JPH0528248U - 車両用シートのアームレスト構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】高さ調整が可能な車両用アームレスト構造を提
供すること。 【構成】係合部１１ｂを有し、シートバックＳＢの側部
に固定したガイドブラケット１１、通孔１２ａを有しブ
ラケット１１に上下方向へ摺動可能に組付けたスライド
ブラケット１２、一端開口が通孔１２ａに連通するよう
にスライドブラケット１２に固定した筒状ガイドシャフ
ト１３、係合部１１ｂに離脱可能に係合してスライドブ
ラケット１２をガイドブラケット１２に対してロックす
る被係合部１４ａを有し、ガイドシャフト１３に挿入し
たロック用シャフト１４、シャフト１４を被係合部１４
ａが係合部１１ｂに係合する方向へ付勢するスプリング
１６、及びガイドシャフト１３に上下方向へ回動可能に
組付けたアームレスト１５を備え、スライドブラケット
１２が上下に摺動してアームレスト１５の高さを調整で
きる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は車両用シートのアームレスト構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

車両用アームレストの一形式として、車両用シートのシートバックの側部に上 下方向へ回動可能に組付けられ、使用時にはシートバックの側部から前方へ突出 し、非使用時にはシートバックの側部に重ね合わせるようにして格納できるアー ムレストが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、使用時における好適なアームレストの高さは乗員の体格や好みによ って異なるが、上記した従来のアームレストでは回動支点となるシャフトがシー トバックに固定されているので、使用時の高さを調整することができない。 本考案はかかる問題点に鑑み、使用時における高さの調整が可能な車両用アー ムレスト構造を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る車両用シートのアームレスト構造は、上下方向に沿って設けた複 数の係合部を有し車両用シートのシートバックの側部に固定したガイドブラケッ ト、通孔を有し同ガイドブラケットに上下方向へ摺動可能に組付けたスライドブ ラケット、筒構造を有し一端開口が前記通孔に連通するように前記スライドブラ ケットに固定したガイドシャフト、一端に前記係合部のいずれか一つに離脱可能 に係合して前記スライドブラケットを前記ガイドブラケットに対してロックする 被係合部を有し前記ガイドシャフトに摺動可能に挿入したロック用シャフト、同 シャフトを前記被係合部が前記係合部に係合する方向へ付勢するスプリング、及 び前記ガイドシャフトに上下方向へ回動可能に組付けたアームレストを備えたこ とを特徴とするものである。

【０００５】

【考案の作用・効果】

上記構成によれば、アームレストをガイドシャフトを支点にして上下方向へ回 動することにより、使用時にはシートバックの側部から前方へ突出させ、非使用 時にはシートバックの側部に重なり合うようにして格納できる。 しかして、ガイドシャフトに挿入されているロック用シャフトをスプリングに 抗して摺動させると、ロック用シャフトに設けた被係合部がガイドブラケットに 設けた係合部の一つから離脱してスライドブラケットがガイドブラケットに対し て上下方向へ摺動可能となる。そこで、スライドブラケットを上下方向へ移動さ せ、被係合部を他の係合部に係合させて再びスライドブラケットをガイドブラケ ットにロックすれば、スライドブラケットに固定したガイドシャフトに組付けら れているアームレストの使用時における高さを乗員が体格や好みに応じて調整で きる。

【０００６】

【実施例】

以下に本考案を図面に基づき説明するに、図１ないし図４には本考案の一実施 例に係る車両用シートのアームレスト構造が示されている。また、図５には同構 造を備えた車両用シートが示されている。当該アームレスト構造は車両用シート ＳのシートバックＳＢを構成するシートバックフレーム１０の側部に溶接して固 定したガイドブラケット１１、ガイドブラケット１１に上下方向へ摺動可能に組 付けたスライドブラケット１２、スライドブラケット１２に一体に立設固定した ガイドシャフト１３、ガイドシャフト１３に摺動可能に挿入したロック用シャフ ト１４、ガイドシャフト１３に上下方向へ回動可能に組付けたアームレスト１５ を備えている。

【０００７】 ガイドブラケット１１には上下方向に沿って一対のガイド溝１１ａと、両ガイ ド溝１１ａの間に十字形の複数個の係合孔１１ｂが連接して設けられている。ス ライドブラケット１２の両側部はこのガイド溝１１ａに上下方向へ摺動可能に組 付けられている。ガイドシャフト１３は筒構造を有し、固定端側開口は図４に示 すように、スライドブラケットに設けた通孔１２ａに連通している。また、スラ イドブラケット１２にはガイドシャフト１３の長手方向へ突出する係合凸部１２ ｂが一体に設けられている。

