JPH05289310A - パターン修正方法及び装置 - Google Patents

パターン修正方法及び装置

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JPH05289310A
JPH05289310A JP9320492A JP9320492A JPH05289310A JP H05289310 A JPH05289310 A JP H05289310A JP 9320492 A JP9320492 A JP 9320492A JP 9320492 A JP9320492 A JP 9320492A JP H05289310 A JPH05289310 A JP H05289310A
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thin film
metal thin
defective
defect portion
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JP9320492A
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English (en)
Inventor
Satoshi Masuda
聡 増田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検査等の作業の効率及び判定の正確さを向上
させるようにしたパターン修正方法及び装置を提供す
る。 【構成】 パターン26の金属薄膜の欠落欠陥部27の
周縁部分を単純形状の傾斜面30を有するように成形し
た後に、成形した傾斜面30と欠落欠陥部27とに連続
して遮光膜31を形成する修正方法により、また集束イ
オンビームの照射走査の制御を、予め設定された集束イ
オンビームの1回の照射走査での加工量に基づき、パタ
ーン26の金属薄膜の欠落欠陥部27周縁部分を、照射
走査回数を変えながら加工削除して傾斜面30を成形す
るよう修正装置を構成したことにより、欠落欠陥部27
の修正部分は特定の形状を有することになり、レーザー
光の投射による検査で特異な散乱が検出されず、修正部
分の誤検出はなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体装置を製
造する際に用いられるフォトマスクのパターンの欠陥を
修正するためのパターン修正方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、半導体装置には、これが搭
載される機器の小形化や高機能化等にともなって高集積
化が要求されており、半導体装置を製造する際に用いら
れるフォトマスクにも複雑化したパターンが高精度で形
成されていることが求められている。そしてフォトマス
クを製作に当たっては、所定のパターンを形成した後に
形成されたパターンを検査し、その欠陥部を修正してフ
ォトマスクを完成させるようにしている。
【0003】以下、従来例を図14及び図15を参照し
て説明する。図14は欠陥部を修正した後の要部平面図
であり、図15は図9のA−A矢視方向の断面図であ
る。
【0004】半導体装置を製造する際に用いられるフォ
トマスクを、例えば電子線描画プロセスによって製作す
る場合は、概略次のような工程を経る。
【0005】先ず、透明なガラス基板上にクロム(C
r)と酸化クロム(Crx y )でなる2層構造の金属
薄膜が形成されたマスクブランク板の面上に、電子線露
光用レジストを塗布し、ベーキングを行なう。そして電
子線描画装置によって所定のパターンの描画を行なう。
【0006】描画後、現像及び金属薄膜のエッチング処
理を行ない、さらにレジスト剥離及び洗浄を行なう。続
いて形成された金属薄膜のパターンの検査を欠陥形状検
査装置によって行なう。この検査によってパターンに欠
陥が検出された場合には、検出されたパターンの欠陥部
の修正をパターン修正装置によって行なう。
【0007】パターンの欠陥部の修正のうち、図に示す
ようなガラス基板1上の金属薄膜で形成されたパターン
