JPH05283243A - ガス絶縁電気機器 - Google Patents

ガス絶縁電気機器

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Publication number
JPH05283243A
JPH05283243A JP4076785A JP7678592A JPH05283243A JP H05283243 A JPH05283243 A JP H05283243A JP 4076785 A JP4076785 A JP 4076785A JP 7678592 A JP7678592 A JP 7678592A JP H05283243 A JPH05283243 A JP H05283243A
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JP
Japan
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gas
pipe
manifold
electric device
insulated
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Application number
JP4076785A
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English (en)
Inventor
Naoya Ogawa
直也 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、外部冷却器の大きさを小さ
く最適なものとし、コンパクトで低価格なガス絶縁電気
機器を提供することを目的とする。 【構成】 絶縁ガスを封入して絶縁された変圧器本体2
1と、この変圧器本体21の外部に設けられ該本体内部
と連通するマニホ−ルド管22,23と、絶縁ガスの導
入用および導出用ヘッダ27,28を有する外部冷却器
26とを備え、両ヘッダ27,28の一端側がマニホ−
ルド管に連通するように取着し、絶縁ガスを変圧器本体
21および外部冷却器26との間を流通させることによ
り変圧器本体内部を冷却するように構成したガス絶縁変
圧器において、両ヘッダ27,28の少なくとも一方は
マニホールド管22,23への取着部27a,28aの
流路断面積が漸次増加する部分を有し、その増加率を
1.2乃至3.0の範囲に設定してなることを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気機器内部のコイル
や鉄心の冷却剤として絶縁ガスを用いたガス絶縁電気機
器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビル内変電所や地下変電所の建設
に伴い、従来の絶縁油を冷却媒体として用いていた変圧
器は、火災防止などの安全上の問題から絶縁ガス、例え
ばSF6 ガスを冷却媒体として用いた変圧器に置き換わ
ってきている。
【0003】しかし、周知のように、SF6 ガスは絶縁
油と比較して熱伝達能力が劣るため、変圧器本体や変圧
器本体に取付ける冷却装置が大きくなり、コストが上昇
したり、限られたスペ−スへの設置等を困難にしてい
る。このようなガス絶縁変圧器の従来例について、図7
と図8を参照して説明する。図7(a)は要部正面図で
あり、図7(b)は要部平面図である。
【0004】図において、1は変圧器本体で、内部に図
示されていないコイルや鉄心が収納されている。変圧器
本体1外部には、上部マニホ−ルド管2と下部マニホ−
ルド管3が上部配管4と下部配管5を介在させて連通す
るように設けられている。さらに、4台の外部冷却器6
は上部ヘッダ7と下部ヘッダ8の開口した一端部9、1
0が上部・下部マニホ−ルド管2,3に連通するように
取着されている。
【0005】なお、外部冷却器6には上部ヘッダ7と下
部ヘッダ8の間に、複数のパネル11が互いに離間する
ように垂直に配置されており、パネル11の内部には垂
直方向の空間が形成されていて、上部ヘッダ7と下部ヘ
ッダ8の内部に連通している。
【0006】また、変圧器本体1、上部・下部マニホ−
ルド管2,3、上部・下部配管4,5および外部冷却器
6の連通した空間には、SF6 ガスが充填されており、
