JPH0528464B2 - - Google Patents

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JPH0528464B2
JPH0528464B2 JP62004466A JP446687A JPH0528464B2 JP H0528464 B2 JPH0528464 B2 JP H0528464B2 JP 62004466 A JP62004466 A JP 62004466A JP 446687 A JP446687 A JP 446687A JP H0528464 B2 JPH0528464 B2 JP H0528464B2
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plane
tongue
tongues
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Osamu Akizuki
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Iwatsu Electric Co Ltd
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Iwatsu Electric Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オシロスコープ、ストレージオシロ
スコープ等に使用するための陰極線管(CRT)
に関し、更に詳細には陰極線管の偏向拡大電子レ
ンズに関するものである。
〔従来の技術とその問題点〕
偏向系とスクリーンとの間に筒型の偏向拡大電
子レンズを配置することは、例えば、特開昭59−
134531号公報、米国特許第4302704号明細書等に
開示されている。最初の特開昭59−134531号に開
示されている偏向拡大電子レンズは、四極レンズ
を構成する2つの円筒電極を含み、更にこの四極
レンズの入口にスロツトレンズ、出口に開口レン
ズを有する。従つて、この偏向拡大電子レンズの
構成は非常に複雑である。
後者の米国特許に開示されている偏向拡大電子
レンズは、断面矩形の電極から成る四極レンズを
含み、比較的単純に構成されている。しかし、レ
ンズの孔径に対する有効領域の割合を大きくする
ための具体的な方法が開示されていない。
そこで、本発明の目的は、簡単な構成でレンズ
の孔径に対する有効領域の割合を大きくすること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本発明は、実施例を
示す図面の符号を参照して説明すると、電子銃
と、該電子銃から放射された電子ビームを第1の
方向に偏向する第1の偏向系と前記電子ビームを
前記第1の方向に直交する第2の方向に偏向する
第2の偏向系とから成る偏向手段と、前記電子銃
から放射された電子ビームを衝撃させるスクリー
ンと、前記偏向手段と前記スクリーンとの間に配
置された偏向拡大電子レンズとを少なくとも具備
し、前記偏向拡大電子レンズは、同軸上に配置さ
れた第1及び第2の筒状電極18,19から成
り、前記第1の筒状電極18は、前記1の方向を
y軸、前記第2の方向をx軸、無偏向時の前記電
子ビームの進行方向をz軸とした場合に、x−z
面を中心に対称に配置された第1の対の面21,
22と、y−z面を中心に対称に配置された第2
の対の面23,24を有し、前記第2の筒状電極
19は、x−z面を中心に対称配置された第3の
対の面27,28と、y−z面を中心に対称配置
された第4の対の面29,30とを有し、前記第
1の対の面21,22及び第4の対の面29,3
0の内の少なくとも一方にスクリーン方向又は電
子銃方向に突出する対の舌状部が設けられ、前記
舌状部において、前記第1の対の面21,22の
対向空間の両側に前記第4の対の面29,30が
位置するように前記第1及び第2の筒状電極1
8,19が配置され、前記第2の筒状電極19の
スクリーン側の端にアパーチヤ40を有する板4
