JPH05283158A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JPH05283158A
JPH05283158A JP10227092A JP10227092A JPH05283158A JP H05283158 A JPH05283158 A JP H05283158A JP 10227092 A JP10227092 A JP 10227092A JP 10227092 A JP10227092 A JP 10227092A JP H05283158 A JPH05283158 A JP H05283158A
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JP
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relay
voltage
exciting
frequency circuit
output port
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JP10227092A
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English (en)
Inventor
Masakazu Sano
正和 佐野
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱制御用リレーのオン動作時に高周波回路
に発生する突入電流を安全に低減し、また本来の加熱制
御が妨害されることがないようにする。 【構成】 加熱用の高周波回路8と商用電源1とを係断
する加熱制御用のリレー接点 10aの励磁コイル 10bに、
リレー制御部18の出力ポートO2 のハイレベルにより定
格を超える励磁電圧E2 が、同じく出力ポートO3 のハ
イレベルにより励磁電圧E2 よりも低い定格又は定格以
下の電圧が夫々加わる構成とする。またリレー接点 10a
に、高周波回路8に抵抗12を介して連なる補助リレー接
点 11aを並設し、これに対応する励磁コイル 11bが出力
ポートO2 のハイレベルにより励磁され、励磁コイル 1
0bが出力ポートO3 のハイレベルにより、定格又は定格
以下の電圧にて励磁される構成とする。そして、リレー
のオン動作に際しては、リレー接点 10aの動作時間に関
連する所定時間だけ出力ポートO2 をハイレベルとし、
この間に出力ポートO3 をハイレベルとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マグネトロンへの給電
のための高周波回路と商用電源とをリレーにより係断
し、加熱手段たる前記マグネトロンの動作を制御する構
成とした高周波加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食品の加熱調理用として広く普及してい
る電子レンジ等、マグネトロンが発生するマイクロ波を
加熱室に導入し、該加熱室中に投入された被加熱物を前
記マイクロ波の作用により加熱する高周波加熱装置にお
いては、加熱室内部での適正な加熱状態を維持すべく、
加熱源たる前記マグネトロンへの給電を制御する加熱制
御が行われている。
【0003】この加熱制御は、一般的に、前記マグネト
ロンへの給電用の高周波回路と商用電源との間にリレー
を介装し、加熱状態を示す適宜の状態量の検出結果に基
づいて前記リレーをオン・オフ動作させる構成により実
現されるが、この場合、前記リレーのオン動作に伴って
発生する大なる突入電流を可及的に低減し、高周波回路
を保護することが必要となる。
【0004】前記突入電流は、前記リレーのオン動作時
間、即ち、前記リレーの励磁コイルが励磁電圧の印加に
より励磁状態となった後、リレー接点が実際に閉路する
までの時間における電圧変動に起因して生じることが知
られている。このことに着目して、従来の高周波加熱装
置においては、前記励磁コイルへの励磁電圧の印加タイ
ミングを前記電圧変動が小さくなる位相、即ち正弦波状
をなす励磁電圧波形の上下のピークに略一致する位相に
おいて行われるように調節し、前述した突入電流の低減
を図ったリレーの動作制御方法が採用されている。
【0005】また、特開平2-160393号公報には、前記リ
レーの励磁コイルに適宜のバイアス電流を流しておき、
励磁電圧の印加に伴うリレー接点の動作時間を短縮し、
この間の電圧変動を小さくして、突入電流の低減を図っ
たリレーの動作制御方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、高周波回路
の係断に用いられる前記リレーは、その動作時間の固体
差が大きいことから、励磁コイルの励磁タイミングを調
節する前者の方法においては、実際に得られる突入電流
の低減効果が小さく、高周波回路の十分な保護作用をな
