JPH05286975A - 1−アザビシクロ[3.3.0オクタン誘導体の製法 - Google Patents

1−アザビシクロ[3.3.0オクタン誘導体の製法

Info

Publication number
JPH05286975A
JPH05286975A JP11671992A JP11671992A JPH05286975A JP H05286975 A JPH05286975 A JP H05286975A JP 11671992 A JP11671992 A JP 11671992A JP 11671992 A JP11671992 A JP 11671992A JP H05286975 A JPH05286975 A JP H05286975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salt
general formula
azoniabicyclo
reaction
octa
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11671992A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayasu Kurono
昌康 黒野
Ryoichi Unno
良一 海野
Hideaki Inagaki
英晃 稲垣
Yutaka Baba
豊 馬場
Kiichi Sawai
喜一 澤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
Original Assignee
Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd filed Critical Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
Priority to JP11671992A priority Critical patent/JPH05286975A/ja
Publication of JPH05286975A publication Critical patent/JPH05286975A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、各種医薬品等の中間原料として有
用である1ーアザビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体(I)およ
び(II)の製造において、反応操作が容易であり、爆発な
どの危険性がなく、かつ高価な試薬を必要としない経済
的に非常に有利な工業的製法を提供することにある。 【構成】 アンモニウム塩の存在下に、1,7ージ置換ー4ー
ヘプタノンとアンモニアとを水ーnーヘキサン中0〜5℃で
攪拌することにより化合物(I)を製造する。さらに、化
合物(I)をシアノ酢酸ナトリウムと1,4ージオキサン中で
加熱することにより、化合物(II)を製造する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は 、1-アザビシクロ[3.3.
0]オクタン誘導体の製法に係るもであり、特に5-シアノ
メチル-1-アザビシクロ[3.3.0]オクタンの製法並びにそ
の合成中間体である1-アゾニアビシクロ[3.3.0]オクタ-
1(5)-エン塩の製法に係るものである。 この一般式(I-
B)で示される5-シアノメチル-1-アザビシクロ[3.3.0]オ
クタンとその合成中間体である一般式(I-A)で示される1
-アゾニアビシクロ[3.3.0]オクタ-1(5)-エン塩は、自体
公知の化合物であり、アルカロイドの基本骨格を有して
いるために各種の医薬品、農薬などの中間原料として有
用な物質である。なお、上記の両化合物は、本発明者ら
が先に発明した新規な2-オキソピロリジン化合物及びそ
の塩(特開昭61-254587号)、有機白金錯体(特開昭61-229
893号)並びにセファロスポリン誘導体及びその塩(特開
昭62-16487号)の合成原料としても用いることができ
る。
【0002】
【従来の技術】5-シアノメチル-1-アザビシクロ[3.3.0]
オクタン及び1-アゾニアビシクロ[3.3.0]オクタ-1(5)-
エン塩の合成法として従来から知られている方法は、γ
-ブチロラクトンとシアン酸カリウムとを反応させて γ
-(N-2-ピロリジノニル)酪酸となし、これをソーダライ
ムの存在下に加熱して 1-アザビシクロ[3.3.0]オクタ-4
-エンとなした後に、過塩素酸と反応させることによ
り、1-アゾニアビシクロ[3.3.0]オクタ-1(5)-エン パー
クロレートに変換し、次いで、水酸化カリウムと反応さ
せて再び1-アザビシクロ[3.3.0]オクタ-4-エンに戻した
後、シアノ酢酸と反応させることにより合成される[宮
