JPH05288215A - 変位発生直線運動用案内装置 - Google Patents

変位発生直線運動用案内装置

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JPH05288215A
JPH05288215A JP11529992A JP11529992A JPH05288215A JP H05288215 A JPH05288215 A JP H05288215A JP 11529992 A JP11529992 A JP 11529992A JP 11529992 A JP11529992 A JP 11529992A JP H05288215 A JPH05288215 A JP H05288215A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度で高分解能の位置決めを可能とする変
位発生直線運動用案内装置を提供する。 【構成】 摺動台3に変位発生部4を設けたことを特徴
とする。変位発生部4は、変位を発生させる方向には変
形可能でかつその他の方向には剛な弾性部材6と、弾性
部材6を伸縮させる変位手段4と、から構成したことを
特徴とする。変位発生部4の変位量を検出する変位検出
手段8、あるいは力を検出する力検出手段9を備えたこ
とを特徴とする。変位検出手段8あるいは力検出手段9
の検出値に基づいて変位手段4の変位量を調整すること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば半導体製造装
置,工作機械,各種検査装置等に広く用いられる直線運
動用案内装置に関し、特に変位を発生させる直線運動用
案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体技術に代表されるように微
細加工の高精度化の要求が高まっている。NC(数値制
御)が開発されて以来、位置制御により加工精度は飛躍
的に向上した。このような位置制御を高精度にするため
に、直線案内部に転がり接触形の直線運動用案内装置が
広く用いられている。
【0003】この直線運動用案内装置は、軌道レール
と、この軌道レールに転動体を介して摺動自在に設けら
れる摺動台と、から構成されるもので、位置制御を高精
度にするために、直線運動用案内装置の剛性を高めるこ
とに力が注がれてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし装置の剛性を高
めるといってもおのずと限界があり、また環境温度変化
や動作時の摺動摩擦熱等による熱膨張の影響は避けられ
ず、微細加工に要求される加工精度を得るのが困難にな
ってきている。
【0005】本発明は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、半
導体製造装置や工作機械等の直線案内部に広く用いられ
る転がり接触型の直線運動用案内装置に変位発生部を設
けることにより、より高精度で高分解能の位置決めを可
能とする変位発生直線運動用案内装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、軌道レールと、該軌道レールに
転動体を介して摺動自在に設けられる摺動台と、を備え
た直線運動用案内装置において、前記摺動台に変位発生
部を設けたことを特徴とする。
【0007】変位発生部は、変位を発生させる方向には
変形可能でかつその他の方向には剛な弾性部材と、該弾
性部材を伸縮させる変位手段と、を具備してなることを
特徴とする。
【0008】また、変位発生部における変位量を検出す
る変位検出手段を備えたことを特徴とする。
【0009】変位発生部に作用する力を検出する力検出
手段を備えたことを特徴とする。
【0010】変位検出手段の検出値に基づいて前記変位
手段の変位量を調整することを特徴とする。
【0011】また、力検出手段の検出値に基づいて前記
変位手段の変位量を調整することを特徴とする。
【0012】変位手段は、指令値を与えると該指令値に