2の欠落欠陥部3については、その修正を例えばクロム
あるいはカーボン(C)等でなる遮光膜4を、集束イオ
ンビーム(以下、FIBと略記する)を照射することに
よって選択的に堆積させていた。
【0008】すなわち、欠陥形状検査装置によってガラ
ス基板1上のパターン2を検査し、欠落欠陥部3を検出
する。続いてパターン修正装置により、検出された欠落
欠陥部3を含むように矩形の範囲に亘って修正領域を決
定し、この修正領域に対して直角なXY方向に走査しな
がらFIBを照射し、これによって修正領域に遮光膜4
を矩形に堆積させ、欠落欠陥部3を遮光膜4によって埋
め尽くして修正を終える。なお、このとき欠落欠陥部3
を埋め尽くした遮光膜4の表面には、欠落欠陥部3に略
相似な形状の凹部5が形成される。
【0009】そして、修正が終わったフォトマスク6に
対して洗浄が実施され、次いで表面異物検査装置によっ
てフォトマスク6のパターン2が形成された表面及び裏
面について、それぞれ異物の付着がないか否かの検査が
実施されてフォトマスク6が完成する。
【0010】しかしながら上記の従来技術においては、
表面異物検査装置による検査が、レーザー光を用いてフ
ォトマスク6の表面上を直角なXY方向に直線的に走査
し、異物によるレーザー光の特異な散乱光を検出して異
物があるか否かを検査するものであるため、パターン2
の欠落欠陥部3を修正した遮光膜4の表面の凹部5の形
状によっては、照射されたレーザー光を特異に散乱させ
てしまい、あたかも異物が付着しているとの誤検出を行
なってしまう。
【0011】このとき遮光膜4は、その外周形状が矩形
で、それぞれの辺の方向がレーザー光の走査する方向に
一致した特定なものとなっているため、異物として誤検
出されることはない。なお正規のパターン2についても
散乱形態が特定なものであるため、誤検出されることは
ない。
【0012】このようなことから表面異物検査装置によ
って異物が検出された場合には、検出箇所を1つ1つ目
視によって再度検査する必要があり、フォトマスク6の
検査に時間が掛かると共に人出がかかるものとなってい
た。また目視による検査の際に遮光膜4の近傍に接近し
て異物が付着している場合には、遮光膜4の凹部5によ
る散乱と誤認し、異物の存在を見落として誤判定を下す
虞がある。
【0013】そして、今後さらに半導体装置の高集積化
が進むことによって、より複雑かつ線幅が狭くなったパ
ターン2を有するフォトマスク6においては、パターン
2の欠落欠陥部3が増大し、より検査判定作業に時間を
要するものとなり、また正確な判定を行うのがより困難
なものとなることが想定される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の技
術においては、パターンの欠落欠陥部を修正した遮光膜
を、異物が存在するものとして誤検出してしまうために
目視判定を要し、誤判定を生み出してしまい、検査等の
作業の効率及び判定の正確さの向上が求められる。本発
明は、このような状況に鑑みてなされたもので、目的と
するところはパターンの欠落欠陥部を誤検出結果が出な
いように遮光膜で修正して、検査等の作業の効率及び判
定の正確さを向上させるようにしたパターン修正方法及
び装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のパターン修正方
法及び装置は、ガラス基板上に形成された所定パターン
の金属薄膜の欠落欠陥部を修正するパターン修正方法に
おいて、金属薄膜の欠落欠陥部の周縁部分を所定の単純
形状となるように削除して成形した後に、成形した周縁
部分と欠落欠陥部とに連続して遮光膜を形成するように
したことを特徴とする方法であり、また、金属薄膜の欠
落欠陥部の周縁部分を膜厚が該欠落欠陥部の外方に向か
って連続的に変化するように削除して成形した後に、成
形した周縁部分と欠落欠陥部に遮光膜を形成するように
したことを特徴とする方法であり、金属薄膜の欠落欠陥
部の周縁部分を成形するに当たり、該欠落欠陥部を包含
する範囲でガラス基板が露出するまで削除し矩形形状部
を形成した後に、この矩形形状部に遮光膜を形成するよ