SF6 ガスは変圧器の絶縁性能を維持するものとして用
いられると共に冷却媒体として用いられ、変圧器本体1
と外部冷却器6の間を自然循環により流れる際に、コイ
ルや鉄心からの発熱を除去し、外部冷却器6のパネル1
1で放熱する。
【0007】すなわち、SF6 ガスは変圧器本体1内部
のコイルや鉄心から発生する熱を除去しながら上昇し、
上部配管4を通り上部マニホ−ルド管2で左右に分岐し
た後、さらに分岐し各外部冷却器6の上部ヘッダ7に流
入する。ここでもSF6 ガスは各パネル11に分岐さ
れ、垂直下方向に放熱しながら流れた後、下部ヘッダ8
に集められる。そして、下部マニホ−ルド管3、下部配
管5で集合しながら変圧器本体1の戻る。なお、SF6
ガスがパネル11の流路を流れるときに、パネル11の
周囲の空気が加熱されて対流を起こすことにより、主と
して放熱が行われる。
【0008】このとき、冷却媒体として絶縁油に替えて
熱伝達能力が劣る絶縁ガスのSF6ガスを用いており、
外部冷却器6の冷却能力を高めるには、循環流量を増加
させる必要がある。
【0009】周知のように、上部・下部配管4,5と上
部・下部マニホ−ルド管2,3での分岐損失+集合損失
[ΔP(配管−マニホールド)]及び上部・下部マニホ
−ルド管2,3と上部・下部ヘッダ7,8での分岐損失
+集合損失[ΔP(マニホールド−ヘッダ)]は、
【0010】
【数1】 ΔP(配管−マニホ−ルド)=0.5×密度×(分岐・
集合損失係数)×(上部・下部配管のSF6 ガス流速)
2 ΔP(マニホ−ルド−ヘッダ)=0.5×密度×(分岐
・集合損失係数)×(上部・下部マニホ−ルド管のSF
6 ガス流速)2 である。
【0011】そして、冷却媒体がSF6 ガスの場合、絶
縁油のときよりも体積流量が多くなるので、重量が増加
し材料費や運搬費が上昇するが、上部・下部マニホ−ル
ド管2,3や上部・下部配管4,5のSF6 ガス流路断
面積を大きくしてSF6 ガスの流速を小さくしている。
それにより、分岐・集合損失を小さくしSF6 ガス流量
を増加させようとしているが、まだまだ十分とは言え
ず、なお一層のコンパクト化やコストダウンが必要とさ
れている。
【0012】次に、SF6 ガス流量と上部・下部マニホ
−ルド管2,3の流路断面積を一定にして、上部・下部
ヘッダ7,8の流路断面積を変化させた場合の分岐損失
+集合損失について図8を参照して説明する。
【0013】図8において、横軸は上部・下部ヘッダ
7,8の流路断面積であり、縦軸は上部・下部マニホ−
ルド管2,3と上部・下部ヘッダ7,8間の分岐損失+
集合損失である。
【0014】分岐損失+集合損失は上部・下部ヘッダ
7,8の流路断面積の減少とともに増加する。すなわ
ち、上部・下部ヘッダ7,8の流路断面積が大きい程、
[ΔP(マニホ−ルド−ヘッダ)]が小さくなるわけで
ある。
【0015】ところが、外部冷却器6のパネル11の周
囲空気を円滑に対流させて、パネル11での熱交換をよ
り促進させるためには、対流の邪魔となる上部・下部ヘ
ッダ7,8の外径を小さくすることが考えられている。
しかし、上部・下部ヘッダ7,8の外径を小さくすると
上部・下部ヘッダ7,8の流路断面積も小さくなり、分
岐・集合損失が増加してしまいSF6 ガス流量を大きく
できない。
【0016】このように、外部冷却器6の熱伝達能力を
高めるために、上部・下部ヘッダ7,8の外径を小さく
すると、SF6 ガス流量が減少してしまうという不具合
が生じ、外部冷却器6を小型にすることができないとい
った問題点が生じている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
ガス絶縁電気機器においては、配管や各ヘッダ等の外形
寸法の兼合いから外部冷却器を小型にすることができな
いといった問題点を有していた。
【0018】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは外部冷却器の大きさがコ
ンパクトで低価格を実現するガス絶縁電気機器を提供す
ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のガス絶縁電気機
器は、絶縁ガスを封入して絶縁された電気機器本体と、
この電気機器本体の外部に設けられ該本体内部と配管を
介して連通するマニホ−ルド管と、絶縁ガスの導入用お