1が配置され、前記第1の偏向系で前記第1の方
向に振られた電子ビームの進行方向を前記第1及
び第2の筒状電極18,19で構成される四極レ
ンズによつて反転させて偏向拡大させる作用を生
じさせ且つ前記第2の偏向系によつて前記第2の
方向に振られた前記電子ビームを前記四極レンズ
によつて偏向拡大させる作用を生じさせるように
前記第1及び第2の筒状電極18,19に電位を
与える手段が設けられている陰極線管において、
前記第1、第2、第3及び第4の対の面21,2
2,23,24,27,28,29,30を、前
記第1及び第2の筒状電極18,19の中心軸
(管軸)方向にアーチ状にそれぞれ湾曲させたこ
とを特徴とする陰極線管に係わるものである。
〔作用〕
上記発明では、第1、第2、第3及び第4の面
21〜24,27〜30が管軸方向にアーチ状に
湾曲しているので、理想的な四極レンズフイール
ドに近い双曲線電界分布が得られ、このレンズの
孔径に対する有効領域の割合を大きくすることが
できる。
〔第1の実施例〕 次に、本発明の第1の実施例に係わるオシロス
コープのCRTを説明する。第1図に示すCRT
は、排気した管体1の中に、カソード2と制御グ
リツド3とアノード4とから成る電子銃5を含
む。この電子銃5から放射される電子ビームの通
路には、収差補正電子レンズ6、第1及び第2の
四極レンズ7,8、垂直偏向系9、第3の四極レ
ンズ10、水平偏向系11、本発明に係わる偏向
拡大レンズ12が順次に配置されている。螢光ス
クリーン13は、フエースプレート14に螢光物
質15を塗布し、この上に導電層16を設けるこ
とにより構成されている。管体1のフアンネル部
1aの内壁には後段加速電極17が設けられ、こ
の後段加速電極17は螢光スクリーン13の導電
層16に接続されている。
本発明に従う偏向拡大レンズ12は第1及び第
2の筒状電極18,19から成り、第1の筒状電
極18はグランドに接続され、第2の筒状電極1
9は後段加速電極17にわずかに囲まれるように
配置され、導線20で後段加速電極17に接続さ
れている。
このCRTのカソード2には例えば−2kVの直
流電圧、制御グリツド3にはカソード2よりも0
乃至100V程度低い例えば−2.1kV、アノード4
には0V(グランド電位)、収差補正電子レンズ3
5には−50乃至+50V、第1及び第2の四極レン
ズ7,8には0乃至400Vの正負の電圧、第3の
四極レンズ10の一対の電極には0乃至−400V、
残りの一対の電極には0V(グランド電位)、後段
加速電極17には+14kV、本発明に従う偏向拡
大電子レンズ12の第1の筒状電極18には0V
(グランド電位)、第2の筒状電極19には後段加
速電極17と同一の+14kVを印加する。
CRTの偏向拡大電子レンズ12以外の構成及
び動作は、公知のCRTと同一であり、カソード
2から放射された電子ビームは、制御グリツド3
でその量が制御された後、アノード4と収差補正
電子レンズ6を通つて第1の四極レンズ7に入
る。第1の四極レンズ7は、今、水平方向(第2
の方向)をx、垂直方向(第1の方向)をy、無
偏向時のビーム進行方向即ち管軸方向をzとすれ
ば、電子ビームをx−z面で集束させ、y−z面
で発散させる。第2の四極レンズ8は、電子ビー
ムをx−z面で発散させ、y−z面で集束させ
る。第3の四極レンズ10は、電子ビームをx−
z面で集束させ、y−z面で発散させる。垂直偏
向系9はここに供給される垂直偏向信号(観測信
号)に応答してビームを垂直(y)方向に偏向し、水
平偏向系11は、掃引回路から供給される傾斜電
圧に応答してビームを水平(x)方向に偏向する。
本発明に従う偏向拡大電子レンズ12は、電子
ビームをy−z面で集束させ、x−z面で発散さ
せる。この偏向拡大電子レンズ12にx及びy方
向の偏向角を有して入射した電子ビームは、x及
びyのいずれの方向にも偏向拡大される。後段加
速電極17と同一の高い電圧が印加されている第
2の筒状電極19は、電子を加速してスクリーン
上の像の輝度を上げる。なお、垂直方向に偏向さ
れて偏向拡大電子レンズ12に入射したビーム