比例して変位する手段であり、たととえば圧電素子また
は電歪素子,流体圧や熱膨張を利用して伸縮するアクチ
ュエータ,ボイスコイル,磁歪素子を利用した各種アク
チュエータを用いることができる。
【0013】変位発生部の変位発生方向は、軌道台と摺
動台の疑似摺動面に対して直交する方向,軌道台の長さ
方向および軌道台に対して直交しかつ疑似摺動面に対し
て平行方向の三方向のうち少なくとも一の方向であるこ
とが好適である。
【0014】
【作用】上記構成の直線運動用案内装置にあっては、変
位発生部によって摺動台を変位させることによって、摺
動台に取り付けられる被案内部材の位置を制御する。
【0015】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0016】図1(a) 〜(c) は、本発明の変位発生直線
運動用案内装置の概念的な構成を示している。この変位
発生直線運動用案内装置は、直線的に延びる軌道レール
1と、この軌道レール1に転動体としての多数のボール
2を介して組みつけられる摺動台3と、から構成され
る。そして、摺動台3には変位発生部4が設けられてお
り、この変位発生部4によって変位を発生させて摺動台
3によって案内される可動テーブル等の被案内部材5の
位置を制御可能としている。
【0017】変位発生方向としては、図1(d) に示すよ
うに、軌道レール1に沿って摺動台3が移動する方向を
Y軸、軌道レール1に対して直交しかつ摺動台3の疑似
摺動面に平行方向をX軸、摺動台3の疑似摺動面Sに対
して直交する上下方向をZ軸とした場合に、図1(a) で
はZ軸方向に、図1(b) ではX軸方向に、図1(c) では
Y軸方向に、それぞれ変位を発生する様子を示してい
る。
【0018】図2(a) は、この変位発生部4の変位量を
検出する変位検出手段8を設けた例を示している。この
ように変位検出手段8を設けることにより、実際の変位
量をモニタすることができ、この変位情報に基づいて変
位発生部4の作動を制御すれば、被案内部材5の位置を
より精密に制御することが可能となる。また、図2(b)
は摺動台3に作用する力を検出する力検出手段9を設け
たもので、作用する力情報に基づいて変位発生部4を制
御することもできる。
【0019】変位検出手段8としては、たとえば、図3
(a) に示すような歪みゲージ等の抵抗式センサ8a,同
図(b) に示すような圧電素子を用いて変位を電圧変化と
して検出するセンサ8b、同図(c) に示すような作動ト
ランスやうず電流センサ等の電磁誘導式センサ8c、同
図(d) に示すような静電容量式のセンサ8d、同図(e)
に示すような光りファイバ等を用いた光り干渉方式のセ
ンサ8e等、微小変位を検出可能な種々のセンサを用い
ることができる。また、図3(f) , (g)には力検出手段
の一例を示している。すなわち、図3(f) に示すもの
は、荷重に応じて荷重作用方向に弾性変形する弾性部材
9bと、この弾性部材9bのひずみ量を検出するための
歪みゲージ9aと、から構成されており、弾性部材9b
の歪み量の検出値から作用する力を検出するものであ
る。
【0020】図3 (g)に示す例は、弾性部材9bと、こ
の弾性部材9bに並べて配置される圧電素子9cの歪み
量の検出値から作用する力を検出するものである。
【0021】もちろん、力検出手段としては、この図示
例の他種々の検出手段を用いることができる。
【0022】図4は変位発生部4の各種基本構成例を示
している。
【0023】すなわち、図4(a) はZ軸方向に変位を発
生する場合、図4(b) はX軸方向に変位を発生させる場
合、図4(c) はY軸方向に変位を発生させる場合の構成
例である。その他図示しないが、図3(b) ,(c) の構成
を組合せることによりXY軸の二方向に変位を発生させ
ることもできるし、また図3(a) と図3(b) の構成を組
み合わせることによりXZ軸の二方向に、図3(a) と図
3(c) の構成を組合せることによりYZ軸の二方向に変
位を発生させることができる。さらに、図3(a) 〜(c)
の三つの構成を組合せることによりXYZ軸の三方向に