野等 "Synthesis" 第 701 頁 (1978)]。なお、上記のγ
-(N-2-ピロリジノニル)酪酸の合成法としては、2-ピロ
リドンにナトリウムを作用させた後に γ-ブチロラクト
ンを反応させる方法も提案されている [宮野等 "J. Het
erocyclic Chem.," 第 19 巻 第 1465 頁 (1982)]。
【0003】上記の従来法(以下従来法1という)を反応
式で示せば、下記の通りである。
【化5】
【0004】さらに1-アゾニアビシクロ[3.3.0]オクタ-
1(5)-エン塩の別の合成法として、ジシクロプロピルケ
トンに四塩化チタン存在下にアンモニアを反応させ、次
いで塩化水素と反応させてジシクロプロピルメタンイミ
ン塩酸塩に変換し、アンモニウム塩存在下に加熱するこ
とによって合成する方法がある(特願平2-275216号)。
【0005】上記の従来法(以下従来法2という)を反応
式で示せば、下記の通りである。
【化6】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来法1におけ
る反応工程の第1工程であって、γ-ブチロラクトンと
シアン酸カリウムとを作用させて γ-(N-2-ピロリジノ
ニル)酪酸を合成する工程は、所要反応温度が高い点
(約 200℃) 及び収率が低い点(約 40%)に問題を有して
いる。一方、別法として開発された方法、即ち、2ーピロ
リドンにナトリウムを反応させた後に γーブチロラクト
ンを添加して合成する方法も、爆発等の異常反応が生じ
る可能性がある点に問題がある。
【0007】そして第2工程であって、γ-(N-2ーピロリ
ジノニル)酪酸をソーダライムの存在下に加熱して、1-
アザビシクロ[3.3.0]オクタ-4-エンを合成する工程も、
所要反応温度が高い点(250 - 300℃)及び生成する化合
物自体が不安定な化合物である点に問題を有している。
【0008】更に、最終工程であって、1-アゾニアビシ
クロ[3.3.0]オクタ-1(5)-エンパークロレートを水酸化
カリウムと反応させて1-アザビシクロ[3.3.0]オクタ-4-
エンに変換し、次いでシアノ酢酸と反応させることによ
り5-シアノメチル-1-アザビシクロ[3.3.0]オクタンを合
成する工程も、非常に不安定な1-アザビシクロ[3.3.0]
オクタ-4-エンを経由するために問題がある。
【0009】つぎに、上記の従来法2による反応工程に
おける第2工程であって、ジシクロプロピルメタンイミ
ン塩酸塩を、アンモニウム塩存在下に加熱することによ
って1-アゾニアビシクロ[3.3.0]オクタ-1(5)-エン塩を
合成する工程は、反応系内の水分量に比例して収率が低
下する問題を有している。そのために、充分に乾燥した
非プロトン性極性溶媒を使用することが必須であるとい
う工業的製造上の問題がある。
【0010】従って、本発明の第1の目的は、反応操作
が容易であって爆発などの危険性がなく、しかも高価な
試薬を必要とせず、従って工業的規模での生産に好適な
1-アゾニアビシクロ[3.3.0]オクタ-1(5)-エン塩の新た
な合成法を提供することにある。そして本発明の第2の
目的は、この化合物を5-シアノメチル-1-アザビシクロ
[3.3.0]オクタンに導く経済的に有利な方法を提供する
ことである。
【0011】
【課題を解決し、目的を達成する手段及び作用】本発明
によれば、上記の第 1 の目的は、一般式(II)
【化7】 [式中Yは、ハロゲン又は基R1-SO3を意味し、R1は炭化水
素基を意味する]にて示される1,7-ジ置換-4-ヘプタノン
とアンモニアとを、一般式NH4 +X [式中Xは、ハロゲン、ClO4、BF4、又は基R2-SO3を意味
し、R2は炭化水素基を意味する]にて示されるアンモニ
ウム塩存在下に反応させること(但し、上記のXとYが同
一の基を意味するときは、一般式NH4 +Xのアンモニウム
塩は存在しなくてよい)によって達成され、また第2の
目的は、上記のようにして得られる一般式(IーA)
【化8】 [式中Xは、ハロゲン、ClO4、BF4、又は基R2-SO3を意味
し、R2は炭化水素基を意味する]にて示される1-アゾニ
アビシクロ[3.3.0]オクタ-1(5)-エン塩をシアノ酢酸塩
と反応させることによって、一般式(IーB)
【化9】 にて示される5-シアノメチル-1-アザビシクロ[3.3.0]オ
クタンの製法により達成されると共に、従来技術におけ
る既述の課題が解決される。
【0012】一般式(II)にて示される化合物において、
ハロゲン原子とは、塩素原子、臭素原子および沃素原子
を挙げることができる。R1の炭化水素基とは、アルキル
基及びアリール基であることができ、直鎖状アルキル基
としては炭素数 1 - 10 のもの、例えばメチル、エチ
ル、n-プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、
