JPH052873B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の分野） 本発明は蛇口組立体のためのコイルばねに関す
るものであり、特に蛇口ばねにして可動弁部材と
接触するようシール部材が押圧せしめるだけでな
く、損傷を与える残骸が弁部材と接触するのを防
止する蛇口ばねに関するものである。

（従来技術の説明） ワツシヤレス蛇口の特徴の１つは弾性シール要
素にあり、同要素は弁部材と協働して弁がオフ位
置に移動された時に流体の流れを完全に遮断する
ことを保証する。一般的に言つて、前記シール要
素は弁部材を収納している主孔の中心からオフセ
ツトしたより小さな副孔内に着座されている。前
記シール要素と弁部材の間のシーリング接触を維
持するために、通常前記シールを弁部材の底部に
押圧しておくための手段装置が設けられている。
そのような手段装置はシール要素が前記副孔内で
軸線方向に圧縮された時のシールの弾性特性によ
つて提供され得る。別法として、ばねを利用して
シールを上向きに押圧し、係合をしつかりしたも
のにすることも出来る。

前記シール要素及び／又はばねは弁部材に通ず
る管状の流路を形成しているので、蛇口の供給管
内に見出される残骸は水圧の力で前記通路中を強
制移動させられ弁部材と接触させられるであろ
う。ある種の残骸は弁部材を損傷させたり、同部
材を回転させる際同部材の作動を妨げる可能性が
ある。

そのような損傷を与える残骸は新しいワツシヤ
レス蛇口を装備する以前に気付かれず管内に存在
している可能性がある。古い蛇口内の弁ワツシヤ
用保持ねじがゆるんで供給管内に落下することは
しばしばある。古い蛇口を新しいワツシヤレス蛇
口と交換して水をひねつて出した時に、前記ねじ
は流体流れの圧力によつて弁部材に対し押圧さ
れ、弁への損傷が発生する可能性がある。故障調
査のため又は弁交換のため水圧が減少、停止され
ると、前記ねじは気付かれずに供給管内に落下し
直す可能性がある。このルーチンは何度でも繰返
され、遂にはいらいらした消費者は新しい蛇口組
立体を用いることをあきらめてしまうこともあ
る。多くの場合繰返し発生する問題点を示す唯一
の証拠は弁部材位上に残されたねじのマーク群で
ある。現在の所そのような大きな残骸が弁座と係
合するのを防止する一方、ワツシヤレス蛇口弁カ
ートリツジの効率的作動及び低価格を維持する何
らの手段装置も開発されていない。

（発明の要約） 本発明は前記シール部材をして弁部材に押圧せ
しめる一方、古いゆるくなつた弁ワツシヤねじの
ような大きな残骸が弁部材と噛合うのを阻止する
ことによつて従来の蛇口組立体の欠点を克服して
いる。

本発明を具現している蛇口組立体は第１の軸線
方向孔と弁ボデイの軸線からオフセツトした第２
のより小さな孔を備えた弁ボデイを含んでいる。
弁部材は前記弁ボデイの第１の孔内に回転可能な
るよう配置されており、一方前記オフセツトした
第２の孔内にはシール要素が着座されている。弁
の入口通路を形成している前記第２の孔は下側通
路と、シール要素を配置している上側カウンタ孔
とを有している。前記シールを上向きに押圧し
て、前記回転可能な弁部材とのシーリング接触を
維持するために、前記カウンタ孔によつて形成さ
れた肩から延び、前記シール要素と接触するばね
が利用されている。しかしながら、過去の既知の
蛇口ばねと異なり、本発明のばねは同ばね及びシ
ール中の流路の横断面積を減少して、同流路中を
大きな残骸が流れて行くことを阻止するための手
段装置を含んでいる。

