JPH05289351A - 原稿フィルム吸着保持用吸盤の移動方法及び装置 - Google Patents

原稿フィルム吸着保持用吸盤の移動方法及び装置

Info

Publication number
JPH05289351A
JPH05289351A JP4085722A JP8572292A JPH05289351A JP H05289351 A JPH05289351 A JP H05289351A JP 4085722 A JP4085722 A JP 4085722A JP 8572292 A JP8572292 A JP 8572292A JP H05289351 A JPH05289351 A JP H05289351A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
section
film
suction cup
surface plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4085722A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Sudo
浩樹 須藤
Shinichi Yabe
進一 矢部
Hiroshi Kawaguchi
洋志 河口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP4085722A priority Critical patent/JPH05289351A/ja
Publication of JPH05289351A publication Critical patent/JPH05289351A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿フィルムを吸着保持して搬送する場合
に、その吸着時及び吸着解除時に原稿フィルムの位置ず
れを防止する原稿フィルム吸着保持用吸盤の移動方法及
び装置を得る。 【構成】 待機部26側の支持プレート314の上方に
は、吸盤支持ベース358が配設され,9個の吸盤36
0が取付けられている。吸盤支持ベース358が下降す
ることによって、ネガフィルム16を吸盤360によっ
て吸着保持する。吸盤支持ベース358固着された4本
のシャフト364の中間部には、雄ねじが形成され、そ
れぞれ4個の駆動部366の歯車と噛み合っており、駆
動部366の駆動時に軸方向へ移動されて吸盤支持ベー
ス358を昇降させる。駆動部366は、同期がとられ
ており、吸盤支持ベース358は、移動ベース368の
平行状態を正確に保ちながら昇降される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水平な平面上に載置さ
れた原稿フィルムを保持するための原稿フィルム保持方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿フィルムには画像が記録されてお
り、感光材料へこの原稿フィルムを密着させた状態で露
光し、感光材料へ画像を焼付けることがなされている。
この場合、原稿フィルムは焼付位置の上流側で待機させ
ておき、吸盤を備えた吸盤支持部材を下降させて吸盤に
よって原稿フィルムを吸着保持した状態で焼付位置まで
搬送して吸着を解除するようにしている。通常、焼付位
置にはピンバーに立設された原稿フィルムの位置決めピ
ンが設けられ、これに対して原稿フィルムにはパンチ孔
が設けられており、前記吸着解除時に原稿フィルムの位
置決めピンがパンチ孔へ挿入され、原稿フィルムが所定
位置に載置されるようになっている。この場合、焼付位
置での原稿フィルムのずれを防ぐために位置決めピンの
径がパンチ孔にたいしてほぼ等しくなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
吸盤の吸着保持による前記原稿フィルムの搬送では、吸
盤支持部材の昇降をシリンダの駆動によって行っている
ため、その昇降移動が原稿フィルムに対して垂直となら
ず、吸盤が同時に接触しなかったり、焼付位置での吸着
解除後の上昇時に吸盤が原稿フィルムから同時に離反し
ないことがあり、原稿フィルムの位置が吸盤に対してず
れることがあった。このため、原稿フィルムを吸着時に
正確に位置決めしておいても焼付部において、原稿フィ
ルムの位置決めピンに入らないという問題点があった。
【0004】ところで、感光性平版印刷版焼付装置で
は、感光性平版印刷版(以下PS版という)に画像を焼
付ける場合に、PS版を焼付定盤上に載置し、このPS
版の感光面に画像が記録された原稿フィルムを重合わせ
て密着させ、原稿フィルム上方から光を照射することに
よって、原稿フィルムの画像を露光している。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、原稿フィルム
を吸着保持して搬送する場合に、その吸着時及び吸着解
除時に原稿フィルムの位置ずれを防止することができる
原稿フィルム吸着保持用吸盤の移動方法及び装置を得る
ことが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、水平な平面上に載置された原稿フィルムを保持する
ための原稿フィルム保持方法であって、複数の吸盤が取
付けられた吸盤支持部材を複数のモータを同期させて駆
動することによって前記複数の吸盤を同時に前記原稿フ
ィルムの上面に接触及び同時に前記原稿フィルムの上面
から離反させることを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明は、水平な平面上に
載置された原稿フィルムを吸着する複数の吸盤と、前記
複数の吸盤を支持する吸盤支持部材と、前記吸盤支持部
材の複数の個所に取付けられ周面に雄ねじが形成された
シャフト及び前記シャフトに形成された雄ねじとそれぞ
れ螺合され駆動力によって前記シャフトを軸方向移動へ
移動させる複数のモータを備え前記吸盤支持部材を前記
原稿フィルムに対して接近離反させる駆動手段と、前記
複数のモータを同期駆動させ前記複数の吸盤を同時に前
記原稿フィルムへ接触離反させる同期制御手段と、を有
している。
【0008】請求項3に記載の発明は、焼付定盤上に載
置された感光性平版印刷版へ画像が記録された原稿フィ
ルムを待機位置から吸盤によって吸着保持して搬送して
位置決めし、光源からの光を透過して原稿フィルムの画
像を前記感光性平版印刷版へ焼付ける感光性平版印刷版
焼付装置に用いられ前記吸盤を前記原稿フィルムに接触
離反させるための原稿フィルム吸着保持用吸盤の移動装
置であって、前記焼付定盤の上流側で待機されている前
記原稿フィルム上面に密着した状態でエアを吸引するこ
とにより前記原稿フィルムを吸着する複数の吸盤と、前
記吸盤が取付けられた吸盤支持部材と、前記吸盤支持部
材の複数の個所に取付けられ周面に雄ねじが形成された
シャフト及び前記シャフトに形成された雄ねじとそれぞ
れ螺合され駆動力によって前記シャフトを軸方向移動へ
移動させる複数のモータを備え前記吸盤支持部材を前記
原稿フィルムに対して接近離反させる駆動手段と、前記
複数のモータを同期させて駆動させる同期制御手段と、
前記吸盤支持部材によって前記原稿フィルムを吸着保持
した状態で前記原稿フィルムを待機位置から焼付定盤上
へと搬送する搬送手段と、を有している。
【0009】請求項4に記載の発明は、前記請求項2又
は請求項3記載の発明において、前記シャフトが前記吸
盤支持部材の上下方向移動時のガイドを兼ねることを特
徴としている。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、吸盤が支持さ
れた吸盤支持部材を複数のモータを同期させて駆動する
ことにより、昇降させる。これにより、吸盤を同時に原
稿フィルムの上面に接触させることができ、また、原稿
フィルムから同時に離反することができる。このため、
原稿フィルム吸着及び吸着解除時に吸盤の偏り等によっ
て原稿フィルムをスライドさせて、位置ずれを起こすこ
とがない。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、吸盤支持
部材は複数のシャフトに吊り下げ状態で保持されてい
る。このシャフトをモータの駆動力によって軸移動させ
ることにより、吸盤支持部材は原稿フィルムに対して接
近離反する方向へ移動される。ここで、モータは同期制
御手段によって制御され、それぞれ同期が取られている
ため、各シャフトの軸移動量が等しくなる。従って、吸
盤支持部材は、原稿フィルムに対して平行状態を保ちな
がら、垂直に移動するため、吸盤は同時に原稿フィルム
に接触し、かつ同時に原稿フィルムから離脱される。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、待機位置
に待機された原稿フィルムの上に搬送手段によって吸盤
支持部材を配置する。この状態で、モータを駆動させる
と、このモータの駆動力によってシャフトが軸移動さ
れ、吸盤支持部材は下降する。このとき、モータは同期
制御手段で同期がとられているため、吸盤支持部材は原
稿フィルムに対して平行状態を保ちながら垂直に下降す
るため、吸盤支持部材に取付けられた複数の吸盤は同時
に原稿フィルムに接触する。このため、原稿フィルムは
吸盤との接触によって位置ずれを起こすことはない。
【0013】吸盤によって原稿フィルムを吸着保持した
後、吸盤支持部材はモータの駆動力によって上昇され、
搬送手段によって焼付定盤の上方へ搬送される。ここ
で、吸盤支持部材が再度下降することにより、原稿フィ
ルムは焼付定盤上のPS版に重合わされる。ここで、吸
盤による吸着を解除して吸盤支持部材を上昇させる。こ
の場合にも、モータは同期して駆動されるため、複数の
吸盤は、同時に原稿フィルムから離反される。従って、
吸盤の離反時に原稿フィルムは位置ずれを起こすことは
ない。
【0014】このように、吸盤支持部材の昇降に複数の
モータを適用し、これらのモータを同期させて駆動して
いるため、待機位置で待機されている状態のまま直線的
に原稿フィルムを平行移動して焼付定盤へと送り込み、
原稿フィルムの位置決めピンを原稿フィルムのパンチ孔
に正確に挿入することができる。
【0015】
【実施例】図1には、本実施例に係る版材焼付装置10
が示されている。版材焼付装置10は、枠組みされた箱
型フレームに外板パネル12が貼付けられて構成されて
いる。この版材焼付装置10の前面には、操作パネル1
4が設置され、オペレータがこの操作パネル14に設け
られた各操作部を操作することにより、画像が記録され
た原稿フィルムとしてのネガフィルム16及びネガフィ
ルム16に記録された画像が露光されるPS版18をそ
れぞれ焼付定盤部800の焼付定盤812上へ位置決め
し、焼付処理することができる。
【0016】この操作パネル14は、開閉蓋20を構成
する一方のパネル20Aに設けられている。開閉蓋20
はパネル20Aとパネル20Bによって構成され、所謂
観音開きするようになっている。この開閉蓋20を開放
することにより、制御装置700の一部である第1の制
御盤702が露出されるようになっている。
【0017】図2に示される如く、第1の制御盤702
は、互いに横方向に隣接された一対の基板フレーム70
4で構成されている。この基板フレーム704には、図
示しない制御基板が取付けられている。この基板フレー
ム704の開口面が装置前面側とされ、電子部品が収容
されている。基板フレーム704は、それぞれ互いに対
向する端面とは反対側の端部の上下方向両端面にガイド
シャフト708が軸支されている。このため、一対の基
板フレーム704は所謂観音開きされる構成となってい
る。
【0018】基板フレーム704が開放されると、その
奥側には第1の制御盤702と共に制御装置700を構
成する第2の制御盤710が露出されるようになってい
る。すなわち、本実施例の制御装置700は、2重構造
の制御盤とされて1か所に集中配置されており、比較的
狭い開口面積(開閉蓋20の面積)で、多数の電子部品
を露出可能としている。このため、メンテナンス時の作
業性が向上されると共に作業スペースも少なくて済む。
【0019】以下に装置内部の処理装置について説明す
る。まず、ネガフィルム16を処理するための構成につ
いて説明する。
【0020】図1及び図3に示される如く、版材焼付装
置10の操作パネル14の下方には、フィルム装填部2
2(section A)が設けられている。このフィルム装填
部22は、引出し式のトレイ24を備え、ネガフィルム
16は、このトレイ24に積層されて収容される。この
トレイ24を装置内部へ押し入れることにより、ネガフ
ィルム16の装填が完了する。
【0021】図1及び図3に示される如く、フィルム装
填部22に装填されたネガフィルム16は、第1のフィ
ルム搬送ユニット100(section B)によって最上層
から取り出され、装置前面から見て左方向に配設された
位置決め用パンチ孔穿設部200(section C)へ搬送
されるようになっている。
【0022】図1及び図3に示される如く、位置決め用
パンチ孔穿設部200は、ネガフィルム16が載置され
る位置決め用定盤202が配設されている。この位置決
め用定盤202は、中央にX−Y−θ方向に移動可能な
移動定盤204が配設され、その周囲を取り囲むように
固定定盤206が配設されている。移動定盤204及び
固定定盤206はそれぞれ独立した吸着手段によってネ
ガフィルム16を吸着することができるようになってお
り、移動定盤202のみでネガフィルム16を吸着した
状態で、この移動定盤204をX−Y−θ方向へ移動さ
せることにより、ネガフィルム16の位置を補正でき
る。
【0023】後述する画像位置表示マーク(トンボ)の
位置を読取手段(スキャナ)で読み取って、パンチ孔と
トンボの位置関係が正規の位置関係になるように移動定
盤204を移動させる(後述する)。これにより、正規
の位置に位置決めされたネガフィルム16は、焼付定盤
812での位置決め用のピンバー挿入用のパンチ孔が穿
設された後、第2のフィルム搬送ユニット300(sect
ion D)によって装置前面から見て奥側に配設された待
機部26へと搬送されるようになっている。
【0024】図1及び図3に示される如く、待機部26
は、焼付定盤812に隣接して設けられており、待機部
26に待機されているネガフィルム16は、第3のフィ
ルム搬送ユニット350(section E)によって装置前
面から見て右方向へ搬送され、焼付定盤812上へと搬
送される構成となっている。このとき、焼付定盤812
上には、PS版18が所定位置に位置決めされており、
ネガフィルム16は第3のフィルム搬送ユニット350
に設けられた昇降機352(図21参照)によって、こ
のPS版18上に重ね合わされ位置決め用ピンバーに挿
入されることになる。
【0025】焼付定盤812の上方には、昇降可能な光
源ユニット802(section G)が配設されている。こ
の光源ユニット800は光源804からの光を遮光する
光源フード806が設けられ、光源ユニット802を下
降させて、この光源フード806の下端部開口が焼付定
盤812の周縁と接触した後、ネガフィルム16へ光を
照射するようになっている。これにより、ネガフィルム
16の画像がPS版18に焼付けられることになる。
【0026】図1及び図3に示される如く、焼付処理が
終了したネガフィルム16は、第4のフィルム搬送ユニ
ット354(section F)によって、装置前面からみて
右方向、すなわち、待機部26とは反対側に隣接された
排出部28へと搬送されるようになっている。この第4
のフィルム搬送ユニット354は、前記第3のフィルム
搬送ユニット350と同一の構造となっており、互いに
同一のレール356(図22参照)上を駆動する構成と
なっている。すなわち、レール356が待機部26から
焼付定盤812を通過して排出部28まで延設されてお
り、第3の搬送ユニット350は待機部26と焼付定盤
812との間を移動し、第4の搬送ユニット354は、
排出部28と焼付定盤812との間を移動するようにな
っている。従って、1枚のPS版に異なる画像を焼付け
る、所謂スプリットランの場合には、第3及び第4のフ
ィルム搬送ユニット350、354のそれぞれにネガフ
ィルム16を保持しておき、ネガフィルム16を交互に
焼付定盤812上へ位置決めすることも容易に行うこと
ができる。
【0027】排出部28には、排出トレイ30が配設さ
れ、第4のフィルム搬送ユニット354で搬送されたネ
ガフィルム16は、この排出トレイ30上に積層され
る。この排出トレイ30は、装置前面に引き出し可能と
なっており、定期的に集積されたネガフィルム16が原
稿フィルム取出部から取り出される。
【0028】次に、PS版18を処理するための構成に
ついて説明する。PS版18は、複数枚(例えば、50
枚〜500枚程度)積層されて図4に示す載置台(以下
スキッドという)32に載置された状態で、図1及び図
3に示される如く、装置下部(ネガフィルム16の装填
用及び排出用トレイ24、30よりも下方)に設けられ
たPS版装填部34(section H)へ装填されるように
なっている。このPS版18は、装置前面から見て左右
方向が長手方向とされて載置されている。
【0029】PS版装填部34の上方には、PS版取出
部400(section J)が配設されている。PS版取出
部400は、図4に示される如く、スキッド32上の最
上層PS版18を吸着して持ち上げる吸着ユニット40
2と、PS版18を装置前面から見て奥側へ送り出す送
出搬送ユニット404と、を備えている。従って、吸着
ユニット402によって持ち上げられたPS版18が送
出搬送ユニット404によって搬送され、装置奥側に隣
接する中間搬送ユニット406を介して徐々に登り上が
るように搬送方向反転部500(section K)へと送り
出されるようになっている。
【0030】搬送方向反転部500では、PS版12が
載置される載置部502が装置奥側一端を中心に前記中
間搬送ユニット406からPS版18を受け取る位置
と、焼付定盤812へPS版18を送り込む位置との間
で揺動可能とされている。従って、中間搬送ユニット4
06から搬送方向反転部500へと搬送されるPS版1
8の最後端部が大きく上方に旋回され、この最後端部が
焼付定盤812への搬送方向先端とされる。
【0031】載置部502が焼付定盤812へPS版1
8を送り込む位置とされると、PS版18は、焼付定盤
812へと送り出され、この焼付定盤812の所定位置
へ位置決めされて、待機される。焼付定盤812の上面
領域は、1画像分に相当しているため、PS版18の約
半分の領域は焼付定盤812からはみ出した状態とな
る。この状態で第1の画像が焼付処理されると、PS版
18は長手方向へ移動されて、第2の画像が焼付けられ
る。通常、第1及び第2の画像は同一の画像となる。
【0032】焼付定盤812上のPS版18の長手方向
延長部、すなわち、前述のネガフィルム16の待機部2
6及び排出部28の下方には、それぞれ版曲げ用パンチ
孔穿設部808(図33参照)、810(図39参照)
が設けられている。この版曲げ用パンチ孔穿設部80
8、810には、焼付定盤812からはみ出した側の長
手方向端部が対応配置されるようになっており、画像焼
付と共にパンチ孔が穿設されるようになっている。
【0033】図1及び図3に示される如く、焼付定盤8
12の装置奥側、すなわち、搬送方向反転部500の上
方には、PS版排出部600(section L)が設けられ
ている。
【0034】このPS版排出部600では、画像が焼付
処理されたPS版18を図示しない現像装置へ連続して
送り込む搬送路と、一旦ストックしておき、まとめて複
数のPS版18を取り出す取出トレイ602上に送り込
む搬送路と、が選択できるようになっている。
【0035】以下に各部(section )及び焼付定盤部8
00の構成を詳細に説明する。 〔section A;フィルム装填部22〕図1に示される如
く、装置前面の操作パネル14の下方には、スリット状
の矩形孔10Aが設けられている。この矩形孔10Aの
内部両側部には、図5に示される如く、それぞれ第1の
ガイドレール36が配設され、それぞれの長手方向両端
部は、L字ブラケット38を介して図示しない装置フレ
ームに固定されている。第1のガイドレール36は、略
C字状に屈曲された本体36Aとこの本体36Aに収容
されて長手方向に移動可能なスライダ36Bとで構成さ
れている。
【0036】ここで、L字ブラケット38に取付けられ
た第1のガイドレール36のスライダ36Bは、この第
1のガイドレール36と重ね合わされて取付けられた第
2のガイドレール40の本体40Aに固着されている。
これにより、第2のガイドレール40は、第1のガイド
レール36に沿って摺動可能となる。
【0037】第2のガイドレール40のスライダ40B
には、逆L字型とされたブラケット42が取付けられ、
その上面がトレイ24の底面に固定されている。
【0038】これにより、トレイ24は、第1のガイド
レール36と第2のガイドレール40との摺動可能距離
の和だけ引出可能となる。
【0039】トレイ24には、同一サイズのネガフィル
ム16が積層されて収容されるようになっている。な
お、図示は省略したが、収容されるネガフィルム16の
サイズに合わせて可動するガイド板が取付けられ、ネガ
フィルム16は、サイズに拘らず中心がほぼ一定の状態
でトレイ24へ収容することができる構成となってい
る。 〔section B;第1のフィルム搬送ユニット100〕図
5に示される如く、フィルム装填部22へ挿入された状
態でのトレイ24の上方には、吸盤支持ボード102が
位置するようになっている。図6に示される如く、吸盤
支持ボード102には、合計8個の円孔102Aが設け
られ、それぞれ吸盤104が配設されている。吸盤10
4の吸着部104Aからエアを吸引するための基部10
4Bは、クランク状のブラケット106の天板部106
Aに設けられた孔106Bに挿通されている。吸盤10
4の基部104Bは雄ねじが形成され、一対のナット1
04Cが螺合されており、前記天板部106Aを挟持す
るようにするように前記一対のナット104Cで締め付
けられている。この吸盤104の基部104Bの上端に
は、エジェクタ108(図47参照)からの配管108
Aが接続されている。
【0040】ブラケット106の下端部は、吸盤支持ボ
ード102の上面に固定され、これによって、吸盤10
4は、吸着部104Aが吸盤支持ボード102の下面か
ら若干突出された状態で支持されている。
【0041】吸盤支持ボード102の下面には、前記吸
盤104の突出部に対応する位置に円孔110Aが設け
られた軟質シート110が貼付けられている。この軟質
シート110はスポンジ状で、吸盤支持ボード102が
位置決め用パンチ孔穿設部200へ移動し、下降したと
きに定盤202の上面との間でネガフィルム16を挟持
するようになっている。
【0042】吸盤支持ボード102の上方には、移動板
112が吸盤支持ボード102と平行状態で配設されて
いる。この移動板112の中央部には、シリンダ114
が取付けられ、ロッド114Aが下方(吸盤支持ボード
102方向)へ貫通している。このロッド114Aの先
端には、ロッド114Aよりも大径の円板状フランジ1
14Bが固着されている。
【0043】一方、吸盤支持ボード102の上面中央部
には、前記シリンダ114と同軸状にシリンダ116が
取付けられ、ロッド116Aが上方(移動板112)方
向へ伸長するようになっている。
【0044】このロッド116Aの先端部には、前記フ
ランジ114Bと同一形状のフランジ116Bが固着さ
れ、前記フランジ114Bと密着固定されている。従っ
て、吸盤支持ボード102は、移動板112にシリンダ
114、116を介して吊り下げ状態で保持される。
【0045】ここで、移動板112側のシリンダ114
のロッド114Aの伸縮によって、吸盤支持ボード10
2は大きく昇降され、シリンダ116のロッド116A
の伸縮によって、小さく昇降されるようになっている。
すなわち、制御装置700の制御によって、トレイ24
から最上層のネガフィルム16を吸着する際には、シリ
ンダ114の駆動で吸盤支持ボード102を昇降させ、
吸着したネガフィルム16を位置決め用パンチ孔穿設部
200の定盤202へ載置する際には、シリンダ116
の駆動で昇降させることにより、それぞれに適正な移動
量を各シリンダ114、116の最大ストロークで得る
ことができる。
【0046】また、図7及び図8に示される如く、移動
板112の下面には、前記シリンダ114を挟んで装置
