JPH05282394A - 半導体集積回路設計支援装置 - Google Patents

半導体集積回路設計支援装置

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JPH05282394A
JPH05282394A JP4080823A JP8082392A JPH05282394A JP H05282394 A JPH05282394 A JP H05282394A JP 4080823 A JP4080823 A JP 4080823A JP 8082392 A JP8082392 A JP 8082392A JP H05282394 A JPH05282394 A JP H05282394A
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JP
Japan
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data path
cell
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circuit
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Pending
Application number
JP4080823A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Yamagishi
邦彦 山岸
Masatoshi Sekine
優年 関根
Kazuyoshi Kono
和義 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 見易く、設計者の思考に沿った回路図を生成
できるLSI設計支援装置を提供する。 【構成】 データパス設定画面31のデータパス名入力
行33に、データパス名一覧35中のpath1を指定
する(a)。セル選択モードのデータパスデータ作成画
面43に表示される、セル一覧45中のセルAを選択す
る(b)。セルAのセル図と入出力ピン一覧47が表示
され、入出力ピン選択モードに移る(c)。入出力ピン
一覧47中のピンao1を選択すると、再びセル選択モ
ードに戻る(b)。セルBを選択するとセルBの入出力
ピン選択モードに移り、ピンao1(黒印)に接続させ
るピンbi1を選択すると、セルBのピン選択画面49
が表示される(d)。セルBの次に接続させるセルに、
セルBのピンbo1を接続させるよう指定すると再びセ
ル選択画面43に戻る(b)。path1上に全てのセ
ルが配置されるまで順次繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はLSI(半導体集積回
路)の設計支援装置に関し、特に回路図を効果的に生成
するLSI設計支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路の設計は論理回路
図の作成により行われていた。この論理回路図は、回路
を構成する素子を図面上に配置しその素子間を信号の流
れに従って配線するという方法で回路の設計を行うもの
である。
【0003】このような論理回路図は当初手書きにより
行われていたが、CAD技術の進展によりグラフィック
画面を用いた回路図エディタが開発された。
【0004】この回路図エディタでは、あらかじめライ
ブラリとして用意されたセルから設計する回路の機能に
よって設計者は任意の論理セル(以下、セルと略す。)
を選択し、そのセル間を配線で結ぶことにより回路の設
計を行うことが出来る。
【0005】さらに、この回路図から回路の接続データ
が自動的に生成されその接続データを元に回路シミュレ
ーションを行ったり、マスクパターンデータを自動的に
生成する事などが可能であった。
【0006】しかしながら、このような回路図エディタ
による設計の場合、回路の最初に各セルを配置してから
それらのセル間の配線を行うという方式のため、設計を
進めていく途中で先に配置されたセルが配線上の障害と
なってしまい、セルを移動させる必要が生じたり、不自
然な経路を経由して配線させたりしていた。
【0007】設計者が回路を設計するときは、各機能毎
に順に設計する場合が一般的である。各機能は通常1本
あるいは複数本のデータパスとして定義される場合が多
い。従って回路の入力も各データパスに沿って順次回路
を入力していく方が、設計者の思考形態と一致し設計し
易いため理想的である。
【0008】実際、設計の途中段階で設計者は何度も各
データパスをたどり、各機能が正しく実現されているか
