JPH05290479A - カセット・オートチェンジャー - Google Patents

カセット・オートチェンジャー

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Publication number
JPH05290479A
JPH05290479A JP4118549A JP11854992A JPH05290479A JP H05290479 A JPH05290479 A JP H05290479A JP 4118549 A JP4118549 A JP 4118549A JP 11854992 A JP11854992 A JP 11854992A JP H05290479 A JPH05290479 A JP H05290479A
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JP
Japan
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cassette
carrier
pair
door
size
Prior art date
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Application number
JP4118549A
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English (en)
Inventor
Wataru Nonaka
渉 野中
Nobuo Uda
伸夫 宇田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カセット装填作業や内部の点検作業等を行う
際に、搬送機を作業の邪魔にならない位置へ自動的に待
避させて停止させること。 【構成】 開扉ロック装置101a、101bの閉扉ロ
ックを解除するか、又は開扉認識スイッチ103をON
した時に、搬送機7を複数の収納棚3と記録再生装置5
との間での搬送スペースS1 の上部に設定された待避ス
ペースS2 へ自動的に移動して停止させることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープ状記録媒体やデ
ィスク状記録媒体を収納した各種のカセットを自動的に
交換しながら、長時間に亘る連続記録及び/又は再生を
行うためのカセット・オートチェンジャーに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】本発明の出願人は、テレビジョン放送局
用のカセット・オートチェンジャーとして、大きさが異
なる複数種類のカセットを混載して、これらのカセット
を自動的に交換しながら、長時間に亘る連続ビデオ再生
や録画編集等を行うようにした先願例を先に出願してい
る(例えば、特願平3−315196号公報参照)。
【0003】そして、この先願例では、カセット・オー
トチェンジャー本体に搬送機の搬送スペースの前面を開
閉する開閉扉を設け、複数の収納棚へのカセット装填作
業をオペレーターが手動操作によって行うように構成し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、先願例では、
カセット装填作業を行おうとして、搬送機の可動中にオ
ペレーターが開閉扉を不用意に開くようなことがある
と、可動中の搬送機と接触して怪我をする危険がある。
また、搬送機を停止させた後に開閉扉を開いたとして
も、搬送機が搬送スペース内に停止したままであると、
搬送機が邪魔になって、カセット装填作業を行いにく
い。特に、搬送機が搬送スペースの下側に停止している
時には、カセット装填作業中にカセットを搬送機上に不
用意に落下させて、搬送機を破損させ易いと言う問題が
あった。
【0005】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、カセット装填作業や内部の点検作
業等を行う際に、搬送機を作業の邪魔にならない位置へ
自動的に待避させて停止させることができるようにした
カセット・オートチェンジャーを提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のカセット・オートチェンジャーの請求項1
は、記録媒体が収納された複数のカセットと、これら複
数のカセットが収納された複数の収納棚と、これら複数
のカセットを選択的に記録及び/又は再生する記録再生
装置と、上記複数の収納棚と上記記録再生装置との間で
上記複数のカセットを選択的に搬送する搬送機とを備え
たカセット・オートチェンジャーなおいて、カセット・
オートチェンジャー本体に設けられた開閉扉と、 上記
開閉扉の開扉認識スイッチと、上記開扉認識スイッチの
ONに基づき、上記搬送機を上記複数の収納棚と記録再
生装置との間での搬送スペース以外の場所に設定された
待避スペースへ移動して停止させる制御回路とを備えた
ものである。請求項2は、上記開扉認識スイッチが組み
込まれ、閉扉ロックの解除によって上記スイッチをON
するジジ開閉扉の閉扉ロック装置を設けたものである。
請求項3は、上記開扉認識スイッチを上記カセット・オ
ートチェンジャー本体の操作パネルに設けられたキース
イッチで構成したものである。請求項4は、上記待避ス
ペースを上記カセット搬送経路の上部に設定したもので
ある。
【0007】
【作用】上記のように構成された本発明のカセット・オ
ートチェンジャーの請求項1は、カセット装填作業や内
部の点検作業等を行うべく、オペレーターが開閉扉の開
扉認識スイッチON操作すると、制御回路によって搬送
機を搬送スペース以外の場所に設定された待避スペース
へ自動的に移動させて停止させることができる。請求項
2は、開閉扉の閉扉ロック装置のロックを解除すると閉
扉認識スイッチがONされて、搬送機が待避スペースへ
自動的に移動されて停止される。請求項3は、オペレー
ターが操作パネルのキースイッを意識的にONすると、
搬送機が待避スペースへ自動的に移動されて停止され
る。請求項4は、搬送機を搬送スペースの上部に設定さ
れた待避スペースへ待避させることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明をテレビジョン放送局用のビデ
オカセットのカセット・オートチェンジャーに適用した
一実施例を図を参照して説明する。
【0009】[カセット・オートチェンジャーの概要説