左右側にそれぞれ円筒体118が取付けられ、移動板1
12には、この円筒体118の貫通孔118Aと同軸と
される円孔112Aが形成され、円筒体118が挿通さ
れている。円筒体118の上部には、大径の鍔部118
Bが形成され、円孔112Aからの抜け止め用とされて
いる。
【0047】円筒体118の貫通孔118Aには、シャ
フト120が軸支されている。シャフト120の下端部
は、ブラケット121を介して吸盤支持ボード102の
上面に固着されている。このシャフト120は、吸盤支
持ボード102の回転を防止すると共にシリンダ11
4、116による昇降を案内する役目を有している。
【0048】図9に示される如く、移動板112の装置
前後側端部には、それぞれL字型に屈曲されたブラケッ
ト122、124が取付けられている。装置前側のブラ
ケット122の水平面及び各ブラケット122、124
の側壁には、それぞれガイドレール126が取付けられ
ている。このガイドレール126のスライダ126A
は、位置決め用パンチ孔穿設部200の定盤202の上
方で装置フレームに略コ字型のブラケット127を介し
て取付けられたガイドレール128のスライダ128A
と固着されている。すなわち、スライダ126A及び1
28Aは一体移動する構成となっている。ここで、ガイ
ドレール126、128が互いに対向して重ね合わされ
ている状態では、移動板112は、前記定盤202上に
位置し、ガイドレール126がガイドレール128に対
してスライダ126A及びスライダ128Aを介してフ
ィルム装填部22方向へ摺動すると、移動板112は、
トレイ24の上方に位置することになる。
【0049】この移動は、ブラケット130に取付けら
れたロッドレスシリンダ132の駆動ブロック132A
の駆動によってなされるようになっている。 〔section C;位置決め用パンチ孔穿設部200〕図5
に示される如く、移動定盤204と固定定盤206とに
分割された定盤202は、トレイ24に隣接(装置前面
から見て左側)して設けられている。
【0050】図10に示される如く、移動定盤204に
は、周縁部及び対角線に沿って溝204Aが形成され、
この溝204Aの底部の一部が下面と連通されている。
この連通部には、エジェクタ208(図48参照)から
配管された吸引パイプ208A(図11参照)が接続さ
れている。ここで、移動定盤204上にネガフィルム1
6が存在しているときにこの吸引パイプ208Aによっ
てエアを吸引することにより、ネガフィルム16を吸着
保持することができる。
【0051】一方、固定定盤206には、前記移動定盤
204回りに溝206Aが形成されている。この溝20
6Aの装置手間側には、略コ字型の溝206Bが形成さ
れ、これらの溝206A、206Bは互いに連続されて
いる。この溝206A、206Bの底部の一部は下面と
連通されており、この連通部には、エジェクタ210
(図48参照)から配管された吸引パイプ(図示省略)
が接続されている。ここで、固定定盤206上にネガフ
ィルム16が存在しているときにこの吸引パイプ210
Aによってエアを吸引することにより、ネガフィルム1
6を吸着保持することができる。
【0052】図5に示される如く、定盤202の高さ
は、前記トレイ24の高さよりも高く設定されている。
このため、吸盤支持ボード102に吸着されたネガフィ
ルム16は、この定盤202よりも高い位置まで持上げ
られて横移動されるようになっている。しかし、ネガフ
ィルム16の弛み等によって搬送(横方向)方向先端部
が定盤202の角部と干渉することがある。そこで、本
実施例では、固定定盤206のトレイ24側端部に、傾
斜面を有するガイド板212をネガフィルム16の幅方
向両端部に対応させて配設している。
【0053】吸盤支持ボード102によって定盤202
上に移動されたネガフィルム16は、前記シリンダ11
6の駆動によって若干量下降され、吸着が解除されるよ
うになっている。このとき、ネガフィルム16は、固定
定盤206と移動定盤204とに跨がって支持されるこ
とになる。
【0054】ここで、吸盤支持ボード102から離脱さ
れたばかりのネガフィルム16は、移動定盤204側の
みに吸着保持されるようになっている。
【0055】図11及び図12に示される如く、移動定
盤204は、幅方向(短辺方向)中央部に設けられた一
対の支持ブロック214によって支持されている。支持
ブロック214は、図13及び図12に示される如く、
移動定盤204を幅方向(以下X方向という)に移動さ
せるX方向移動機構部216の一部を構成している。
【0056】支持ブロック214は、円柱状で軸方向中
間部に大径鍔部214Aが形成されている。この大径鍔
部214Aよりも移動定盤204側に突出された小径軸
部214Bは、移動定盤204に形成された円孔204
Bへ嵌入されている。また、この円孔204B回りの移
動定盤204には、ボルト218を介して大径鍔部21
4Aが固着されている。支持ブロック214の大径鍔部
214Aよりも下側の軸部214Cは、第1の移動ベー
ス220に軸支されている。
【0057】この第1の移動ベース220は、サブベー
ス222に移動定盤204のX方向に沿って設けられた
一対のレール224を介して支持されており、これによ
り、第1の移動ベース220は、レール224に沿って
移動可能とされている。
【0058】サブベース222には、パルスモータ22
6が取付けられている。図12に示される如く、パルス
モータ226の回転軸226Aは、レール224と平
行、すなわち移動定盤204のX方向とされている。こ
の回転軸226Aには、同軸的に雄ねじが形成されたシ
ャフト228が固着されている。このシャフト228の
雄ねじには、前記第1の移動ベース220の下面に固着
された移動ブロック220Aの雌ねじが螺合されてい
る。
【0059】このため、パルスモータ226の駆動によ
ってシャフト228が回転されると、ボールネジの機構
によって、第1の移動ベース220がシャフト228の
軸線方向へレール224に案内されて移動されることに
なる。
【0060】また、シャフト228の先端部には、ロー
タリーエンコーダ230が取付けられ、シャフト228
の回転数が検出できるようになっている。従って、この
シャフト228の回転数に基づいて第1の移動ベース2
20の移動量が演算によって認識可能となる。
【0061】ここで、一対のX方向移動機構部216の
一方の支持ブロック214は、第1の移動ベース220
に対して、回転及び軸直角方向移動可能とされており、
他方の支持ブロック214は、第1の移動ベース220
に対して回転移動可能とされている。
【0062】このため、他方のX方向移動機構部216
のみを移動させることにより、移動定盤204を一方の
X方向移動機構部216を中心に回転させることができ
るようになっている(図10に示されるθ方向移動)。
この場合、一対の支持ブロック216間のピッチ寸法の
変化を一方のX方向移動機構部216の支持ブロック2
14の軸直角方向移動によって吸収している。
【0063】図11に示される如く、一対のX方向移動
機構部216は、共に第2の移動ベース232に支持さ
れている。この第2の移動ベース232は、メインベー
ス234に設けられた一対のレール236(図12参
照)によって支持されている。レール236は、移動定
盤204の長手方向(以下Y方向という)に沿って互い
に平行に配設されている。
【0064】これにより、第2の移動ベース232は、
メインベース234に対してY方向へ移動可能となる。
この第2の移動ベース232及びメインベース234
は、Y方向移動機構部238の一部を構成している。
【0065】メインベース234には、パルスモータ2
40が取付けられている。このパルスモータ240の回
転軸240Aは、レール236と平行、すなわち移動定
盤の204Y方向と平行とされている。回転軸240A
には、同軸的に雄ねじが形成されたシャフト242が固
着されている。このシャフト242の雄ねじには、前記
第2の移動ベース232の下面に固着された移動ブロッ
ク232Aの雌ねじが螺合されている。
【0066】このため、パルスモータ240の駆動によ
ってシャフト242が回転されると、ボールネジの機構
によって、第2の移動ベース232がシャフト242の
軸線方向へレール236に案内されて移動されることに
なる。
【0067】また、シャフト242の先端部には、ロー
タリーエンコーダ244が取付けられ、シャフト242
の回転数が検出できるようになっている。従って、この
シャフト242の回転数に基づいて第2の移動ベース2
32の移動量が演算によって認識可能となる。
【0068】このように、移動定盤202は、X方向、
Y方向及びθ方向へ移動可能とされ、ネガフィルム16
の位置を調整することができる。この場合、ネガフィル
ム16は、移動定盤204のみに吸着され、固定定盤2
06には、吸着されていない状態で位置調整が行われ
る。
【0069】ネガフィルム16の位置は、ネガフィルム
16に記録された画像位置表示基準マークである後述の
トンボ16Cに基づいて調整されるようになっている。
【0070】図14に示される如く、本実施例に適用し
た原稿フィルムとしてのネガフィルム16には、中央部
の画像領域に新聞紙1頁分に相当する画像が記録されて
いる。このネガフィルム16の天地方向(矢印B方向)
の一端(以下「天側」と言う)及び天地方向の他端(以
下「地側」と言う)には、複数のトンボ16Cが形成さ
れている。これらのトンボ16Cは、画像領域の周囲の
黒地部分に白抜きで短い筋状に形成されている。これら
のトンボ16Cは、画像領域に応じて形成されており、
トンボの16Cの位置から画像領域を正確に読取ること
ができるようになっている。なお、本実施例では、天側
及び地側の幅方向の中央部に天地方向に沿って形成する
と共に、天側で前面から見て右方向の端部に幅方向に沿
って形成している。
【0071】また、ネガフィルム16には、天側に設け
られた色玉領域に色玉が記録されている。この色玉は、
ネガフィルム16に記録された画像がカラー印刷用の画
像であった場合、このネガフィルム16に記録されてい
る画像が、どの色に対応する画像であるかを示すもので
ある。なお、ネガフィルム16には、画像領域以外の部
分であれば、他にネガ情報等を記録してあってもよい。
【0072】本実施例では、このネガフィルム16の前
面から見て右方向にパンチ孔16A、16Bを穿設し
て、このパンチ孔16A、16Bに焼付部でピンバーの
ピンを挿入し、ピンバーを移動させることによりネガフ
ィルム16の画像をPS版18の所定の位置になるよう
に位置決めして焼付けるようにしている。
【0073】すなわち、ネガフィルム16のパンチ孔1
6A、16Bは、トンボの位置を読み取ってネガフィル
ム16を移動させ、トンボとパンチ孔とが所定の位置関
係となるように正確にパンチされ、これにより、画像部
とパンチ孔16A、16Bとは、常に一定の位置関係に
なり機差を除くことができる。後述するように、焼付部
のPS版18の位置決めピンにも機差があるが、パンチ
孔16A、16Bに挿入されるピンを有するピンバーを
予め焼付テストにより求めておいた機差分だけ移動させ
ることにより、PS版18の所定の位置に画像を焼付け
ることができ、カラー印刷の場合にも色ずれを生じな
い。パンチ孔16Aはネガフィルム16の天地方向の中
心部に丸孔として穿設し、パンチ孔16Bは天地方向の
両端部に長手方向が天地方向に沿った長孔として穿設し
ている。なお、トンボ16Cの位置、パンチ孔16A、
16Bの位置及び形状は、本実施例に限定するものでは
ない。
【0074】図15に示される如く、固定定盤206に
はネガフィルム16に記録されたトンボ16Cが配置さ
れる位置に長孔206Cが設けられ、この長孔206C
の下方には、投光部及び受光部を有する反射型センサ2
46Aが設けられている。反射型センサ246Aは、移
動台246Bに固定されており、矢印方向へ移動可能と
されるスキャナ246を構成している。スキャナ246
の基準位置からトンボ16Cの検出位置までの移動距離
に基づいてトンボ16Cの位置を求め、移動定盤240
を移動させてトンボ16Cが正規の位置になるようにし
た後、ネガフィルム16にパンチ孔16A、16Bを穿
設する。すなわち、スキャナー246によって検出され
たトンボ16Cの位置に基づいて、制御装置700で
は、移動定盤204の各パルスモータ226、240の
駆動パルスを演算し、これらのパルスモータ226、2
40へ信号を供給し、移動定盤204を移動させること
により、トンボ16Cの位置は、適正な位置に位置決め
されることになる。
【0075】このトンボ16Cの読取時には、前記吸盤
支持ボード102をシリンダ116の駆動により下降さ
せて、軟質シート110によってフィルムを定盤202
とによって挟持するようにしており、ネガフィルム16
の浮きによる誤検出を防止している。
【0076】ネガフィルム16の位置決めが終了する
と、固定定盤206の溝206A、206Bによってネ
ガフィルム16を吸着すると共に前記吸盤支持ボード1
02をシリンダ116の駆動により下降させて、軟質シ
ート110によってフィルム全面を定盤202とによっ
て挟持することにより、ネガフィルム16を固定するよ
うになっている。この固定状態で、ネガフィルム16に
は、焼付定盤812上での位置決め用のパンチ孔が穿設
される構成である。トンボ16Cは画像位置に対して厳
密に位置が決められているので、パンチ孔16A、16
Bと画像位置とは機差がなく常に一定となる。
【0077】固定定盤206における前記コ字型の溝2
06Cよりもさらに装置手前側には、3個の切欠部20
6Dが装置前面から見て左右方向に亘って所定間隔で設
けられている。
【0078】この切欠部206Dには、パンチ孔穿設用
の雌刃248Aを備えた雌刃ブロック248が嵌入され
ている。雌刃248Aは2種類あり、中央の雌刃ブロッ
ク248は円孔248Bが設けられ、両側部の雌刃ブロ
ック248は長孔248Cが設けられている。
【0079】図16に示される如く、これらの雌刃ブロ
ック248は各々パンチ孔穿設機構部250を構成する
パンチャユニット251の一部を構成している。パンチ
ャユニット251は、支柱252の上端に天板254が
取付けられ、この天板254は、支柱252よりも装置
奥側へ延設されている。この延設部上面にシリンダ25
6が取付けられている。このシリンダ256のロッド2
56Aの軸線は、前記雌刃248Aの軸線と一致されて
いる。
【0080】ロッド256Aの先端には、雄刃ブロック
258が取付けられ、それぞれ前記2種の雌刃ブロック
248と対応する刃型とされている。このため、シリン
ダ256の駆動によってロッド256Aが伸長すると、
雄刃(図示省略)と雌刃248Aとが噛み合い、定盤2
02(固定定盤206)上に載置されているネガフィル
ム16にパンチ孔が穿設することができるようになって
いる。なお、雄刃ブロック258の下方には、抑え板2
58Aが設けられ、パンチ位置の周囲のネガフィルム1
6を抑えることができるようになっている。
【0081】雌刃ブロック248の下方には、それぞれ
パンチかす集積箱260が設けられ、パンチされた後の
ネガフィルム16のかすを集積しておくことができるよ
うになっている。なお、この集積箱260は脱着可能と
されている。ところで、前記パンチャユニット251の
雌刃ブロック248を固定定盤206に取付けられる
際、固定定盤206の上面と雌刃ブロック248の上面
とに段差が生じることがある。この段差に対応して、ガ
イドプレート262が配設されている。
【0082】図17及び図18に示される如く、ガイド
プレート262は、固定定盤206の長手方向に沿って
設けられ、その両端部は下方に略直角に屈曲されてい
る。この屈曲先端同士が支持プレート264の長手方向
両端部に固着されている。支持プレート264の長手方
向中間部の2か所には、所定間隔で一対の案内ブロック
266が取付けられている。案内ブロック266には、
装置手前側から奥側にかけて貫通する貫通孔266Aが
設けられ、シャフト268が挿通されている。シャフト
268の軸方向両端部は、ブラケット270に設けられ
た円孔270Aに嵌着されている。ブラケット270の
上端面には、フランジ部270Bが形成され、このフラ
ンジ部270Bによって、ブラケット270は固定定盤
206の下面側に固定されている。これにより、ガイド
プレート262及び支持プレート264は、シャフト2
68に案内されて移動可能となる。
【0083】支持プレート264における案内ブロック
266の間には、移動ブロック272が取付けられてい
る。この移動ブロック272は、シリンダ274のロッ
ド274Aの先端に取付けられている。シリンダ274
は、固定定盤206の下面に着されたブラケット276
の縦壁部に取付けられ、ロッド274Aはこのブラケッ
ト276を貫通して前記移動ブロック272に取付けら
れている。
【0084】ここで、シリンダ274のロッド274A
が伸縮することによって、ガイドプレート262が雌刃
ブロック248の雌刃248Aを隠遮する位置(ロッド
274Aの引込状態)と、雌刃248Aを露出させる位
置(ロッド274Aの伸長状態)との間を移動する構成
となっており、ネガフィルム16がトレイ24側から搬
送されてくるときには、雌刃248Aは隠遮され、段差
による引っ掛かりが生じないようになっている。さら
に、ネガフィルム16の角が垂れているときに雌刃ブロ
ック248の穴にネガフィルム16が入って傷を付ける
のを防ぐ。 〔section D;第2のフィルム搬送ユニット300〕図
5及び図19に示される如く、定盤202の装置奥側に
は、一対の切欠部206E(固定定盤206側)が形成
されている。この切欠部206Eに対応して挟持爪30
2が配設されるようになっている。挟持爪302は一対
の接触片がシリンダ304(図49参照)の駆動力によ
って接触離反する構成となっており、それぞれの接触片
は定盤202上のフィルムの表裏面に対応されるように
なっている。
【0085】挟持爪302は、L字ブラケット304を
介して移動板308に取付けられている。図20に示さ
れる如く、移動板308は、定盤202のY方向(装置
前面から見て左右方向)に沿って設けられており、その
一端部(装置前面から見て左側端部)は、ブラケット3
10を介してロッドレスシリンダ312の駆動ブロック
312Aに固定されている。
【0086】ロッドレスシリンダ312は、装置手前側
から奥側の待機部26にかけて配設されている。このた
め、駆動ブロック312Aの駆動によって、移動板30
8は、定盤202に接近された位置(フィルム挟持位
置)と定盤202から最も離反された位置(待機位置)
との間を移動される。
【0087】挟持位置では、前記挟持爪302の接触片
がネガフィルム16の表裏面に対応されているため、こ
の接触片を接近する方向へ移動させることによって、ネ
ガフィルム16を挟持することができる。
【0088】移動板308と共に移動される挟持爪30
2の移動軌跡を除く定盤202の装置奥側には、支持プ
レート314が敷設されている。このため、挟持爪30
2に挟持された状態のネガフィルム16は、この支持プ
レート314に支持されながら、装置奥側の待機部26
へと搬送されることになる。
【0089】ここで、移動板308は、ネガフィルム1
6が定盤202上に載置される前では待機位置にあり、
ネガフィルム16にパンチ孔が穿設された時点でロッド
レスシンダ312が駆動されて、挟持位置へと移動さ
れ、ネガフィルム16を挟持した状態で再度待機位置へ
と移動されるようになっている。 〔section E及びF;第3及び第4のフィルム搬送ユニ
ット350、354〕図21に示される如く、待機部2
6側の支持プレート314の上方には、それぞれ平行と
された3本の板状フレーム358Aとこれらのフレーム
358Aの長手方向両端部にそれぞれ配設された連結板
358Bとで枠状に組み立てられた吸盤支持ベース35
8が配設されている。
【0090】フレーム358Aには、それぞれ3個の吸
盤360が取付けられ、図示しない配管によってエジェ
クタ362(図50参照)へ接続されている(合計9個
の吸盤360)。
【0091】これらの吸盤360は、それぞれ前記支持
プレート314と対向されており、吸盤支持ベース35
8が下降することによって、支持プレート314上に配
置されるネガフィルム16を支持プレート314と吸盤
360とによって挟持することができるようになってい
る。この状態で、吸盤360によって吸着することによ
り、ネガフィルム16は、吸盤支持ベース358に保持
される構成である。
【0092】連結板358Bはそれぞれクランク状に屈
曲されており、天板部358Cには、それぞれ2本のシ
ャフト364の下端部が円形フランジ364Aを介して
固着されている。シャフト364は、それぞれ昇降機3
52の一部を構成している。
【0093】シャフト364の中間部にはそれぞれパル
スモータ366Aを主部としてユニット化された駆動部
366が偏心状態で挿通されている。駆動部366はそ
の上面が吸盤支持ベース358の上方向に設けられた移
動ベース368の下面側に固着されている。
【0094】ここで、シャフト364には、雄ねじが形
成され、駆動部366の歯車(図示省略)が噛み合って
いる。このため、パルスモータ366Aが駆動される
と、歯車によってシャフト364を軸方向へ移動させる
ことができるようになっている。シャフト364の軸移
動に伴って、吸盤支持ベース358は、移動ベース36
8に対して接近離反する方向へ移動されることになる。
【0095】パルスモータ366Aは、図46に示され
る制御装置700からの信号によって制御されており、
制御装置700では、4個のパルスモータ366Aの同
期をとって駆動させるようにしている。このため、吸盤
支持ベース358は、移動ベース368の平行状態を正
確に保ちながら昇降されることになり、前記定盤202
上で位置決めされた状態をほぼ維持することができる。
なお、各々の昇降機352には、パルスモータ366A
の駆動量を検出する検出部ないし昇降機352の停止状
態を維持するための制動部を設けてもよい。
【0096】図22に示される如く、上記の第3のフィ
ルム搬送ユニット350及びこの第3のフィルム搬送ユ
ニット350と同一構成(左右対照)の第4のフィルム
搬送ユニット354は、待機部26から排出部28に亘
って連続して配設された互いに平行な一対のレール35
6に吊り下げ状態で保持されている。
【0097】すなわち、移動ベース368の上面には、
レール356と摺動可能に嵌合されるスライダ356A
が一方は直接、他方は段差ブロック372を介して取付
けられている。
【0098】第3のフィルム搬送ユニット350におけ
る移動ベース368の装置手前側端部には、連結ブロッ
ク374が取付けられている。この連結ブロック374
は、待機部26と焼付定盤812との間に配設されたロ
ッドレスシリンダ376の駆動ブロック376Aと固着
されている。ロッドレスシリンダ376は、図示しない
装置フレームに固定されている。
【0099】このため、ロッドレスシリンダ376の駆
動によって第3のフィルム搬送ユニット350は、待機
部26と焼付定盤812との間をレール356に沿って
移動されるようになっている。
【0100】この第3のフィルム搬送ユニット350
が、焼付定盤812上へ至ると、前記駆動部366のパ
ルスモータ366A(図21参照)がそれぞれ同期して
駆動され、吸盤支持ベース358(図21参照)が精度
良く下降されるようになっている。このため、前記位置
決め用パンチ孔穿設部200で穿設されたパンチ孔へ焼
付定盤812上のピンバー990(図43参照)が挿入
され、ネガフィルム16を焼付定盤812の所定位置へ
位置決めすることができる。
【0101】一方、第4のフィルム搬送ユニット354
にも装置手前側端部に連結ブロック378が取付けら
れ、焼付定盤812と排出部28との間に配設されたロ
ッドレスシリンダ380の駆動ブロック380Aと固着
されている。このため、ロッドレスシリンダ380の駆
動によって、第4のフィルム搬送ユニット354は、焼
付定盤812と排出部28との間をレール356に沿っ
て移動されるようになっている。
【0102】第3のフィルム搬送ユニット350は、ネ
ガフィルム16を待機部26から焼付定盤812へと搬
送する役目を有し、第4のフィルム搬送ユニット354
は、焼付処理が終了したネガフィルム16を焼付定盤8
12上から排出部28へと搬送する役目を有している。
このため、第3及び第4のフィルム搬送ユニット35
0、354は、互いの移動軌跡が干渉する部分が存在す
