JPH05282922A - 耐水性フラットケーブル - Google Patents

耐水性フラットケーブル

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JPH05282922A
JPH05282922A JP4077854A JP7785492A JPH05282922A JP H05282922 A JPH05282922 A JP H05282922A JP 4077854 A JP4077854 A JP 4077854A JP 7785492 A JP7785492 A JP 7785492A JP H05282922 A JPH05282922 A JP H05282922A
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JP
Japan
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flat cable
synthetic resin
electrically insulating
adhesive agent
resin film
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Pending
Application number
JP4077854A
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English (en)
Inventor
Tadao Tachibana
忠男 橘
Masaaki Nagai
正章 永井
Hiromasa Honjo
宏昌 本城
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 恒温下や高湿度雰囲気におかれても、長期間
にわたり絶縁性能が保持される優れたケーブル機能を発
揮するフラットケーブルを提供すること。 【構成】 複数の自由な配線パターンを形成した電導体
を、必要に応じプライマを介して、耐水性接着剤にて電
気絶縁性合成樹脂で被覆してなるもの。 【効果】 ケーブルの耐水性、耐久性が向上して、水の
存在下や高湿度雰囲気におかれても長期間にわたり絶縁
性能が保持される。また、自由な配線パターンが容易に
形成できて、配線作業を簡便にして作業効率を向上でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電導体で形成した複
数の自由な配線パターンが、電気絶縁性合成樹脂で被覆
されてなる耐水性フラットケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電線の実装技術において、断面が
偏平状の複数の例えば銅導体を、両側から電気絶縁性合
成樹脂でサンドイッチ状に被覆したフラットケーブル
が、配線作業を効率化するので広く活用されている。例
えば、(1)ビル内で各電気機器間を接続する配線が床
に露出しないよう電線をカーペットの下に配置させるア
ンダーカーペット用電線、(2)OA機器等の電子・電
気機器の内部配線として使用される機器用電線あるいは
(3)自動車の運転席の操作部と各種電気機器間とを電
気的に接続する電線等に使用されている。
【0003】このようなフラットケーブルは、軽量で取
り付けが簡単であるので、特に自動車業界においては、
配線作業の効率化や車体の軽量化を図るためその適用が
検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
フラットケーブルは、前記したような用途に使用される
ときは、水、油、薬品類に直接浸漬されたり、高温、高
湿度の雰囲気に長時間暴露されたりすることがなく特に
問題はない。しかし、例えば自動車のドア部分に使用す
ると、洗車時あるいは雨天の場合、つぎのような不都合
が生じる。すなわち、フラットケーブルを自動車の運転
操作部とドアの自動ロック機構や窓の自動開閉装置との
接続に使用すると、窓の隙間からドア内部に水が侵入し
て、ドア内部は高湿度雰囲気になる。さらに、この後に
車体が直射日光で熱せられると、高温、高湿度雰囲気に
なる。したがって、ドア内部に実装されるフラットケー
ブルは、上記の過酷な雰囲気に長時間暴露されることに
なり、電導体と電気絶縁性合成樹脂皮膜とを接着する接
着剤が吸水や加水分解を生じて電気絶縁性能が低下した
り、電気絶縁性合成樹脂皮膜が電導体から剥離して絶縁
性能が大幅に低下する。この結果、フラットケーブル
は、従来のケーブルの機能を失うことになる。
【0005】また、フラットケーブルは、優れた絶縁性
能を発揮させるために電導体と電気絶縁性合成樹脂皮膜