蛇口ばねはコイルばねの性質を有しており、全
体として底部直径が頂部直径よりも大きな円錐台
形状を備えている。かくして、ばねの底部は前記
カウンタ孔によつて形成された環状肩としつかり
噛合うようにされており、一方ばねが円錐台形状
をしているということ及びばねの頂部はシール要
素との噛合いを容易ならしめている。コイルばね
の一体的延長部材として底部には阻止部材が設け
られており、同部材はばね及びシールの中央通路
内に延び同通路の流量を顕著に減少させることな
く開口の寸法を減少せしめている。本発明の第１
の好ましい実施例において、前記阻止部材はばね
の減径されたコイルによつて形成されている。第
２の実施例において、前記阻止部材はばねの大径
開口を横切るクロスメンバからなつている。かく
して、両実施例は供給管内に見られる残骸が蛇口
ハウジング内に挿入されるのを防止するための一
体的構造物装置を提供している。

以下図面を参照して本発明の好ましい実施例を
詳細に説明する。

（本発明の好ましい実施例の詳細な説明） まず第１図を参照すると、本発明を具現してい
る蛇口弁組立体１０が示されている。組立体１０
は弁ボデイ１２と弁部材１４を有しており、部材
１４は弁ボデイ１２内に回転配置されるととも
に、弁１０中の水流をコントロールするため弁ボ
デイ１２内の弁部材１４を選択的に回転する作動
部材１６に接続されている。弁組立体１０は供給
ライン１８に接続されており、同ラインは弁ボデ
イの入口通路２０と導通している。弁ボデイ１２
は又水をユーザへ送給するための蛇口と流体的に
導通している。弁組立体１０中の流体の流れは弁
ボデイ１２内の弁部材１４を回転させて、流体通
路２４をして入口通路２０及び出口通路２２と選
択的に符号せしめたり、符号から離脱せしめたり
することでコントロールされる。第１図に示すよ
うに、入口通路２０は主孔２６よりも小さく、そ
の回転軸線からオフセツトしている。その結果、
弁部材１４が回転するにつれて弁表面３０内に形
成されたポート２８は入口通路２０と符合したり
（第１図）、符合から外れたりする。

前記入口通路２０と弁部材１４の弁表面３０の
間に流体シールを与えるために、前記入口通路２
０内には実質的に管状のシール要素３２が着座さ
れている。弁組立体１０の好ましい実施例におい
ては、シール要素３２は通路２０のカウンタ孔３
４内に配置され、同シール要素３２の弁表面３０
とカウンタ孔３４の環状肩３６との間における適
正な位置が維持されている。

本発明の実施例において、シール要素３２を弁
部材１４の弁表面３０に偏倚せしめるため蛇口ば
ね５０が利用されている。第１図から第４図に例
示したように、前記蛇口ばね５０は圧縮可能なコ
イルばねの形態をしており、同ばねはその中を延
びている中央通路を備えた複数個のらせんコイル
５２を備えている。本発明の蛇口ばね５０は好ま
しくは実質的に円錐台形状を備えており、ばねの
下側端部５４は上側端部５６よりも大きな直径を
備えている。蛇口ばね５０は入口通路２０のカウ
ンタ孔３４内において、ばね５０の下側端部５４
がカウンタ孔３４の環状肩３６と係合するように
配置されている。ばね５０の上側端部５６の存在
並びにその形状が円錐台形状であることはシール
３２を弁部材１４と強制的に接触せしめるよう作
用する。流体の流れが開始された時には水は入口
通路２０並びにシール及びばね中の通路中を流れ
る。

蛇口ばね５０が全体的にコイル構造をしている
のに加えて、当該ばねは大きな残骸成分がシール
の中央通路中を進行し、弁部材１４と衝突してこ
れを損傷させるのを防止するための装置５８を含
んでいる。以前使用していた蛇口組立体からの旧
弁ワツシヤねじ１００のような残骸が水圧のもと
で供給管１８中を押上げられ弁部材１４を損傷す
る可能性がある。前記防止装置５８はそのような
残骸が弁部材１４と接触するのを停止する。第２
図から第４図に示される本発明の第１の実施例に
おいて、前記防止装置５８はばねの主コイル５２
の一体延長部材として形成された減少径コイル６
０を有している。前記減少径コイルはコイルばね
の全体的ならせん形状を維持し、以つて製造コス
トを減ずることに加えて、同減径コイルはばね５
０の底部開口寸法を減少させることにより入口通
路２０中の流量を顕著に減少させることなく残骸
を効果的に阻止している。何故ならば流れの規制
は最初シール３２によつて形成された減少流路に
よつて、次に入口ポート２８によつてばね５０の
上側端部において発生するからである。ばね５０
の下側端部５４は基本的には必要な流量を収容す
る以上の大きな寸法とされており、かくして阻止
装置５８は弁１０中の流体の流量を顕著には減少
しない。

