JPH05289138A - 光位相同期回路および光位相同期受信機 - Google Patents

光位相同期回路および光位相同期受信機

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JPH05289138A
JPH05289138A JP4091091A JP9109192A JPH05289138A JP H05289138 A JPH05289138 A JP H05289138A JP 4091091 A JP4091091 A JP 4091091A JP 9109192 A JP9109192 A JP 9109192A JP H05289138 A JPH05289138 A JP H05289138A
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Osamu Ishida
修 石田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光位相同期回路および光位相同期受信機にお
いて、残存位相雑音を抑圧する。 【構成】 光周波数可変発振器の位相雑音を低減させる
周波数制御の帰還ループとは別に、基準光との位相差を
検出出力に基づいてこの光周波数可変発振器の出力光を
光位相変調器でその位相変調を行い、残存位相雑音を打
ち消す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光周波数可変発振器の
出力光を位相雑音の少ない基準光に位相同期させる光位
相同期回路や、位相もしくは強度変調された信号光から
データを復調する光ヘテロダインまたは光ホモダイン型
位相同期受信機に関する。本発明は特に、位相雑音の大
きな光周波数可変発振器、例えば半導体レーザ等を用い
る光位相同期回路もしくは光位相同期受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】光の位相や周波数を積極的に利用するこ
とにより、高機能の情報通信システムやセンサを構成で
きることが知られている。このため、半導体レーザ等の
光周波数可変発振器の出力位相を基準光の位相に同期さ
せる光位相同期回路や、光位相同期を実現して信号光か
らデータを復調する光位相同期受信機の研究が行われて
いる。
【0003】ヘテロダイン型の光位相同期回路は、高安
定低位相雑音の基準光から、同等な品質を有する異なる
周波数の光を生成するために用いられる。図5は、従来
のヘテロダイン型光位相同期回路の基本構成を示すブロ
ック図である。参考文献 C.H.Shin, M.Ohtsu, IEEE Ph
otonics Technology Letters, vol.2, No.4, pp.297-30
0, April 1990 この図5において、ヘテロダイン型光位相同期回路は、
半導体レーザ11、光カプラ12、ヘテロダイン型光位
相差検出回路20、ループフィルタ31を備えている。
ヘテロダイン型光位相差検出回路20は、光カプラ2
1、受光器22、マイクロ波基準発振器23、位相比較
器24から構成されている。
【0004】半導体レーザ11は、電流注入によりその
発振光周波数が制御される。光カプラ12により分岐さ
れた半導体レーザ11の出力光の一部と外部からの基準
光とは、光カプラ21で合波され、受光器22に入射す
る。ここで、受光器22に入射する半導体レーザ11の
出力光と基準光の光パワーをそれぞれPS ,PL とする
と、光電変換により、 2R(PS L 1/2 cos (ωIFt+φn ) のビート信号(電流)が生成される。ここでωIFは、基
準光と半導体レーザ11の出力光の光各周波数の差、R
は受光器22の受光感度、φn は位相雑音で、簡単にす
るため定常位相値は「0」とした。
【0005】位相比較器24は、このビート信号とマイ
クロ波基準発振器23の出力信号との位相差を出力す
る。この位相差をループフィルタ31を介して半導体レ
ーザ11の注入電流に重畳する。すなわち、電気領域で
広く用いられているPLL(位相同期ループ)と同様な
負帰還ループ30を構成する。マイクロ波基準発振器2
3の出力角周波数をω0 とすれば、ビート信号の位相
(ωIFt+φn )がω0 tと一致するように半導体レー
ザ11の出力周波数が制御され、基準光に対して角周波
数ω0 だけオフセットされた値にロックされる。こうし
て、半導体レーザ11から基準光とほぼ同様な位相雑音
を持った出力光を取り出すことができる。一般に半導体
レーザの自走状態での位相雑音は極めて大きいので、基
準光の位相雑音が小さければ、この光位相同期回路によ
って半導体レーザの位相雑音を抑圧して周波数純度の高
い出力光を取り出すことができるようになる。
【0006】一方、光位相同期受信機は、信号光の位相
もしくは振幅に重畳されたデータを復調するために用い