は、強い集束作用を受け、その進行方向が反転す
る。
次に、本発明の第1の実施例に係わる偏向拡大
電子レンズ12を、第2図〜第9図によつて更に
詳しく説明する。第1の筒状電極18は、第3図
から明らかな如く、第1の対の面21,22と第
2の対の面23,24とから成り、x−z面及び
y−z面を中心に夫々対称に形成されている。第
2の対の面23,24の長さは第1の対の面2
1,22よりも大幅に短かいので、4面21,2
2,23,24によつて囲まれた断面形状略四角
形の筒状部からスクリーン方向に突出する一対の
舌状部25,26が生じている。この一対の舌状
部25,26は、互いに平行で且つスクリーン方
向に向つて直線的に延びる2つの縁部25a,2
5b,26a,26bを有する。一対の舌状部2
5,26の先端部25c,26cは、パターン歪
みを補正するために適当な曲線とされ、第4図か
ら明らかな如く、スクリーン側に向つてアーチ状
に突出している。第2の対の面23,24のスク
リーン側の端部23a,24aも、パターン歪み
を補正するために適当な曲線とされ、第5図から
明らかな如くカソード側に向つてアーチ状にくぼ
んでいる。第1及び第2の対の面21,22,2
3,24は、第2図、第3図、及び第7図から明
らかな如く、理想的な双曲状等電位フイールドに
近似なフイールドを得るために、管軸に向つて凸
な二次曲線面(双曲線面)に形成されている。な
お、第1の対の面21,22はx−z面に沿うよ
うに配置され、第2の対の面23,24はy−z
面に沿うように配置されている。
第2の筒状電極19は、第2図及び第7図から
明らかな如く、第3の対の面27,28と、第4
の対の面29,30とから成り、x−z面及びy
−z面を中心に夫々対称に形成され、第1の筒状
電極18の少なくとも一対の舌状部25,26を
囲むように配置されている。第3の対の面27,
28は、x−z面に沿うように配置され、第4の
対の面29,30はy−z面に沿うように配置さ
れ、いずれの面も管軸に向つて凸な二次曲線(双
曲線面)に形成されている。
第4図及び第5図から明らかな如く、第1の対
の面21,22の幅W1は、第2の対の面23,
24の幅W2よりもいくらか狭く、第3の対の面
27,28の幅W3は第4の対の面29,30の
幅W4よりもいくらか狭い。第2の対の面23,
24の幅W2は、第3の対の面27,28の幅W3
にほぼ等しい。従つて、第7図のy軸上における
第1の対の面21,22即ち対の舌状部25,2
6の対抗間隔と、x軸上における第4の対の面2
9,30の対向間隔とがほぼ等しい。
第7図の等電位線31で示すような理想的な双
曲状等電位フイールドを得るためには、W2=W3
であることが望ましいが、W2−0.2W2≦W3<W2
+0.2W2を満足するようにW2,W3を決定すれば、
理想に近い四極レンズフイールドが得られること
が確認されている。第1の筒状電極18と第2の
筒状電極19との間の電気放電を考慮してW4
W2≧6mm、W3−W1≧6mmを満足させることが
必要であり、この例では、W1=16mm、W2=20
mm、W3=24mm、W4=28mmに設定されている。各
面21,22,23,24,27,28,29,
30の曲線は、直角双曲線x2−y2=a2の等電位フ
イールドが舌状部25,26の空間に得られるよ
うに決定されている。
第2の筒状電極19のスクリーン側の端には、
アパーチヤ40を有する板41が配置されてい
る。アパーチヤ40は、第6図から明らかな如く
その中心が管軸に一致するように設けられ、y軸
方向の相互間隔が中央部で最も接近し、両側に進
むに従つて徐々に大きくなるように形成された第
1の対の辺40a,40bと、x軸方向の相互間
隔が中央部で最も広く、両側に進むに従つて徐々
に狭くなるように形成された第2の対の辺40
c,40dを有する。
一対の舌状部25,26の先端部25c,26
cの形状は、パターン歪みに関係し、カソード側
にアーチ状にくぼんでいれば、x−z面に平行な
輝線がバレル歪みを有する傾向になり、一方、本
実施例の如くスクリーン側にアーチ状に突出して
