JPH05288820A - 方向性共鳴磁力計 - Google Patents

方向性共鳴磁力計

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JPH05288820A
JPH05288820A JP3170364A JP17036491A JPH05288820A JP H05288820 A JPH05288820 A JP H05288820A JP 3170364 A JP3170364 A JP 3170364A JP 17036491 A JP17036491 A JP 17036491A JP H05288820 A JPH05288820 A JP H05288820A
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JP
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magnetic
magnetic field
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Withdrawn
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JP3170364A
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English (en)
Inventor
Denis Duret
デュレ デニス
Marc Beranger
ベランジェ マルク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Commissariat a lEnergie Atomique et aux Energies Alternatives CEA
Original Assignee
Commissariat a lEnergie Atomique CEA
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/24Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance for measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】熱ドリフト及び時間ドリフトが限定されてお
り、高磁界、衝撃及び圧力に対する感受性は可逆的であ
り、サイズは数ミリメートルに減少することができる方
向性共鳴磁力計を提供すること。 【構成】共鳴スピンを含む試料2、共鳴を励振しスピン
を検出するための第一の手段4、方向と補償用H1ex
従って分極磁界Hb を生ずる第二の手段32、第一及び
第二の手段に接続されている処理並びに閉ループ制御手
段6,8,16〜20,34〜38,48〜52,4
0,44、及び特に第二の磁気手段に対して、H1ex
比例する電圧を供給し、Hbを誘起する方形波パルス電
流を内蔵している。この処理・制御手段は共鳴の近傍で
Hb −Ho +h1ex及びHo −Hb +H1exに比例する
電圧を得ることを可能にし、Ho はHexより十分大きく
且つ共鳴時の磁界の値である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は方向性共鳴磁力計に関す
るものであって、更に特定して言えば弱磁界、例えば約
0〜100マイクロテスラ(μT)の測定を意図してい
る。従って本発明の特別の用途は、地球物理学、探鉱、
及び宇宙探知である。
【0002】本発明による磁力計は方向性を有する、す
なわち磁力計は一つの測定方向と連動していて、磁界の
投影(成分)値を求めることを可能にする。磁界成分は
上記測定方向に関するベクトル量である。
【0003】そのような磁力計の通過帯域は0Hzと1
0Hzの間にあり、数kHzまで延長することができ
る。
【0004】磁力計の分解能を表わすには、数個のパラ
メータを考慮しなければならない。 a)入力に運ばれてくる雑音のスペクトル密度。この密
度は一般的な場合は測定周波数fの関数であって、nT
・Hz-1/2で表わされる。 b)f-aにおける雑音の存在であって、一般に低い周波
数で増加する。 c)時間による、且つ温度の関数としてのドリフト、 d)偽似ゼロの存在の有無におけるゼロの安定度。
【0005】
【従来の技術】フラックスゲート形式の方向性磁力計は
既に知られており、その良い説明が資料(1)に与えら
れている。この資料は今後引用する他の資料と同様、こ
の説明の最後に記載してある。
【0006】このようなフラックスゲート磁力計の雑音
限界は約10ピコテスラ(pT)である。この磁力計に
はゼロ安定度の効果が存在し、高性能特性を持っている
が高価である。このような磁力計が高磁界、高衝撃又は
高圧力を受ける場合は、その特性は非常に害になる影響
を受ける。
【0007】なお、資料(2),(3)及び(4)は方
向性共鳴磁力計を開示している。既知の方向性フラック
スゲート磁力計及び方向性共鳴磁力計は、これから参照
する欠点に苦しんでいる。
【0008】フラックスゲート磁力計は時間によるドリ
フト及び、温度の関数としてのドリフトに悩んでいる。
これらの磁力計は偽似ゼロ現象にさらされており(すな
わち、ゼロ磁界が存在する場合に必ずしもゼロとならな
い応答を示す)、高磁界、高衝撃、高圧力に非可逆的に
敏感である。
【0009】既知の方向性共鳴磁力計は全体の寸法が大
きく(その容積は数dm3 にまで拡がる可能性があ
る)、一方約1ナノテスラ(nT)という低い分解能を
持っている。
【0010】本発明は、その性能特性がフラックスゲー
ト形のものと同程度であるが、熱ドリフト及び時間ドリ
フトが限定されており、偽似ゼロ現象を受けず、高磁
界、衝撃、衝突、及び圧力に対する感受性は可逆的であ
るような、方向性共鳴磁力計を提案する。更に本発明に
基づく磁力計のサイズは数ミリメートルに減少すること
ができる。
【0011】以後順次図1から図6まで、磁力測定及び
スペクトル測定の分野から、知られている種々の装置を
参照する。
【0012】図1は資料(3)から知られる磁力計を線
図で示したものである(その中の図4と比較参照す
る)。この磁力計では、共鳴電子スピンを有する材料か
ら作られた試料2を、磁気分極磁界Hb 及び測定しよう
とする外部磁界Hexの中に置く。後者は例えば地球磁界
である。分極磁界Hb は何らかの適切な手段、例えば図
示してはいないが試料の近傍に置いた磁気コイルに、強
さ可変の電流を供給することによって作られる。
【0013】図1の磁力計はまた励振兼受信コイル4
を、試料2の周りに持っている。コイル4の軸は分極磁
界Hb の方向Dに直角であり、これが図1の磁力計の測
定方向である。
【0014】電子スピンが共鳴した場合は、これら電子
スピンの共鳴周波数f0 はLarmorの関係式で与えられ
る。 f0 =g・Mo ・Ho /(2pi) ここで、Mo =4pi・10-7H/m go :電子の磁気回転比(g/2pi=28GHz/
T) Ho :共鳴時スピンに加えられる磁界(A/mで表わ