られる。図6は、従来の光ホモダイン位相同期受信機の
基本構成を示すブロック図である。例えば 乗松他、1
990年電子情報通信学会秋季全国大会 講演番号SB
−9−5参照。
【0007】この光位相同期受信機は、半導体レーザ1
1、光ホモダイン同期検波回路40、ループフィルタ3
1を備える。光ホモダイン同期検波回路40は、半導体
レーザ11の出力光と信号光との光位相差を検出して出
力する作用と、位相同期実現時には位相もしくは振幅に
重畳されたデータを復調して出力する作用とを併せも
つ。
【0008】検出された光位相差は、ループフィルタ3
1を介して半導体レーザ11に帰還され、位相差をなく
す方向に半導体レーザ11の発振周波数を制御する。す
なわち帰還ループ30を構成する。こうして半導体レー
ザ11の出力光の位相が信号光に一致し、信号光の位相
もしくは振幅に重畳されたデータを復調することができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5および図
6に示した従来装置では、帰還ループでの遅延時間の影
響により、光周波数可変発振器の位相雑音が大きい場合
には所望の特性を実現できない問題がある。このため、
現状では、半導体レーザ単体を光周波数可変発振器とし
て利用することが著しく困難である。以下、上記問題を
図6に示した光ホモダイン型位相同期受信機を例に説明
する。例えば、乗松他、1991年電子情報通信学会秋
季大会 講演番号B−629参照。
【0010】遅延時間がなく、かつ雑音を発生しない理
想的な帰還ループ30を仮定すれば、位相差が検出され
るやいなや直ちに位相差を無くすべく半導体レーザ11
が負帰還制御されるため、抑圧しきれずに残存する位相
雑音は帰還ゲインを大きくすればいくらでも小さくする
ことができる。ところが、実際に帰還ループを構成した
場合には、時間的な遅延が不可避である。そして、この
遅延の間に位相差が反転してしまうような速い変化をす
る位相雑音成分に対しては、正帰還のループとなり雑音
を増加させる方向に作用する。
【0011】このため、ある限度以上に帰還ゲインを増
加していくと、かえって残存位相雑音を増大してしま
う。すなわち、遅延時間がある場合には達成できる残存
位相雑音の大きさに依存する。この下限は、帰還制御を
しない状態での位相雑音の大きさに依存する。一方、同
期検波回路で正しくデータを復調するには、残存位相差
の分散値を所定の値以下に設定する必要がある。
【0012】従って、帰還ループでの時間的遅延の存在
により、位相同期受信機に利用できる半導体レーザの位
相雑音の大きさに絶対的な上限が生じる。例えば2値の
ディジタルデータで位相変調された信号の所定の正しさ
(符号誤り率10-10 におけるパワーペナルティ1d
B)をもって復調するためには、位相雑音の大きさΔν
(Hz;ビート線幅)は少なくとも Δν<2.0×10-3/τ でなければならない。例えば約2mの光路もしくは電気
長に相当するτ=10nsの遅延が存在すれば、Δνは
少なくとも200kHz以下でなければならない。この
ため、現状では、Δνが数百kHz以上である通常の半
導体レーザ単体では、所望の特性をもつ受信機は構成で
きない。
【0013】なお、前述した装置では、外部共振器を付
加して半導体レーザの位相雑音を低減させることでこの
課題を回避してきた。しかしながら、この場合には、半
導体レーザ単体の持っていた長期の安定性や機械的振動
に対する耐性が著しく損なわれてしまう。
【0014】また、図5に示した従来のヘテロダイン型
光位相同期回路においても、同様にして帰還ループでの
時間的遅延の存在により、達成可能な出力光周波数純度
が著しく制限される。
【0015】本発明の目的は、この従来装置の問題を解
決するもので、従来抑圧できなかった残存位相雑音を低
減した光位相同期回路を提供することにある。また、残
存位相雑音を抑圧して従来使用できなかった位相雑音の
大きな単体の半導体レーザを利用した光位相同期受信機
を実現することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の光位相同期回路
は、光周波数可変発振器と、前記光周波数可変発振器の
出力光の一部と基準光とが入力される光位相差検出手段
と、前記光位相差検出手段の出力を用いて前記光周波数
可変発振器を制御する帰還手段と、前記光位相差検出手
段の出力に基づき前記光周波数可変発振器の出力光の位
相を制御する光位相変調器とを備えたことを特徴とす
る。
【0017】本発明の光位相同期受信機は、光周波数可
変発振器と、信号光を分岐する光分岐手段と、前記光分
岐手段の分岐された一の出力光と前記光周波数可変発振
器の出力光の一部とが入力され両者の位相差を検出する
光位相差検出手段と、前記光位相差検出手段の出力によ
り前記周波数可変発振器を制御する第一の帰還手段と、