とが空隙なく密着させる必要があるが、とくに配線パタ
ーンが直線および曲線が混在した複雑な形状をとる場
合、空隙なく密着させることが困難である。
【0006】本発明は、上記課題を解消するためになさ
れたもので、高温下や高湿度雰囲気に暴露される場所に
使用されても、長期間にわたり絶縁性能が保持され優れ
たケーブル機能を発揮する耐水性フラットケーブルを提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の耐水性フラット
ケーブルは、複数の自由な配線パターンを形成した電導
体を、必要に応じプライマを介して、耐水性接着剤また
はポリ塩化ビニルにて電気絶縁性合成樹脂皮膜で被覆し
た構成としたものである。
【0008】以下、本発明を図面に基づきより詳細に説
明する。図1は、本発明のフラットケーブルの構成を示
す断面図である。同図において、Fはフラットケーブル
で、電導体1は耐水性接着剤2にて電気絶縁性合成樹脂
皮膜3でサンドイッチ状に被覆されている。上記電導体
1としては、裸銅、スズメッキ銅あるいは銀が使用で
き、この箔状や平角状のもので直線、曲線またはこれら
を組合わせて複数の自由な配線パターンを形成する。
【0009】上記電導体1を被覆する電気絶縁性合成樹
脂2としては、フラットケーブルFに必要とされる耐熱
性や引っ張り強度、さらに耐水性を有するものが好適に
使用できる。このような電気絶縁性合成樹脂としては、
ポリエステル、ポリイミド、ポリエチレン,ポリプロピ
レン等のポリオレフィン、ポリイミド、アラミド、ポリ
アリレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニ
ルスルフィド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエ
ーテルケトン、ポリエーテルイミドなどが挙げられる。
【0010】上記電導体1に電気絶縁性合成樹脂2を被
覆するにあたり、本発明では両者との接着性に優れ、か
つ、耐水性を有する接着剤を使用することを特徴とす
る。この耐水性接着剤としては、次に示す接着剤の耐
水、耐熱試験を行い、試験後の剥離強度が試験前の剥離
強度の50%以上を維持できるものが選択使用される。
【0011】(接着剤の試験方法) (1)試験試料の作製 50μm厚さのポリエステルフイルムに50μm厚さに
接着剤を塗布し、これに幅10mm、厚さ100μmの銅
箔を熱圧着する。この幅10mm×長さ200mmのサイズ
のものを試験試料とする。
【0012】(2)耐水試験 試験試料を80℃の温水に7日間浸漬した後、50%R
H室温中に24時間放置してから、テンシロン引張試験
機により50mm/分の速度で180度剥離をおこなう。
【0013】(3)耐熱試験 試験試料をギヤオーブン中に吊るし、135℃×7日間
放置する。ついで50%RH室温中に24時間放置して
から、テンシロン引張試験機により50mm/分の速度で
180度剥離をおこなう。
【0014】上記試験で耐水性を有するものと判定され
る接着剤として、具体的には、不飽和カルボン酸でグ
ラフト共重合した変性エチレン−酢酸ビニル共重合体と
未変性エチレン−アクリル酸エチル共重合体からなる接
着剤、ジカルボン酸成分とジオール成分とトリアジン
成分よりなるポリエステル共重合体とポリイソシアネー
ト化合物とを主成分とする接着剤、飽和共重合体ポリ
エステル樹脂、ポリエチレン樹脂、有機アルコキシシラ
ンとの3成分を有する接着剤等が挙げられる。
【0015】本発明では、前記耐水性接着剤2の厚さ
は、電導体1の厚さによって適宜決定されるが、たとえ
ば電導体1が100〜150μmのとき、該接着剤2
は、25〜200μm、好ましくは30〜150μm厚
さに形成することが適当である。接着剤2の厚さが25
μm未満であると、電導体1と電気絶縁性合成樹脂3と
の間に空隙が生じたり、電導体1と電気絶縁性合成樹脂
皮膜3との接着強度が劣り、一方、200μmを越える
と、接着剤2が電気絶縁性合成樹脂皮膜3の外へはみ出
すおそれがあり好ましくない。
【0016】本発明では、上記電導体1に電気絶縁性合
成樹脂皮膜3を被覆するにあたり、図2で示すように、
プライマ2aを介して耐水性接着剤2にて電気絶縁性合
成樹脂皮膜3を被覆することが望ましい。このプライマ
2aを介在させることによって、電導体1と電気絶縁性
合成樹脂皮膜3との接着が促進され、接着強度が向上す
るので好ましい。
【0017】このプライマとしては、電導体1と耐水性
接着剤2とのいずれにも良好な接着性を示し、かつ、接
着を促進するものが使用され、たとえば、クロロプレン
ゴム・メチルメタクリレートのグラフト重合物、塩素化