うにしたことを特徴とする方法であり、さらに、ガラス
基板上に形成された所定パターンの金属薄膜の欠落欠陥
部を修正するパターン修正方法において、金属薄膜の欠
落欠陥部の周縁部分を成形するに当たり、該欠落欠陥部
を包含する範囲でガラス基板が露出するまで削除し矩形
形状部を形成し、この矩形形状部の周縁部分を金属薄膜
の膜厚が該矩形形状部の外方に向かって連続的に変化す
るように削除して成形した後に、この成形した周縁部分
と矩形形状部とに連続して遮光膜を形成するようにした
ことを特徴とする方法であり、またさらに、ガラス基板
上に形成された所定パターンの金属薄膜の欠落欠陥部を
集束イオンビームの照射走査によって修正するようにし
たパターン修正装置において、集束イオンビームの照射
走査の制御が、予め設定された集束イオンビームの1回
の照射走査での加工量に基づき、金属薄膜の欠落欠陥部
を包含する範囲に設定された加工領域の周縁部分を、集
束イオンビームの照射走査回数を変えながら加工削除
し、金属薄膜の膜厚が外方に向かって連続的に変化する
ように成形するようにするものであることを特徴とする
装置である。
【0016】
【作用】上記のように構成されたパターン修正方法及び
装置は、金属薄膜の欠落欠陥部の周縁部分を所定の単純
形状となるように削除して成形した後に、成形した周縁
部分と欠落欠陥部とに連続して遮光膜を形成するように
したことにより、また集束イオンビームの照射走査の制
御を、予め設定された集束イオンビームの1回の照射走
査での加工量に基づき、金属薄膜の欠落欠陥部を包含す
る範囲に設定された加工領域の周縁部分を、照射走査回
数を変えながら加工削除し、金属薄膜の膜厚が外方に向
かって連続的に変化するように成形するよう構成したこ
とにより、パターンの欠落欠陥部の修正部分は特定の形
状を有することになる。このため、修正後の表面異物検
査装置でのレーザー光を投射しての検査においても、異
物が付着している場合のような不特定形状による特異な
散乱を検出するようなことがない。このように、パター
ンの欠落欠陥部が遮光膜で誤検出結果が出ないように修
正できるので、検査等の作業の効率及び判定の正確さを
向上させるようにできる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0018】先ず、第1の実施例を図1乃至図4により
説明する。図1はパターン修正装置の概略構成を示す構
成図であり、図2はパターンの修正途中の要部平面図で
あり、図3は図2のB−B矢視方向の断面図であり、図
4はパターンの修正を完了した要部断面図である。
【0019】図1において、FIBを用いたパターン修
正装置はチャンバ11内にフォトマスク12を上面に載
置するステージ13が設けられており、ステージ13の
上方には、上部内面にイオン源14を有し、下部内面に
イオン源14から放出されたFIB15を偏向する偏向
系16を有する鏡筒17が設けられている。またパター
ン修正装置には、FIB15が投射されることによっ
て、フォトマスク12の面から放出された2次イオンを
検出する2次イオン検出器18が設けられている。
【0020】そして、2次イオン検出器18からの信号
が画像認識部19に入力され、フォトマスク12の上面
のパターンの画像が認識され、認識結果を修正領域入力
・判定部20へ出力するようになっている。修正領域入
力・判定部20では、入力された認識画像をモニタ21
で監視すると共にパターンの欠落欠陥部の周囲にこれを
含む修正領域が指定され決定される。
【0021】次いで、修正領域入力・判定部20で決定
された修正領域が外周加工領域判定部22に入力され、
ここで修正領域のうち、加工を施す必要ある領域が予め
設定され記憶された加工定数に基づき決定され、その加
工領域に対して平面上の各位置に対する深さ方向のエッ
チングによる加工量が決定される。
【0022】この外周加工領域判定部22で決定された
加工領域と加工量が、次のビ−ム走査制御部23に入力
され、ここで加工領域に対応してFIB15を走査する
制御信号を形成し、さらにこの制御信号をブランキング