前記光周波数可変発振器の出力光が入力されその出力光
の位相を制御する光位相変調器と、前記光位相変調器の
出力光と前記光分岐手段で分岐された他方の出力光とを
比較する光同期検波手段と、この光同期検波手段の出力
する位相差に前記光位相差検出手段の出力を重畳し、前
記光位相変調器を制御する第二の帰還手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明の光位相同期回路では、あらたにつけ加
えられた光位相変調器が、帰還ループによって抑圧しき
れない残存位相雑音を打ち消す方向に光周波数可変発振
器の出力光の位相を変化させる。ここで、光周波数可変
発振器から光位相変調器までの光経路長による遅延時間
と、光周波数可変発振器から光位相差検出手段を経て光
位相変調器に至る光・電気経路長による遅延時間とを等
しく設定することで、帰還ループで抑圧できなかった早
い変化の残存位相雑音が光位相変調器によって打ち消さ
れる。
【0019】また、光位相同期受信機では、上述の光位
相同期回路の作用と同等の作用により、残存位相雑音を
小さくしたのち、光同期検波を行うので、比較的位相雑
音の大きな光周波数可変発振器を用いても受信機を構成
できる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0021】図1は、本発明の光位相同期回路の原理を
示すブロック構成図である。この図1において、本発明
の光位相同期回路は、光周波数可変発振器1と、光周波
数可変発振器1の出力光の一部と基準光とが入力される
光位相差検出手段2と、光位相差検出手段2の出力を用
いて光周波数可変発振器1を制御する帰還手段としての
帰還ループ3と、光位相差検出手段2の出力に基づき光
周波数可変発振器1の出力光の位相を制御する光位相変
調器4とを備えている。
【0022】図2は、本発明の光位相同期受信機の原理
を示すブロック構成図である。この図2において、本発
明の光位相同期受信機は、光周波数可変発振器1と、信
号光を分岐する光分岐手段5と、光分岐手段5の分岐さ
れた一の出力光と光周波数可変発振器1の出力光の一部
とが入力され両者の位相差を検出する光位相差検出手段
2と、光位相差検出手段2の出力により光周波数可変発
振器1を制御する第一の帰還手段としての帰還ループ3
と、光周波数可変発振器1の出力光が入力されその出力
光の位相を制御する光位相変調器4と、光位相変調器4
の出力光と前記光分岐手段5で分岐された他方の出力光
とを比較する光同期検波手段6と、この光同期検波手段
6の出力する位相差に光位相差検出手段2の出力を重畳
し、光位相変調器4を制御する第二の帰還手段としての
帰還ループ7とを備えている。
【0023】次に図3に、ヘテロダイン型光位相同期回
路の具体的な構成ブロック図を示す。この図3におい
て、半導体レーザ11の出力光は、光カプラ51によっ
て2分岐される。分岐された一の分岐光と基準光とがヘ
テロダイン型光位相差検出回路20に入射される。また
分岐された他方の分岐光は光位相変調器54に入射され
る。ヘテロダイン光位相差検出回路20の出力する光位
相差の検出出力は、ループフィルタ31を介して帰還ル
ープ30を構成して半導体レーザ11の発振周波数を制
御する。この動作は、図5を用いて説明した従来の光位
相同期回路とまったく同等であるので、同一番号を付し
てその説明を省略する。一方、ヘテロダイン型光位相差
検出回路20の出力する位相差検出出力は、ディレイラ
イン52、増幅器53を介して光位相変調器54にも導
かれ、光カプラ51により分岐された他方の光の位相を
変化させて出力光を生じる。
【0024】ここで増幅器53は、例えばヘテロダイン
型光位相差検出回路20の出力する位相差が+90度で
あった場合に、光位相変調器54において、入力光の位
相を90度遅らせるような光位相変調器駆動用信号を生
成する。ただし、ここではヘテロダイン型光位相差検出
回路20が基準光位相を基準にして、半導体レーザ11
の出力光位相のほうが進んでいる場合に「+」、遅れて
いる場合に「−」の符号を持った位相差を出力するもの
とする。また、ディレイライン52は、半導体レーザ1
1を出射した光が光カプラ51を経て光位相変調器54
に至る光経路を通過する際に要する時間と、位相に関す
る情報が半導体レーザ11から光カプラ51、ヘテロダ
イン型光位相差検出回路20、ディレイライン52、増
幅器53を経て光位相変調器54に至る光・電気混在経
路を通過する際に要する時間とを等しく設定させるため
に用いている。こうして、光位相変調器54では、ヘテ
ロダイン型光位相差検出回路20で検出された位相雑音
を打ち消す位相変化が、時間遅延なく付加される。ヘテ
ロダイン型光位相差検出回路20では、大きさ位相雑音
を打ち消すことはできないが、早い変化をする雑音成分
を有効に打ち消すことができる。ヘテロダイン型光位相
