JPH052839Y2

JPH052839Y2 -

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Publication number: JPH052839Y2
Application number: JP1984188838U
Authority: JP
Priority date: 1984-12-14
Filing date: 1984-12-14
Publication date: 1993-01-25
Anticipated expiration: 1999-12-14
Also published as: JPS61104353U

Description

【考案の詳細な説明】

［産業上の利用分野］本考案は、光フアイバの側面からの漏光を、効
率良く、安定して集光することができる光フアイ
バ側面漏光集光装置に関するものである。［従来の技術］従来より、光が通つた光フアイバの側面から洩
れ出す光を測定するため、種々の方法や装置が提
案されてきている。例えば、２本の光フアイバを平行に引揃えたり
撚り合わせたりして、その光フアイバの一方の片
端から光を入射させ、他方の光フアイバの片端に
洩れてくる光を測定する方式が知られている。しかしながら、この方式の場合、漏光自体が微
弱であるので光量が不足し測定がむずかしいとい
う問題があつた。そのため、入射する光パワーを
高出力化したり、また、２本の光フアイバの長さ
を長くする等の改良も考えられるが、フアイバが
長いと測定が難しくなる等の問題があり、この方
式の実用化には限界があつた。また、光フアイバを曲げると漏光量が若干増加
することから、光フアイバを局部的に曲げて側面
漏光を測定する方法もある。しかしながら、一部
を曲げただけでは光量不足であるので、幾箇所か
を曲げる必要があり、装置的に複雑化するし、ま
た、測定後の光フアイバの光伝送特性に悪影響を
及ぼす等の欠点がある。さらにまた、光フアイバの側面漏光を積分球で
集めて測定する方法もある。しかし、この場合、
測定に十分な光量を得るために、積分球をかなり
大きくしたり、あるいは、光フアイバの屈折率と
ほぼ同一の液体を充満した光学セルの中を通して
側面漏光を増加させたりする方法が必要である。
積分球を大きくすることは装置が大型化するとい
う欠点がある。また、液体を用いる方法は、測定
時に光フアイバがその液体で濡れるので、その濡
れの乾燥が必要という欠点がある。［考案が解決しようとする課題］そこで、本考案は、光フアイバを変形させたり
濡らしたりすることなくそのままの形で、側面漏
光の集光効率を大幅に改善することができる側面
漏光集光装置を提供することを主な目的とする。また、装置を大型化したり複雑化したりするこ
となく、安定した高い集光効率が得られる側面漏
光集光装置を提供することを別な目的とする。［課題を解決するための手段］これら目的は、内側に反射面を有する筒状鏡体
と内側に反射面を有する球核とを、前記筒状鏡体
を光フアイバへの光入射側にして連設させてなる
集光部、前記球核に設けられた受光部、および、
前記集光部の両端の光フアイバ導通孔部分にそれ
ぞれ設けられた遮光部とからなる光フアイバ側面
漏光集光装置とすることにより達成される。以下、本考案に係る装置の詳細を図面を参照し
て説明する。第１図は、本考案に係る側面漏光集光装置の一
実施態様を示す側面断面図である。図において、内側に反射面を有する筒状鏡体１
は、透明ガラス管２と、該ガラス管の外周面に形
成された反射面形成層３とからなる。内側に反射
面を有する球核１１は、透明ガラス球２′と、該
ガラス球の外周面に形成された反射面形成層３′
とからなる。そして、反射面形成層３，３′の内
側に向いた面が反射面となつている。また、受光
部４は、球核１１の側面に設けられている。光フアイバ導通孔部分１２，１２′は、集光部
の両端、即ち、筒状鏡体１の一端と球核１１の一
端とにあり、それぞれに、遮光部５，５′が設け
られている。光フアイバ６は、遮光部５、円筒状鏡体１、球
核１１、遮光部５′を通るように挿通され、円筒
状鏡体側の一端から、光源７により光が入射され
る。集光された漏光は、受光部４から取出され、増
幅器８、電圧計９により、通常の方法で測定され
ればよい。筒状鏡体１は、円筒状であることが好ましい
が、断面が筒状であれば他の形状であつてもよ
く、例えば、多角形の筒状、楕円形の筒状であつ
てもよい。この筒状の断面積は、長手方向に一定
であることが望ましいが、テーパー状であつても
よい。また、球核１１は完全球体であることが好
ましいが、同様な効果が得られるのであれば他の
形状であつてもよい。内部の清掃の利便性のため
には、筒状鏡体および球核は、縦割り構造にし
て、分割できるようにしてもよい。筒状鏡体１および球核１１の内側に向かつて形
成された反射面としては整反射面が望ましいが、
拡散反射面でもよい。整反射面は、透明のガラス
管２、ガラス球２′の外側に、Ag，Al，Au，
Rh，Cu，Ti等の光の反射率が高い金属を蒸着あ
るいは塗布するということにより容易に形成する
ことができる。整反射面を形成する金属は、光源
の波長に対して反射率が大きいものであれば、上
記以外の金属を用いてもよい。また、この透明の
ガラス管２、ガラス球２′の内面側を上述の金属
等でメツキあるいは塗布することによつて鏡面と
してもよい。透明のガラスの代わりに、金属やプラスチツク
からなる不透明な管や球を用いてもよいが、その
場合は、その内面側に上述の金属等をメツキある
いは塗布して鏡面とすればよい。また、金属管、
球自体が光の反射率の高い材料、例えば、Au，
Ag，Fe，Cu，Ni，Cr，Al等、あるいはそれら
の合金からなる場合は、その内面側を研摩して鏡
面としてもよい。さらにまた、アルミ蒸着された
フイルムをその蒸着面が内側となるようにして筒
状にした物等をもつて形成することもできる。拡散反射面とする場合は、光を拡散反射する白
色塗料を内面又は外面に塗布することにより形成
すればよい。外部光の洩れ込みや外部への漏光の洩れ出しを
防止するために、光フアイバの導通孔部分１２，
１２′のそれぞれに、遮光部５，５′を設けること
が必要である。この遮光部は、光フアイバが通る
程度の細孔を開けた黒色プラスチツクのような筒
状遮光部材（第１図の符号５）、光フアイバが通
る程度の細径のガラス管の外周面に黒色ペイント
を塗つてなる筒状遮光部材（第１図の符号５′）
等により形成すればよいが、この他に、細径を有
する平板やブラシ状物であつてもよい。遮光部材
に設ける細径は、筒状鏡体１の内径よりも細くか
つ光フアイバ径よりもやや太い程度であればよ
い。光フアイバ６からの漏光１０の最大光量はフア
イバ軸と微小角度をなした位置にあるため、フオ
トダイオード、光電管、フオトマルなどの光量測
定装置をフアイバに接近させただけでは、光量が
大きく不足し検知困難である。しかし、本考案の
場合、光フアイバからの側面漏光は、筒状鏡体１
の反射面によつて光フアイバの至近距離で反射さ
れつつ順次集光されて球核１１内に入り、さら
に、球核１１の反射面による反射によつて、筒状
鏡体の中心軸に最大光強度をもつ集光を受光部４
から取出し易くするのであるから、筒状鏡体１と
球核１１との中を通る部分の漏光を全て集光した
光でもつて光量測定ができ、漏光した光量を容易
に測定することができる。また、筒状鏡体によつて次いで球核によつて集
光する本考案の装置では、球核を大きくしなくて
も筒状鏡体を所定長さとすることによつて十分な
集光効果が得られるのであり、集光装置のコンパ
クト化を図ることができる。さらにまた、光フア
イバを変形させたり、また、液体で濡らしたりす
ることなく、そのままで漏光を集光して光量測定
することができる。さらにまた、光フアイバ導通孔部分のそれぞれ
に遮光部が設けられているので、集光された光が
外部に洩れ出したり、また、外部光が洩れ込んだ
りすることが、殆どなくなり、従つて、集光効率
が一段と高まるとともに、外部光による測定値の
ばらつきが大幅に低減し、測定データの信頼性が
高まる。［実施例］・実施例１内直径が５mmで厚さ１mm、長さ30cm、50cmの透
明ガラス管の一端に内直径が２cm、厚さ１mmの透
明なガラス球を取りつけ、その外周面に通常の鏡
加工である銀鏡反応を施して、内側に向いた整反
射面を形成した。光フアイバ導通孔部分に、直径
0.6mmの孔を開けた長さ１cmの黒色プラスチツク
製遮光部材、および、長さ６cm、内径1.2mm、厚
さ１mmの透明ガラス管の外周面に黒ペンキを塗つ
てなる遮光部材を、それぞれ取りつけた。さら
に、この集光装置の最外層の全体に遮光加工を施
した。また、球核の上部に内直径13mm、厚さ１mm、長
さ３mmの透明ガラス管を設置し、該ガラス管にフ
オトダイオード１個を有する受光部を取りつけ、
その出力端を増幅器に接続し、さらにその出力端
を電圧計に接続して、第１図に示す装置を製作し
た。円筒状鏡体に、長さ５ｍ、直径0.5mmの光フア
イバを通し、光源はHeNeレーザー、出力1.5ｍ