るが、ロッドレスシリンダ376、380は、それぞれ
図46に示される如く、制御装置700によってその駆
動が制御されるようになっており、第3及び第4のフィ
ルム搬送ユニット350、354が干渉しないように交
互に焼付定盤812上へ配置されるようになっている。 〔section G;光源ユニット802〕図23に示される
如く光源ユニット802は、焼付定盤812(図22参
照)上に配設されている。光源ユニット802の上部は
箱型の光源部802Aとされ、光源802Bが収容され
ている。この光源部802Aの下端部に補強板802C
を介して取付けられたベース板802Dには、光源フー
ド806の上端部が取付けられている。
【0103】光源フード806は、反射フード814と
遮光フード816との2重構造となっている。光源フー
ド806の内面側は鏡面とされ、光源804からの光を
乱反射させるようになっている。
【0104】遮光フード816は、その四隅がガイドシ
ャフト818によって案内され、反射フード814に対
して昇降可能とされている。光源フード806の互いに
対向する側壁には、それぞれシリンダ820がブラケッ
ト822を介して取付けられている。シリンダ820の
ロッド820Aは遮光フード816に固定されており、
シリンダ820の駆動によって遮光フード816は昇降
される。
【0105】光源フード806の下端部開口には、透明
ガラス板824が配設されており、光源804が点灯す
ることによって発生する熱が直接ネガフィルム16を加
熱しないようになっている。また、光源部802Aを形
成する箱体の側面には、排気ダクト826の一端が取付
けられ、この排気ダクト826の他端には、ファン82
8が取付けられている。このため、光源フード806内
の熱風を排気することができるようになっている。ま
た、この排気によって光源フード806内の塵埃が吸い
込まれるようになっている。
【0106】図23及び図24に示される如く、遮光フ
ード816の下端部開口の一部には、切欠部830が形
成されている。この切欠部830は、遮光フード816
の下降時にネガフィルム16の画像記録面以外の一部に
光を照射する役目を有している。
【0107】このネガフィルム16の画像記録面以外の
一部には、ネガフィルム16のの印刷色を判別する、所
謂色玉が記録されている。このため、画像記録時に画像
と共にPS版18に色玉が焼付けられ、PS版18に記
録された画像の印刷色が判別できるようになっている。
【0108】図24に示される如く、この切欠部830
には、遮光機構部832が取付けられている。この遮光
機構部832は、前記切欠部830を閉塞する閉塞板8
34を備えている。閉塞板834は、略L字型とされ、
シャフト836に取付けられている。シャフト836
は、支持板838に固着されたガイドブロック840に
設けられた貫通孔に挿通され、これにより、閉塞板83
4は、シャフト836に沿って摺動可能とされる。ま
た、閉塞板834には、シリンダ842のロッド842
Aの先端が固着されており、シリンダ842の駆動によ
って切欠部830を閉塞する位置及び開放する位置へ移
動されるようになっている。なお、閉塞板834の先端
面には、前記遮光フード816の下端部周縁に取付けら
れたフェルト状の遮光シール835と同一材質の遮光シ
ート835Aが取付けられている。
【0109】ここで、PS版18には、同一の印刷色の
画像を焼付けるため、PS版18には、1箇所に色玉を
記録すればよく、このため、制御装置700では、1画
像目(天側)の焼付時には、閉塞板834を切欠部83
0が開放する位置へ移動させ、2画像面(地側)の焼付
時には、閉塞板834を切欠部830が閉塞される位置
へ移動させるように制御している。 〔section H;PS版装填部34〕図1及び図4に示さ
れる如く、PS版装填部34は、フィルム装填部22及
び排出部28の下方に設けられている。装置全面の右下
部分は、開閉蓋44が取付けられ、この開閉蓋44を開
放することにより、PS版装填部34が露出されること
になる。
【0110】図4に示される如く、PS版装填部34に
は、予めPS版18が積層されているスキッド32が装
填できるようになっており、PS版18は、スキッド3
2に積層された状態でスキッド32ごと装填される。な
お、スキッド32は、図示しないレール等に沿って移動
させ、装置前面で交換が行われるようになっている。
【0111】PS版18は、装置前面から見て左右方向
が長手方向とされ、かつ感光面が上となるようにスキッ
ド32上にセットされて装填される。このPS版18
は、以下に説明するPS版取出部400によって最上層
から1枚ずつ取り出され、焼付定盤812方向へ送りだ
される構成である。 〔section J;PS版取出部400〕図4に示される如
く、PS版装填部400に装填されたPS版18は、吸
着ユニット402によって最上層が吸着されるようにな
っている。
【0112】吸着ユニット402は、複数の吸盤408
が取付けられた吸盤支持フレーム410を備えており、
この吸盤支持フレーム410の中央部には、シリンダ4
12のロッド412Aが取付けられている。吸盤408
には、エジェクタ414(図52参照)からの配管(図
示省略)が接続されており、エジェクタ414の作動に
よって吸盤408に吸着力が付与されるようになってい
る。
【0113】シリンダ412は、この吸盤支持フレーム
410の上方に、この吸盤支持フレーム410と平行に
配設されたベース板416の上面に固定されており、ロ
ッド412Aはこのベース板416を貫通して、前記吸
盤支持フレーム410を吊り下げ状態で保持している。
【0114】吸盤支持フレーム410の上面には、ガイ
ドシャフト411が取付けられ、このガイドシャフト4
11は、前記ベース板416に軸支されている。ここ
で、シリンダ412の駆動によってロッド412Aが伸
長されると、吸盤408が最上層のPS版18と密着さ
れるようになっている。この密着状態で前記エジェクタ
414を作動させることにより、最上層のPS版18を
吸着することができる。
【0115】図25に示される如く、吸盤支持フレーム
410のPS版18の長手方向に対応する両端部には、
L字ブラケット418を介して補助シリンダ420が取
付けられている。この補助シリンダ420のロッド42
0Aの先端には平板422の一端部が取付けられてい
る。平板422の他端部には、補助吸盤424が取付け
られ、前記シリンダ420のロッド420Aの伸長時に
PS版18の四隅に密着されるようになっている。この
補助吸盤424は、前記エジェクタ414とは別体のエ
ジェクタ426(図52参照)からの配管が接続されて
いる。
【0116】ここで、最上層のPS版18が吸盤408
及び補助吸盤424によって吸着されると、補助シリン
ダ420の駆動によって補助吸盤424が先に上昇され
る。これによって、PS版18の長手方向両端部が煽ら
れることになり、次層のPS版18との分離性を向上し
ている。
【0117】次に、シリンダ412が駆動されることに
よって、最上層のPS版18は、スキッド32上から取
り出される。このとき、補助シリンダ420が元の位置
に戻るようになっているため、取り出されたPS版18
の平面性は確保される。
【0118】ロッド412Aの伸縮ストロークは、長く
とされており、ロッド412Aが最も引き込まれると、
スキッド32と吸盤支持フレーム410に吸着保持され
たPS版18との間には大きく空間部が存在する。この
空間部には送出搬送ユニット404配設されている。
【0119】図4に示される如く、送出搬送ユニット4
04は、PS版18の長手方向が軸線となる3本のシャ
フト428を備えている。このシャフト428の両端部
にはそれぞれ滑車430が取付けられている。前記スキ
ッド32の載置部よりも装置手前側のシャフト428A
(第1のシャフト428A)と、スキッド32の載置部
よりも装置奥側のシャフト428B(第2のシャフト4
28B)の高さ位置は一致されており、中間に位置する
シャフト428C(第3のシャフト428C)は、若干
低い位置に設置されている。なお、この第3のシャフト
428Cはスキッド32の載置部よりも装置奥側となっ
ている。
【0120】これらのシャフト428の軸方向のそれぞ
れの端部同士の滑車430には、無端の丸ベルト432
が巻掛けられている。第2のシャフト428Bには、駆
動ベルト434が巻掛けられ、この駆動ベルト434
は、駆動モータ436の回転軸436Aにも巻掛けられ
ている。これにより、第2のシャフト428Bは駆動モ
ータ436の駆動力によって軸回転され、丸ベルト43
2は第1のシャフト428A、第2のシャフト428
B、第3のシャフト428Cの順にループ状に軸移動さ
れる。
【0121】前記吸盤支持フレーム410は、第1のシ
ャフト428A、第2のシャフト428B、丸ベルト4
32によって囲まれた領域438内を上下方向に通過す
るようになっている。
【0122】ここで、丸ベルト432間の一部には、所
定の間隔で8本の棒材440が掛け渡されている。ここ
で、この棒材440は丸ベルト432の軸移動に伴って
移動されるようになっており、前記領域438内に位置
する時期と、領域438外に位置する時期が存在する。
【0123】制御装置700では、棒材440の位置が
前記領域438外となっているときに丸ベルト432の
移動を停止させ、吸盤支持フレーム410によるPS版
18の昇降、吸着を指示すると共に、PS版18が最上
部となった時点で、丸ベルト432の軸移動を指示する
ようになっている。
【0124】その後、吸盤支持フレーム410によって
吸着保持されているPS版18の吸着を解除することに
より、PS版18は棒材440上に支持され、装置前面
からみて奥側へ搬送されることになる。
【0125】送出搬送ユニット404の下流側には、中
間搬送ユニット406が配設されている。
【0126】図26に示される如く、この中間搬送ユニ
ット406は互いに平行な一対のフレーム441間に一
対のシャフト442が掛け渡されており、一方が前記送
出搬送ユニット404の下流側近傍(以下シャフト44
2Aという)、他方が後述する搬送方向反転部500の
上流側近傍(以下シャフト442Bという)に配設され
ている。それぞれのシャフト442A、442Bには、
軸方向に沿って所定の間隔で複数の滑車444が固着さ
れており、それぞれ軸方向位置で対応する滑車444間
で無端の丸ベルト446が巻掛けられている。これによ
り、丸ベルト446はPS版18の幅方向に沿って互い
に平行に配設されることになる。
【0127】また、上流側のシャフト442Aの近傍に
は、一対のシャフト443が配設され、前記丸ベルト4
46が配設された位置に対応してそれぞれローラ443
Aが取付けられている。このローラ443A間に前記送
出搬送ユニット404からのPS版18が挟持され、中
間搬送ユニット406へと送り込まれる構成となってい
る。
【0128】上流側のシャフト442Aは、フレーム4
41の外側が延設されており、装置フレームに軸447
を介して回転可能に取付けられた矩形状のブラケット4
49を貫通している。この貫通されたシャフト442A
には、駆動ベルト448が巻掛けられ、この駆動ベルト
448は、前記シャフト443の一方及びモータ452
の回転軸452Aにも巻掛けられている。これにより、
丸ベルト446は、モータ452の駆動力によって軸移
動されると共に一対のローラ443Aも回転されるよう
になっている。なお、丸ベルト446の軸移動方向は、
前記送出搬送ユニット404によってPS版18の搬送
方向に対して順方向である。
【0129】この中間搬送ユニット406は、上流側の
シャフト442Aを中心として回転可能とされている。
また、この中間搬送ユニット406は、PS版18の搬
送方向の下流側へ向けて徐々に高位となるように傾斜さ
れている。すなわち、下流側のシャフト442B側のフ
レーム441の下端部は、装置フレームから立設された
支持ブラケット445によって支持されている。このた
め、PS版18はこの傾斜に沿って登り上がるように搬
送される。
【0130】上下流側のシャフト442A及びシャフト
442Bの中間位置には、一対の挟持ローラ454が配
設され、PS版18を挟持するようになっている。この
挟持ローラ454により、PS版18の登り上がり搬送
時に滑り落ちることなく、搬送方向反転部500へと送
り出される。
【0131】前記支持ブラケット445はフレーム44
1から脱着可能とされている。このため、この支持ブラ
ケット445を取り外すことにより、中間搬送ユニット
406は、上流側のシャフト442Aを中心に、下流我
あのシャフト442B側が下方に旋回され、水平状態と
されるようになっている。
【0132】この状態で、中間搬送ユニット406は、
前記軸447を中心に図26の矢印A方向に回転可能と
なる。従って、この回転時では、焼付定盤812の下方
に空間部が生じ、焼付定盤812の下方に配設される部
品等の交換や整備等のメンテナンス作業空間を得ること
ができる。 〔section K;搬送方向反転部500〕図27及び図2
8に示される如く、搬送方向反転部500は、PS版1
8の幅方向に沿って配設された一対の幅方向フレーム5
04Aと、この幅方向フレーム504Aの中間搬送ユニ
ット406側端部に掛け渡された長手方向フレーム50
4Bとを備え、全体として載置部502の一部を構成す
る略コ字型のフレーム本体504が形成されている。
【0133】幅方向フレーム504Aには、3本のシャ
フト506が互いに平行に掛け渡されている(以下、中
間搬送ユニット406に近い方から第1のシャフト50
6A、第2のシャフト506B、及び第3のシャフト5
06Cという。)。
【0134】また、第3のシャフト506Cの近傍の幅
方向フレーム504A間には、補強フレーム504Cが
掛け渡されている。
【0135】図28に示される如く、第1及び第2の各
シャフト506A、506Bの軸方向には、所定の間隔
毎に複数対(本実施例では5対)の滑車508が取付け
られ、それぞれシャフト506A、506B共に回転さ
れるようになっている。第1のシャフト506Aの滑車
508には、それぞれ無端の丸ベルト510が巻掛けら
れている。この丸ベルト510は、第3のシャフト50
6Cに設けられた滑車512にそれぞれ巻掛けられてい
る。なお、丸ベルト510の直線部分の中間部は、前記
第2のシャフト506Bの滑車508によって案内され
ている。
【0136】図27に示される如く、第3のシャフト5
06Cの一端には、歯車514が取付けられチェーン5
16が巻掛けられている。このチェーン516は、駆動
ユニット518の出力軸518Aに取付けられた歯車5
20にも巻掛けられている。駆動ユニット518は、幅
方向フレーム504Aにおける前記補強フレーム504
Cよりも突出された位置に配設されている。
【0137】駆動ユニット518はモータ518Bと、
歯車機構部518Dとで構成されており、モータ518
Bの回転が変速されて出力軸518Aが回転されるよう
になっている。
【0138】これにより、モータ518Bが駆動される
と、第1のシャフト504Aが回転され、これに伴って
丸ベルト510が軸方向へ移動されるようになってい
る。ここで、歯車機構部518Dでは、モータ518B
の回転方向を正逆方向に切り換えて出力軸518Aへ伝
達可能となっており、丸ベルト510を前記中間搬送ユ
ニット406による搬送方向に対して順方向に軸移動さ
せる場合と、逆方向に軸移動させる場合とに切換可能と
されている。
【0139】前記駆動ユニット518が取付けられた幅
方向フレーム504Aとは反対側の幅方向フレーム50
4Aの同一位置には、矩形ブロック状のバランサ522
が取付けられている。このバランサ522の重量は、前
記駆動ユニット518の重量とほぼ同一とされている。
このため、フレーム本体504の重心は偏ることがな
く、長手方向中央部近傍となり、フレーム本体504の
捩れが防止されている。
【0140】図28に示される如く、第3のシャフト5
06Cの両端部近傍は、装置フレームに取付けられた支
持部材524に挿通され、これにより、第3のシャフト
506Cは、支持部材524に回転可能に支持されてい
る。ここで、搬送方向反転部500は、第3のシャフト
506C側で片持ちとされるため、自重によって第3の
シャフト506Cを中心に第1のシャフト506A側が
下方とされるように回転され、傾斜状態とされている。
この傾斜角度は、前記中間搬送ユニット406の傾斜角
度と一致され(約15°)、かつ搬送路が直線的に連続
されるようになっている。また、この場合、丸ベルト5
10は、中間搬送ユニット406による搬送方向に対し
て順方向に移動されるように制御される。
【0141】従って、中間搬送ユニット406によって
登り上がりながら搬送されたPS版18は、搬送方向反
転部500の丸ベルト510上に受け渡されることにな
る。
【0142】また、図27に示される如く、第3のシャ
フト506Cの幅方向フレーム504Aの内側面には、
それぞれ装置奥側斜め下方へ延設されるブラケット52
6が固着されている。このブラケット526間には、矩
形筒状の支持バー528が掛け渡されている。
【0143】この支持バー528の長手方向中間部に
は、ブラケット529を介してシリンダ530の駆動ロ
ッド530Aが軸532を介して取付けられている。シ
リンダ530は、その基部がフレーム本体504の下方
に設けられたブラケット535へ軸534を介して取付
けられている。ここで、図29に示される如く、駆動ロ
ッド530Aの伸長状態では、前述の如く中間搬送ユニ
ット406の搬送路と直線的に連続されるように傾斜さ
れている。
【0144】シリンダ530の駆動力によってロッド5
30Aが引き込まれると、図29の想像線で示される如
く、フレーム本体504は、第3のシャフト506Cを
中心に第1のシャフト506A側が大きく上方に旋回す
るように回転され、第1のシャフト506Aが高位とな
る傾斜状態となる(約17°)。この場合、フレーム本
体504は、駆動ユニット518の取付位置に対応して
バランサ522が取付けられているため、捩れ等の変形
が生じることなく、回転される。
【0145】制御装置700では、この状態で丸ベルト
510の移動方向を中間搬送ユニット406の搬送方向
に対して逆方向となるように駆動ユニット518の出力
軸518Aの回転を反転させるように制御する。
【0146】これにより、丸ベルト510上に支持され
ているPS版18は、第1のシャフト506A側から突
出されるように搬送される。この搬送の延長方向には、
焼付定盤812が配設されているため、PS版18は、
焼付定盤812方向へと搬送される構成である。
【0147】また、この載置部502に載置されたPS
版18は、シリンダ530の駆動力によって長手方向の
位置調整が行われるようになっている。このシリンダ5
30は、低摩擦シリンダが適用されており、精密レギュ
レータ(図示省略)によって圧力調整がなされている。
この精密レギュレータでは、PS版18を押圧する時に
PS版18が変形しないように圧力が調整され、サイズ
の異なるPS版18毎に調整可能となっている。
【0148】図28に示される如く、長手方向フレーム
504Bの中央部には、シリンダ536の基部が取付け
られている。シリンダ536は、幅方向フレーム504
Aと平行となるように配設され、ロッド536Aの先端
部には、押込みプレート538が取付けられている。通
常はロッド536Aが伸長状態とされ、中間搬送ユニッ
ト406から搬送されてくるPS版18との干渉はな
い。
【0149】ここで、制御装置700では、フレーム本
体504が第3のシャフト506Cを中心に回転され、
搬送方向が反転した状態で、シリンダ536を駆動さ
せ、ロッド536Aを引き込む方向へ移動させる。この
移動によって、押込みプレート538は、PS版18の
搬送方向後端部と当接され、PS版18を焼付定盤81
2方向へ押圧するようになっている。
【0150】押込みプレート538によって押し込まれ
たPS版18は後述する版送りローラユニット540
(図29参照)によって焼付定盤812方向へさらに送
り込まれる構成となっているが、PS版18の後端がこ
の版送りローラユニット540を通過すると、搬送力が
なくなる。
【0151】このため、図29に示される如く、搬送方
向反転部500には、最終的に焼付定盤812上までP
S版18を完全に押し込むための押込み爪542が設け
られている。この押込み爪542は、略V字型の溝54
2Aが形成されており、第1のシャフト506Aの近傍
に配置され、待機状態となっている。
【0152】図30に示される如く、押込み爪542
は、幅方向フレーム504Aと平行に配設された一対の
ガイドレール544のスライダ544Aの先端にそれぞ
れ取付けられている。また、このスライダ544Aの基
部はブラケット546によって連結されている。このブ
ラケット546のPS版18の長手方向に沿った中間部
は略コ字型に屈曲され下方に凸とされる凹陥部546A
が形成されている。この凹陥部546Aの底面には、L
字ブラケット548を介してロッドレスシリンダ550
の駆動ロッド550Aが取付けられている。ロッドレス
シリンダ550は、前記ガイドレール544と平行に配
設されている。
【0153】ここで、ロッドレスシリンダ550が駆動
されると、駆動ロッド550Aがブラケット546を第
3のシャフト506Cから第1のシャフト506A方向
へガイドレール544に沿って移動されるようになって
おり、ガイドレール544のスライダ544Aの先端に
取付けられた押込み爪542が焼付定盤812方向へ伸
長される構成となっている(図29の想像線参照)。こ
のため、前記版送りローラユニット540を通過したP
S版18の後端部が前記溝542Aに入り込み、PS版
18を焼付定盤812方向へ押圧することができる。
【0154】図29及び図31に示される如く、搬送方
向反転部500と焼付定盤部800との間の搬送経路に
配設された版送りローラユニット540は、搬送方向反
転部500側に設けられた固定ローラ部552と、焼付
定盤部800側に設けられた移動ローラ部554とによ
って構成されている。なお、各ローラ部552、554
は軸方向に間欠的或いは串状に配設されており、前記押
込み爪542の移動軌跡上からは退避され、干渉しない
構造となっている。
【0155】固定ローラ部552は、上下方向に亘って
3個のローラ552A、552B、552Cが配設さ
れ、中央のローラ552Bは大径とされており、この大
径ローラ552Bの上下部に小径ローラ552A、55
2Cがそれぞれ接触されている。
【0156】大径ローラ552Bはチェーン556を介
してモータ558の駆動力が伝達されるようになってお
り、図31の時計方向に回転されるようになっている。
この大径ローラ552Bと下側の小径ローラ552Cと
の挟持部接線が前記搬送方向反転部500から焼付定盤
812方向への搬送経路とほぼ一致されている。このた
め、押込みプレート538によって押し込まれたPS版
18は、前記大径ローラ552Bと小径ローラ552C
との間に挟持され搬送されるようになっている。
【0157】一方、大径ローラ552Bと上側の小径ロ
ーラ552Aとの間には、焼付が終了し、焼付定盤81
2から排出されるPS版18が挟持されるようになって
いる。ここで、この大径ローラ552Bと上側の小径ロ
ーラ552Aとに挟持されるPS版18の搬送方向は、
前記下側の小径ローラ552Cとの挟持部分とは反対方
向となるため、PS版18は、後述のPS版排出部60
0(図29参照)へと送り出されるようになっている。
【0158】移動ローラ部554は、一対の挟持ローラ
554Aと、この挟持ローラ554Aよりも焼付定盤8
12側に配設された支持ローラ554Bとで構成されて
いる。これらは、同一のブラケット560に軸支されて
いる。ブラケット560は、上下移動可能とされ、シリ
ンダ562のロッド562Aの先端部が取付けられてい
る。
【0159】ここで、シリンダ562の駆動によって、
挟持ローラ554Aの挟持位置を前記大径ローラ552
Bと下側の小径ローラ552Cとの挟持位置と対応させ
る位置(下方位置)と、大径ローラ552Bと上側の小
径ローラ552Aとの挟持位置と対応させる位置(上方
位置)とに移動可能となっている。この場合、支持ロー
ラ554Bも一体的に上下移動される構成となってい
る。
【0160】制御装置700では、まず、挟持ローラ5
54Aを下方位置に配置させておき、焼付定盤812上
の排出すべきPS版18を挟持し、その後、上方位置へ
移動させることにより、このPS版18を大径ローラ5