n-デシル基等を例示することができ、枝鎖状アルキル基
としては i-プロピル、i-ブチル、sec-ブチル、tert-ブ
チル、i-ペンチル基等を挙げることができ、環状アルキ
ル基としては、炭素数 3 以上のもの、例えばシクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロへキシ
ル基等を挙げることができる。また、アリール基として
は、フェニル、トリルおよびメシル基等を例示すること
ができる。
【0013】一般式 (I-A) にて示される化合物の合成
において、一般式 (II) の化合物1当量に対して、一般
式 NH4 +X の化合物1〜10当量とアンモニア10〜250当量
を添加し、溶媒の存在下に又は無溶媒下で0〜30℃の温
度条件下に攪拌することにより5〜80時間で終了する。
得られた反応混合物を有機溶媒で抽出し、水層を減圧濃
縮して、得られた残渣を適当な溶媒にて再結晶精製する
ことにより、所望の一般式(I-A)にて示される1-アゾニ
アビシクロ[3.3.0]オクタ-1(5)-エンを得ることができ
る。
【0014】上記の反応操作において、溶媒としては、
水、メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロ
パノール等のアルコール類、エーテル、テトラヒドロフ
ラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、塩化メチレン、
クロロホルム等の塩素系溶媒およびn-ヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン等の炭化水素系溶媒を用いることができ
る。また、抽出溶媒としては、塩化メチレン、クロロホ
ルム、エーテル、酢酸エチル、n-ヘキサン、ベンゼン、
トルエン等の有機溶媒を用いることができる。
【0015】一般式 (I-B) にて示される化合物の合成
において、一般式 (I-A) の化合物1当量に対して、シ
アノ酢酸1〜2当量を添加し、溶媒の存在下に20〜100℃
の温度条件下に攪拌することにより1〜3時間で終了す
る。得られた反応混合物にアルカリ溶液を加えて塩基性
とし、有機溶媒により抽出し、溶媒を留去させた後、得
られた残渣を減圧蒸留することにより、所望の一般式(I
-B)にて示される5-シアノメチル-1-アザビシクロ[3.3.
0]オクタンを得ることができる。
【0016】上記の反応操作において、溶媒としては、
エーテル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエ
ーテル類を用いることができ、シアノ酢酸塩としては、
ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等を用いること
ができる。また、抽出溶媒としては、塩化メチレン、ク
ロロホルム、エーテル、酢酸エチル、n-ヘキサン、ベン
ゼン、トルエン等の有機溶媒を用いることができる。
【0017】なお、原料化合物に関して言及すれば、上
記の一般式(II)で示される1,7-ジ置換-4-ヘプタノン
は、H.Hart等の方法[J. Am. Chm. Soc., 78巻, 第112頁
(1956年)]に従って、γ-ブチロラクトンから容易に合
成することができる。
【0018】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。 製造例11-アゾニアビシクロ[3.3.0]オクタ-1(5)-エン テトラ
フルオロボレート
【0019】アンモニア1600g(94mol)を0〜5℃に冷却し
た蒸留水2000mlに溶解し、これに四フッ化ほう酸アンモ
ニウム172g(1.64mol)および1,7-ジクロロ-4-ヘプタノン
200g(1.09mol)のnーヘキサン(200ml)溶液を加えて、0〜5
℃にて72時間攪拌した。反応混合物にnーヘキサン800ml
を加えて抽出し、水層を減圧下に濃縮した。得られた残
渣に塩化メチレン650mlを加え、不溶物を濾別し、濾
液を減圧下に濃縮した。得られた粗結晶をイソプロパノ
ール600mlから再結晶して、無色の表題化合物を132g(収
率61.4%)を得た。
【0020】融点: 212 ー 216℃(分解) 元素分析:C712N・BF4 計算値 C;42.68, H;6.1
4, N;7.11 実測値 C;42.61, H;5.94,N;7.18
【0021】1H-NMR スペクトル (DMSO-d6) δppm : 2.4 - 2.6 (4H, m,
【化10】 ) 2.9 - 3.0 (4H, m,
【化11】 ) 3.8 - 4.0 (4H, m,
【化12】 ) IRスペクトル(KBr) cm-1:1667(C=N+)
【0022】製造例21-アゾニアビシクロ[3.3.0]オクタ-1(5)-エン テトラ
フルオロボレート (別法)アンモニア160g(9.4mol)を0〜5℃に冷却した蒸留