部24に入力し、これを制御する。
【0023】そして、フォトマスク12の上面のパター
ンの加工領域を所定形状にエッチング加工した後、また
FIB15の走査を制御して修正領域に所定形状の遮光
膜を成層させるように構成されている。
【0024】以上のような構成を有するパターン修正装
置を用いたパターンの修正方法について、さらに図2乃
至図4を用いて説明する。
【0025】すなわち、透明なガラス基板25上に、ク
ロムと酸化クロムの2層構造の金属薄膜のパターン26
が形成されたフォトマスク12を、パターン修正装置の
ステージ13上に載置し、フォトマスク12の上面にF
IB15を直角なXY方向に直線的に走査しながら照射
してパターン26の検査を行なう。
【0026】検査によって検出されたパターン26の欠
落欠陥部27が、2次イオン検出器18からの信号によ
って画像認識部19で認識され、修正領域入力・判定部
20で修正領域28が欠落欠陥部27を含みその周縁部
に設定される。欠落欠陥部27に対して設定された修正
領域28は、欠落欠陥部27の外周に沿って所定幅をも
ってパターン26上に設定された略相似形状の領域であ
る。
【0027】次いで、外周加工領域判定部22で、加工
領域29がパターン26上に修正領域28を設定した所
定幅領域に決定される。同時に加工領域29についての
平面上の各位置に対する深さ方向のエッチングの加工量
が決定される。本実施例での加工領域29の加工量は、
欠落欠陥部27から外方に向けてパターン26の金属薄
膜の膜厚が漸増するように設定される。
【0028】そして、外周加工領域判定部22で設定さ
れた加工領域29の各位置に対する加工量に基づき、ビ
−ム走査制御部23でFIB15を対応して走査する制
御信号を形成し、さらにこの制御信号をブランキング部
24に入力してFIB15の走査を制御する。
【0029】金属薄膜のエッチング加工は、FIB15
によるスパッタリングによって行なわれ、スパッタリン
グは1回の走査による加工量が予め微少量の深さに設定
されていて、加工領域29について場所により1乃至複
数回に亘り走査しながら行われ、また走査を行なうごと
にスパッタリングを行なう領域を狭めるように行われ
る。
【0030】この走査回数とスパッタリングを行なう領
域の縮小との関係は、欠落領域27や修正領域28の大
きさ及び金属薄膜をガラス基板25が露出するまで削除
するまでに必要な走査回数とから決定される。これによ
って欠落欠陥部27の周縁部には、パターン26の金属
薄膜の膜厚が外方に向けて漸増する傾斜面30が形成さ
れる。
【0031】エッチング加工終了後、続いてFIB15
を走査しながら照射することによって修正領域28の全
面に亘り、例えばカーボン(C)でなる遮光材料を堆積
させ、充分な遮光状態が得られる厚さの遮光膜31を成
層させる。この成層にあたってはカーボンの遮光能力が
クロム等のパターン26形成金属よりも劣るため、欠落
欠陥部27及び加工領域29をカーボンで埋め尽くした
後、さらに金属薄膜のパターン26の膜厚より厚くなる
ようにカーボンが堆積される。ちなみにパターン26の
クロムと酸化クロムの2層構造の金属薄膜の膜厚が10
00オングストロームの場合には、これと同等の遮光能
力を有する遮光膜31のカーボンの膜厚は2500〜3
000オングストロームとなる。
【0032】成層された遮光膜31は、パターン26の
金属薄膜の膜厚とは逆に修正領域28の外周部分では厚
さが薄く、傾斜面30に合わせ内方に向かうにしたがっ
て厚さが漸増するように堆積され、欠落欠陥部27では
略等厚さとなるように堆積させて形成してある。
【0033】このため遮光膜31の外周外面部分は斜面
32が形成された単純な形状となり、パターン26上で
は何処でも遮光特性は同等なものとなる。なおパターン
26の金属薄膜の傾斜面30と、遮光膜31の斜面32
のそれぞれの傾斜角度は、パターン26形成金属及び遮
光膜31の材料の各遮光能力から組み合わせたときに遮
光特性が略均一となるように決定される。
【0034】以上のようにしてパターン26の欠落欠陥
部27が修正されたフォトマスク12は、洗浄が実施さ