52Bと上側の小径ローラ552Aとの間に挟持させる
ように案内することができる。また、この上方位置への
移動後に前記押込みプレート538によって焼付けるべ
きPS版18を大径ローラ552Bと下側の小径ローラ
552Cとの間に挟持することにより、このPS版18
を排出すべきPS版18と干渉させることなく、焼付定
盤812上へと送り込むことができる。 〔section L;PS版排出部600〕図29及び図32
に示される如くPS版排出部600には、PS版18の
長手方向に沿って互いに平行なシャフト604が配設さ
れている。このシャフト604の軸方向両端部は装置フ
レームに軸支されている。シャフト604の間隔寸法は
PS版18の幅方向寸法よりも大きく取られており、そ
の分装置奥側は突出されている。
【0161】シャフト604の軸方向両端部近傍には、
それぞ歯車606が取付けられ、軸方向で対応する歯車
606間には、それぞれチェーン608が巻掛けられて
いる。この一対のチェーン608間の一部には、細幅の
ブラケット610が掛け渡されている。このため、チェ
ーン608がループを形成しながら移動されるのに伴っ
て、ブラケット610は、ループの上側及び下側へ位置
することになる。このブラケット610の長手方向中間
部には、合成樹脂製の支持部材612が貼付けられてい
る。
【0162】前記大径ローラ552Bと上側の小径ロー
ラ552Aとに挟持されて焼付定盤812上から搬送さ
れてくるPS版18は、この支持部材612上に載置さ
れるようになっている。
【0163】装置手前側のシャフト604の軸方向一端
部における前記装置フレームに軸支された位置よりも外
側には、歯車614が取付けられている。また、このシ
ャフト604の軸支部の上方には、モータ616が配設
され、その回転軸616Aには、歯車618が取付けら
れている。これらの歯車614、618間には、チェー
ン620が巻掛けられている。これにより、モータ61
6が駆動されると、シャフト604が回転され、前記チ
ェーン608により他方のシャフト604も回転される
ようになっている。このシャフト604の回転によって
前記ブラケット610が移動されることになるが、この
移動時の線速度は、制御装置700によって前記大径ロ
ーラ552Bと上側の小径ローラ552Aとに挟持され
て搬送される速度と等速となるように制御される。ま
た、ブラケット610は、チェーン608の一部に掛け
渡されているため、PS版18の先端が大径ローラ55
2Bと上側の小径ローラ552Aとの間から突出された
時点でこのブラケット610の先頭が移動ループの上側
へ至るように同期がとられている。
【0164】このため、PS版18は、支持部材612
と相対移動することなく、搬送され、排出口から送り出
されるようになっている。なお、排出口には、図示しな
い現像装置の挿入口が対応配置され、焼付処理が終了し
たPS版18は、連続して現像処理されるようになって
いる。
【0165】支持部材612の長手方向中間部には、2
か所に切欠部612Aが設けられている。この切欠部6
12Aに対応して、装置奥側のシャフト604の上方に
は、シリンダ622がそれぞれ配設されている。このシ
リンダ622のロッド622Aは下方へ伸長されるよう
になっており、その先端部には、ストッパ部材624が
取付けられている。このストッパ部材624は、前記切
欠部612A内に入り込むようになっている。この状態
で、支持部材612上のPS版18が搬送されてくる
と、このPS版18の先端がストッパ部材624と干渉
し、その移動が阻止されるようになっている。
【0166】移動が阻止されたPS版18は、支持部材
612と相対移動され、支持部材612の存在しない位
置がくることにより、下方へ落下するようになってい
る。
【0167】支持部材612の移動ループの上側及び下
側の間には、取出トレイ602が配設されている。この
取出トレイ602は、PS版18の幅方向両端部に対応
する側面がガイドレール626によって案内され、PS
版18の長手方向、すなわち、装置前面からみて左方向
へ摺動可能とされている。このため、前記支持部材61
2の上から落下したPS版18は、取出トレイ602内
に収容され、この取出トレイ602を引き出すことによ
り、まとめてPS版18を取り出すことができるように
なっている。
【0168】すなわち、本実施例のPS版排出部600
は、シリンダ622の駆動によって直接現像装置へ送り
込み搬送路と、一旦集積するための搬送路との何れか一
方が選択可能となっている。 〔焼付定盤部800〕装置前面から見て中央部奥方に
は、焼付定盤部800が配設されている。この焼付定盤
部800の上方には、前記光源ユニット802が配設さ
れ、また、装置前面から見て焼付定盤部800の右方向
には、PS版18の地側に版曲げ基準とするパンチ孔を
穿設する版曲げ用パンチ孔穿設部(以下「第1のパンチ
部」と言う)808が配置され、焼付定盤部800の左
方向には、PS版18の天側に版曲げ基準となるパンチ
孔を穿設する版曲げ用パンチ孔穿設部(以下「第2のパ
ンチ部」と言う)810が配置されている。図33及び
図34に示される如く、第1のパンチ部808は、平板
で略矩形形状のパンチ台850を備えており、このパン
チ台850には、PS版18の地側に対応する端部にパ
ンチャー852が取り付けられる矩形状の切欠部854
が形成されている。この切欠部854は、パンチ台85
0の上面の一端に凹状に切り欠かれ、開口に隣接する一
方の側面854Aと奥面854Bがパンチャー852を
取り付ける際の基準とされている。切欠部854へ嵌合
されるパンチャー852は、側面854Aと奥面854
Bに当接されパンチ台850へ位置決めされる。
【0169】パンチ台850は、版材焼付装置10の図
示しないフレームに設けられた一対のブラケット856
に掛け渡されて取り付けられたメインベース858の上
面に配置されている。一対のブラケット856の各々に
は、ブロック860が突設されており、これらのブロッ
ク860には、ネジ860Aが配設されている。また、
メインベース858には、ブロック860に対向するブ
ロック862が取り付けられており、これらのブロック
862には、ネジ862Aが螺合されている。メインベ
ース858は、ネジ860Aとネジ862Aとを長ナッ
ト860Bに螺合してブラケット856に対する相対位
置が決定され、図示しないボルトをブラケット856に
螺合して固定されている。すなわち、メインベース85
8は、ブロック860とブロック862の間隔を変える
ことによって焼付定盤部800方向に沿った位置の微調
整がなされる。
【0170】メインベース858の上面には、サブベー
ス864が配置され、このサブベース864にパンチ台
850の複数の脚850Aが固着されている。メインベ
ース858には、ブロック866が取り付けられてい
る。ブロック866には、軸方向が前記ネジ860Aと
直交する方向でかつサブベース864に向けられてネジ
860Aが螺合されており、このブロック866に対向
してサブベース864には、ブロック868が取り付け
られている。ブロック868にはネジ862Aが螺合さ
れており、これらのネジ866Aとネジ868Aとを長
ナット860Bに螺合して、サブベース864のメイン
ベース858に対する取付け位置で焼付定盤部800方
向と直交する方向に沿った取付け位置の微調整が可能と
なっている。また、メインベース858には、突起部8
58Aが形成されており、この突起部858Aにサブベ
ース864の一辺が当接され焼付定盤部800方向に対
するサブベース864の位置が決定される。このサブベ
ース864にパンチ台852が固定されている。
【0171】パンチャー852の下方には、サブベース
864及びメインベース858を貫通してかす受け87
0が備えられている。かす受け870は、軸方向の一端
が開口された略円筒形状とされ、透明な樹脂によって成
形されている。かす受け870は、メインベース858
の下方から挿入して、約90度回転させて、開口近傍に
形成されたリブ870Aをサブベース864に当接させ
て取り付けられている。このかす受け870は、パンチ
ャー852がPS版18にパンチ孔(本実施例では矩形
形状)を穿設したときのパンチかすを収容するようにな
っている。
【0172】パンチ台850には、パンチャー852に
対してPS版18の位置決めを行うためのピンローラ8
72、874が配設されている。ピンローラ872は、
パンチャー852の近傍に配置されており、切欠部85
4に対して位置が決定されて取り付けられている。この
ピンローラ872は、PS版18の地側の端面が当接さ
れることによって、PS版18の長手方向の位置決めが
なされる。
【0173】ピンローラ874は、パンチ台850の搬
送方向反転部500側に配設されており、パンチ台85
0の切欠部854に対して決定されて穿設された貫通孔
850Bから、パンチ台850の下方に配設されたシリ
ンダ876の駆動によって出没される。ピンローラ87
4は、搬送方向反転部500からPS版18がパンチ台
850上へ送り込まれるときは、貫通孔850B内に収
容され、突出状態では、PS版18の幅方向の端面が対
向される。PS版18は、幅方向の端面がピンローラ8
74に当接することにより、パンチャー852に対する
幅方向の位置決めがなされる。
【0174】図35に示される如く、ピンローラ874
は、パンチ台850の下方に貫通孔850Bと同軸的に
固定されたスライド軸受878に摺動可能に挿通された
シャフト878Aの上端に回転可能に取り付けられてい
る。スライド軸受878の下端には、スペーサー878
Bの一端が取り付けられている。このスペーサー878
Bの他端には、シリンダ876が取り付けられている。
またスライド軸受878の下端には、スペーサー878
Bと平行にガイドシャフト880が取り付けられてお
り、このガイドシャフト880の先端に長ナット880
Aを介してシリンダ876が固定されている。ガイドシ
ャフト880の中間部には、ガイド882の一端部が摺
動可能に挿通されている。このガイド882の他端部
は、前記スライド軸受878から下方へ突出されたシャ
フト878Aの下端部に固定され、このシャフト878
Aの下端には、フロートジョイント878Cを介してシ
リンダ876のロッド876Aの先端に連結されてい
る。
【0175】シリンダ876の駆動によるロッド876
Aの上下動に伴ってシャフト878Aがスライド軸受8
78内を摺動し、ガイド882がガイドシャフト880
に沿って摺動されると共に、ピンローラ874が上下方
向に移動されて貫通孔850Bから出没される。このと
き、シャフト878Aは、ガイド882によって回転が
阻止されている。
【0176】図33及び図34に示される如く、パンチ
台850には、PS版18の地側を隣接する焼付定盤8
12へ送り出すためのプッシャー884を備えている。
プッシャー884は、パンチ台850の下方に取り付け
られたシリンダ886とこのシリンダ886のロッド8
86Aの先端に取り付けられたブラケット888に配設
された2個のピン890によって構成されている。ブラ
ケット888は、パンチ台850と略平行に配設された
長尺矩形状とされ、長手方向の中間部にシリンダ886
のロッド886Aが連結されている。このブラケット8
88には、長手方向の両端部がロッド886Aの軸方向
に沿って延設されら先端にピン890が取り付けられて
いる。
【0177】ピン890は、パンチ台850にパンチャ
ー852の近傍から焼付定盤812へ向けて平行に穿設
された長孔850Cから軸方向の中間部が突設されてお
り、シリンダ886の駆動によってパンチャー852の
近傍側の端部から焼付定盤部800側へ向けて移動し
て、パンチ台850に載置されたPS版18の地側の端
面を押圧するようになっている。なお、ブラケット88
8は、パンチャー852の下方の待機位置で、パンチャ
ー852と干渉しないように、中央部が切り欠かれて切
欠部888Cが形成されている。また、ブラケット88
8には、ローラ888Aが配設されており、ローラ88
8Aが脚850Aの間にパンチ台850と平行に掛け渡
されて配置されたガイド板888B上を移動するように
なっている。
【0178】図36に示される如く、第1のパンチ部8
08に隣接する焼付定盤部800には、平面形状が略矩
形状で下方が開口された箱体とされた焼付定盤812が
備えられている。焼付定盤812の上面には、第1のパ
ンチ部808のパンチ台850と共に、搬送方向反転部
500から供給されたPS版18を載置するようになっ
ており、焼付定盤812上には、PS版18の天側の画
像領域部分が載置される。このPS版18は、ネガフィ
ルム16が重ねられ、前記光源ユニット802(図示省
略)によって感光面にネガフィルム16に記録された画
像を焼付るようになっている。
【0179】焼付定盤812の搬送方向反転部500側
の端部には、ピンローラ892、894が配設されてい
る。これらのピンローラ892、894は、各々焼付定
盤812の内方に配置されたシリンダ876(図35参
照)の駆動によって軸方向に沿った中間部から上方が焼
付定盤812に穿設された貫通孔896A、896Bか
ら突出される。これらのピンローラ892、894は、
前記第1のパンチ部808のピンローラ874と一直線
上に配置され、前記ピンローラ874と同様に、搬送方
向反転部500からPS版18が送りこまれるとき、貫
通孔896A、896B内に収容される。また、PS版
18がPS版排出部600へ排出される際も貫通孔89
6A、896B内に収容される。なお、焼付定盤812
には、搬送方向転換部500側の端部に切欠部812A
が形成されており、搬送方向反転部500の押し込み爪
542の先端と干渉しないようになっている。
【0180】ピンローラ892は、第1のパンチ部80
8のピンローラ874と共にPS版18の幅方向の位置
決めを行うようになっており、これらのピンローラ87
4、892に対応して、焼付定盤812とパンチ台85
0との間には、プッシャー898が配設されている。
【0181】プッシャー898は、互いに平行に配置さ
れたシリンダ900とガイドシャフト902を備え、シ
リンダ900のロッド900Aの先端とガイドシャフト
902の先端の間に掛け渡されたブラケット904にピ
ンローラ906が取り付けられている。プッシャー89
8は、シリンダ900の駆動によってPS版18の幅方
向の端面をピンローラ874、892へ向けて押圧す
る。これによって、パンチ台850と焼付定盤812に
掛け渡された状態でPS版18の幅方向の位置決めがな
される。
【0182】また、焼付定盤812には、第1のパンチ
部808と反対側の端部にプッシャー908が配設され
ている。このプッシャー908は、第1のパンチ部80
8のピンローラ872に対向されており、このプッシャ
ー908によって、PS版18をピンローラ872へ当
接させて、第1のパンチ部808と焼付定盤部800の
間でのPS版18の天地方向の位置決めがなされ、焼付
定盤812上でのPS版18の位置決めがなされる。
【0183】図37乃至図38(B)に示される如く、
プッシャー908は、焼付定盤812に第1のパンチ部
808へ向けて穿設された長孔896Cから突出するピ
ンローラ910を備えている。プッシャー908は、貫
通孔896Cの下方に取り付けられた長尺で略矩形形状
で上面が開口されたケーシング912を備えている。ケ
ーシング912の内面には、壁面の一端に上下方向に沿
って縦溝912Aが形成され、この縦溝912Aの上端
部が長手方向に沿って形成された横溝912Bに連通さ
れている。
【0184】このケーシング912の内部には、上面に
ピンローラ910が立設されたスライドブロック914
が摺動可能に配設されている。スライドブロック914
には、突出部914Aが形成されており、この突出部9
14Aが縦溝912A内に嵌合されることによりスライ
ドブロック914が縦溝912Aに沿って移動可能とさ
れ、突出部914Aが横溝912B内に嵌合されること
によりスライドブロック914が横溝912Bに沿って
移動可能とされている。また、スライドブロック914
が横溝912Bに嵌合された状態では、ピンローラ91
0が長孔896C内から突出するようになっている(図
37に示す)。
【0185】ケーシング912内には、スライドブロッ
ク914の下方にガイドレール916が配設されてい
る。ガイドレール916の上面には、溝916Aが設け
られており、この溝916Aにスライドブロック914
が摺動可能に係合されている。ガイドレール916の下
面中央部には、ケーシング912の下面に取り付けられ
たシリンダ918のロッド918Aの先端が連結されて
おり、シリンダ918の駆動によって、ガイドレール9
16がケーシング916内を上下動するようになってい
る。このため、スライドブロック914は、突出部91
4Aが縦溝912Aの下端に位置した状態からシリンダ
918の駆動によって上昇され、ピンローラ910が長
孔896C内から突出される。
【0186】ケーシング912の第1のパンチ部808
側にはシリンダ920が取り付けられている。シリンダ
920のロッド920Aの先端は、ケーシング912内
へ挿入されて突出部914Aが横溝912B内に位置し
た状態で、スライドブロック914の係合部914Bと
係合される。シリンダ920のロッド920Aは、スラ
イドブロック914の下方移動によって、係合部914
Bから離脱するようになっている。このシリンダ920
の駆動によって、スライドブロック914が、ガイドレ
ール916に沿って摺動され、ピンローラ910が長孔
896C内を第1のパンチ部808方向へ移動される
(図38(B)に示す状態)。
【0187】このピンローラ910の移動によって焼付
定盤812上のPS版18の天側の端部が、第1のパン
チ部808へ向けて押圧されてPS版18が第1のパン
チ部808のピンローラ872へ当接され、PS版18
の天側の画像焼付領域が焼付定盤912上に位置決めさ
れる。なお、図36に示される如く、焼付定盤812の
第1のパンチ部808側の端部には、第2のパンチ部8
10との間にPS版18を掛け渡した状態で、PS版1
8の長手方向の位置決めを行うためのピンローラ922
が、貫通孔986Dから出没可能に配設されている。こ
のピンローラ922もシリンダ864のロッド864A
の先端に取り付けられており、シリンダ876の駆動に
よって貫通孔896D内から焼付定盤812の上面に突
出される。
【0188】焼付定盤812の近傍には、第1のパンチ
部808と反対側に、第2のパンチ部810が配設され
ている。図39及び図40に示される如く、第2のパン
チ部8102は、焼付定盤812側に、移動パンチ台9
24、焼付定盤812と反対側に固定パンチ台926が
配設されている。固定パンチ台926には、PS版18
の天側の端部に版掛けの基準となるパンチ孔を穿設する
パンチャー928を取り付けるための切欠部930が形
成されている。この切欠部930は、固定パンチ台92
6の端部に凹部を形成している。パンチャー928は、
一方の側面930Aと奥面930Bとに当接されて取り
付けられ、側面930A、奥面930Bが、パンチャー
928を固定パンチ台926へ取り付けるための基準と
されている。
【0189】固定パンチ台926及び移動パンチ台92
4の下方には、メインベース932が図示しないフレー
ムに取り付けられている。固定パンチ台926は、複数
の脚926によってメインベース932上のサブベース
934に支持されている。
【0190】メインベース932は、焼付定盤部800
側と反対側の端部にブロック860が固着されており、
サブベース934には、焼付定盤部800方向に沿って
対向するブロック862が取付けられている。ブロック
860とブロック862とは、ネジ860Aとネジ86
2Aとがナット860Bによって螺合されており、互い
の間隔を調節可能となっている。
【0191】また、メインベース322には、ブロック
866が取付けられており、サブベース934には、焼
付定盤部80方向と直交する方向に沿ってブロック86
6と対向するブロック868が取付けられている。ブロ
ック866、868は、ネジ860A、862Aが長ナ
ット860Bによって螺合され、互いの間隔が調整可能
とされている。これらによって、焼付定盤部800に対
する第2のパンチ部810の取付け位置が決定される。
【0192】第2のパンチ部810では、パンチャー9
28によって、PS版18の天側の端部に版曲げの基準
とされるパンチ孔を穿設する。パンチャー928には、
円孔を穿設するパンチャーユニット928Aと角孔を穿
設するパンチャーユニット928Bとが取付け可能であ
り、パンチャー928A、928Bは、使用する印刷機
(図示省略)に応じて選択されて組合わせて取り付ける
ことができるようになっている。なお、各々のパンチャ
ーユニット928A、928Bの下方にもかす受け87
0が配設されている(図39に示す)。
【0193】移動パンチ台924の下面には、ロッドレ
スシリンダ936とロッドレスシリンダ936の両側に
対で配設されたガイドシャフト938とによって駆動部
940が構成されている。この駆動部940の駆動ブロ
ック940Aが取り付けられている。駆動部940の両
端は、ブラケット940Bによってメインベース932
へ固定されている。このため、移動パンチ台924は、
ロッドレスシリンダ936の駆動によって、PS版18
の幅方向に沿ってPS版排出部600側へ移動される。
なお、移動パンチ台924は、PS版排出部600と反
対側の端部に移動した状態で待機している。
【0194】焼付定盤部800と第2のパンチ部810
との間には、図示しない搬送ローラが配設されており、
第1のパンチ部808からプッシャー884によってP
S版18が押されて先端が搬送ローラに接触させてPS
版18に搬送力を付与するようになっており、これによ
って、PS版18の先端は、移動パンチ台924上を通
過して、固定パンチ台926のパンチャー928の近傍
に達するようになっている。
【0195】固定パンチ台926には、パンチャー92
8の近傍に長円926Bが穿設されており、この長孔9
26Bの下方に配設された版検出センサ942が、固定
パンチ台926上にPS版18が送り込まれたことを検
知するようになっている。版検出センサ942がPS版
18の先端を検知すると前記搬送ローラ(図示せず)の
駆動が停止される。
【0196】固定パンチ台926には、PS版排出部6
00側にピンローラ944が出没可能に配設されてい
る。このピンローラ944は、第2のパンチ部810で
PS版18の幅方向の位置決めを行うためのもので、固
定パンチ台926の下面に取り付けられたシリンダ87
6の駆動によって、貫通孔926B内から出没される。
この貫通孔926Cは、切欠部930を基準として固定
パンチ台926に穿設され、ピンローラ944がパンチ
ャー928に対しての位置が決められている。
【0197】固定パンチ台926は、ピンローラ944
が焼付定盤812のピンローラ892、894と一直線
となるように位置が決められており、これによって、第
1のパンチ部808のピンローラ874も一直線となる
ようになっている。
【0198】図36に示される如く、焼付定盤812と
第2のパンチ部810との間には、プッシャー946が
配設されている。このプッシャー946は、第1のパン
チ部808と焼付定盤812との間に配設されたプッシ
ャー898と同様にシリンダ900の駆動により、PS
版18を幅方向に沿ってピンローラ944及び焼付定盤
812のピンローラ894へPS版18を当接させて、
PS版18の幅方向の位置決めを行うようになってい
る。
【0199】図39及び図40に示される如く、固定パ
ンチ台926には、パンチャー928の近傍にPS版1
8の長手方向の先端(天側)に対応するプッシャー94
8が配設されている。プッシャー948は、シリンダ9
50とガイドシャフト952とがPS版18の長手方向
に沿って配設されており、シリンダ950のロッド95
0Aの先端及びガイドシャフト952の先端にブラケッ
ト954を介してピンローラ956が取り付けられてい
る。プッシャー948は、ピンローラ956でPS版1
8の天側の端面を押圧して焼付定盤812のピンローラ
922へ当接させる。これによって、PS版18の長手
方向が第2のパンチ台810と焼付定盤812との間に
掛け渡された状態の位置決めがなされ、PS版18の地
側の画像形成領域が焼付定盤812上に位置決めされ
る。
【0200】焼付定盤部800と第1のパンチ部80
8、第2のパンチ部810とは、PS版18の幅方向の
位置決めを行うピンローラ874(第1のパンチ部80