変位を発生させることができる。さらにまた、XYZ軸
方向に限らず、任意の方向に変位を発生させるように構
成することが可能である。
【0024】いずれの例も、変位発生部の構成として、
変位方向に弾性変形可能でかつ変位方向以外の方向には
剛な弾性部材6と、変位方向に伸縮可能な圧電素子や電
歪素子等の変位手段7と、を備えており、この弾性部材
6と変位手段7とが摺動台本体部31とテーブル等が取
り付けられる取付部32との対向面間に並べて設けられ
ている。
【0025】図4(d) に示す例は、変位伝達部材33を
用いたものである。すなわち、ボールが転動する部分を
有する摺動台本体部31と取付部32の対向面間には弾
性部材6のみを設け、変位発生伝達部材の一端33aを
摺動台本体部31にと取付部32のいずれか一方、図示
例では取付部32に固定し、この変位伝達部材33の自
由端部33bと摺動台本体部31と取付部32の他方側
の部材、この実施例では摺動台本体部31との間に変位
手段7を介在させたものである。
【0026】変位手段6としては、圧電素子や電歪素子
の他に、物体の熱膨張を利用して伸縮させる熱アクチュ
エータや、図4(e) ,(f) に示すような、流体圧によっ
て伸縮するアクチュエータ7a、その他ボイスコイルや
磁歪素子等、要するに指令値に基づいて指令値に比例し
て伸縮する各種アクチュエータを適用することができ
る。
【0027】図5は、図4に示した変位発生部の基本構
成において、弾性部材6として薄肉の板ばね構成とした
場合の各種構成例を示している。
【0028】図5(a) は図4(a) に示すZ軸方向に変位
を発生させる場合の弾性部材の基本構成を示す。すなわ
ち、この弾性部材6Aは、変位発生方向には弾性変形可
能でその他の方向には剛な薄肉構造になっており、一端
が取付部32に固定され、他端が摺動台本体部31に固
定されている。
【0029】図5(b) は、図4(d) に示した変位伝達部
材を用いた変位発生部の具体例を示している。
【0030】図5(c) は、弾性部材6Bとして薄肉の環
状平板構造のものを用いた場合の例を示す。図5(d) 〜
(f) はこの弾性部材6Bの平面形状を示すもので、同図
(d)に示すように単なる環状平板形状としてもよく、ま
た同図(e) ,(f) に示すように適当な穴6Cを設けた形
状としてもよい。
【0031】図5 (g)〜(i) は、変位手段7と弾性部材
6Bの配置構成例を示している。
【0032】図5 (g)は、弾性部材6Bと変位手段7を
共にリング状に形成して同心的に配置した例である。
【0033】図5(h) は、棒状の変位手段7と、リング
状の弾性部材6Bを用いたもので、棒状の変位手段7を
三か所に配置した例を示している図5(i) は、棒状の変
位手段7を用いると共に、弾性部材6Bを棒状の変位手
段7をさけるように円周方向に分割構成としたものであ
る。
【0034】図6は、図4(b) ,(c) に示すX軸,Y軸
方向に変位を発生させる場合の弾性部材の基本的な構成
例を示している。
【0035】図6(a) は、弾性部材6Dを互いに平行に
配置される薄肉部より構成される平行平板構造とした例
であり、X軸あるいはY軸方向の一方向にのみ弾性変形
可能な構造となっている。
【0036】図6(b) は、弾性部材6Eの構造として薄
肉円筒形状としたものである。このようにすれば、X
軸,Y軸方向のいずれの方向にも弾性変形可能であり、
弾性変形の方向は一方向に限定されない。
【0037】次に、本発明のより具体的な実施例につい
て説明する。以下、第1実施例から第8実施例までがZ
軸変位型の実施例であり、第9実施例がX軸変位型の実
施例、第10実施例がY軸変位型の実施例であり、第1
1実施例がXY軸二方向変位型の実施例であり、第12
実施例がX軸Y軸変位型の変形例である。
【0038】[第1実施例]図7および図8は第1の実
施例を示している。この第1実施例は、Z軸方向に変位
を発生させる図4(a) のモデル構成を具体化したもので
あり、図7は概略構成を示し、図8はより具体的な構成
例を示している。