差検出回路20の出力には、帰還ループ30により大き
な位相雑音を取り除いた後、さらに帰還ループだけでは
遅延の影響によって抑圧できなかった位相雑音成分が出
力されているので、以上の構成により、残存雑音成分が
打ち消された出力光が取り出される。
【0025】なお、図3に説明した回路では、ディレイ
ライン52により光位相変調器54へ至る2つの経路長
差を調整しているが、このかわり光カプラ51から光位
相変調器54へ直接至る光経路の長さで調整してもよ
い。
【0026】また、図3に説明した回路では、半導体レ
ーザ11の出力光を光カプラ51を用いて2分岐してい
るが、例えばDFB型半導体レーザのように両端面から
光を取り出せる光周波数可変発振器を用いた場合には、
前端面から得られる出力光と後端面から得られる出力光
の両方を利用してもよく、この場合光カプラ51は不要
となる。
【0027】図4は、本発明実施例のホモダイン型光位
相同期受信機の実施例構成を示すブロック図である。こ
の図4において、符号61は光カプラ、60は第二の光
ホモダイン同期検波回路、70は第二の帰還ループ、7
1はループフィルタ、72は加算器である。
【0028】信号光と半導体レーザ11の出力光は光カ
プラ61と51によりそれぞれ2分岐され、それぞれの
一の分岐光が第一の光ホモダイン同期検波回路40に入
射する。以下、ループフィルタ31を介する帰還ループ
30を構成して半導体レーザ11の発振周波数を制御す
る動作は、図6を用いて説明した従来の光ホモダイン位
相同期受信機で同一番号を付した部分の動作とまったく
同等であるので、その説明は省略する。
【0029】一方、第一の光ホモダイン同期検波回路4
0の出力する位相差は、ディレイライン52、増幅器5
3、加算器72を介して光位相変調器54にも導かれ、
光カプラ51により分岐された他方の光の位相を変化さ
せる。ディレイライン52、増幅器53の動作は図3を
用いて説明した光位相同期回路で同一番号を付した部分
の動作とまったく同等であるので、その説明を省略す
る。光カプラ61で分岐された信号光の一部と前記光位
相変調器54の出力光とを入射する光ホモダイン同期検
波回路60は、2光間での光位相差を検出して出力する
作用と、位相同期実現時には位相もしくは振幅に重畳さ
れたデータを復調して出力する作用とを併せ持つ。検出
された光位相差は、ループフィルタ71、加算器72を
介して光位相変調器54に負帰還される。すなわち、第
二の帰還ループ70が構成される。
【0030】光位相変調器54の出力光は、図3を用い
て説明した光位相同期回路と同様の効果により、信号光
の光位相を基準とした場合の相対的な位相変化が早い変
動分も含めて低く抑えられている。ただし、第二の光ホ
モダイン同期検波回路60に入力される2つの光の位相
差は、そこに至るまでの2光の光経路長差にも依存す
る。第二の帰還ループ70は、この光経路長差に依存す
る光位相差を抑圧する働きをする。すなわち、例えば光
経路長差が0.5波長分変化した場合には、光位相変調
器54に位相をπだけ変化させて光経路長差がなくなる
ように作用する。ここで、光経路長差の変動要因として
は、主として環境温度の変動が想定され、その変動スピ
ードは著しく遅い。このため、第二の帰還ループ70に
多少の遅延時間があっても十分負帰還による抑圧が可能
である。したがって、第一の光ホモダイン同期検波回路
40では所望の正しさでデータを復調できない場合で
も、光位相変調器54で残存位相差の変動を抑圧したこ
とにより、第二の光ホモダイン同期検波回路60では所
望の正しさでデータを復調することができる。
【0031】なお、図4に示した実施例において、加算
器72の代わりに、バイアスTでもよい。この場合、ル
ープフィルタ71からの信号をDC端子に、増幅器53
からの信号を高周波端子に加えればよい。
【0032】また、図4に示した実施例構成では、第一
および第二の光ホモダイン同期検波回路の出力する位相
差に関する信号を加算器72で足し合わせて、光位相変
調器54に加えているが、光位相変調器を2台直列に用
いてそれぞれを別個に駆動するように構成してもよい。
さらに、第二の光ホモダイン同期検波回路60への入力
光に作用する光位相変調器54は、半導体レーザ11の
出力光側ではなく信号光側に挿入してもよい。ただし、
この場合は位相制御の方向が反対になる。
【0033】なお、図4に示した実施例構成において、
光カプラ61が信号光を等分割すると仮定すると、第二
の光ホモダイン同期検波回路60への入射信号光パワー
は従来受信機より3dB低い。このため、理論的に到達
可能な受信感度は従来受信機よりも3dB悪化する。し
たがって、光ファイバ増幅器等を用いて信号光を増幅し
てから光カプラ61に入力してもよい。光ファイバ増幅
器の理論的に到達可能な最小雑音指数は3dBなので、
増幅器を挿入することによる理論的に到達可能な受信感