8)、892、894(焼付定盤部800)、944
(第2のパンチ部810)が一直線となっているため、
PS版18に焼付られた画像がPS版18の長手方向に
沿って正確に並ぶようになっている。
【0201】移動パンチ台924には、PS版18の幅
方向でPS版排出部600と反対側の端部に対向する位
置に2個のホルダー958が配設されている。ホルダー
958は、図示しないエアー供給手段から供給されるエ
アーによって作動して、移動パンチ台924の上面のP
S版18の幅方向の端部を挟んで保持するようになって
いる。ホルダー958がPS版18を保持した状態で、
駆動部940のロッドレスシリンダ936を駆動させる
ことによって、移動パンチ台924が移動され、PS版
18がPS版排出部600へ送り込まれる。この状態
で、ホルダー958によるPS版18の保持状態を解除
することにより、PS版18がPS版排出部600へ受
け渡される。
【0202】図41に示される如く、焼付定盤812の
中央部には、焼付定盤812上で位置決めされたPS版
18を吸着保持するための吸着溝960が設けられてい
る。吸着溝960は略矩形状に形成されている。この吸
着溝960には、図示しないエジェクタから供給される
負圧によって、PS版18を吸引して焼付定盤812状
に保持するようになっている。
【0203】吸着溝960の外方には、吸着溝960を
囲むように吸着溝962が形成されている。この吸着溝
962は、PS版18上に載置され、PS版18上から
はみだしたネガフィルム16の周縁部に対向されてお
り、負圧が供給されることによって、ネガフィルム16
を吸引して焼付定盤812に保持するようになってい
る。
【0204】図42には、ネガフィルム16を吸着する
吸着溝962へ負圧を供給するためのエジェクター部9
66の一例が示されている。このエジェクター部966
には、図示しないエアー供給手段から供給される一定圧
力のエアーと、レギュレータ968を介して減圧された
エアーとが、電磁弁970によって切り換えられる。
【0205】エジェクター部966には、負圧発生用の
電磁弁972A及び真空解除用の電磁弁972Bとが配
設されている。負圧発生用の電磁弁972Aには、2個
の真空発生ノズル974とサイレンサー976とが接続
されている。真空発生ノズル974には、焼付定盤81
2の吸着溝962と連通する配管がフィルタ978を介
して接続されている。なお、下流側の真空発生ノズル9
74には、逆止め弁Aが配設されている。
【0206】負圧解除用の電磁弁972Aは、絞り弁9
80を介して前記吸着溝962に連通する管路の中間部
に接続されている。また、この管路には、真空スイッチ
982が配設されており、吸着溝964の真空状態及び
エジェクター部966の作動状態を検知することができ
るようになっている。
【0207】このため、吸着溝962は、エジェクター
部966から供給される負圧によって、PS版18の外
方でネガフィルム16の周縁部が吸着されて保持され
る。また、吸着溝962に供給される負圧の圧力は、負
圧を発生するためのエアーの圧力がレギュレータ968
を介して減圧されてエジェクター部966へ供給される
ために低下されている。
【0208】図41に示される如く、焼付定盤812に
は、吸着溝962の第1のパンチ部808側及び第2の
パンチ部810側に、吸着溝961が設けられている。
これらの吸着溝961は、ネガフィルム16が吸着溝9
62からはみ出すサイズである場合に使用するようにな
っている。この吸着溝961を使用する場合、吸着溝9
62へ負圧を供給するエジェクタ部966からの配管を
接続するようになっている。
【0209】また、焼付定盤812には、吸着溝862
の外方で第1のパンチ部808側、搬送方向反転部50
0側及び第2のパンチ部810側にわたって吸着溝96
4が形成され、吸着溝964の外方で搬送方向反転部5
00側には、吸着溝984が形成されている。これらの
吸着溝964、984は、ネガフィルム16をPS版1
8へ密着させるためのオーバーレイシート(図45参
照)を吸着して保持する際に使用される。
【0210】また、焼付定盤812には、PS版18を
吸着する吸着溝960とネガフィルム16を吸着する吸
着溝962の間で、第3のフィルム搬送ユニット350
及び第4のフィルム搬送ユニット354に設けられた吸
盤360に対応する位置に溝986が穿設されている。
これらの溝986は、吸盤360の吸着面の外径寸法よ
り長くされており、また、隣接する吸着溝960、96
2と干渉しない位置に設けられている。焼付定盤部80
0では、ネガフィルム16を焼付定盤812に配置した
状態でPS版18の排出が可能となっており、PS版1
8を焼付定盤812上から排出した状態では、ネガフィ
ルム16を吸盤360で吸着するとき、吸盤360に押
されてネガフィルム16が焼付定盤812に密着してし
まう。このとき、溝986から入り込む空気によってネ
ガフィルム16と焼付定盤812の密着状態が生じない
ようになっている。
【0211】図36に示される如く、焼付定盤812に
は、装置前面側にピンバー990が隣接して配置されて
いる。このピンバー990には、焼付定盤812に載置
されたPS版18の上面に配置するネガフィルム16を
保持するようになっている。
【0212】図43に示される如く、ピンバー990
は、長尺で略矩形状の本体ブロック992と、本体ブロ
ック992の上面を覆うように庇部994が形成された
長尺の押圧部996とによって構成されおり、本体ブロ
ック992の長手方向が焼付装置の左右方向に沿って配
設されている。
【0213】本体ブロック992の上面には、焼付定盤
812と反対側の端部に長手方向に沿って長尺矩形状の
押上板998が上下動可能に配設され、押上板998の
焼付定盤812側には、上方に向けて開口された溝10
00を備えた溝部1002が形成されている。
【0214】この本体ブロック992には、長手方向の
中央部に固定ピン1004が立設されており、固定ピン
1004の長手方向に沿った両側に流しピン1006が
立設されている。これらの固定ピン1004及び流しピ
ン1006は、押上板998を貫通して上方へ突出され
ている。固定ピン1004及び流しピン1006の軸心
(中心軸)の間隔寸法は、ネガフィルム16に位置決め
用パンチ孔穿設部200で穿設されパンチ孔16A、1
6Bの間隔寸法と同一とされ、焼付定盤812に載置さ
たネガフィルム16のパンチ孔16A、16Bに固定ピ
ン1004及び流しピン1006が各々挿入されるよう
になっている。
【0215】本体ブロック992の中央部下面には、シ
リンダ1008が配設されており、このシリンダ100
8の下方へ向けられたロッド1008Aの先端には、支
持バー1010の中間部が連結されている。この支持バ
ー1010の両端部には、ガイドシャフト1012の一
端が連結されており、これらのガイドシャフト1012
の先端部は、シリンダ1008のロッド1008Aと平
行に上方へ向けられて本体ブロック992を貫通して、
押上板998に連結されている。このため、シリンダ1
008の駆動によってロッド1008Aが伸長された場
合に、本体ブロック992に押上板998が嵌合され、
ロッド1008Aが収縮された場合に、押上板998が
本体ブロック992に対して上方に相対移動して、押上
板998から固定ピン1004及び流しピン1006が
抜き出されるようになっている。
【0216】パンチ孔16A、16Bに固定ピン100
4及び流しピン1006が挿入された状態で押上板99
8を上方移動させることにより、ネガフィルム16の端
部が上昇されて、パンチ孔16A、16Bから固定ピン
1004及び流しピン1006が抜き出されて、ピンバ
ー990からネガフィルム16が離脱される。
【0217】本体ブロック998の下面には、シリンダ
1008に隣接してシリンダ1014が配設されてい
る。このシリンダ1014のロッド1014Aは、焼付
定盤812と反対方向へ伸長するように配設されてお
り、先端には、押圧部998の下方に配設された長尺略
平板上の移動ブラケット1016の中央部下端に配設さ
れたブラケット1018に連結されている。また、本体
ブロック992の下面には、シリンダ1014の両側に
焼付定盤812と反対方向へ突設されたガイドレール1
020が取り付けられており、これらのガイドレール1
020には、移動ブラケット1016の両端部下面に突
設されたスライダー1016Aが摺動可能に係合されて
いる。このため、シリンダ1014のロッド1014A
が伸長した場合、移動ブラケット1016がガイドレー
ル1020に沿って焼付定盤812と反対側へ本体ブロ
ック992と相対移動される。
【0218】移動ブラケット1016の中央部下面に
は、シリンダ1022が配設されており、このシリンダ
1022のロッド1022Aは、移動ブラケット101
6を貫通して、先端が押圧部996に連結されている。
また、移動ブラケット1016の両端部には、上下方向
に沿って配設されたガイドシャフト1024が備えられ
ている。これらのガイドシャフト1024の中間部は、
移動ブラケット1016に配設されたスライド軸受10
26に摺動可能に挿入されており、上端には、押圧部9
96が連結されている。このため、シリンダ1022の
ロッド1022Aが伸長した場合、押圧部996が移動
ブラケット1016に対して上方へ相対移動される。
【0219】押圧部996の両端部下面には、短いレー
ル上の突出部1028が形成されている。この突出部1
028内には、シリンダ1030のロッド1030Aの
先端が係合されるようになっている。シリンダ1030
は、本体ブロック992の下面に取り付けられたブラケ
ット1030Bに配設されており、庇部994が本体ブ
ロック992の上方に位置した状態で突出部1028と
ロッド1030Aの先端とが係合可能となっており、突
出部1028とロッド1030Aとの係合状態でシリン
ダ1030を駆動して、移動ブラケット1016と共に
押圧部996を焼付定盤812と反対方向へ移動させる
と、ロッド1030Aの先端が突出部1028から離脱
される。
【0220】ロッド1030Aの先端と突出部1028
とが係合状態で、ロッド1030Aを下方へ引き下げる
ことにより、押圧部996が下降して庇部994が押上
板998の上面及び溝部1002に当接してこれらを覆
うようになっている。なお、本体ブロック992の両端
部下側には、ガイド992Aが配設されており、押圧部
996の両端には、ガイド992Aに対向するローラ9
96Aが配設されている。シリンダ1030の駆動によ
ってガイド992Aにローラ996Aが当接されて、押
圧部996が下降する際に僅かに押圧部996を焼付定
盤812と反対側へ引くようになっており、これによっ
て、庇部994と本体ブロック992との間で確実にネ
ガフィルム16を挟持するようになっている。
【0221】また、溝1000には、ゴム等の弾性体で
形成され一端が閉塞された空気管1032が嵌合されて
おり、この空気管1032には図示しないエアー供給手
段が連結されている。空気管1032は、収縮状態で溝
1000内に収容されており、エアーが供給されと拡張
して外周部の一部が溝1000から突出するようになっ
ている。これによって、ネガフィルム16の端部が庇部
994の下面に押圧されてネガフィルム16がピンバー
990に保持される。
【0222】ピンバー990の下方には、ピンバー99
0の焼付定盤812に対しての相対位置を移動させる移
動機構部1034が配設されている。図44に示される
如く、ピンバー990の本体ブロック992の下面で略
流しピン1006の下方の位置には、ブロック1036
A、1036Bが配設されている。ブロック1036A
は、第1の移動ベース1038に回転可能に支持されて
いる。また、ブロック1036Bの下面には、スライダ
1036Cが配設されており、ブロック1036Bとス
ライダ1036Cとは、互いに相対回転可能とされてい
る。このスライダ1036Cは、第2の移動ベース10
40の上面に焼付定盤812側に向けられたガイドレー
ル1040Aに摺動可能に係合されており、これによっ
て、ブロック1036Bが第2の移動ベース1040に
支持されている。
【0223】第1の及び第2の移動ベース1038、1
040の下方にはサブベース1042が配設されてい
る。サブベース1042は、略長尺矩形状の平板とさ
れ、長手方向が隣接する焼付定盤812の端部に沿って
配設されている。第1及び第2の移動ベース1038、
1040とサブベース1042との間には、各々一対の
ガイドレール1044及びガイドレール1044と平行
に配設されたボールネジ1046が設けられている。こ
れらは、サブベース1042の長手方向と直交する方向
に沿って配設されている。
【0224】第1及び第2の移動ベース1038、10
40の各々の下面には、ガイドレール1044に摺動可
能に係合されたスライダ1044Aが配設され、また、
ボールネジ1046の中間部に螺合された駆動ブロック
1048が取り付けられている。駆動ブロック1048
は、ボールネジ1046の回転によって螺合位置をボー
ルネジ1046の軸方向に沿って相対的に移動される。
ボールネジ1046の一端には、ボールネジ1046を
回転させるパルスモータ1050が設けられており、他
端には、ボールネジ1046の回転量を検出するロータ
リーエンコーダ1052が配設されている。駆動ブロッ
ク1048はボールネジ1046の回転によって螺合位
置を移動し、この移動量をロータリーエンコーダ105
2によって検出することができる。
【0225】このため、第1及び第2の移動ベース10
38、1040は、おのおのパルスモータ1050の駆
動によって個々に焼付定盤812の接離方向に沿って移
動されるようになっており、各々の移動量が異なった場
合、ピンバー990は一方の流しピン1006を中心に
他方が相対回転される。
【0226】サブベース1042の下方には、図示しな
い装置本体のフレームに取り付けられた略矩形状平板の
メインベース1054が配設されている。メインベース
1054には、サブベース1042の幅方向の端部下方
に対向されサブベース1042の長手方向に沿ってガイ
ドレール1056が配設されている。サブベース104
2の長手方向の両端部には、ガイドレール1056に摺
動可能に係合されたスライダー1042Aが取り付けら
れており、これによって、サブベース1042がメイン
ベース1050に対して相対移動可能に支持されてい
る。
【0227】ガイドレール1056の間には、ガイドレ
ール1056と平行にボールネジ1058が配設されて
いる。このボールネジ1058の軸方向の両端部は、メ
インベース1054に回転可能に支持されている。
【0228】ボールネジ1058の一端には、ボールネ
ジ1058を回転駆動するパルスモータ1060が連結
されており、他端には、ボールネジ1058の回転量を
検出するロータリーエンコーダ1062が連結されてい
る。また、ボールネジ1058の中間部には、サブベー
ス1042の下面に取り付けられた駆動ブロック106
4が螺合されている、駆動ブロック1064は、ボール
ネジ1058の回転によって螺合位置をボールネジ10
58の軸方向に沿って相対移動するようになっており、
この駆動ブロック1064の相対移動によって、サブフ
レーム1042がガイドレール1056に沿ってメイン
ベース1054に対して相対移動される。このサブフレ
ーム1042のメインベース1054に対する相対移動
によって、ピンバー992が、隣接する焼付定盤812
の端部に沿って移動される。
【0229】このため、ピンバー990は、移動機構部
1034のパルスモータ1050、1060の駆動によ
って、焼付定盤812に対してX−Y−θ方向へ移動可
能となっている。このピンバー990の移動によって、
ピンバー990が保持するネガフィルム16の画像部分
が焼付定盤812に対しての位置が変えられるようにな
っている。これらのパルスモータ1050、1060の
駆動は制御装置700からの入力に応じて正確に行われ
る。
【0230】図45に示される如く、焼付定盤部812
には、ピンバー990の焼付定盤812と反対側に小定
盤1066が配置されている。この小定盤1066上に
は、スクイズユニット1068が配設されている。スク
イズユニット1068は、軸方向がピンバー990の長
手方向に沿って配置されたスクイズローラ1070を備
えており、露光の際、PS版18及びネガフィルム16
を覆う透明のオーバーレイシート1072の長手方向の
中間部が巻き掛けられている。オーバーレイシート10
72の長手方向の一端は、小定盤1066のピンバー9
90と反対側の端部に固定されており、他端は、スクイ
ズユニット1060から上方に引き出され、先端には連
結バー1072Aが取り付けられている。この連結バー
1072Aのピンバー990の長手方向に沿った両端に
は、ワイヤ1074の一端が接続されている。
【0231】ワイヤ1074の他端は、上方の滑車10
76Aに巻き掛けられて、略水平にPS版排出部600
側に引き出されている。また、焼付定盤812のPS版
排出部600側の端部上方には、滑車1076Bが配設
され、この滑車1076Bの下方には、重り1078が
取り付けられた滑車1078Cが配設されている。ワイ
ヤ1074の先端部は、滑車1076Bと滑車1076
Cとの間に複数回(例えば3回)巻き掛けられて滑車1
076Cに接続されて滑車1076Cが吊り下げられて
いる。
【0232】スクイズローラ1070は、軸方向の中間
部でオーバーレイシート1072が接触する部分がゴム
等の弾性体で形成され、軸方向の両端部が金属製のロー
ラとされている。この金属部分は、ピンバー990の長
手方向の両端部に設けられたカム1080(図45では
一方のみ図示)に対向されている。カム1080は、上
面がピンバー990を跨ぐように形成されており、スク
イズユニット1068がピンバー990の上方を通過す
るとき、スクイズローラ1070の金属部分がカム10
80に案内され、スクイズユニット1068がピンバー
990を乗り越えるように移動し、ピンバー990とス
クイズユニット1068が干渉しないようになってい
る。
【0233】小定盤1066の上方及び焼付定盤812
の小定盤1066と反対側の端部の上方には、スプール
1082が配置されている。これらのスプール1082
には、焼付定盤812の上方に配設されたベルト108
4が巻き掛けられている。このベルト1084の中間部
には、スクイズユニット1068に取付けられたブロッ
ク1086が連結されている。また、小定盤1066の
上方のスプール1082には、ベルト1084を駆動す
るためのモータ1088が配設されている。
【0234】このモータ1088の駆動によってスプー
ル1082が回転されてベルト1084が駆動される。
このベルト1084の駆動によってスクイズユニット1
068が小定盤1066から焼付定盤812上を移動す
るようになっている。これによって、スクイズローラ1
070が、ピンバー990の上方から焼付定盤812上
に移動して、さらに、焼付定盤812上のネガフィルム
16を押圧しながら焼付定盤812のPS版排出部60
0側の端部へ移動するようになっている。この移動によ
って、ネガフィルム16は、オーバーレイシート107
2に覆われる。このオーバーレイシート1072には、
ワイヤ1074の先端に取り付けられた重り1078に
よって一定の張力が付与されている。また、スクイズロ
ーラ1070は、図示しないばねによって焼付定盤81
2へ押し付けられるように付勢されている。このスクイ
ズローラ1070により、焼付定盤812上のネガフィ
ルム16とPS版18との間の空気が除去されると共
に、これらがオーバーレイシート1072に覆われて密
着状態となる。なお、スクイズユニット1068がPS
版排出部600側へ移動した状態では、スクイズユニッ
ト1068の近傍に前記連結バー1072Aが位置さ
れ、オーバーレイシート1072が、光源ユニット80
2と干渉しないようになている。また、ピンバー990
の上方には、ターンローラ1080が配設されており、
ワイヤ1074がこのターンローラ1080に巻き掛け
られるようになっている。
【0235】なお、ネガフィルム16をスクイズしてP
S版18の表面に密着させる際、ネガフィルム16を吸
着保持している吸着溝964に供給される負圧は、一時
的に低下されて、スクイズ終了後に再度所定の吸着力で
ネガフィルム16を吸着するようになっている。
【0236】焼付定盤部800では、焼付定盤812上
でPS版18、ネガフィルム16及びオーバーレイシー
ト1072が3層に重ねられた状態で、前記光源フード
802を下降させて、光源806Bから照射される光に
よって、フィルム16に記録された透過画像をPS版1
8の感光面に焼付けるようになっている。
【0237】ネガフィルム16に記録された画像のPS
版18への焼付け作業は、PS版18の天側の画像焼付
領域と地側の画像焼付領域の2回行われ、焼付けが終了
したPS版18は、第2のパンチ部810の移動パンチ
台924の移動によってPS版排出部600へ渡され
る。 〔制御装置700〕図46に示される如く、制御装置7
00は、各部から送られる信号を処理、演算して各部の
作動を制御するメインコントロール部712と、各部毎
のシリンダ、ロッドレスシリンダ、モータ及びエジェク
タ等を駆動させ一連の処理を行うリレー回路が組み込ま
れたシーケンス回路部714(番号の末尾の符号は、各
セクションを示す)と、露光処理を行うためのリレー回
路が組み込まれた露光処理シーケンス回路部716と、
で構成されている。
【0238】メインコントロール部712は、マイクロ
コンピュータ718を含んで構成されており、マイクロ
コンピュータ718は、CPU720、RAM722、
ROM724、入出力ポート726及びこれらを接続す
るデータバスやコントロールバス等のバス728によっ
て構成されている。
【0239】入出力ポート726には、前記操作パネル
14からの信号線が接続されている。また、入出力ポー
ト726には、前記各シーケンス回路部714及び露光
処理シーケンス回路部716との信号のやりとりを行う
ための信号線730、732が接続されている。この入
出力ポート726からは、各シーケンス回路部714及
び露光処理シーケンス回路部716に作動信号を供給す
ると共に各シーケンス回路部714及び露光処理シーケ
ンス回路部716から処理終了信号が供給されるように
なっており、各部の処理状況をメインコントロール部7
12で認識することができる。
【0240】CPU720では、供給される処理終了信
号に基づいて、次の作動セクションを選択し、選択され
たセクションに対応するシーケンス回路部714又は露
光処理シーケンス回路部716へ作動信号を供給するよ
うに制御する。
【0241】図47に示される如く、section Bのシー
ケンス回路部714Bには、シリンダ114、116、
ロッドレスシリンダ132用の電磁弁734A、734
B、734C、エジェクタ108を作動させるための電
磁弁734Dが出力基板735を介して接続されてい
る。また、シーケンス回路部714Bには、section B
の各動作のリミットを検出するセンサからの信号が入力
される入力基板733が接続されている。
【0242】図48に示される如く、section Cのシー
ケンス回路部714Cには、パルスモータ226、22
6、240を駆動させるためのドライバ736A、73
6B、736C、シリンダ256、274用の電磁弁7
38A、738B、エジェクタ208、210を作動さ
せるための電磁弁738C、738Dが出力基板739
を介して接続されている。また、シーケンス回路部71
4Cには、section Cの各動作のリミットを検出するセ
ンサからの信号が入力される入力基板737が接続され
ている。
【0243】図49に示される如く、section Dのシー
ケンス回路部714Dには、ロッドレスシリンダ31
2、シリンダ304用の電磁弁740A、740Bが出
力基板741を介して接続されている。また、シーケン
ス回路部714Dには、section Dの各動作のリミット
を検出するセンサからの信号が入力される入力基板74
3が接続されている。
【0244】図50に示される如く、section Eのシー
ケンス回路部714Eには、パルスモータ366Aを駆
動させるためのドライバ742、ロッドレスシリンダ3
76用の電磁弁744A、エジェクタ362を駆動させ
るための電磁弁744Bが出力基板745を介して接続
されている。また、シーケンス回路部714Eには、se
