JPH05285587A - 回転体ディスクの製造方法及び該方法に用いる回転体ディスク製造金型装置 - Google Patents
回転体ディスクの製造方法及び該方法に用いる回転体ディスク製造金型装置Info
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- JPH05285587A JPH05285587A JP11549992A JP11549992A JPH05285587A JP H05285587 A JPH05285587 A JP H05285587A JP 11549992 A JP11549992 A JP 11549992A JP 11549992 A JP11549992 A JP 11549992A JP H05285587 A JPH05285587 A JP H05285587A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転体ディスクのボス部に耐高張力特性及び
耐高疲労強度特性を、また、ハブ部に耐高クリープ強度
特性を具備させる。 【構成】 鋳造によって形成したハブ部5の内側に超塑
性鍛造用ビレット7を配置し、該超塑性鍛造用ビレット
7を加熱して下金型10と上金型17によって徐々に強
圧下して超塑性鍛造用ビレット7の外周面が前記ハブ部
5の内周面に接触するように成形したうえ下金型10、
上金型17による圧下力を徐々に減少させて前記ハブ部
5と超塑性鍛造用ビレット7を接合させた後、該超塑性
鍛造用ビレット7を機械加工してボス部を形成する。
耐高疲労強度特性を、また、ハブ部に耐高クリープ強度
特性を具備させる。 【構成】 鋳造によって形成したハブ部5の内側に超塑
性鍛造用ビレット7を配置し、該超塑性鍛造用ビレット
7を加熱して下金型10と上金型17によって徐々に強
圧下して超塑性鍛造用ビレット7の外周面が前記ハブ部
5の内周面に接触するように成形したうえ下金型10、
上金型17による圧下力を徐々に減少させて前記ハブ部
5と超塑性鍛造用ビレット7を接合させた後、該超塑性
鍛造用ビレット7を機械加工してボス部を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転体ディスクの製造方
法及び該方法に用いる回転体ディスク製造金型装置に関
するものである。
法及び該方法に用いる回転体ディスク製造金型装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は航空用ガスタービンエンジンのタ
ービンディスクの一例を示し、1はボス部、2は外周面
に複数のブレード4を設けた環状のハブ部、3は前記ボ
ス部1とハブ部2とを連結する円盤状のディスク部であ
る。
ービンディスクの一例を示し、1はボス部、2は外周面
に複数のブレード4を設けた環状のハブ部、3は前記ボ
ス部1とハブ部2とを連結する円盤状のディスク部であ
る。
【0003】従来、上記構成を有するタービンディスク
は、ボス部1、ハブ部2、ディスク部3を鋳造あるいは
超塑性鍛造(粉末冶金材料をゆっくりした速度で圧下成
形する)により一体的に形成している。
は、ボス部1、ハブ部2、ディスク部3を鋳造あるいは
超塑性鍛造(粉末冶金材料をゆっくりした速度で圧下成
形する)により一体的に形成している。
【0004】近年、燃焼ガスの温度を上昇させてタービ
ンディスクを更に高回転数で駆動し、航空用ガスタービ
ンエンジンの高出力化を図ることが考えられているが、
そのためには、ボス部1が低サイクル疲労に耐え得られ
且つハブ部2が高温条件化での引張力に耐え得られるよ
うにしなければならない。
ンディスクを更に高回転数で駆動し、航空用ガスタービ
ンエンジンの高出力化を図ることが考えられているが、
そのためには、ボス部1が低サイクル疲労に耐え得られ
且つハブ部2が高温条件化での引張力に耐え得られるよ
うにしなければならない。
【0005】すなわち、タービンディスクのボス部1に
耐高引張強度特性及び耐高疲労強度特性を、また、ハブ
部2に耐高クリープ強度特性を具備させる必要がある。
耐高引張強度特性及び耐高疲労強度特性を、また、ハブ
部2に耐高クリープ強度特性を具備させる必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋳造に