をチェックする。そのときに従来の回路図エディタでは
配線が図面上のあちらこちらを這い回り、特定のデータ
パスをたどっていく作業が非常に困難であった。
【0009】データパスをたどるツールとしては、公開
技報88−1461などに、既に設計された回路のデー
タパスをたどるものがあるが、設計時からデータパスを
意識して設計データを入力するツールではない。
【0010】一方、論理回路図は、セレクタ、加算器、
接続線などの構成要素により、ブロック図形式で構成さ
れている。
【0011】シミュレータにより論理回路の設計検証を
行うと、シミュレーション結果は、各時刻における端子
の値として表示される。この値から、シミュレーション
動作させた際に使用された各構成要素の使用頻度を表示
するには、この値を設計者が表の形にまとめ、論理回路
図とは別に表示させていた。あるいは、この表からグラ
フを作成する事により、使用頻度を表示させていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の回
路図を生成する方法では、配置済みのセルを移動させた
り、不自然な経路を経由して配線させることがあった。
また、配線が図面上のあちらこちらを這い回り、特定の
データパスをたどっていく作業が非常に困難であった。
【0013】また、従来の、表、グラフを用いて論理回
路の各構成要素の使用頻度を、回路図とは別に表示させ
る方法では、論理回路中の個々の構成要素の使用頻度が
どの程度となるかは解る。しかし、回路中のどの信号伝
搬経路の使用頻度が高いか、ということは一目ではわか
りにくい。
【0014】回路図は、論理回路を構成する個々の構成
要素間の接続関係を表現しているため、各構成要素の使
用頻度を回路図上に表示することができれば、信号伝搬
経路の使用頻度を一目で知ることができる。
【0015】本発明では、上記従来の技術の問題点を解
決すべく、第1の発明では、データパスに沿ってセルを
配置していくことにより、設計し易い回路図を生成する
ことができるLSI設計支援装置を提供することを目的
としている。
【0016】また、第2の発明では、論理回路図の構成
要素をその使用頻度に応じて回路図上に特殊表示するこ
とにより、一目で信号伝搬経路の使用頻度を知ることが
でき、論理回路の設計検証の効率を向上させることがで
きるLSI設計支援装置を提供することを目的としてい
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、半導体集積回路中のデータパス名を
設定するデータパス名設定手段と、表示された複数の論
理セルのうち、データパス名を設定したデータパス上に
配置すべき論理セルを指定し、指定された論理セルの入
出力ピンのなかから、データパス名を設定したデータパ
スに接続させる入出力ピンを指定してデータパス上のデ
ータを作成するデータパスデータ作成手段と、作成され
たデータパス上のデータを基に半導体集積回路図を生成
する回路図生成手段とから構成されている。
【0018】また、第2の発明は、論理回路図を構成す
る構成要素情報及び各構成要素間の接続情報からなる回
路情報と、論理回路を動作させた際に使用される各構成
要素の使用頻度情報を各構成要素ごとに作成する頻度情
報作成手段と、前記回路情報を基に論理回路図を表示す
ると共に、前記頻度情報作成手段によって作成された使
用頻度に応じた特殊表示を、各構成要素ごとに行う表示
手段とから構成されている。
【0019】
【作用】上記構成により、第1の発明は、設計者が任意
のデータパス名を指定し、そのデータパス上に配置すべ
きセルおよび入出力ピンを順次指定してデータパス上の
データを作成する。作成されたデータを用いて半導体集
積回路の全体回路図を生成している。
【0020】第2の発明は、論理回路をシミュレーショ
ンあるいはテストパターンの作成などによって動作させ
た際の、各構成要素の動作使用頻度情報を各構成要素ご
とに作成する。回路情報を基に論理回路図を表示し、こ
れと同時に使用頻度に応じた特殊表示を各構成要素ごと
に行っている。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0022】第1の発明 図1は、第1の発明のLSI設計支援装置に係わる一実
施例の構成を示すブロック図である。
【0023】同図に示すLSI設計支援装置は、ユーザ
インタフェース部1、データパス名設定部3、データパ
スデータ作成部5、データ解析部7、ネットデータ生成
部9、データベースアクセス部11、回路図生成部1
3、データベース15、全体制御部17、ディスプレイ
19、及びキーボード・マウス等21から構成されてい
る。
