JPH0528538Y2 - - Google Patents

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JPH0528538Y2
JPH0528538Y2 JP1986172489U JP17248986U JPH0528538Y2 JP H0528538 Y2 JPH0528538 Y2 JP H0528538Y2 JP 1986172489 U JP1986172489 U JP 1986172489U JP 17248986 U JP17248986 U JP 17248986U JP H0528538 Y2 JPH0528538 Y2 JP H0528538Y2
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bobbin
magnetic
core
coils
support rod
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、二つの同じコイルを差動型に接続
した金属探知器の磁気検出体であつて、一対の差
動検出コイルの磁気特性を精確に微調整可能とし
た金属探知器の磁気検出体に関する。
(ロ) 従来の技術 第2図は、従来の金属探知器の差動型磁気検出
体を示す断面図である。
この磁気検出体は、円筒状ボビン71の内部に
コア(磁心)72を内装し、ボビン71の外周両
端部にそれぞれ凹陥部73,73を設け、この凹
陥部73に二つの同じ検出コイル74,74を差
動的に接続配備している。二つの同じコイル7
4,74は差動、つまり両巻線の磁束によつて得
られる電圧が互いに相殺するように繋がれてお
り、両検出コイル74,74に流れる電流は、向
きが反対方向であり、常態において、両コイル7
4の電流が等しい時、つまり地磁気により生じる
電圧の場合には、磁針の振れがない0状態となる
ように設定されている(差動バランスがとられて
いる)。
金属探知器は、例えば、地下の磁性鉱床或いは
磁性を持つた岩石が地球磁場内に存在するため誘
導磁化され、磁気異常を生じているのを計測し、
その結果から鉱床を推定するのに用いられる。
仮に、探知器が地下の磁性鉱床を発見した場合
には、差動検出体の一方の検出コイルが受ける磁
束と、他方の検出コイルの受ける磁束とに大きな
差異が生じ、磁気バランスが崩れる。つまり、磁
束の増減から生じるコイルの電圧差により、磁性
鉱床の存在を検出する。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 従来、使用されている金属探知器の磁性検出体
は、検出精度を高める為に二つの同じ検出コイル
を差動接続している。この磁気検出体を使用する
金属探知器では、二つの検出コイルに誘起される
電圧の両者の差に比例する信号(磁気変化に応じ
た直流レベル)を出力するようになつている。従
つて、二つの検出コイルは特性が同一で、且つ磁
気的に全く調和の取れたもの(差動バランスのと
れたもの)でなければならない。本来、コイル
は、同じ形状のボビンに対し、同じ巻き方、同じ
巻数で形成され、磁気特性は同様に設定されてい
ると考えられる。ところが、実際にはボビンの変
形、巻き方の形成具合によつて、差動接続される
両コイルの特性が僅かずつ異なる場合がある。こ
のような場合、従来は、ボビンの軸方向のバラン
ス調整のみを実行することで、差動バランスをと
ることが行われていた。しかし、ボビンの軸方向
の調整だけでは、両検出コイルの磁気特性の完全
なバランス調整を行うことは困難であり、実際
上、完全には調整修復できず、結局、磁気検出体
として精確な磁気検知能力を発揮し得ない不利が
あつた。
この考案は、差動型の磁気検出コイルの磁気特
性が異なる場合、簡易な作業でコイルの完全なバ
ランス調整が行えるようにした金属探知器の磁気
検出体を提供することを目的とする。
(ニ) 問題点を解決すための手段及び作用 この目的を達成させるために、この考案の金属
探知器の磁気検出体は、次のような構成としてい
る。
磁気検出体は、両端部にコアを備えた支持棒を
内部に配備した第1ボビンと、この第1ボビンに
対し軸方向へ移動自由に嵌挿固定された第2ボビ
ンと、この第2ボビンの外周に前記コアに対応し
て捲回配備された一対の差動検出コイルと、前記
第1ボビン内の支持棒を湾曲変位させてコイルに
対するコアの角度を微調するために前記第1ボビ
ンの中央部に配置され、前記支持棒に当接するよ
うに設けられた調整ネジ棒とから構成されてい
る。
このような構成を有する磁気検出体では、一対
の差動検出コイルの磁気特性を調整する場合、ボ
ビンの軸方向に対する第1の調整と、ボビンの軸
と直角方向に対する第2の調整とを合算的に行
う。つまり、ボビンの軸方向に対する調整は、第
1ボビンに嵌挿する第2ボビンを軸方向へ移動さ
せる。つまり、検出コイルとコアとの配置位置関
係を調整する。これにより、コイルの受ける磁束
量を調整できる。また、ボビンの軸と直角方向に
対する調整は、調整ネジ棒(以下、コア角調整手
段という場合がある)を操作することで、支持棒
を湾曲変位させる。つまり、支持棒を湾曲させて
両端部のコアをコイルに対し角度変位させる。こ
れにより、コイルを固定したまま、コアに対する
コイルの巻き方を補正したに等しい調整が行え
る。
この二つの簡易な調整操作を複合的に行うこと
で、一対の差動検出コイルの磁気特性の差動バラ
ンスを常に一定に調整でき、磁気検出性能を一層
良好とすることが可能となる。
(ホ) 実施例 第1図は、この考案に係る金属探知器の磁気検
出体を示す半断面図である。
金属探知器の磁気検出体は、内部にコア(磁
心)を装填する第1ボビン1と、この第1ボビン
1に対し移動可能に嵌挿固定される第2ボビン2
と、この第2ボビン2に捲回された一対の差動検
出コイル3,3aとから成る。
第1ボビン1は、絶縁性の両端部開口の筒体
で、外周両端部にはネジ溝11を形成し、長さ中
央部には貫通孔12を開口し、この孔12内周面
にネジ溝を設けている。そして、この孔12にコ
ア角調整手段4が配備されている。コア角調整手
段4は、この孔12のネジ溝に螺合され、ボビン
1に対し出没可能な調整ネジ棒41にて構成して
いる。
第1ボビン1の筒内部には、二つのコア51,
