JPH05287262A - 電解ドレッシング研削用研削油剤 - Google Patents

電解ドレッシング研削用研削油剤

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JPH05287262A
JPH05287262A JP11212992A JP11212992A JPH05287262A JP H05287262 A JPH05287262 A JP H05287262A JP 11212992 A JP11212992 A JP 11212992A JP 11212992 A JP11212992 A JP 11212992A JP H05287262 A JPH05287262 A JP H05287262A
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JP
Japan
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acid
grinding
electrolysis
electrolytic
oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP11212992A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Nakanishi
雅秋 中西
Kenzo Yokoyama
健三 横山
Masahiro Noda
昌宏 野田
Moriyasu Izawa
守康 伊澤
Tetsuo Ochiai
哲夫 落合
Nobukatsu Kurosaki
順功 黒崎
Hiroshi Hagiwara
洋 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yushiro Chemical Industry Co Ltd
Sintobrator Ltd
Original Assignee
Yushiro Chemical Industry Co Ltd
Sintobrator Ltd
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Publication date
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  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 常に安定した電解性能と優れた防錆性能が得
られる電解ドレッシング研削用研削油剤を提供する。 【構成】 本研削油剤は、ハロゲンイオン(塩素イオ
ン、臭素イオン等)と、リン酸、リン酸塩(K2 HPO
4 等)、モリブテン酸、モリブテン酸塩(Na2 MoO
4 等)、ケイ酸、ケイ酸塩、炭酸、炭酸塩、ホウ酸(H
3 BO3 )及びホウ酸塩からなる群から選ばれる1種又
は2種以上の無機塩を含有することを特徴とする。これ
により、電解性能と防錆性能の著しい向上を図ることが
できる。また、本油剤の水による希釈液中(通常、5〜
500倍希釈)での、ハロゲンイオンの濃度を0.1〜
1000ppm(特に、1.5〜150ppm)の範囲
とすることにより、電解速度の安定化と被加工物等の腐
食の防止を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解ドレッシング研削
用研削油剤に関し、更に詳しく言えば、特にメタルボン
ド砥石等の導電性砥石を電解効果によってドレッシング
する、所謂電解ドレッシング研削用研削油剤に関するも
のである。本発明は機械加工分野等において、セラミッ
クス等の硬脆材料或いは金属等の研削加工に利用され
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ファインセラミックス或いは難加
工金属材料を機械加工する場合、ダイヤモンド、CBN
(立方晶窒化ホウ素)等の超砥粒が利用されている。こ
の種の超砥粒は、通常、強固なメタルボンドにより結
合、保持されたメタルボンド砥石として使用されるが、
その強い結合力ゆえに、ドレッシング加工をすることが
困難であった。ここで、従来より、メタルボンド砥石の
ドレッシング加工を可能にする方法としては、研削加工
中に、砥石と弱導電性の研削液に電圧を印圧し、その間
の電解作用によって砥石のメタルボンドを、イオンとし
て溶出させ、砥粒の突き出し量を得る電解ドレッシング
法が提案されており(特開平1−188266号公
報)、この場合、弱導電性の水溶性研削液として市販の
水溶性研削油剤が使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属の
電解においては、陽極である金属表面に不動態皮膜を生
成し、それ以後は陽極金属の電解が制限されるか、或い
は、全く起こらず、この結果、加えられた電気エネルギ
ーは、溶媒である水の電気分解に消費されることが多
く、電解の効率が低下する。従って、電解ドレッシング
においても、陽極である砥石のメタルボンドの表面に、
不動態皮膜を生成し、電解効率が低くなると共に、電解
速度も不安定になる。そして、ドレッシングに要する時
間が掛かり過ぎるとか、ドレッシング中に電解速度が変
化し電解量が安定しない等の問題を生じさせ、研削加工
における自動化、省力化等の大きな障害となっていた。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、常に安定した電解性が得られると共に、防錆性能に
も優れる電解ドレッシング研削用研削油剤を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、砥石の電
解ドレッシングを行う場合に、電解の安定性、再現性及
び防錆性能について鋭意検討を重ねた結果、本発明を完
成するに至ったのである。即ち、本発明の電解ドレッシ
ング研削用研削油剤(以下、「研削油剤」という。)
は、ハロゲンイオンと、リン酸、リン酸塩、モリブデン
酸、モリブデン酸塩、ケイ酸、ケイ酸塩、炭酸、炭酸
塩、ホウ酸及びホウ酸塩からなる群から選ばれる1種又
は2種以上の無機化合物と、を含有することを特徴とす
る。上記「ハロゲンイオン」は、導電性物質として作用
し、砥石のボンド材表面にできる不動態皮膜を破壊し、
金属の溶出を助けることにより、ボンド材の金属をイオ
ンとして溶出させ、迅速且つ安定的なドレッシングを行
うものである。具体的には、塩素イオン、臭素イオン、
ヨウ素イオン、フッ素イオン等のハロゲンイオンを挙げ