度の低下はない。一方、増幅器を挿入して十分強い信号
光を光ホモダイン同期検波回路に入射することにより、
理論的に到達可能な受信感度の達成を妨げる回路雑音の
影響を抑圧することが可能となる利点が生ずる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の光位相同期
回路によれば、光周波数可変発振器への帰還ループによ
る位相雑音の抑圧に加えて、帰還ループでの遅延時間の
存在により従来は抑圧できなかった残存位相雑音につい
ても、新たに付け加えた光位相変調器によってその大き
さを減ずることが可能となる。さらに、光位相同期受信
機によれば、上述した光位相変調器による残存位相雑音
の抑圧により、従来は使用できなかった位相雑音の大き
な光周波数可変発振器、例えば単体の半導体レーザを利
用して光位相同期受信機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光位相同期回路の原理構成を示すブロ
ック図。
【図2】本発明の光位相同期受信機の原理構成を示すブ
ロック図。
【図3】本発明の光位相同期回路の実施例構成を示すブ
ロック図。
【図4】本発明の光位相同期受信機の実施例構成を示す
ブロック図。
【図5】従来のヘテロダイン型位相同期回路の基本構成
を示すブロック図。
【図6】従来の光ホモダイン位相同期受信機の基本構成
を示すブロック図。
【符号の説明】
1 光周波数可変発振器 2 光位相差検出手段 3、7 帰還ループ 4 光位相変調器 5 光分岐手段 6 光同期検波手段 11 半導体レーザ 12、21、51、61 光カプラ 20 ヘテロダイン型光位相差検出回路 22 受光器 23 マイクロ波基準発振器 24 位相比較器 31 ループフィルタ 30、70 帰還ループ 31、71 ループフィルタ 40、60 光ホモダイン同期検波回路 52 ディレイライン 53 増幅器 54 光位相変調器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光周波数可変発振器と、 前記光周波数可変発振器の出力光の一部と基準光とが入
    力される光位相差検出手段と、 前記光位相差検出手段の出力を用いて前記光周波数可変
    発振器を制御する帰還手段と、 前記光位相差検出手段の出力に基づき前記光周波数可変
    発振器の出力光の位相を制御する光位相変調器とを備え
    たことを特徴とする光位相同期回路。
  2. 【請求項2】 光周波数可変発振器と、 信号光を分岐する光分岐手段と、 前記光分岐手段の分岐された一の出力光と前記光周波数
    可変発振器の出力光の一部とが入力され両者の位相差を
    検出する光位相差検出手段と、 前記光位相差検出手段の出力により前記周波数可変発振
    器を制御する第一の帰還手段と、 前記光周波数可変発振器の出力光が入力されその出力光
    の位相を制御する光位相変調器と、 前記光位相変調器の出力光と前記光分岐手段で分岐され
    た他方の出力光とを比較する光同期検波手段と、 この光同期検波手段の出力する位相差に前記光位相差検
    出手段の出力を重畳し、前記光位相変調器を制御する第
    二の帰還手段とを備えたことを特徴とする光位相同期受
    信機。
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JP (1) JPH05289138A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5487780A (en) * 1993-02-19 1996-01-30 Minnesota Mining & Manufacturing Company Apparatus for applying coating materials to overlapped individual sheets
JP2004006943A (ja) * 1995-12-13 2004-01-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光増幅器
JP2008244369A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Tohoku Univ 超高精度光位相同期システム
JP2009182560A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Softbank Telecom Corp 全光再生中継装置
JP2019161246A (ja) * 2018-03-07 2019-09-19 国立大学法人東北大学 デジタルコヒーレント伝送システム

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