JPH05283762A - 磁歪式アクチュエータ - Google Patents

磁歪式アクチュエータ

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JPH05283762A
JPH05283762A JP4078005A JP7800592A JPH05283762A JP H05283762 A JPH05283762 A JP H05283762A JP 4078005 A JP4078005 A JP 4078005A JP 7800592 A JP7800592 A JP 7800592A JP H05283762 A JPH05283762 A JP H05283762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
displacement
magnetostrictive
magnetic field
generating means
core coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP4078005A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinobu Moriya
之信 森谷
Shigeru Fujimoto
滋 藤本
Hiroshi Katayama
洋 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4078005A priority Critical patent/JPH05283762A/ja
Publication of JPH05283762A publication Critical patent/JPH05283762A/ja
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 微小変位駆動の制御性の向上を図り、且つ、
より大きな変位量を得ることができる磁歪式アクチュエ
ータを提供することを目的としている。 【構成】 磁歪棒1の周囲に磁界発生用空芯コイル8と
加熱用空芯コイル9を配設し、加熱用空芯コイル9によ
って磁歪棒1を加熱することにより磁歪棒1を熱膨脹さ
せて、磁歪棒1の微小変位駆動の制御性をよくし、且
つ、より大きな変位量が得られるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部磁界の印加により
磁歪を生じる磁性体を備えた磁歪式アクチュエータに関
する。
【0002】
【従来の技術】振動や変位発生用のアクチュエータとし
ては、従来から圧電材料を変位発生素子となし、この変
位発生素子に制御電圧を印加するようにした圧電式アク
チュエータが知られている。また、スピーカの原理を用
いた電磁式アクチュエータや磁歪現象を用いた磁歪式ア
クチュエータも一般に知られている。
【0003】前記振動や変位発生用のアクチュエータに
おいては、小型で高出力、即ち、より大きい変位量及び
力が発生できるアクチュエータの開発が望まれている。
かかる要求を満たす変位発生素子としては、前記圧電材
料よりも一般に剛性及びひずみ量が大きい磁歪を有する
磁性体、つまり磁歪材料を用いた磁歪式アクチュエータ
が注目されている。
【0004】磁歪式アクチュエータに用いられる磁性体
としては、従来よりNi系合金、Fe−Al系合金、フ
ェライト系合金が主に用いられている。また、最近で
は、前記磁性体に比べて1桁以上大きな変位が発生可能
な希土類金属−遷移金属系超磁歪合金も報告されてい
る。
【0005】磁歪式アクチュエータは、一般に磁性体に
制御磁界を印加する手段を備えた構成になっている。磁
界印加手段としては、制御電流の供給で容易に磁界を制
御することが可能な電磁石などの磁気回路が主に用いら
れている。
【0006】そこで出願人は、特願平2−83220
号、特願平2−40928号、特願平2−40929号
及び特願平2−40930号の4件の出願に基づく優先
権主張を伴う出願特願平3−108089号(出願日、
平成3年2月19日)として、図3に示すような磁歪式
アクチュエータを提案した。
【0007】この磁歪式アクチュエータは、超磁歪合金
からなる棒状の磁性体20の周囲に制御磁界を印加する
空芯コイル21を配置すると共に、前記磁性体20の両
端は結合部材22a,22bを介して可動ヨーク23及
び固定板24,25にそれぞれ連結されている。更に、
可動ヨーク23を弾性体26を介して固定板24に連結
してこれが不用意に動かないようにするとともに、可動
ヨーク23に固定板24に設けた貫通孔27を貫通して
外部に露出する出力棒28を連結し、この出力棒28に
より磁性体20の変形(ひずみ)をアクチュエータ変位
として取り出すようにしたものである。
【0008】固定板25には環状溝28が設けられてい
るとともに、ここに永久磁石29が取付けられ、この永
久磁石29によって磁性体20に予め磁気バイアスが与
えられて初期変位が付けられている。また、前記磁性体
20およ空芯コイル21は円筒状ケース30及び両固定
板24,25内に収納され、これらと可動ヨーク23に
よって閉磁気回路が構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記磁歪式アクチュエ
ータにおいて、大きな変位を発生させようとすると、前
記磁性体を大きく変位させる必要があり、このために