し得ないことが多いという難点がある。
【0007】また、励磁コイルにバイアス電流を流す後
者の方法においては、励磁タイミングの如何に拘わらず
励磁電圧の電圧変動を所望の範囲内に抑えるために大き
いバイアス電流の通電が必要となり、開状態にあるリレ
ー接点が前記バイアス電流により閉路したり、また、一
旦閉路したリレー接点の再度の開路が前記バイアス電流
により妨害される等の不要な動作が行われ、本来の目的
である加熱制御が正常に行えなくなる不都合を招来し、
過熱に伴う故障、火災等、高周波加熱装置の安全性を損
なう二次的な問題を引き起こす虞さえあった。
【0008】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、加熱制御のためのリレーのオン動作時に高周波
回路に発生する突入電流を安全に低減でき、また本来の
加熱制御が妨害されることのないリレーの動作制御方法
を提供し、確実な加熱制御が可能な高周波加熱装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明に係る
高周波加熱装置は、加熱用の高周波回路と商用電源と
を、そのオン・オフ動作によって係断するリレーを備え
た高周波加熱装置において、前記オン動作に際し、前記
リレーの動作時間に関連する所定時間、該リレーの励磁
コイルに定格を超える電圧を加える第1の励磁手段と、
該励磁手段の動作開始から終了までの間にその動作を開
始し、前記リレーの励磁コイルに定格又は定格以下の電
圧を加える第2の励磁手段とを具備することを特徴とす
る。
【0010】また本発明の第2発明に係る高周波加熱装
置は、加熱用の高周波回路と商用電源とを、そのオン・
オフ動作によって係断するリレーを備えた高周波加熱装
置において、前記リレーに並設してあり、抵抗を介して
前記高周波回路に接続された補助リレーと、前記オン動
作に際し、前記リレーの動作時間に関連する所定時間、
前記補助リレーの励磁コイルに所定の電圧を加える第1
の励磁手段と、該励磁手段の動作開始から終了までの間
にその動作を開始し、前記リレーの励磁コイルに定格又
は定格以下の電圧を加える第2の励磁手段とを具備する
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】第1発明においては、加熱制御用リレーのオン
動作に際し、まず第1の励磁手段の動作により、リレー
の動作時間に関連する所定時間、具体的には、前記動作
時間よりも十分に長い所定時間、励磁コイルに定格以上
の電圧を加え、本来の動作時間よりも短い時間にてリレ
ー接点を閉路させて突入電流を低減し、次いで第2の励
磁手段の動作により、前記励磁コイルへの印加電圧を定
格又は定格以下に戻し、次なるオフ動作まで閉路を継続
させる。
【0012】また第2発明においては、加熱制御用リレ
ーのオン動作に際し、まず第1の励磁手段の動作によ
り、前記リレーに並設された補助リレーをオン動作さ
せ、これに伴って、商用電源から抵抗を介して与えられ
る低電圧の給電により、高周波回路を低い突入電流下に
て初期動作させておき、その後に第2の励磁手段の動作
により前記リレーをオン動作せしめることにより、高周
波回路中に発生する突入電流を低減する。
【0013】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1は本発明に係る高周波加熱装置の回路
図であり、まず図の左側に示す主回路の構成について述
べる。図中1は商用電源であり、該商用電源1は、ヒュ
ーズ2及びリレー接点9aを介して加熱室内部の照明のた
めの庫内灯6に、更に、前面ドアの開閉に応じてオン・
オフされるドアスイッチ3を介して加熱室内部への送風
のためのブロア7に夫々接続されている。
【0014】また図中8は、昇圧トランス、ダイオー
ド、コンデンサ及びマグネトロン等を備えて構成された
高周波回路であり、この高周波回路8は、前記ヒューズ
2、ドアスイッチ3,4、並びに、リレー接点 10a又は
これに並設された補助リレー接点 11a及び抵抗12を介し
て商用電源1に接続されている。
【0015】而して庫内灯6は、リレー接点9aのオン動
作に伴って商用電源1からの給電により点灯し、またブ
ロア7は、前面ドアの閉止によりドアスイッチ3がオン
状態にある場合に、同じくリレー接点9aのオン動作に伴
って動作することになり、高周波回路8には、前面ドア
の閉止によりドアスイッチ3,4がオン状態にある場合
に、リレー接点 10a又は補助リレー接点 11aのオン動作
に伴って商用電源1からの給電が行われ、このときマグ
ネトロンが発生するマイクロ波により加熱が行われる。
なお図中5は、ドアスイッチ3,4と逆のオン・オフ動
作をなすモニタスイッチであり、故障によるドアスイッ
チ3,4の不動作時に前記ヒューズ2を溶断させ、高周
波回路8への給電を遮断する動作をなす。