【0039】まず、図7に基づいて概略構成を説明し、
次いで図8に基づいてより詳細な部分を説明する。
【0040】図7の例は、弾性部材6Bとして図5(c)
に示す薄肉の環状平板構造のものを適用した例である。
すなわち、摺動台3が、ボール2が転動する部分を有す
る摺動台本体部31と、被案内部材5が取り付けられる
取付部32と、摺動台本体部31と取付部32との間に
介在される変位発生部4とから構成されている。
【0041】変位発生部4は、板ばね状の弾性部材6B
と、取付部31とスライド部32間の間隔を可変とする
変位手段7とから構成される。弾性部材6Bは薄肉の環
状平板形状であり、その外端が環状の取付部32内端に
固定され、その内端が摺動台本体部31に固定され、Z
軸方向に弾性変形可能に構成されている。
【0042】弾性部材6Bを環状平板構造とすることに
より、弾性部材6BはZ軸方向には弾性変形可能でかつ
Z軸以外のX,Y軸方向には剛な構成となっており、X
軸,Y軸方向の剛性を高剛性に保つことができる。
【0043】弾性部材6Bの表面には、弾性部材6Bの
弾性変形に対応する変位量を検出するための検出手段と
しての抵抗式センサ8aが貼着されている。この抵抗式
センサ8aは、図7(b) に示すように、もっとも歪みの
大きい弾性部材6Bの付けね部に貼着することによって
感度が高められている。
【0044】次に図8の例について、図7と異なる点お
よびより具体化されている点を説明する。
【0045】この図示例では、摺動台3を構成する四角
形のブロック体を加工することによって取付部32と弾
性部材6Bと摺動台本体部31とを一体構成としてあ
る。すなわち、摺動台3の前後左右の側面に全周的にス
リット34を形成し、一方、摺動台3の上面中央に円形
の凹部35を形成し、凹部35底面とスリット34の間
を薄肉にして弾性部材6Bを構成している。この摺動台
3の凹部35の開口部は蓋体36によって閉塞されてい
る。
【0046】抵抗式センサ8aとしては、弾性部材6B
の外径端部と内径端部に4枚づつ等配し、内径端側と外
径端側の抵抗式センサ8aの位相を45度ずらして配置
してある。また、抵抗式センサ8aを弾性部材6Bの凹
部34側の表面に取付け、抵抗式センサ8aからの信号
線は取付部31に固定される接続端子9を通じて取り出
される。
【0047】図9には、このような変位発生直線運動用
案内装置の制御ブロック図が示されている。
【0048】すなわち、圧電素子等の変位手段7を動作
させるために、指令値をアナログ信号に変換するD/A
コンバータ100と、この信号を増幅するドライブアン
プ101と、弾性部材6Bに貼着された抵抗式センサ8
aの抵抗値を読むためのストレインアンプ102と、ス
トレイアンプ102から出力されたアナログの検出値を
ディジタル信号に変換するA/Dコンバータ103と、
それを処理しコントロールする演算回路104と、から
構成されている。そして、抵抗式センサ8aによて検出
された変位情報を常時モニタして演算回路104にフィ
ードバックし、適切な変位を発生させるように圧電素子
等の変位手段7を制御して逐次変位が調整される。すな
わち、摺動台3に取付けられるテーブル等の被案内部材
の位置が制御されることになる。
【0049】制御構成としては、図中点線で示すよう
に、抵抗式センサからのアナログ情報をディジタル情報
に変換せずに直接指令値のアナログ信号と比較して制御
するように構成してもよい。
【0050】[第2実施例]図10は第2実施例を示す
もので、この実施例は変位発生部4に図5(b) に示され
るような変位伝達部材33を利用したものである。変位
の発生方向はZ軸方向であり、変位検出手段として抵抗
式センサ8aを弾性部材6に貼着したものである。
【0051】[第3実施例]図11は第3実施例を示す
もので、この実施例も変位発生部4の構成として図5
(c) に示される環状薄肉平板構造の弾性部材6Bを適用
したもので、Z軸方向に変位を発生させるタイプであ
る。そして、変位を検出する代わりに、力検出手段9を
設けて力を検出するようになっている。
