４２】衛星制御アップリンク／ダウンリンク無線
周波数の受信機／送信機３０４として図示されている別
個の組の衛星制御リンクが衛星サブシステムを制御し、
衛星動作用ソフトウエアを維持し、サブシステムの状態
を報告するのに使用される。衛星２２へ向かうアップリ
ンク信号は受信機３０４により衛星制御器３０５へ送ら
れ、ここでベースバンド信号へのダウンコンバート化が
行われる。衛星制御器３０５はこれらの信号を符号化し
そして信号を無線周波数への変換および地上への伝送を
行うため、アップリンク／ダウンリンク受信機／送信機
３０４へ送る。衛星制御器３０５は任意の通信通話、す
なわちボイス、データまたはユーザ３０から発呼者１０
７、１０８、５０へのおよびその反対の方向へ送られる
他のメッセージを取り扱わない。上述したごとく、本発
明において、通信トラヒックのオンボード信号処理はな
い。

【００４３】ユーザおよび発呼者によるシステムの動作
を理解することが有用である。ユーザ３０とは、アクセ
スを要求できる装置を装着しており、衛星３０１、３０
２、、２２のセル構成電話システム機器１０１、１０２
またはこれと等価なもの、地上線またはこれと等価な手
段１２０、１２１、中央電話局または他の中央切替手段
１０６および発呼者１０７、１０８、５０へ向う地上線
または等価手段１２３、１２４を通じて図４の機器５０
１、５０２で呼の送受信を行う操作者と定義する。発呼
者とは、アクセスを要求できる装置を装着しており、地
上線または等価手段１２３、１２４、中央電話局または
他の切替手段１０６、地上線または等価手段１２０、１
２１、セル構成電話システム機器１０１、１０２または
等価物を通じてそして衛星３０１、３０２、２２を通じ
て機器５０１、５０２を装着したユーザ３０に呼の送受
信を行う操作者と定義する。

【００４４】以下の説明は、いくつかのプロセスを実行
するシステムの動作の方法を詳述するものである。これ
らのプロセスは以下の表１の通りである。

【表１】 ＃１ ユーザ３０を衛星サービス領域２４内の移動者と
して確立する ＃１Ａ 衛星サービス領域２４内のユーザによる移動要
求 ＃１Ｂ 地上のセル構成電話サービス領域１２、１４、
１６、１８内のユーザによる移動要求 ＃２ ユーザ３０による呼の開始（入接続呼） ＃２Ａ 呼の要求（入接続呼） ＃２Ｂ ユーザからの呼の網調整ゲートウェイ２８の受
入れ ＃２Ｃ 入接続呼の設定プロセス、活動ゲートウェイ１
６の受入れ ＃２Ｄ 入接続呼受入れ再試行通知 ＃２Ｅ 入接続呼デュプレクス操作 ＃２Ｆ 入接続呼および出接続呼の切替 ＃２Ｇ 入接続呼および出接続呼の呼終了 ＃３ 発呼者５０による呼の開始（出接続呼） ＃３Ａ 呼の要求（出接続呼） ＃３Ｂ 発呼者５０からの呼の網調整ゲートウェイ２８
の受入れ（出接続呼） ＃３Ｃ 出接続呼の設定プロセス、活動ゲートウェイ１
６の受入れ ＃３Ｄ 出接続呼デュプレクス操作 ＃３Ｅ 出接続呼の切替 ＃３Ｆ 呼の終了（出接続呼） ＃４ ユーザ３０による移動中止の通知 ＃４Ａ 衛星サービス領域２４内のユーザ３０による移
動中止要求 ＃４Ｂ 地上のセル構成電話サービス領域１２、１４、
１６、１８内のユーザによる移動中止要求

【００４５】後述するこれらのプロセスおよびそれらの
サブプロセスを図１０〜図２１に図示のフローチャート
に示す。

【００４６】衛星サービス領域２４内の移動体としてユ
ーザ３０を確立する 移動体として確立されることを希望するユーザ３０を考
える。ユーザ３０は、彼が通信設備へのアクセス権を有
する許可されたユーザ３０であることを確立しなければ
ならない（図４、図１０のステップＢ、図１１）。ユー
ザ３０は２つの選択肢を有する。ユーザはある衛星サー
ビス領域内および地上のセル構成電話サービス領域１
２、１４、１６、１８の範囲外にいる間にユーザの意志
を網調整ゲートウェイ(NCG) ２８へ通知しそして網調整
ゲートウェイ２８への衛星中継を介してユーザ要求を処
理してもらうのもよいし（図１１、ステップＢ１、Ｂ
２、Ｂ３）、ユーザは要求を関係の地上セル構成電話サ
ービス領域１２、１４、１６、１８を介して行なっても
よい（ステップＢ１、Ｂ４、Ｂ３）。これら２つの場合
について説明する。

【００４７】衛星サービス領域２４内のユーザによる移
動要求 図２を参照すると、ユーザ３０が移動したいことを網調
整ゲートウェイ２８へ合図する方法が図示されている。
ここでは潜在的な移動者３０は地上セル構成電話サービ
ス領域１２、１４、１６、１８内にではなく衛星サービ
ス領域２４内にいる。無線衛星電話(WST、 Wireless Sat
ellite Telephone) ５０１、５０２を作動するユーザ３
０はユーザ要求部５３５（図５）を手動または自動的に
賦活し、しかしてこのユーザ要求部５３５は、要求／肯
定応答発生部５３３を賦活しそしてプリセットユーザ番
号５３２をデータ列上でフォーマット化しそしてこれを
符号器５２４へ送る。符号器５２４はかかるデータ列を
信号へと処理しそしてこの信号を変調するモデム５２６
へとルート指定し、かかるモデム５２６が信号を衛星無
線周波数変換器５２７へ送り、この変換器５２７が順次
衛星アンテナ５２２を賦活しそして無線周波数信号を装
置から発射させる。

【００４８】ユーザ３０は、衛星２２を通じて網調整ゲ
ートウェイ２８へデータを送信する。データは、ユーザ
識別番号および移動要求を包摂する。この信号は、図９
のリンクＡを介して衛星２２へ送信される。信号は通信
アップリンク無線周波数受信機３１２により受信され、
受信機３１２は信号を衛星通信用トランスレータ３０６
へ印加し、衛星通信用トランスレータ３０６は信号の周
波数を変換し、これを通信用ダウンリンク無線周波数送
信機３０３へ印加し、送信機３０３は信号を増幅しそし
てアンテナにより地上へ送信する。衛星２２はリンクＣ
を介して網調整ゲートウェイ２８へ信号を送信する。信
号はアンテナ２０５により網調整ゲートウェイ機器２８
（図７）により受信されそして衛星無線周波数部２３８
へ印加される。ユーザ３０の視野内に２以上の衛星２２
があり得る。各衛星は地上に向けて信号を再現する。各
衛星２２の視野内に一つまたはそれ以上の網調整ゲート
ウェイ２８があり得る。

【００４９】衛星無線周波数部２３８による処理の後、
信号は復調のためモデム２３７へ印加され順次復号器２
３４へ印加される。復号化の後、信号はセル構成電話接
続部２３０へ印加され、しかしてこの接続部は、データ
をログイン要求として認識しそしてデータを網コンピュ
ータ６１２へ送る。網コンピュータ６１２は、他の網調
整ゲートウェイ２８の場所を包摂するアルゴリズムに基
づいてそしてユーザ３０の場所に基づいて呼を受け取る
か否かを選択する。網調整ゲートウェイ２８はもし必要
であればユーザ３０に対する位置探索を遂行し得る。

【００５０】網コンピュータ６１２は、呼要求プロセッ
サ２３５へ合図するセル構成電話接続部２３０へ信号を
送信することによりプリセット周波数で確認信号をユー
ザに送信する。呼要求プロセッサ２３５は確認応答発生
器２３６に合図し、衛星２２を通じてユーザに、それが
移動体要求を受信していることを合図する。この確認信
号は符号器２３２およびモデム２３７へ印加されそして
衛星無線周波数部２３８へ送られる。信号は、処理を受
けた後、衛星２２への送信を行うためアンテナ２０５へ
印加される。

【００５１】図９を参照すると、確認信号はリンクＣ
（３８）を介して衛星２２へ送信される。信号は衛星２
２により受信されそしてリンクＡ（３４）を介してユー
ザ３０へ送信される。

【００５２】図５を参照すると、信号はそのアンテナ５
２２によってユーザ衛星電話５０１により受信されそし
てユーザの衛星無線周波数変換器５２７へ印加される。
結果的に生ずる信号は復調のためモデム５２６へ送ら
れ、順次復号器５２５により復号される。結果的に生ず
る信号は、セル構成電話５０３をスタンバイへと移行さ
せる要求／確認応答発生器５３３へ送られる。