【0016】本発明に係る高周波加熱装置の特徴は、高
周波回路8と商用電源1との間に介装されて、前述した
オン・オフ動作により両者の係断を行うリレー接点 10a
及び補助リレー接点 11a夫々の励磁コイル 10b及び 11b
を励磁するためのリレー制御回路の構成にある。このリ
レー制御回路を図1の右側に示す。
【0017】前記励磁コイル 10b,11b及び前記リレー接
点9aの励磁コイル9bの励磁は、トランジスタアレイ26の
スイッチング動作に応じて行われる。サージ吸収用ダイ
オード23が並列接続されたリレー接点9aの励磁コイル9b
は、トランジスタアレイ26中の対応するスイッチングト
ランジスタ 26aがオン状態にあるとき、励磁電圧E2
より励磁されるようになしてある。
【0018】一方、各別のサージ吸収用ダイオード24,
25が並列接続されたリレー接点 10a及び補助リレー接点
11a夫々の励磁コイル 10b及び 11bは、前記トランジス
タアレイ26中のスイッチングトランジスタ 26b,26cに、
図示の切換スイッチ28を介して接続されており、更に励
磁コイル 10bとスイッチングトランジスタ 26cとの間に
は、前記切換スイッチ28よりもスイッチングトランジス
タ 26c側に位置して、抵抗27が介装されている。
【0019】前記切換スイッチ28は、図中に実線及び破
線にて示す2位置に切換え可能となっており、これが実
線の切換え位置にある場合、励磁コイル 11bは常に非励
磁状態に保たれ、励磁コイル 10bは、スイッチングトラ
ンジスタ 26bがオン状態にあるとき、前記励磁電圧E2
により励磁され、スイッチングトランジスタ 26cがオン
状態にあるとき、前記励磁電圧E2 よりも抵抗27による
降圧分だけ低い電圧により励磁される。一方、切換スイ
ッチ28が破線の切換え位置にある場合、スイッチングト
ランジスタ 26bがオン状態にあるとき、前記励磁電圧E
2 により励磁コイル 11bが励磁され、スイッチングトラ
ンジスタ 26cがオン状態にあるとき、前記励磁電圧E2
よりも抵抗27による降圧分だけ低い電圧により励磁コイ
ル 10bが励磁される。
【0020】前記励磁電圧E2 は、励磁コイル 10bの定
格電圧を超える電圧としてあり、抵抗27による降圧後の
電圧が、前記定格電圧又はこれ以下の電圧となるように
設定されている。即ち、高周波回路8への給電の係断を
行うリレー接点 10aの励磁コイル 10bには、切換スイッ
チ28が実線の切換え位置にあってスイッチングトランジ
スタ 26cがオン状態にあるとき、定格以上の励磁電圧が
付加され、スイッチングトランジスタ 26bがオン状態に
あるとき、定格又は定格以下の励磁電圧が付加される。
【0021】図中18は、マイクロプロセッサを用いてな
るリレー制御部である。前記トランジスタアレイ26中の
スイッチングトランジスタ 26a,26b,26cは、リレー制御
部18の出力ポートO1 ,O2 ,O3 に夫々接続されてお
り、対応する出力ポートO1,O2 ,O3 のハイレベル
出力に応じて夫々のオン動作をなし、これらにより励磁
コイル9b,10b,11bの前述した励磁が行われる。
【0022】前記リレー制御部18の割り込み入力ポート
には、抵抗19,22、トランジスタ20及びダイオード21を
図示の如く組み合わせてなる同期回路が接続されてい
る。この同期回路は、商用電源1に接続された降圧トラ
ンス13の低圧側の電圧の作用により、商用電源1に同期
した信号を出力するものであり、リレー制御部18は、割
り込み入力ポートに与えられる前記同期信号をトリガと
して、後述する如く出力ポートO1 ,O2 ,O3 をハイ
レベルに転じる動作をなす。
【0023】前記降圧トランス13の低圧側においては、
整流用ダイオード14及び平滑化コンデンサ15による半波
整流によって前記同期回路の電源電圧E1 が、更にレギ
ュレータ16を介して励磁コイル9b,10b,11bに付加される
前記励磁電圧E2 が、更にレギュレータ17を介してリレ
ー制御部18の電源電圧E3 が夫々得られるようになって
いる。
【0024】図2は、高周波加熱装置の加熱制御に用い
られる多数個のリレーに対し、夫々の励磁コイルに付加
される励磁電圧(コイル電圧)と、この励磁に応じてリ
レー接点が実際に閉路するまでの時間(動作時間)との
関係を調べた結果を示すグラフである。図の横軸はコイ
ル電圧であり、定格電圧に対する割合(%)で示してあ
る。また図の縦軸は動作時間であり、平均的な動作をな
すリレーに定格電圧を付加したときの動作時間に対する
割合(%)で示してある。
【0025】図中の破線は、多数個のリレーの内、動作
時間が最短のもの、2点鎖線は動作時間が最長のもの、
実線は平均的な動作時間を有するもの夫々に対する結果
である。図に明らかな如く、動作時間はコイル電圧の増
加に応じて減少し、この減少割合もまたコイル電圧の増
加に応じて低下する傾向を示す。従って、各リレー間の