ction Eの各動作のリミットを検出するセンサからの信
号が入力される入力基板747が接続されている。
【0245】図51に示される如く、section Fのシー
ケンス回路部714Fには、パルスモータ366Aを駆
動させるためのドライバ746、ロッドレスシリンダ3
80用の電磁弁748A、エジェクタ362を駆動させ
るための電磁弁748Bが出力基板749を介して接続
されている。また、シーケンス回路部714Fには、se
ction Fの各動作のリミットを検出するセンサからの信
号が入力される入力基板751が接続されている。
【0246】図52に示される如く、section Jのシー
ケンス回路部714Jには、シリンダ412、補助シリ
ンダ420用の電磁弁750A、750B、モータ43
6、452を駆動させるためのドライバ752A、75
2B、エジェクタ414、426を駆動させるための電
磁弁750C、750Dが出力基板753を介して接続
されている。また、シーケンス回路部714Jには、se
ction Jの各動作のリミットを検出するセンサからの信
号が入力される入力基板755が接続されている。
【0247】図53に示される如く、section Kのシー
ケンス回路部714Kには、モータ518B、558を
駆動させるためのドライバ754A、754B、シリン
ダ530、535、536、562、ロッドレスシリン
ダ550用の電磁弁756A、756B、756C、7
56D、756Eが出力基板757を介して接続されて
いる。また、シーケンス回路部714Kには、section
Kの各動作のリミットを検出するセンサからの信号が入
力される入力基板759が接続されている。
【0248】図54に示される如く、section Lのシー
ケンス回路部714Lには、モータ616を駆動させる
ためのドライバ758、シリンダ622用の電磁弁76
0が出力基板761を介して接続されている。また、シ
ーケンス回路部714Jには、section Jの各動作のリ
ミットを検出するセンサからの信号が入力される入力基
板763が接続されている。
【0249】図55に示される如く、露光処理シーケン
ス回路部716には、光源804を点灯させるためのド
ライバ762、ファン828の駆動用のドライバ76
4、閉塞板(色玉隠し用)834を作動させるためのシ
リンダ842用の電磁弁766、光源フード806を昇
降させるためのシリンダ820用の電磁弁768が出力
基板765を介して接続されている。また、露光処理シ
ーケンス回路部716には、焼付定盤部800のの各動
作のリミットを検出するセンサからの信号が入力される
入力基板767が接続されている。
【0250】また、露光処理シーケンス回路部716に
は、光源804を点灯させるためのドライバ762、フ
ァン828の駆動用のドライバ764、閉塞板(色玉隠
し用)836を作動させるためのシリンダ842用の電
磁弁766、光源フード806を昇降させるためのシリ
ンダ820用の電磁弁768が出力基板765を介して
接続されている。また、露光処理シーケンス回路部71
6には、焼付定盤部800の各動作のリミットを検出す
るためのセンサからの信号が入力される入力基板767
が接続されている。
【0251】また、露光処理用シーケンス回路部716
では、PS版18の第1のパンチ部808、焼付定盤部
800及び第2のパンチ部810への位置決め、ネガフ
ィルム16の焼付定盤部800への位置決め保持も制御
される。
【0252】出力基板765には、PS版18を焼付定
盤部800と第1のパンチ部808との間で位置決めす
るためのエアーシリンダ876用の電磁弁781、エア
ーシリンダ900用の電磁弁782、エアーシリンダ9
18、920用の電磁弁783A、783Bが接続さ
れ、第1のパンチ部808からPS版18を第2のパン
チ部810へ送り出すエアーシリンダ886用の電磁弁
784、第1のパンチ部808のパンチャー852を作
動させる電磁弁785が接続されている。
【0253】また、出力基板765には、焼付定盤部8
00と第2のパンチ部810との間で位置決めするため
の、エアーシリンダ876用の電磁弁786、エアーシ
リンダ900用の電磁弁787、エアーシリンダ950
用の電磁弁788が、接続され、パンチャー928を作
動させる電磁弁789、PS版18を第2のパンチ部8
10から送り出すロッドレスシリンダ936用の電磁弁
790、ホルダ958用の電磁弁791が接続されてい
る。
【0254】焼付定盤部800では、出力基板765に
PS版18を吸着する吸着溝960、962用の電磁弁
792、ネガフィルム16を吸着する吸着溝964用の
電磁弁970、972A、972B、オーバーレイシー
ト1072を吸着する吸着溝984用の電磁弁793、
ピンバー990のエアーシリンダ1008、1014、
1022、1030、1032用の電磁弁794A、7
94B、794C、794D、794Eが接続されてい
る。また、ピンバー990を移動させるためのパルスモ
ータ1050、1060を駆動するドライバ795A、
795B、795Cが接続されている。
【0255】ここで、各セクション(以下、section B
を例にとり説明する。)の実際のセンサの配線は、図5
6に示される如く、前記入力基板733とシーケンス回
路部714とは、複数の信号線が束ねられたケーブル7
70によって接続されている。また、この入力基板73
3には、電源ユニット772がケーブル774を介して
接続されている。
【0256】このため、入力基板733には、センサの
出力信号に必要な電源線と信号をシーケンス回路部71
4Bへ供給する信号線とが集中配線される。
【0257】入力基板733には、複数(本実施例で
は、2個)の中継基板776がそれぞれケーブル778
を介して接続されている。
【0258】中継基板776には、入力端子部776A
が設けられ、各センサからの信号線た端部に設けられた
コネクタ780の接続部とされている。ここで、センサ
がコネクタ780を介して入力端子部776Aに接続さ
れることにより、電源線と信号線を併せて接続すること
ができることになる。
【0259】従って、センサとシーケンス回路部714
Bとの間、センサと電源ユニット772との間をそれぞ
れ別個の配線を施す必要がなくなり、配線本数の減少を
図ることができる。
【0260】また、各センサで生じるノイズによる誤動
作防止用のコンデンサ(図示省略)は、入力基板733
内に設けられており、複数のセンサで共有されている。
なお、前記ケーブル770、778は、予め複数の信号
線が収容されて絶縁部材で被覆されたキャプタイヤや別
部材で複数の信号線を束ねたハーネス等が適用可能であ
る。
【0261】以下に本実施例の作用を説明する。最初
に、図57乃至図59に示されるフローチャート、図6
0及び図61に示されるタイムチャートに従い、メイン
コントロール部712における全体の処理の流れを説明
する。なお、図60は、ネガフィルム16をPS版18
と共に1枚毎に交換するときのタイムチャートを示し、
図61はネガフィルム16を交換しないで同一画像を複
数のPS版18に焼付けるときのタイムチャートを示
す。また、図60及び図61において矢印の番号は、各
フローチャートのステップ番号に相当する。
【0262】図57に示されるメインルーチンにおい
て、ステップ1100では、フラグ(FL1 〜FL7
をリセット(0)し、ステップ1102へ移行する。ス
テップ1102では、処理条件が設定される。すなわ
ち、露光量、通常/スプリットラン処理、サイズ、ネガ
/ポジ、処理枚数等の処理に必要な条件を操作パネル1
4上の操作部で操作する。
【0263】操作パネル14での処理条件の設定が終了
すると、ステップ1102からステップ1104へ移行
して、スタートボタンが操作されたか否が判断され、肯
定判定された場合は、ステップ1106へ移行してsect
ion Bを作動させるための作動信号を出力する。この作
動信号の出力に基づいてsection Bでは、section Aに
配置されたトレイ24から最上層のネガフィルム16を
取り出して位置決め用定盤202へ搬送する。このsect
ion Bの詳細な流れは、図62を用いて後述する。
【0264】次のステッ1108では、section Jを作
動させるための作動信号を出力する。この作動信号の出
力に基づいてsection Jでは、section Hに配置されて
いるスキッド32から最上層のPS版18を取り出して
搬送方向反転部500方向へ搬送する。このsection J
の詳細な流れは、図67を用いて後述する。
【0265】ステップ1110では、各部の処理状況の
確認を行い、現在の処理状況に応じて各部の作動を制御
する。このステップ1110で、焼付定盤812上への
PS版18及びネガフィルム16の位置決めが完了する
と、ステップ1112へ移行する。ステップ1112で
は、露光処理がなされ、次いでステップ1114でネガ
フィルム16の交換要求の有無を判断する。ここで、否
定判定、すなわちネガフィルム16の交換が不要の場合
は、ステップ1116へ移行してフラグFL9をセット
し、ステップ1118へ移行する。また、ステップ11
14で肯定判定、すなわち、ネガフィルム16の交換が
必要な場合は、ステップ1114からステップ1120
へ移行してsection Lを作動させるための作動信号を出
力し、ステップ1122でPS版18の排出が完了した
ことが判断されると、ステップ1124でsection Fを
作動させるための作動信号を出力し、次いでステップ1
125でフラグFL9 をリセットした後、ステップ11
18へ移行する。この作動信号に基づいてsection Fで
は、焼付定盤812上に配置されているネガフィルム1
6を排出部28へ搬送する。このsection Fの詳細な流
れは、図66を用いて後述する。
【0266】次のステップ1118では、処理が継続中
であるか否かが判断され、何れかのセクションで処理さ
れている場合は、ステップ1112へ移行し、何れのセ
クションでも処理がされていない場合は、ステップ11
5で焼付定盤812上のPS版18を排出するためにse
ction Lを作動させるための信号を出力し、次のステッ
プ117でステップ115での処理が終了したことが確
認された後にステップ119でネガフィルム16を排出
するためにsection Fを作動させる信号を出力して、処
理は終了する。
【0267】次に、図60において、前記ステップ11
10の処理状況確認ルーチンを説明する。
【0268】ステップ1126では、フラグFL1 がセ
ット(1)されているか否かが判断され、否定判定の場
合は、ステップ1128へ移行してsection Bの処理終
了信号が入力されているか否かが判断される。なお、以
下に示す各セクションの処理終了信号も含め、このsect
ion Bの処理終了信号は次の動作が始まるまで継続して
出力される。
【0269】ここで、否定判定の場合は、section Bが
作動前又は処理中であると判断され、ステップ1130
へ移行する。なお、ステップ1126で肯定判定された
場合、section Bの処理終了信号に基づいて次の作動を
指示した後であると判断され、ステップ1128を飛び
越してこのステップ1130へ移行する。
【0270】また、ステップ1128で肯定判定される
と、section Bでの処理が終了したと判断され、ステッ
プ1132へ移行してフラグFL1 をセットした後、ス
テップ1134で、section Cを作動させるための作動
信号を出力する。この作動信号に基づいてsection Cで
は、ネガフィルム16の所定位置へ焼付定盤812での
位置決め用パンチ孔を穿設する。このsection Cの詳細
な流れは、図63を用いて後述する。
【0271】次のステップ1136ではフラグFL2
リセットした後、ステップ1126へ移行する。
【0272】ステップ1130では、フラグFL2 がセ
ット(1)されているか否かが判断され、否定判定の場
合は、ステップ1138へ移行してsection Cの処理終
了信号が入力されているか否かが判断される。ここで、
否定判定の場合は、sectionCが作動前又は処理中であ
ると判断され、ステップ1140へ移行する。なお、ス
テップ1130で肯定判定された場合、section Cの処
理終了信号に基づいて次の作動を指示した後であると判
断され、ステップ1138を飛び越してこのステップ1
140へ移行する。
【0273】また、ステップ1138で肯定判定される
と、section Cでの処理が終了したと判断され、ステッ
プ1142へ移行してフラグFL2 をセットした後、ス
テップ1144で、section Eへ待機信号を出力中であ
るか否かが判断される。すなわち、section Eへ待機信
号が出力されている場合は、待機部26にネガフィルム
16が存在するため、この状態でネガフィルム16を待
機部26へ搬送すると、ネガフィルム16同士が同一の
場所でかちあうため、肯定判定された場合はステップ1
126へ移行する。また、ステップ1144で否定判
定、すなわちsection Eへの待機信号の出力が解除され
ている場合、待機部26にネガフィルム16存在しない
と判断され、ステップ1146へ移行してsection Dを
作動させるための作動信号を出力する。この作動信号に
基づいてsection Dでは、ネガフィルム16を位置決め
用定盤202から待機部26へ搬送する。このsection
Dの詳細な流れは、図64を用いて後述する。
【0274】次のステップ1148ではフラグFL3
リセットした後、ステップ1126へ移行する。
【0275】ステップ1140では、フラグFL3 がセ
ット(1)されているか否かが判断され、否定判定の場
合は、ステップ1150へ移行してsection Dの処理終
了信号が入力されているか否かが判断される。ここで、
否定判定の場合は、sectionDが作動前又は処理中であ
ると判断され、ステップ1152へ移行する。なお、ス
テップ1140で肯定判定された場合、section Dの処
理終了信号に基づいて次の作動を指示した後であると判
断され、ステップ1140を飛び越してこのステップ1
150へ移行する。
【0276】また、ステップ1150で肯定判定される
と、section Dでの処理が終了したと判断され、ステッ
プ1153でフラグFL9 がリセットされているか否
か、すなわち、ネガフィルム16の初期搬送又は交換時
の搬送であるか否かが判断され、肯定判定された場合
は、ステップ1154へ移行してフラグFL3 をセット
した後、ステップ1156で、section Eへ待機信号を
出力する。この待機信号に基づいて、section Eでは、
待機部26からネガフィルム16を持ち出して待機す
る。また、ステップ1153で否定判定された場合は、
ステップ1126へ移行する。
【0277】次のステップ1158では、フラグFL5
がセットされているか否かが判断される。このフラグF
5 はsection K、すなわち搬送方向反転部500にお
いて、PS版18の焼付定盤812への送り込みが終了
したか(フラグFL5 =1)否か(フラグFL5 =0)
を判断するためのものであり、否定判定の場合は、sect
ion Eでの待機を維持してステップ1126へ移行す
る。また、肯定判定の場合は、ステップ1162へ移行
してsection Eへの待機信号の出力を解除し、搬送信号
を出力する。この搬送信号に基づいてsection Eでは、
ネガフィルム16を待機部26から焼付定盤812へ搬
送し、焼付定盤812上の所定位置に位置決めする。こ
のsection Eの詳細な流れは、図65を用いて後述す
る。
【0278】次のステップ1164ではフラグFL2
リセットした後、ステップ1126へ移行する。
【0279】このフラグFL2 のリセットによって、前
記ステップ1130に戻ったときに否定判定され、sect
ion Dでの処理終了信号の入力の有無を判断することが
できる。すなわち、ステップ1144において、sectio
n Eの待機信号の出力が解除されているため否定判定さ
れ、section Dへ作動信号を出力することができる。従
って、待機部26にネガフィルム16が存在しなくなっ
た後に、位置決め定盤202から待機部26へネガフィ
ルム16を搬送するため、ネガフィルム16同士の干渉
はない。
【0280】また、ステップ1160において肯定判
定、すなわち現在焼付定盤812上にあるネガフィルム
16を継続して使用する場合は、ステップ1162、1
164を飛び越してステップ1126へ移行する。
【0281】ステップ1152では、フラグFL4 がセ
ット(1)されているか否かが判断され、否定判定の場
合は、ステップ1166へ移行してsection Jの処理終
了信号が入力されているか否かが判断される。ここで、
否定判定の場合は、sectionJが作動前又は処理中であ
ると判断され、ステップ1168へ移行する。なお、ス
テップ1166で肯定判定された場合、section Jの処
理終了信号に基づいて次の作動を指示した後であると判
断され、ステップ1166を飛び越してこのステップ1
168へ移行する。
【0282】また、ステップ1166で肯定判定される
と、section Jでの処理が終了したと判断され、ステッ
プ1170でフラグFL5 がセットされているか否かが
判断される。ここで、肯定判定の場合は、露光前のPS
版18が焼付定盤812上に存在すると判断され、ステ
ップ1166へ移行する。また、否定判定された場合
は、露光後のPS版812が焼付定盤812上に存在す
ると判断され、ステップ1172へ移行する。
【0283】ステップ1172では、フラグFL7 がセ
ットされているか否かが判断される。このフラグFL7
は露光処理中のみリセットされるフラグである。
【0284】ステップ1172で否定判定、すなわち露
光前或いは露光中であると判断されると、焼付定盤81
2上へPS版18を送り込むことはできないので、ステ
ップ1126へ移行する。また、ステップ1172で肯
定判定されると、露光処理が終了し、ネガフィルム16
が排出されたと判断され、ステップ1174へ移行して
フラグFL4 をセットした後、ステップ1176でsect
ion Lを作動させるための信号を出力する。section L
では、この作動信号に基づいて焼付定盤812上から焼
付が終了したPS版18を排出する。このsection Lの
詳細な流れは、図69を用いて後述する。
【0285】次のステップ1178では、section Kを
作動させるための作動信号を出力し、次いでステップ1
180でフラグFL5 をリセットしてステップ1126
へ移行する。このsection Kでは、焼付定盤812上へ
PS版18を送り込む。このsection Kの詳細な流れ
は、図68を用いて後述する。
【0286】ここで、上記section Lとsection Kとは
ほぼ同時に処理されることになり、これにより、焼付定
盤812上から焼付が終了したPS版18を排出しなが
ら、新たなPS版18が供給され、処理速度が短縮され
る。
【0287】ステップ1168では、フラグFL5 がセ
ット(1)されているか否かが判断され、否定判定の場
合は、ステップ1184へ移行してsection Kの処理終
了信号が入力されているか否かが判断される。すなわ
ち、焼付定盤812上にPS版18が存在するか否かが
判断される。ここで、否定判定の場合は、section Kが
作動前又は処理中であり、PS版18が存在していない
と判断され、ステップ1186へ移行する。なお、ステ
ップ1168で肯定判定された場合、section Kの処理
終了信号に基づいて次の作動を指示した後であると判断
され、ステップ1184を飛び越してこのステップ11
86へ移行する。
【0288】また、ステップ1184で肯定判定される
と、ステップ1187へ移行して焼付定盤812上のP
S版18が処理前のものか否かが判断され、肯定判定、
すなわち処理前のものであると判定された場合は、ステ
ップ1188へ移行する。また、否定判定された場合
は、処理済のものであり排出する必要があると判断さ
れ、ステップ1126へ移行する。
【0289】ステップ1188では、フラグFL5 をセ
ットし、次いでステップ1190でフラグFL3 をリセ
ットする。
【0290】次のステップ1192では、PS版18の
搬送要求の有無を判断し、搬送要求有りの場合は、ステ
ップ1194へ移行して次のPS版18をスキッド30
から取り出すために、section Jを作動させるための信
号を出力し、次いでステップ1196でフラグFL4
リセットして、ステップ1126へ移行する。また、ス
テップ1192で搬送要求無しの場合は、新たなPS版
18をスキッド30から取り出す必要がないと判断さ
れ、ステップ1194、1196を飛び越してステップ
1126へ移行する。
【0291】ステップ1186では、section Eの処理
終了信号が入力されているか否かが判断される。すなわ
ち、ネガフィルム16が焼付定盤812上に存在してい
るか否かが判断される。ここで、否定判定の場合は、se
ction Eが作動前又は処理中であると判断され、ステッ
プ1126へ移行する。なお、ステップ1186で肯定
判定された場合、section Eの処理終了信号に基づいて
次の作動を指示した後であると判断され、ステップ11
98へ移行してネガフィルム16の搬送要求の有無を判
断する。
【0292】このステップ1198で搬送要求有りと判
断された場合は、次のネガフィルム16をトレイ24か
ら取り出すために、ステップ1200へ移行してsectio
n Bを作動させるための信号を出力し、次いでステップ
1202へ移行してフラグFL1 をリセットした後、メ
インルーチンへリターンする。
【0293】このように、本実施例では、各部の処理状
況を各シーケンス回路部714及び露光処理シーケンス
回路部716からの処理終了信号の入力によって認識
し、次に作動させるセクションを選択して、作動信号を
出力するようにしたので、各セクションでのネガフィル
ム16又はPS版18同士、或いは焼付定盤812上で
のPS版18の搬送とネガフィルム16の搬送とのタイ
ミングを管理することができる。
【0294】次に、図59フローチャートに従い、メイ
ンルーチンのステップ1112の露光制御を説明する。
【0295】ステップ1204では、フラッグFL5
リセットして、焼付定盤部800に次のPS版18を送
り込む準備を行うための作動信号を送る。また、ステッ
プ1206では、フラッグFL7 をセットして、焼付定
盤部800が作動中であることを出力する。
【0296】次にステップ1208では、焼付定盤部8
00に送り込まれているネガフィルム16をピンバー9
90によって保持する。焼付定盤部800に送り込まれ
ているネガフィルムは、焼付定盤812の上面に載置さ
れたPS版18の上に置かれており、ネガフィルム16
のパンチ孔16A、16Bには、ピンバー990の固定
ピン1004、流しピン1006が挿入された状態とな
っており、押圧部996の庇部994は、本体ブロック
992の上方から退避した状態となっている。
【0297】この状態からシリンダ1014を駆動させ
て、庇部994を本体ブロック992の上方へ移動さ
せ、さらにシリンダ1030を駆動させて、庇部994
を下降させてネガフィルム16を本体ブロック992
(溝部1002と押上板998との間で挟持する。これ
と共に、溝1000に配置された空気管1032にエア
ーを供給して空気管1032を膨張させて、ネガフィル
ム16を庇部994へ押圧する。これによって、ピンバ
ー990にネガフィルム16が保持される。
【0298】なお、ピンバー990は、移動機構部10
34によって、予め設定された位置に移動させている。
このピンバー990の移動位置は、例えば、本実施例に
適用した版材焼付装置10を複数台平行運転させた場
合、版材焼付装置10の相互の間の誤差を解消するよう
にする、いわゆる、機差の調節を行う。
【0299】次のステップ1210では、第1のパンチ
部808と焼付定盤部800との間に掛け渡された状態
で配置されているPS版18の位置決めを行う。第1の
パンチ部808では、パンチ台850のピンローラ87
2、874を突出させ、焼付定盤部800では、焼付定
盤812上にピンローラ892とプッシャー908のピ
ンローラ910を突出させる。この後、焼付定盤812
とパンチ台850との間に配置されたプッシャー898
によってPS版18を幅方向に沿って押圧してピンロー
ラ872、892へ当接させる。また、プッシャー90
8は、シリンダ920によってピンローラ910をPS
版18の長手方向に沿って押圧してピンローラ974へ