【0024】ユーザインタフェース部1は、各コマンド
及びデータの入力を受け取ったり、必要な情報、図面な
どを表示したりする。
【0025】データパス名設定部3は、設計するデータ
パス名を設定するものである。
【0026】データパスデータ作成部5は、第1の発明
の中心となるものであり、データパス上に配置すべきセ
ルの指定やセル間を接続する入出力ピンの指定を行うと
ころである。
【0027】データ解析部7は、データパスデータ作成
部5で作成されたデータパス上のデータを解析し、既存
のデータパスデータとの整合をとる。
【0028】ネットデータ生成部9は、データ解析部7
による解析結果を基に回路全体のネットデータを生成す
る役目を有している。
【0029】データベースアクセス部11は、作成され
たデータパスデータや生成されたネットデータをデータ
ベース15に格納したり、データパスデータを作成する
ために必要なデータをデータベース15から取り出す処
理をしている。
【0030】回路図生成部13は、ネットデータ全体か
ら全体回路図を生成する。
【0031】データベース15は、作成されたデータパ
スデータや生成されたネットデータ等、全てのデータを
保持するところである。
【0032】全体制御部17は、これら各部1〜15の
起動やデータの受け渡しなどの全体を制御する機能を持
っている。
【0033】ディスプレイ19は、データパスデータを
作成するために必要な画面を表示する表示装置である。
【0034】キーボード・マウス等21は、画面上にお
いてデータパス名の設定、セルや入出力ピンの指定など
をする入力装置である。
【0035】以上のように、第1の発明は構成されてお
り、次に第1の発明の作用を説明する。
【0036】本装置を起動すると、データパス名設定部
3が以下のように動作する。まず、図2(a)に示すよ
うなデータパス設定画面31がディスプレイ19に現れ
る。この画面31には、データパス名入力行33、既入
力のデータパス名一覧35、コマンドメニュ37、コマ
ンド入力行39、及びメッセージ表示行41が表示され
る。設計者は、この画面31上で設計するデータパス
名、例えば“path1”をキーボード・マウス等21
を用いて指定する。
【0037】すると、データパスデータ作成部5が動作
し、今度はディスプレイ19にデータパスデータ作成画
面43が表示される。このデータパスデータ作成画面4
3は、セル選択モードと入出力ピン選択モードに分かれ
る。最初に画面が開かれた状態では、セル選択モードに
なっている(図2(b))。
【0038】セル選択モードではライブラリとして登録
されている全てのセル一覧45が表示され、設計者はこ
れらセルの中からパスpath1に配置すべきセルAを
キーボード・マウス等21で選択する。パス上のデータ
として選択されたセルはインスタンスと呼ばれ、ユニー
クなインスタンス名“A_1”が自動的に設定され、デ
ータベース15に保持される。
【0039】もし設計者が自動的に生成されたインスタ
ンス名でなく別の名前を指定したい場合には、インスタ
ンス名指定コマンドの実行により設定することができ
る。
【0040】インスタンスA_1が確定するとインスタ
ンスA_1のセル図と入力ピンと出力ピンの一覧47が
画面に表示され、入出力ピン選択モードに移る(図2
(c))。図中、×印が付いている入出力ピンは未選択
であることを示している。表示された入出力ピン一覧4
7の中からパスpath1に接続させる1つの出力ピン
ao1を選択すると、このデータがデータベース15に
保持された後、再びセル選択モードに戻る(図2
(b))。
【0041】そこでセルBを選択するとインスタンスB
_2が生成されインスタンスB_2の入出力ピン選択モ
ード(図2(d))に移るが、このとき指定するピンは
インスタンスA_1のピンao1(図中、黒印が付いた
ピン)に接続するピンである。
【0042】ここでピンbi1を選択するとさらに引き
続きインスタンスB_2のピン選択画面49が表示さ
れ、パスpath1上の次に接続させるインスタンスに
インスタンスB_2のどの出力ピンを接続させるかの選
択が要求される。ここで出力ピンbo1を指定すると再
びセル選択画面43に戻る。
【0043】以下、パスpath1のデータを入力し終
わるまで上記手順が繰り返され、作成されたデータがデ
ータベース15に保持されていく。一つのパスのデータ
を入力し終わったらデータパス名設定画面31に戻り、
次に設計するデータパス名を指定し、そのパスの設計デ
ータを入力する。このようにして各パスデータを順次作
成していく。
【0044】応用例として、パスpath1上で設定さ
れたインスタンスB_2のピンbo1に別のパスpat