より形成されたタービンディスクは、金属組織が比較的
大きく耐高クリープ強度特性に優れているものの、耐高
引張強度特性及び耐高疲労強度特性が乏しく、一方、超
塑性鍛造により形成されたタービンディスクは、金属組
織が比較的小さく耐高引張強度特性及び耐高疲労強度特
性に優れているものの、耐高クリープ強度特性が乏し
く、いずれも航空用ガスタービンエンジンの高出力化に
要求される特性を満足していない。
より形成されたタービンディスクは、金属組織が比較的
大きく耐高クリープ強度特性に優れているものの、耐高
引張強度特性及び耐高疲労強度特性が乏しく、一方、超
塑性鍛造により形成されたタービンディスクは、金属組
織が比較的小さく耐高引張強度特性及び耐高疲労強度特
性に優れているものの、耐高クリープ強度特性が乏し
く、いずれも航空用ガスタービンエンジンの高出力化に
要求される特性を満足していない。
【0007】本発明は上述した実情に鑑みなしたもの
で、回転体ディスクのボス部に耐高張力特性及び耐高疲
労強度特性を具備させ且つハブ部に耐高クリープ強度特
性を具備させるようにすることを目的としている。
で、回転体ディスクのボス部に耐高張力特性及び耐高疲
労強度特性を具備させ且つハブ部に耐高クリープ強度特
性を具備させるようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載した回転体ディスクの製造
方法においては、鋳造によって形成した環状のハブ部の
内側に超塑性鍛造用ビレットを配置し、該超塑性鍛造用
ビレットを加熱し、徐々に強圧下してその外周面が前記
ハブ部の内周面に接触するように成形したうえ圧下力を
徐々に減少させて前記ハブ部と超塑性鍛造用ビレットを
接合させた後、該超塑性鍛造用ビレットを機械加工して
ボス部を形成する。
め、本発明の請求項1に記載した回転体ディスクの製造
方法においては、鋳造によって形成した環状のハブ部の
内側に超塑性鍛造用ビレットを配置し、該超塑性鍛造用
ビレットを加熱し、徐々に強圧下してその外周面が前記
ハブ部の内周面に接触するように成形したうえ圧下力を
徐々に減少させて前記ハブ部と超塑性鍛造用ビレットを
接合させた後、該超塑性鍛造用ビレットを機械加工して
ボス部を形成する。
【0009】また、本発明の請求項2に記載した本発明
の請求項1に記載の回転体ディスクの製造方法に用いる
回転体ディスク製造金型装置は、内径及び外径が製造す
べき回転体ディスクのハブ部と略等しい環状の上下ダミ
ーリングと、平面形状が前記ハブ部の内径よりも大きい
嵌合部を上面に備え且つ該嵌合部の上面に外径が前記ハ
ブ部の内径に略等しい円形の平面形状を有する突出部を
設けた下金型と、外径が前記ハブ部の内径に略等しい円
形の平面形状を有する突出部を下面に設けた上金型と、
前記嵌合部に外嵌し得る下環状部及び前記下ダミーリン
グとハブ部が嵌合可能なダミーリング座を有する上環状
部とを備えた略環状の下バックアップリングと、前記ハ
ブ部及び上ダミーリングに外嵌可能な内径を有する略環
状の上バックアップリングとを備えた構成を有してい
る。
の請求項1に記載の回転体ディスクの製造方法に用いる
回転体ディスク製造金型装置は、内径及び外径が製造す
べき回転体ディスクのハブ部と略等しい環状の上下ダミ
ーリングと、平面形状が前記ハブ部の内径よりも大きい
嵌合部を上面に備え且つ該嵌合部の上面に外径が前記ハ
ブ部の内径に略等しい円形の平面形状を有する突出部を
設けた下金型と、外径が前記ハブ部の内径に略等しい円
形の平面形状を有する突出部を下面に設けた上金型と、
前記嵌合部に外嵌し得る下環状部及び前記下ダミーリン
グとハブ部が嵌合可能なダミーリング座を有する上環状
部とを備えた略環状の下バックアップリングと、前記ハ
ブ部及び上ダミーリングに外嵌可能な内径を有する略環
状の上バックアップリングとを備えた構成を有してい
る。
【0010】
【作用】本発明の請求項1に記載した回転体ディスクの
製造方法では、超塑性鍛造用ビレットを、鋳造によって
形成した環状のハブ部の内側に配置し、前記超塑性鍛造
用ビレットの外周面が前記ハブ部の内周面に接触するよ
うに超塑性鍛造用ビレットを加熱し、強圧下して成形し
たうえ圧下力を徐々に減少させて前記ハブ部と超塑性鍛