当接させる。
【0300】これによって、PS版18は、パンチ台8
50及び焼付定盤812に対して位置決めされる。この
状態で、焼付定盤812の吸着溝960へ負圧を供給し
てPS版18を焼付定盤812上に吸着保持する。
【0301】次に、第1のパンチ部808では、パンチ
ャー852を作動させて、PS版18の地側の端部にパ
ンチ孔を穿設する(ステップ1212)。パンチャー8
52によって、PS版18の地側の端部には、輪転機の
版胴に版掛けするための版曲げの基準となるパンチ孔が
形成される。
【0302】ステップ1214では、焼付定盤812上
のPS版18とネガフィルム16とを密着させるスクイ
ズを行う。このスクイズ作業前に、ネガフィルム16
は、吸着溝962にエジェクター部966から負圧が供
給されて吸着される。エジェクター部966には、エア
ー供給手段からのエアーがレギュレータ968によって
減圧されて供給され、吸着力が弱められている。
【0303】小定盤1066上のスクイズユニット10
68が、モータ1088の駆動いよって移動を開始し、
カム1080によってスクイズローラ1070がピンバ
ー990を乗り越えて焼付定盤812上のネガフィルム
16を押圧し、ネガフィルム16をオーバーレイシート
1072で覆いながら移動する。これによって、ネガフ
ィルム16とPS版18との間の空気層から空気が絞り
出され、ネガフィルム16とPS版18とが密着され
る。ネガフィルム16とPS版18との間から絞り出さ
れる空気は、ネガフィルム16は吸着溝962に弱い吸
着力で保持されているため、吸着溝962の近傍の焼付
定盤812の上面とネガフィルムとの間に吸着力に抗し
て隙間を作って絞り出される。また、ネガフィルム16
は、一定の張力が付与されたオーバーレイシート107
2に覆われるため、PS版18の表面へ押し付けられ
て、表面の撓みや折れが除去される。
【0304】スクイズユニット1068が焼付定盤81
2のピンバー990と反対側へ移動すると、エジェクタ
ー部966には、レギュレータ968が切り換わり減圧
されていない一定圧力のエアーが供給され、ネガフィル
ム16は吸着溝962に強い吸着力で吸引されて保持さ
れる。また、ネガフィルム16上に展開されたオーバー
レイシート1072は、吸着溝964、984に供給さ
れる負圧によって吸引されて保持される。
【0305】スクイズが終了すると、色玉を露光するか
否かが判定される(ステップ1216)。すなわち、P
S版18の天側の画像焼付領域に焼付けを行う場合、P
S版18に色玉を焼付けておくことにより、カラー印刷
用の画像であって場合、何色の刷版であるかを後に容易
に判断することができる。なお、PS版18の地側の画
像焼付け領域で合った場合、ネガフィルムの色玉位置
が、印刷物に残るため、色玉を焼付けないようにする。
【0306】色玉を露光する場合、シリンダ842を駆
動して閉塞板834を開き、光源806Bからの光がネ
ガフィルム16の色玉領域に達するようにする(ステッ
プ1218)。
【0307】次にステップ1220、1222で露光が
行われる。光源ユニット802のシリンダ820を伸長
して光源フード806を下降させて、ネガフィルム16
の画像部分を光源フード806で覆った後、光源806
Bからの光をネガフィルム16に照射して、ネガフィル
ム16を透過した光によってPS版18が露光される。
【0308】露光が終了すると、ステップ1224で
は、シリンダ820のロッド820Aが引き込ませて、
光源フード806を上昇させる。これと共に、吸着溝9
60、962、964、984への負圧の供給を停止し
て、焼付定盤812のネガフィルム16及びPS版18
の吸着保持を解除する。
【0309】次にステップ1226では、PS版18に
天側と地側の画像焼付領域の各々に画像への露光が完了
しているかを確認する。天側にのみ焼付けがなされてい
た場合、ステップ1228へ移行して、第1のパンチ部
808から押し出して、第2のパンチ部810へPS版
18を送り込み、焼付定盤812と移動パンチ台92
4、固定パンチ台926との間にPS版18を掛け渡
す。
【0310】この後、焼付定盤812のピンローラ87
4、922及び固定パンチ台826のピンローラ944
を突出させて、プッシャー946、948によってPS
版18の位置決めを行う(ステップ1228)。
【0311】プッシャー948はPS版18を長手方向
に沿って押圧してピンローラ922へ当接させ、プッシ
ャー946はPS版18を幅方向に沿って押圧してピン
ローラ894、944へ当接させる。これによって、P
S版18の地側が焼付定盤812に対して位置決めさ
れ、また、天側の端部がパンチャー928に対して位置
決めされる。位置決めの終了後、焼付定盤812の吸着
溝960、962へ負圧を供給して焼付定盤812上に
PS版18を保持する。
【0312】位置決めされたPS版18には、パンチャ
ー928によって天側の端部に版曲げの基準となるパン
チ孔(丸孔と角孔)を穿設する(ステップ1230)。
【0313】また焼付定盤812上に地側の画像焼付領
域が位置決めされたPS版18は、ステップ1214で
スクイズされた後、露光が行われる(ステップ1216
〜ステップ1224)。なお、地側の画像焼付領域を露
光する場合、色玉を焼付けないように、閉塞板834が
閉られる(ステップ1216での判断)。
【0314】PS版18は、一直線に配置されたピンロ
ーラ874、892、894、944によって幅方向の
位置決めが行われ、天側と地側の画像がPS版18の幅
方向に沿ってずれることがない。
【0315】PS版18は、2画像分の露光が完了する
と、焼付定盤812から排出される。焼付定盤812の
PS版18の吸着保持が解除されると、移動パンチ台9
24のホルダ958が作動してPS版18の幅方向の端
部を把持する。この後移動パンチ台924は駆動部94
0のロッドレスシリンダ936の駆動によって、PS版
18をPS版排出部600へ送り出す。ホルダ958
は、PS版18の幅方向で反対側の端部が、PS版排出
部600のローラへ当接して挟持されると、PS版18
の把持を解除して、移動パンチ台924が待機位置へ戻
る。
【0316】また、ステップ1234では、ネガフィル
ムの交換を行うか否かを確認する。ネガフィルム16の
交換を行う場合、ピンバー990によるネガフィルム1
6の保持を解除する(ステップ1236)。
【0317】この作業は、ピンバー990の空気管10
32へのエアーの供給を解除して空気管1032を収縮
させる。また、シリンダ1022を駆動させて庇部99
4を上方へ移動させた後、シリンダ1014によって庇
部994をネガフィルム16の端部上方から退避させ
る。さらに、シリンダ1008によって押上板998を
本体ブロック992の上方へ移動させる。これによっ
て、ネガフィルム16のパンチ孔16A、16B近傍の
端部が押し上げられて、固定ピン1004、流しピン1
006をパンチ孔16A、16Bから引き抜く。これに
よって、ネガフィルム16のピンバー990による保持
が解除される。
【0318】ステップ1238では、フラッグFL7
リセットして、焼付定盤部800での処理が終了したこ
とを告知している。
【0319】次に各セクション毎の処理を詳細に説明す
る。トレイ24に複数のネガフィルム16を装填し、こ
のトレイ24を第1及び第2のガイドレール36、40
に沿って装置内方へと送り込む。この場合、第1のガイ
ドレール36のスライダ36Bが第2のガイドレール4
0の本体40Aに取付けられ、第2のガイドレール40
の本体40Aにトレイ24が取付られているため、トレ
イ24は、上面全域が装置外へ出る位置から上面全域が
装置内部へ収容される位置まで大きなストロークを得る
ことができる。従って、ネガフィルム16の装填が容易
となる。
【0320】図62には、第1のフィルム搬送ユニット
100(section B)の処理制御ルーチンが示されてい
る。トレイ24が所定の位置(図5の想像線位置)に装
填されると、メインルーチンから作動信号が入力される
ことにより(ステップ1300)、ロッドレスシリンダ
132が駆動される(ステップ1302)。このロッド
レスシリンダ132の駆動によって吸盤支持ボード10
2がトレイ24上へ配置され、次のステップ1304へ
移行する。
【0321】ステップ1304では、シリンダ114の
ロッド114Aが伸長されることにより、吸盤支持ボー
ド102が大きく下降される。この下降によって吸盤1
04が最上層のネガフィルム16面に接触され、この状
態でエジェクタ108を作動させることにより(ステッ
プ1306)、ネガフィルム16を吸盤104に吸着す
ることができる。
【0322】ネガフィルム16が吸盤104に吸着され
ると、吸盤支持ボード102はシリンダ114のロッド
114Aの引き込みによって上昇し(ステップ130
8)、最上層のネガフィルム16を持ち出すことができ
る。
【0323】シリンダ114のロッド114Aの引き込
みが完了すると、吸盤支持ボード102は、ロッドレス
シリンダ132の駆動によって(ステップ1310)、
定盤202上へと至る。ここで、定盤202の高さ位置
は、前記トレイ24の装填高さよりも高く設定される
が、本実施例では、ガイド板212を設けているため、
ネガフィルム16は、このガイド板212に案内され
て、円滑に定盤202上へと至ることができる。
【0324】さらに、定盤202上に設けられた雌刃ブ
ロック248の雌刃248A上には、ガイドプレート2
62が配設されているため、雌刃ブロック248の雌刃
248Aと定盤202との間に段差があっても、ネガフ
ィルム16の先端の撓みによって、角部が雌刃248A
と干渉せず、ネガフィルム16は円滑に定盤202上を
移動する。
【0325】次のステップ1312では、シリンダ11
6のロッド116Aが伸長される。このシリンダ116
は、前記シリンダ114と同軸的に取付けられ、ロッド
114A、ロッド116Aの先端面同士が固着されてい
るため、それぞれ独立して吸盤支持ボード102を昇降
させることができる。このため、このシリンダ116の
全ストロークでネガフィルム16を定盤202の載置面
に接触させるようにしておけば、前記シリンダ114の
ロッド114Aを駆動させることなく、ネガフィルム1
6を適正な位置に下降させることができる。
【0326】シリンダ116のロッド116Aが伸長さ
れて、ネガフィルム16が定盤202上に接触される
と、ステップ1314においてエジェクタ108の作動
が停止される。これにより、ネガフィルム16は吸盤1
04から離脱され、定盤202上に載置される。ネガフ
ィルム16が載置されると、ステップ1318において
第1のフィルム搬送ユニット(section B)の処理が終
了したことを示す処理終了信号を出力する。
【0327】次に、図63に示される如く、ステップ1
350でsection Cに作動信号が入力されたことが確認
されると、ステップ1352へ移行して変数Iをリセッ
ト(0)し、ステップ1354でシリンダ274のロッ
ド274Aを伸長させる。これによって、前記ガイドプ
レート262は、シャフト268に案内されて雌刃24
8A上から退避される。
【0328】次のステップ1356では、エジェクタ2
08が作動され、移動定盤204にネガフィルム16を
吸着保持する。これにより、ネガフィルム16は、移動
定盤204と一体移動すると共に固定定盤206に対し
ては相対移動可能となる。
【0329】次のステップ1358によって密着が完了
したことが判別されると、ステップ1360へ移行し
て、スキャナー246によってネガフィルム16に記録
されているトンボ16Cの読取りを開始する。このと
き、吸盤支持ボード102が下降状態であり、軟質シー
ト110がネガフィルム16と密着されているため、ネ
ガフィルム16の浮きによる誤検出がなく、正確にトン
ボ16Cを読取ることができる。
【0330】ステップ1362では、このトンボ16C
の一端、すなわちネガフィルム16の黒色部から白抜き
部への境が検出されたか否かが判断され、否定判定の場
合は、ステップ1364へ移行してスキャナー246に
よる読取範囲をオーバーしたか否かが判断される。この
ステップ1364で否定判定された場合はステップ13
62へ移行し、以下ステップ1362で肯定判定される
か、或いはステップ1364で肯定判定されるまで、ス
テップ1362、1364を繰り返す。
【0331】ステップ1362で肯定判定されると、ス
キャナー246の読取範囲内でトンボ16Cの一端を検
出したと判断され、ステップ1366へ移行して、検出
したときの位置データAを取り込み、ステップ1368
へ移行する。
【0332】ステップ1368では、トンボ16Cの他
端、すなわちネガフィルム16の白抜き部から黒色部へ
の境が検出されたか否かが判断され、否定判定の場合
は、ステップ1370へ移行してスキャナー246によ
る読取範囲をオーバーしたか否かが判断される。このス
テップ1370で否定判定された場合はステップ136
8へ移行し、以下ステップ1368で肯定判定される
か、或いはステップ1370で肯定判定されるまで、ス
テップ1368、1370を繰り返す。
【0333】ステップ1364で肯定判定、或いはステ
ップ1370で肯定判定された場合は、ステップ137
2へ移行して、変数Iをインクリメントして、次いでス
テップ1374でこの変数Iが3以上か否かが判断さ
れ、否定判定の場合は、再トライのためにステップ13
60へ移行する。また、肯定判定された場合、3回行っ
てもトンボ16Cが検出できないのは、スキャナー24
6の故障等が考えられるため、ステップ1376へ移行
してアラームや表示等のエラー処理を行って、このルー
チンを終了させる。
【0334】前記ステップ1368で肯定判定される
と、スキャナー246の読取範囲内でトンボ16Cの他
端を検出したと判断され、ステップ1378へ移行し
て、検出した時の位置データBを取り込み、ステップ1
380へ移行する。
【0335】ステップ1380では、位置データA、B
の平均値が演算されることにより、トンボ16Cのセン
ターの位置データを得る。
【0336】ステップ1382では、この演算されたセ
ンターの位置データの正規のセンターに対するずれ量が
演算され、次いでステップ1384でX方向、Y方向及
びθ方向のそれぞれの補正量が演算される。次のステッ
プ1385では、シリンダ116のロッド116Aを引
込み、吸盤支持ボード102を上昇させ、ステップ13
86へ移行する。
【0337】ステップ1386では、パルスモータ22
6、226、240が前記補正量に基づいて順次作動さ
れ、移動定盤204を移動させる。この移動によって、
ネガフィルム16が固定定盤206に対して相対移動さ
れ、ネガフィルム16へのパンチ孔穿設適正位置をパン
チ孔穿設機構部250へ対向させることができる。
【0338】各パルスモータ226、226、240の
駆動によって、ネガフィルム16の位置が決められる
と、ステップ1388でエジェクタ210が作動され、
固定定盤206へもネガフィルム16が吸着保持され
る。
【0339】次のステップ1390では、シリンダ11
6のロッド116Aが再度下降して、この吸盤支持ボー
ド102の下面に取付けられた軟質シート110と、定
盤202とによってネガフィルム16が挟持される。こ
れにより、ネガフィルム16は確実に保持され浮き等が
生じなくなる。
【0340】この状態で、ステップ1392ではシリン
ダ256が駆動され、雄刃ブロック258が昇降して、
その移動中に雄刃と雌刃248Aと噛み合い、ネガフィ
ルム16にパンチ孔が穿設される。
【0341】パンチ孔が穿設されると、ステップ139
4でシリンダ116のロッド116Aが引き込み、吸盤
支持ボード102が上昇され、次いでステップ1396
でエジェクタ208、210の作動が停止され、ネガフ
ィルム16の吸着保持が解除される。
【0342】次のステップ1397では、シリンダ27
4のロッド274Aが引き込み、ガイドプレート262
を雌刃248A上に配置し、次いでステップ1398で
移動定盤202を原位置へ戻す(パルスモータ226、
226、240の駆動)。これにより、ネガフィルム1
6の位置決め用パンチ孔穿設処理が終了し、ステップ1
399で処理終了信号が出力される。
【0343】図64には、第2のフィルム搬送ユニット
300(section D)の処理フローチャートが示されて
いる。
【0344】ステップ1400でメインコントロール部
712からの作動信号の入力を確認すると、ステップ1
402へ移行してロッドレスシリンダ312を駆動させ
る。これにより、L字ブラケット306が移動し、挟持
爪302がフィルム挟持位置へ移動される。このフィル
ム挟持位置は、前記固定定盤206の端部に設けられた
切欠部206Eとされているため、挟持爪302の一対
の接触片はそれぞれネガフィルム16の表裏面と対向さ
れることになる。
【0345】ここで、ステップ1404においてシリン
ダ304が駆動されることにより、一対の接触片が接近
する方向へ移動し、ネガフィルム16を挟持する。
【0346】挟持爪302によるネガフィルム16の挟
持が完了すると、ステップ1406で、ロッドレスシリ
ンダ312が駆動され、L字ブラケット306が移動
し、挟持爪302が待機部26へ移動する。このとき、
ネガフィルム16は挟持爪302に引っ張られるように
支持プレート314に支持されながら移動され、待機部
26へ配置される。従って、ネガフィルム16は、定盤
202上でX−Y−θ方向に位置調整された状態のまま
平行移動され、待機部26での位置ずれを減少すること
ができる。また、挟持爪30を移動させる構造が簡単で
あり、軽量化を図ることができる。
【0347】ネガフィルム16が待機部26へ移動され
ると、シリンダ304の駆動が解除され、挟持爪302
の一対の接触片によるネガフィルム16の挟持が解除さ
れる(ステップ1408)。これにより、ネガフィルム
16は待機部26に載置され、第2のフィルム搬送ユニ
ット300(section D)の処理が終了したことを示す
処理終了信号が出力される(ステップ1410)。
【0348】図65には、第3のフィルム搬送ユニット
350(section E)の処理フローチャートが示されて
いる。
【0349】ステップ1450において、メインコント
ロール部712からの作動信号の入力が判別されると、
ステップ1452へ移行して4個のパルスモータ366
Aが駆動される。これらのパルスモータ366Aは全て
同期がとられており、これにより吸盤支持ベース358
は待機部26上のネガフィルム16に対して平行状態を
保ちながら下降される。吸盤支持ベース358が下降さ
れて吸盤360がネガフィルム16に密着すると、ステ
ップ1454でエジェクタ362が作動され、ネガフィ
ルム16を吸盤360に吸着させる。このネガフィルム
16の吸着状態でパルスモータ366Aが駆動され、吸
盤支持ベース358は上昇される(ステップ145
6)。ここで、シャフト364が吸盤支持ベース358
の昇降時の案内シャフトとしての役目も有しているの
で、吸盤支持ベース358は円滑に昇降される。
【0350】次のステップ1458では、メインコント
ロール部712から待機信号が入力中か否かが判断さ
れ、肯定判定された場合は、この待機信号の出力解除を
待つ。ステップ1458で否定判定、すなわち、待機信
号の出力が解除されると、ステップ1460へ移行して
ロッドレスシリンダ376が駆動され、吸盤支持ベース
358がネガフィルム16を吸着保持した状態で焼付定
盤812上へと移動する。
【0351】吸盤支持ベース358が焼付定盤812上
に至ると、既に焼付定盤812上には、PS版18が載
置されているため、パルスモータ366Aの駆動によっ
て、このPS版18上にネガフィルム16が載置される
(ステップ1462)。
【0352】ここで、パルスモータ366Aの同期駆動
によってネガフィルム16が略垂直に緩やかに下降され
るため、焼付定盤812のピンバー990がパンチ孔へ
円滑に挿入される。パンチ孔にピンバー990が挿入さ
れると、エジェクタ362の作動が解除され(ステップ
1464)、次いでステップ1466でパルスモータ3
66Aの駆動によって吸盤支持ベース358は再度上昇
する。
【0353】次のステップ1468では、ロッドレスシ
リンダ376の駆動によって、吸盤支持ベース358が
待機部26へと移動され、露光処理のための遮光フード
816の移動軌跡上から退避される。
【0354】次のステップ1470では、第3のフィル
ム搬送ユニット(section D)の処理が終了したことを
示す処理終了信号が出力される。
【0355】図66には、第4のフィルム搬送ユニット
354(section F)の処理フローチャートが示されて
いる。
【0356】ステップ1472において、メインコント
ロール部712からの作動信号の入力が判別されると、
ステップ1474でロッドレスシリンダ380が駆動し
て吸盤支持ベース358が排出部28から焼付定盤81
2上へ移動される。次のステップ1476では、パルス
モータ366Aが駆動されて、吸盤支持ベース358が
下降し、吸盤360がネガフィルム16に密着され、エ
ジェクタ362が作動される(ステップ1478)。こ
のエジェクタ362の作動によって、ネガフィルム16
が吸盤360に吸着され、この状態でパルスモータ36
6Aを駆動させてネガフィルム16を吸着保持しなが
ら、吸盤支持ベース358を上昇させる(ステップ14
80)。
【0357】吸盤支持ベース358の上昇後、ステップ
1482ではロッドレスシリンダ380を駆動させて、
吸盤支持ベース358を排出部28へ移動させ、エジェ
クタ362の作動を停止することにより(ステップ14
84)、ネガフィルム16は排出部28へ載置される。
【0358】次にPS版18の搬送制御について説明す
る。PS版18は、予めスキッド32に積層された状態
で、PS版装填部34(section H)に装填される。
【0359】図67には、このPS版装填部34に装填
されたPS版18の最上層を取り出すためのPS版取出
部400(section J)の処理フローチャートが示され
ている。
【0360】ステップ1500において、メインコント
ロール部712から作動信号の入力が判別されると、ス
テップ1502へ移行して棒材440が吸盤支持フレー
ム410の移動領域438外にあるか否かが判断され、
否定判定された場合は吸盤支持フレーム410との干渉
を防止するため、ステップ1504で駆動モータ436
を駆動させ、棒材440を領域438外へ移動させ、ス
テップ1506へ移行する。
【0361】また、ステップ1502で肯定判定された
場合は、ステップ1504は飛び越してステップ150
6へ移行する。
【0362】ステップ1506では、シリンダ412の
ロッド412Aが伸長され、これによって、吸盤支持フ
レーム410が下降する。この場合、吸盤支持ベース4
10は、第1及び第2のシャフト428A、428B及
び丸ベルト432とで囲まれる空間(領域438)を通
過するため、他部材と干渉することなく、送出搬送ユニ
ット404の上方位置から下方のスキッド32へと移動
させることができる。
【0363】吸盤支持フレーム410がスキッド32に
積載されているPS版18の最上層と接触すると、ステ
ップ1508において、エジェクタ414が作動されて
この最上層のPS版18を吸着する。次いで、ステップ
1510でエジェクタ426を作動させることにより、
PS版18の角部に対応する補助吸盤424でPS版1
8を吸着する。
【0364】この状態で、補助シリンダ420のロッド
420Aを引き込むと(ステップ1512)、前記PS
版18の角部に対応する補助吸盤424が上昇し、これ
に伴ってPS版18の角部が煽られる。この煽りによっ
て、最上層のPS版18は、次層のPS版18との分離
性が良化され、シリンダ412のロッド412Aの引込
によって吸盤支持フレーム410が上昇すると(ステッ
プ1514)、吸盤408、補助吸盤424で吸着保持
された最上層のPS版18のみが取り出される。
【0365】また、この吸盤支持フレーム410の上昇
時に補助シリンダ420のロッド420Aを伸長させる
ことにより(ステップ1516)、PS版18の平面性
が回復される。
【0366】次のステップ1518では駆動モータ43
6を駆動させる。これにより、丸ベルト432が駆動を
開始し、この駆動によって棒材440が吸盤支持フレー
ム410の移動領域438を含む範囲で移動する。
【0367】ステップ1520でこの棒材440が領域
438内にきたことが確認されると、ステップ1522
へ移行して、エジェクタ414、426の作動を停止