第５図及び第６図に示す本発明の第２の実施例
においては、前記防止装置はばね５０の底部開口
を２等分するクロスメンバ６２を有している。再
びこの場合も、残骸が通過することの出来る通路
の寸法を減ずる一方、流量は顕著には減少されて
いない。クロスメンバ６２はコイルばねの一体延
長部であり、単にばねの端部部分をばねの底部面
を垂直に横切つて折り曲げることによつて形成さ
れる。

かくて、本発明は損傷を与える残骸が弁部材と
接触するのを防止する、簡単で、製造が安価で、
効率的な手段装置を提供している。本発明は回転
弁組立体と関連して説明されてきたが、蛇口ばね
５０は同様にしてボールタイプの弁部材にしてば
ね５０がシール要素を同ボールタイプの弁部材の
弁表面に押圧せしめるような弁部材と接続して利
用することが出来る。

前述の詳細な説明は理解し易くするためのみの
目的で与えられているものであり、これらの説明
から不必要な限定を読取るべきではない。何故な
らば特許請求の範囲の範囲及び精神から離脱する
ことなく当業者は幾つかの修整例を案出すること
が可能だからである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の蛇口ばねを具現している蛇口
弁の横断面図、第２図は前記蛇口ばねの第１の実
施例の拡大斜視図、第３図は第２図の蛇口ばねの
側面図、第４図は第２図の蛇口ばねの底部端面
図、第５図は本発明を具現する蛇口ばねの第２の
実施例の側面図、そして第６図は第５図の蛇口ば
ねの底部端面図である。 １０…蛇口弁組立体、１２…弁ボデイ、１４…
弁部材、１８…供給管、２０…入口通路、２２…
出口通路、２６…主孔、３２…シール要素、３４
…カウンタ孔、５０…蛇口ばね、５２…らせんコ
イル、５４…下側端部、５６…上側端部、５８…
防止装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 蛇口弁組立体であつて、主孔並びに同主孔へ
   の加圧水供給管から通ずる入口通路を備えた弁ボ
   デイと、同弁ボデイ孔内に可動的に配置され、弁
   表面を備えた弁部材と、前記弁ボデイ内の弁部材
   を入口通路に対して移動させるための選択的に作
   動可能な駆動装置と、前記弁ボデイの入口通路内
   にシールされた管状シール要素とを備えた組立体
   において、同組立体は前記シール要素をして弁部
   材の前記弁表面に偏倚せしめるため前記入口通路
   内に配置された蛇口ばねを有しており、当該蛇口
   ばねは、同ばね及びシール部材を経て前記弁部材
   へと流れる水と関連して残骸が弁ボデイの入口通
   路中を進行するのを防止するための装置を含んで
   いることを特徴とする蛇口弁組立体。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の蛇口ばねにお
   いて、当該ばねは複数個のらせんコイルを備えた
   圧縮可能なコイルばねであり、該ばねは上側及び
   下側端部並びにその中を通る流体通路を備えた実
   質的に円錐台形状を備えていることを特徴とする
   蛇口弁組立体。 ３ 特許請求の範囲第２項に記載の蛇口ばねにお
   いて、前記防止装置は前記ばねの前記流路内に延
   びており、前記防止装置は前記コイルばねの一体
   的延長部材を有していることを特徴とする蛇口弁
   組立体。 ４ 特許請求の範囲第３項に記載の蛇口ばねにお
   いて、前記一体的防止装置は前記コイルばねの前
   記下側端部の延長部材であることを特徴とする蛇
   口ばね。 ５ 特許請求の範囲第４項に記載の蛇口ばねにお
   いて、前記防止装置は前記ばねの減径したコイル
   にして前記ばねの前記下側端部において内向きに
   らせん状に延びているコイルであり、前記減径コ