す) pi:よく知られている記号で、約3.1416を表わ
す。
【0015】f0 に設定した高周波発生器6は、測定ブ
リッジ8及びコイル4を経由して共鳴を励振するが、コ
イル4は共振回路10の一部を構成している。この共振
回路は周波数f0 に同調してあり、コイル4の他、コイ
ル4の両端子間に接続された可変コンデンサC1を含
む。共振はコイル4、測定ブリッジ8及び受信器12に
よって検知され、受信器12は振幅検知能力を具えてい
る。測定ブリッジ8は励振からの受信を反結合するよう
に働く。
【0016】もし方向D及びコイル4の軸の両方に直角
に磁界を発するコイルがあって、発生器6に接続されて
いるならば、測定ブリッジ8は無くすことができること
を指摘しておく。共振回路10はこの場合は単に受信器
12につなぐだけとなる。
【0017】観測装置14はその入力において、受信器
12の出力が供給する検出電圧Vを受信する。装置14
は図2に示すような曲線を供給し、この曲線は電圧Vの
変化を電子スピンに加えた磁界Hの関数として表わす。
これはガウス曲線の形をした吸収曲線である。共鳴はH
がHo と等しくなったとき起る。加えられた磁界Hは、
分極磁界Hb と測定外部磁界Hexとのベクトル和であ
る。
【0018】磁界Ho は磁界Hexよりもずっと強く選ん
であるので、Hはほぼ次式で表わすことができる。 H=Hb +(Hex・cosTh) ここでThはHb とHexを表わすベクトル間の角度であ
る。この角度は磁力計の方向特性を確認する。この式
は、Th,Ho 及びHo より進むHb のHbo成分の値を
知れば、Hexを求めることができることを記憶すべきで
ある。
【0019】この簡単な式を得ることとは別に、非常に
大きいHo の値を有することの別の関心事は、磁力計の
信号対雑音比(s/n比)が、一次近似でf0 2、従って
o 2に比例するということである。
【0020】資料(3)の図1〜図3は今説明している
図1に線図で示す磁力計の構造的変形品を示している。
スペクトル測定の分野から資料(5)に開示されている
が、磁気測定の分野では使用されていない装置を、図3
に線図で示すが、これは高い周波数を干渉的検知するこ
とを明かにしている。
【0021】図3の装置は、図1の試料2、磁界Hb 、
コイル4、発生器6、測定ブリッジ8及び共振回路10
を使用し、これらを同じように配置し、更に低雑音増幅
器16、平衡形混合器18、低域フィルタ20を持って
いる。
【0022】測定ブリッジ8の出力で得られる高周波信
号は、増幅器16で増幅され、平衡形混合器18の入力
に与えられ、混合器18の基準信号は高周波励振の「映
像」となっている。
【0023】もっと詳述すれば、この基準信号は、高周
波発生器6が測定ブリッジ8に供給する励振信号の周波
数と等しい周波数の信号であるが、その振幅と位相は上
記励振信号のそれとは異るものである。
【0024】混合器18の出力は低域(通過)フィルタ
20で濾波され、高周波の高調波のみならず、高周波の
残り量をも無くす。
【0025】この低域フィルタ20の出力に適当な、し
かし図には示していない観測装置を接続することによっ
て、曲線2又は曲線4を励振信号と基準信号のそれぞれ
の位相の関数として得ることができる。この曲線は磁界
Hの関数として電圧V1の変動を表わし、分散曲線と呼
ばれている。図4のこの曲線は直線性とドリフトの限界
を有する磁力計用として、あるいは磁界閉ループ制御装
置におけるゼロ信号として、使用することができる。
【0026】スペクトル測定の分野で知られており、磁
気測定の分野で使用される別の装置を線図により図5に
示すが、この装置は吸収曲線の微分値を得ることを可能
にする。図5の装置は図3の試料2、磁界Hb 、コイル
4、発生器6、測定ブリッジ8、共振回路10、増幅器
16、及び平衡形混合器18を使用し、同じように配置
している。
【0027】図5の装置はまた発振器22を有し、これ
が可聴周波数fm を有する信号を生じ、同様にコイル2
4を有し、これが上記信号を受けて試料2に、「擾乱磁
界」と呼ばれる周波数fm の磁界を生じる。この磁界は
磁界Hb に重畳され、コイル24の軸は磁界Hb を生ず
るのに使われる図示していないコイルの軸と一致させ
る。
【0028】平衡形混合器18の出力において、図3の
低域フィルタ20は、周波数fm の周りの帯域通過フィ
ルタ26によって置換される。
【0029】移相器28は高周波発生器6からの高周波
信号を受け、平衡形混合器18に、その出力において図
2に示した曲線の電圧Vを得るに十分な位相を有する信
号を供給する。
【0030】発振器22からの基準信号で制御される、
周波数fm での同期検波手段30は、その入力がフィル
タ26の出力に接続されており、その出力に電圧Vs
与える。上記基準信号は周波数fm であるが、その振幅
と位相は発振器22がコイル24に供給する信号のそれ
らとは異るものとすることができる。
【0031】同期検波手段30の出力に適切な、しかし
図示していない観測手段を接続すれば、図6に示す、オ
フセット電圧のない曲線を観測することができる。この
曲線は電圧Vs の変化を磁界Hの関数として表わし、図
2の曲線の微分値を構成する。
【0032】共鳴物質、高周波磁界及び擾乱磁界のそれ
ぞれの振幅を最適化することのできるパラメータは、資
料(5)に述べてある方法によって得られる。
【0033】従って、次の手段の助けによって方向性磁
力計を作れることがわかる。適切な共鳴物質から形成さ
れる試料(例えば資料(6)参照)、一つ以上のサンプ
リング及び励振用のコイル、連続分極磁界Hb (Ho
極めて近い)を生じることのできる装置、共振状態にあ
る発振器、及び図4又は図6の曲線を得ることのできる
電子的手段。
【0034】この場合、線幅DH1(図4の曲線)又は
DH2(図6の曲線)より十分下廻る程度の、外部磁界
exの変動は、共振変化及び磁力計の出力における映像
電圧に行きつく。
【0035】ゼロ指示器としての電圧V1(図4)又は
電圧Vs (図6)を使用する磁界帰還により、上記電圧
を積分し、それに比例する電流を再注入することによっ
て、直線性を向上することができる。またこの電流はコ
イルの結果として磁界を作り、そのコイルの軸はHb の
方向に平行とする。このような手順は磁気測定では標準
的なものである(資料(7)参照)。
【0036】このような磁力計の主な欠点は分極磁界H
b の安定度とつながっている。必要条件の精密さは、次
の例の助けによって評価することができる。
【0037】10pTの精密さを有する50μTの測定
磁界Hex及び、Hexより100倍強い分極磁界Hb 、す
なわち5mTの磁界Hb について考えてみよう。Hb の
どんな変動もHexの変動として解釈することができる。
従って、相対的精密さで磁界Hb は10pT以内で安定
でなければならない、すなわち2・109 の安定度が必
要となる。これは事実上既知の方法では達成することが
できない。
【0038】試験済みの一つの解決法は、磁界Hb が交
互に共振線を正になったり負になったりするようにして
記述するように、磁界Hb をf0 より十分小さいある周
波数fp で脈動させることから成る(資料(2),
