JPH0529135Y2 - - Google Patents

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JPH0529135Y2
JPH0529135Y2 JP1986002105U JP210586U JPH0529135Y2 JP H0529135 Y2 JPH0529135 Y2 JP H0529135Y2 JP 1986002105 U JP1986002105 U JP 1986002105U JP 210586 U JP210586 U JP 210586U JP H0529135 Y2 JPH0529135 Y2 JP H0529135Y2
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JP
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rolling bearing
shaft
bearing
hub
clutch
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、4輪駆動装置に関するものである。
(ロ) 従来の技術 従来の4輪駆動装置としては、例えば実開昭61
−286623号公報に示されるものがある。これは、
第1軸と第2軸との間に粘性クラツチを設けたも
のであり、第1軸と一体に回転するハウジング
と、第2軸と一体に回転する出力部材との間に作
動室を形成し、この作動室に粘性流体を封入し、
また作動室内にハウジングと一体に回転する外側
デイスクプレートと、出力部材と一体に回転する
内側デイスクプレートとを交互に重ね合わせて配
置したものである。ハウジングは、出力部材に対
して滑り軸受構造によつて回転可能に支持されて
いる。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来の粘性クラツチでは、
軸方向寸法を縮小することが困難であるという問
題点がある。すなわち、従来の粘性クラツチで
は、ハウジングと出力部材との間を負荷容量の小
さい滑り軸受構造によつて支持するように構成さ
れているが、滑り軸受構造では実際上の負荷を支
持するだけの容量を確保することが困難であるの
で、ころがり軸受を用いる必要が生じる。この場
合には、ころがり軸受の配置に伴つて、これのた
めに必要なスペースの確保、オイルシールの配置
の変更などの問題が発生し、軸方向寸法が増大し
てしまう。本考案は、このような問題点を解決す
ることを目的としている。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、次のような構成によつて上記問題点
を解決する。すなわち、本考案は、 前輪14側と後輪22側との間の駆動力の伝達
を行うプロペラシヤフト18の一端と、トランス
フア16又はフアイナルドライブユニツト20と
の間に粘性クラツチ24が設けられている4輪駆
動装置において、 一方のクラツチプレート56と一体に回転する
粘性クラツチ24のユニツト側フランジ60及び
プロペラシヤフト側フランジ62が、それぞれ第
1ころがり軸受64及び第2ころがり軸受68に
よつて、他方のクラツチプレート54と一体に回
転する粘性クラツチ24のハブ52又はこのハブ
52が連結されるトランスフア16若しくはフア
イナルドライブユニツト20の回転軸40に対し
て支持されており、 上記回転軸40は、2つのテーパローラベアリ
ング46及び48によつてトランスフア16又は
フアイナルドライブユニツト20のケーシング4
4に支持されており、 上記2つのテーパローラベアリング46及び4
8、これらの間のスペーサ50、上記ハブ52、
及び上記第2ころがり軸受68は、回転軸40の
一端が形成されたおねじにねじ込まれる1つのナ
ツト70によつてプリロードを付与されて固定さ
れており、 上記ユニツト側フランジ60と上記ケーシング
44との間であつて、上記第1ころがり軸受64
の外周側位置にオイルシール67が配置されてお
り、上記第1ころがり軸受64はニードルベアリ
ングによつて構成されている、 ことを特徴としている。
なお、かつこ内の数字は後述の実施例の対応す
る部材の参照符号である。
(ホ) 作用 プロペラシヤフト側から入力される力などの荷
重は、第1ころがり軸受及びハブを介して、及び
第2ころがり軸受から直接、回転軸に伝達され
る。回転軸は、トランスフア又はフアイナルドラ
イブユニツトのケーシングに対してテーパローラ
ベアリングによつて支持されているため、プロペ
ラシヤフトからの荷重は、このケーシングによつ
て確実に支持される。また、ケーシングとユニツ
ト側フランジとの間にはオイルシールが設けられ
ているため、トランスフア又はフアイナルドライ
ブユニツトの潤滑油がケーシングの外部に漏れる
ことが防止される。このオイルシールは、第1こ
ろがり軸受の外周に配置されているため軸方向の
寸法が増大することはない。第1ころがり軸受は
ニードルベアリングであるので、径方向寸法もほ
とんど大きくなることはない。さらに、2つのテ
ーパローラベアリング、第2ころがり軸受、ハブ
などは、1つのナツトによつて締め付けられてい
るため、それぞれを別のナツトによつて締め付け
た場合と比較して軸方向寸法が減少している。
(ヘ) 実施例 以下、本考案の実施例を添付図面の第1及び2
図に基づいて説明する。
第2図は本考案が適用される4輪駆動装置を概
略的に示す。エンジン10及びトランスアクスル
12が車両の前部に横向き(車両の直進方向に対
して直交する向き)に配置されている。トランス
アクスル12からの出力は左右の前輪14に伝達
され、またトランスフア16(動力分配装置)に
よつて粘性クラツチ24及びプロペラシヤフト1
8を介してフアイナルドライブユニツト20に伝