造用ビレットを接合させた後、機械加工により超塑性鍛
造用ビレットにボス部を形成するので、回転体ディスク
のボス部に耐高張力特性及び耐高疲労強度特性を具備さ
せ且つハブ部に耐高クリープ強度特性を具備させること
ができる。
製造方法では、超塑性鍛造用ビレットを、鋳造によって
形成した環状のハブ部の内側に配置し、前記超塑性鍛造
用ビレットの外周面が前記ハブ部の内周面に接触するよ
うに超塑性鍛造用ビレットを加熱し、強圧下して成形し
たうえ圧下力を徐々に減少させて前記ハブ部と超塑性鍛
造用ビレットを接合させた後、機械加工により超塑性鍛
造用ビレットにボス部を形成するので、回転体ディスク
のボス部に耐高張力特性及び耐高疲労強度特性を具備さ
せ且つハブ部に耐高クリープ強度特性を具備させること
ができる。
【0011】本発明の請求項2に記載した本発明の請求
項1に記載の回転体ディスクの製造方法に用いる回転体
ディスク製造金型装置では、下バックアップリング及び
上バックアップリングがハブ部に外嵌するので、超塑性
鍛造用ビレットを圧下成形する際にハブ部に中心から径
方向外方へ向う力が作用しても、ハブ部が変形すること
がない。
項1に記載の回転体ディスクの製造方法に用いる回転体
ディスク製造金型装置では、下バックアップリング及び
上バックアップリングがハブ部に外嵌するので、超塑性
鍛造用ビレットを圧下成形する際にハブ部に中心から径
方向外方へ向う力が作用しても、ハブ部が変形すること
がない。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
する。
【0013】図1から図3は本発明の一実施例を示し、
5は鋳造によって形成されたニッケル系金属よりなる環
状のハブ部、6はハブ部5の外周面に設けられた複数の
ブレード、7は外径が前記ハブ部5の内径よりも小さい
超塑性鍛造用ビレット(粉末冶金材料)であり、該超塑
性鍛造用ビレット7は、ニッケル系粉末金属(例えばA
F115)を固化したものである。
5は鋳造によって形成されたニッケル系金属よりなる環
状のハブ部、6はハブ部5の外周面に設けられた複数の
ブレード、7は外径が前記ハブ部5の内径よりも小さい
超塑性鍛造用ビレット(粉末冶金材料)であり、該超塑
性鍛造用ビレット7は、ニッケル系粉末金属(例えばA
F115)を固化したものである。
【0014】8は内径及び外径が前記ハブ部5と略等し
い環状の上ダミーリング、9は上ダミーリング8と略同
形状の下ダミーリングである。
い環状の上ダミーリング、9は上ダミーリング8と略同
形状の下ダミーリングである。
【0015】10は平面形状が前記ハブ部5内径よりも
大きい嵌合部12を上面に備え且つ該嵌合部12の上面
に外径が前記ハブ部5の内径に略等しい円形の平面形状
を有する突出部11を設けた下金型、13は前記嵌合部
12に外嵌し得る下環状部21及び前記下ダミーリング
9とハブ部5が嵌合可能なダミーリング座14を有する
上環状部22とを備えた略環状の下バックアップリング
である。
大きい嵌合部12を上面に備え且つ該嵌合部12の上面
に外径が前記ハブ部5の内径に略等しい円形の平面形状
を有する突出部11を設けた下金型、13は前記嵌合部
12に外嵌し得る下環状部21及び前記下ダミーリング
9とハブ部5が嵌合可能なダミーリング座14を有する
上環状部22とを備えた略環状の下バックアップリング
である。
【0016】15は前記ハブ部5及び上ダミーリング8
に外嵌可能な内径を有し且つ前記下バックアップリング
13の上面に当接可能な複数の支持脚16を有する略環
状の上バックアップリング、17は外径が前記ハブ部5
の内径に略等しい円形の平面形状を有する突出部18を
下面に設けた上金型である。
に外嵌可能な内径を有し且つ前記下バックアップリング
13の上面に当接可能な複数の支持脚16を有する略環
状の上バックアップリング、17は外径が前記ハブ部5
の内径に略等しい円形の平面形状を有する突出部18を
下面に設けた上金型である。
【0017】以下、タービンディスクを製造する手順を
説明する。
説明する。
【0018】下金型10の嵌合部12に下バックアップ
リング13の下環状部21を外嵌し、該下バックアップ
リング13の上環状部22のダミーリング座14に下ダ