【0052】力検出手段9としては、図3(f) , (g)に
示すような力に対応して変形する弾性部材のひずみを抵
抗式センサ9aによって電気信号に変換して検出するも
のである。弾性部材9bとしては、変位発生部4に適用
した弾性部材6Bと同様に、力の作用方向に弾性変形可
能でかつ他の方向には剛な薄肉の環状平板形状の板ばね
が用いられ、摺動台本体部31,取付部32および変位
発生部4と一体構造となっている。そして、変位発生部
4を所定量伸長させると、その分だけ力が増大し、力の
増大分に応じて力検出手段9の弾性部材6bがたわみ、
そのたわみ量を抵抗式センサ9aにて電気抵抗変化とし
て検出するようになっている。
【0053】[第4実施例]図12は本発明の第4実施
例を示している。この実施例は、図10の第2実施例と
同様に変位伝達部材33を用いたタイプに、変位検出手
段の代わりに第3実施例と同様の力検出手段9を適用し
たものである。
【0054】[第5実施例]図13および図14は、本
発明の第5実施例を示している。このうち、図13は概
略構成を示し、図14はより具体的な構成例を示してい
る。
【0055】すなわち、図13に示す例は、図7に示す
第1実施例の変位発生部4を摺動台本体部31と分離し
て別体構成としたものである。
【0056】図14(a) に示される具体例は、図8に示
す具体例の変位発生部4を摺動台本体部31と分離して
別体構成としたものである。
【0057】このように変位発生部4を分離しておけ
ば、既存の製品に変位発生用アタッチメントとして取付
けることができる。
【0058】図14(b) ,(c) は、変位発生部4の変形
例を示している。
【0059】図14(b) に示すものは、薄肉環状平板構
成の弾性部材6Bを互いに平行に組み合わせた平行平板
構造としたものである。
【0060】図14(c) に示すものは、両端にフランジ
付き円筒体の内外周に切り込みを入れて薄肉の環状平板
構造の弾性部材6Bを構成したもので、両端のフランジ
部間に圧電素子等の変位手段7を介在させ、より簡略化
した構成例を示す。
【0061】[第6実施例]図15は本発明の第6実施
例を示している。この実施例は、図10に示す第2実施
例の変位発生部4を、摺動台本体部31と分離して別体
構成としたものである。
【0062】[第7実施例]図16は本発明の第7実施
例を示している。この実施例は、図11に示す第3実施
例の変位発生部4を、摺動台本体部31と分離して別体
構成としたものである。
【0063】[第8実施例]図17は本発明の第8実施
例を示している。この実施例は、図12に示す第4実施
例の変位発生部4を、摺動台本体部31と別体構成とし
たものである。
【0064】[第9実施例]図18は本発明の第9実施
例を示している。この実施例はX軸方向変位型で、図4
(b) の基本構成の変位発生部の構造として図6(a) のも
のを適用したものである。
【0065】図18(a) は変位発生部4と摺動台3を一
体構造としたもので、図18(b) は変位発生部4を摺動
台本体部31と分離して別体構成としたものである。
【0066】[第10実施例]図19は本発明の第10
実施例を示している。この実施例はY軸方向変位型で、
図4(c) の基本構成の変位発生部の構造として図6(a)
のものを適用したものである。
【0067】図19(a) は変位発生部と摺動台3を一体
構造としたもので、図19(b) は変位発生部4を摺動台
本体部31と分離して別体構成としたものである。
【0068】[第11実施例]図20(a) ,(b) は本発
明の第11実施例を示している。この実施例はX軸,Y
軸の両軸方向に変位を発生させるもので、図18に示す
第9実施例と図19に示す第10実施例を組み合わせた
ものである。
【0069】図20(c) は、変位発生部4を摺動台本体
部31と分離して別体構成としたものである。
【0070】[第12実施例]図21および図22は本
発明の第12実施例であり、X軸方向とY軸方向に変位
を発生させるために、図6(b) に示すような共通の薄肉
円筒状の弾性部材を適用したものである。