   イルは前記コイルばねの下側端部の一体的延長部
   材を形成していることを特徴とする蛇口ばね。 ６ 特許請求の範囲第４項に記載の蛇口ばねにお
   いて、前記防止装置は前記ばねの前記流路を横切
   つて延びるクロスメンバであり、前記クロスメン
   バは前記コイルばねの下側端部の一体的延長部材
   を形成していることを特徴とする蛇口ばね。 ７ 特許請求の範囲第４項に記載の蛇口ばねにお
   いて、前記ばね及びシール要素は前記入口通路の
   カウンタ孔内に着剤しており、前記ばねの下側端
   部は前記カウンタ孔の環状肩と係合しており、前
   記ばねの上側端部は前記シール要素と噛合つて同
   シールをして弁部材の弁表面に対して偏倚せしめ
   ていることを特徴とする蛇口ばね。 ８ 蛇口弁組立体であつて、主孔並びに同主孔へ
   の加圧水供給管から通ずる入口通路を備えた弁ボ
   デイと、同弁ボデイ孔内に可動的に配置され、弁
   表面を備えた弁部材と、前記弁ボデイ内の弁部材
   を入口通路に対して移動させるための選択的に作
   動可能な駆動装置と、前記弁ボデイの入口通路内
   にシールされた管状シール要素とを備えた組立体
   において、同組立体は前記シール要素をして弁部
   材の弁表面に対して偏倚するため入口通路のカウ
   ンタ孔内に配置された蛇口ばねを有しており、同
   蛇口ばねは貫通流路を備えた実質的に円錐台形状
   を備えたコイルばねを有しており、同ばねの下側
   端部は前記カウンタ孔の環状肩と噛合い、前記ば
   ねの上側端部は前記シール要素と噛合い、前記蛇
   口ばねは前記入口通路中を前記弁部材へと流れる
   水と関連した残骸が前記ばねの前記流路及びシー
   ル要素中を進行することを防止するための装置を
   含んでおり、同装置は前記コイルばねの下側端部
   の一体的延長部材を形成している蛇口弁組立体。 ９ 特許請求の範囲第８項に記載の蛇口ばねにお
   いて、前記一体的防止装置は前記ばねの減径コイ
   ルを有しており、前記減径コイルは前記コイルば
   ねの一体的延長部材を形成していることを特徴と
   する蛇口ばね。 １０ 特許請求の範囲第８項に記載の蛇口ばねに
   おいて、前記一体的防止装置は前記流路を前記ば
   ねの下側端部において２等分するクロス部材を有
   しており、当該クロス部材は前記コイルばねの一
   体的延長部材を形成していることを特徴とする蛇
   口ばね。 １１ シール要素をして蛇口弁組立体の可動弁部
   材に対して弾性的に偏倚させるための蛇口ばねで
   あつて、当該蛇口ばねは複数個のらせんコイルを
   備えたコイルばねを有しており、当該ばねは前記
   ばね及びシール中を流れる流体と関連して残骸が
   同ばね及びシール中を進行するのを防止するため
   の装置を含んでおり、同防止装置は前記ばねのコ
   イルの一体的延長部材を形成している蛇口ばね。 １２ 特許請求の範囲第１１項に記載の蛇口ばね
   において、前記ばねは実質的に円錐台形状を備え
   ており、前記防止装置は前記コイルばねの下側端
   部において前記ばねの中央流路内に延びているこ
   とを特徴とする蛇口ばね。 １３ 特許請求の範囲第１２項に記載の蛇口ばね
   において、前記防止装置は前記ばねの減径コイル
   を有しており、前記減径コイルは前記コイルばね
   の一体的延長部材を形成していることを特徴とす
   る蛇口ばね。 １４ 特許請求の範囲第１２項に記載の蛇口ばね
   において、前記防止装置は前記ばねの下側端部に
   おいて前記流路を２等分するクロスメンバを有し
   ており、同クロス部材は前記コイルばねの一体的
   延長部材を形成していることを特徴とする蛇口ば
   ね。