明]まず、図1〜図3によって、カセット・オートチェ
ンジャーの概要を説明する。
【0010】カセット・オートチェンジャー本体(以下
単に本体と記載する)1は、上下に長い直方体形状の筐
体に構成されていて、その前面には開閉扉2が水平方向
である矢印a方向に開閉自在に取り付けられている。そ
して、本体1内には、それぞれに上下複数段の収納棚3
が一体に成形された例えば上下6段の棚ユニット4が一
列状に積み重ねられて開閉扉2側に向けて配置されてお
り、これら棚ユニット4群の下部には例えば上下2段の
記録再生装置(以下単にVTRと記載する)がやはり開
閉扉2側に向けて配置されている。そして、これら複数
の棚ユニット4及びVTR5の前面4a、5aが一列状
に揃えられている。
【0011】また、本体1内で複数の収納棚3及びVT
R5と開閉扉2との間には、カセット受け渡し用のハン
ド6を有する搬送機7と、その搬送機7を複数の収納棚
3及びVTR5に沿って上下方向である矢印b、c方向
に搬送する搬送機移送装置8とが配置されている。な
お、搬送機7には、ハンド6を複数の収納棚3及びVT
R5に対する水平なカセット出し入れ方向である矢印
d、e方向及びそれに対して直角で水平な左右方向であ
る矢印f、g方向に移送するハンド移送機構(詳細を後
述する)が取り付けられている。
【0012】そして、本体1内で、複数の収納棚3及び
VTR5との間の搬送機7の矢印b、c方向の搬送スペ
ースS1 の上部位置に搬送機7の待避スペースS2 が設
定されている。
【0013】一方、このカセット・オートチェンジャー
は、Sサイズ(小型)カセット10、Mサイズ(中型)
カセット11、Lサイズ(大型)カセット12の大きさ
が異なる3種類のカセットを複数の収納棚3内に無差別
に混載して使用できるものである。そして、複数の収納
棚3内へのS、M、Lサイズカセット10、11、12
の装填作業は、オペレータが開閉扉2を開いて手動操作
によって行うが、Sサイズカセット10は各収納棚3に
左右に振り分けて収納し、M、Lサイズカセット11、
12は収納棚3の中央に収納することができるように構
成されている。なお、上下2段のVTR5はS、M、L
サイズカセット10、11、12の兼用VTRに構成さ
れていて、これらの前面5aにはS、M、Lサイズカセ
ット10、11、12の兼用のカセット挿入口5bが形
成されている。
【0014】そして、このカセット・オートチェンジャ
ー1では、複数の収納棚3に混載されたS、M、Lサイ
ズカセット10、11、12の収納位置を予め検索して
記憶しておく。そして、カセット交換指令信号に基づ
き、搬送機移送装置8による搬送機7の矢印b、c方向
の搬送動作を、ハンド6の矢印d、e及びf、g方向の
移送動作との組合せによって、ハンド6によって指定さ
れた収納棚3からS、M、Lサイズカセット10、1
1、12のうちの指定されたカセットを選択的に挟持し
て、自動的に抜き取り、これを指定されたVTR5まで
搬送して、そのカセット挿入口5bに自動的に装填して
記録及び/又は再生を行う。なお、記録及び/又は再生
が終了してVTR5のカセット挿入口5b外に排出され
た使用済みのカセット10、11、12は上述の逆動作
で元の収納棚3に返却する。そして、このカセット自動
交換動作の繰り返しにより、長時間に亘る連続ビデオ再
生や録画編集を行うようにしたものである。
【0015】[棚ユニットの説明]次に、図4〜図9に
よって、棚ユニット4を説明する。
【0016】棚ユニット4は、平面形状がほぼコ字状に
形成された1つのユニット枠14内に、例えば上下4段
の棚板15を等間隔で水平に取り付け、各棚板15の上
部を収納棚3に形成したものである。この際、図では、
棚ユニット4の上部が開放されているが、複数の棚ユニ
ット4を本体1内に上下に積み重ねて取り付ける際に、
上位の棚ユニット4の最下段の棚板15によって下位の
棚ユニット4の上部が閉塞されるようになっている。
【0017】そして、複数の棚ユニット14を各ユニッ
ト枠14の左右両側板14a、14bの前端に一体に形
成された左右一対の取付板14c、14dによって、本
体1内の左右両側に垂直に配置された取付基準板16の
取付部16aと、補助取付板17の取付部17aとにそ
れぞれ複数のネジ18によって着脱自在に取り付けて、
これら複数の棚ユニット4を一定間隔で一列状に積み重
ねて取り付けている。この際、一対の取付部16a、1
7aに上下方向に一定間隔で水平に取り付けられた各左
右一対の位置決めピン19a、19bによって複数の棚
ユニット14の間隔を正確に設定している。なお、上記
両取付部16a、17aの下端側に前記一対のVTR5
が同様に着脱自在に取り付けられている。
【0018】そして、各棚ユニット4の全部の収納棚3
には、S、M、Lサイズカセット10、11、12をそ
れぞれ選択的に位置決めするための位置決め手段である
1つのセンターガイド21、一対のストッパーガイド2
2及び一対の可動式ストッパー23が取り付けられてい
て、全部の収納棚3が同じ構造に構成されている。
【0019】そして、センターガイド21は中央板21
aと左右一対の翼板21bとによって形成されたT型板
であり、収納棚3の左右巾方向の棚センターP1 上で棚
板15上に水平にビス止めされている。そして、中央板
21a上には棚センターP1に沿って複数のセンターガ
イドピン21cが垂直に突出されている。
【0020】また、一対のストッパーガイド22は左右
両側板14a、14bにビス止めされている。そして、
これらのストッパーガイド22はセンターガイド21よ
り高い位置で、かつ、センターガイド21の左右一対の
翼板21bの前面(図6で下方側)と同一位相位置に設
定されている。
【0021】また、一対の可動式ストッパー23は収納
棚3の棚センターP1 と左右両側板14a、14bとの
間で、かつ、ユニット枠14の背面板14eとセンター
ガイド21との間の位置で、棚板15の下部に棚センタ
ーP1 と平行に取り付けられている。
【0022】この際、図9に示すように、棚板15から
上方にセンターガイド21の板厚とほぼ同高さで水平な
カセット台15aが前後一対の斜面15bを介して棚セ
ンターP1 と平行に切り起こされていて、各可動式スト
ッパー23はこれらのカセット台15aの下部に水平な
支点ピン24を介して上下方向である矢印h、i方向に
回転自在に取り付けられている。そして、これらの可動
式ストッパー23の前端部(図7で下方側)の内側には
センターガイド21の両翼板21bと平行なMサイズカ