【0071】図21(a) は変位手段7をX軸に沿って設
け、X軸方向に変位を発生させる構成であり、図21
(b) は変位手段7をY軸方向に沿って設け、Y軸方向に
変位を発生させる構成である。
【0072】また、図21(c) は、変位発生部4を摺動
台本体部31とは分離して別体構成とした例である。
【0073】図22は、図21(a) の構成をより具体化
した構成例であり、て第12実施例の図薄肉円筒状弾性
部材6Dを用いたタイプのより具体的な構成例である。
【0074】すなわち、摺動台本体部31の一端から取
付部32の側面との間に所定の間隔を隔てて腕部37を
設け、この腕部37と取付部32の間に変位手段7が介
在されており、この微小変位手段7を伸縮作動させるこ
とによって取付部31に取付けられた被案内部材の位置
を制御するようになっている。
【0075】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、変位発生部を設けることによって摺動台を変位
させ、摺動台に取り付けられる被案内部材の位置を制御
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) 乃至(c) は本発明の変位発生直線運動
用案内装置の概念構成を示す図、同図(d) は斜視図であ
る。
【図2】図2(a) は図1の構成に変位検出手段を設けた
場合の概念構成を示す図、同図(b) は図1の構成に力検
出手段を設けた場合の概念構成を示す図である。
【図3】図3(a) 〜(e) は変位検出手段を用いた場合の
変位発生部近傍の構成図、同図(f) , (g)は力検出手段
を用いた場合の変位発生部近傍の構成図である。
【図4】図4(a) 〜(c) は変位発生部の基本的な構成例
を模式的に示す図、同図(d) は変位伝達部材を用いた構
成例を模式的に示す図、同図(e) ,(f) は変位手段とし
て流体圧シリンダを用いた例を模式的に示す図である。
【図5】図5(a) は図4に示す変位発生部の弾性部材を
板ばねにより構成した場合の要部断面図、同図(b) は図
4(d) に示す変位発生部の弾性部材を板ばねにより構成
した場合の要部断面図、同図(c) は弾性部材を薄肉環状
平板構造の板ばねによって構成した例を示す断面図、同
図(d) 〜(f) は同図(c) の弾性部材の各種態様を示す平
面図、同図 (g)〜(i) は弾性部材と変位手段の各種配置
構成例を示す図である。
【図6】図6(a) は横方向に変位を発生させる場合の変
位発生部を平行平板構造の板ばねを用いて構成した場合
の模式図、同図(b) は弾性部材を薄肉円筒状に形成した
場合の模式的な構成図である。
【図7】図7は本発明の第1実施例に係る直線運動用案
内装置を示すもので、同図(a)は概略構成図、同図(b)
は変位発生状態の要部断面図である。
【図8】図8は図7の構成をより具体化した直線運動用
案内装置を示すもので、同図(a) は概略構成図、同図
(b) は平面図、同図(c) ,(d) は動作状態を説明するた
めの要部断面図である。
【図9】図9は図7の装置の制御ブロック図である。
【図10】図10は本発明の第2実施例に係る直線運動
用案内装置を示す概略構成図である。
【図11】図11は本発明の第3実施例に係る直線運動
用案内装置を示すもので、同図(a) は概略構成図、同図
(b) は動作状態を説明するための要部断面図である。
【図12】図12は本発明の第4実施例に係る直線運動
用案内装置を示す概略構成図である。
【図13】図13は本発明の第5実施例に係る直線運動
用案内装置を示す概略構成図である。
【図14】図14(a) は本発明の図13の変位発生部を
分割構成とした例を示す基本構成図、同図(b) ,(c) は
変位発生部の他の構成例を示す図である。
【図15】図15は本発明の第6実施例に係る直線運動
用案内装置を示す概略構成図である。
【図16】図16は本発明の第7実施例に係る直線運動
用案内装置を示す概略構成図である。
【図17】図17は本発明の第8実施例に係る直線運動
用案内装置を示す概略構成図である。