h2上のインスタンスC_3のピンを接続させることも
できる。
【0045】path1上で設定されたインスタンスB
_2のピンbo1に接続するセルを指定するセル選択画
面43でインスタンス指定コマンドを実行するとインス
タンス指定画面が開かれる。ここで他のパスpath2
上で指定したインスタンス名C_3を指定するとそのイ
ンスタンスの入出力ピンの一覧が接続済みか未接続かの
情報とともに表示される。それらの中からピンci1を
指定することによりpath1とpath2の間の接続
が可能となる。
【0046】このように、データパスデータ作成部5で
データパス上のデータが作成されると、データ解析部7
によってこのデータが解析され、その都度既存のデータ
パスデータと整合がさられる。
【0047】全てのデータパスデータが作成されて整合
がとられると、ネットデータ生成部9により、回路全体
のネットデータが生成される。さらに、生成されたネッ
トデータは、データベースアクセス部11の処理によっ
てデータベース15に格納さる。
【0048】データベース15に格納されたネットデー
タを基に、回路図生成部13による全体回路図の生成が
実行され、必要に応じて容易に出力表示される。
【0049】なお、設計が終了したと思われる時点で、
よく利用される接続チェックのコマンドをユーザインタ
フェース部1で実行させると、未接続のピンを持つイン
スタンスと未接続のピン名の一覧が表示される。また、
入力ピン同士のみが接続されていたり、出力ピン同士が
接続されている部分があると、その接続をなしているイ
ンスタンス名とピン名のリストが出力される。これらの
情報に基づいて設計者は回路修正を行うことができ、修
正作業が大幅に軽減される。
【0050】最後に、作成後にデータベース15に保持
される、データパスデータの内部データ構造を図3に示
す。同図は、データパス上のセルデータやピンデータな
どの接続関係をデータ構造として表わした概念図であ
る。
【0051】各パス毎にデータを管理するパスデータテ
ーブル51は、パス名を内部データとして持つととも
に、エレメント管理テーブル53へのポインタaを1つ
持つ。エレメント管理テーブル53は、インスタンスと
ピンとの接続関係を管理するテーブルである。このエレ
メント管理テーブル53は、パス上に並ぶ個々のインス
タンスデータテーブル55へのポインタbを持つととも
に、パス間の接続に使われる入出力ピンのデータテーブ
ル57へのポインタc,dを持つ。
【0052】この入出力ピンのデータテーブル57への
ポインタc,dは、あるインスタンスの前に指定された
インスタンスにつながるピンのポインタcと、後から指
定されたインスタンスにつながるピンのポインタdの2
つを持つことになる。
【0053】さらに、パスの接続順にリンクしてつなが
るようにそのインスタンスの前に指定されたインスタン
スに対するエレメント管理テーブル53へのポインタe
と、後から指定されたインスタンスに対するエレメント
管理テーブル53へのポインタfを持つ。
【0054】インスタンスデータテーブル55からはイ
ンスタンスのピンのデータテーブル57へのポインタg
を1つ持つ。このピンデータテーブル57は前述のエレ
メント管理テーブル53へのポインタhを持つ。また、
このピンデータテーブル57はそのインスタンスの全て
のピンの数だけリンクしてつながっているので、各ピン
データテーブル57はリンクチェーンポインタを持って
いる。
【0055】第2の発明 図4は、第2の発明のLSI設計支援装置に係わる基本
構成図である。
【0056】回路情報61は、回路図を構成する各構成
要素の形状及び各構成要素間の接続情報を持っている。
頻度情報作成プログラム63は、各構成要素の使用頻度
を作成する手段である。頻度情報65は、頻度情報作成
プログラム63で作成された各構成要素に対する使用頻
度を情報として持っている。表示方法情報67は、使用
頻度に応じた特殊表示(例えば、色の種類、色の濃度、
線の種類、線の太さ、構成要素の大きさなどを変化させ
る)方法を持っている。
【0057】表示プログラム69は、回路情報61を用
いて、各構成要素の配置、配線を行いCRT71へ回路
図を表示する。さらに、表示の際、頻度情報65と表示
方法情報67から各構成要素の使用頻度に応じた特殊表
示方法を求め、それに従って、各構成要素の特殊表示を
行う。
【0058】以下に、論理回路をシミュレーション動作
させた際の使用頻度を、回路図上に表示する場合の実施
例を示す。
【0059】図5は本実施例を実現するための構成を示
すブロック図である。同図に示すLSI設計支援装置
は、図4で示した基本構成に、テストパタン1〜nを入