【００５３】網コンピュータ６１２はさらに、ユーザ３
０の場所またはシステム１０により与えられるその他の
基準に基づいて使用されることになる活動ゲートウェイ
(AG)１６を選択する。網コンピュータ６１２は順次ユー
ザ３０を、システム１０を使用する許可を受けられるも
のかどうかを確認する。もし、ユーザがシステム１０を
使用する許可を受けられないのであれば、網コンピュー
タ６１２は網データべース２０を更新せずそしてユーザ
３０の要求を無視する。許可されたユーザとしてのユー
ザの受け入れ基準合致により網コンピュータ６１２は網
データべース２０を更新し、活動状態としてユーザ３０
をそしてユーザ３０の場所をそして選択される活動ゲー
トウェイ１６を表示する。コンピュータ６１２は、ユー
ザのホームゲートウェイ(HG)の同一性について新規なデ
ータべースを尋ねる。ホームゲートウェイは衛星サービ
ス領域２４の境界の外側とし得るが、ここでの議論の目
的のために我々はホームゲートウェイは１２、１４、１
６、１８のうちの一つであると仮定する。

【００５４】網コンピュータ６１２は、ユーザ識別番号
(ID)をユーザ場所および選択された活動ゲートウェイ１
６とともにユーザのホームゲートウェイ１２、１４、１
６、１８へ地上線１３２を通じパケット網３２を介して
送信する。データは地上線１３０を通じセル構成電話シ
ステム１０１を介してホームゲートウェイ１２、１４、
１６、１８により受信される。セル構成電話システム１
０１はホームユーザデータべース３１を更新し、移動体
としてのユーザ３０、ユーザの場所および活動ゲートウ
ェイ１６を表示する。

【００５５】網コンピュータ６１２は、ユーザＩＤとユ
ーザ場所と呼設定情報とを活動ゲートウェイ１６へ送
る。この情報は、データを包含するメッセージをフォー
マット化しそしてこれを、地上線１３２を介しデータを
パケットスイッチ網へルート指定するセル構成電話接続
部(CTIU)２３０（図６）に送ることにより、呼設定送受
信チャンネルともしコード分割多重化アクセスが使用さ
れるのであれば送受信コードならびにその他の情報を包
含し得る。データは地上線１３１を介しセル構成電話シ
ステム２２２を通じ活動ゲートウェイ１６、１０２によ
り受信される。セル構成電話システム２２２は移動体デ
ータべース２７を更新し移動体としてユーザをそしてユ
ーザの場所をそして呼設定情報を表示する。

【００５６】活動ゲートウェイ１６は呼設定データを選
択される衛星２２を通じて送る。この情報は、データを
包含するメッセージをフォーマット化しそしてこれを、
信号を符号器２３２およびモデム２３７へ印加しそれか
ら衛星無線周波数部２３８へ印加するセル構成電話接続
部(CTIU)２３０（図６）に送ることにより、呼設定送受
信チャンネルと、もしコード分割多重化アクセスが使用
されるのであれば送受信コードならびに他の情報を包含
し得る。処理の後、信号は衛星２２へ送信するためアン
テナ２０３へ印加される。図９を参照すると、確認信号
はリンクＢ（３６）を介して衛星２２へ送信される。信
号は衛星２２により受信されそしてリンクＡ（３６）を
介してユーザ３０へ送信される。

【００５７】図５を参照すると、信号はユーザ衛星電話
５０１によりそのアンテナ５２２を介して受信されそし
てユーザの衛星無線周波数変換器５２７へ印加される。
結果的に生ずる信号は復調のためモデム５２６へ送ら
れ、順次復号器５２５により復号される。結果的に生ず
る信号は要求／確認応答発生器５３３へ送られ、しかし
て発生器５３３はセル構成電話５０３を非コード分割多
重化アクセス型の動作のため適当なチャンネルへ移行さ
せるかまたは受入れのため呼のコード分割多重化アクセ
スコードをモデム５２６に賦与し、準備する。

【００５８】地上セル構成電話サービス領域１２、１
４、１６、１８内にいるユーザ３０による移動要求 衛星サービス領域２４における移動要求の別の方法は地
上セル構成電話サービス領域１２、１４、１６、１８に
いる間に要求を行なうことである。ユーザ３０は、その
無線衛星電話トランシーバ(WSTT、 wireless satellite
telephone transceiver)のユーザ要求部５３５（図５）
を手動または自動的に賦活する。ユーザが衛星サービス
領域２４を移動したいことを指示するユーザ番号、場所
およびコードを含む信号がアンテナ５０５を介してセル
構成電話システム１０１、１０２へ送られる（図４、図
１７、ステップＢ４）。セル構成電話システム１０１、
１０２は地上線１３０、１３１を介して中央電話局１０
６へ送られそして順次地上線１３２を介して網調整ゲー
トウェイ２８へ送られるデータ信号をフォーマット化す
る。

【００５９】図７を参照すると、信号は、網データべー
ス２０を更新しそしてデータべース２０を尋ね、システ
ム使用の許可基準に適合するものとしてユーザを確かめ
る網コンピュータ６１２へ順次印加される。網コンピュ
ータ６１２はそのときユーザ３０をシステム１０の使用
許可基準に適合するものとして確認する。もし、ユーザ
がシステム使用許可基準に適合しなければ、網データべ
ース２０は更新されずそして網コンピュータ６１２はメ
ッセージをセル構成電話システム１０１、１０２へ送信
し、地上線１３２を介するパケット網３２を通じての要
求を無視する。許可されたユーザとしてのユーザ３０の
基準適合の場合に、コンピュータ６１２は使用される活
動ゲートウェイを選択し、網データべースを更新し、活
動的なものとしてユーザをそしてユーザ場所をそして選
択される活動ゲートウェイ１６を表示する。

【００６０】網コンピュータ６１２は、ユーザＩＤ、ユ
ーザ場所および呼設定情報を活動ゲートウェイ１６へ送
信する。この情報は、データを包含するメッセージをフ
ォーマット化しそしてこれを、地上線１３２を介しデー
タをパケットスイッチ網３２１へルート指定するセル構
成電話接続部(CTIU)２３０（図６）に送ることにより、
呼設定送受信チャンネルと、もしコード分割多重化アク
セスが使用されるのであれば送受信コードならびに他の
情報を包含し得る。データは地上線１３１を介しセル構
成電話システム２２２を通じ活動ゲートウェイ１６、１
０２により受信される。セル構成電話システム２２２は
移動体データべース２７を更新し、移動するものとして
ユーザを、ユーザの場所および呼設定情報を表示する。

【００６１】網コンピュータ６１２はユーザのホームゲ
ートウェイ(HG)１２、１４、１６、１８、１０１につい
て網データべースを尋ねる。網コンピュータ６１２はユ
ーザ識別番号を、ユーザ場所および選択された活動ゲー
トウェイ１６と一緒に地上線１３２を介しパケット網３
２を通じてユーザのホームゲートウェイ１２、１４、１
６、１８、１０１へ送信する。データは地上線１３０を
通じセル構成電話システム２２１を介してホームゲート
ウェイ１２、１４、１６、１８、１０１により受信され
る。セル構成電話システム２２１はホームユーザデータ
べース３１を更新し、移動するものとしてユーザをそし
てユーザの場所をそして活動ゲートウェイ１６を表示す
る。網コンピュータ６１２はメッセージをセル構成電話
システム１０１、１０２へ送信し、ユーザ３０に、呼の
設定と送受信チャンネルと、もしコード分割多重化アク
セスが使用されるのであれば送受信コードおよび他の情
報を包含し得る呼設定データを送信する。セル構成電話
システム１０１、１０２はこのデータをユーザ３０へ送
信する。ユーザ３０はこのデータを受信しそして準備状
態へ移行する。

【００６２】ユーザによる呼の開始（入接続呼） 衛星サービス領域２４内を移動している間のユーザから
の呼の開始プロセスは以下の通りである（図５参照）。

【００６３】呼要求（入接続呼） 呼要求を行うために、ユーザ３０はセル構成電話５０３
のキーパッドの使用によりあて先電話１０７、１０８の
電話番号をダイアルする（図１０、ステップＣ、図１
２、ステップＣ１参照）。番号は衛星制御部５３０へそ
して要求／確認応答発生器５３３へ送られる。ユーザ番
号５３２は信号へ付加されそして符号器５２４へ送られ
そしてモデム５２６へ印加されるデータ列へと処理され
る。ユーザが衛星２２にアクセスするのに以下の２つの
方法が利用できる。方法１は、周波数分割多重伝送方式
周波数変調 (FDM-FM) または「呼びかけている」チャン
ネル上で動作するコンテンション多重アクセスを使用す
る他の変調方式が衛星２２に合図するのに使用可能であ
る。方法２では、特別なコード分割多重アクセス識別コ
ードがユーザ要求部５３５に置かれる。衛星２２は、そ
れが受信する信号を地上へ単に再現するので、本方法は
衛星２２にとって何ら影響をもたらさない。結果的に生
ずる変調された信号は順次、衛星無線周波数変換器５２
７へ印加されそして衛星アンテナ５２２へルート指定さ
れそして帯域内の衛星２２へ送信される。