セット11用のストッパー面23aが形成され、外側に
はLサイズカセット12用の傾斜片23bが一体に形成
されている。そして、図5に示すように、これらの可動
式ストッパー23は自重により矢印i方向に回転付勢さ
れて、その後端から上方に立ち上げられた突片23cを
カセット台15aの下面に当接した傾斜姿勢で安定して
いる。そして、この傾斜姿勢において傾斜片23bが斜
め前方上方に傾斜された角度に設定されている。なお、
図9に示すように、棚板15のカセット台15aの周囲
には穴15cが形成されている。
【0023】なお、S、M、Lサイズカセット10、1
1、12の前面10a、11a、11bには前蓋10
b、11b、12bが開閉自在に取り付けられており、
底面10c、11c、12bの左右方向のセンター上に
センター溝10d、11d、12dが形成されている。
【0024】[収納棚内でのカセット位置決め方法の説
明]次に、収納棚3内でのS、M、Lサイズカセット1
0、11、12の位置決め方法を説明する。
【0025】まず、図4〜図6に示すように、Sサイズ
カセット10は、収納棚2の棚板15上でセンターガイ
ド21の中央板21aと左右両側板14a、14bとの
間に矢印d方向から選択的に挿入されて、その前面10
aの左右両端がセンターガイド21の左右一対の翼板2
1bと左右一対のストッパー22とに当接されて棚セン
ターP1 に対して左右に振り分けられた位置P2 に位置
決めされる。
【0026】次に、図4、図5及び図7に示すように、
Mサイズカセット11は、収納棚2のセンターガイド2
1上で棚センターP1 上に矢印d方向から選択的に挿入
されて、その左右両側面11eが左右一対の可動式スト
ッパー23の左右一対の傾斜片23b間に挿入されて、
その前面10aの左右両端が左右一対のストッパー面2
3aに当接されて位置決めされる。なお、この時、セン
ターガイド21上の複数のセンターガイドピン21cが
Mサイズカセット11の底面11cのセンター溝11d
内に相対的に挿入されて、Mサイズカセット11が棚セ
ンターP1 上に位置決めされる。
【0027】次に、図4、図5及び図8に示すように、
Lサイズカセット12は、収納棚2のセンターガイド2
1及び左右一対のカセット台15a上で棚センターP1
上で左右一対のストッパー22の間に矢印d方向から選
択的に挿入されて、その前面12aが背面板14eに当
接されて位置決めされる。なおこの時には、左右一対の
可動式ストッパー23の傾斜片23bがLサイズカセッ
ト12の前面に相対的に当接され、これらの傾斜片23
bによる自らの案内作用によって、左右一対の可動式ス
トッパー23が図5に示すように矢印h方向に自動的に
回転して逃げる。また、センターガイド21上の複数の
センターガイドピン21cがLサイズカセット12の底
面12cのセンター溝12d内に相対的に挿入されて、
Lサイズカセット12が棚センターP1 上に位置決めさ
れる。
【0028】以上のように、全部の収納棚3が同じ構造
に構成されていて、全部の収納棚3にS、M、Lサイズ
カセット10、11、12を互いに異なった位置に選択
的に位置決めして収納することができる。但し、図5に
示すように、S、M、Lサイズカセット10、11、1
2の後面10f、11f、12fは棚ユニット4の前面
4aから一定の突出量T1 に揃えられる。
【0029】[収納棚内のカセット検出装置の説明]次
に、図10〜図13によって、収納棚3内に選択的に収
納されたS、M、Lサイズカセット10、11、12の
大きさ及び収納位置を検出するカセット検出装置を説明
する。
【0030】収納棚3内に選択的に収納されたS、M、
Lサイズカセット10、11、12の大きさ及び収納位
置を検出する3つの光センサー26、27、28はそれ
ぞれ発光ダイオード等の発光素子26a、27a、28
aとフォトトランジスタ等の受光素子26b、27b、
28bとによって構成されている。
【0031】そして、棚ユニット4の垂直な左右両側板
14a、14bの左右両側(外側)に一対のセンサー基
板29a、29bが複数のスペーサー30を介して複数
のネジ31によって垂直で平行状に取り付けられてい
る。これら一対のセンサー基板29a、29bの対向面
で上下4段の収納棚3の左右両側に対向する上下4段の
高さ位置P3 〜P6 に沿って上記光センサー26、2
7、28の発光素子26a、27a、28a及び受光素
子26b、27b、28bが取り付けられている。な
お、これらの発光素子26a、27a、28a及び受光
素子26b、27b、28bは一対のセンサー基板29
a、29bの対向面に直角で水平状に実装(半田付け)
されている。
【0032】この際、Sサイズカセット10用の光セン
サー26は2組使用されていて、一対のセンサー基板2
9a、29bに直角に実装された各一対の発光素子26
aと受光素子26bとを、受光素子26bの10°〜2
0°の受光角度θ1 の範囲内で、左右一対のSサイズカ
セット10の前面10aとそれぞれ交差するように斜め
方向から向い合せ、かつ各一対の発光素子26aと受光
素子26bとを左右対称状に配置させている。また、
M、Lサイズカセット11、12用の各1組の光センサ
ー27、28はこれらの発光素子27a、28aと受光
素子27b、28bとを単純に互いに正面から向い合せ
るようにして、M、Lサイズカセット11、12の前面
11a、12a側寄りの位置の左右両側位置に配置させ
ている。
【0033】そして、これらSサイズカセット10用の
2組の光センサー26及びM、Lサイズカセット11、
12用の各1組の光センサー27、28からなる合計4
組の光センサーが棚ユニット4の上下4段の高さ位置P
3 〜P6 に沿ってそれぞれ配置されているから、1つの
棚ユニット4に取り付けられた光センサーの合計は16
組となっている。従って、一対のセンサー基板29a、
29bは16組の光センサー26、27、28の合計3
2個の発光素子26a、27a、28a及び受光素子2
6b、27b、28bの共通基板に構成されている。
【0034】なお、棚ユニット4の左右両側板14a、
14bには上記合計32個の発光素子26a、27a、
28a及び受光素子26b、27b、28bとそれぞれ
対向する合計32個の光透過穴32が形成されている。
【0035】[収納棚内のカセット検出方法の説明]次
に、収納棚3内でのS、M、Lサイズカセット10、1
1、12の大きさ及び収納位置の検出方法を説明する。
なお、検出動作は、光センサー26、27、28の発光