動作時間の固体差(バラツキ幅)は、定格電圧が付加さ
れた場合にΔ1 であるのに対し、定格を超える電圧が付
加された場合には、前記Δ1 よりも小さいΔ2となる。
本発明においてはこのことを利用する。
【0026】図3は、切換スイッチ28が実線の切換え位
置にある場合におけるリレー制御部18の動作説明のため
のタイムチャートである。図3(a)は商用電源1の電
圧波形を、(b)はリレー制御部18に与えられる割り込
み信号波形を、(c)はリレー制御部18の出力ポートO
2 の出力波形を、(d)はリレー接点 10aにおける接点
間電圧の波形を、更に(e)はリレー制御部18の出力ポ
ートO3 の出力波形を夫々示している。
【0027】高周波回路8への給電指令を受け付けると
リレー制御部18は、商用電源1の電圧変動が少ない最適
位相、即ち、図3(a)に示す電圧波形のピークが生じ
る位相においてリレー接点 10aをオン動作させるべく、
図3(b)に示す割り込み信号波形の立ち下がり(又は
立ち上がり)時点から所定の遅延時間T1 が経過した後
に出力ポートO2 をハイレベルとする。
【0028】これにより励磁コイル 10bには励磁電圧E
2 が付加され、この付加時点から所定の動作時間τ1
経過した後にリレー接点 10aが閉路する。前記遅延時間
1は、リレー接点 10aの動作時間τ1 を見込んで設定
されているが、この動作時間τ1 は図2に示すバラツキ
範囲内にあり、商用電源1の電圧波形におけるピーク位
置、即ち、前記最適位相からはずれた位相においてリレ
ー接点 10aが閉路し、高周波回路8内に突入電流が発生
する虞は残る。
【0029】ところが、出力ポートO2 のハイレベルへ
の転換に応じて励磁コイル 10bに付加される励磁電圧E
2 は、励磁コイル 10bの定格を超える電圧であり、この
ような電圧が付加された場合の動作時間τ1 のバラツキ
幅Δ2 が図2に示す如く小さい。従って、リレー接点 1
0aは、前記最適位相の近傍において安定して閉路するこ
とになり、高周波回路8内に発生する突入電流を有効に
低減し得る。
【0030】リレー制御部18は、出力ポートO2 のハイ
レベルを所定時間T3 だけ維持し、またこの所定時間T
3 よりも短い所定時間T2 の経過を待って出力ポートO
3 をハイレベルに転じ、高周波回路8への給電停止指令
を受け付けるまで出力ポートO2 のハイレベルを維持す
る。前記所定時間T2 及びT3 はいずれも、リレー接点
10aの動作時間τ1 に関連させて、これよりも十分に大
きくなるように設定されている。
【0031】即ち以上の動作により、出力ポートO2
ハイレベルに応じた定格を超える励磁電圧E2 での励磁
コイル 10bの励磁が、リレー接点 10aの動作時間τ1
りも大きい所定時間T3 だけ継続され、この継続中に生
じる出力ポートO3 のハイレベルへの転換により、前記
所定時間T3 経過後の励磁コイル 10bは、抵抗27での降
圧によって、定格又は定格以下となった電圧により励磁
されることになる。これは、定格を超える励磁電圧E2
の印加を継続した場合、励磁コイル 10bの発熱が大きく
なるためであり、前述した如く突入電流の抑制作用をな
す励磁電圧E2による励磁は、動作時間τ1 に関連する
前記所定時間T3 の継続により、リレー接点 10aの確実
な閉路を待って停止すればよく、以後は定格又は定格以
下の電圧の印加によりリレー接点 10aの閉路状態を維持
する。
【0032】図4は、切換スイッチ28が破線の切換え位
置にある場合のリレー制御部18の動作説明のためのタイ
ムチャートである。図4(a),(b),(c)及び
(e)は、図3における対応するものと同様に、商用電
源1の電圧波形、リレー制御部18に与えられる割り込み
信号波形、出力ポートO2 の出力波形、及び出力ポート
3 の出力波形を夫々示しており、図4(d)は、リレ
ー接点 11aにおける接点間電圧の波形を、更に図4
(f)は、リレー接点 10aにおける接点間電圧の波形を
示す。
【0033】ところがこの場合においてもリレー制御部
18は、図3において説明した動作と全く同様に、高周波
回路8への給電指令を受け付けた後、割り込み信号波形
の最初の立ち下がり(又は立ち上がり)時点から所定の
遅延時間T1 の経過を待って出力ポートO2 をハイレベ
ルに転じ、その後所定時間T3 の経過を待ってローレベ
ルに転じる一方、出力ポートO2 のハイレベルへの転換
時点から所定時間T2の経過を待って出力ポートO3
ハイレベルに転じる。
【0034】ところが切換スイッチ28が破線の切換位置
にある場合、出力ポートO2 のハイレベルに応じて、励
磁コイル 10bではなく励磁コイル 11bが励磁され、この
励磁に応じて固有の動作時間τ1 が経過した後に、補助
リレー接点 11aがまず閉路する。これにより高周波回路
8は、商用電源1の電源電圧そのものではなく、抵抗12
により降圧された低い電圧が与えられ、この低電圧によ