力とし、シミュレーション結果1〜nを出力とするシミ
ュレータ73が接続されている。
【0060】本実施例で用いる回路情報61は、図6に
示す情報を持つものとする。即ち、回路情報61は、図
6(a)に示す構成要素情報81、接続情報83と、図
6(b)に示す形状情報85を持つものとする。
【0061】個々の構成要素情報81は、構成要素名c
omp1〜compn、属性番号1〜m、及び接続情報
83へのポインタを持っている。構成要素名comp1
〜compnは、個々の構成要素に対してユニークにつ
けられた名前である。また属性番号1〜nは、構成要素
の種類(セレクタ、加算器など)を表す。また、接続情
報へのポインタをもちいて、その構成要素の接続関係が
解るようになっている。
【0062】接続情報83は、構成要素情報81からポ
イントされる。接続情報83は、接続元の構成要素情報
83が持つ接続数分だけその領域を持ち、個々の領域に
は接続先の構成要素情報83へのポインタを持つ。形状
情報85は属性毎の形状1〜mを定義したものである。
【0063】本実施例ではシミュレータ73としてイベ
ント駆動型のものを用いて説明する。イベント駆動型の
シミュレータとは論理回路の構成要素の入力側の値に変
化が起こったときにその変化した値を基に構成要素の値
を求め、その値を出力側へ伝搬させるシミュレータであ
る。
【0064】シミュレータ73はテストパタンiと回路
情報61を入力として、シミュレーション結果iを出力
するものとする(i=0,1,…,n)。即ち、テスト
パタン1に対してはシミュレーション結果1、テストパ
タン2に対してはシミュレーション結果2、…、テスト
パタンnに対してはシミュレーション結果nをそれぞれ
出力するものとする。
【0065】シミュレーション結果(i=1,2,…,
n)は、各構成要素に対して、そのイベントの変化が起
こった時刻とその値を順次出力したものとする。
【0066】シミュレーションにより得られたシミュレ
ーション結果i(i=1,2,…,n)から、頻度情報
作成プログラム63を用いて回路の各構成要素の使用頻
度を表す頻度情報65を作成する。本実施例での使用頻
度とは、構成要素のイベントの変化の回数とする。
【0067】頻度情報65の内容は図7に示してある様
に、シミュレーションにより回路の構成要素が使用され
た回数を各構成要素毎に持っているものである。例え
ば、comp1の使用頻度はn1として、comp2の
使用頻度はn2としてその情報を持っている。
【0068】表示方法情報67の内容は図8に示してあ
るように、使用頻度の範囲とその範囲内に対する特殊表
示を行うための表示方法情報を持っている。具体的に
は、使用頻度に応じて色の種類、色の濃度、線の種類、
線の太さ、構成要素の大きさなどを変化させるための情
報である。
【0069】回路情報61は、回路の各構成要素間の接
続情報83、各構成要素の形状情報85を持っている。
表示プログラム69は、この回路情報61を基に、回路
図をCRT71に表示する。
【0070】さらに表示プログラム69は頻度情報65
と表示方法情報67を用いて回路図上に使用頻度に応じ
た特殊表示を行う。
【0071】使用頻度が高いものほど構成要素の線の太
さを太くする方法を用いて表示した回路図の例が図9で
ある。この回路図は、3種類の太さで表示されており、
最も太い線で表示された信号伝搬経路が最も使用頻度の
高かった信号伝搬経路である。
【0072】なお、使用頻度を表示する際には、各テス
トパタンごとにおける使用頻度の表示も、全テストパタ
ンごとにおける使用頻度の表示も共に行うことが可能で
ある。
【0073】このように、使用頻度を回路図上に表示す
ることにより、以下のような効果が得られる。
【0074】論理回路の機能検証のためのシミュレーシ
ョンを行った場合、CRTに表示された回路図を見るこ
とにより回路全体のテストのカバレッジを見ることがで
きる。即ち、線の太い部分は充分テストされている部分
であり、線の細い部分は、あまりテストされていない部
分であるということが解る。
【0075】テストされていない部分を新たにテストす
ることにより、テストのカバレッジを向上させることが
可能となる。
【0076】また、CRTに表示された回路図を見るこ
とにより、回路のどの部分が頻繁に動作しているかが解
るため、入力したテストパタンにより回路がどのような
動作をするかが解っているときには、回路が期待通り動
作しているかどうかを調べることができる。
【0077】さらに、実際の回路使用に即したシミュレ
ーションを行った場合、CRTに表示された回路図を見
ることにより、回路のどの部分の使用頻度が高いかを見
ることができる。
【0078】回路の実行速度を高速化しようとしたと