【００６４】ユーザ３０からの呼の活動ゲートウェイ受
入れ（入接続呼） 活動ゲートウェイ１０１、１６で呼を受け入れるプロセ
スに置いて、信号はアンテナ２０３により受信されそし
て衛星無線周波数部２３８に印加される（図６参照）。
信号は処理され、モデム２３７、その後復号器２３４お
よびセル構成電話接続部(CTIU)２３０に印加される。セ
ル構成電話接続部２３０はユーザ識別番号および呼の宛
先をゲートウェイ制御器２６０に送る。ゲートウェイ制
御器２６０は、網調整ゲートウェイ２８によって送られ
つつある情報を検査し、衛星２２の資源があるかどうか
およびもし資源があれば利用できるチャンネルを認定す
る。もし何らの衛星資源も利用可能でなければ、ゲート
ウェイ制御器２６０はメッセージをセル構成電話接続部
２３０へ送り、ユーザに再試行することを合図する（方
法は後述）。もし衛星２２の資源が利用可能であれば、
ユーザ識別番号が、ユーザ３０の基準適合性について網
データべース２０中に保持された記憶識別番号情報と照
合される（図１３、Ｄ３）。もし何らのアクセスも検出
されなければ、呼要求は終了せられる（図１２、Ｃ２、
図１３、Ｄ５）。もしアクセスが受け入れられれば（Ｄ
５）、ゲートウェイ制御器２６０は、ゲートウェイ１
２、１４、１６、１８資源の利用可能性を検査する。も
しゲートウェイ１２、１４、１６、１８資源が利用可能
でなければ、ゲートウェイ制御器２６０は要求を網調整
ゲートウェイ２８へ送り、他の利用可能なゲートウェイ
１２、１４、１６、１８について検査する。もし何らの
他のゲートウェイ１２、１４、１６、１８も利用可能で
なければ、網コンピュータ６１２はメッセージを活動ゲ
ートウェイ１６、１０１に送り、ユーザ３０に再試行す
ることを合図する（方法は後述）。もし別のゲートウェ
イ１２、１４、１６、１８が利用可能であれば、網コン
ピュータ６１２はこのゲートウェイ１２、１４、１６、
１８を新規な活動ゲートウェイとして選択する。現行の
活動ゲートウェイ１６、１０１は利用可能でないという
理由によりまたはシステム選択の理由による。網コンピ
ュータ６１２は、新規な活動ゲートウェイ１２、１４、
１８が選択されたというメッセージを現行の活動ゲート
ウェイ１６、１０１へ送る。現行の活動ゲートウェイ１
６、１０１はユーザ３０をデータべース２７から除去す
る。網コンピュータ６１２はユーザ識別番号およびユー
ザ場所を、地上線１３２を通じパケット網３２を介し
て、ユーザのホームゲートウェイ１２、１４、１６、１
８へそして新規な活動ゲートウェイ１２、１４、１８へ
送る。活動ゲートウェイ１２、１４、１８は情報を受け
取りそしてその移動体データべース２７を更新しそして
ホームゲートウェイ１２、１４、１６、１８は情報を受
け取りそしてそのホームユーザデータべース３１を更新
する。

【００６５】入接続呼設定プロセス／活動ゲートウェイ
受入れ もし現行の活動ゲートウェイ１６、１０１が利用可能で
あるかまたは新規な活動ゲートウェイ１２、１４、１８
が選択されたならば、ゲートウェイ制御器２６０は、衛
星サービス領域２４移動要求において叙述した呼の設定
と同様の方法によりユーザへ呼の情報を送る。ユーザ３
０は、呼の情報を受け取り、送受信周波数をセットし、
もしコード分割多重化アクセスが使用されるのであれば
送受信コードをセットし、そしてスタンバイ状態へ移行
する。活動ゲートウェイ１６、１０１のセル構成電話接
続部２３０は呼を処理しそして所望される宛先番号をス
イッチを有するセル構成電話システム２２１へ印加す
る。活動ゲートウェイ１６、１０１のセル構成電話接続
部２３０は呼要求プロセッサ２３５のために確認応答コ
ードをそしてスイッチを有するセル構成電話システムの
ために宛先コード信号を発生する。まず確認応答コード
に言及すると、呼要求プロセッサ２３５は確認応答発生
器２３６へ合図しユーザ３０にプロセッサが呼を置く準
備ができていることを合図する。この確認応答信号は符
号器２３２およびモデム２３７へ印加されそして衛星無
線周波数部２３８へ送られる。処理の後、信号は、衛星
２２への送信のためアンテナ２０３へ印加される。図９
を参照すると、確認応答信号は、ゲートウェイがホーム
ゲートウェイ１２かまたは遠方のゲートウェイ１４、１
６、１８かどうかに依存してリンクＤ（３４）またはリ
ンクＢ（３６）を介して送信される。衛星２２はリンク
Ａ（３６）を介して信号をユーザ３０に中継する。

【００６６】図５を参照すると、信号はユーザ衛星電話
５０１によってそのアンテナ５２２を介して受信され、
そしてユーザの衛星無線周波数変換器５２７へ印加され
る。結果的に生ずる信号は復調のためモデム５２６へ送
られそれから復号器５２５により復号化される。信号は
要求／確認応答発生器５３３へ送られる。ユーザ３０お
よびゲートウェイ１６、１０１はここに双方向形通信ト
ラヒックを通すために全二重リンクを有する。

【００６７】セル構成電話スイッチ２２１へ送られる宛
先信号を説明すると、その通常の態様では、スイッチを
具備したセル構成電話システム２２１は（図４参照）、
地上系のライン１２０、１２１を介して、中央電話局１
０６を通じて所望の呼の宛先１０７、１０８、５０へ接
続する。ひとたび呼の宛先１０７、１０８、５０が呼に
応答すれば全二重動作が開始する。活動ゲートウェイ１
６、１０１のセル構成電話接続部２３０はメッセージを
網調整ゲートウェイ２８へ送り、データべース２０を更
新し、進行中の呼を、メッセージをフォーマット化しそ
してメッセージを網調整ゲートウェイ２８へ送るセル構
成電話システム２２１へ送信することにより表示する。
データは、データをセル構成電話接続部２３０へ送る地
上線１３２を通じセル構成電話システム２２３を介して
網調整ゲートウェイ２８により受信される。セル構成電
話接続部２３０はメッセージを、網データべース２０を
更新しユーザ３０が進行中の呼を有していることを表示
する網コンピュータ６１２へルート指定する。活動ゲー
トウェイ１６、１０１のセル構成電話接続部２３０はユ
ーザ識別番号を進行中の呼と一緒に地上線１３２を通じ
パケット網３２を介してユーザのホームゲートウェイ１
２、１４、１６、１８、１０１へ送る。データは地上線
１３０を通じセル構成電話システム２２１を介しホーム
ゲートウェイ１２、１４、１６、１８、１０１によって
受信される。セル構成電話システム２２１はホームユー
ザデータべース３１を更新し、ユーザ３０を進行中の呼
を有するものとして表わす。切替プロセッサ２５０はこ
の二重呼に関する情報で更新される。

【００６８】入接続呼受入再試行通知（受け取られない
呼） もし呼が受け取られなければ（図１２、ステップＣ１、
Ｃ２）、ゲートウェイ制御器２６０はNOT OK-RETRYを指
示するコードを発生しそしてユーザ３０への信号をフォ
ーマット化し、呼が再度試行されねばならないことをそ
してメッセージをフォーマット化しかつこれをデータを
符号器２３２へ通すセル構成電話接続部２３０へ送るこ
とを示す。符号化された信号は変調のためモデム２３７
へ印加され、衛星無線周波数部２３８へ印加され、ここ
での処理の後、衛星２２への送信のためアンテナ２０３
へ印加される。図９を参照すると、NOT OK-RETRY信号
は、ゲートウェイがホームゲートウェイ１２であるかま
たは遠隔のゲートウェイ１４、１６、１８かに依存して
リンクＤ（３４）またはリンクＢ（３６）を介して送信
される。衛星２２は信号をリンクＡ（３６）を介しユー
ザ３０へ中継する。

【００６９】図５を参照すると、再試行信号はユーザの
衛星アンテナ５２２により受信されそしてユーザの衛星
無線周波数部５２７へ通される。結果的に生ずるデータ
列はモデム５２６により復調され、そして復号器５２５
へ送られる。復号化された再試行信号は再試行発生器５
３４へ印加される。所定の時間遅れの後、再試行発生器
５３４の比較器が正を示すときはそれは呼要求発生器に
再試行することを合図する。カウンタが再試行の数を限
定する。

【００７０】入接続呼の二重プロセス 信号のルート指定および衛星の動作については図４およ
び図９を、ユーザの機器動作については図５を、そして
ゲートウェイの動作については図６を参照されたい。

【００７１】ユーザから呼の宛先方向 図５を参照し二重呼のユーザ側を考えると、ユーザはセ
ル構成電話部５０３を賦活することにより呼の宛先１０
７、１０８、５０と通信し、しかしてこの電話部５０３
は、ディジタル音声またはデータを符号器５２４へ送
り、符号器５２４は信号をデータ列へ符号化し、このデ
ータ列はモデム５２６へ送られる。モデム５２６は信号
を変調し、そしてこれをアンテナ５２２による衛星２２
への伝送のため衛星無線周波数変換器５２７へ送る。