れ、次いで表面異物検査装置によって、表裏両面にそれ
ぞれ異物の付着がないか否かの検査が実施される。レー
ザー光を用いた表面異物検査装置での検査では、レーザ
ー光によって直角なXY方向に直線的にフォトマスク2
6の上表面が走査されるが、パターン26の欠落欠陥部
27が遮光膜31を形成することで修正され、遮光膜3
1の外周部分がパターン26の金属薄膜の上面から連続
した斜面32を有する単純形状となっているので、異物
にレーザー光が投射された場合のような特異な散乱は検
出されない。
【0035】このため欠落欠陥部27を修正した遮光膜
31では、異物があたかも存在するように判断する誤検
出ということが起きない。それ故、表面異物検査装置で
検出された箇所を1つ1つ目視によって再度検査する必
要もなくなり、目視のために異物の存在を見落として誤
判定を下してしまうような虞もない。
【0036】また、半導体装置の高集積化が進みパター
ン26がより複雑かつ線幅が狭くなり、パターン26の
欠落欠陥部27が増加するようなことになっても、誤検
出がなくなり目視検査が不要となるため、検査判定作業
に要する時間が減り、またより正確な判定を行うことが
できるようになる。
【0037】次に、第2の実施例を図5乃至図8により
説明する。図5はパターンの欠落欠陥部を示す要部平面
図であり、図6はパターンの修正途中の要部平面図であ
り、図7はパターンの修正を完了した要部斜視図であ
り、図8は図7のC−C矢視方向の断面図である。なお
本実施例も第1の実施例と同様に、一部制御内容を異に
するFIBを用いたパターン修正装置によって、パター
ンの欠落欠陥部の修正が行われるもので、以下の説明で
は図1に示した装置に対応する部位については()内に
同符号を記入して引用する。
【0038】図において、透明なガラス基板33上に、
クロムと酸化クロムの2層構造の金属薄膜のパターン3
4が形成されたフォトマスク35を、パターン修正装置
のステージ(13)上に載置し、フォトマスク35の上
面にFIB(15)を直角なXY方向に直線的に走査し
ながら照射してパターン34の検査を行なう。
【0039】検査によって検出されたパターン34の欠
落欠陥部36が、2次イオン検出器(18)からの信号
によって画像認識部(19)で認識され、修正領域入力
・判定部(20)で修正領域37が欠落欠陥部36を含
みその周縁部に設定される。欠落欠陥部36に対して設
定された修正領域37は、欠落欠陥部36の外側にFI
B(15)の走査方向のXY方向に各辺が平行なパター
ン34上に設定された矩形領域である。
【0040】次いで、外周加工領域判定部(22)で、
修正領域37内の欠落欠陥部36を除いたパターン34
上に修正領域37よりも狭く、またパターン34の最外
周部に形成されるパターン端部の荒れやオーバーハング
を考慮して1ミクロン以上広げられ、修正領域37と同
じくXY方向に各辺が平行な矩形の範囲に加工領域38
が設定される。同時に加工領域38について平面上の各
位置に対する深さ方向のエッチングの加工量が決定され
る。本実施例での加工領域38の加工量は、各位置とも
同じでパターン34の金属薄膜が削除されるまでの量で
ある。
【0041】そして、外周加工領域判定部(22)で設
定された加工領域38の各位置に対する加工量に基づ
き、ビ−ム走査制御部(23)でFIB(15)を対応
して走査する制御信号を形成し、さらにこの制御信号を
ブランキング部(24)に入力してFIB(15)の走
査を制御する。
【0042】第1の実施例と同様に金属薄膜のエッチン
グ加工は、FIB(15)によるスパッタリングによっ
て行なわれ、スパッタリングは加工領域38について複
数回に亘り走査しながら行われる。なお1回の走査によ
る加工量は予め微少量の深さに設定されており、走査回
数は金属薄膜を削除しガラス基板33が露出するまでに
要する回数に決定される。
【0043】そして、ガラス基板33が修正領域37よ
りも狭い矩形に露出するまで、加工領域37の金属薄膜
はエッチング加工される。矩形の露出領域39が形成さ
れた後、FIB(15)を走査しながら照射することに
