JPH052907U - 接合式間仕切匣鉢 - Google Patents
接合式間仕切匣鉢Info
- Publication number
- JPH052907U JPH052907U JP3925891U JP3925891U JPH052907U JP H052907 U JPH052907 U JP H052907U JP 3925891 U JP3925891 U JP 3925891U JP 3925891 U JP3925891 U JP 3925891U JP H052907 U JPH052907 U JP H052907U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- thin plate
- horizontal
- ceramic
- sagger
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 転倒し易いワークの焼成に使用する間仕切の
ついた匣鉢を作成する。 【構成】 匣鉢の寸法をa×b×hとし、間仕切により
区画されるセルがm×nとする。巾h長さaのセラミッ
ク薄板をn+1板,巾h長さbのセラミック薄板m+1
板が、格子状に交差して匣鉢を構成する時、それぞれの
薄板の交差位置に薄板の厚み分の巾,長さh/2のスリ
ットを片側交差位置より持って成ることを特徴とする。
ついた匣鉢を作成する。 【構成】 匣鉢の寸法をa×b×hとし、間仕切により
区画されるセルがm×nとする。巾h長さaのセラミッ
ク薄板をn+1板,巾h長さbのセラミック薄板m+1
板が、格子状に交差して匣鉢を構成する時、それぞれの
薄板の交差位置に薄板の厚み分の巾,長さh/2のスリ
ットを片側交差位置より持って成ることを特徴とする。
Description
【0001】
この考案は、転倒し易い形状を有するセラミックスの焼成用匣鉢として、利用 することができる。従って、利用はニューセラミックス業界である。
【0002】
従来は、座りのよいワークの場合も座りの悪い転倒し易い形状のワークの場合 も焼成用治具の水平面へその多数個を載置して焼成に供した。しかしながら、転 倒し易いワークの場合は、僅かの振動などによりその一個が転倒すると将棋倒し となり他のワークも転倒してしまい、一度に生じる不良品の発生を大きなものと していた。
【0003】 また、転倒の連鎖を防止する為に薄い間仕切壁に囲まれた多数の小部屋(セル )を作れば良いという考えがあったかもしれないが、セラミックの薄板を作る技 術がなく実施されたものは存在しなかった。薄板以外で多数のセルを作る為に、 セラミック板を研削すれば可能であったが、非常に高価なものとなった。
【0004】
この考案では、従来においては不可能であったセラミック薄板製造技術を応用 し、薄い間仕切壁を複数有する匣鉢を簡単な接合により作成し、提供する。
【0005】
この考案の匣鉢は、セラミック薄板を薄板が間仕切となるよう格子状に組み合 わせてなるものである。 以下、図面と併せてこの考案の匣鉢を説明する。図1は、本考案の接合式間仕 切匣鉢10の例を示す外観斜視図である。図2は匣鉢となす前のセラミック薄板 の横方向ユニット1と縦方向ユニット2のそれぞれを示し組み図で表している。 縦方向ユニット2と横方向ユニット1は、説明の便宜上、その大きさが大のもの を横方向ユニットとし他方を縦方向ユニットとした。従って、この接合式間仕切 匣鉢の大きさを縦,横,高さがa×b×h(a≧b)とした時、厚みは別として 横方向ユニットはa×hのセラミック薄板,縦方向ユニットはb×hのセラミッ ク薄板から構成されることになる。それぞれのユニットの必要数は匣鉢における 間仕切で囲われたセル数がm×n(m≧n)とした時、1つの匣鉢を作るのに、 横方向ユニットをn+1,縦方向ユニットをm+1となる。また、間仕切で仕切 られた匣鉢を簡単に作成する為に、縦,横それぞれのユニットに櫛目状のスリッ トを設けている。このスリットは、二つのユニットを格子状に直交させ接合させ る為のもので、セラミック薄板の交差位置において、片側半分まで薄板厚み巾に 設けられる。スリット巾と薄板厚みが全く同じの時、接合がうまくいかない時に は、スリット巾に余裕を持たせるのは当然の手段である。このようにして、縦方 向ユニットと横方向ユニットの交差位置のスリットがかみ合うように組み立てれ ば、この考案の接合式間仕切匣鉢はできあがる。スリット巾に余裕を持たせすぎ た場合などは、縦横ユニットの固定に接着剤を併用すれば強固に固定可能である 。
【0006】 この考案に使用されるセラミック薄板は、特開昭63−274648に例示さ れる、セラミックスラリーをゲル化させて焼成する方法を利用し、平滑なあるい は微少凹凸が表面に形成された薄板である。また、ドクターブレード法における バインダーの種類,量を調整することにより製造する方法もある。薄板の厚みは 、可能な限り薄くすることが熱消費の上からは好ましい。 所望の縦横のユニットの形状とする為には、前記の方法における、セラミック スラリーを成形後、焼成前あるいは脱脂前に裁断するのが、寸法制度に一部難が あるが能率が良い。焼成後に切断・研削する方法もあるが、手間がかかるのが難 である。
【0007】 この考案に使用されるセラミックの素材としては、アルミナ,窒化硅素,炭化 硅素,サイアロン,チタン酸バリウム,酸化ジルコニウム,酸化マグネシウム, 酸化ベリリウム,酸化チタン,酸化亜鉛,酸化イットリウム,酸化カルシウム, 酸化ハフニウム,窒化ホウ素,窒化チタン,炭化ジルコニウム,フォルステライ ト,ステアタイト,ムライト,コージィエライト,炭化タングステン,二酸化硅 素,カーボン,モンモリロナイト,バーミキュライト,カオリン,タルク,セピ オライト,アタパルジャイト,木節粘土,白陶土,長石等が挙げられる。また、 セラミックの組成は、上記したような単一組成物または化合物、または固溶体物 または共晶体物の単独もしくはそれらの複数の混合物として使用しても一向に差 し支えない。また、上記した物質の焼結体の特性を改良するために、複数の添加 剤が加えられた系のものについても使用することができる。