【００７２】ユーザ３０からのこの信号は図９でリンク
Ａ（３４）を通じ衛星２２へ送信される。信号は通信用
アップリンク無線周波数受信機３０２により受信され、
信号の周波数を変換する衛星通信用トランスレータ３０
６へ印加され、そしてこれを、信号を増幅しそしてアン
テナを介して地上へ送信する通信用ダウンリンク無線周
波数送信機３０３へ印加する。衛星２２は信号を、呼設
定プロセスで選択されるゲートウェイ１２、１４、１
６、１８に依存してリンクＢ（３６）またはＤ（３６）
を通じて信号を送信する。

【００７３】図６を参照すると、信号はアンテナ２０３
により首都圏サービス領域／遠方サービス領域の機器１
０１により受信され、そして衛星無線周波数部２３８へ
印加される。処理の後、信号はモデム２３７へ印加され
それから必要に応じ復号器２３４へ印加される。（もし
使用者の機器が、産業上の標準と符号するデータを発生
するのであれば、復号化ステップは迂回可能である）。
復号化の後、信号はセル構成電話接続部２３０へ印加さ
れ、それから、スイッチを具備したセル構成電話システ
ム２２１へ印加される。システムは順次信号を中央電話
局１０６を通じて地上接続部１２０へそれから呼の宛先
装置１０７、１０８、５０へ印加する（図２および図
４）。

【００７４】呼の宛先からユーザの方向 同様の仕方で、呼の宛先１０７、１０８、５０からの信
号が処理される。図２および図４を参照すると、呼の宛
先のユーザ１０７、１０８、５０は、ユーザのボイスま
たはデータを地上線１２３、１２４を介して中央電話局
（ＴＣＯ）１０６へ送るユーザの電話装置１０７、１０
８を賦活する。本発明によれば、これらの信号は地上線
１２０、１２１を介して選択される地上セル構成電話シ
ステム１０１、１０２へルート指定される。地上線のシ
ステムは迂回されない。図６を参照すると、例示のセル
構成電話システム２２１は信号をセル構成電話接続部２
３０へルート指定し、ここで信号は処理されそして符号
器２３２へ送られる。符号化の後、信号は変調のためモ
デム２３７へ印加されそして衛星無線周波数部２３８へ
送られる。結果的に生ずる無線周波数信号は衛星３０
１、３０２、２２への送信のため、アンテナ２０３へ送
られる。

【００７５】ゲートウェイ１２、１４、１６、１８から
のこの信号は呼の設定プロセスで選択されるゲートウェ
イに依存してリンクＢ（３６）またはＤ（３４）（図
９）を通じて、衛星２２へ送信される。信号は通信用ア
ップリンク無線周波数受信機３０２により受信され、受
信機３０２は信号を衛星通信用トランスレータ３０６に
印加し、トランスレータ３０６は、信号の周波数を変換
しそして信号を通信用ダウンリンク無線周波数送信機３
０３に印加し、送信機３０３は信号を増幅しそしてアン
テナを介して地上へ送信する。衛星２２は信号をリンク
Ａ（３６）を介してユーザ３０へ送信する。

【００７６】ユーザ３０は以下の態様で通信を受信する
（図５）。信号はアンテナ５２２により受信されそして
衛星無線周波数変換器５２７へ送られ、順次モデム５２
６へ通される。復調ベースバンド信号は順次復号器５２
５により復号化されそしてオーディオまたはデータへの
別途の処理のために、セル構成電話部５０３へ送られ
る。

【００７７】入接続呼および出接続呼の切り替え 入接続呼および出接続呼双方の切替えは類似の手段によ
り実現される。切替プロセッサ３３は所定の時間の長さ
にわたりプリセットレベル以下のユーザ信号レベルを検
出するかまたは活動ゲートウェイ１６の視野ないし見通
し内に衛星があれば切替が要求される。引き続く切替
は、第２番目の衛星２２が元の衛星２２と置き換わる状
況および第３の衛星が第２番目の衛星２２と置き換わる
（以下同様）状況で同様の態様で実行される。

【００７８】切替プロセッサ３３はモデム２３７へユー
ザ３０について見通し内の他の衛星を探索するよう合図
する。もしユーザ３０が他の衛星２２で見出されなけれ
ば、切替プロセッサ３３はリセットされ、そして所定の
時間後、信号レベルは検査され、切替手続を再び開始す
べきかどうかをみる。もしユーザ３０が別の衛星２２で
見出されれば、切替プロセッサ３３は、もしチャンネル
容量が受け入れ可能であれば、無線周波数パワーモニタ
ー２５１からの入力を検査する。もし受け入れ可能でな
ければ、切替プロセッサ３３は受入れ可能なチャンネル
周波数をそして必要に応じてコード分割多重アクセスコ
ードを選択する。切替プロセッサ３３は新規な送受信周
波数（そして必要に応じて新規なコード）を包含するメ
ッセージをフォーマット化しそして当該メッセージを変
調のためモデム２３７へ送る。モデム２３７はメッセー
ジを変調しそして信号を衛星無線周波数部２３８へ印加
する。結果的に生ずる無線周波数信号は元の衛星３０
１、３０２、２２への送信のためアンテナ２０３へ送信
される（図４）。

【００７９】信号は呼設定プロセス中に選択されるゲー
トウェイに依存してリンクＤ（３４）またはリンクＢ
（３６）を介してゲートウェイ１２、１４、１６、１８
から送信される。信号はリンクＡ（３６）を通じてユー
ザへダウンリンク化が行われる（図９）。

【００８０】ユーザ３０は以下の態様で通信を受信す
る。信号はアンテナ５２２により受信されそして衛星無
線周波数変換器５２７へ送られ順次モデム５２６へ送ら
れる。復調ベースバンド信号は復号器５２５により復号
化される。結果的に生ずる信号は要求／確認応答発生器
５３３へ送られ、しかしてこの発生器５３３はセル構成
電話部５０３を適当なチャンネルに移行させそして受取
のためモデム５２６に呼のコード分割多重アクセスコー
ドを提供し、準備状態となる。要求／確認応答発生器５
３３は確認応答(ACK) を衛星２２を介して活動ゲートウ
ェイ１６の切替プロセッサ２５０へ送る。切替プロセッ
サ３３はACK を受け取りそして衛星無線周波数部２３８
を新規な送受信周波数へ移行させる。切替プロセッサ３
３は衛星無線周波数部２３８へ合図し、その送受信した
ものを新規な衛星２２に送りそれゆえ呼が継続する。

【００８１】元の周波数で新規な衛星２２に適当なチャ
ンネル容量があったならば、切替プロセッサ３３は衛星
無線周波数部２３８に合図し、その送受信したものを新
規な衛星２２へ送り、呼が継続する。切替プロセッサ３
３は、新規な衛星２２および必要に応じて新規な周波数
割当に関する網調整ゲートウェイ２８のためのメッセー
ジをフォーマット化し、そしてメッセージを地上線１３
０を介してパケット網３２へ送る。データは地上線１３
２を通じてセル構成電話接続部２３０により網調整ゲー
トウェイ２８により受信される。セル構成電話接続部２
３０はメッセージを網コンピュータ６１２へルート指定
し、しかしてこのコンピュータは網データべース２０を
更新し新規な呼情報を表わす。

【００８２】入接続呼および出接続呼の呼の終了 呼はユーザ３０により開始された呼または発呼者１０
７、１０８、５０により発生された呼について同様の態
様で以下の通り終了せられる（図１２〜図１５、図１６
〜図１９）。図６を参照すると、セル構成電話システム
２２１はユーザ３０または呼の宛先１０７、１０８、５
０のいずれかからオンフック状態を感知しそして呼の終
了を開始するようセル構成電話接続部２３０へ合図す
る。セル構成電話接続部２３０は、呼終了信号を発生し
そしてこれを符号器２３２へルート指定するよう呼終了
プロセッサ２３３へ合図する。符号化された信号は変調
のため順次モデム２３７へ印加され、そしてこの変調さ
れた信号は衛星無線周波数部２３８へルート指定され
る。結果的に生ずる無線周波数信号は衛星３０１、３０
２、２２への送信のため、アンテナ２０３へ送られる
（図４）。

【００８３】ゲートウェイ１２、１４、１６、１８から
のこの信号は呼設定プロセスで選択されるゲートウェイ
に依存してリンクＢ（３６）またはリンクＤ（３４）を
通じて（図９）衛星２２に送信される。信号は通信用ア
ップリンク無線周波数受信機３０２により受信され、受
信機３０２は信号を衛星通信用トランスレータ３０６に
印加し、トランスレータ３０６は信号の周波数を変換し
そしてこれを通信用ダウンリンク無線周波数送信機３０
３へ印加し、送信機３０３は信号を増幅しそしてそして
アンテナにより地上へ送信する。衛星２２は信号をリン
クＡ（３６）を介してユーザ３０へ送信する。

【００８４】ユーザは以下の態様で通信を受信する（図
５）。信号はアンテナ５２２により受信されそして衛星
無線周波数変換器５２７へ送られ、復調のため順次モデ
ム５２６へ送られる。復調ベースバンド信号は順次復号
器５２５により復号化され、呼を中断するセル構成電話
部５０３へ送られる。