よび導出用ヘッダを有する外部冷却器とを備え、両ヘッ
ダの一端側が前記マニホ−ルド管に連通するように取着
し、絶縁ガスを電気機器本体および外部冷却器との間を
流通させることにより電気機器本体内部を冷却するよう
に構成したガス絶縁電気機器において、両ヘッダの少な
くとも一方は前記マニホールド管への取着部の流路断面
積が漸次増加する部分を有し、その増加率を1.2〜
3.0の範囲に設定してなることを特徴としている。ま
た配管はマニホールド管への取着部の流路断面積が漸次
増加する部分を有し、その増加率を1.4〜4.0の範
囲に設定してなることを特徴としている。また、マニホ
−ルド管内部に前記絶縁ガスの流れを円滑にするための
ガイド手段を設けたことを特徴としている。
【0020】
【作用】上記のように構成されたガス絶縁電気機器は、
電気機器本体と外部冷却器との間の分岐損失係数と集合
損失係数を小さくすることにより、絶縁ガスの流動抵抗
が小さくなり、絶縁ガスの流量を増加し、外部冷却器の
放熱能力を増加できる。
【0021】さらに、外部冷却器の入口ヘッダや出口ヘ
ッダの外径を小さくできるので、外部冷却器のパネル周
囲を対流する空気の流れを円滑にでき、一層の放熱能力
の増加が可能である。そして、絶縁油より熱伝達能力の
劣る絶縁ガスを冷却媒体として用いても、限られたスペ
−スへの設置を可能とし、コンパクトで低価格なものを
実現することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
するが、ガス絶縁電気機器の一例として変圧器を例にと
って説明する。 (第1実施例)図1乃至図3を参照して本発明の第1の
実施例を説明する。図1(a)はガス絶縁変圧器の要部
正面図であり、図1(b)は同要部平面図である。
【0023】図において、21は変圧器本体で、内部に
図示されていないコイルや鉄心が収納されている。変圧
器本体21外部には、上部マニホ−ルド管22と下部マ
ニホ−ルド管23が上部配管24と下部配管25を介在
させて連通するように設けられており、上部・下部配管
24,25は上部・下部マニホ−ルド管22,23に向
かって流路断面積が増大するように形成されている。
【0024】さらに、例えば、4台の外部冷却器26が
設けられ、これら外部冷却器26は上部ヘッダ27と下
部ヘッダ28の開口した一端部29、30が上部・下部
マニホ−ルド管22,23に向かって流路断面積を増大
させながら上部・下部マニホ−ルド管22,23に連通
するように取着されている。
【0025】なお、外部冷却器26には上部ヘッダ27
と下部ヘッダ28の間に、複数のパネル31が互いに離
間するように垂直に配置されており、パネル31の内部
には垂直方向の空間が形成されていて、上部ヘッダ27
と下部ヘッダ28の内部に連通している。
【0026】また、変圧器本体21、上部・下部マニホ
−ルド管22,23、上部・下部配管24,25および
外部冷却器26の連通した空間には、SF6 ガスが充填
されており、SF6 ガスは変圧器の絶縁性能を維持する
ものとして用いられると共に冷却媒体として用いられ、
変圧器本体21と外部冷却器26の間を自然循環により
流れる際に、コイルや鉄心からの発熱を除去し、外部冷
却器26のパネル31で放熱する。
【0027】すなわち、SF6 ガスは変圧器本体21内
部のコイルや鉄心から発生する熱を除去しながら上昇
し、上部配管24を通り上部マニホ−ルド管22で左右
に分岐した後、さらに分岐し各外部冷却器26の上部ヘ
ッダ27に流入する。ここでもSF6 ガスは各パネル3
1に分岐され、垂直下方向に放熱しながら流れた後、下
部ヘッダ28に集められる。そして、下部マニホ−ルド
管23や下部配管25で集合しながら変圧器本体21の
戻る。なお、SF6 ガスがパネル31の流路を流れると
きに、パネル31の周囲の空気が加熱されて対流を起こ
すことにより、主として放熱が行われる。
【0028】一方、変圧器本体21と外部冷却器26の
空間を流れるSF6 ガスの流量と上部・下部マニホ−ル
ド管22,23の流路断面積を一定にした場合、上部・
下部マニホ−ルド管22,23から上部・下部ヘッダ2
7,28に分岐や集合するときの損失係数を縦軸に、上
部・下部ヘッダ27,28の上部・下部マニホールド管
22,23への取着部27a,28aにおける流路断面