素子26a、27a、28aを順次点灯するようにして
行う。
【0036】まず、図11に示すように、収納棚3内に
左右一対のSサイズカセット10が選択的に収納され
て、図6で説明した左右に振り分けられた位置P2 に正
しく位置決めされた時には、2組の光センサー26の2
つの発光素子26aから2つの受光素子26bへ互いに
逆向きで斜めに照射される2つの光路F1 が左右一対の
Sサイズカセット10の前面10aで共に遮断されて、
これら2組の光センサー26が共にOFFとなる。一
方、他の2組の光センサー27、28の発光素子27
a、28aから受光素子27a、28bへ照射される平
行な光路F2 、F3 は何等遮断されず、これら2組の光
センサー27、28はONとなる。なお、収納されたS
サイズカセット10が1つの時には、2組の光センサー
26のうち、何れか一方のみがOFFとなる。
【0037】このように、光センサー26がOFF、光
センサー27、28がONとなることによって、収納棚
3内に収納されたカセットの大きさがSサイズカセット
10であること、及びそのSサイズカセット10の収納
位置が正しいことを検出することができる。
【0038】次に、図12に示すように、収納棚3内に
Mサイズカセット11が選択的に収納されて、図7で説
明した棚センターP1 に正しく位置決めされた時には、
光センサー26、27の発光素子26a、27aから受
光素子26b、27bへ照射される光路F1 、F2 がM
サイズカセット11の左右両側面11eで遮断されて、
これらの光センサー26、27が共にOFFとなる。一
方、他の光センサー28の発光素子28aから受光素子
28bへ照射される光路F3 は何等遮断されず、この光
センサー28はONとなる。
【0039】このように、光センサー26、27が共に
OFF、光センサー28がONとなることによって、収
納棚3内に収納されたカセットの大きさがMサイズカセ
ット11であること、及びそのMサイズカセット11の
収納位置が正しいことを検出することができる。
【0040】次に、図13に示すように、収納棚3内に
Lサイズカセット12が選択的に収納されて、図8で説
明した棚センターP1 に正しく位置決めされた時には、
全部の光センサー26、27、28の発光素子26a、
27a、28aから受光素子26b、27b、28bへ
照射される全光路F1 、F2 、F3 がLサイズカセット
12の左右両側面12eで遮断されて、これらの光セン
サー26、27、28が全部OFFとなる。
【0041】このように、光センサー26、27、28
が全部OFFとなることによって、収納棚3内に収納さ
れたカセットの大きさがLサイズカセット12であるこ
と、及びそのLサイズカセット12の収納位置が正しい
ことを検出することができる。
【0042】以上のように、複数の収納棚3の左右両側
に取り付けた複数組の光センサー26、27、28のみ
によって、複数の収納棚3内に選択的に収納されたS、
M、Lサイズカセット26、27、28の大きさ及び収
納位置を検出することができるので、回転式シャッター
板を全く使用する必要がない。しかも、上下4段の収納
棚3を有する1つの棚ユニット4につき、たった2枚の
センサー基板29a、29bで、合計16組の光センサ
ー26、27、28の合計32個の発光素子26a、2
7a、28a及び受光素子26b、27b、28bの共
通基板を構成(センサー基板の兼用化)することができ
て、センサー基板の数を大巾に削減できる。また、たっ
た2枚のセンサー基板29a、29bを棚ユニット4の
左右両側板14a、14bに取り付けるだけで、合計3
2個の発光素子26a、27a、28a及び受光素子2
6b、27b、28bの組立てを完了することができ
て、組立工数を大巾に削減できると共に、これら2枚の
センサー基板29a、29bへの配線の引き回しは非常
に簡単である。
【0043】また特に、Sサイズカセット10用の2組
の光センサー26については、受光素子26bの10°
〜20°の受光角度θ1 を利用して斜めの光路F1 を形
成するので、この光センサー26の発光素子26a及び
受光素子26bを、他の光センサー27、28の発光素
子27a、28a及び受光素子27b、28bと同様に
一対のセンサー基板29a、29bに直角で水平に実装
することができる。従って、一対のセンサー基板29
a、29bを棚ユニット4の左右両側板14a、14b
に平行に取り付けることができて、そのセンサー基板2
9a、29bの取り付けも非常に簡単である。
【0044】[本体への棚ユニット、VTR、搬送機の
取付装置の説明]次に、図1〜図3、図14及び図15
によって、本体1の内部への棚ユニット4、VTR5及
び搬送機7の取付装置と、搬送機移送装置8とを説明す
る。
【0045】まず、図1〜図3に示すように、本体1の
左右両側フレーム1a、1bの前側(図3で矢印e方向
側)の内側の左右両側位置に前記取付基準板16と補助
取付板17とが本体1の全長に亘って垂直で平行に固着
されている。また、左右両側フレーム1a、1bの後側
(図3で矢印d方向側)の内側には左右一対の支柱34
a、34bが垂直で平行に固着されている。そして、取
付基準板16及び補助取付板17の水平断面形状がほぼ
コ字状で対称形状に形成されていて、これらの後端側
(図3で矢印d方向側)に一体に形成された左右一対の
垂直な取付部16a、17aに、前述したように、上下
6段の棚ユニット4のそれぞれの左右一対の取付板14
c、14dが一対の位置決めピン19a、19bによっ
て位置決めされて複数のネジ18によって着脱自在に取
り付けられている。また、棚ユニット4と同様に、上下
2段のVTR5の前端側にそれぞれ形成された左右一対
の取付板35a、35bが左右一対の取付部16a、1
7aの下端側に一対の位置決めピン19a、19bによ
って位置決めされて複数のネジ18によって着脱自在に
取り付けられている。なお、各VTR5は各棚ユニット
4に比べて重量が非常に重く、前後方向の奥行も長いた
め、これらのVTR5の後端側は左右一対の内外2重構
造のスライドレール36a、36bを介して左右一対の
支柱34a、34bに着脱自在に取り付けられている。
【0046】従って、上下複数段の棚ユニット4及びV
TR5は互いに同じ取付基準板16を基準にして取り付
けられていて、(なお、補助取付板17はあくまでも取
り付けの補助部材であり、取付基準となるのは、1つの
取付基準板16のみである。)、この取付基準板16に