いれば、ピンクツシヨン歪みの傾向になる。な
お、先端部25c,26cの形状は、y−z面と
平行な輝線にわずかに影響するが、この影響は第
2の対の面23,24の端部23a,24aの形
状に比べて極めて小さい。
第2の対の面23,24のスクリーン側の端部
23a,24aは、カソード側にアーチ状にくぼ
んでいることが望ましい。この端部23a,24
aの形状はy−z面に平行な輝線のパターン歪み
と、x方向及びy方向の偏向率直線性に影響を与
える。端部23a,24aのくぼみの深さを一定
にし、このくぼみの曲線を例えば放物線、双曲
線、yn曲線等に種々変化させ、このくぼみ中央部
における曲率を大きくすると、y−z面と平行な
輝線の形状がバレル方向に変化し、且つx方向及
びy方向の偏向率直線性は伸びる。また、端部2
3a,24aの曲線の種類を変えずに、くぼみの
深さを大きくした場合には、y−z面に平行な輝
線がバレル方向に変化し、且つx方向及びy方向
の偏向率直線性は伸びる。
舌状部25,26の先端部25c,26cの中
央から第2の対の面23,24の端部23a,2
4aの中央までの軸方向における距離、及び舌状
部25,26の直線状に延びる縁部25a,25
b,26a,26bの長さL1は、四極レンズの
強さに関係し、これが長くなると、x方向におけ
る凹レンズ効果、y方向における凸レンズ効果が
共に強くなり、偏向感度が向上する。しかし、長
さL1はy方向の偏向率直線性に影響を与え、L1
が短くなるに従つてy方向の偏向率直線性が伸
び、長くなるに従つて縮むので、適当な値に設定
しなければならない。実験によれば、舌状部2
5,26の先端中央部から第2の対の面23,2
4の端部23a,24aの中央部までのy軸上距
離を、好ましくはW2±0.2W2の範囲にすると、
y方向の偏向率直線性が良くなることが確認され
ている。
上述から明らかな如く、この偏向拡大レンズで
は、舌状部25,26の長さを変えれば、y方向
の偏向率直線性が変化し、舌状部25,26の先
端部25c,26cの形状を変化させれば、x−
z面と平行な輝線の形状とx方向の偏向率直線性
が変化し、第2の対の面23,24の端部23
a,24aの形状を変化させれば、y−z面と平
行な輝線の形状が変化する。なお、端部23a,
24aの形状変化によつてx方向の偏向率直線性
も変化するが、これは舌状部25,26の変化に
よるx方向の偏向率直線性の変化に比べて極めて
小さい。また、端部23a,24aの形状変化に
よるy方向の偏向率直線性の変化は舌状部25,
26の長さL1を変えることにより補正すること
ができる。従つて、x−z面と平行な輝線の形と
x方向の偏向率直線性との一方を、他方に大きく
影響を与えないで変化させることができれば、x
−z面平行な輝線及びy−z面と平行な輝線の形
状と、x及びy方向の偏向率直線性とのすべてを
最良に設定することができる。本実施例の偏向拡
大レンズでは、W2/W1が大きくなるに従つて、
x−z面と平行な輝線の形状を大きく変化させず
に、x方向の偏向率直線性が縮むので、上記の最
良の設定をW2/W1で実現することができる。
また、対の舌状部25,26を長くし、且つこ
の先端部25c,26cをスクリーン方向にアー
チ状に突出させることにより、x−z面に平行な
輝線がピンクツシヨン形の歪み傾向になるが、ア
パーチヤ40に生じるx及びy方向の凹レンズ作
用で補正することができる。
第2の筒状電極19の長さ即ち第1の対の舌状
部25c,26cの先端から第2の筒状電極19
のスクリーン側の端27a,28aまでの距離が
長くなるに従つて、x−z面に平行な輝線及びy
−z面に平行な輝線の形状が共にバレル方向に変
化し、x及びy方向の偏向率直線性が共に伸び
る。また、第2の筒状電極19の第3の対の面2
7,28のスクリーン側の端27a,28aの形
状をスクリーン方向に突出するアーチ状曲線とし
た場合には、x−z面及びy−z面と平行な各輝
線の形状は、共にバレル方向に変化し、且つx方
向及びy方向の偏向率直線性が伸びる。また、端
27a,28aをカソード方向にくぼんだアーチ