よって修正領域37の全面に亘り遮光材料を堆積させ、
充分な遮光状態が得られる厚さにまで遮光膜40を成層
させる。この成層にあたっては、例えば遮光材料にカー
ボンを用いた場合には、その遮光能力がクロム等のパタ
ーン34形成金属よりも劣るため、露出領域39をカー
ボンで埋め尽くした後、さらに金属薄膜のパターン34
の膜厚より厚くなるようにカーボンが堆積される。
【0044】これによって遮光膜40は、修正領域37
の周縁部の金属薄膜上にも遮光材料が重なるように堆積
され、露出領域39の端部が充分に遮光された状態とな
る。また遮光膜40の上面には露出領域39に略相似形
状の矩形の凹部41が形成される。
【0045】以上のようにしてパターン34の欠落欠陥
部36が修正されたフォトマスク35は、洗浄が実施さ
れ、次いで表面異物検査装置によって異物の付着がない
か否かの検査が実施される。レーザー光を用いた表面異
物検査装置での検査では、レーザー光によって直角なX
Y方向に直線的にフォトマスク35の上表面が走査され
るが、パターン34の欠落欠陥部36が遮光膜40を形
成することで修正され、遮光膜40がレーザー光が走査
するXY方向の段差しか持たないので、異物にレーザー
光が投射された場合のような特異な散乱は検出されな
い。
【0046】このため本実施例においても第1の実施例
と同様の作用、効果が得られる。
【0047】次に、第3の実施例を図9乃至図13によ
り説明する。図9はパターンの欠落欠陥部を示す要部平
面図であり、図10はパターンの修正途中の要部平面図
であり、図11は図10のD−D矢視方向の断面図であ
り、図12はパターンの修正を完了した要部斜視図であ
り、図13は図12のE−E矢視方向の断面図である。
なお本実施例も第1の実施例と同様に、一部制御内容を
異にするFIBを用いたパターン修正装置によって、パ
ターンの欠落欠陥部の修正が行われるもので、以下の説
明では図1に示した装置に対応する部位については
[ ]内に同符号を記入して引用する。
【0048】図において、透明なガラス基板42上に、
クロムと酸化クロムの2層構造の金属薄膜のパターン4
3が形成されたフォトマスク44を、パターン修正装置
のステージ[13]上に載置し、フォトマスク44の上
面にFIB[15]を直角なXY方向に直線的に走査し
ながら照射してパターン43の検査を行なう。
【0049】検査によって検出されたパターン43の欠
落欠陥部45が、2次イオン検出器[18]からの信号
によって画像認識部[19]で認識され、修正領域入力
・判定部[20]で修正領域46が欠落欠陥部45を含
みその周縁部に設定される。欠落欠陥部45に対して設
定された修正領域46は、欠落欠陥部45の外側にFI
B[15]の走査方向のXY方向に各辺が平行なパター
ン43上に設定された矩形領域である。
【0050】次いで、外周加工領域判定部[22]で、
修正領域46内の欠落欠陥部45を除いたパターン43
上に修正領域46と同範囲の加工領域47が設定され、
さらに加工領域47内に欠落欠陥部45よりも大きく、
また加工領域47よりも所定幅だけ狭く、各辺がXY方
向に平行な矩形の基板露出加工部48が設定される。同
時に加工領域47について平面上の各位置に対する深さ
方向のエッチングの加工量が決定される。
【0051】本実施例での加工領域47の加工量は、基
板露出加工部48では各位置とも同じでパターン43の
金属薄膜が削除されるまでの量であり、基板露出加工部
48の外側で加工領域47の外周までの所定幅の部分に
ついては、外方に向けてパターン43の金属薄膜の膜厚
が漸増するように設定される。
【0052】そして、外周加工領域判定部[22]で設
定された加工領域47の各位置に対する加工量に基づ
き、ビ−ム走査制御部[23]でFIB[15]を対応
して走査する制御信号を形成し、さらにこの制御信号を
ブランキング部[24]に入力してFIB[15]の走
査を制御する。
【0053】第1の実施例と同様に金属薄膜のエッチン
グ加工は、FIB[15]によるスパッタリングによっ
て行なわれ、スパッタリングは1回の走査による加工量