【図18】図18(a) は本発明の第9実施例に係る直線
運動用案内装置を示す概略構成図、同図(b) は同図(a)
の変位発生部を分離した概略構成図である。
【図19】図19(a) は本発明の第10実施例に係る直
線運動用案内装置を示す概略構成図、同図(b) は同図
(a) の変位発生部を分離した概略構成図である。
【図20】図20(a) は本発明の第11実施例に係る直
線運動用案内装置を示す概略構成図、同図(b) は同図
(a) の側面図、同図(c) は同図(a) の変位発生部を分離
した概略構成図である。
【図21】図21は本発明の第12実施例に係る直線運
動用案内装置を示すもので、同図(a) はX軸変位型の概
略構成図、同図(b) はY軸変位型の概略構成図、同図
(c)は同図(a) の変位発生部を分離した概略構成図であ
る。
【図22】図22は図21(a) の構成をより具体化した
直線運動用案内装置を示し、同図(a) は概略構成図、同
図(b) は平面図である。
【符号の説明】
1 軌道レール 2 ボール(転動体) 3 摺動台 31 摺動台本体部 32 取付部 4 変位発生部 5 被案内部材 6,6A,6B,6D 弾性部材 7 微小変位手段 8 変位検出手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道レールと、該軌道レールに転動体を
    介して摺動自在に設けられる摺動台と、を備えた直線運
    動用案内装置において、 前記摺動台に変位発生部を設けたことを特徴とする変位
    発生直線運動用案内装置。
  2. 【請求項2】 変位発生部は、変位を発生させる方向に
    は変形可能でかつその他の方向には剛な弾性部材と、該
    弾性部材を伸縮させる変位手段と、を具備してなる請求
    項1に記載の変位発生直線運動用案内装置。
  3. 【請求項3】 変位発生部における変位量を検出する変
    位検出手段を備えた請求項1または2に記載の変位発生
    直線運動用案内装置。
  4. 【請求項4】 変位発生部に作用する力を検出する力検
    出手段を備えた請求項1または2に記載の変位発生直線
    運動用案内装置。
  5. 【請求項5】 変位検出手段の検出値に基づいて前記変
    位手段の変位量を調整することを特徴とする請求項3に
    記載の変位発生直線運動用案内装置。
  6. 【請求項6】 力検出手段の検出値に基づいて前記変位
    手段の変位量を調整することを特徴とする請求項4に記
    載の変位発生直線運動用案内装置。
  7. 【請求項7】 変位手段は、指令値を与えると該指令値
    に比例して変位する手段である請求項2,3,4,5ま
    たは6に記載の変位発生直線運動用案内装置。
  8. 【請求項8】 変位手段は圧電素子または電歪素子によ
    り構成される請求項5に記載の変位発生直線運動用案内
    装置。
  9. 【請求項9】 変位手段は流体圧を利用して伸縮するア
    クチュエータである請求項7に記載の変位発生直線運動
    用案内装置。
  10. 【請求項10】 変位手段は熱膨張を利用して伸縮する
    アクチュエータである請求項7に記載の変位発生直線運
    動用案内装置。
  11. 【請求項11】 変位手段はボイスコイルを利用したア
    クチュエータである請求項7に記載の変位発生直線運動
    用案内装置。
  12. 【請求項12】 変位手段は磁歪素子を利用したアクチ
    ュエータである請求項7に記載の変位発生直線運動用案
    内装置。
  13. 【請求項13】 変位発生部の変位発生方向は、軌道台
    と摺動台の疑似摺動面に対して直交する方向,軌道台の
    長さ方向および軌道台に対して直交しかつ疑似摺動面に
    対して平行方向の三方向のうち少なくとも一の方向であ
    る請求項1乃至12のいずれか一の請求項に記載の変位
    発生直線運動用案内装置。
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