状にすれば、スクリーン方向に突出させた場合と
逆の特性になる。
この例では後段加速電極17及び第2の筒状電
極19の電圧を14kV(カソードに対して16kV)
としたが、この電圧を高くするに従つてレンズ作
用が強くなり、x方向及びy方向の偏向感度が向
上する。また、この時、x方向及びy方向の偏向
率直線性は縮み、且つx−z面と平行な輝線はバ
レル方向に変化し、y−z面に平行な輝線はピン
クツシヨン方向に変化する。
第8図に示す如く、水平方向(x方向)に偏向
されて第1の筒状電極18に入射したビーム32
は、x−z面の等電位線33の分布によつて決定
される凹レンズ作用により、水平方向に偏向拡大
される。
第9図に示す如く垂直方向(y方向)に偏向さ
れて第1の筒状電極18に入射したビーム34a
又は34b又は34cはy−z面の等電位線35
の分布によつて決定される凸レンズ作用によつて
集束され、その進行方向がx−z面を横切るよう
に反転されて偏向拡大される。この偏向拡大レン
ズでは、ビーム34a,34b,34cが一対の
舌状部25,26の対向空間内でx−z面に交差
している。この様なレンズ効果は舌状部25,2
6の長さL1を大きくすることにより得られる。
ビーム34a,34b,34cのx−z平面との
交差点が舌状部25,26の対向空間内であれ
ば、交差した後においても集束作用があり、この
集束作用はy方向偏向量が大きい程大きくなる。
このため、y方向の偏向率直線性を縮ませる作用
効果が生じる。従つて、舌状部25,26の長さ
調整でy方向偏向率直線性を良くすることができ
る。
舌状部25,26の対向空間は、第7図に示す
如く、0V(カソードに対して2kV)の一対の舌状
部25,26と、+14kV(カソードに対して
16kV)の第2の対の面29,30とで囲まれて
いる。そして、y軸上における一対の舌状部2
5,26の相互間隔と、x軸上における一対の面
29,30の相互間隔とが等しい。従つて、等電
位線31で示すように理想的な四極レンズフイー
ルドが形成される。このため、有効な利用領域即
ち孔径比が大きくなる。この例では、y軸方向の
レンズ有効域WyとW2との比Wy/W2が0.85、x
軸方向レンズ有効域WxとW1との比Wx/W1が0.5
となり、夫々が従来の偏向拡大レンズよりも大幅
に大きい。また、x及びyの両方向の偏向感度を
例えば従来の全長の同じCRTにおいてy方向で
2.7V/cm、x方向で2.3V/cmの如く大きくする
ことができる。従つて、CRTの全長を短かくす
ることができる。なお、x方向及びy方向の偏向
率直線性の歪みは、10×8cmの管面上で3%未満
である。
〔第2の実施例〕 次に、第10図〜第13図に示す本発明の第2
の実施例に係わる偏向拡大レンズ12aを説明す
る。但し、この実施例及び以下に述べる別の実施
例において、第1図〜第9図と実質的に同一の部
分には同一の符号を付してその説明を省略する。
第10図に示す偏向拡大レンズ12aの第1の
筒状電極18は、第2図及び第3図に示すものと
実質的に同一構成であり、且つ同一の機能を有す
る。第10図の第2の筒状電極19は、第2図で
同一符号で示すものと機能において実質的に同一
であるが、形状及び配置が異なり、第4の対の面
29,30に第2の対の舌状部36,37を有し
て第1の筒状電極18に直列に配置されている。
即ち、第1の筒状電極18と第2の筒状電極19
とはギヤツプ38を介して対向配置されている。
第2の舌状部36,37は、第1の筒状電極18
の第2の対の面23,24の延長平面上に配置さ
れ、且つ第1の対の舌状部25,26を形成する
ことによつて生じた第2の対の面23,24の切
欠部を補うように形成されている。従つて、第1
の対の舌状部25,26と第2の対の舌状部3
6,37とによつて囲まれた空間が第13図に示
す如く生じる。この偏向拡大レンズ12aはx−
z面及びy−z面を中心に夫々対称に形成され、
且つ第11図及び第12図におけるW1,W2
W3,W4が夫々等しく設定されているので、第1
及び第2の対の舌状部25,26,36,37で