積の増加率をを横軸にとって示すと図2に示す通りにな
る。
【0029】分岐損失係数+集合損失係数は上記の流路
断面積の増加率が1.4以上になると急激に減少し、増
加率が2を若干越えたあたりで最も小さくなる。そし
て、増加率が3を越えたあたりから分岐損失係数+集合
損失係数は、変化が小さくなりほぼ一定となる。
【0030】すなわち、パネル31に連接する上部・下
部ヘッダ27,28自体の流路断面積は増大させずに、
上部・下部マニホ−ルド管22,23への取着部27
a,28aの部分の流路断面積をの増加率を1.4乃至
3.0程度に設定することにより、損失の和を極めて小
さいものとすることができる。しかし、増加率を1.4
以下にすることは、損失が極めて大きくなるので望まし
くなく、また、増加率を3以上に大きくしても増加率が
3の時よりほとんど減少しないので無駄である。
【0031】また、図1の両端の外部冷却器の場合、他
の2台に比べ、上部・下部マニホ−ルド管22,23を
流れるSF6 ガスの流速は小さいので、増加率を大きく
することができる。
【0032】さらに、変圧器本体21と外部冷却器26
の空間を流れるSF6 ガスの流量と上部・下部マニホ−
ルド管22,23の流路断面積を一定にした場合、上部
・下部配管24,25から上部・下部マニホ−ルド管2
2,23に分岐や集合するときの損失を縦軸に、上部・
下部配管24,45の上部・下部マニホ−ルド管22,
23への取着部24a,25aの部分の流路断面積の増
加率を横軸にとると図3に示す通りになる。
【0033】分岐損失係数+集合損失係数は上記の流路
断面積の増加率が1.2以上になると急激に減少し、増
加率が2.5あたりで最も小さくなる。そして、増加率
が4.0を越えたあたりから分岐損失係数+集合損失係
数は、変化が小さくなりほぼ一定となる。
【0034】つまり、増加率を1.2乃至4.0の範囲
に設定すれば、分岐損失+集合損失を極めて小さくする
ことができる。しかし、増加率を1.2以下にすること
は、損失が極めて大きくなるので望ましくなく、また、
増加率を4以上に大きくしても増加率が4の時よりほと
んど減少しないので無駄である。
【0035】なお、図2および図3に示した特性は、本
発明者等が、増加率が0から5までの間の配管継ぎ手を
増加率が0.2毎に試作して、各々鋭意実験を行った結
果得られたものである。そして、これらの実験に対して
数値解析によるシミュレーションを行い、実験結果と解
析結果が概ね一致することを確認している。
【0036】このため、上記実施例のように、上部・下
部配管24,25や上部・下部ヘッダ27,28の流路
断面積を上部・下部マニホ−ルド管22,23に向かっ
て漸次拡大するようにし、上部・下部マニホ−ルド管2
2,23に取着する部分の流路断面積を大きくすること
により、分岐損失や集合損失が減少し、SF6 ガスの流
量が増大する。そして、SF6 ガスの流量が増大するこ
とにより熱伝達能力が向上する。さらに、上部・下部ヘ
ッダ27,28の外径を小さくできるので、パネル31
の周囲を対流する空気の流れを円滑にでき、一層の放熱
能力の増加が可能である。よって、限られたスペ−スへ
の設置を可能とし、コンパクトで低価格なものにするこ
とができる。その上、上記実施例のような構造にするこ
とにより、以下のような効果も得られる。
【0037】(1)SF6 ガス流量の増大により変圧器
本体21の内部に収納されているコイルや鉄心を冷却す
る流路を流れるSF6 ガスの流速も速くなるので、コイ
ルや鉄心の流路での熱伝達率も増加する。その結果、コ
イルや鉄心の壁温度が下がり、より絶縁破壊の可能性が
少なくなる。
【0038】(2)高さ方向に大きなスペ−スがある場
合、外部冷却器の伝熱能力が向上することにより、外部
冷却器の台数が減少し、外部冷却器を変圧器本体上部に
設置でき、変圧器の設置スペ−スを大幅に減少すること
ができる。
【0039】また、図4に示すように、断面積が漸次増
大する取着部24a,25a,27a,28aに取着部
の増加が終了する端部に増加率が0となるような直線部
分24b,25b,27b,28b(25bと28bは
図示省略)を設けると他の要因を含めてさらに冷却効率
を向上させることが判明している。
【0040】なお、上記第1の実施例においては、上部
・下部配管24,25や上部・下部ヘッダ27,28の