対する上下複数段の棚ユニット4内の上下複数段の収納
棚3と、上下複数段のVTR5のカセット挿入口5bと
の相互の高さ関係を無調整で正確に設定することができ
る。
【0047】なお、上下複数段の棚ユニット4及びVT
R5を左右一対の取付部16a、17a等に着脱自在に
取り付けたのは、これら棚ユニット4及びVTR5の配
置等の組み替えを自由に変更できるようにするためであ
る。
【0048】次に、図14及び図15に示すように、後
端側に取付部16aが一体に形成された1つの取付基準
板16の内側に、搬送機7用の前後一対のガイドレール
部材38と、カウンターウエイト用の前後一対のガイド
レール部材39とがそれぞれ複数のネジ40、41によ
って垂直で平行に取り付けられている。そして、これら
のガイドレール部材38、39には本体1の前後奥行き
方向(図15で矢印d、e方向)と平行に屈曲された一
対の垂直なガイドレール38a、39a及び本体1の左
右方向(図15で矢印f、g方向)と平行に屈曲された
一対のガイドレール38b、39bが一体に形成されて
いる。
【0049】そして、これらのガイドレール38a、3
8b及び39a、39bにそれぞれ複数のガイドローラ
42、43によってガタツキのないように取り付けられ
た一対のスライダー44、45が、これらのガイドレー
ル38a、38b及び39a、39bに沿って上下方向
である図14で矢印b、c方向に垂直に走行可能に構成
されている。そして、これら一対のスライダー44、4
5には搬送機7の搬送機本体7aと、搬送機7の重量を
バランスするカウンターウエイト46とがそれぞれ複数
のネジ47、48によって固着されている。
【0050】次に、同じ取付基準板16の内側に搬送機
移送装置8が取り付けられている。この搬送機移送装置
8は、モータ53と一対のタイミングベルト57、60
等によって構成されている。そして、取付基準板16の
上端の内側にモータ・プーリ取付板51を複数のネジ5
2によって水平状で垂直に固着し、このモータ・プーリ
取付板51の前後方向(矢印d、e方向)の両端にモー
タ53と中間軸54とを取り付けている。そして、モー
タ53のモータ・プーリ55と中間軸54に回転自在に
取り付けられた中間プーリ56aとの間に駆動用のタイ
ミングベルト57を水平状にに巻き掛けている。そし
て、取付基板16の下端の内側で中間軸54の真下位置
に支軸58を取り付け、中間プーリ56aと一体の中間
プーリ56bと支軸58に回転自在に取り付けられたプ
ーリ59との間に搬送用のタイミングベルト60を垂直
状に巻き掛けて、一対のスライダー44、45の間に垂
直状に配置されている。そして、このタイミングベルト
60の矢印e方向側及び矢印d方向側の一部がそれぞれ
一対のスライダー44、45に上下一対のベルト固定部
61、62によって固着されている。
【0051】次に、複数の収納棚3及びVTR5に対す
る搬送機7のカセット自動交換のためのアクセス基準点
の検出用のフォトカプラ等の光センサー64が搬送機本
体7aにブラケット65を介して取り付けられている。
そして、この光センサー64によって検出されるアクセ
ス基準点の検出部である第1シャッター板66が同じ取
付基準板16の上端側の内側に複数のネジ67によって
垂直状に固着されている。なお、取付基準板16の内側
で第1シャッター板66の上部位置と、下端側の位置と
の2箇所に、搬送機7の上限位置検出用及び下限位置検
出用の第2、第3シャッター板68、69がそれぞれ複
数のネジ70、71によって垂直状に固着されている。
【0052】そして、この搬送機移送装置8によれば、
モータ53の正逆回転駆動によってタイミングベルト5
7を介してタイミングベルト60を上下方向である矢印
b、c方向に走行駆動して、搬送機7を矢印b、c方向
に搬送する。この際、カウンターウエイト46を搬送機
7の逆方向で矢印b、c方向に走行させて、搬送機7の
重量をバランスし、搬送機7を高速で搬送させている。
【0053】そして、複数の収納棚3内に混載収納され
ているS、M、Lサイズカセット10、11、12の複
数のVTR5に対する自動交換のためのアクセス動作を
行う際には、まず、光センサー64による第1シャッタ
ー板66の検出によって、アクセス基準点を検出する。
次に、このアクセス基準点から指定された収納棚3及び
VTR5までの搬送機7の矢印c方向の移動量を、モー
タ53等に取り付けたエンコーダ72によって読み取っ
て、指定された収納棚3内の指定されたS、M、Lサイ
ズカセット10、11、12を搬送機7のハンド6によ
って選択的に抜き取って、指定されたVTR5まで搬送
してカセット挿入口5bに自動的に装填するカセット自
動装填動作と、その逆動作であるカセット自動返却動作
とのカセット自動交換動作を行うようにしたものであ
る。
【0054】以上のように、1つの取付基準板16に、
複数の収納棚3及びVTR5の取付部16aと、搬送機
7のガイドレール38a、38bと、複数の収納棚3及
びVTR5に対する搬送機7のカセット自動交換のため
の光センサー64によるアクセス基準点の検出部である
第1シャッター板66とを設けたので、その第1シャッ
ター板66が取り付けられてアクセス基準点に対する複
数の収納棚3及びVTR5と、搬送機7との矢印b、c
方向及び矢印d、e方向の位置関係を無調整で正確に設
定できる。そして、カセット自動交換のための搬送機7
のアクセス時には、光センサー64で第1シャッター板
66のみを検出するだけで、アクセス基準点に対する搬
送機7の矢印b、c方向の移動量の制御をエンコーダ7
2を用いて正確に制御できるので、その搬送機7のアク
セス制御を簡単なアクセス制御回路によって正確に行え
る。また、搬送機7の光センサー64と第1、第2、第
3シャッター板66、68、69との矢印d、e方向の
位置関係を無調整で正確に設定できるので、これら光セ
ンサー64と第1、第2、第3シャッター板66、6
8、69との矢印d、e方向の位置調整を行う必要が全
くなく、組立てが非常に簡単である。そして、複数の収
納棚3及びVTR5には、イニシャル基準点検出用の複
数のシャッター板を設ける必要が全くない。
【0055】[搬送機のハンド移送機構の説明]次に、
図16〜図20によって、搬送機のハンド移送機構を説
明する。
【0056】搬送機7の搬送機本体7aは、スライダー
44に複数のネジ47によって垂直に取り付けられる取
付板74と、その取付板74に直角に固着された水平で
矢印f、g方向と平行な支持台75とによって側面形状