ることができる。尚、このハロゲンイオンの含有量は、
研削油剤が水で希釈されて使用される水溶液中に、0.
1〜1000ppmの範囲となるのが好ましい。この含
有量が0.1ppm未満では電解が進行しなかったり、
電解速度が不安定で再現性に乏しくなるため好ましくな
い。一方、1000ppmを越えると、被加工物や加工
機械等の金属の腐食の原因となるため好ましくないから
である。
【0006】上記「無機化合物」は、防錆物質として作
用するものである。この無機化合物としては、所定の酸
でも所定の塩でもよい。この塩としては、中性塩でも、
酸性塩でもよい。更に、塩を組成成分として配合しても
よいし、塩を構成する酸と塩基性化合物を別個に配合し
てもよい。また、上記酸又は酸性塩を用いた場合は、添
加剤として塩基成分化合物を配合するとき、この酸等は
この塩基成分化合物と反応して、各種塩となる。
【0007】尚、本発明の研削油剤には、上記の必須成
分を水に溶解又は分散させて組成されるが、その他の任
意成分として、一般の研削油剤に用いられている添加剤
を適宜添加することができる。例えば、(a)各種ノニ
オン系、アニオン系の界面活性剤、(b)エタノール、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール等の有機溶剤、(c)水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、アルカノールアミン等の塩基性化
合物、(d)トリアジン系、イソトリアジン系等の防腐
剤、(e)シリコーン系等の消泡剤及び(f)ベンゾト
リアゾール、メルカプトベンゾチアゾール等の非鉄金属
防食剤等を添加することができる。また、本発明の研削
油剤は、通常水で5〜500倍に希釈して使用される。
【0008】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (1)研削油剤の調製 表1に実施例に係わる研削油剤(以下、「実施品」とい
う。)の組成を、表2に比較例に係わる研削油剤(以
下、「比較品」という。)の組成をそれぞれ示す。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】尚、各表中における組成の数値は、特記し
ない限り重量部を示す。また、各表中の「ノニオン系界
面活性剤」としてはポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル(エチレンオキシドを9モル付加したもの)を、「ポ
リエチレングリコール」としては分子量が400のもの
をそれぞれ用いた。
【0012】(2)性能試験とその評価 本発明の研削油剤の性能を明らかにする為、以下に示す
試験方法及び条件の下、電解試験と防錆試験を行った。
そして、その試験結果を表3に示す。
【0013】
【表3】
【0014】電解試験 先ず、500mlのビーカー中に、陽極(鋳鉄ファイバ
ボンドダイヤモンド砥石、電極面積:30×50mm)
と陰極(銅板、電極面積:30×50mm)とを1mm
の間隔をおいてセットした。次いで、上記実施品及び比
較品を水で50倍に希釈し、この希釈液で上記ビーカー
を満たした。そして、14Vの電圧で60分間通電し、
電解を行ったときの、電解前と電解後の陽極の重量差よ
り電解量(mg)を求めた。表3によれば、ハロゲンイ
オンの含まれていない比較品(No.1〜8)において
は、いずれも電解量が僅かで、殆ど電解されなかった。
これに対して、実施品(No.1〜8)においては、電
解量が多く(比較品の約20〜1000倍)、良好な電
解性を示した。これは、研削油剤に含有されているハロ
ゲンイオンが、電極板に生成された不動態皮膜を適宜破
壊し、陽極板の鉄イオンを良好な状態にて溶出させた為
と考えられる。また、上記実施品の各希釈液中に占める
ハロゲイオンの含有量は、希釈液全体に対して約1.5
(実施品No.1)〜150(実施品No.2)ppm
と適度な量であった為、電解性能に優れると同時に、ハ
ロゲイオンの添加を原因として研削油剤の防錆性能を低
下させることはなかった。
【0015】防錆試験 先ず、100mlのビーカー中に、試験片(FC20鋳
鉄板、5×10×100mm)を斜めに立て掛けた。次
いで、このビーカ中に、上記電解試験の場合と同様の希
釈液を、試験片が半分浸漬される迄注ぎ、24時間放置
した後の錆の発生状態を観察評価した。尚、表3に示す
評価の表示は、○は錆なし、×は全面錆発生を示す。表
3によれば、無機化合物として硝酸塩(比較品No.
5)、硫酸塩(比較品No.6及び7)を用いた場合で
は、防錆性能が悪かった。以上の様に、本実施品の研削
油剤では、電解性能の著しい向上と共に、防錆性能の向
上も図られている。
【0016】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の電解ドレッシング研削用研削油
剤は、ハロゲンイオンの効果により電解における不動態
皮膜の生成を抑制し、迅速且つ安定した砥石のドレッシ
ングができる。従って、本研削油剤を用いることによ
り、研削作業の自動化、省力化が容易なものとなる。ま
た、本発明の電解ドレッシング研削用研削油剤は、防錆
性能にも優れる為、極めて実用的である。
フロントページの続き (72)発明者 野田 昌宏 神奈川県高座郡寒川町田端1580番地 ユシ ロ化学工業株式会社内 (72)発明者 伊澤 守康 愛知県西春日井郡西春町大字宇福寺字神明 51番地新東ブレーター株式会社内 (72)発明者 落合 哲夫 愛知県西春日井郡西春町大字宇福寺字神明 51番地新東ブレーター株式会社内 (72)発明者 黒崎 順功 愛知県西春日井郡西春町大字宇福寺字神明 51番地新東ブレーター株式会社内 (72)発明者 萩原 洋 愛知県西春日井郡西春町大字宇福寺字神明 51番地新東ブレーター株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲンイオンと、リン酸、リン酸塩、
    モリブデン酸、モリブデン酸塩、ケイ酸、ケイ酸塩、炭
    酸、炭酸塩、ホウ酸及びホウ酸塩からなる群から選ばれ
    る1種又は2種以上の無機化合物と、を含有することを
    特徴とする電解ドレッシング研削用研削油剤。
JP11212992A 1992-04-03 1992-04-03 電解ドレッシング研削用研削油剤 Pending JPH05287262A (ja)

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