【００８５】セル構成電話システム１０１、１０２はさ
らに地上線１３０を介して網調整ゲートウェイ２８へ送
信されるコードをも活性化する。これらの信号は地上線
１３０、１３１を介して中央電話局１０６へそれから地
上線１３２を介して網調整ゲートウェイ２８へルート指
定される（図４）。図７を参照すると、これらの信号は
網コンピュータ６１２により処理され、しかしてこのコ
ンピュータは網データべース２０を更新しユーザが話中
ではないことを示す。所定の他の業務データ、たとえば
課金情報、呼の時間、料率、または他の情報、をも網調
整ゲートウェイ２８へルート指定される。活動ゲートウ
ェイ１６のゲート制御器２６０は中央電話局１０６を通
じ地上線１３０を介してまたは他の網を介して、ホーム
ゲートウェイ１２、１４、１６、１８、１０１、１０２
に、ユーザの現在の状態を通知する。データは地上線１
３０を通じセル構成電話システム２２１を介してホーム
ゲートウェイ１２、１４、１６、１８、１０１、１０２
により受信される。セル構成電話システム２２１はホー
ムユーザデータべース３１を更新し、ユーザ３０が話中
でないことを示す。活動ゲートウェイ１６はプロセッサ
をリセットし、そしてデータべースを更新する。スイッ
チを具備したセル構成電話システム２２１は順次移動体
データべース２７を更新しユーザが話中でないことを示
す（図６）。

【００８６】発呼者１０７、１０８、５０による呼の開
始（出接続呼） 発呼者１０７、１０８、５０からサービス領域を移動し
ているユーザ３０へ向う呼を開始するプロセスは以下の
とおりである（図４）。

【００８７】呼の要求（出接続呼） 発呼者１０７、１０８、５０が地上の公衆交換電話網の
呼またはその他の網の呼を、通常の地上構造物を迂回す
るであろう近傍のアップリンクに対してではなく、ユー
ザのホームまたはこれと等価な地上セル構成電話サービ
ス領域（ゲートウェイ）１２、１４、１６、１８、１０
１、１０２に対して行なうとき呼の要求が行なわれる。
呼は、通常の地上構造体を通じてユーザのホームゲート
ウェイ１２、１４、１６、１８、１０１、１０２へルー
ト指定される。図４を参照すると、電話装置１０７、１
０８を使用する発呼者１０７、１０８、５０は、装置１
０７、１０８によって提供される任意の手段の使用によ
りユーザ機器５０１、５０２の電話番号をダイアルす
る。電話番号は、地上線または等価手段１２３、１２４
を通じて中央電話局１０６またはその他の中央交換局へ
そしてそれから地上線または等価手段１２０、１２１を
通じてユーザのホームゲートウェイ１２、１４、１６、
１８、１０１、１０２に配置されたセル構成電話システ
ム機器１０１、１０２へ送られる。

【００８８】ユーザ３０へのアクセス要求はスイッチを
具備したセル構成電話システム２２１により処理され、
しかしてこのスイッチ付きセル構成電話システム２２１
は、ホームユーザデータべース３１に問い合わせ、ユー
ザ３０が衛星サービス領域２４内を移動しているかどう
かを決定する。もしユーザが衛星サービス領域２４内を
移動しておりそして話中でなければ、ホームゲートウェ
イ１２、１４、１６、１８、１０１、１０２は、以下の
２つの方法のうちの一つで反応する。Ａ）ホームゲート
ウェイは、発呼者が再ダイヤルし、活動ゲートウェイ１
６の電話を鳴らすよう、発呼者１０７、１０８、５０に
アクセス番号を送る、かまたはＢ）ユーザ番号、場所、
活動ゲートウェイ（ＡＧ）１６およびその他のユーザデ
ータがデータべースから回収ないし検索されそして衛星
接続機器２０１へ送られる。信号はルート計画立案部２
４０へ印加される。ルート計画立案部は情報を処理し、
そして記憶された衛星暦およびユーザ情報を使用して、
活動ゲートウェイ１６へ向う呼のルートを選択する。呼
は通常の地上構造体を通じて活動ゲートウェイ１６へル
ート指定される。

【００８９】発呼者１０７、１０８、５０からの呼の網
調整ゲートウェイの受け入れ（出接続呼） 活動ゲートウェイ１６のゲートウェイ制御器２６０は、
活動ゲートウェイ１６のセル構成電話システム(CTS) １
２０により受け取られるアクセス番号およびセル構成電
話システム１２０を使用し活動ゲートウェイ１６の地上
線１２０を通ずるすなわち発呼者による呼を受け取る。
ゲートウェイ制御器２６０は無線周波数パワーモニター
２５１によりそして網調整ゲートウェイ２８からこれに
送られつつある情報を検査し、衛星２２の資源があるか
どうかを、そしてもし資源があれば利用できるチャンネ
ルを判断する。

【００９０】もし何らの衛星２２の資源も利用可能でな
ければ、ゲートウェイ制御器２６０はメッセージをフォ
ーマット化し、システム１０が使用中（ビジー）である
ことをそして再試行することを発呼者１０７、１０８、
５０へ合図するとともにメッセージをセル構成電話シス
テム２２１へ送る。活動ゲートウェイ１６のセル構成電
話システム２２１は、メッセージを受け取りそしてシス
テム１０が使用中であることをそして再試行することを
発呼者１０７、１０８、５０に合図する。

【００９１】もし衛星２２の資源が利用可能であれば、
ゲートウェイ制御器２６０は、活動ゲートウェイ１６の
資源の利用可能性を検査する。もし活動ゲートウェイ１
６の資源が利用可能でなければ、ゲートウェイ制御器２
６０は他のゲートウェイ１２、１４、１６、１８につい
て検査するよう網調整ゲートウェイ２８へ要求を送る。
もし何らのゲートウェイも利用可能でなければ、網コン
ピュータ６１２はメッセージをフォーマット化し、発呼
者１０７、１０８、５０に、システム１０が使用中であ
ることをそして再試行することを合図しそしてメッセー
ジをセル構成電話接続部２３０へ送る。セル構成電話接
続部２３０はメッセージを地上線１３２を通じてパケッ
ト網３２を介して活動ゲートウェイ１０１、１０２、１
６へ送る。ホームゲートウェイ１２、１４、１６、１
８、１０１、１０２のセル構成電話システム２２１はメ
ッセージを地上線１３０を通じ受け取りそして発呼者１
０７、１０８、５０に、システム１０は使用中でありそ
れゆえ再試行することを合図する。もし別のゲートウェ
イ１２、１４、１６、１８が利用可能であれば、網コン
ピュータ６１２は、現在の活動ゲートウェイ１６は利用
可能でないという理由によりまたはシステム選択の理由
により、このゲートウェイ１２、１４、１６、１８を新
規な活動ゲートウェイとして選択する。網コンピュータ
６１２は、新規な活動ゲートウェイ１２、１４、１８が
選択されたというメッセージを現在の活動ゲートウェイ
１６、１０１に送る。網コンピュータ６１２はユーザ識
別番号およびユーザ場所を地上線１３２を通じパケット
網３２を介して新規な活動ゲートウェイ１２、１４、１
８およびユーザのホームゲートウェイ１２、１４、１
６、１８、１０１、１０２へ送る。活動ゲートウェイ１
６は情報を受け取りそしてその移動体データべース２７
を更新しそしてホームゲートウェイ１２、１４、１６、
１８、１０１、１０２は情報を受け取りそしてそのホー
ムユーザデータべース３１を更新する。

【００９２】活動ゲートウェイ１２、１４、１６、１８
のゲートウェイ制御器２６０はユーザ３０のために迎入
れメッセージをフォーマット化しそしてメッセージを、
当該メッセージを符号器２３２へルート指定するセル構
成電話接続部２３０へ送る。メッセージはモデム２３７
および衛星無線周波数部２３８により処理され、アンテ
ナ２０５を通じて衛星２２へ送信される。衛星２２はメ
ッセージをユーザ３０へ中継する。もし何らの応答もな
ければ、活動ゲートウェイ１２、１４、１６、１８は視
野内の全ての衛星を検査する。もしユーザ３０が所定の
時間後に見出されなければ、ゲートウェイ制御器２６０
は、ユーザ３０が利用可能でないという発呼者１０７、
１０８、５０のためのメッセージをフォーマット化し、
そしてメッセージをセル構成電話システム２２１に送
る。活動ゲートウェイ１２、１４、１６、１８のセル構
成電話システム２２１は発呼者１０７、１０８、５０
に、ユーザ３０がこの時点では利用可能でないことを合
図する。もしユーザ３０が迎入れメッセージを受け取れ
ば、ユーザ３０は以下の態様で通話を受け取る（図
５）。信号はアンテナ５２２により受信されそして衛星
無線周波数変換器５２７へ送られ、順次復調のためにモ
デム５２６へ送られる。復調ベースバンド信号は順次復
号器５２５により復号化される。結果的に生ずる信号
は、確認応答メッセージをフォーマット化しそして確認
応答を符号器５２４へ送る要求／確認応答発生器５３３
へ送られる。符号化の後、確認応答はモデム５２６へ送
られる。モデム５２６は信号を変調しそしてこれをアン
テナ５２２による衛星２２への送信のため、衛星無線周
波数変換器５２７へ通す。