ポリプロピレン、環化ゴム溶液、イソシアネート系、ポ
リエステル系、ウレタン系等のものが挙げられる。な
お、このプライマは、電導体や接着剤の種類によって適
宜選択使用される。
【0018】上記プライマは、耐水性接着剤層上に3〜
50μm、好ましくは5〜20μmの厚さに形成され
る。このプライマの厚さが、3μm未満では、電導体1
と耐水性接着剤2との接着力が劣り、一方、50μmを
越えると、逆に接着力が劣る場合があり好ましくない。
【0019】また、本発明では、前記耐水性接着剤にか
えて、ポリ塩化ビニルを接着剤として使用できる。この
場合、上記電気絶縁性合成樹脂皮膜3にプライマを被覆
してプライマ層2aを形成することが必須である。
【0020】ポリ塩化ビニルとしては、内部可塑化構造
を形成したポリ塩化ビニルまたはDOP等の可塑剤が配
合されたポリ塩化ビニルなどの可塑化ポリ塩化ビニルが
使用される。この可塑化ポリ塩化ビニルを使用すると、
電導体1と電気絶縁性合成樹脂皮膜3とを空隙なく強固
に密着させた接着構造となり好ましい。
【0021】本発明では、必要に応じて電気絶縁性合成
樹脂皮膜と上記耐水性接着剤層間に、上記と同様のプラ
イマを介在させることができる。
【0022】本発明の耐水性フラットケーブルは、従来
公知の方法で製造できる。一例を挙げると、耐水性接着
剤層を形成した電気絶縁性合成樹脂フィルム上に箔状電
導体を載置し、これをハーフカットして不要な電導体を
除去して任意の配線パターンを形成する。つぎに、この
配線パターン表面に別に用意した上記と同じ電気絶縁性
合成樹脂フィルムの耐水性接着剤層を重ね、これを加熱
溶融して貼り合わせて、電導体の配線パターン部を耐水
性接着剤および電気絶縁性合成樹脂皮膜でサンドイッチ
状に被覆する方法で製造される。さらに、このサンドイ
ッチ状のものを所定の大きさに打ち抜き、端部にコネク
タを取付けると、所望の導線パターンが形成された耐水
性フラットケーブルの製品がえられる。
【0023】なお、上記製造方法では、既製の電気絶縁
性合成樹脂フィルムを用いたが、離型紙上に電気絶縁性
合成樹脂皮膜および耐水性接着剤またはポリ塩化ビニル
を順次積層する、所謂離型紙法で電気絶縁性合成樹脂フ
ィルムを成膜して用いることができる。また、上記の場
合にプライマ層を形成するときは、所定の場所にプライ
マを被覆すればよい。
【0024】
【作用】本発明によれば、電導体で形成した複数の自由
な配線パターンが、耐水性接着剤を介して電気絶縁性合
成樹脂皮膜で被覆されるので、水の存在下や高湿度雰囲
気におかれても接着剤が吸水、吸湿や加水分解を起こす
ことがない。したがって、電気絶縁性合成樹脂皮膜が電
導体から剥離したり水の浸入による電気絶縁性能が大幅
に低下することが防止される。
【0025】また、電導体で形成した複数の自由な配線
パターンがプライマ層および可塑化ポリ塩化ビニルを介
して電気絶縁性合成樹脂皮膜で被覆されるので、柔軟な
可塑化ポリ塩化ビニルが充填作用を示し、電導体を電気
絶縁性合成樹脂皮膜と空隙なく強固に密着させることが
できる。したがって、電気絶縁性合成樹脂皮膜が電導体
から剥離したり水の浸入による電気絶縁性能が大幅に低
下することが防止される。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき、よ
り具体的に説明する。 実施例1〜3 図1は、フラットケーブルの構成を示す断面図である。
同図において、Fはフラットケーブルで、銅箔1で形成
した配線パターンが、耐水性接着剤2にてポリエステル
樹脂フィルム3でサンドイッチ状に被覆されたものであ
る。このフラットケーブルFは、次に示す方法によって
製造した。
【0027】50μm厚さのポリエステルフイルム(以
下、PETフィルムという。)3上に、下記に示す組成
の耐水性接着剤を50μm厚さに塗布して接着剤層2を
形成し、この上に厚さ100μmの銅箔1を載置した
後、ビク刃でハーフカットして、不要な銅箔を除去して
幅3mm,線間1mmの5条の配線パターンを形成した。別
に準備した上記と同じ接着剤層2を形成したPETフィ
ルム3を、上記配線パターンを形成したPETフィルム
面に貼り合わせた後、プレスによって所望の形状に打ち
抜き、上記配線パターンの線間を接着剤で完全に埋め込
んだフラットケーブルFを製造した。
【0028】〔耐水性接着剤の組成〕 A:ビニルアセテート(VA)含有量が29重量%,メ
ルト・フロー・インデックス(M.I.)が15のエチレン
−ビニルアセテート(EVA)を、アクリル酸変性した
変性エチレン−ビニルアセテート共重合体(アクリル酸
含有量6.1重量%)とVA含有量が20重量%,M.I.