51aが装填されている。このコア51,51a
は、コア51より小径で且つ長さが長い支持棒5
の両端部に一体連続的に取付けてあり、連接状態
においてほぼ第1ボビン1の筒長さより僅かに短
尺に形成されている。この支持棒(コア51を含
む)5が第1ボビン1内に装填された状態におい
て、両コア51,51aは、第1ボビン1の両端
部開口を閉成する閉成板13によつて水平状に固
定されている。また、上記調整ネジ棒41の先端
部が、直交する支持棒5の長さ中央部に当接して
いる。この支持棒5は、径が細く調整ネジ棒41
の僅かな押圧力で、微妙に撓むように設定されて
いる。
前記第2ボビン2は、第1ボビン1の外径にほ
ぼ対応した内径を有する絶縁性の筒体で、外周両
端部にそれぞれ凹陥部21を形成し、この凹陥部
21に一対の差動検出コイル3,3aを捲回配備
している。この第2ボビン2の長さ中央には、前
記第1ボビン1の貫通孔に対応し、連通する大径
な貫通孔22が開口してあり、調整ネジ棒41の
螺合操作を容易にしている。また、この第2ボビ
ン2は第1ボビン1に対し軸方向へ移動自由に嵌
挿配備され、常態において、前記第1ボビン1の
ネジ溝11に螺着する固定板6により、検出コイ
ル3,3aがそれぞれコア51,51aに対応す
る位置で固定されている。
このような構成を有する金属探知器の磁気検出
体では、通常は、一対の差動検出コイル3,3a
の磁気特性、つまり差動バランスは完全に設定し
てある。仮に、今、地磁気のみの検出信号が、差
動検出コイル3,3aによつて異なり、両検出コ
イル3,3aの磁気バランスが0状態にならない
とすると、一対の検出コイル3,3aの磁気特性
に狂いのあることが分かる。この場合、両検出コ
イル3,3aの磁気特性を調整しバランスをとら
ないと、精確な磁気検出を実行し得ない。磁気特
性の差動バランスの調整は、先ずコイル3,3a
とコア51,51aとの配置位置関係を調整す
る。つまり、固定板6,6を第1ボビン1のネジ
溝11上を移動させることで、固定板6,6によ
つて挟着固定されていた第2ボビン2を開放し、
第1ボビン1上をスライド移動させる。そして、
コア51,51aとの配置関係を調整すること
で、コイル3,3aに鎖交する磁束量を調整す
る。
ついで、ボビン1の軸と直交方向に対する調整
は、調整ネジ棒41を操作し、ネジ棒41先端を
支持棒5に対し押圧させる。これにより支持棒5
が撓み、両端のコア51,51aを検出コイル
3,3aに対し角度変位させる。かくして、コイ
ル3,3aを固定した状態のまま、コア51,5
1aの角度を変位させることで、コイル3,3a
巻き方を変位させたと同様の磁気特性調整が行え
る。
この二つの調整操作を複合的に行うことによ
り、一対の差動検出コイル3,3aの磁気特性バ
ランスが完全に調整され、磁気検出性能が一層優
れることとなる。
(ヘ) 考案の効果 この考案では、以上のように、コアを装填する
第1ボビンに対し軸方向へ移動可能な第2ボビン
を嵌挿配備し、この第2ボビンに一対の差動検出
コイルを捲回配備すると共に、前記第1ボビンに
支持棒を湾曲変位させ、コイルに対しコアを角度
変位させるコア角調整手段を施すこととしたの
で、一対の検出コイルをボビンの軸方向及び軸と
直角方向に対し微調整し得る。従つて、一対の差
動検出コイルの磁気特性を簡易な作業で常時、精
確にバランス調整し得、磁気検出性能が一層向上
する等、考案目的を達成した優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例金属探知器の磁気検出体を示
す半断面図、第2図は、従来の磁気検出体を示す
断面図である。 1……第1ボビン、2……第2ボビン、3,3
a……一対の差動検出コイル、4……コア角調整
手段、5……支持棒、6……固定板、51,51
a……コア。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両端部にコアを備えた支持棒を内部に配備した
    第1ボビンと、この第1ボビンに対し軸方向へ移
    動自由に嵌挿固定された第2ボビンと、この第2
    ボビンの外周に前記コアに対応して捲回配備され
    た一対の差動検出コイルと、前記第1ボビン内の
    支持棒を湾曲変位させてコイルに対するコアの角
    度を微調するために前記第1ボビンの中央部に配
    置され、前記支持棒に当接するように設けられた
    調整ネジ棒とから成る金属探知器の磁気検出体。
JP1986172489U 1986-11-10 1986-11-10 Expired - Lifetime JPH0528538Y2 (ja)

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JP1986172489U JPH0528538Y2 (ja) 1986-11-10 1986-11-10

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JP1986172489U JPH0528538Y2 (ja) 1986-11-10 1986-11-10

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JPS6378282U JPS6378282U (ja) 1988-05-24
JPH0528538Y2 true JPH0528538Y2 (ja) 1993-07-22

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5952781A (ja) * 1982-09-20 1984-03-27 Shimadzu Corp 金属探知器

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5952781A (ja) * 1982-09-20 1984-03-27 Shimadzu Corp 金属探知器

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JPS6378282U (ja) 1988-05-24

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