(3),(4)参照)。従って解決すべき安定度の問題
は、1/fp の期間にわたる短時間の安定度を得ること
に移される。
【0039】上記解決法に関連した問題は、正弦波又は
三角波の性質の1/fp という走査時間の極く短かい何
分の一かの部分の間を除いて、共鳴がその最大感度帯
(資料(5)参照)の中で利用されるのではないという
点である。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、中でも時間
や温度とつながったドリフトを持たず、既知の方向性共
鳴磁力計よりも良い分解能を有する、方向性共鳴磁力計
を提案することによって、前述の欠点をすべて回避する
ことを目的としている。
【0041】
【課題を解決するための手段】本発明は、与えられた方
向の磁界Hexの投影である磁界H1exを測定するための
方向性共鳴磁力計に関係するもので、その磁力計は次の
ものから成るものである。 ・共鳴スピンを有する物質から作った試料、 ・試料の近傍に置かれ、スピンの共鳴を励振し、励起さ
れた共鳴を検出するための第一の磁気手段、
【0042】更に次のものを持っていることを特徴とし
ている。すなわち、 ・試料の近傍に置かれ、予め決めた方向に従い磁気分極
磁界Hb を生ずるよう働き、磁界H1exを補償するため
の第二の磁気手段、第一の磁気手段及び第二の磁気手段
に接続された処理並びに閉ループ制御手段、この制御手
段はHo を共鳴時試料に加えられる、Hexより十分大き
い(すなわち、少くともHexの約10倍に等しい)磁界
の値とするとき、(Hb −Ho +H1ex)及び(Ho
Hb +H1ex)に共鳴の近傍でそれぞれ比例する電圧値
を得ることを可能としており、更に第二の磁気手段を経
由して磁界Hb を誘起し、上記磁界H1exに比例する電
圧Vmes を与えることを可能とする方形波パルス電流。
【0043】本発明の提案する実施例によれば、処理並
びに閉ループ制御手段は次のものから成る。
【0044】第一の磁気手段及び第二の磁気手段に接続
され、一方ではHo を共鳴時試料に加えられる、Hex
り十分大きい(すなわち、少くともHexの約10倍に等
しい)磁界の値とするとき、共鳴の近傍で(Hb −Ho
+H1ex)及び(Ho −Hb+H1ex)にそれぞれ比例
する電圧値を得ることを可能にし、もう一方では第二の
磁気手段を経由して磁界Hb を誘起することを可能にす
る方形波パルス電流を得ることを可能とする処理手段、
及び
【0045】一方では処理手段に、他方では磁界H1ex
を補償するため又この磁界H1exに比例する電圧を供給
する第二の磁気手段に接続される閉ループ制御手段。
【0046】閉ループ制御手段は、この手段で制御され
る積分器、その入力が積分器の出力に接続され、その出
力は第二の磁気手段に供給される電圧−電流変換器を組
込むことができる。
【0047】本発明に基づく磁力計の第一の実施例によ
れば、処理手段は次のものから成る。Ho に対応するLa
rmor周波数での電流が第一の磁気手段に、また出力のと
ころで電圧信号を供給するための電子的手段。試料に加
える磁界の関数としての電圧信号の変動は上記試料の分
散曲線に対応している。
【0048】電子的手段の出力に接続され、電圧ゲイン
を交互に+1と−1にすることを許容する第一の電子装
置。その入力が第一の電子装置の出力に接続され、その
出力が閉ループ制御手段を制御する試料及び保持回路。
電圧源。
【0049】上記電圧源から供給され、電圧ゲインを交
互に+1と−1にすることを許容する第二の電子装置。
及びその入力が第二の電子装置の出力に接続され、第二
の磁気手段に供給する別の電圧−電流変換器。
【0050】第一の実施例と異り、同期検波を使用する
第二の実施例によれば、処理手段は次のものから成る。
o に対応するLarmor周波数での電流によって第一の磁
気手段に供給し、ある可聴周波数での電圧信号による制
御された同期検波に基づく出力において電圧信号を供給
するための電子的手段。試料に加える磁界の関数として
の電圧信号の変動は上記試料の吸収曲線の微分値に対応
している。その入力が電子的手段の出力に接続され、電
圧ゲインを交互に+1と−1にすることを許容する第一
の電子装置。その入力が第一の電子装置の出力に接続さ
れ、その出力が閉ループ制御手段を制御する、サンプル
保持回路。電圧源。
【0051】上記電圧源から供給され、電圧ゲインを交
互に+1と−1にすることを許容する第二の電子装置。
及びその入力が第二の電子装置の出力に接続され、第二
の磁気手段に供給を行う別の電圧−電流変換器。
【0052】やはり同期検波を用いる第三の実施例によ
れば、処理手段は次のものから成る。Ho に対応するLa
rmor周波数において第一の磁気手段に電流を供給し、あ
る可聴周波数において電圧信号で制御される同期検波に
基づき、電圧信号を出力に供給するための電子的手段。
試料に加える磁界の関数としての電圧信号の変動は、上
記試料の吸収曲線の微分値に対応している。
【0053】その入力が電子手段の出力に接続され、そ
の出力が閉ループ制御手段を制御するサンプル保持回
路。電圧源。上記電圧の和に等しい電圧信号を出力に供
給し、その信号は可聴周波数である加算手段。
【0054】加算手段の出力に接続され、電圧ゲインを
交互に+1と−1にすることを許容する電子装置。及び
その入力が電子装置の出力に接続され、第二の磁気手段
に供給を行う別の電圧−電流変換器。
【0055】
【実施例】図7に線図として示す本発明に基づく方向性
共鳴磁力計は、図3に2,4,6,8,10,16,1
8及び20で指定し、図3と同じように配置された、す
べての要素から成る。
【0056】本発明で使用可能な試料、特に図面に示す
磁力計に使用できる試料は、例えば資料(6)の第3頁
と第4頁に記述されているものの一つである。図7の場
合は、方向Dの分極磁界Hb はコイル32によって生じ
るが、その軸はコイル4の軸に直角でこれから述べるよ
うに電源を供給されるか、励磁される。
【0057】今説明している手段はまた移相器34を有
しており、これによって高周波発生器6の高周波信号f
0 が平衡形混合器18に供給され、移相器34は上記信
号の位相をずらし、低域フィルタ20が出力において電
圧V1を供給し、この電圧の試料2に加える磁界の関数
としての変化は、図4の分散曲線によって表わされる。
【0058】図7の磁力計はまた電子装置36、サンプ
ル保持回路38及び積分器40を持っており、これらは
フィルタ20の後にこの順番に並んでいる。積分器40
の出力はスイッチ42(2位置、すなわちオンとオフを
有する)を経由して、電圧−電流変換器44の入力に接
続され、その出力がコイル32に電流を供給する。
【0059】図7の磁力計の動作中オンになっているス
イッチ42の出力には表示手段46も接続されており、
積分器40の出力電圧を表示できるようにしている。
【0060】図7の磁力計はまた好ましい程度に安定で
調整可能の電圧又は電力源48を有しており、この電源
が装置36と同じ装置50及び変換器52を経て、安定
な電流をコイル32に与えることを可能にしている。従