が予め微少量の深さに設定されていて、加工領域47に
ついて場所により1乃至複数回に亘り走査しながら行わ
れ、走査を行なうごとにスパッタリングを行なう領域を
狭めるように行われる。スパッタリングは加工領域38
について複数回に亘り走査しながら行われる。
【0054】このとき基板露出加工部48の外側の所定
幅の部分での走査回数は、パターン43の金属薄膜の膜
厚が外方に向けて漸増する傾斜面49が形成される回数
に決定され、基板露出加工部48での走査回数は金属薄
膜を削除しガラス基板42が露出するまでに要する回数
に決定される。
【0055】そして、加工領域47のエッチング加工終
了後、FIB[15]を走査しながら照射することによ
って修正領域46の全面に亘り遮光材料を堆積させ、充
分な遮光状態が得られる厚さにまで遮光膜50を成層さ
せる。この成層にあたっては、例えば遮光材料にカーボ
ンを用いた場合には、その遮光能力がクロム等のパター
ン43形成金属よりも劣るため、ガラス基板42が露出
した基板露出加工部48をカーボンで埋め尽くした後、
さらに金属薄膜のパターン43の膜厚より厚くなるよう
にカーボンが堆積される。
【0056】形成された遮光膜50は、修正領域46の
外周部分ではパターン43の金属薄膜の膜厚とは逆に厚
さが薄く、傾斜面49に合わせ内方に向かうにしたがっ
て厚さが漸増するものであり、基板露出加工部48では
略等厚さとなっている。
【0057】このため遮光膜50の外周外面部分は、斜
面51が形成された単純な形状となり、パターン43上
では何処でも遮光特性は同等なものとなる。なおパター
ン43の金属薄膜の傾斜面49と、遮光膜50の斜面5
1のそれぞれの傾斜角度は、パターン43形成金属及び
遮光膜50の材料の各遮光能力から組み合わせたときに
遮光特性が略均一となるように決定される。
【0058】以上のようにして欠落欠陥部45が修正さ
れたフォトマスク44は、洗浄が実施され、次いで表面
異物検査装置によって異物の付着の有無が検査される。
本実施例においても表面異物検査装置でのレーザー光に
よる検査では、レーザー光によって直角なXY方向に直
線的にフォトマスク44の上表面が走査されるが、パタ
ーン43の欠落欠陥部45が遮光膜50を形成すること
で修正され、また遮光膜50の外周部分がパターン43
の金属薄膜の上面から斜面51で連続する単純形状とな
っているので、異物にレーザー光が投射された場合のよ
うな特異な散乱は検出されない。
【0059】このため本実施例においても第1の実施例
と同様の作用、効果が得られる。
【0060】尚、上記の各実施例においては、遮光材料
にカーボンを用いているがこれに限るものではなくクロ
ム等を用いてもよい等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜
変更して本発明は実施し得るものである。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、金属薄膜の欠落欠陥部の周縁部分を所定の単純形状
となるように削除して成形した後に、成形した周縁部分
と欠落欠陥部とに連続して遮光膜を形成するようにした
ことにより、また集束イオンビームの照射走査の制御
を、予め設定された集束イオンビームの1回の照射走査
での加工量に基づき、金属薄膜の欠落欠陥部を包含する
範囲に設定された加工領域の周縁部分を、照射走査回数
を変えながら加工削除し、金属薄膜の膜厚が外方に向か
って連続的に変化するように成形するよう構成したこと
により、パターンの欠落欠陥部が遮光膜で誤検出結果が
出ないように修正でき、検査等の作業の効率及び判定の
正確さを向上させるようにできる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるパターン修正装置
を示す概略構成図である。
【図2】同上によるパターンの修正途中の状態を示す要
部平面図である。
【図3】図2のB−B矢視方向の断面図である。
【図4】同上によるパターンの修正を完了した状態を示
す要部断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係るパターンの欠落欠