【表】［考案の効果］本考案に係る光フアイバ側面漏光集光装置は、
集光装置を大型化したり複雑化したりしなくて
も、光フアイバの漏光を効率良く集光することが
できるので、強い光強度で検出することができ
る。また、受光部内に外部光が洩れ込むことも集光
が外部に洩れ出ることも殆どないので、安定した
強さの集光が得られ、測定時の光強度のバラツキ
を大幅に低減させることができ、測定データの信
頼性を高めることができる。さらに、光フアイバを曲げたり液体で濡らした
りしなくてすむので、光フアイバ特性に悪影響を
与えることなく、側面漏光を測定できる。さらにまた、本考案によると漏光が弱い場合で
も効率良く集光できるので、一本の光フアイバか
らの漏光を２箇所以上で側面漏光を集光測定する
ことが容易となり、光フアイバの光伝送損失の測
定が容易とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る側面漏光集光装置の一
実施態様を示す概略断面図である。符号の説明、１……筒状鏡体、２，２′……透
明なガラス管、ガラス球、３，３′……反射面形
成層、４……受光部、５，５′……遮光部、６…
…光フアイバ、１０……漏光、１１……球核、１
２，１２′……光フアイバ導通孔部分。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

内側に反射面を有する筒状鏡体と内側に反射面
を有する球核とを、前記筒状鏡体を光フアイバへ
の光入射側にして連設させてなる集光部、前記球
核に設けられた受光部、および、前記集光部の両
端の光フアイバ導通孔部分にそれぞれ設けられた
遮光部とからなることを特徴とする光フアイバの
側面漏光集光装置。