ってコイル32は周波数f0にほぼ対応する磁界Hb を
生じる。44及び52の変換器は例えば電気抵抗であっ
てもよい。
【0061】装置36と50のそれぞれは、パルス形の
クロック信号ck+とck−によって制御される電子装
置で、この装置がクロック信号ck+を受信すると+1
の電圧ゲインを得させ、クロック信号ck−を受信する
と−1の電圧ゲインを得させる。
【0062】サンプル保持装置38は例えば、アナログ
デバイス社が製造するAD585形のようなものであ
る。それはパルス式クロック信号でckで制御され、c
kの間その入力に到達する信号に「従う」もので、又c
kと次のckの間は上記信号を記憶する。クロック信号
ck,ck+,ck−は正の電圧で定義される。クロッ
ク信号発生器54は、装置36及び50並びにサンプル
保持回路38を信号ck,ck+,ck−で適切に制御
するが、そのクロノグラムを図10に示す。この発生器
54は、クロックと状態デコーダによって制御される、
数値カウンタの形式をとることができ、図10のクロノ
グラムを得ることを可能にする。
【0063】本発明に基づく別の磁力計を図8に線図で
示すが、これは可聴周波の同期検波を使用するものであ
る。図8の磁力計は図5で2,4,6,8,10,1
6,18,22,24,26,28及び30と番号をつ
けた構成要素すべてから成り、図5と同様の仕方で配置
されている。
【0064】図8の磁力計はまた図7の要素36,3
8,40,42,44,46,48,50,52及び5
4をも組込み、図7の場合と同じように配置している。
但し図8の場合は、同期検波手段30の出力が装置36
の入力に接続され、変換器44と52がコイル24に電
流を供給する点が異る。
【0065】従って、図8の磁力計では、分極磁界Hb
と可聴周波擾乱磁界fm は同じコイル24によって作ら
れ、共線的である。明かに、同一の軸を持つ二つの別々
のコイルでこれらの磁界を作ることは(もしやれば)で
きることである。
【0066】同様にして、図7の変換器44と52(従
って図8でも)は同一軸を有する二つの分離したコイル
に、従って同一コイル32に(図8ではコイル24)で
はなく電流を供給することもできる。
【0067】注意すべきことは図8の場合は、同期検波
手段30の出力が電圧Vs を供給し、その試料2に加え
る磁界の関数としての変動が図6の曲線で表わされると
いう点である。
【0068】装置36又は50の既知の構造は図9に線
図で示すが、二つの差働増幅器56,58及び二つの電
磁リレー60,62(2位置p1(電源入らず)、p2
(電源入る)が存在)から成り、リレーコイルはそれぞ
れ図9に64,66で見られるようになっている。
【0069】図9の装置の入力Eは、抵抗器r1 を通し
て増幅器56の反転入力に接続され、抵抗器r2 を通し
て増幅器58の反転でない方の入力に接続される。増幅
器56の反転しない方の入力は抵抗器r3 を介して接地
されている。上記増幅器56の出力は抵抗器r4 を通じ
てその反転入力に接続され、また増幅器58の出力は抵
抗器r5 を介してその反転入力に接続されている。
【0070】例えば、抵抗器r1 ,r2 ,r4 ,r5
100kΩであり、抵抗器r3 は47kΩである。二つ
のck−パルスの中間では、リレー60はp1の位置に
あり、パルスck−持続時間内ではp2の位置にあるの
で、p2の位置にある間は図9の装置の出力Sは増幅器
56の出力につながる。又、二つのck+パルスの中間
では、リレー62がp1の位置にあり、パルスck+の
持続時間内ではp2の位置にあるから、p2の位置にあ
る間は出力Sは増幅器58の出力につながる。
【0071】図10のクロノグラムを説明する。信号c
kは時間幅tckで周期Tのパルスである。信号ck+
は時間幅t+、周期2Tのパルスで、t+はtckより
も大きい。信号ck−は時間幅t−で周期2Tのパルス
で、t−はtckよりも大きい。パルスckは交互にパ
ルスck+とパルスck−によって覆われる。
【0072】図7及び図8の磁力計の動作は以下に説明
するとおりである。スイッチ42はオフで磁界Hexは小
さい(Ho はHexよりも十分大きい)と仮定しよう。コ
イル24又は32中の電流の強さIの値は、対応する磁
界H(試料が置かれる全磁界)がほぼ共鳴の「中心に」
ある(HはHo から僅かしか異らない)ように調節され
ている。
【0073】Hの正又は負の変化に対するフィルタ20
(又は同期検波手段30)の出力における電圧V1又は
s の変化は、図11の二重曲線C1−C2で与えられ
る。今後の記述の便のため今迄定義されたV1及びVs
の両方を「VS」と呼ぶことにする。C1は図4又は図
6に示す形の曲線で、C2は縦線VSに関してC1と対
称である。
【0074】図10のクロノグラムのパルスck+の期
間中、フィルタ20(又は同期検波手段30)の出力に
おける電圧は、 VS+=−K・(Hb −Ho +H1ex)+Voff Kは図11の曲線のほぼ直線部分に対応する正の比例定
数であり、Voff は電子装置の欠陥を考慮したオフセッ
ト電圧である。
【0075】前記のVS+の式はHexが図11の曲線の
直線部分に止まっている程十分小さければ成立つ。
【0076】パルスck−の期間中は、フィルタ20
(又は同期検波手段30)の出力における電圧は、 VS−=K・(−(Hb −Ho )+H1ex)+Voff これは、パルスck−の期間中は電圧はHの負値の側に
あり、装置は電源48が供給する電圧Vo 値を、反対値
−Vo に変換するからである。
【0077】図11は、分極磁界Hb がHb1と−Hb1の
二つの値の間で方形波パルス(曲線C3)の形で時間中
変化することを示している。但しHb1はVo に比例す
る。上記走査のピーク値(Hb1)は共鳴時(H=Ho
図4又は図6の曲線の傾斜の最大値に対応する。
【0078】磁力計の誤差は電源48が供給する電圧V
o の変動、及びVoff (電子装置のドリフトを表わす)
から生じる。図7及び図8の磁力計はこれらの誤差を補
償することをこれから示す。装置36の出力において、
電圧VSはパルスck−の間に反転する。
【0079】サンプル保持回路38は、不感時間の間そ
の入力値を記憶し、パルスckの間にそれらをサンプリ
ングする。パルスckは図10のクロノグラムによりパ
ルスck+及びck−の「内部に」現れる。
【0080】サンプル保持回路38の出力に存在する信
号は、図12の曲線C4で表わされ、次の値の継続とな
る。 −K(Hb −Ho +H1ex)+Voff 及び−K(−(H
b −Ho )+H1ex)−Voff すなわちVS+及びVS−で、その平均値は ((Vs +)+(−Vs −))/2=−K・H1ex となる。Hexがゆっくりと変化する場合は、サンプル保
持回路38の出力での単純な低域フィルタリングで、こ
れらの変化に追従することができる。従ってゆっくりし
たドリフトは消去される。
【0081】従ってこのサンプリングシステムでは、サ
ンプリング周波数fe は二つのパルスckを距てている
時間Tの逆数である。このようなシステムの理論に従え
ば、入力信号(H1ex)の最大通過帯域はfe /2に等
しくなる。
【0082】スイッチ42がオンのとき、サンプル保持