【0008】 必要に応じ用いられる、縦横ユニットの固定用接着剤としては、アルミナ,ア ルミナ−長石またはアルミナ−長石−粘土鉱物を主成分とし、シリカゾル,アル ミナゾル,珪酸アルカリを補助バインダーとして用いたリ、一時接着用に合成樹 脂エマルションあるいはメチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース,ポリ ビニルアルコールなどの沈降防止剤を混合したものが用いられる。 接着剤の硬化は、一時接着剤成分もしくは珪酸アルカリ等による固化とアルミ ナを含む成分の焼成による硬化があるが、一時接着の状態で匣鉢だけ焼成しても よいし、ワークとともに焼成しても、堅固な接合が得られる点では同じである。
【0009】
次に実施例により接合式間仕切匣鉢の例を示す。 まず、セラミック薄板としてY2O3を10重量%含むジルコニア製の薄板を 用意した。横方向ユニットには13cm×2.5mm厚み2mm、縦方向ユニッ トには9cm×2.5cm厚み2mmの薄板を、それぞれ5枚,7枚用意し、そ してそれぞれ2.2mm巾のスリットを7本,5本設けた。これらのユニットの スリットがかみ合うように組み合わせただけで、この考案に言う接合式間仕切匣 鉢が出来上がった。 次に、セラミック薄板としてCaOを5重量%含むジルコニア製,外形寸法が 先の実施例と同じものを用意した。スリットの巾を2.5mmとし、縦横ユニッ トを組み合わせた後、接合部分の固定には、アルミナ−長石の混合物,合成樹脂 エマルションを5重量%加えた接着剤を使用して仮固定し、焼成により強固に固 着させ、匣鉢とした。
【0010】
この考案の匣鉢を、座りの悪い転倒し易い形状のワークの焼成に使用した時、 振動等によりワークの1つが転倒しても、間仕切により区切られている為、転倒 の連鎖がその部分のセル中で止まるという効果がある。また、間仕切壁となるセ ラミック板が薄いので、原材料費も安く、焼成炉に対する負荷が大きくならない 効果を持つ。しかも、作成が非常に容易である。全体として、上記の不安定なワ ーク生産の効率を高めることが可能となる。
【図1】実施例による接合式間仕切匣鉢の外観斜視図で
ある。
ある。
【図2】接合の状態を示す組み図である。
1 横方向ユニット 2 縦方向ユニット 10 接合式間仕切匣鉢
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 縦,横,高さの寸法がa×b×h(a≧b)の匣鉢にお
いて、平面上m×n(m≧n)数の区画されたセルを有
し、これが、a×hのセラミック薄板(横方向ユニッ
ト)をnプラス1板とb× hのセラミック薄板(縦方
向ユニット)をmプラス1板がセル空間を形成するよう
に直交するよう交差接合され、それぞれのユニットが交
差位置の片側半分まで薄板が入る厚み巾のスリットを有
していることを特徴とする接合式間仕切匣鉢。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3925891U JPH052907U (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | 接合式間仕切匣鉢 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3925891U JPH052907U (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | 接合式間仕切匣鉢 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH052907U true JPH052907U (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=12548120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3925891U Pending JPH052907U (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | 接合式間仕切匣鉢 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH052907U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113551530A (zh) * | 2021-08-10 | 2021-10-26 | 湖州南木纳米科技有限公司 | 一种匣钵 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0224275B2 (ja) * | 1981-08-11 | 1990-05-29 | Rabo* Madausu Serafuarumu Sa | |
JPH0312366A (ja) * | 1989-06-10 | 1991-01-21 | Nitto Denko Corp | セラミックの焼成敷 |
-
1991
- 1991-03-11 JP JP3925891U patent/JPH052907U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0224275B2 (ja) * | 1981-08-11 | 1990-05-29 | Rabo* Madausu Serafuarumu Sa | |
JPH0312366A (ja) * | 1989-06-10 | 1991-01-21 | Nitto Denko Corp | セラミックの焼成敷 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113551530A (zh) * | 2021-08-10 | 2021-10-26 | 湖州南木纳米科技有限公司 | 一种匣钵 |
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