流路断面積を上部・下部マニホ−ルド管22,23に向
かって漸次拡大するようにして上部・下部マニホ−ルド
管22,23に取着したが、上部・下部配管24,25
や上部・下部ヘッダ27,28と上部・下部マニホ−ル
ド管22,23の間に漸次拡大する構造のものを取り付
けても良く、また、分岐や集合する部分に上部・下部配
管24,25や上部・下部ヘッダ27,28に向かって
流路断面積が漸次縮小する形状の上部・下部マニホ−ル
ド管22,23を用いても良い。
【0041】さらにまた、第1の実施例においては、上
部・下部ヘッダ27,28の流路断面積が上部・下部マ
ニホ−ルド管22,23に向かって漸次対称に拡大する
形状について説明したが、対称に拡大するのではなく、
分岐の場合は上流方向に、集合の場合は下流方向に拡大
する形状のもの、例えば偏心レジュ−サを用いることに
より、さらに効果を大きくすることができる。さらにな
お、剥離や渦を発生しにくくするため、分岐や集合をさ
せる部分を婉曲状にすることにより、効果をさらに大き
くすることができる。
【0042】(第2実施例)次に、本発明の第2の実施
例を図5を参照して説明する。なお、第2の実施例は、
第1の実施例における上部・下部配管と上部・下部マニ
ホ−ルド管の連結部を改良したものであり、同一の部位
には同符号を付して以下説明する。
【0043】図5は上部マニホ−ルド管に上部配管を取
着したときの部分断面図である。上部マニホ−ルド管2
2には流路断面積が変化していない上部配管24が取着
されており、取着部の反対側にはガイド体35が設けら
れている。このように形成されたものにおいても、SF
6 ガスは、図5中の破線矢印36のように流れ、円滑に
分岐するので、分岐損失を減少させることができる。
【0044】また、下部マニホ−ルド管に下部配管を取
着して集合させる場合もガイド体を用いることにより、
同様の効果、すなわち集合損失を減少させることができ
る。よって、第1の実施例と同様の効果を有する。
【0045】(第3実施例)次に、第3の実施例を図6
を参照して説明する。なお、第1の実施例と同一の部位
には同符号を付して以下説明する。図6(a)はガス絶
縁変圧器の要部正面図であり、図6(b)は同要部平面
図である。図において、21は変圧器本体で、内部に図
示されていないコイルや鉄心が収納されている。変圧器
本体21と外部冷却器26の上部・下部ヘッダ27,2
8の一端部29、30はY字型分岐管を有する上部配管
40とY字型集合管を有する下部配管41により連通さ
れている。
【0046】このようにY字型分岐管を有する上部配管
40とY字型集合管を有する下部配管41を用いること
により、T字型のように直角に分岐や集合をする場合よ
り分岐・集合損失係数が小さいため、分岐・集合損失を
減少することができ、第1の実施例と同様の作用、同じ
効果を有する。
【0047】また、上記の説明においては、Y字型の分
岐・集合管について説明したが、分岐・集合管はT字型
以外の形状であれば、要旨を逸脱しないかぎり他の形状
でも良い。
【0048】なお、以上の第1乃至第3の実施例の説明
の中で、上部・下部配管、上部・下部マニホ−ルド管お
よび上部・下部ヘッダの流路断面形状については特に限
定はしていないが、言うまでもなく、その形状は要旨を
逸脱しなければどんな形状でも良い。
【0049】また、以上の実施例においては、各々の実
施例単独だけの構成に限定されること無く、各実施例を
組み合わせて用いて良いことは言うまでもなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施することが
できるものである。
【0050】さらに以上の実施例においては、SF6
スが自然循環する場合について述べたが、SF6 ガスを
ブロア−等で強制的に循環させた時も、同様の作用によ
り流路抵抗が減少するので、ブロア−の消費電力や大き
さを小さくできる効果等を有する。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ガス絶縁電気機器本体と外部冷却器との間を
流れる絶縁ガスの流動抵抗が小さくなり、絶縁ガスの流
量を増加し、外部冷却器の放熱能力を増加できる。さら
に、外部冷却器の入口ヘッダや出口ヘッダの外径を小さ
くできるので、外部冷却器のパネル周囲を対流する空気