回路38の出力信号は制御ループ中に誤差信号として介
入する。その平均値は上記ループによってゼロに保た
れ、積分器40及び変換器44を経て帰還電流がコイル
24又は32中に生じ、Hexの変化に反抗する。
【0083】この場合、もしシステムが共鳴に関して
「かぎでひっかけ」てあれば、「次のもの」が図11の
曲線の直線部分をひどく超過することができる。それは
常に共鳴にセンタリングがあるからである。第一に、直
線性は電流とコイル24又は32中の磁界の間の変換に
よるのみである。
【0084】オンスイッチ42の出力では、電圧信号が
得られるが、これは帰還磁界の映像を構成し、H1ex
比例する。表示手段46は従ってH1exを知ることを可
能にする。
【0085】図8の磁力計の変形の一部を線図で図13
に示す。この場合は、もう一度同期検波を可聴周波fm
で使用するが、装置36は取除かれる。装置36で行わ
れた符号反転は、各パルスck−において、周波数fm
の励振信号の位相を180°スイッチングすることに代
る。
【0086】図13からわかるように、加算手段68が
この目的のために使用され、電圧源48と装置50との
間に接続される。この加算手段68は、その入力におい
て電圧源48から供給されたVo という電圧を受け、又
周波数信号fm を発振器22から受け、装置50にこれ
ら二つの和を与える。
【0087】図7及び図8の磁力計においては、t+及
びt−がTに等しいような対称クロック信号発生器54
の使用が、サンプル保持回路38を消去することを可能
とし、装置36の出力が直接積分器40に接続される。
【0088】本発明に基づく磁力計を三つ、それぞれの
測定方法を互いに直角になるように連動させることによ
り、明かに三つの方向による磁界Hexの三成分を測るこ
とができる。
【0089】本発明は、方形波のパルスによる分極磁界
b を使用することで先行技術とは異るものであること
に注意することが望ましい。パルス磁界Hb の使用が、
ゆっくりした時間ドリフト及び温度ドリフトを無くすこ
とを、特に分極電流I(コイル24又は32に供給され
る)のドリフトを無くすことを可能にしているのであ
る。
【0090】方形波磁界(図10の場合は周期2T)の
使用は、分散曲線又は吸収曲線の微分値の(図7、図
8、図13の場合はVo を調節することにより)最大傾
斜点で作動することを可能にし、従ってS/N比を改善
している。
【0091】サンプル保持回路は、方形波電流をコイル
24又は32に供給している間に起りがちな、寄生振動
を避けることを可能にする。
【0092】Tに比べてt+とt−を小さくすること
(図9)は、コイル24又は32中で消費される電力を
減らすことができ、従って磁力計のエネルギー消費を節
約することができる。サンプル保持回路と連動して方形
波磁界Hb を使用することも磁力計の電力消費を減らす
ことができる。
【0093】本発明の他の利点は、図13の場合を除
き、電子装置に固有のオフセット電圧及びドリフトを補
償することである。
【0094】本発明は電子共鳴に限定されるものではな
い。核共鳴にも適用することができ、本発明で使用され
る試料は電子スピンの代りに核及び、例えばプロトンの
スピンを含むこともできる。
【0095】図7の磁力計の一変形では、コイル32は
変換器52に接続されるだけで分極磁界Hb を生じるこ
とを可能とする。別のコイル32a(図14)がコイル
32と同一の軸を共有しており、これが一方では接地に
つながれ、他方では変換器44の出力に接続され、上記
コイル32aが磁界H1exを補償している。
【0096】図8に示す磁力計の一変形では、コイル2
4は発振器22につながれるだけで可聴周波の擾乱磁界
を生じることができる。コイル24と同一の軸を有する
別のコイル24a(図15)が、一方では接地につなが
れ、もう一方では変換器44の出力に接続され、上記コ
イル24aが磁界H1exを補償する。コイル24及びコ
イル24aと同一の軸を有する補助のコイル24bは、
一方では接地され、他方では変換器52の出力に接続さ
れ、分極磁界Hb を生じる。図8の図示していない一変
形では、同一の軸を有する二つのコイルを使用し、その
中の一つは三つの要素22,44、及び52の一つに、
三つの次の機能の一つを履行する目的で接続されてい
る:Hb の創出、擾乱磁界の作成、及びH1exの補償。
二つのコイルのもう一方は、他の二つの機能を履行する
目的で三つの要素の他の二つに接続される。例えば、二
つのコイルの中の一つは擾乱磁界を生ずるため発振器2
2に接続され、他のコイルは分極磁界Hb を生じ、磁界
H1exを補償するための変換器44及び52に接続され
る。
【0097】周波数f0 に同調してある共振回路10
(図7及び図8参照)は非調節となることができる。上
記共振回路10を周波数f0 に同調した状態を保つため
には、図7に示す磁力計を図16に関して今後説明する
ように変更することができる。
【0098】共振回路10にはコンデンサC2、可変容
量ダイオードD1、分極抵抗器R1、及びコンデンサC
3が接続されている。更に図7の磁力計には、サンプル
保持回路10a及び積分器10bが追加される。
【0099】説明的、非制限的方法で、ダイオードD1
は143に関してRTCにより市場に出されている形式
のものであり、抵抗器R1は100kΩ、コンデンサC
2及びC3は共に10nFの容量を持っている。
【0100】共振回路10の端子B1はコイル4と可変
コンデンサC1共通に接続され、且つ接地されている
が、またダイオードD1の陽極にも接続されている。上
記ダイオードの陰極はコンデンサC2の一つの端子に接
続され(その機能はコイル4によるダイオードD1の短
絡防止である)、同時に抵抗器R1の一方の端子に接続
されている。コンデンサC2のもう一方の端子は可変コ
ンデンサC1の他の端子B2に接続されている。サンプ
ル保持回路10aはパルス形式クロック信号cbで制御
され、その入力は平衡形混合器18の出力に接続され、
一方その出力は積分器10bの入力に接続されている。
積分器の出力は抵抗器R1のもう一方の端子に接続さ
れ、同時にコンデンサC3の一方の端にも接続され、そ
の他方の端子は接地され、その機能は高周波信号が積分
器10bの方に漏れるのを防ぐことである。この高周波
信号は発生器6から来るものである。
【0101】サンプル保持回路10aを制御するのに使
われる信号cbは正の電圧で定義されている。この信号
cbは、図17にそのクロノグラムが示されているが、
方形波の論理信号であって、そのゼロでないパルスは信
号ck+及びck−のゼロでないパルスの外側に現れ
る。ck+及びck−のように、信号cbは発生器54
から供給され、これは図17のクロノグラムを得るよう
に適当に変更されている。
【0102】図8の磁力計は図18を参照して、その共
振回路10を周波数f0 に同調した状態に保つために今
後述べるように変更することができる。
【0103】図8の磁力計に図16におけると同様に配
置した要素C2,C3,D1,R1,10a及び10b
を追加する。但しサンプル保持回路10aの入力は、図
18の場合混合器18の出力につながない点を除く。図