達される。更にフアイナルドライブユニツト20
から左右の後輪22に駆動力が伝達される。トラ
ンスフア16とプロペラシヤスト18との間に粘
性クラツチ24が設けられているが、この粘性ク
ラツチ24は回転差の増大に応じて増大するトル
クを伝達することができる。
第1図は粘性クラツチ24を詳細に示す。トラ
ンスアクスル12の前輪用差動機構26の左右に
左側車輪の駆動軸28及び右側車輪の駆動軸30
が配置されている。駆動軸30と平行にトランス
フア16のカウンタシヤフト32が配置されてお
り、駆動軸30と一体に回転するギア34がカウ
ンタシヤフト32のギア36とかみ合つている。
カウンタシヤフト32はこれと一体に回転するベ
ーベルギア38を有しており、このベーベルギア
38はカウンタシヤフト32と直交する回転軸4
0に設けられたベーベルギア42とかみ合つてい
る。回転軸40はトランスフア16のケーシング
44(これは複数の部材から構成されている)に
対して2つのテーパローラベアリング46及び4
8によつて回転可能に支持されている。すなわ
ち、テーパローラベアリング46のアウタレース
46aがケーシング44に固着され、インナレー
ス46bが回転軸40に固着され、またテーパロ
ーラベアリング48のアウタレース48aがケー
シング44に固着され、インナレース48bが回
転軸40に固着される。インナレース46bとイ
ンナレース48bとの間にはスペーサ50が設け
られている。粘性クラツチ24を構成するハブ5
2が回転軸40と一体に回転するように設けられ
ており、このハブ52の外周にこれと一体に回転
するように多数の円盤状にクラツチプレート54
が設けられており、各クラツチプレート54の間
には交互に別のクラツチプレート56が設けられ
ている。クラツチプレート56は円筒部材58と
一体に回転するように設けられている。クラツチ
プレート54とクラツチプレート56との間には
小さなすきまが形成されている。円筒部材58の
一端にはユニツト側フランジ60が一体に設けら
れ、また円筒部材58の他端にはプロペラシヤフ
ト側フランジ62が一体に設けられている。ユニ
ツト側フランジ60の内径側はハブ52の軸部に
対してベアリング64(第1ころがり軸受)によ
つて支持され、また両者間はオイルシール66に
よつて密封されている。またユニツト側フランジ
60とケーシング44との間はオイルシール67
によつて密封されている。また、プロペラシヤフ
ト側フランジ62の内径部はスラスト荷重を支持
可能なベアリング68(第2ころがり軸受)によ
つて回転軸40に対して回転可能に支持されてい
る。すなわち、ベアリング68のアウタレース6
8aはプロペラシヤフト側フランジ62に固着さ
れ、インナレース68bは回転軸40に対して固
着されている。なお、テーパローラベアリング4
6のインナレース46b、スペーサ50、テーパ
ローラベアリング48のインナレース48b、ハ
ブ52の軸部、及びベアリング68のインナレー
ス68bは、回転軸40の端部にねじ込まれたナ
ツト70によつて共締めされることにより軸方向
に拘束されている。また、プロペラシヤフト側フ
ランジ62の内径部とハブ52の軸部との間はオ
イルシール72によつて密封されており、これと
前述のオイルシール66とによつて、クラツチプ
レート54及びクラツチプレート56が配置され
た空間が密封されている。この密封された空間内
には粘性流体が充満されている。プロペラシヤフ
ト側フランジ62はプロペラシヤフトフランジヨ
ーク74とボルト76によつて結合されている。
プロペラシヤフト側フランジ62のプロペラシヤ
フト側端面はキヤツプ状のシール部材78によつ
て密封されている。回転軸40の中心部には一端
から他端に貫通する貫通穴80が設けられてい
る。プロペラシヤフトフランジヨーク74はプロ
ペラシヤフト18と一体に回転するように設けら
れている。
次にこの実施例の作用について説明する。エン
ジン10の駆動力は、トランスアクスル12によ
つて所定の変速を行われたあと前輪14に伝達さ
れ、またトランスフア16、粘性クラツチ24、
プロペラシヤフト18及びフアイナルドライブユ
ニツト20を介して後輪22に伝達される。これ
により車両は常時4輪駆動される。粘性クラツチ
24が設けられているため、比較的低速で小さい
回転半径の旋回する場合に前輪14と後輪22と
で回転差を生じてもこれを粘性クラツチ24によ
つて吸収することができる。また、前輪14及び
後輪22のいずれか1つが無負荷状態となつた場
合にも他の車輪には駆動力を伝達することができ
る。
車両走行中に、振動、プロペラシヤフト18の
アンバランスなどによつてプロペラシヤフト18
に各方向の力が作用するが、軸直角方向の力の一
部はベアリング64によつて支持される。すなわ
ち、プロペラシヤフト18の荷重はプロペラシヤ
フトフランジヨーク74、プロペラシヤフト側フ
ランジ62、円筒部材58及びユニツト側フラン
ジ60を介してベアリング64に伝達され、更に
ベアリング64に作用した力はハブ52及び回転
軸40を介してテーパローラベアリング46及び
テーパローラベアリング48によつてケーシング
44に対して支持される。また同時にプロペラシ
ヤフト18の軸直角方向の力の一部はベアリング
68によつても支持され、スラスト荷重もベアリ
ング68によつて支持される。ベアリング68に
作用した力も回転軸40を介してケーシング44
に伝達される。従つて、プロペラシヤフト18に
発生した荷重が粘性クラツチ24の構成部材やト
ランスフア16の回転部材などに悪影響に与える
ことはない。また、ユニツト側フランジ60とケ
ーシング44との間にはオイルシール67が設け
てあるため、トランスフア16の潤滑油がケーシ
ング44の外部に漏れることが防止されている。
また、このような構造とすることによりベアリン