き、高速化対象(クリティカルパス)がいくつかあった
場合、使用頻度が高い部分に含まれるクリティカルパス
を高速化対象とすることにより効果的に高速化がはかれ
る。
【0079】なお、今回の実施例では、回路全体を1つ
の回路図として表示する例を示したが、設計した回路を
いくつかの部分回路に分割して表示することも可能であ
る。この場合は、使用頻度の高い信号経路は1つの部分
回路に納めることが望ましい。それは、使用頻度が高い
信号伝搬経路を2つ以上の部分回路に分けてしまうと、
部分回路同士のデータのやりとりが頻繁になり、回路の
動作速度が遅くなってしまう原因となるからである。
【0080】例えば、使用頻度の低い部分と高い部分を
特殊表示や枠で囲むなどして分割することもできる。あ
るいは、使用頻度が高い2つ以上の信号伝搬経路もそれ
ぞれ分割表示させることができる。
【0081】また、今回の実施例では、シミュレーショ
ン動作させた際の使用頻度を表示する場合のみ示した
が、これに限らず、例えばシミュレーション用のテスト
パタンを生成する際の、信号が流れる経路の使用頻度を
表示するなど、あらゆる動作における使用頻度を表示す
ることも可能なものである。
【0082】
【発明の効果】以上のように、第1の発明のLSI設計
支援装置では、データパスに沿ってセルを配置している
ので、見易くかつ設計者の思考に沿った回路図を生成す
ることができる。
【0083】また、第2の発明のLSI設計支援装置で
は、論理回路を動作させた際の各構成要素の使用頻度を
回路図上に表示させるようにした。これにより、信号伝
搬経路の動作状況が見易くなるため、設計検証の効率化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明のLSI設計支援装置の構成を示す
ブロック図。
【図2】第1の発明によってデータパス上のデータが作
成される様子を示す表示画面図。
【図3】図1で示したデータベースに保持されるデータ
パスデータの内部データ構造を表わす概念図。
【図4】第2の発明の基本構成図。
【図5】第2の発明における一実施例の構成を示すブロ
ック図。
【図6】図5で示した回路情報の詳細を示す概念図。
【図7】図5で示した頻度情報の具体例を示す表。
【図8】図5で示した表示方法情報の具体例を示す表。
【図9】第2の発明における実施例により表示された回
路図。
【符号の説明】
1 ユーザインタフェース部 3 データパス名設定部 5 データパスデータ作成部 7 データ解析部 9 ネットデータ生成部 11 データベースアクセス部 13 回路図生成部 15 データベース 17 全体制御部 19 ディスプレイ 21 キーボード・マウス等 61 回路情報 65 頻度情報 67 表示方法情報 69 表示プログラム 71 CRT 63 頻度情報作成プログラム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路中のデータパス名を設定
    するデータパス名設定手段と、表示された複数の論理セ
    ルのうち、データパス名を設定したデータパス上に配置
    すべき論理セルを指定し、指定された論理セルの入出力
    ピンのなかから、データパス名を設定したデータパスに
    接続させる入出力ピンを指定してデータパス上のデータ
    を作成するデータパスデータ作成手段と、作成されたデ
    ータパス上のデータを基に半導体集積回路図を生成する
    回路図生成手段とを有することを特徴とする半導体集積
    回路設計支援装置。
  2. 【請求項2】 論理回路図を構成する構成要素情報及び
    各構成要素間の接続情報からなる回路情報と、論理回路
    を動作させた際に使用される各構成要素の使用頻度情報
    を各構成要素ごとに作成する頻度情報作成手段と、前記
    回路情報を基に論理回路図を表示すると共に、前記頻度
    情報作成手段によって作成された使用頻度に応じた特殊
    表示を、各構成要素ごとに行う表示手段とを有すること
    を特徴とする半導体集積回路設計支援装置。
JP4080823A 1992-04-02 1992-04-02 半導体集積回路設計支援装置 Pending JPH05282394A (ja)

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JP4080823A JPH05282394A (ja) 1992-04-02 1992-04-02 半導体集積回路設計支援装置

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