18の磁力計を得るためには、また図8の磁力計に、移
相器10c、及び別の平衡形混合器10d(混合器18
と同形式)を追加する。移相器10cは高周波信号を移
相器28から受け、混合器10dに基準信号を供給す
る。この基準信号は、混合器18の基準信号に比べて+
90°又は−90°だけ位相をずらしてある。上記の移
相の符号は共振回路の同調の閉ループ制御が安定である
ように選ぶ。増幅器16の出力信号はまた混合器10d
の入力に供給され、混合器10dの出力はサンプル保持
回路10aの入力に接続される。
【0104】また一変形では、図16及び図18の可変
コンデンサC1は図19に示すように無くし、手段D1
−C2が端子B1とB2の間に接続される。
【0105】本発明に基づく磁力計には、下記の演算を
行うことにより得られる誤差信号Veps に、電圧源48
を依存させることにより、Hb1の値における試料2の分
極を自動的にHo に等しく保つ(もっと詳細に言えば、
自動的にHb の最大値Hb1と最小値−Hb1をそれぞれH
o と−Ho に等しく保つ)ことのできる手段を設けるこ
とが出来、利点とすることができる。 Veps =(Vs +)+(Vs −)=−2K・(Hb −H
o )+2Voff
【0106】Voff を小さくする、あるいはもっと精密
に言えばK・(Hb −Ho )と比較して無視できるよう
にできる場合は、小ドリフトの電子回路を使えば可能で
あるのだが、Veps の項は電圧Vo を、Hb1が厳密にH
o に等しくなるように制御することを可能とする。これ
がないとHo 付近のHb1の微少変動は磁力計のドリフト
は招来しないが、図4又は図6(資料(5)も参照)の
曲線の最大傾斜帯から外れるときS/N比の劣化に行き
着く。更に、共鳴線が非常に細い、すなわちDH1とD
H2がHo に比べて小さい場合は、電源48のVo に対
する調節は困難となることがある。従って試料の分極を
o の値に自動的に保つことは利点がある。何故なら
ば、磁力計を最適のS/N比で利用して電圧源48の調
整を避けることができるからである。
【0107】この自動維持は、38に等しいサンプル保
持回路70と、40に等しい積分器72とを連動するこ
とにより、電圧源48を取換えることで得られる(図2
0及び図21参照)。
【0108】もっと精密に言えば、図7の形式の磁力計
については、フィルタ20(図20)の出力信号は装置
36にのみでなく、サンプル保持回路70の入力にも供
給され、保持回路70は信号ckで制御され、その出力
は積分器72の入力に接続される。積分器の出力は装置
50の入力に接続される。
【0109】図8のような磁力計については、装置36
のみならずサンプル保持回路70の入力にも供給される
のは、同期検波手段30(図21)の出力信号である。
保持回路はなお積分器72に接続され、これが順次図2
0に関して説明したとおり装置50に接続される。
【0110】従って積分器72の出力においては、Ho
(Larmorの関係によってスピンの共鳴周波数f0 に接続
される磁界の値)に比例する電圧Vo がある。
【0111】本発明に基づく磁力計は、示した例では、
コイル24,24a,24b,32及び32aを含む第
二の磁気手段の寸法的変化と関連している、伝送係数の
変動によるドリフトを消去することのできる手段を備え
ることができ、有利である。このようにこれらの磁力計
及び実際上すべての磁界帰還形磁力計の他の欠点は、そ
の帰還コイル(図7の32及び図8の24)の寸法的変
動から成る。これらの変動は特に温度によるものであ
る。
【0112】従って、スイッチ42の出力で読まれた
(スイッチがオンのとき)磁力計の出力信号Vmes は次
の関係式で表わすことができる。 Vmes =−A・H1ex 帰還コイル内の電流と帰還磁界−H1exの間の比を記す
のにはTBが使われ、RはVmes と変換器44による帰
還電流との間の比である。そこで次のように書くことが
できる: A=R・TBそしてVmes =−R・TB・H1ex H1exが「目盛の端部に」あるときは、Vmes に関する
TBの変動の影響の範囲は顕著である筈である。例え
ば、H1exに対する100マイクロテスラの値及び10
0ピコテスラの希望する分解能は10-6の変化に対応
し、R・TBの積に関しては受入れられるものである。
このような精密さは要素44について維持することがで
きるが、帰還コイルの寸法的変動(図7の32)、特に
帰還コイルが温度変化を受ける場合は維持できない。例
えば−30〜+70℃の広い温度範囲で使用される磁力
計に関しては、そして非常に高性能材料でその膨張係数
が例えば10-5/℃である材料から出来ているコイル支
持体の場合は、10-3の相対変化は全温度範囲にわたっ
て得られ、測ろうとする磁界が目盛の一端にある場合は
100nTの誤差に至るのである。一般にこの現象は補
償されないか、温度を測り補正係数を適用するかして補
償されるか、あるいは第二の磁気手段の温度を一定の値
に保つことにより消去される。補正係数による補償には
限界があり、膨張現象はしばしば非可逆的である。更
に、一定温度の維持には補足手段が必要である。
【0113】本発明では、寸法変化の問題はもし帰還コ
イル及び分極磁界を生じるコイルが同一係数のTBを有
するか、両コイルが一致しているか(一つに合体してい
るか)(図7及び図8の場合)ならば、次のようにして
解決される。
【0114】R44及びR52は変換器44及び52
(例えば抵抗器で出来ている)のそれぞれ電圧/電流比
であるとすると、Larmorの関係式により次のように記述
することができる。 Vo =R52・TB・Ho =R52・TB・2pi・f
0 /(g・Mo
【0115】これはまた次のように書くこともできる。 Vmes =−R44・TB・H1ex 寸法変化の問題は、図20の磁力計(又は図21の磁力
計)に要素74(図22)を、スイッチ42の出力と表
示手段46との間に追加することにより解決される。こ
の要素74は、その入力においてスイッチ42の出力信
号(Vmes )と、積分器72の出力信号を受け、演算V
mes /Vo を遂行することができる。この除算の結果は
従って表示手段46の入力に供給される。この要素74
はアナログデバイス社が市販している形式のアナログ除
算器でも、二入力を有する電圧計−コンピュータのよう
な既知のアナログ−ディジタル手段でもよく、後者は要
素46の機能を包含しているので要素46は無くすこと
ができる。従って除算は次のように記述することができ
る。 Vmes /Vo =−(R44/R52)・g・Mo ・H1
ex/(2pi・f0
【0116】従ってTBの変化は消去される。確度に寄
与する残りの因子は、その精度が高周波発生器6によっ
て与えられ、容易に10-8以上に到達できるf0 (例え
ば水晶で安定化した発振器又は熱安定化発振器を使用す
る)、及び二つの変換器44及び52が同じように変化
する場合は一定である比R44/R52の値(例えばそ
れらが同じ温度に置かれ、同じ熱的ドリフトを持ってい
る場合)である。
【0117】引用文書 (1)F.M.Neubauer他、ジョット磁力計実験、J.Phys.