ミーリング9を嵌合し、該下ダミーリング9の上面にハ
ブ部5を載置する。
リング13の下環状部21を外嵌し、該下バックアップ
リング13の上環状部22のダミーリング座14に下ダ
ミーリング9を嵌合し、該下ダミーリング9の上面にハ
ブ部5を載置する。
【0019】ハブ部5の上面に上ダミーリング8を載置
し、該上ダミーリング8に上バックアップリング15を
外嵌するとともに、支持脚16を下バックアップリング
13の上面に当接させ、前記下金型10の突出部11上
に超塑性鍛造用ビレット7を載置した後、上金型17の
突出部18により前記ビレット7を所定の温度(約11
00℃)および圧下力で徐々に強圧下(約15kgf/
mm2)すると、超塑性鍛造用ビレット7は塑性変形し
てその外周面が前記ハブ部5および上ダミーリング8と
下ダミーリング9の内周面に接触するように成形され
る。
し、該上ダミーリング8に上バックアップリング15を
外嵌するとともに、支持脚16を下バックアップリング
13の上面に当接させ、前記下金型10の突出部11上
に超塑性鍛造用ビレット7を載置した後、上金型17の
突出部18により前記ビレット7を所定の温度(約11
00℃)および圧下力で徐々に強圧下(約15kgf/
mm2)すると、超塑性鍛造用ビレット7は塑性変形し
てその外周面が前記ハブ部5および上ダミーリング8と
下ダミーリング9の内周面に接触するように成形され
る。
【0020】なお、突出部11と突出部18とのビレッ
ト7に接触する面には拡散接合抑止剤(ボロンナイトラ
イド等)を塗布する。
ト7に接触する面には拡散接合抑止剤(ボロンナイトラ
イド等)を塗布する。
【0021】超塑性鍛造用ビレット7が上記形状に成形
されたならば、上金型17によって超塑性鍛造用ビレッ
ト7に加えられている圧下力を徐々に減少させる。
されたならば、上金型17によって超塑性鍛造用ビレッ
ト7に加えられている圧下力を徐々に減少させる。
【0022】このとき、超塑性鍛造用ビレット7の外周
面とハブ部5および上ダミーリング8と下ダミーリング
9の内周面に拡散接合が生じ、超塑性鍛造用ビレット7
とハブ部5、上ダミーリング8、下ダミーリング9が強
固に固着される。
面とハブ部5および上ダミーリング8と下ダミーリング
9の内周面に拡散接合が生じ、超塑性鍛造用ビレット7
とハブ部5、上ダミーリング8、下ダミーリング9が強
固に固着される。
【0023】また、前記下バックアップリング13及び
上バックアップリング15はハブ部5に外嵌しているの
で、超塑性鍛造用ビレット7を圧下成形する際にハブ部
5に中心から径方向外方へ向う力が作用しても、ハブ部
5が変形することがない。
上バックアップリング15はハブ部5に外嵌しているの
で、超塑性鍛造用ビレット7を圧下成形する際にハブ部
5に中心から径方向外方へ向う力が作用しても、ハブ部
5が変形することがない。
【0024】超塑性鍛造用ビレット7とハブ部5とが接
合されたならば、接合された超塑性鍛造用ビレット7に
対して機械加工を行い、また超塑性鍛造用ビレット7と
接合した上ダミーリング8と下ダミーリング9を機械加
工で削り取り、図4に示す従来のタービンディスクと略
同形状のボス部19、ディスク部20を形成する。
合されたならば、接合された超塑性鍛造用ビレット7に
対して機械加工を行い、また超塑性鍛造用ビレット7と
接合した上ダミーリング8と下ダミーリング9を機械加
工で削り取り、図4に示す従来のタービンディスクと略
同形状のボス部19、ディスク部20を形成する。
【0025】上述した手順により製造したタービンディ
スクは、ボス部19がニッケル系粉末金属の超塑性鍛造
により形成され、また、ハブ部5がニッケル系金属の鋳
造により形成されているので、ボス部19に耐高張力特
性及び耐高疲労強度特性を具備させ且つハブ部5に耐高
クリープ強度特性を具備させることができる。
スクは、ボス部19がニッケル系粉末金属の超塑性鍛造
により形成され、また、ハブ部5がニッケル系金属の鋳
造により形成されているので、ボス部19に耐高張力特
性及び耐高疲労強度特性を具備させ且つハブ部5に耐高
クリープ強度特性を具備させることができる。
【0026】よって、このタービンディスクを用いた航
空用ガスタービンエンジンでは、燃焼ガスの温度を従来