【０００８】 ロック用シャフト１４の一端にはガイドブラケット１１の係合孔１１ｂに離脱 可能に係合する十字形の被係合凸部１４ａが一体に設けられ、他端にはネジ部１ ４ｂが設けられている。このネジ部１４ｂにはコイルスプリング１６が装着され 、同ネジ部１４ｂに嵌着したワッシャ１７により抜け止めされている。ロック用 シャフト１４はこのコイルスプリング１６によりネジ部１４ｂ側がガイドシャフ ト１３から抜け出る方向へ付勢されている。これにより、被係合凸部１４ａが係 合孔１１ｂに係合してスライドブラケット１２がガイドブラケット１１に対しロ ックされている。一方、コイルスプリング１６に抗してロック用シャフト１４を ガイドシャフト１３へ押し込むと、被係合凸部１４ａが係合孔１１ｂから離脱す るので、スライドブラケット１２が１１ａガイド溝に沿って上下方向へ摺動可能 となる。

【０００９】 アームレスト１５は後端部に一体に内設したスリーブ１８を有し、同スリーブ １８をガイドシャフト１３に嵌合させ、ロック用シャフト１４のネジ部１４ｂに プッシュナット１９をねじ込んで抜け止めすることによりガイドシャフト１３に 上下方向へ回動可能に組付けられている。このプッシュナット１９はアームレス ト１５の側面から露出するように取付けられている。また、スリーブ１８の内側 端部には所要幅を有する切欠状の被係合部１８ａが設けられいる。アームレスト １８は回動に伴いスライドブラケット１２の係合凸部１２ｂがこの被係合部１８ ａの上端、または下端に当接してシートバックＳＢの側部から前方へ突出する使 用位置、または同側部に重なり合う非使用位置に位置決めされる。

【００１０】 本実施例は以上の構成からなり、アームレスト１５をガイドシャフト１３を支 点にして上下方向へ回動することにより、使用時には図５に示すようにシートバ ックＳＢの側部から前方へ突出させ、非使用時にはシートバックＳＢの側部に重 なり合うようにして格納できる。しかして、プッシュナット１９を押し込むと、 ロック用シャフト１４がコイルスプリング１６に抗して摺動し、同シャフト１４ の被係合凸部１４ａがガイドブラケット１１の係合孔１１ｂの一つから離脱して スライドブラケット１２がガイドブラケット１１に対して上下方向へ摺動可能と なる。そこで、アームレスト１５に上下方向の力を加えるとアームレスト１５と 一体にガイドブラケット１２が上下方向へ移動し、プッシュナット１９の押圧操 作を中止すると、被係合凸部１４ａが他の係合孔１１ｂに係合して再びスライド ブラケット１２がガイドブラケット１１にロックされる。これにより、アームレ ストの使用時における高さを乗員の体格や好みに応じて調整できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る車両用シートのアーム
レスト構造を示す分解斜視図である。

【図２】同アームレスト構造を示す斜視図である。

【図３】図２の矢印３方向から見た斜視図である。

【図４】図２の４−４線から切断した断面図である。

【図５】同アームレスト構造を備えた車両用シートを示
す斜視図である。

【符号の説明】

１０…シートバックフレーム、１１…ガイドブラケッ
ト、１１ｂ…係合孔、１２…スライドブラケット、１２
ａ…通孔、１３…ガイドシャフト、１４…ロック用シャ
フト、１４ａ…被係合凸部、１５…アームレスト、１６
…コイルスプリング、１７…ワッシャ、１８…スリー
ブ、１９…プッシュナット、Ｓ…車両用シート、ＳＢ…
シートバック。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下方向に沿って設けた複数の係合部を
   有し車両用シートのシートバックの側部に固定したガイ
   ドブラケット、通孔を有し同ガイドブラケットに上下方
   向へ摺動可能に組付けたスライドブラケット、筒構造を
   有し一端開口が前記通孔に連通するように前記スライド
   ブラケットに固定したガイドシャフト、一端に前記係合
   部のいずれか一つに離脱可能に係合して前記スライドブ
   ラケットを前記ガイドブラケットに対してロックする被
   係合部を有し前記ガイドシャフトに摺動可能に挿入した
   ロック用シャフト、同シャフトを前記被係合部が前記係
   合部に係合する方向へ付勢するスプリング、及び前記ガ
   イドシャフトに上下方向へ回動可能に組付けたアームレ
   ストを備えたことを特徴とする車両用シートのアームレ
   スト構造。