がほぼT字状に構成されている。そして、支持台75の
上部に、ハンド6をカセット出し入れ方向である矢印
d、e方向に水平に直線運動させる第1ハンド移送機構
76と、ハンド6をカセット出し入れ方向に対する直角
な方向である矢印f、g方向に水平に直線運動させる第
2ハンド移送機構77とが互いに直角状で上下2段に重
ねられて取り付けられている。
【0057】そして、これら第1、第2ハンド移送機構
76、77は同じ構造に構成されていて、これらはスラ
イダーベース78a、78b上にガイドレール受79
a、79b及びガイドレール80a、80bを介して第
1スライダー81a、81bを矢印d、e及びf、g方
向に摺動自在に水平に取り付け、第1スライダー81
a、81b上にガイドレール82a、82bを介して第
2スライダー83a、83bを同方向に摺動自在に水平
に取り付けたものである。そして、第2ハンド移送機構
77のスライドベース78bが搬送機本体7aの支持台
75上に水平で矢印f、g方向と平行に固着され、第2
ハンド移送機構77の第2スライダー83b上に第1ハ
ンド移送機構76のスライダーベース78aが水平で矢
印d、e方向と平行に固着され、第1ハンド移送機構7
6の第2スライダー83a上にハンド6が複数の収納棚
3と平行に取り付けられている。
【0058】そして、これら第1、第2ハンド移送機構
76、77の駆動手段は、これらの第1スライダー81
a、81bの一端側の下部に沿って平行に固着されたラ
ック84a、84bとこれらを駆動するピニオン85
a、85bとからなるラック・ピニオン機構86a、8
6bと、これらの第1スライダー81a、81bの他端
側の下部の両端取り付けられた各一対のプーリ87a、
87b間に巻き掛けられたラック84a、84bと平行
なタイミングベルト88a、88bからなるベルト機構
89a、89bとによって構成されている。そして、一
対のスライダーベース78a、78bの側面に固着され
た一対のギアボックス90a、90bの側面に一対のモ
ータ91a、91bが直角状に取り付けられ、これら一
対のモータ91a、91bによってギアボックス90
a、90b内のギアトレイン92a、92bを介して一
対のピニオン85a、85bが正逆回転駆動されるよう
に構成されている。また、一対のタイミングベルト88
a、88bの上下2箇所がそれぞれ一対のベルト固定部
93a、93bによってそれぞれ第2スライダー83
a、83bとスライダーベース78a、78bとに固着
されている。
【0059】そして、ハンド6の収納棚3及びVTR5
側の正面6aには上下一対のカセット挟持爪95、96
が水平で平行状に取り付けられている。そして、下部の
カセット挟持爪95は固定爪に構成されていて、上部の
カセット挟持爪96はハンド6内に取り付けられた昇降
駆動装置(図示せず)によって上下方向である矢印j、
k方向に昇降駆動されるように構成されている。
【0060】なお、第1ハンド移送機構76によるハン
ド6の原点は矢印e方向のエンド位置に設定され、第2
ハンド移送機構77によるハンド6の原点は矢印g方向
側のエンド位置に設定されている。そして、矢印e方向
側の原点は、ハンド6の側面に取り付けられたフォトカ
プラ等の光センサー97aと第1スライダー81a上に
取り付けられたシャッター板98aとによって検出さ
れ、矢印g方向の原点は取付板74の側面に取り付けら
れたフォトカプラ等の光センサー97bとスライダーベ
ース78aの側面に取り付けられたシャッター板98b
とによって検出されるように構成されている。また、両
モータ91a、91bにはハンド6の上記原点から矢印
d方向及び矢印f方向の移動量を検出する一対のエンコ
ーダ99a、99bが取り付けられている。
【0061】そして、第1ハンド移送機構76の第1ス
ライダー81a上に左右一対のカセット載置台100が
水平で平行に取り付けられている。
【0062】[ハンド移送機構の動作説明]次に、第1
ハンド移送機構76によるハンド6の矢印d、e方向の
移送動作を説明する。
【0063】まず、図19の下段に示したように、ハン
ド6が矢印e方向の原点P7 に停止されている状態で、
モータ91aによりギアトレイン92aを介して駆動さ
れるピニオン80aにより、ラック84aが図17で矢
印d方向に駆動されると、スライダーベース78a上の
第1スライダー81aが図19の原点P7 から矢印d方
向に移動される。
【0064】そして、その第1スライダー81aの矢印
d方向の移動力がタイミングベルト88aを介して第2
スライダー83aに伝えられて、第2スライダー83a
が第1スライダー81a上を矢印d方向に同時に移動さ
れる。
【0065】そして、ハンド6が複数の収納棚3及びV
TR5に対する平行姿勢を保ったままで、第2スライダ
ー83aによって原点P7 から図19の上段に示す複数
の収納棚3及びVTR5側の最大移動位置P8 まで矢印
d方向に直線運動によって水平に移送される。
【0066】そして、この際、ラック・ピニオン機構8
6とベルト機構89aとによって、スライダーベース7
8aで第1スライダー81aと、その第1スライダー8
1a上の第2スライダー83aとを同時に矢印d方向に
移動させるので、ハンド6を図19の原点P7 から最大
移動位置P8 まで、第1、第2スライダー81a、83
aの各移動量Lの2倍の移動量2Lで高速移送させるこ
とができる。
【0067】なお、第2ハンド移送機構77も第1ハン
ド移送機構76と全く同様にハンド6を複数の収納棚3
及びVTR5に対する平行姿勢を保ったままで、第1、
第2スライダー81b、83bの移動量の2倍の移動量
で矢印d、e方向に直線運動によって水平に高速移送さ
せることができる。
【0068】そして、ハンド6の矢印e、g方向の原点
からの矢印d、f方向の移動ストロークは、モータ91
a、91bのエンコーダ99a、99bによって簡単か
つ正確に制御することができる。
【0069】以上のように構成された搬送機7及び第
1、第2ハンド移送機構によれば、図20に示すよう
に、ハンド6の上下一対のカセット挟持爪95、96に
よって、S、M、Lサイズカセット10、11、12の
後端側(前面とは反対側)を上下から平行に挟持して保
持し、複数の収納棚3及びVTR5に対するS、M、L
サイズカセット10、11、12の矢印d、e方向のカ
セット受け渡し動作、複数の収納棚3に対するS、M、
Lサイズカセット10、11、12の収納位置(図11
〜13のP1 、P2 )を選択するための矢印f、g方向