【００９３】図９を参照すると、アップリンク信号はリ
ンクＡ（３４）を通じてユーザ３０から衛星２２へ送信
されそして活動ゲートウェイ１２、１４、１６、１８へ
中継される。信号は活動ゲートウェイ１２、１４、１
６、１８がユーザのホームゲートウェイであるかまたは
ユーザ３０が移動しているかどうかに依存し、リンクＤ
（３６）またはリンクＢ（３６）を介してダウンリンク
される。

【００９４】図６を参照すると、信号はアンテナ２０３
によりゲートウェイ機器１０１により受け取られ、そし
て衛星無線周波数部２３８へ印加される。処理の後、信
号はモデム２３７へそれから必要に応じて復号器２３４
へ印加される。（もしユーザの機器が産業標準に適うデ
ータを発生するのであれば、復号化ステップは迂回可能
である）。復号化の後、信号はセル構成電話接続部２３
０へ印加され、しかして接続部は確認応答信号を認識し
そして確認応答信号をゲートウェイ制御器２６０へ送
る。

【００９５】出接続呼の設定、活動ゲートウェイ１６の
受入れ もし現在の活動ゲートウェイ１６が利用可能でありまた
は新規な活動ゲートウェイ１２、１４、１８が選択され
たならば、ゲートウェイ制御器２６０は使用されている
現在の衛星２２の識別記号、送受信周波数および、もし
コード分割多重アクセスが使用されるのであれば送受信
コードを、衛星サービス領域２４の移動要求において叙
述した呼の設定と同様の方法によりユーザ３０へ送る。
ユーザ３０は呼情報を受け取り、送受信周波数をセット
し、もしコード分割多重アクセスが使用されるのであれ
ば送受信コードをセットしそしてスタンバイ状態へ向か
う。

【００９６】活動ゲートウェイ１２、１４、１６、１８
は割り当てられた周波数と必要に応じコードでユーザ３
０に合図する。活動ゲートウェイ１２、１４、１６、１
８のセル構成電話接続部２３０は呼要求プロセッサ２３
５のために確認応答コードを発生する。呼要求プロセッ
サ２３５は確認応答発生器２３６に合図し、ユーザ３０
にユーザ３０が呼び出されていることを合図する。この
確認応答信号は符号器２３２およびモデム２３７へ印加
されそして衛星無線周波数部２３８へ送られ、そして処
理の後、衛星２２への送信のためアンテナ２０３へ印加
される。図９を参照すると、確認応答信号は、ゲートウ
ェイがホームゲートウェイ１２であるかまたは遠方のゲ
ートウェイ１４、１６、１８であるかに依存して、リン
クＤ（３４）またはリンクＢ（３６）を介して送信され
る。衛星２２は信号を受信しそして信号をリンクＡ（３
６）を介してユーザ３０へ中継する。

【００９７】図５を参照すると、ユーザ３０での出接続
呼の受け取りおよび処理のため、ユーザのアンテナ５２
２は信号を受け取りそしてこれを、信号をモデム５２６
へルート指定する衛星無線周波数変換器５２７へルート
指定する。結果的に生ずるデータ列は復号器５２５へ印
加される。復号化の後、データは要求／確認応答発生器
５３３へ送られる。コードが発生されそしてセル構成電
話部５０３へ送られユーザ３０にベルで合図する。セル
構成電話部５０３は確認応答発生器５３３に合図し、合
図コードを符号器５２４を介して活動ゲートウェイ１
２、１４、１６、１８へ送る。確認応答信号は符号器５
２４からモデム５２６へそれから衛星無線周波数変換器
５２７へ送られる。結果的に生ずる確認応答信号はアン
テナ５２２を介して衛星３０１、３０２、２２へ送信さ
れる。ユーザの無線衛星電話部５０１は周波数を活動ゲ
ートウェイ１２、１４、１６、１８により選択されるチ
ャンネルに移し、そして必要に応じて、呼のためのコー
ド分割多重アクセスコードをモデム５２６にロードす
る。ユーザは順次、二重動作が開始するのを待つ。

【００９８】確認応答信号は衛星３０１、３０２、２２
により受信されそして地球へ送信される。信号は、アン
テナ２０３、２０４によりゲートウェイ機器１０１、１
０２で受け取られ、そして、衛星無線周波数部２３８へ
印加される。ベースバンドへのダウンコンバートの後、
信号はモデム２３７により復調されそして復号器２３４
へルート指定される。復号ベースバンド信号は順次セル
構成電話接続部２３０へ印加される。セル構成電話接続
部２３０は情報を処理する。

【００９９】セル構成電話接続部２３０は順次ボイスお
よびデータ信号の列を、到来信号の構造に応じて、符号
器２３２または直接モデム２３７へ印加しそれから衛星
無線周波数部２３８の割当てチャンネルへ、それからア
ンテナ２０３、２０４へ印加する。二重動作がここに開
始できる。活動ゲートウェイ１２、１４、１６、１８の
セル構成電話接続部２３０は、メッセージをフォーマッ
ト化しそしてメッセージを網調整ゲートウェイ２８へ送
るセル構成電話システム２２１へ送ることにより、メッ
セージを網調整ゲートウェイ２８へ送りデータべース２
０を更新し進行中の呼を表わす。データは、データをセ
ル構成電話接続部２３０へ送る地上線１３２を通じセル
構成電話システム２２３を介して網調整ゲートウェイ６
０１により受け取られる。セル構成電話接続部はメッセ
ージを、ユーザ３０が進行中の呼を有することを示すよ
う網データべース２０を更新する網コンピュータ６１２
へルート指定する。セル構成電話システム２２１はホー
ムユーザデータべース３１を更新し、移動しているとし
てユーザをそしてユーザ場所ならびに活動ゲートウェイ
１２、１４、１６、１８を表示する。活動ゲートウェイ
１２、１４、１６、１８は、ユーザ識別番号を進行中の
呼と一緒に地上線１３２を通じパケット網３２を介して
ユーザのホームゲートウェイ１０１、１０２、１２、１
４、１６、１８に送る。データは地上線１３０を通じセ
ル構成電話システム２２１によりホームゲートウェイ１
０１、１０２、１２、１４、１６、１８によって受け取
られる。セル構成電話システム２２１はホームユーザデ
ータべース３１を更新し、進行中の呼を有するとしてユ
ーザ３０を示す。活動ゲートウェイ１２、１４、１６、
１８の切替プロセッサ３３はこの二重呼に関する情報で
更新される。

【０１００】出接続呼二重プロセス 出接続呼二重プロセスは、上述のユーザ３０によって開
始される呼のそれと同様である。

【０１０１】出接続呼の切替 切替プロセスは、上述のユーザ３０によって開始される
呼のそれと同様である。

【０１０２】呼の終了（出接続呼） 呼の終了は、上述のユーザ３０によって開始される呼の
それと同様である。

【０１０３】ユーザ３０による移動中止通知 システム１０への移動開始意志の通知における場合と同
様に、ユーザ３０が移動中止意志を通知するのに２つの
方法がある。ユーザ３０は２つの選択肢を有しており、
一つは、ユーザは衛星サービス領域２４におりかつ地上
セル構成電話サービス領域１２、１４、１６、１８の外
にいる間にユーザの意志を網制御部２５へ通知できそし
てユーザの要求が活動ゲートウェイ１６への衛星２２の
中継を通じて処理されるようにするか、またはユーザ
が、関係する地上セル構成電話サービス領域１２、１
４、１６、１８を通じて要求を行なってもよい。これら
２つの場合を説明する（図１０、図２０、図２１参
照）。

【０１０４】衛星サービス領域内のユーザによる移動中
止要求 ユーザ３０は、衛星サービス領域２４内の移動体のデー
タべース２７からユーザが削除されたいことを衛星２２
を介してシステム１０に通知する。図５を参照すると、
ユーザ３０はユーザ要求部５３５を手動または自動的に
賦活することにより終了の要求を開始する。信号が要求
／確認応答発生器５３３へ送られる。これは符号器５２
４へ送られそしてモデム５２６により変調される終了要
求を発生する。結果的に生ずる信号は衛星無線周波数変
換器５２７へそして順次衛星２２への送信のためアンテ
ナ５２２へルート指定される。信号はリンクＡを介して
視野内の衛星２２へ送信されそして衛星２２は信号をリ
ンクＢを介して活動ゲートウェイ１６へ送信する。

【０１０５】図６を参照すると、ダウンリンク信号は、
活動ゲートウェイ１６の衛星アンテナ２０３で受信され
そして衛星無線周波数部２３８へ印加される。結果的に
生ずるベースバンド信号はモデム２３７で復調され、復
号器２３４へそれからセル構成電話接続部２３０へ送ら
れる。結果的に生ずるデータは、データべース２０にユ
ーザ３０を衛星サービス領域移動ユーザリスト２７から
削除するよう命令するゲートウェイ制御器２６０へ送ら
れる。ゲートウェイ制御器２６０は終了要求を、終了要
求とユーザＩＤとを包含するメッセージをフォーマット
化することにより網調整ゲートウェイ２８へ送り、そし
て地上線１３２を通じパケット交換網３２へデータをル
ート指定する。データは地上線１３２を通じ網調整ゲー
トウェイ２８により受け取られる。網調整ゲートウェイ
２８は順次ユーザ３０を移動体データべース２７から除
去する。