は、制御電流を大きくして印加磁界を増大させる必要が
あるが、磁性体における磁界強さに対する変位量には一
定の限界がある。このため、さらに大きな変位量を有す
るようにした磁歪式アクチュエータの開発が望まれてい
た。
【0010】図4は、磁性体への印加磁界と磁性体の変
位量の関係を示したものである。同図より分かるよう
に、磁界強さを大きくしても、それに比例した変位が発
生しなくなり、ある一定変位量以上では頭打ちになるた
め、大きな変位になればなるほど、制御電流の効率が低
下する。
【0011】また、磁界発生手段である空芯コイル21
に大きな制御電流を供給すると、この電流の影響により
空芯コイル21が発熱し、磁性体20が熱膨張するため
に制御性よく微小変位駆動を行うことが困難となるとい
う問題を生じる。
【0012】本発明は、上記した課題を解決する目的で
なされ、変位発生手段を温度制御して加熱することによ
り、微小変位駆動時の制御性の向上と、より大きな変位
量を得ることができる磁歪式アクチュエータを提供しよ
うとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために本発明は、磁歪を有する磁性体からなる変位発生
手段と、該変位発生手段に固定され前記変位発生手段の
変位方向に移動可能な可動部材と、前記変位発生手段の
周囲に配設され前記変位発生手段に磁界を印加する磁界
発生手段と、少なくとも前記変位発生手段と磁界発生手
段を収納し閉磁気回路を構成する磁気回路構成部材とを
具備した磁歪式アクチュエータにおいて、前記変位発生
手段の温度制御を行う温度制御手段を設けたことを特徴
とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、磁性体からなる変位発生手段
を加熱あるいは冷却等によって温度制御することによ
り、変位発生手段の熱膨張を制御することができるの
で、微小変位駆動時の制御性が向上し、且つ、より大き
な変位量を得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図示の一実施例に基づいて詳
細に説明する。
【0016】図1は、本発明の実施例に係る磁歪式アク
チュエータを示す断面図である。この図に示すように、
磁性体で磁歪特性を有する円柱状の磁歪棒1の一端側
(図では左側)には、円板状の可動ヨーク2が連結さ
れ、他端側(図では右側)には、連結部材3が連結され
ており、可動ヨーク2には、外部に出力(振動)を伝達
するための出力軸4が接続されている。
【0017】磁歪棒1は、特に振動子等の小形化、高出
力化を達成する観点から、希土類金属−遷移金属系のラ
ーベス型金属間化合物からなる超磁歪合金を用いること
が望ましい。かかる超磁歪合金としては、原子比で、 R(Fe1-x-y Cox y z (ただし、式中のRはイットリウムを含む希土類元素か
ら選ばれる少なくとも1種の元素、MはNi,Mn,M
g,Al,Ga,Zn,V,Zr,Hf,Ti,Nb,
Cu,Ag,Sn,Mo,SiおよびBから選ばれる少
なくとも1種の元素を示し、x,y,zは0≦x≦0.
95、0≦y≦0.6、1.5≦z≦4.0を示す)を
満足する組成を有する合金が挙げられる。具体的には、
Tb−Dy・Fe系合金、Tb−Dy・Fe−Mn系合
金が例示される。また、SmFe2やFrFe3 系など
の負の磁歪を有する磁歪合金の使用も可能である。
【0018】出力軸4が接続されている可動ヨーク2
と、連結部材3が両端にそれぞれ連結されている磁歪棒
1は、両端を円板状の固定板5,6で密閉されている円
筒状の容器7に配設されており、出力軸4は、固定板5
の貫通孔5aを通して外部に突出し、連結部材3は、固
定板6に固着されている。
【0019】磁歪棒1の周囲には、磁歪棒1を変位させ
るための第1の磁界発生手段として磁界発生用空芯コイ
ル8が配設され、更にその外側には、磁歪棒1を加熱す
るための加熱用空芯コイル9が配設されている。
【0020】磁界発生用空芯コイル8には、図2に示す
ように、磁界発生用空芯コイル8に電流を供給するため
の電源部10と、磁界発生用空芯コイル8に流す電流を
制御して磁界発生用空芯コイル8で発生する磁界の強さ
を制御するための制御回路11が接続されている。
【0021】加熱用空芯コイル9には、加熱用空芯コイ
ル9に電流を供給するための電源部12と、磁歪棒1に
取付けた熱電対13によって検知される磁歪棒1の温度
情報に基づいて加熱用空芯コイル9に流す電流を制御し
て、加熱用空芯コイル9による磁歪棒1の加熱温度を制
御するための制御回路14が接続されている。
【0022】加熱用空芯コイル9は、磁界発生用空芯コ
イル8に対して電気抵抗を大きくし、且つ発生磁界が少
なくなるようにしている。
【0023】固定板6の内側には、第2の磁界発生手段
としてバイアス磁界発生のための環状の永久磁石15が
配設されている。容器7、可動ヨーク2、固定板5,6
は、空芯コイル8および永久磁石15に対する閉磁気回
路として機能する。
【0024】可動ヨーク2と固定板5間には、磁歪棒1
に所定の圧縮力を与え、且つ可動ヨーク2の不用意な動
きを抑える弾性体(例えば、本実施例では皿ばね)16
が介在されている。磁歪棒1に与える圧縮応力は、例え
ば0.1〜2.0 kgf/mm2程度が適当である。
【0025】また、可動ヨーク2と容器7の内周面間に
は所定のギャップ17が形成されているが、このギャッ
プ17は、磁気抵抗が低減された前記閉磁気回路を構成
する観点から、できるだけ狭い方がよい。