の流れを円滑にでき、放熱能力が一層増加できる。よっ
て、外部冷却器の大きさを小さく最適なものとし、コン
パクトで低価格なものを提供することができる等の効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガス絶縁電気機器の第1実施例を示
す要部正面図および要部平面図。
【図2】 分岐・集合損失係数とヘッダのマニホールド
への取着部における流路断面積の増加率の関係を説明す
る特性図。
【図3】 分岐・集合損失係数と配管のマニホールドへ
の取着部における流路断面積の増加率の関係を説明する
特性図。
【図4】 本発明のガス絶縁電気機器の第1実施例の変
形例を示す要部平面図。
【図5】 本発明の第2の実施例を示すための部分拡大
図。
【図6】 本発明のガス絶縁電気機器の第3実施例を示
す要部正面図および要部平面図。
【図7】 従来のガス絶縁電気機器を示す要部正面図お
よび要部平面図。
【図8】 従来のガス絶縁電気機器の分岐・集合損失と
ヘッダの流路断面積との関係を説明する特性図。
【符号の説明】
21 変圧器本体 22 上部マニホールド管 23 下部マニホ−ルド管 24 上部配管 24a 取着部 25 下部配管 25a 取着部 26 外部冷却器 27 上部ヘッダ 27a 取着部 28 下部ヘッダ 28a 取着部 31 パネル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスを封入して絶縁された電気機器
    本体と、この電気機器本体の外部に設けられ該本体内部
    と連通するマニホ−ルド管と、前記絶縁ガスの導入用お
    よび導出用ヘッダを有する外部冷却器とを備え、前記両
    ヘッダの一端側が前記マニホ−ルド管に連通するように
    取着し、前記絶縁ガスを前記電気機器本体および前記外
    部冷却器との間を流通させることにより前記電気機器本
    体内部を冷却するように構成したガス絶縁電気機器にお
    いて、前記両ヘッダの少なくとも一方は前記マニホール
    ド管への取着部の流路断面積が漸次増加する部分を有
    し、その増加率を1.2乃至3.0の範囲に設定してな
    ることを特徴とするガス絶縁電気機器。
  2. 【請求項2】 絶縁ガスを封入して絶縁された電気機器
    本体と、この電気機器本体の外部に設けられ該本体内部
    と配管を介して連通するマニホ−ルド管と、前記絶縁ガ
    スの導入用および導出用ヘッダを有する外部冷却器とを
    備え、前記両ヘッダの一端側が前記マニホ−ルド管に連
    通するように取着し、前記絶縁ガスを前記電気機器本体
    および前記外部冷却器との間を流通させることにより前
    記電気機器本体内部を冷却するように構成したガス絶縁
    電気機器において、前記配管は前記マニホールド管への
    取着部の流路断面積が漸次増加する部分を有し、その増
    加率を1.4乃至4.0の範囲に設定してなることを特
    徴とするガス絶縁電気機器。
  3. 【請求項3】 絶縁ガスを封入して絶縁された電気機器
    本体と、この電気機器本体の外部に設けられ該本体内部
    と配管を介して連通するマニホ−ルド管と、前記絶縁ガ
    スの導入用および導出用ヘッダを有する外部冷却器とを
    備え、前記両ヘッダの一端側が前記マニホ−ルド管に連
    通するように取着し、前記絶縁ガスを前記電気機器本体
    および前記外部冷却器との間を流通させることにより前
    記電気機器本体内部を冷却するように構成したガス絶縁
    電気機器において、前記マニホ−ルド管内部に前記絶縁
    ガスの流れを円滑にするためのガイド手段を設けたこと
    を特徴とするガス絶縁電気機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5351263B2 (ja) * 2009-06-23 2013-11-27 三菱電機株式会社 変圧器
US20220416522A1 (en) * 2020-03-17 2022-12-29 Abb Schweiz Ag Switchgear assembly and switchgear

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