【０１０６】活動ゲートウェイ１６のゲートウェイ制御
器２６０はユーザＩＤおよび終了要求を地上線１３２を
通じパケット網３２を介してユーザのホームゲートウェ
イ１０１へ送る。データは地上線１３０を通じセル構成
電話システム２２１を介してホームゲートウェイ１０１
により受け取られる。セル構成電話システム２２１はホ
ームユーザデータべース３１を更新し、衛星サービス領
域２４内を移動しないとしてユーザ３０を表わす。

【０１０７】地上セル構成電話サービス領域１２、１
４、１６、１８内のユーザ３０による移動中止要求 図１および図２１を参照すると、ユーザ３０は遠方の地
上セル構成電話サービス領域（たとえば１２）またはホ
ームの地上セル構成電話サービス領域（たとえば１４）
に再度入り、そして自動的にまたは手動にて地上セル構
成電話サービス領域１２、１４を通じてシステムに１０
ユーザが衛星サービス領域２４内の活動ユーザの網デー
タべース２０から削除されることを希望していることを
通知する。図５を参照すると、ユーザの機器５０１はユ
ーザ要求部５３５を手動または自動的に賦活することに
より終了要求を開始する。信号が要求／確認応答発生器
５３３へ送られる。これはセル構成電話部５０３へ送ら
れる終了要求を発生する。結果的に生ずる信号は、地上
セル構成電話サービス領域１２、１４への送信のためア
ンテナ５０５へルート指定される。信号は、地上セル構
成電話サービス領域１２、１４により受信されそして地
上線１３０、１３１を通じパケット網３２を介して網調
整ゲートウェイ２８へ中継される。図７を参照すると、
信号は、網データべース２０に衛星サービス領域移動ユ
ーザリストからユーザ３０を削除するよう命ずる網調整
ゲートウェイ２８にて地上線１３２を介して受信され
る。網コンピュータ６１２は終了要求を、終了要求およ
びユーザＩＤを包含するメッセージをフォーマット化し
そしてそれをセル構成電話接続部２３０へ送る事により
活動ゲートウェイ１６へ送り、しかしてこの接続部はデ
ータをセル構成電話システム２２３へそして地上線１３
２を通じパケット交換網３２へルート指定する。データ
は地上線１３１を通じセル構成電話システム２２２を介
して活動ゲートウェイ１６により受信される。セル構成
電話システム２２２は順次ユーザ３０を移動体データべ
ース２７から削除する。

【０１０８】網コンピュータ６１２はユーザＩＤおよび
終了要求を地上線１３２を通じパケット網３２を介して
ユーザのホームゲートウェイ（たとえば、１０１）へ送
る。データは地上線１３０を通じセル構成電話システム
２２１を介しホームゲートウェイ１０１により受信され
る。セル構成電話システム２２１はホームユーザデータ
べース３１を更新し、衛星サービス領域２４を移動しな
いとしてユーザ３０を示す。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による統合化された無線電話および周回
衛星通信システムの模式図である。

【図２】どのようにして第１のタイプの二重通信回路が
設定可能であるかを図示する統合化された無線電話およ
び周回衛星通信システムの模式図である。

【図３】どのようにして第２のタイプの二重通信回路が
設定可能であるかを図示する統合化された無線電話およ
び周回衛星通信システムの模式図である。

【図４】本発明によるシステムのブロック図である。

【図５】エンドユーザが使用するための無線送受信装置
のブロック図である。

【図６】本発明によるセル構成システムで使用するため
のゲートウェイ端末装置のブロック図である。

【図７】本発明によるシステムで使用するための網調整
ゲートウェイのブロック図である。

【図８】本発明によるシステムで使用するための網制御
センターのブロック図である。

【図９】本発明によるシステムで使用するための衛星シ
ステムのブロック図である。

【図１０】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１１】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１２】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１３】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１４】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１５】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１６】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１７】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１８】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図１９】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図２０】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【図２１】本発明の所定の実施例の動作の流れ図であ
る。

【符号の説明】

２０ 移動体のデータべース ２５ ルート計画立案部 ２６ 衛星制御センター ２７ ユーザ（移動体）のデータべース ２８ 網制御部 ３１ 衛星データべース ３３ 切替用プロセッサ １０５ 中央電話局 ２０１ 衛星接続機器 ２２１ スイッチを有するセル構成電話システム ３０１ 衛星 ３０２ 衛星 ４０２ 衛星接続機器 ４０４ 網制御部 ４０５ ユーザデータべース ５０３ セル構成電話 ５０４ セル構成電話 ５３０ 衛星制御部 ５３１ 衛星制御部

フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−139927（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−126330（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−99527（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−52336（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−181336（ＪＰ，Ａ) 国際公開91／15071（ＷＯ，Ａ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) H04Q 7/00 - 7/38 H04B 7/15 - 7/26 102