が6の未変性エチレン−ビニルアセテート共重合体との
混合物であって、未変性エチレン−ビニルアセテート共
重合体含有量が60重量%のもの。
【0029】B:テレフタル酸とイソフタル酸の1:1
混合物4mol ,エチレングリコール2mol ,ネオペンチ
ルグリコール3.5mol ,シクロヘキサンジメタノール
0.7mol およびメラミン0.1mol とを反応させて得
られるポリエステル共重合体(平均分子量約35, 00
0)100重量部とヘキサメチレンジイソシアネート5
重量部とからなるもの。
【0030】C:ジメチルテレフタル酸45mol ,1,
4−ブタンジオール100mol とを反応させて得られる
M.I.が60 ,分子量10万の飽和ポリエステル100重
量部と低密度ポリエチレン(M.I.:9.5)とγ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン2重量部とからな
る加熱混合物。
【0031】比較例1 実施例1の方法において、接着剤をエチレン−酢酸ビニ
ル−メタクリル酸三元共重合体系接着剤(商品名Elv
ax−4355 デュポン社製)にかえた以外は、すべ
て同じ方法でフラットケーブルを製造した。
【0032】実施例4 図2は、他の実施例によるフラットケーブルの構成を示
す断面図である。図1と相違するところは、耐水性接着
剤2のかわりにポリエステル系プライマ層2aおよび可
塑化ポリ塩化ビニル2を用いたことである。このフラッ
トケーブルFは、次に示す方法によって製造した。実施
例1の方法において、PETフィルム3上に可塑化ポリ
塩化ビニルを50μm厚さに、ついで、ポリエステル系
プライマを5μm厚さに塗布する以外はすべて同様にし
て、銅箔1による配線パターンがプライマ2a、ポリ塩
化ビニル2およびPETフィルム3でサンドイッチ状に
被覆されたフラットケーブルFを製造した。
【0033】以上、実施例1〜4および比較例1でえた
フラットケーブルを、次に示す方法でその耐水性、耐熱
性の性能評価を行った。 (1)試験試料の作製 フラットケーブルを23mm幅, 500mm長さに切断し、
このうち両端の口出し長さを7mm、耳幅を2mmのテープ
状とした。
【0034】(2)試験方法 耐水性試験 上記各試験試料を、80℃の温水に7日間浸漬し、つい
で、50%RH室温中に24時間放置した後、絶縁抵抗
および破壊電圧をもとめた。なお、絶縁抵抗は、導体/
導体間を超絶縁計(横河ヒューレットパッカード社製)
を用いて500Vで測定した値である。また、破壊電圧
は、試験試料の両端末部を絶縁補強したうえで、各導体
間に1000V/1分間課電したのち、500V/分の
速度で昇圧して行った。
【0035】耐熱性試験 上記各試験試料を、135℃のギヤオーブン中に7日間
吊るした後取り出し、上記と同様にして導体/導体間
の絶縁抵抗、導体/絶縁体間の絶縁抵抗、導体/導体間
の破壊電圧を測定した。なお、表中の銅箔との剥離強度
は、前記した接着剤の耐水、耐熱試験方法を実施した結
果である。この結果、表1で示すように、実施例による
フラットケーブルは、比較例のものに比べて優れた耐水
性、耐熱性を示した。
【0036】
【表1】
【0037】実施例5 実施例1において、耐水性接着剤2の上にポリエステル
系プライマ2aで5μm厚さのプライマ層を形成したP
ETフィルム3とした以外はすべて同様にして、配線パ
ターンの線間をプライマ2aおよび耐水性接着剤2で完
全に埋め込んだフラットケーブルFを製造した。このフ
ラットケーブルは、プライマを介して接着材層と電導体
との接着が強固であるので、実施例1のフラットケーブ
ルよりも、繰り返し屈曲等の機械的疲労に対して耐久性