陥部を示す要部平面図である。
【図6】同上におけるパターンの修正途中の状態を示す
要部平面図である。
【図7】同上によるパターンの修正を完了した状態を示
す要部斜視図である。
【図8】図7のC−C矢視方向の断面図である。
【図9】本発明の第3の実施例に係るパターンの欠落欠
陥部を示す要部平面図である。
【図10】同上におけるパターンの修正途中の状態を示
す要部平面図である。
【図11】図10のD−D矢視方向の断面図である。
【図12】同上によるパターンの修正を完了した状態を
示す要部斜視図である。
【図13】図12のE−E矢視方向の断面図である。
【図14】従来例に係るパターンの修正を完了した状態
を示す要部平面図である。
【図15】図14のA−A矢視方向の断面図である。
【符号の説明】
12…フォトマスク 25…ガラス基板 26…パターン 27…欠落欠陥部 30…傾斜面 31…遮光膜 32…斜面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板上に形成された所定パターン
    の金属薄膜の欠落欠陥部を修正するパターン修正方法に
    おいて、前記金属薄膜の前記欠落欠陥部の周縁部分を所
    定の単純形状となるように削除して成形した後に、成形
    した前記周縁部分と前記欠落欠陥部とに連続して遮光膜
    を形成するようにしたことを特徴とするパターン修正方
    法。
  2. 【請求項2】 金属薄膜の欠落欠陥部の周縁部分を膜厚
    が該欠落欠陥部の外方に向かって連続的に変化するよう
    に削除して成形した後に、成形した前記周縁部分と前記
    欠落欠陥部に遮光膜を形成するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載のパターン修正方法。
  3. 【請求項3】 金属薄膜の欠落欠陥部の周縁部分を成形
    するに当たり、該欠落欠陥部を包含する範囲でガラス基
    板が露出するまで削除し矩形形状部を形成した後に、こ
    の矩形形状部に遮光膜を形成するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載のパターン修正方法。
  4. 【請求項4】 ガラス基板上に形成された所定パターン
    の金属薄膜の欠落欠陥部を修正するパターン修正方法に
    おいて、前記金属薄膜の前記欠落欠陥部の周縁部分を成
    形するに当たり、該欠落欠陥部を包含する範囲でガラス
    基板が露出するまで削除し矩形形状部を形成し、この矩
    形形状部の周縁部分を前記金属薄膜の膜厚が該矩形形状
    部の外方に向かって連続的に変化するように削除して成
    形した後に、この成形した周縁部分と前記矩形形状部と
    に連続して遮光膜を形成するようにしたことを特徴とす
    るパターン修正方法。
  5. 【請求項5】 ガラス基板上に形成された所定パターン
    の金属薄膜の欠落欠陥部を集束イオンビームの照射走査
    によって修正するようにしたパターン修正装置におい
    て、前記集束イオンビームの照射走査の制御が、予め設
    定された前記集束イオンビームの1回の照射走査での加
    工量に基づき、前記金属薄膜の前記欠落欠陥部を包含す
    る範囲に設定された加工領域の周縁部分を、前記集束イ
    オンビームの照射走査回数を変えながら加工削除し、前
    記金属薄膜の膜厚が外方に向かって連続的に変化するよ
    うに成形するようにするものであることを特徴とするパ
    ターン修正装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012124371A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Dainippon Printing Co Ltd 反射型マスクおよびその製造方法

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