水200mlに溶解し、これに四フッ化ほう酸アンモニウム1
7.2g(0.164mol)および1,7-ジクロロ-4-ヘプタノン20g
(0.109mol)のメタノール(200ml)溶液を加えて、0〜5℃に
て47時間攪拌した。反応混合物をnーヘキサン100mlで抽
出し、水層を減圧下に濃縮した。得られた残渣に塩化メ
チレン60mlを加え、不溶物を濾別し、濾液を減圧下に
濃縮した。得られた粗結晶をイソプロパノール60mlから
再結晶して、無色の表題化合物を13.4g(収率62.2%)を得
た。 融点: 212 ー 216℃(分解)
【0023】製造例31-アゾニアビシクロ[3.3.0]オクタ-1(5)-エン パーク
ロレイト アンモニア16g(0.94mol)を0〜5℃に冷却した蒸留水20ml
に溶解し、これに過塩素酸アンモニウム1.89g(1.64mmo
l)および1,7-ジクロロ-4-ヘプタノン2.0g(10.9mmol)のn
ーヘキサン(2ml)溶液を加えて、0〜5℃にて47時間攪拌し
た。反応混合物にnーヘキサン20mlを加えて抽出し、水層
を減圧下に濃縮した。得られた粗結晶をエタノールから
再結晶して、無色の表題化合物を1.31g(収率57.2%)を得
た。
【0024】融点: 240 ー 244℃1 H-NMR スペクトル (DMSO-d6) δppm : 2.4 - 2.6 (4H, m,
【化13】 ) 2.9 - 3.0 (4H, m,
【化14】 ) 3.8 - 3.9 (4H, m,
【化15】 ) IRスペクトル(KBr) cm-1:1695(C=N+)
【0025】製造例41-アゾニアビシクロ[3.3.0]オクタ-1(5)-エン p-トル
エンスルフォネート アンモニア16g(0.94mol)を0〜5℃に冷却した蒸留水20ml
に溶解し、これにP-トルエンスルフォン酸3.12g(1.64mm
ol)および1,7-ジクロロ-4-ヘプタノン2.0g(10.9mmol)の
nーヘキサン(2ml)溶液を加えて、0〜5℃にて47時間攪拌し
た。反応混合物にnーヘキサン20mlを加えて抽出し、水層
を減圧下に濃縮した。得られた残渣に塩化メチレン10m
lを加え、不溶物を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、
無色油状物の表題化合物を1.64g(収率53.5%)を得た。
【0026】1H-NMR スペクトル (DMSO-d6) δppm : 2.4 - 2.6 (4H, m,
【化16】 ) 2.9 - 3.0 (4H, m,
【化17】 ) 3.8 - 3.9 (4H, m,
【化18】 )
【0027】製造例51-アゾニアビシクロ[3.3.0]オクタ-1(5)-エン クロラ
イド アンモニア16g(0.94mol)を0〜5℃に冷却した蒸留水20ml
に溶解し、これに1,7-ジクロロ-4-ヘプタノン2.0g(10.9
mmol)のnーヘキサン(2ml)溶液を加えて、0〜5℃にて47時
間攪拌した。反応混合物にnーヘキサン20mlを加えて抽出
し、水層を減圧下に濃縮した。得られた残渣に塩化メチ
レン10mlを加え、不溶物を濾別し、濾液を減圧下に濃
縮して、無色油状物の表題化合物を0.679g(収率42.8%)
を得た。
【0028】1H-NMR スペクトル (DMSO-d6) δppm : 2.4 - 2.6 (4H, m,
【化19】 ) 2.9 - 3.0 (4H, m,
【化20】 ) 3.8 - 3.9 (4H, m,
【化21】 )
【0029】製造例65ーシアノメチルー1ーアザビシクロ[3.3.0]オクタン 1-アゾニアビシクロ[3.3.0]オクタ-1(5)-エン テトラ
フルオロボレート39.2g(0.199mol)を無水1,4ージオキサ
ン400mlに懸濁し、アルゴン気流下に加熱還流しながら
シアノ酢酸ナトリウム36.2g(0.304mol)を約10分間で加
えた後、さらに1.5時間加熱還流した。反応混合物に3%
水酸化ナトリウム水溶液400mlおよび塩化ナトリウム100
gを加えて、ジエチルエーテル(500ml×3回)で抽出し
た。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、溶媒を減圧下に留去して、粗油状物を得た。得られ
た粗油状物を減圧蒸留により精製し、無色の表題化合物
を30.4g(収率95.0%)を得た。
【0030】沸点: 120 - 122℃ (1.5mmHg)1 H-NMR スペクトル (CDC13) δppm : 1.7 - 2.0 (8H, m,
【化22】 ) 2.40 (2H, s, -CH2 CN), 2.6 (2H, m,
【化23】 ) 3.1 (2H, m,
【化24】 )
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、1-アザビシクロ[3.3.