のものよりも上昇させてタービンディスクの回転数を増
加させ、航空用ガスタービンエンジンの高出力化を図る
ことが可能になる。
空用ガスタービンエンジンでは、燃焼ガスの温度を従来
のものよりも上昇させてタービンディスクの回転数を増
加させ、航空用ガスタービンエンジンの高出力化を図る
ことが可能になる。
【0027】上述した実施例では、ハブ部5に対して超
塑性鍛造用ビレット7を拡散接合のみにより接合してい
るが、超塑性鍛造用ビレット7の圧下に先立って該超塑
性鍛造用ビレット7の表面にろう材を塗布しておき、前
述した手順により超塑性鍛造用ビレット7をハブ部5に
固着したうえ、ハブ部5及び超塑性鍛造用ビレット7の
接合部を加熱し、拡散接合とろう付けを併用してハブ部
5と超塑性鍛造用ビレット7をより強固に固着するよう
にしてもよい。
塑性鍛造用ビレット7を拡散接合のみにより接合してい
るが、超塑性鍛造用ビレット7の圧下に先立って該超塑
性鍛造用ビレット7の表面にろう材を塗布しておき、前
述した手順により超塑性鍛造用ビレット7をハブ部5に
固着したうえ、ハブ部5及び超塑性鍛造用ビレット7の
接合部を加熱し、拡散接合とろう付けを併用してハブ部
5と超塑性鍛造用ビレット7をより強固に固着するよう
にしてもよい。
【0028】なお、本発明の回転体ディスクの製造方法
及び該方法に用いる回転体ディスク製造金型装置は、上
述した実施例にのみ限定されるものではなく、回転体デ
ィスク製造金型装置の上バックアップリングを上ダミー
リングによって支持するように構成すること、その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加
え得ることは勿論である。
及び該方法に用いる回転体ディスク製造金型装置は、上
述した実施例にのみ限定されるものではなく、回転体デ
ィスク製造金型装置の上バックアップリングを上ダミー
リングによって支持するように構成すること、その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加
え得ることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように本発明の回転体ディス
クの製造方法及び該方法に用いる回転体ディスク製造金
型装置によれば、下記のような種々の優れた効果を奏し
得る。
クの製造方法及び該方法に用いる回転体ディスク製造金
型装置によれば、下記のような種々の優れた効果を奏し
得る。
【0030】(1)本発明の請求項1に記載した回転体
ディスクの製造方法では、鋳造により形成されたハブ部
に、強圧下した超塑性鍛造用ビレットを拡散接合によっ
て固着するので、ボス部に耐高張力特性及び耐高疲労強
度特性を具備させ且つハブ部に耐高クリープ強度特性を
具備させることができ、よって、航空用ガスタービンエ
ンジンの高出力化を図ることが可能になる。
ディスクの製造方法では、鋳造により形成されたハブ部
に、強圧下した超塑性鍛造用ビレットを拡散接合によっ
て固着するので、ボス部に耐高張力特性及び耐高疲労強
度特性を具備させ且つハブ部に耐高クリープ強度特性を
具備させることができ、よって、航空用ガスタービンエ
ンジンの高出力化を図ることが可能になる。
【0031】(2)本発明の請求項2に記載した本発明
の請求項1に記載の回転体ディスクの製造方法に用いる
回転体ディスク製造金型装置は、下バックアップリング
及び上バックアップリングがハブ部に外嵌するので、超
塑性鍛造用ビレットを圧下成形する際にハブ部に中心か
ら径方向外方へ向う力が作用しても、ハブ部が変形する
ことがない。
の請求項1に記載の回転体ディスクの製造方法に用いる
回転体ディスク製造金型装置は、下バックアップリング
及び上バックアップリングがハブ部に外嵌するので、超
塑性鍛造用ビレットを圧下成形する際にハブ部に中心か
ら径方向外方へ向う力が作用しても、ハブ部が変形する
ことがない。
【図1】本発明の回転体ディスクの製造方法の一例によ
るタービンディスクの製造工程を表わす断面図である。
るタービンディスクの製造工程を表わす断面図である。
【図2】本発明の回転体ディスクの製造方法の一例によ
るタービンディスクの製造工程を表わす断面図である。
るタービンディスクの製造工程を表わす断面図である。