グ46、ベアリング48、ケーシング44などは
粘性クラツチ24が設けられていないトランスフ
アと共用化することができる。
なお、この実施例では粘性クラツチ24をトラ
ンスフア16の出力側に設けたが、粘性クラツチ
24をフアイナルドライブユニツト20の入力側
に設けることも可能である。
(ト) 考案の効果 以上説明してきたように、本考案によると、粘
性クラツチの両側のフランジをそれぞれころがり
軸受によつて支持するようにしたので、プロペラ
シヤフトから入力される荷重を確実に支持するこ
とができ、耐久性に優れた4輪駆動装置を得るこ
とができる。さらに、第1ころがり軸受をニード
ルベアリングとしてこれの外周にオイルシールを
配置することにより、軸方向寸法が増大すること
が防止されている。また、出力軸を支持する2つ
のテーパローラベアリング、スペーサ、ハブ、及
び第2ころがり軸受は、1つのナツトによつて、
プリロードの付与及び固定が行われているため、
2つのナツトを用いてプリロードの付与及び取り
付けを行う場合と比較して、軸方向寸法が更に減
少している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による4輪駆動装置の粘性クラ
ツチを示す図、第2図は本考案による4輪駆動装
置全体を示す図である。 12……トランスアクスル、14……前輪、1
6……トランスフア、18……プロペラシヤフ
ト、20……フアイナルドライブユニツト、22
……後輪、24……粘性クラツチ、40……回転
軸、44……ケーシング、46,48……テーパ
ローラベアリング、52……ハブ、54……クラ
ツチプレート、56……クラツチプレート、60
……ユニツト側フランジ、62……プロペラシヤ
フト側フランジ、64……ベアリング(第1ころ
がり軸受)、67……オイルシール、68……ベ
アリング(第2ころがり軸受)、70……ナツト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 前輪14側と後輪22側との間の駆動力の伝達
    を行うプロペラシヤフト18の一端と、トランス
    フア16又はフアイナルドライブユニツト20と
    の間に粘性クラツチ24が設けられている4輪駆
    動装置において、 一方のクラツチプレート56と一体に回転する
    粘性クラツチ24のユニツト側フランジ60及び
    プロペラシヤフト側フランジ62が、それぞれ第
    1ころがり軸受64及び第2ころがり軸受68に
    よつて、他方のクラツチプレート54と一体に回
    転する粘性クラツチ24のハブ52又はこのハブ
    52が連結されるトランスフア16若しくはフア
    イナルドライブユニツト20の回転軸40に対し
    て支持されており、 上記回転軸40は、2つのテーパローラベアリ
    ング46及び48によつてトランスフア16又は
    フアイナルドライブユニツト20のケーシング4
    4に支持されており、 上記2つのテーパローラベアリング46及び4
    8、これらの間のスペーサ50、上記ハブ52、
    及び上記第2ころがり軸受68は、回転軸40の
    一端に形成されたおねじにねじ込まれる1つのナ
    ツト70によつてプリロードを付与されて固定さ
    れており、 上記ユニツト側フランジ60と上記ケーシング
    44との間であつて、上記第1ころがり軸受64
    の外周側位置にオイルシール67が配置されてお
    り、上記第1ころがり軸受64はニードルベアリ
    ングによつて構成されている、 ことを特徴とする4輪駆動装置。
JP1986002105U 1986-01-13 1986-01-13 Expired - Lifetime JPH0529135Y2 (ja)

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JP1986002105U JPH0529135Y2 (ja) 1986-01-13 1986-01-13

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Publication Number Publication Date
JPS62114828U JPS62114828U (ja) 1987-07-21
JPH0529135Y2 true JPH0529135Y2 (ja) 1993-07-27

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ID=30780632

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0731013Y2 (ja) * 1988-05-24 1995-07-19 本田技研工業株式会社 車両用自動変速機におけるケース構造
JP2533555Y2 (ja) * 1990-02-23 1997-04-23 富士重工業株式会社 4輪駆動装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61286623A (ja) * 1985-06-11 1986-12-17 Tochigi Fuji Ind Co Ltd ビスカスカツプリング装置

Patent Citations (1)

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JPS61286623A (ja) * 1985-06-11 1986-12-17 Tochigi Fuji Ind Co Ltd ビスカスカツプリング装置

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