囲まれた空間の電界フイールドが第6図と同様に
理想的な四極レンズフイールドとなり、第1の実
施例と同一の作用効果が得られる。
〔第3の実施例〕 第14図は本発明の第3の実施例の偏向拡大レ
ンズ12bを示す。ここに示されている偏向拡大
レンズ12bは、第2の筒状電極19の少なくと
もカソード側の端を第1の筒状電極18が囲むよ
うに構成されている。この場合には、第4の対の
面29,30にカソード側に突出する対の舌状部
36,37を設け、この先端36a,37aをカ
ソード側に突出したアーチ状にする。また、第3
の対の面27,28のカソード側の端27a,2
8aはスクリーン側にくぼんだアーチ状にする。
この様に構成しても第1の実施例と同一の作用効
果が得られる。
〔変形例〕
本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形例が可能である。
(a) 必要に応じて、第1の対の舌状部25,26
の先端部25c,26cをカソード方向にアー
チ状にくぼませてもよい。
(b) 第1図の四極レンズ7,8,10の一部又は
全部を省いた構成のCRTにも適用可能である。
(c) 第2の筒状電極19に後段加速電極17と異
なる電圧を印加するように構成してもよい。
(d) 第2図及び第10図では第1及び第2の筒状
電極18,19の各面全体を双曲線状に曲げた
が、y−z面及びx−z面に交差する中央部近
傍のみに曲率をつけ、角部近傍を平坦面として
もよい。また各電極18,19の角度に丸味を
つけてもよい。また、各面の断面形状を円、楕
円、放物線等の曲線としてもよい。
(e) スクリーン13をターゲツトとした蓄積管に
も適用可能である。従つて、本発明において
は、スクリーンはターゲツトを含むものとす
る。
(f) 舌状部25,26の対向間隔に対して、舌状
部25,26の幅W2及び第4の対の面29,
30の対向間隔を十分に大きくした断面矩形の
第1及び第2の筒状電極18,19を使用する
場合にも本発明を適用することができる。
〔発明の効果〕
上述から明らかな如く、本発明によれば、2つ
の筒状電極を組み合せる比較的簡単な構成におい
て、四極レンズの電界分布を理想に近づけること
ができる。従つて、レンズ孔径に対する有効領域
の割合を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例に係わるCRT
を示す断面図、第2図は第1の実施例の偏向拡大
レンズを示す斜視図、第3図は第2図の第1の筒
状電極を示す斜視図、第4図は第2図の偏向拡大
レンズの平面図、第5図は第2図の偏向拡大レン
ズの側面図、第6図は第2図の偏向拡大レンズの
正面図、第7図は第4図の−線断面図、第8
図は第5図の−線断面とビーム軌跡を示す
図、第9図は第4図の−線断面とビーム軌跡
を示す図、第10図は第2の実施例の偏向拡大レ
ンズを示す斜視図、第11図は第10図の偏向拡
大レンズの平面図、第12図は第10図の偏向拡
大レンズの側面図、第13図は第11図の−
線断面図、第14図は第3の実施例の偏向拡大レ
ンズを示す斜視図である。 18……第1の筒状電極、19……第2の筒状
電極、21,22……第1の対の面、23,24
……第2の対の面、25,26……舌状部、2
7,28……第3の対の面、29,30……第4
の対の面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電子銃と、該電子銃から放射された電子ビー
    ムを第1の方向に偏向する第1の偏向系と前記電
    子ビームを前記第1の方向に直交する第2の方向
    に偏向する第2の偏向系とから成る偏向手段と、
    前記電子銃から放射された電子ビームを衝撃させ
    るスクリーンと、前記偏向手段と前記スクリーン
    との間に配置された偏向拡大電子レンズとを少な
    くとも具備し、 前記偏向拡大電子レンズは、同軸上に配置され
    た第1及び第2の筒状電極18,19から成り、 前記第1の筒状電極18は、前記第1の方向を
    y軸、前記第2の方向をx軸、無偏向時の前記電