り初期動作することになり、更に、前記遅延時間T1
補助リレー接点 11aの動作時間τ1 を見込んで設定され
ていることから、補助リレー接点 11aの閉路に伴って大
なる突入電流が発生する虞は殆どない。
【0035】この状態は、補助リレー接点 11aの動作時
間τ1 よりも大きい所定時間T3 だけ継続され、この継
続中、前記所定時間T2 の経過後に生じる出力ポートO
3 のハイレベルへの転換により、励磁コイル 10bが、そ
の定格又は定格以下の電圧により励磁されるが、この時
点において高周波回路8は前述した初期動作状態にある
ことから、突入電流が発生する虞はない。
【0036】この後は定格又は定格以下の励磁電圧の印
加によるリレー接点 10aの閉路状態が、リレー制御部18
が高周波回路8への給電停止指令を受け付けるまで維持
される。なお、図4中に示す如く、出力ポートO3 がハ
イレベルに転じた後リレー接点 10aが閉路するまでの間
には、所定の動作時間τ2 が必要であるから、出力ポー
トO3 のハイレベルへの転換タイミングとなる前記所定
時間T2 の決定に際しては、この時間T2 に前記動作時
間τ2 を加えた時間T2 ′を励磁コイル 11bの励磁を継
続する所定時間T1 よりも短くする必要がある。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明の第1発明に係
る高周波加熱装置においては、加熱制御用のリレーのオ
ン動作に際し、これの動作時間に関連する所定時間、定
格以上の励磁電圧を加え、次いで励磁電圧を定格又は定
格以下に戻すから、定格以上の電圧印加により本来の動
作時間よりも短い時間にてリレー接点が閉路することに
より突入電流を低減でき、次なるオフ動作までオン状態
を安全に継続できる。
【0038】また本発明の第2発明に係る高周波加熱装
置においては、加熱制御用リレーのオン動作に際し、ま
ずこのリレーに並設された補助リレーをオン動作させ
て、この補助リレーのリレー接点を介した低電圧の給電
により高周波回路を初期動作させておき、その後に前記
リレーをオン動作させるから、大なる突入電流が発生す
る虞がなく、また以後の高周波回路への給電が安定して
行われて、加熱制御を安全に行い得る等、本発明は優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波加熱装置の回路図である。
【図2】リレーのコイル電圧と動作時間との関係を示す
グラフである。
【図3】本発明の第1発明に係る高周波加熱装置の動作
説明のためのタイムチャートである。
【図4】本発明の第2発明に係る高周波加熱装置の動作
説明のためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1 商用電源 8 高周波回路 10a リレー接点 10b 励磁コイル 11a 補助リレー接点 11b 励磁コイル 18 リレー制御部 26 トランジスタアレイ 27 抵抗 28 切換スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱用の高周波回路と商用電源とを、そ
    のオン・オフ動作によって係断するリレーを備えた高周
    波加熱装置において、前記オン動作に際し、前記リレー
    の動作時間に関連する所定時間、該リレーの励磁コイル
    に定格を超える電圧を加える第1の励磁手段と、該励磁
    手段の動作開始から終了までの間にその動作を開始し、
    前記リレーの励磁コイルに定格又は定格以下の電圧を加
    える第2の励磁手段とを具備することを特徴とする高周
    波加熱装置。
  2. 【請求項2】 加熱用の高周波回路と商用電源とを、そ
    のオン・オフ動作によって係断するリレーを備えた高周
    波加熱装置において、前記リレーに並設してあり、抵抗
    を介して前記高周波回路に接続された補助リレーと、前
    記オン動作に際し、前記リレーの動作時間に関連する所
    定時間、前記補助リレーの励磁コイルに所定の電圧を加
    える第1の励磁手段と、該励磁手段の動作開始から終了
    までの間にその動作を開始し、前記リレーの励磁コイル
    に定格又は定格以下の電圧を加える第2の励磁手段とを
    具備することを特徴とする高周波加熱装置。
JP10227092A 1992-03-27 1992-03-27 高周波加熱装置 Pending JPH05283158A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022516295A (ja) * 2019-01-04 2022-02-25 海尓智家股▲フン▼有限公司 電磁波生成システム及び電磁波生成システムを有する加熱装置

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