E:Sci.Instrum. 誌、20巻、1987年、pp714
〜720. (2)US−A−191118、P.Jung他。 (3)D.Bourdel 他、電子共鳴磁力計、性能の最適化
(フランス語)、Revuede Physique Appliquee.Vol.5,1
970年2月5日、pp187〜190 (4)D.Bourdel 他、常磁性共鳴磁力計の感度に対する
改善(フランス語)、Revue de Physique Appliquee.Vo
l.7,1972年3月、pp23〜27 (5)フランス特許出願、申請番号8809830、1
988年7月20日、及びEP−A−0359598、
D.Duret 及びM.Beranger (6)フランス特許出願、申請番号8612278、1
986年9月1日、M.Dufour及びC.Salvi (7)フランス特許出願、申請番号8717566、1
987年12月16日、J.Crescini及びD.Duret
【図面の簡単な説明】
【図1】既に図式的に述べた、既知の方向性共鳴磁力
計。
【図2】既に述べた、図1の磁力計について得ることが
できる吸収曲線。
【図3】既に図式的に述べた、既知のスペクトル測定装
置。
【図4】既に述べた、図3の装置について得ることがで
きる分散曲線。
【図5】既に述べた、別の既知の方向性共鳴磁力計。
【図6】既に述べた、図2の曲線の微分値である、図5
の磁力計で得ることのできる曲線。
【図7】同期検波を使用しない本発明に基づく磁力計の
実施例の線図。
【図8】本発明に基づき、同期検波を使用する磁力計の
別の実施例の線図。
【図9】図7及び図8の磁力計に使用される電子装置の
線図。
【図10】図7及び図8の磁力計に使用されるクロック
信号を示すクロノグラム。
【図11】図7及び図8の磁力計の動作を説明する、磁
界対電圧及び時間対磁界曲線。
【図12】図7及び図8に示す磁力計の動作を説明す
る、別のクロノグラム。
【図13】図8の磁力計の線図で表わした、部分的に構
造上の変形。
【図14】図7及び図8の磁力計の変形。
【図15】図7及び図8の磁力計の変形例である。
【図16】図7及び図8の磁力計の変形例である。
【図17】図7及び図8の磁力計の変形例である。
【図18】図7及び図8の磁力計の変形例である。
【図19】図7及び図8の磁力計の変形例である。
【図20】図7及び図8の磁力計の変形例である。
【図21】図7及び図8の磁力計の変形例である。
【図22】図7及び図8の磁力計の変形例である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界Hexのある方向(D)における投
    影、H1exという磁界を測定するための、以下の項目か
    ら成ることを特徴とする方向性共鳴磁力計:共鳴スピン
    を有する物質から作られた試料(2)、 試料の近傍に置かれ、スピンの共鳴を励振し、励起され
    た共鳴を検出する第一の磁気手段(4)、 試料の近傍に置かれ、予め定められた方向に従って磁気
    分極磁界Hb を生じるように働き、磁界H1exを補償す
    るための第二の磁気手段(24,32,32a,24
    a,24b)、及びHo を共鳴時試料に加えられ、Hex
    より十分に大きい磁界の値とし、方形波パルス電流が第
    二の磁気手段(24,32,32a,24a,24b)
    を経由して磁界Hb を誘起し、上記磁界H1exに比例す
    る電圧(Vmes )を供給することを可能とするとき、第
    一の磁気手段(4)及び第二の磁気手段(24,32)
    に接続され、共鳴の近傍において(Hb −Ho +H
    ex)及び(Ho −Hb +H1ex)にそれぞれに比例す
    る電圧値を得ることを可能とする、処理及び閉ループ制
    御手段(6,8,16,18,20又は22−26−2
    8−30,36−38−48−50−52又は38−4
    8−50−52−68;40,41)。
  2. 【請求項2】 前記処理及び閉ループ制御手段が次の項
    目から成ることを特徴とする、請求項1の磁力計:Ho
    を共鳴時試料に加えられ、Hexより十分に大きい磁界の
    値とするとき、第一の磁気手段(4)及び第二の磁気手
    段(24,32)に接続され、共鳴の近傍において一方
    では(Hb −Ho +H1ex)及び(Ho −Hb +H
    ex)にそれぞれ比例する電圧値を得ることを可能に
    し、もう一方では方形波パルス電流が第二の磁気手段
    (24,32,32a,24a,24b)を経由して磁
    界Hb を誘起することを可能とさせる処理手段(6,
    8,16,18,20又は22−26−28−30,3
    6−38−48−50−52又は38−48−50−5
    2−68)、及び磁界H1exを補償するため、一方では
    処理手段に接続され、他方では第二の磁気手段(24,
    32,32a,24a,24b)に接続され、上記磁界
    H1exに比例する電圧を供給する、閉ループ制御手段
    (40,44)。
  3. 【請求項3】 請求項2の閉ループ制御手段がこの手段
    で制御される積分器(40)、その入力が積分器の出力
    に接続され、その出力が第二の磁気手段(24,32,
    32a,24a,24b)に供給を行う、電圧−電流変
    換器(44)から成ることを特徴とする請求項2の磁力
    計。
  4. 【請求項4】 請求項2の処理手段が次の項目から成る
    ことを特徴とする、請求項2の磁力計:第一の磁気手段
    (4)に、Ho に対応するLarmor周波数での電流を供給
    し、その出力において前記試料(2)に加えられる磁界
    の関数としての電圧信号の変化が、試料の分散曲線に対
    応するような電圧信号を供給する電子手段(6,8,1
    6,18,20)、 上記電子手段の出力に接続され、電圧ゲインが交互に+
    1と−1になることを許容する第一の電子装置(3
    6)、 その入力が上記第一の電子装置(36)の出力に接続さ
    れ、その出力が閉ループ制御手段(40,44)を制御
    するサンプル保持回路(38)、 電圧源(48,70,72)、 上記電圧源(48,70,72)から供給を受け、電圧
    ゲインが交互に+1と−1になることを許容する第二の