に優れている良好な結果を示した。
【0038】応用例 図3は、前記実施例1で製造したフラットケーブルを、
自動車ドアの内部に取着した状態を示す平面図の一部で
ある。同図において、Fはフラットケーブルで、5条の
銅箔線1による曲線と直線が混在する配線パターンがP
ETフィルム3で被覆され、端部にはコネクタ5が取り
付けられて、操作部と機器とを接続している(いずれも
図示せず)。このフラットケーブルを使用することによ
り、自動車ドアの内部の所定位置に貼り付けるだけで確
実に固定でき、配線作業が簡単で効率を向上させること
ができ、しかも軽量化が達成できた。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電導体を耐水性接着剤を介して電気絶縁性合成樹脂
皮膜で被覆するので、フラットケーブルが水に浸漬され
たり高湿度雰囲気中で使用されても、接着剤が吸水した
り吸水による加水分解を起こすことがない。したがっ
て、フラットケーブルの電気絶縁性合成樹脂皮膜が剥離
したり、絶縁性能が大幅に低下することがなくなる。さ
らに、フラットケーブル自身の耐水性が優れるので、従
来適用できなかった屋外や高湿度雰囲気の場所にも使用
できるようになる。
【0040】また、プライマおよび可塑化ポリ塩化ビニ
ルを介して、電導体と電気絶縁性合成樹脂皮膜とを接着
するので、接着層の空隙が充填されて接着強度が向上す
るとともに、絶縁性能が向上する。したがって、フラッ
トケーブルの耐久性が向上して、長期にわたりケーブル
の機能を発揮し信頼性が向上する。
【0041】また、耐水性の複数の自由な配線パターン
を形成したフラットケーブルが得られるので、限られた
面積内で効果的に配線ができ、配線作業を簡便にして作
業効率を向上させることができる。さらに、軽量化がは
かれるのでその用途が拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフラットケーブルの部
分断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示すフラットケーブルの
部分断面図である。
【図3】本発明のフラットケーブルの実装状態を示す部
分平面図である。
【符号の説明】
1 電導体 2 耐水性接着剤 2a プライマ 3 電気絶縁性合成樹脂フィルム F フラットケーブル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の自由な配線パターンを形成した電
    導体を、耐水性接着剤にて電気絶縁性合成樹脂皮膜で被
    覆してなる耐水性フラットケーブル。
  2. 【請求項2】 複数の自由な配線パターンを形成した電
    導体を、プライマーを介して耐水性接着剤にて電気絶縁
    性合成樹脂皮膜で被覆してなる耐水性フラットケーブ
    ル。
  3. 【請求項3】 複数の自由な配線パターンを形成した電
    導体を、プライマーを介してポリ塩化ビニルにて電気絶
    縁性合成樹脂皮膜で被覆してなる耐水性フラットケーブ
    ル。
JP4077854A 1992-03-31 1992-03-31 耐水性フラットケーブル Pending JPH05282922A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007106982A (ja) * 2005-09-14 2007-04-26 Furukawa Electric Co Ltd:The ホットメルト接着剤およびそれを用いたフラットケーブル
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