【0026】本実施例に係る磁歪式アクチュエータは上
記のように構成されており、磁界発生用空芯コイル8に
電源部10から制御電流を供給することによって発生す
る磁界を磁歪棒1に印加することにより、磁歪棒1は軸
線方向への変位が発生し、この変位により磁歪棒1に可
動ヨーク2を介して接続されている出力軸4に所定の出
力(振動)が伝達される。
【0027】また、永久磁石15により磁歪棒1に対し
て所定の直流磁気バイアスが印加されるので、磁界発生
用空芯コイル8に供給する制御電流の正負に対応した出
力(振動)を出力軸4から発生できると共に、低電流で
磁歪棒1に最大変位率を付与できる。
【0028】そして、本実施例では、加熱用空芯コイル
9によって磁歪棒1を加熱する。この際、磁歪棒1の温
度を熱電対13で検知し、熱電対13から入力される磁
歪棒1の温度情報に基づいて制御回路14は、電源部1
0から加熱用空芯コイル9に供給する電流を制御して、
磁歪棒1の加熱温度を最適に制御する。
【0029】このように、磁歪棒1を加熱して磁歪棒1
の熱膨張を最適に制御することができるので、微小変位
駆動の制御性の向上を図ることができる。また、磁歪棒
1の磁歪変形による変位と加熱による熱膨張による変位
の合計が出力変位となるため、磁歪棒1の変位量をより
大きくすることができる。
【0030】また、前記実施例では磁歪棒1の加熱のた
めの手段として加熱用空芯コイル9を使用したが、本発
明の温度制御手段はこれに限定されることなく、例えば
恒温槽内に磁歪式アクチュエータを収納して使用した
り、磁歪棒1に磁界を印加する磁界発生空芯コイル8で
兼用することもでき、さらに、冷却のための手段として
ペルチェ素子等を取付けて温度制御を行なってもよい。
【0031】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように本発明によれば、変位発生手段を温度制御する
ことにより、変位発生手段の微小変位駆動の制御性が向
上し、且つ、より大きな変位量が得られる磁歪式アクチ
ュエータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る磁歪式アクチュエータ
を示す概略断面図である。
【図2】図1に示した磁歪式アクチュエータの磁界発生
手段と温度制御手段を示す概略図である。
【図3】従来の磁歪式アクチュエータを示す断面図であ
る。
【図4】空芯コイルで発生する磁界の強さと磁歪棒の変
位量との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 磁歪棒(変位発生手段) 2 可動ヨーク(可動部材) 4 出力軸 5,6 固定板(磁気回路構成部材) 7 容器(磁気回路構成部材) 8 磁界発生用空芯コイル(磁界発生手段) 9 加熱用空芯コイル(温度制御手段) 13 熱電対 15 永久磁石(磁界発生手段) 16 弾性体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁歪を有する磁性体からなる変位発生手
    段と、該変位発生手段に固定され前記変位発生手段の変
    位方向に移動可能な可動部材と、前記変位発生手段の周
    囲に配設され前記変位発生手段に磁界を印加する磁界発
    生手段と、少なくとも前記変位発生手段と磁界発生手段
    を収納し閉磁気回路を構成する磁気回路構成部材とを具
    備した磁歪式アクチュエータにおいて、前記変位発生手
    段の温度制御を行う温度制御手段を設けたことを特徴と
    する磁歪式アクチュエータ。
JP4078005A 1992-03-31 1992-03-31 磁歪式アクチュエータ Pending JPH05283762A (ja)

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JP4078005A JPH05283762A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 磁歪式アクチュエータ

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JP4078005A JPH05283762A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 磁歪式アクチュエータ

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JP (1) JPH05283762A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009060696A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Tokai Rubber Ind Ltd アクチュエータ
JP2015177553A (ja) * 2014-03-12 2015-10-05 富士電機株式会社 発電装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009060696A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Tokai Rubber Ind Ltd アクチュエータ
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