し、PS版18の吸着保持を解除する。このとき、棒材
440が吸盤支持フレーム410の下方に位置している
ので、PS版18はこの棒材440上に支持され、中間
搬送ユニット406方向へ搬送される。
【0368】ステップ1524では、モータ452の駆
動を開始し、前記中間搬送ユニット406の丸ベルト4
46を駆動させる。これにより、PS版18は円滑に中
間搬送ユニット406へ受け渡され、登り上がりながら
搬送方向反転部500へと送り出される。搬送方向反転
部500では、載置部502が中間搬送ユニット406
の搬送経路と直線的に連続されるように傾斜されている
ため(約15°)、PS版18は円滑にこの載置部50
2に受け渡される。
【0369】次のステップ1526でPS版18の後端
が中間搬送ユニット406を通過したと判定されると、
ステップ1528へ移行してそれぞれの駆動を停止し、
ステップ1530でPS版取出部400(section J)
での処理が終了したことを示す処理終了信号を出力す
る。
【0370】ここで、中間搬送ユニット406の上方は
焼付定盤812が配設されており、複数の部品が配設さ
れている。この部品の交換や整備のためには、作業者は
狭い空間に潜り込んだり、手を延ばして作業する必要が
あった。しかし、本実施例では、この中間搬送ユニット
406の全体を退避させることができる。すなわち、支
持ブラケット445を取り外すと、中間搬送ユニット4
06は、上流側のシャフト442Aを中心に下流側のシ
ャフト442Bが下方へ旋回し、水平状態となる。この
状態で、軸447を中心に図26の矢印A方向へ回転さ
せることにより、この中間搬送ユニット406を焼付定
盤812上から退避させることができる。このため、メ
ンテナンス作業空間を得ることができ、作業者は容易に
焼付定盤812の下方で部品交換等の作業を行うことが
できる。
【0371】図68には、このPS版を焼付定盤812
へ送り出すための搬送方向反転部500(section K)
の処理フローチャートが示されている。
【0372】ステップ1550において、メインコント
ロール部712から作動信号の入力が判別されると、ス
テップ1552へ移行してシリンダ530のロッド53
0Aを引き込む。これにより、載置部502は、第3の
シャフト506Cを中心に第1のシャフト506A側が
大きく上方へ旋回され、中間搬送ユニット406から送
り込まれたPS版18の後端部が最も高位とされた傾斜
状態となる。この傾斜状態では、第1のシャフト506
A側への延長方向が焼付定盤812及び第1のパンチ部
808のパンチ台850の上面方向となる。
【0373】この場合、載置部502に取り付けられた
駆動ユニット518と対向する位置にバランサ522が
取付けられているため、フレーム本体504が捩じれる
ことはなく、安定して旋回させることができる。
【0374】次のステップ1554では、シリンダ53
0が駆動されて、PS版18の長手方向の位置が調整さ
れた後、ステップ1556で版送りローラ540が回転
中であるか否かが判断される。
【0375】ここで、シリンダ530は、低摩擦シリン
ダが適用され、供給されるPS版18のサイズに応じ
て、精密レギュレータによって圧力調整されている。こ
のため、如何なるサイズのPS版18でも、適正量かつ
変形させることなく、位置の調整を行うことができる。
【0376】版送りローラ540は、後述するPS版排
出部600と兼用されているため、回転中か否かは処理
状態によって変わる。従って、このステップ1556に
おいて回転中か否かを判断し、否定判定の場合は、ステ
ップ1558へ移行してモータ558を駆動させ、版送
りローラ540を回転させた後、ステップ1560へ移
行する。また、ステップ1556で肯定判定された場合
は、ステップ1558を飛び越してステップ1560へ
移行する。
【0377】ステップ1560では、移動ローラ部55
4が上位置にあるか否かが判断される。すなわち、焼付
定盤812へ送り込むPS版18は、大径ローラ552
Bと下側の小径ローラ552Cとの間に挟持されて搬送
されるため、否定判定された場合は、ステップ1562
でシリンダ562を駆動させて移動ローラ部554を上
位置へ移動させる。これにより、大径ローラ552Bと
下側の小径ローラ552Cとの接触点がPS版18の焼
付定盤812への送り込み経路上に配置される。
【0378】次のステップ1564では、シリンダ53
6を駆動させ、焼付定盤812方向への搬送を順方向と
した場合のPS版18の後端部を押し出す。これによ
り、PS版18の先端部が前記大径ローラ552Bと下
側の小径ローラ552Cとの間に挟持され、この大径ロ
ーラ552Bの駆動力によって、焼付定盤812方向へ
搬送される。
【0379】ここで、PS版18の後端部が版送りロー
ラ540を通過したことが確認されると(ステップ15
66)、この状態では、完全に焼付定盤812上へ至る
前にPS版18への搬送力がなくなるため、ステップ1
568へ移行してロッドレスシリンダ550を駆動させ
る。これにより、このロッドレスシリンダ550の駆動
によって移動するブラケット546の先端に取付けられ
た押込み爪542がPS版18の搬送方向へ移動してP
S版18の後端部が溝542Aに入り込み、PS版18
はこの押込み爪542によってさらに送り出され、これ
により、PS版18は確実に焼付定盤812上に載置さ
れる。
【0380】押込み爪542によるPS版18の送り込
みが終了すると、この押込み爪542が原位置に戻ると
共に、シリンダ530のロッド530Aの伸長によって
載置部502が第3のシャフト506Cを中心に第1の
シャフト506A側が下方に大きく旋回し、前記中間搬
送ユニット406の搬送経路と直線的となる位置へ戻さ
れる(ステップ1570)。
【0381】ステップ1572では、この搬送方向反転
部500(section K)での処理が終了したことを示す
処理終了信号が出力される。
【0382】図69には、このPS版を焼付定盤812
から排出するためのPS版排出部600(section L)
の処理フローチャートが示されている。
【0383】ステップ1600において、メインコント
ロール部712から作動信号の入力が判別されると、ス
テップ1602へ移行してPS版18が既に排出済か否
かが判断される。すなわち、同一のネガフィルム16を
用いて複数枚のPS版18に同一画像を焼付ける場合
は、新たなPS版18の焼付定盤812へと送り込みと
同時に焼付処理済のPS版18を排出するため、焼付処
理済のPS版18は焼付定盤812上に残されている
が、ネガフィルム16を交換する場合には、先に焼付定
盤812上のPS版18の排出させておく必要がある。
【0384】従って、ステップ1602で肯定判定され
た場合は、既にメインルーチンにおいて排出が完了して
いると判断され、このPS版排出部600(section
K)の処理をキャンセルする。
【0385】また、ステップ1602で否定判定された
場合は、PS版18が焼付定盤812上に残っていると
判断され、ステップ1604へ移行してフラグFL8
リセットした後、ステップ1606で支持部材612が
初期位置にあるか否かが判断される。ここで、否定判定
の場合は、ステップ1608でモータ616を駆動さ
せ、支持部材612が初期位置となった時点でステップ
1610へ移行してモータ616の駆動を停止させる。
【0386】次のステップ1612では、焼付処理済の
PS版18をストックするか、連続して設置された現像
装置へ直接送り込むかを判断する。これは、予め操作パ
ネル14上での操作によって定められている。
【0387】ステップ1612で否定判定された場合
は、ステップ1614でフラグFL8をセットした後、
ステップ1616へ移行する。また、肯定判定された場
合は、フラグFL8 はそのまま(リセット状態)でステ
ップ1616へ移行する。
【0388】ステップ1616では、移動ローラ部55
4が下位置にあるか否かが判断され、否定判定の場合
は、ステップ1618でシリンダ562を駆動させて移
動ローラ部554を下位置とし、次いでステップ162
0へ移行してモータ558を駆動させる。これにより、
大径ローラ552Bと上側のローラ552Aとの接触点
が焼付定盤812の上面と一致する高さとなり、版送り
ローラ540の回転が開始される。
【0389】PS版18の焼付定盤812から押し出さ
れ、先端部が大径ローラ552Bを上側の小径ローラ5
52Aとの間に挟持されると(ステップ1622)、ス
テップ1624では、シリンダ562を駆動させ、移動
ローラ部554を上位置とする。
【0390】このように、排出されるPS版18を挟持
した状態で、移動ローラ部554を上位置とするため、
この状態で大径ローラ552Bと下側のローラ552C
との間に次のPS版18を挟持して焼付定盤812へと
送り込んでも、PS版18同士が干渉することがなく、
排出と供給とを同時に行うことができる。
【0391】次のステップ1626では、フラグFL8
がセットされているか否かが判断され、否定判定の場合
は、PS版18をストックする必要があるため、ステッ
プ1628でシリンダ622のロッド622Aを伸長さ
せ、ストッパ部材624を下降させる。また、肯定判定
の場合は、現像装置へと直接送り込むため、ストッパ部
材624が退避させた状態としておく。
【0392】これにより、PS版18は支持部材612
に支持された状態で版送りローラ540から送り出され
ると、ストッパ部材624が下降されている場合には、
PS版18とストッパ部材624とが干渉し、支持部材
612のみが移動する。このため、この支持部材612
がループの下側へ回り込むと、PS版18は支持部材6
12上から落下し、取出トレイ602上に収容される。
【0393】また、ストッパ部材624が退避されてい
る状態では、PS版18は支持部材612によって搬送
され、排出口から送り出される。
【0394】ステップ1630で取出トレイ602への
収容、或いは排出口からの排出に充分な時間(所定時
間)が経過したと判断されると、ステップ1632へ移
行して、モータ616の駆動を停止させる。
【0395】以上が各部の処理の手順であり、これらの
各部の処理が上記メインコントロール部712で管理さ
れ、作動信号に基づいて作動される。このため、ネガフ
ィルム16をトレイ24上に積載し、かつPS版18を
スキッド32へ積載して、それぞれ所定の位置に装填
し、操作パネル14によって処理条件を設定することに
より、自動的にPS版18への焼付処理を行うことがで
きる。
【0396】また、本実施例では、各セクションの入力
基板(例えばsection Bの入力基板733)に電源ユニ
ット772を接続し、シーケンス回路部714Bと接続
される信号と共に中継基板776へ配線するようにした
ので、電源線と信号線とを別途配線する必要がなくな
い。
【0397】さらに、ノイズ抑制のためのコンデンサも
入力基板733内に設置して、複数の信号線で共有する
ことができ、部品点数を削減することができる。
【0398】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る原稿フィ
ルム吸着保持用吸盤の移動方法及び装置は、原稿フィル
ムを吸着保持して搬送する場合に、その吸着時及び吸着
解除時に原稿フィルムの位置ずれを防止することができ
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る版材焼付装置の外観を示す斜視
図である。
【図2】制御装置を構成する電子部品の収容配置状態を
示す斜視図である。
【図3】本実施例に係る版材焼付装置における各セクシ
ョンによるネガフィルム及びPS版の流れを示す斜視図
である。
【図4】PS版装填部及びPS版取出部の構成を示す側
面図である。
【図5】ネガフィルム装填部から位置決め用パンチ孔穿
設部までの第1のフィルム搬送ユニットを示す斜視図で
ある。
【図6】第1のフィルム搬送ユニットの吸盤支持ボード
に取付けられた吸盤の拡大図である。
【図7】第1のフィルム搬送ユニットの吸盤支持ボード
がトレイ上にきたときの正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】第1のフィルム搬送ユニットの吸盤支持ボード
が位置決め用パンチ孔穿設用定盤上にきたときの図7の
左側面図である。
【図10】位置決め用パンチ孔穿設部の定盤の平面図で
ある。
【図11】位置決め用パンチ孔穿設部の移動定盤の装置
前面から見た正面図である。
【図12】位置決め用パンチ孔穿設部の移動定盤の側面
図である。
【図13】移動定盤の斜視図である。
【図14】ネガフィルムの斜視図である。
【図15】図10のXV−XV線断面図である。
【図16】位置決め用パンチ孔穿設部の移動定盤の斜視
図である。
【図17】雌刃を隠遮するためのカバープレート近傍の
斜視図である。
【図18】図17のXVIII−XVIII線断面図で
ある。
【図19】第2のフィルム搬送ユニットの構造を示す斜
視図である。
【図20】第3のフィルム搬送ユニットの装置前面から
見た正面図である。
【図21】第3のフィルム搬送ユニットの構造を示す斜
視図である。
【図22】第3及び第4のフィルム搬送ユニットを焼付
定盤上へ駆動させるための駆動構造を示す斜視図であ
る。
【図23】光源ユニットの分解斜視図である。
【図24】光源ユニットの遮光フードに設けられた遮光
機構部の拡大斜視図である。
【図25】PS版取出部の吸着ユニットを示す正面図で
ある。
【図26】中間搬送ユニットの斜視図である。
【図27】搬送方向反転部の載置部を示す斜視図であ
る。
【図28】搬送方向反転部の載置部の平面図である。
【図29】搬送方向反転部及びPS版排出部の構成を示
す側面図である。
【図30】PS版を焼付定盤の所定位置まで押し込む押
込み爪の駆動機構を示す斜視図である。
【図31】版送りローラの側面図である。
【図32】PS版排出部の斜視図である。
【図33】第1のパンチ部を示す要部斜視図である。
【図34】第1のパンチ部を示す要部平面図である。
【図35】ピンローラを示す要部側面図である。
【図36】焼付定盤部を示す概略斜視図である。
【図37】プッシャーを示す要部斜視図である。
【図38】(A)及び(B)はプッシャーを示す要部平
面図であり、(A)はピンローラを収容した状態を示
し、(B)はプッシャーが作動した状態を示している。
【図39】第2のパンチ部を示す要部斜視図である。
【図40】第2のパンチ部を示す要部平面図である。
【図41】焼付定盤の吸着溝を示す概略平面図である。
【図42】エジェクタ部の構成を示すブロック図であ
る。
【図43】ピンバーを示す要部斜視図である。
【図44】ピンバーの移動機構部を示す要部斜視図であ
る。
【図45】スクイズユニットの作動を示す概略側面図で
ある。
【図46】本実施例に係る制御ブロック図である。
【図47】section Bのシーケンス回路部への信号線接
続状態を示すブロック図である。
【図48】section Cのシーケンス回路部への信号線接
続状態を示すブロック図である。
【図49】section Dのシーケンス回路部への信号線接
続状態を示すブロック図である。
【図50】section Eのシーケンス回路部への信号線接
続状態を示すブロック図である。
【図51】section Fのシーケンス回路部への信号線接
続状態を示すブロック図である。
【図52】section Jのシーケンス回路部への信号線接
続状態を示すブロック図である。
【図53】section Kのシーケンス回路部への信号線接
続状態を示すブロック図である。
【図54】section Lのシーケンス回路部への信号線接
続状態を示すブロック図である。
【図55】露光用のシーケンス回路部への信号線接続状
態を示すブロック図である。
【図56】各部に設けられるセンサの配線状態を示す概
略斜視図である。
【図57】本実施例の版材焼付装置を作動させるための
メインルーチンを示す制御フローチャートである。
【図58】メインルーチンの処理状況確認制御の詳細を
示すフローチャートである。
【図59】メインルーチンの露光制御の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図60】本実施例に係るネガフィルムをPS版の1枚
毎に交換するときのタイムチャートである。
【図61】本実施例に係るネガイルムを交換しないで継
続使用するときのタイムチャートである。
【図62】section Bでの処理ルーチンを示す制御フロ
ーチャートである。
【図63】section Cでの処理ルーチンを示す制御フロ
ーチャートである。
【図64】section Dでの処理ルーチンを示す制御フロ
ーチャートである。
【図65】section Eでの処理ルーチンを示す制御フロ
ーチャートである。
【図66】section Fでの処理ルーチンを示す制御フロ
ーチャートである。
【図67】section Jでの処理ルーチンを示す制御フロ
ーチャートである。
【図68】section Kでの処理ルーチンを示す制御フロ
ーチャートである。
【図69】section Lでの処理ルーチンを示す制御フロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 版材焼付装置(感光性平版印刷版焼付装置) 16 ネガフィルム(原稿フィルム) 18 PS版(感光性平版印刷版) 26 待機部 350 第3のフィルム搬送ユニット 352 昇降機 356 レール(搬送手段) 358 吸盤支持ベース(吸盤支持部材) 360 吸盤 364 シャフト 366 駆動部(駆動手段) 366A パルスモータ(モータ) 368 移動ベース(搬送手段) 376 ロッドレスシリンダ(搬送手段) 700 制御装置(同期制御手段) 812 焼付定盤 802 光源ユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平な平面上に載置された原稿フィルム
    を保持するための原稿フィルム保持方法であって、複数
    の吸盤が取付けられた吸盤支持部材を複数のモータを同
    期させて駆動することによって前記複数の吸盤を同時に
    前記原稿フィルムの上面に接触及び同時に前記原稿フィ
    ルムの上面から離反させることを特徴とする原稿フィル
    ム吸着保持用吸盤の移動方法。
  2. 【請求項2】 水平な平面上に載置された原稿フィルム
    を吸着する複数の吸盤と、前記複数の吸盤を支持する吸
    盤支持部材と、前記吸盤支持部材の複数の個所に取付け
    られ周面に雄ねじが形成されたシャフト及び前記シャフ
    トに形成された雄ねじとそれぞれ螺合され駆動力によっ
    て前記シャフトを軸方向移動へ移動させる複数のモータ
    を備え前記吸盤支持部材を前記原稿フィルムに対して接
    近離反させる駆動手段と、前記複数のモータを同期駆動
    させ前記複数の吸盤を同時に前記原稿フィルムへ接触離
    反させる同期制御手段と、を有する原稿フィルム吸着保
    持用吸盤の移動装置。
  3. 【請求項3】 焼付定盤上に載置された感光性平版印刷
    版へ画像が記録された原稿フィルムを待機位置から吸盤
    によって吸着保持して搬送して位置決めし、光源からの
    光を透過して原稿フィルムの画像を前記感光性平版印刷
    版へ焼付ける感光性平版印刷版焼付装置に用いられ前記
    吸盤を前記原稿フィルムに接触離反させるための原稿フ
    ィルム吸着保持用吸盤の移動装置であって、前記焼付定
    盤の上流側で待機されている前記原稿フィルム上面に密
    着した状態でエアを吸引することにより前記原稿フィル
    ムを吸着する複数の吸盤と、前記吸盤が取付けられた吸
    盤支持部材と、前記吸盤支持部材の複数の個所に取付け
    られ周面に雄ねじが形成されたシャフト及び前記シャフ
    トに形成された雄ねじとそれぞれ螺合され駆動力によっ
    て前記シャフトを軸方向移動へ移動させる複数のモータ
    を備え前記吸盤支持部材を前記原稿フィルムに対して接
    近離反させる駆動手段と、前記複数のモータを同期させ
    て駆動させる同期制御手段と、前記吸盤支持部材によっ
    て前記原稿フィルムを吸着保持した状態で前記原稿フィ
    ルムを待機位置から焼付定盤上へと搬送する搬送手段
    と、を有する原稿フィルム吸着保持用吸盤の移動装置。
  4. 【請求項4】 前記シャフトが前記吸盤支持部材の上下
    方向移動時のガイドを兼ねることを特徴とする請求項2
    又は請求項3記載の原稿フィルム吸着保持用吸盤の移動
    装置。
JP4085722A 1992-04-07 1992-04-07 原稿フィルム吸着保持用吸盤の移動方法及び装置 Pending JPH05289351A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4085722A JPH05289351A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 原稿フィルム吸着保持用吸盤の移動方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4085722A JPH05289351A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 原稿フィルム吸着保持用吸盤の移動方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05289351A true JPH05289351A (ja) 1993-11-05

Family

ID=13866739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4085722A Pending JPH05289351A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 原稿フィルム吸着保持用吸盤の移動方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05289351A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110421552A (zh) * 2019-08-27 2019-11-08 安徽理工大学 一种并联式气动抓手

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110421552A (zh) * 2019-08-27 2019-11-08 安徽理工大学 一种并联式气动抓手

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI323343B (ja)
US5327194A (en) Lithographic printing plate printer
JP5279207B2 (ja) 露光装置用基板搬送機構
JP2006297521A (ja) 板材の溝加工装置
JPH05289351A (ja) 原稿フィルム吸着保持用吸盤の移動方法及び装置
JPH05289354A (ja) 原稿フィルム保持装置
JPH05289355A (ja) 版材焼付装置
JP2776774B2 (ja) 原稿フィルム用パンチ装置
JPH05289353A (ja) 原稿フィルム搬送方法及び装置
JPH05289359A (ja) 感光性平版印刷版搬送装置
JPH05289366A (ja) 印刷版位置決め用基準ピン及び押圧装置
JPH05289365A (ja) 原稿フィルム保持装置
JPH05289360A (ja) 印刷版焼付用定盤
JPH05291798A (ja) 信号線の配線方法及び装置
JPH05289349A (ja) 原稿フィルム案内構造
JPH05289356A (ja) 感光性平版印刷版搬送装置
JPH05289357A (ja) 感光性平版印刷版焼付装置用搬送装置
JPH05289352A (ja) 感光性平版印刷版焼付装置
JPH05289358A (ja) 感光性平版印刷版一時集積装置
JPH05289368A (ja) 感光性平版印刷版焼付装置用位置決め機構
JPH05281750A (ja) 感光性平版印刷版焼付装置
JPH05289367A (ja) 版材焼付装置
JP5089257B2 (ja) 近接スキャン露光装置
JP5077655B2 (ja) 近接スキャン露光装置及びエアパッド
JP4122282B2 (ja) 給紙装置