    電子装置(50)、及びその入力が第二の電子装置(5
    0)の出力に接続され、第二の磁気手段(24,32,
    32a,24a,24b)に供給を行う別の電圧−電流
    装置(52)。
  5. 【請求項5】 請求項2の処理手段が次の項目から成る
    ことを特徴とする、請求項2の磁力計:第一の磁気手段
    (4)に、Ho に対応するLarmor周波数での電流を供給
    し、その出力において前記試料(2)に加えられる磁界
    の関数としての電圧信号の変化が、上記試料の吸収曲線
    の微分値に対応するような上記電圧信号を、可聴周波数
    におけるある電圧信号による制御された同期検波により
    供給する電子手段(6,8,16,18,22,26,
    28,30)、 上記電子手段の出力に接続され、電圧ゲインが交互に+
    1と−1になることを許容する第一の電子装置(3
    6)、 その入力が上記第一の電子装置(36)の出力に接続さ
    れ、その出力が閉ループ制御手段(40,44)を制御
    するサンプル保持回路(38)、 電圧源(48,70,72)、 上記電圧源(48,70,72)から供給を受け、電圧
    ゲインが交互に+1と−1になることを許容する第二の
    電子装置(50)、及びその入力が第二の電子装置(5
    0)の出力に接続され、第二の磁気手段(24,32,
    32a,24a,24b)に供給を行う別の電圧−電流
    変換器(52)。
  6. 【請求項6】 請求項2の処理手段が、次の各項目から
    成ることを特徴とする、請求項2の磁力計:第一の磁気
    手段(4)に、Ho に対応するLarmor周波数での電流を
    供給し、その出力において前記試料(2)に加えられる
    磁界の関数としての電圧信号の変化が、上記試料の吸収
    曲線の微分値に対応するような上記電圧信号を、可聴周
    波数におけるある電圧信号により制御された同期検波に
    より供給する電子手段(6,8,16,18,22,2
    6,28,30)、 その入力が上記電子手段の出力に接続され、その出力が
    閉ループ制御手段(40,44)を制御するサンプル保
    持回路(38)、 電圧源(48,70,72)、 その出力において上記電圧の和に等しい電圧信号を供給
    し、また可聴周波数での信号を供給する加算手段(6
    8)、 上記加算手段(68)の出力に接続せられ、電圧ゲイン
    が交互に+1と−1になることを許容する電子装置(5
    0)、 その入力が上記電子装置(50)の出力に接続され、第
    二の磁気手段(24,32,32a,24a,24b)
    に供給を行う別の電圧−電流変換器(52)。
  7. 【請求項7】 前記第二の磁気手段が、分極磁界Hb を
    生じるための第一の磁気コイル(32,24b)、及び
    磁界H1exを補償するための第二の磁気コイル(32
    a,24a)から成り、第一及び第二コイルは同一軸上
    にあることを特徴とする、請求項1の磁力計。
  8. 【請求項8】 前記第二の磁気手段が、可聴周波数にお
    いて試料中に磁気擾乱磁界を生じる第一の磁気コイル
    (24)、分極磁界Hb を生じる第二の磁気コイル(2
    4b)、及び磁界H1exを補償する第三の磁気コイル
    (24a)から成り、第一、第二、第三の各コイルが同
    一軸上にあることを特徴とする、請求項5の磁力計。
  9. 【請求項9】 前記第二の磁気手段が、分極磁界の生
    成、磁界H1exの補償、及び試料中に可聴周波数におい
    て磁気擾乱磁界の生成という三つの機能の中の一つを遂
    行する第一の磁気コイル、及び上記三機能の中の他の二
    つを遂行する第二の磁気コイルから成り、第一及び第二
    のコイルが同一軸上にあることを特徴とする、請求項5
    の磁力計。
  10. 【請求項10】 第一の磁気手段(4)を内蔵し共鳴周
    波数f0 に同調されている共振回路(10)、及び同時
    にこの共振回路(10)を周波数f0 に同調された状態
    に維持することができる手段(C2,C3,D1,R
    1,10a,10b;C2,C3,D1,R1,10
    a,10b,10c,10d)を有することを特徴とす
    る、請求項1の磁力計。
  11. 【請求項11】 分極磁界の最大値と最小値をそれぞれ
    o と−Ho に等しく保つことができる手段(70,7
    2)をも含むことを特徴とする、請求項1の磁力計。
  12. 【請求項12】 第二の磁気手段が、磁気分極磁界Hb
    を生じることができる磁気コイル(24,32)を含
    み、処理及び閉ループ制御手段が上記コイルの電源に対
    する手段(70,72,50,52)を組込み、その電
    源供給手段が電圧源(70,72)を含み、処理及び閉
    ループ制御手段がまた、磁界H1exに比例する前記電圧
    (Vmes )を、電圧源(70,72)の電圧で割った値
    に等しい信号を、出力において供給することができる少
    くとも一つの手段(74)をも内蔵していることを特徴
    とする、請求項1の磁力計。
  13. 【請求項13】 第二の磁気手段が、試料中に可聴周波
    数での磁気擾乱磁界を生じる第一の磁気コイル(2
    4)、分極磁界Hb を生じる第二の磁気コイル(24
    b)、及び磁界H1exを補償する第三の磁気コイル(2
    4a)から成り、第一、第二、第三の各コイルが同一軸
    上にあることを特徴とする、請求項6の磁力計。
  14. 【請求項14】 前記第二の磁気手段が、分極磁界の生
    成、磁界H1exの補償、及び試料中に可聴周波数におい
    て磁気擾乱磁界の生成という三つの機能の中の一つを遂
    行する第一の磁気コイル、及び上記三機能の中の他の二
    つを遂行する第二の磁気コイルから成り、第一及び第二
    のコイルが同一軸上にあることを特徴とする、請求項6
    の磁力計。
JP3170364A 1990-06-25 1991-06-17 方向性共鳴磁力計 Withdrawn JPH05288820A (ja)

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