    子ビームの進行方向をz軸とした場合に、x−z
    面を中心に対称に配置された第1の対の面21,
    22と、y−z面を中心に対称に配置された第2
    の対の面23,24を有し、 前記第2の筒状電極19は、x−z面を中心に
    対称配置された第3の対の面27,28と、y−
    z面を中心に対称配置された第4の対の面29,
    30とを有し、 前記第1の対の面21,22及び第4の対の面
    29,30の内の少なくとも一方にスクリーン方
    向又は電子銃方向に突出する対の舌状部が設けら
    れ、 前記舌状部において、前記第1の対の面21,
    22の対向空間の両側に前記第4の対の面29,
    30が位置するように前記第1及び第2の筒状電
    極18,19が配置され、 前記第2の筒状電極19のスクリーン側の端に
    アパーチヤ40を有する板41が配置され、 前記第1の偏向系で前記第1の方向に振られた
    電子ビームの進行方向を前記第1及び第2の筒状
    電極18,19で構成される四極レンズによつて
    反転させて偏向拡大させる作用を生じさせ且つ前
    記第2の偏向系によつて前記第2の方向に振られ
    た前記電子ビームを前記四極レンズによつて偏向
    拡大させる作用を生じさせるように前記第1及び
    第2の筒状電極18,19に電位を与える手段が
    設けられている陰極線管において、 前記第1、第2、第3及び第4の対の面21,
    22,23,24,27,28,29,30を、
    前記第1及び第2の筒状電極18,19の中心軸
    (管軸)方向にアーチ状にそれぞれ湾曲させたこ
    とを特徴とする陰極線管。 2 前記対の舌状部が前記第1の対の面21,2
    2にスクリーン側に突出するように設けられた1
    つの対の舌状部25,26であり、 前記第2の筒状電極19が前記第1の筒状電極
    18の少なくとも一対の舌状部25,26を囲む
    ように配置されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の陰極線管。 3 前記対の舌状部として、前記第1の対の面2
    1,22にスクリーン方向に突出するように設け
    られた第1の対の舌状部25,26と前記第4の
    対の面29,30に電子銃側に突出するように設
    けられた第2の対の舌状部36,37とを備え、 前記第1の対の舌状部25,26の対向空間の
    両側に前記第2の対の舌状部36,37が配置さ
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の陰極線管。 4 前記舌状部は、前記第4の対の面29,30
    に設けられた電子銃方向に突出する1つの舌状部
    36,37であり、 前記第1の筒状電極18が少なくとも前記第4
    の対の面29,30の舌状部36,37を囲むよ
    うに配置されていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の陰極線管。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6081742A (ja) * 1983-10-11 1985-05-09 Sony Corp 偏平形カラ−陰極線管
JPS60232643A (ja) * 1984-05-01 1985-11-19 Iwatsu Electric Co Ltd メツシユレス型陰極線管

Patent Citations (2)

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JPS60232643A (ja) * 1984-05-01 1985-11-19 Iwatsu Electric Co Ltd メツシユレス型陰極線管

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