【図3】本発明の回転体ディスクの製造方法の一例によ
り製造したタービンディスクの断面図である。
り製造したタービンディスクの断面図である。
【図4】従来のタービンディスクの一例を示す断面図で
ある。
ある。
5 ハブ部 7 超塑性鍛造用ビレット 8 上ダミーリング 9 下ダミーリング 10 下金型 11,18 突出部 12 嵌合部 13 下バックアップリング 14 ダミーリング座 15 上バックアップリング 17 上金型 19 ボス部 21 下環状部 22 上環状部
Claims (2)
- 【請求項1】 鋳造によって形成した環状のハブ部の内
側に超塑性鍛造用ビレットを配置し、該超塑性鍛造用ビ
レットを加熱し、徐々に強圧下してその外周面が前記ハ
ブ部の内周面に接触するように成形したうえ圧下力を徐
々に減少させて前記ハブ部と超塑性鍛造用ビレットを接
合させた後、該超塑性鍛造用ビレットを機械加工してボ
ス部を形成することを特徴とする回転体ディスクの製造
方法。 - 【請求項2】 内径及び外径が製造すべき回転体ディス
クのハブ部と略等しい環状の上下ダミーリングと、平面
形状が前記ハブ部の内径よりも大きい嵌合部を上面に備
え且つ該嵌合部の上面に外径が前記ハブ部の内径に略等
しい円形の平面形状を有する突出部を設けた下金型と、
外径が前記ハブ部の内径に略等しい円形の平面形状を有
する突出部を下面に設けた上金型と、前記嵌合部に外嵌
し得る下環状部及び前記下ダミーリングとハブ部が嵌合
可能なダミーリング座を有する上環状部とを備えた略環
状の下バックアップリングと、前記ハブ部及び上ダミー
リングに外嵌可能な内径を有する略環状の上バックアッ
プリングとを備えてなることを特徴とする請求項1に記
載の回転体ディスクの製造方法に用いる回転体ディスク
製造金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11549992A JPH05285587A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 回転体ディスクの製造方法及び該方法に用いる回転体ディスク製造金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11549992A JPH05285587A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 回転体ディスクの製造方法及び該方法に用いる回転体ディスク製造金型装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05285587A true JPH05285587A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=14664026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11549992A Pending JPH05285587A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 回転体ディスクの製造方法及び該方法に用いる回転体ディスク製造金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05285587A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011167762A (ja) * | 2010-02-05 | 2011-09-01 | General Electric Co <Ge> | 溶接方法及びその方法により製造した構成要素 |
-
1992
- 1992-04-08 JP JP11549992A patent/JPH05285587A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011167762A (ja) * | 2010-02-05 | 2011-09-01 | General Electric Co <Ge> | 溶接方法及びその方法により製造した構成要素 |
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