の選択動作、複数の収納棚3及びVTR5に沿ったS、
M、Lサイズカセット10、11、12の矢印b、c方
向の搬送動作を行うものである。なおこの際、図17に
示すように、ハンド6で選択的に挟持したS、M、Lサ
イズカセット10、11、12を一対のカセット載置台
100上に安定良く支持させて矢印d、e方向のカセッ
ト受け渡し動作、矢印b、c方向及び矢印f、g方向の
カセット搬送動作を行うものである。
【0070】この際、第1、第2ハンド移送機構76、
77によってハンド6の複数の収納棚3及びVTR5に
対する平行姿勢を保ったままで、ハンド6を矢印d、e
方向及び矢印f、g方向に直線運動させるので、ハンド
6の矢印d、e方向及び矢印f、g方向の移動量をエン
コーダー99a、99bによって簡単に制御することが
でき、ハンド6によるS、M、Lサイズカセット10、
11、12の大きさに応じた矢印d、e方向の受け渡し
ストロークの制御及び複数の収納棚3に対するS、M、
Lサイズカセット10、11、12の収納位置の矢印
f、g方向の選択制御を簡単に行える。
【0071】例えば、図20は、VTR5に対するS、
M、Lサイズカセット10、11、12の受け渡しスト
ロークS3 を説明するものであり、VTR5に対する
S、M、Lサイズカセット10、11、12の挿入量S
4 が一定であることから、VTR5の前面5aからの
S、M、Lサイズカセット10、11、12の突出量S
5に変化が生じる。従って、S、M、Lサイズカセット
10、11、12の大きさに応じてハンド6によるカセ
ット受け渡しストロークS3 を制御しなければならない
が、このカセット受け渡しストロークS3 の制御を、エ
ンコーダー99aによって簡単に行える。なお、S6
は、Lサイズカセット12に対するハンド6の逃げ代を
示している。
【0072】また、図19に示したように、第1、第2
ハンド移送機構76、77は、第1、第2スライダー8
1a、81b及び83a、83bの移動量Lの2倍の移
動量2Lでハンド6を矢印d、e及びf、g方向に直線
運動させることができるので、ハンド6を非常に大きな
ストロークで直線運動させることができるにも拘らず、
第1、第2スライダー81a、81b及び83a、83
bの長さをハンド6の移動量2Lの1/2に縮小でき
て、搬送機7の小型、軽量化を図ることができる。
【0073】また、ハンド6によって選択的に挟持した
S、M、Lサイズカセット10、11、12を矢印d、
e方向に受け渡しする際、これらS、M、Lサイズカセ
ット10、11、12の全てを第1ハント移送機構76
の第1スライダー81上に水平で平行に取り付けた一対
のカセット載置台100上に安定良く水平に支持させる
ことができる。また、ハンド6によって選択的に挟持し
たS、M、Lサイズカセット10、11、12を一対の
カセット載置台100上で安定良く支持させた状態で、
矢印b、c方向及び矢印f、g方向に搬送することがで
きる。従って、S、M、Lサイズカセット10、11、
12の矢印b、c方向、矢印d、e方向、矢印f、g方
向の移送速度を高めて、カセット自動交換の高速化や、
その時の安全性を向上できる。
【0074】[搬送機の自動待避制御回路の説明]次
に、図21によって、搬送機7を図1及び図2に示した
搬送スペースS1 内から待避スペースS2 へ自動的に待
避させるための制御回路を説明する。
【0075】本体1の前面を開閉する開閉扉2を閉扉状
態にロックする上下一対の閉扉ロック装置101a、1
01bが設けられいて、これら一対の閉扉ロック装置1
01a、101bには閉扉ロックの解除によってONさ
れる一対の開扉認識スイッチ(図示せず)が組み込まれ
ている。また、本体1の前面の上端に操作パネル102
が設けられ、この操作パネル102にも開扉認識スイッ
チ103が取り付けられている。そして、搬送機移送装
置8のモータ53を制御する搬送機制御回路104の入
力端に、一対の閉扉ロック装置101a、101bに組
み込まれた一対の開扉認識スイッチの出力信号S7 、S
8 がOR回路105を通して入力されると共に、操作パ
ネル102の開扉認識スイッチ103の出力信号S9
入力されるように構成されている。
【0076】そして、以上のように構成されたカセット
・オートチェンジャーは、本体1内の複数の収納棚3へ
のS、M、Lサイズカセット10、11、12の装填作
業をオペレーターが開閉扉2を開いて手動操作によって
行うように構成されている。また、本体1内の点検作業
等は開閉扉2を開いて本体1の前面側から行えるように
構成されている。
【0077】そして、上記のように、本体1内へのカセ
ット装填作業や本体1内の点検作業等を行うべく、オペ
レーターが開閉扉2の閉扉ロック装置101a、101
bの閉扉ロックを解除すると、これらに組み込まれてい
る開扉認識スイッチがONとなり、その出力信号S7
8 が搬送機制御回路104に入力される。また、オペ
レーターが操作パネル102の開扉認識スイッチ103
をONした時も、その出力信号S9 が搬送機制御回路1
04に入力される。
【0078】そして、搬送機制御回路104に信号S
7 、S8 、S9 の何れか1つが入力されると、搬送機移
送装置8のモータ53が直ちに駆動されて、搬送機7
が、図1及び図2に示す搬送スペースS1 内のどの位置
にあったとしても、搬送機7が搬送スペースS1 の上部
に設置された待避スペースS2 内まで矢印b方向に自動
的に搬送されて停止されるように構成されている。
【0079】従って、オペレーターが一対の閉扉ロック
装置101a、101bの閉扉ロックを解除するか、又
は操作パネル102の開扉認識スイッチ103をONし
た後、開閉扉2を開いた時には、搬送機7は常に待避ス
ペースS2 へ待避されていて、搬送スペースS1 内には
搬送機7がいないので、搬送機7に全く邪魔されずに、
カセット装填作業や内部の点検作業等を安全、かつ、容
易に行うことができる。また、一対の閉扉ロック装置1
01a、101bの何れか一方でも、閉扉ロックを解除
すれば、搬送機7が待避スペースS2 へ自動待避される
ので、オペレーターが開閉扉2を不用意に開いた時でも
非常に安全である。また、搬送機7は搬送スペースS1
の上部に設置された待避スペースS2 へ自動待避される
ので、カセット装填作業中や内部の点検作業中等に、カ
セットや工具等を不用意に搬送機7上に落下して、搬送
機7を破損させてしまう危険が全くない。
【0080】以上、本発明の一実施例に付き述べたが、