Claims (18)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 既存の地上通信システムとの関係で動作
   する無線電話／衛星遠距離通信システムにおいて、 地上の場所にある網制御部(NC)と、 第１の周波数で受信されそして前記網制御部により確認
   された呼信号を、少くとも一つの通信ゲートウェイへ第
   ２の周波数で再送信するための地球軌道内の少なくとも
   一つの衛星であって、前記少くとも一つの通信ゲートウ
   ェイは地上の場所に配置され、前記少くとも一つの衛星
   と地上通信システムとの間で呼の設定制御情報と単信の
   呼信号および全２重の呼信号とを伝達するようなされて
   いる前記少くとも一つの衛星と、 衛星および通信ゲートウェイ資源を割り当てるために地
   上の場所にある少くとも一つの網調整ゲートウェイ（NC
   G)と、 前記網制御部のために網データべースを管理するための
   網データべース管理装置と、 前記少くとも一つの衛星と単信および全２重の通信がで
   き、ホームの通信ゲートウェイで識別された少くとも一
   つの無線電話送受信機と、 活動状態の各ユーザの識別手段と活動状態の各ユーザの
   物理的位置と各活動状態のユーザのホーム通信ゲートウ
   ェイとを包摂する少くとも一つの網データべースであっ
   て、当該網データべースのコピーが前記少くとも一つの
   網調整ゲートウェイで維持される前記網データべース
   と、 前記網データべースの前記コピーを実質的にリアルタイ
   ムで維持しかつ更新するための手段と、 前記少くとも一つの網調整ゲートウェイと前記網データ
   べース管理装置と前記通信ゲートウェイと前記網データ
   べースのコピーとを、呼のためのチャンネルに依存せず
   に通信路を介し連絡するための手段であって、前記通信
   ゲートウェイのそれぞれが前記ユーザおよび前記地上通
   信システムへのおよびこれからの呼の通信リンクを前記
   衛星を介して確立するよう動作する前記連絡手段とを具
   備し、 直接的な衛星−衛星間通信路がなくそして前記単信のお
   よび全２重通信の信号処理が前記少くとも一つの衛星上
   で行われないことを特徴とする無線電話／衛星遠距離通
   信システム。
2. 【請求項２】 少なくとも第１の衛星と第２の衛星とを
   具備し、前記通信ゲートウェイのうちの少くとも一つが
   前記網データべースのコピーを包摂し、各通信ゲートウ
   ェイ内に、単一の通信ゲートウェイの制御の下に、第１
   の衛星の領域を離れる活動中のユーザからの単信のおよ
   び全２重通信通話に適合するのに必要とされる通信リン
   クを前記第２の衛星上に発生するための手段を具備する
   請求項１の無線電話／衛星遠距離通信システム。
3. 【請求項３】 前記第２の衛星は前記ユーザおよび前記
   単一の通信ゲートウェイの上を通過状態である請求項２
   の無線電話／衛星遠距離通信システム。
4. 【請求項４】 地球軌道内の少くとも一つの衛星と、地
   上電話システムへの地上ゲートウェイと、衛星サービス
   領域内の前記衛星と単信のおよび全２重の通信ができる
   少くとも一つの無線送受信機ユーザとを具備する無線電
   話／衛星遠距離通信システムを通じて通信を行うための
   方法において、 地上の場所でのみそして実質的にリアルタイムで、活動
   状態の各ユーザの識別手段および各活動ユーザの物理的
   位置と各活動ユーザのホームゲートウェイとを包摂する
   網ユーザデータべースならびに中央の網データべース管
   理装置を維持し、 前記網データべース管理装置へのリンク能力を有するホ
   ームゲートウェイで各無線電話送受信機ユーザを識別
   し、 前記網ユーザデータべースの前記情報に基づいて、前記
   衛星を前記送受信機ユーザに、前記少くとも一つの衛星
   を通じて前記送受信機ユーザに結合可能な網調整ゲート
   ウェイによる地上をベースにした制御の下でリンクする
   諸段階から構成され、 直接的な衛星−衛星間通信路もなくそして前記単信のお
   よび全２重通信の信号処理が前記少くとも一つの衛星上
   で起こらず、 少くとも一つのゲートウェイが前記網ユーザデータべー
   スのコピーを包摂し、 前記網ユーザデータべースで前記情報を処理し、前記少
   くとも一つの衛星から別の衛星への前記単信および全２
   重通信の切替を行う段階を具備する通信方法。
5. 【請求項５】 前記第２の衛星は切替の間に前記ユーザ
   の上を通行状態であり、前記衛星サービス領域の送受信
   可能な範囲を維持する請求項４の通信方法。
6. 【請求項６】 ユーザにより遠距離通信システムへの入
   接続呼を開始し、 前記コピーを包含するゲートウェイでユーザからの入接
   続呼を受け取り、 前記コピーを包含するゲートウェイにより呼の設定のた
   めのルート指定を確立する諸段階を具備する請求項５の
   通信方法。
7. 【請求項７】 前記ユーザの上を通行状態の別の衛星へ
   の呼のゲートウェイ切替を処理するための段階を具備す
   る請求項６の通信方法。
8. 【請求項８】 遠隔通信システムにおいて任意の発呼者
   によるユーザへの出接続呼を開始し、 前記コピーを包含するゲートウェイにて発呼者からの出
   接続呼を受け取り、 前記コピーを包含するゲートウェイによるユーザへの呼
   の設定のためのルート指定を確立する諸段階を具備する
   請求項５の通信方法。
9. 【請求項９】 地上電話装置と、 当該地上電話装置に結合され、既存の地上電話システム
   と通信を行うための地上アンテナと、 地上電話装置に結合される衛星制御部と、 地上電話装置および衛星制御部に結合される衛星無線周
   波数部と、 衛星無線周波数部に結合され衛星と通信を行うための衛
   星アンテナとを具備する衛星電話装置において、前記衛
   星制御部は、 地上電話装置に結合される要求／肯定応答発生器と、 要求／肯定応答発生器に結合されるユーザ要求部と、 要求／肯定応答発生器に結合され、ユーザ番号を提供す
   るための手段と、 要求／肯定応答発生器に結合される再試行発生器を具備
   し、 前記衛星無線周波数部は、 要求／肯定応答発生器および地上電話装置に結合される
   符号器と、 要求／肯定応答発生器、再試行発生器および地上電話装
   置に結合される復号器と、 符号器および復号器に接続されるモデムと、 当該モデムに結合される衛星無線周波数変換器と、 複数の地上のゲートウェイを具備する網の一部として、
   既存の地上電話システムおよび複数の周回衛星と通信を
   行うための衛星電話システムにおいて、 地上の手段を介して既存の地上電話システムに結合され
   るマスタコンピュータと、 マスタコンピュータに結合されるホームユーザデータべ
   ースと、 マスタコンピュータに結合される移動ユーザデータべー
   スと、 マスタコンピュータに結合されるゲートウェイ制御器
   と、 ゲートウェイ制御器に結合される電話接続部と、 電話接続部に結合される符号器と、 電話接続部および符号器に結合される呼終了プロセッサ
   と、 符号器に結合される確認応答発生器と、 確認応答発生器および電話接続部に結合される呼要求プ
   ロセッサと、 呼要求プロセッサに結合される再試行発生器と、 電話接続部および再試行発生器に結合される復号器と、 符号器および復号器に結合されるモデムと、 モデムに結合され、衛星間の切替を制御するための切替
   プロセッサと、 切替プロセッサに結合される無線周波数パワーモニタ
   と、 無線周波数パワーモニタおよびモデムに結合される衛星
   無線周波数部と、 衛星無線周波数部に結合され、前記衛星への通信リンク
   を提供する衛星アンテナとを具備する衛星電話システ
   ム。
10. 【請求項１０】 既存の地上電話システムと協働して動
    作する衛星遠距離通信システムにおいてユーザのために
    衛星および地上ゲートウェイの資源を割り当てるための
    網調整ゲートウェイにおいて、 衛星接続手段と、 衛星接続手段に結合され、前記衛星遠距離通信システム
    において衛星とそして当該衛星を通じて、サービスを要
    求するユーザ送受信機と通信を行うための衛星アンテナ
    と、 衛星接続手段に結合される調整手段とを具備し、 前記衛星接続手段は地上手段を介して既存の地上電話シ
    ステムに結合され、 衛星接続手段が、 地上電話システムに結合される電話接続部と、 電話接続部に結合される呼終了プロセッサと、 電話接続部および呼終了プロセッサに結合される符号器
    と、 符号器に結合される確認応答発生器と、 確認応答発生器および電話接続部に結合される呼要求プ
    ロセッサと、 呼要求プロセッサに結合される再試行発生器と、 電話接続部および再試行発生器に結合される復号器と、 符号器および復号器に結合されるモデムと、 システムの一つの衛星からシステムの別の衛星への衛星
    接続手段の切替を制御する、モデムに結合された切替プ
    ロセッサと、 切替プロセッサに結合される無線周波数パワーモニタ
    と、 無線周波数パワーモニタおよびモデムに結合される衛星
    無線周波数部とを具備し、 前記衛星アンテナが衛星無線周波数部に結合されそして
    調整手段が前記衛星無線周波数部に結合される衛星モニ
    タと、 衛星モニタおよび電話接続部に結合される網コンピュー
    タと、 網コンピュータに結合される衛星データべースと、 網コンピュータに結合される網データべースとを具備す
    る網調整ゲートウェイ。
11. 【請求項１１】 少くとも一つの既存の地上通信システ
    ムと動作する衛星通信システムにおいて、 少くとも一つの地球軌道内の衛星と、 それぞれが少くとも一つの既存地上通信システムに双方
    向的に結合される、そして前記少くとも一つの衛星への
    そしてこれからの通信通話の送受信のため第１の複数の
    無線周波リンクを通じて別途双方向的に結合される複数
    の地上のゲートウェイと、 前記衛星通信システムのユーザに関連付けられる、そし
    て、前記少くとも一つの衛星へのそしてこれからの通信
    通話の送受信のため、活動状態のときに第２の複数の無
    線周波リンクを通じて前記少くとも一つの衛星に双方向
    的に結合される複数の送受信機と、 ユーザ送受信機に関連のデータの網データべースを維持
    する地上制御装置と、 複数の前記地上ゲートウェイと前記地上制御装置とを互
    いに結合するための地上データ網と、 活動送受信機からのサービス要求の受信のため前記第１
    の無線周波リンクを通じて前記少くとも一つの衛星に結
    合される少くとも一つの網調整ゲートウェイであって、
    サービスを要求している活動送受信機の位置を決定する
    ための、そしてサービス要求活動送受信機と既存地上通
    信システムとの間の双方向性通信リンクの確立のため前
    記決定位置に従って地上ゲートウェイを選択するための
    手段を含む前記少くとも一つの網調整ゲートウェイとを
    含み、 前記選択される送受信機の活動送受信機への通信通話
    が、当該通信通話のどの情報内容にもかまわずに、前記
    第１の無線周波リンクの一つからの受信と周波数シフト
    とそして前記第２の無線周波リンクの一つへの送信によ
    り、前記少くとも一つの衛星を通じて送られそして再現
    されることを特徴とする衛星通信システム。
12. 【請求項１２】 前記第１の無線周波リンクが、無線周
    波数の第１のバンド内の周波数を使用し、そして前記第
    ２の無線周波リンクが、無線周波数の第１のバンドと異
    なる無線周波数の第２のバンドを使用する請求項１１の
    衛星通信システム。
13. 【請求項１３】 前記少くとも一つの網調整ゲートウェ
    イに双方向的に結合されそしてこれにより維持される衛
    星通信システムデータべースを別途具備し、前記衛星通
    信システムデータべースは、少くとも(a) 活動送受信機
    と(b) 活動送受信機の物理的な位置と(c) 活動送受信機
    のホームの地上ゲートウェイとを識別するための情報を
    記憶する請求項１１の衛星通信システム。
14. 【請求項１４】 前記少くとも一つの衛星は地球軌道衛
    星配列を形成する複数の衛星の一つであり、そして活動
    ユーザ端末で確立の双方向性通信リンクを第１の衛星か
    ら第２の衛星へ受け渡すために、前記少くとも一つの地
    上ゲートウェイに結合される受け渡し制御装置を別途具
    備する請求項１１の衛星通信システム。
15. 【請求項１５】 前記通信通話は、拡散スペクトルコー
    ド分割多重アクセス技術を使用して前記第１の無線周波
    リンクおよび第２の無線周波リンクにわたり伝送される
    請求項１１の衛星通信システム。
16. 【請求項１６】 送受信機からのサービス要求が、当該
    サービス要求のどの情報内容にもかまわずに衛星を通じ
    て送られそしてこれにより再現される請求項１１の衛星
    通信システム。
17. 【請求項１７】 各地上ゲートウェイがあるサービス可
    能範囲に関連付けられそしてホーム送受信機記述情報を
    記録するデータべースと、前記地上ゲートウェイに関連
    付けられるサービス可能範囲内に位置付けられる活動送
    受信機の記述情報を記録するデータべースとを含み、 前記網調整ゲートウェイにより選択される地上ゲートウ
    ェイが、サービス要求送受信機の識別証明を包含するよ
    う前記活動送受信機データべースを更新するためサービ
    ス要求送受信機の識別証明がホーム送受信機データべー
    スにおいて見出されない状態に応答する請求項１１の衛
    星通信システム。
18. 【請求項１８】 各送受信機が、単信方式および全２重
    方式の少くとも一つにしたがって動作可能な請求項１１
    の衛星通信システム。