0]オクタン誘導体の製法が提供される。即ち、本発明の
製法は、反応操作が容易であって爆発などの危険性がな
く、しかも高価な試薬を必要とせず、従って工業的規模
での生産に好適な1-アゾニアビシクロ[3.3.0]オクタ-1
(5)-エン塩の新たな合成法を提供することができ、この
化合物を5-シアノメチル-1-アザビシクロ[3.3.0]オクタ
ンに導く経済的に有利な方法を提供することができる。
そしてこの化合物は医薬品、農薬等の原料として応用性
が高い重要な物質であり、本発明方法に使用される原料
は容易に合成し得且つ廉価であるので、本発明は上記有
用化合物の有利な工業的生産を可能にするものであり、
その製品コストの低減をもたらす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 豊 名古屋市東区東外堀町35 株式会社三和化 学研究所内 (72)発明者 澤井 喜一 名古屋市東区東外堀町35 株式会社三和化 学研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(II) 【化1】 [式中Yは、ハロゲン又は基R1-SO3を意味し、R1は炭化水
    素基を意味する]にて示される1,7-ジ置換-4-ヘプタノン
    とアンモニアとを、一般式NH4 +X[式中Xは、ハロゲン、
    ClO4、BF4、又は基R2-SO3を意味し、R2は炭化水素基を
    意味する]にて示されるアンモニウム塩存在下に反応さ
    せること(但し、上記のXとYが同一の基を意味するとき
    は、一般式NH4 +Xのアンモニウム塩は存在しなくてよ
    い)を特徴とする、一般式(I-A) 【化2】 [式中Xは、ハロゲン、ClO4、BF4、又は基R2-SO3を意味
    し、R2は炭化水素基を意味する]にて示される1-アゾニ
    アビシクロ[3.3.0]オクタ-1(5)-エン誘導体の製法。
  2. 【請求項2】 一般式(I-A) 【化3】 [式中Xは、ハロゲン、ClO4、BF4、又は基R2-SO3を意味
    し、R2は炭化水素基を意味する]にて示される1-アゾニ
    アビシクロ[3.3.0]オクタ-1(5)-エン塩をシアノ酢酸塩
    と反応させることを特徴とする、一般式(1-B) 【化4】 にて示される5-シアノメチル-1-アザビシクロ[3.3.0]オ
    クタンの製法。
JP11671992A 1992-04-10 1992-04-10 1−アザビシクロ[3.3.0オクタン誘導体の製法 Pending JPH05286975A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11671992A JPH05286975A (ja) 1992-04-10 1992-04-10 1−アザビシクロ[3.3.0オクタン誘導体の製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11671992A JPH05286975A (ja) 1992-04-10 1992-04-10 1−アザビシクロ[3.3.0オクタン誘導体の製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05286975A true JPH05286975A (ja) 1993-11-02

Family

ID=14694118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11671992A Pending JPH05286975A (ja) 1992-04-10 1992-04-10 1−アザビシクロ[3.3.0オクタン誘導体の製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05286975A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0703233A2 (en) * 1994-07-29 1996-03-27 Sanwa Kagaku Kenkyusho Co., Ltd. Process for the preparation of 5-substituted-1-azabicyclo (3.3.0) octanes
CN101914101A (zh) * 2010-08-05 2010-12-15 苏州永拓医药科技有限公司 双稠吡咯啶-9-乙酸盐酸盐的制备方法
CN104311561A (zh) * 2014-09-22 2015-01-28 苏州卡耐博生物技术有限公司 一种7a-双稠吡咯啶-乙腈的制备方法