本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。また本
発明は、ビデオカセットのオートチェンジャーに限定さ
れることなく、その他各種のテープ状記録媒体やディス
ク状記録媒体を収納した各種のカセット・オートチェン
ジャーに適用可能である。
【0081】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のカセッ
ト・オートチェンジャーは次のような効果を奏する。
【0082】請求項1は、カセット装填作業や内部の点
検作業等を行うべく、オペレーターが開閉扉の開扉認識
スイッチをON操作すると、制御回路によって搬送機を
搬送スペース以外の場所に設定された待避スペースへ自
動的に移動させて停止させることができるようにしたの
で、搬送機に邪魔されずに、カセット装填作業や内部の
点検作業等を容易に行える。搬送機を待避スペースに必
ず停止させた状態で、カセット装填作業や内部の点検作
業等を行えるので、オペレーターの安全性が高い。
【0083】請求項2は、オペレーターが開閉扉の閉扉
ロック装置のロックを解除すると開扉認識スイッチがO
Nされて、搬送機が待避スペースへ自動的に移動されて
停止されるようにしたので、開閉扉を不用意に開いた時
でも非常に安全である。
【0084】請求項3は、オペレーターが操作パネルの
キースイッチを意識的にONすると、搬送機が待避スペ
ースへ自動的に移動されて停止されるようにしたので、
操作性が良い。
【0085】請求項4は、搬送機を搬送スペースの上部
に設定された待避スペースへ待避させることができるよ
うにしたので、カセット装填作業中や内部の点検作業中
に、カセットや工具等を不用意に搬送機上に落下して、
搬送機を破損させてしまう危険が全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるカセット・オートチェ
ンジャー全体の開閉扉を除去した状態の正面図である。
【図2】図1の一部切欠き側面図である。
【図3】図1の一部切欠き平面図である。
【図4】棚ユニットを示す正面図である。
【図5】カセット位置決め手段を示す図4のA−A矢視
での側面図である。
【図6】カセット位置決め手段を示す図5のB−B矢視
での平面図である。
【図7】カセット位置決め手段を示す図5のC−C矢視
での平面図である。
【図8】カセット位置決め手段を示す図5のD−D矢視
での平面図である。
【図9】可動式ストッパーを示す斜視図である。
【図10】カセット検出用光センサーを示す図4のE−
E矢視での側面図である。
【図11】カセット検出用光センサーを示す図9のF−
F矢視での平面図である。
【図12】カセット検出用光センサーを示す図9のG−
G矢視での平面図である。
【図13】カセット検出用光センサーを示す図9のH−
H矢視での平面図である。
【図14】収納棚ユニット、VTR等の取付基準板を示
す側面図である。
【図15】図14のI−I矢視での平面図である。
【図16】搬送機を示す平面図である。
【図17】図16のJ−J矢視での側面図である。
【図18】図16のK−K矢視での側面図である。
【図19】搬送機のハンドの移送量を説明する図面であ
る。
【図20】VTRに対するS、M、Lサイズカセットの
受け渡しストロークを説明する図面である。
【図21】開閉扉の開扉時の搬送機の制御方法を説明す
る図面である。
【符号の説明】
1 カセット・オートチェンジャー本体 2 開閉扉 3 収納棚 5 記録再生装置(VTR) 7 搬送機 8 搬送機移送装置 10 Sサイズカセット 11 Mサイズカセット 12 Lサイズカセット 53 搬送機移送装置のモータ 101a、101b 閉扉ロック装置 102 操作パネル 103 開扉認識スイッチ 104 搬送機制御回路 S1 搬送スペース S2 待避スペース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体が収納された複数のカセットと、
    これら複数のカセットが収納された複数の収納棚と、こ
    れら複数のカセットを選択的に記録及び/又は再生する
    記録再生装置と、上記複数の収納棚と上記記録再生装置
    との間で上記複数のカセットを選択的に搬送する搬送機
    とを備えたカセット・オートチェンジャーなおいて、 カセット・オートチェンジャー本体に設けられた開閉扉
    と、 上記開閉扉の開扉認識スイッチと、 上記開扉認識スイッチのONに基づき、上記搬送機を上
    記複数の収納棚と記録再生装置との間での搬送スペース
    以外の場所に設定された待避スペースへ移動して停止さ
    せる制御回路とを備えたことを特徴とするカセット・オ
    ートチェンジャー。
  2. 【請求項2】上記開扉認識スイッチが組み込まれ、閉扉
    ロックの解除によって上記スイッチをONする上記開閉
    扉の閉扉ロック装置を設けたことを特徴とする請求項1
    記載のカセット・オートチェンジャー。
  3. 【請求項3】上記開扉認識スイッチを上記カセット・オ
    ートチェンジャー本体の操作パネルに設けられたキース
    イッチで構成したことを特徴とする請求項1記載のカセ
    ット・オートチェンジャー。
  4. 【請求項4】上記待避スペースを上記カセット搬送スペ
    ースの上部に設定したことを特徴とする請求項1記載の
    カセット・オートチェンジャー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7317592B2 (en) * 2003-04-22 2008-01-08 Nec Corporation Automatic medium changer with carrier-pressure-operated mechanical auto lock/unlock mechanism

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7317592B2 (en) * 2003-04-22 2008-01-08 Nec Corporation Automatic medium changer with carrier-pressure-operated mechanical auto lock/unlock mechanism

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