CN112174966A (zh) * 2019-07-03 2021-01-05 重庆圣华曦药业股份有限公司 一种制备盐酸吡西卡尼的新方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0703233A2 (en) * 1994-07-29 1996-03-27 Sanwa Kagaku Kenkyusho Co., Ltd. Process for the preparation of 5-substituted-1-azabicyclo (3.3.0) octanes
EP0703233A3 (en) * 1994-07-29 1996-09-25 Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Process for the preparation of 5-substituted 1-azabicyclo (3.3.0) octanes
CN101914101A (zh) * 2010-08-05 2010-12-15 苏州永拓医药科技有限公司 双稠吡咯啶-9-乙酸盐酸盐的制备方法
CN104311561A (zh) * 2014-09-22 2015-01-28 苏州卡耐博生物技术有限公司 一种7a-双稠吡咯啶-乙腈的制备方法
CN112174966A (zh) * 2019-07-03 2021-01-05 重庆圣华曦药业股份有限公司 一种制备盐酸吡西卡尼的新方法
CN112174966B (zh) * 2019-07-03 2024-05-14 重庆圣华曦药业股份有限公司 一种制备盐酸吡西卡尼的新方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
BG62554B1 (bg) Метод за получаване на силденафил
EP0452143B1 (en) Process for preparing optically active 3-hydroxypyrrolidine derivatives
JPH05286975A (ja) 1−アザビシクロ[3.3.0オクタン誘導体の製法
EP0389551A1 (en) Stereoselective preparation of 3-substituted-4-(phenyl anilo) piperidine compounds and derivatives
JP4994772B2 (ja) ビスアミノールエーテル化合物を用いるピペリジン−4−オン誘導体の製造方法
JPS62192382A (ja) メルカプトピラゾロピリミジンの製法
US7868182B2 (en) Solventless one-step process for the production of imidazole-2-thiones
KR870002019B1 (ko) 아민유도체의 제조방법
JPS6028822B2 (ja) 4−メチルイミダゾ−ル−5−カルボン酸イソプロピルエステルの製法
JP3499595B2 (ja) 2−シアノイミダゾール系化合物の製造方法
CA2382861A1 (en) Process for preparing a 1-substituted 5-hydroxymethyl imidazole
US4897495A (en) Process for the preparation of pyrrolizine derivatives
JP2659587B2 (ja) 4―アジリジニルピリミジン誘導体及びその製造法
JPH0841065A (ja) 1−アザビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体の製法
KR100856133B1 (ko) 아토르바스타틴의 개선된 제조방법
JP3056875B2 (ja) D−(+)−ビオチンの調製法およびこの調製法における新規の中間体
KR900008171B1 (ko) 벤조디아제핀 아세테이트화합물의 제조방법
JP4663105B2 (ja) 2−スルホニル−4−オキシピリジン誘導体の製造方法
EP0267055B1 (en) Novel alpha-chloroketone derivative and process for preparation thereof
EP0345712B1 (en) Pyrrolizine derivate and its manufacture
KR100297802B1 (ko) 2-(3-트리플루오로메틸)아닐리노니코틴산2-(n-몰포린)에틸의제조방법.
KR950013853B1 (ko) 4-에톡시카보닐-i-메틸-5-피라졸머캅탄의 제조방법
JPH0348909B2 (ja)
JP3012933B1 (ja) ジチアナフタレノファン化合物とその製造方法
CN111848521A (zh) 一种2-取代-4-烷氧基咪唑化合物的制备方法