JPH05281021A - 熱型検出器の感度評価方法 - Google Patents

熱型検出器の感度評価方法

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JPH05281021A
JPH05281021A JP4103729A JP10372992A JPH05281021A JP H05281021 A JPH05281021 A JP H05281021A JP 4103729 A JP4103729 A JP 4103729A JP 10372992 A JP10372992 A JP 10372992A JP H05281021 A JPH05281021 A JP H05281021A
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JP
Japan
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optical filter
sensitivity
thermal detector
thermal
evaluation
Prior art date
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Pending
Application number
JP4103729A
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English (en)
Inventor
Masahiko Ishida
正彦 石田
Koichi Matsumoto
浩一 松本
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Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱型検出器を組み立てる前に、その感度評価
を行うことが可能な熱型検出器の感度評価方法をうる。 【構成】 熱型検出素子の光線入射側に配置する光学フ
イルタの分光スペクトルと黒体分光放射曲線との波長ご
との透過率を掛け合わせて、それらを積分した値を求
め、この求めた積分値とあらかじめ設定した積分値とか
ら光学フイルタの分光特性を評価し、この光学フイルタ
の評価に基づいて熱型検出器の感度を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体の検出その他の用
途に使用される熱型検出器において、その感度を検出器
として組み立てる前に評価することが可能な熱型検出器
の感度評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】人体の検出その他の用途に使用されるパ
イロセンサその他の熱型検出器は、例えば、図2に示し
たものが知られている。図2において、1は熱型検出
器、2は熱型検出器1を構成するケースで、その一部に
光線を透過する窓としての光学フイルタ3が設けられて
いる。4は光学フイルタ3を透過した光線が入射可能に
ケース2内に配置された熱型検出素子である。前記光学
フイルタ3としては、例えば、6μm以上の波長を透過
し、それ以下の波長を反射する6μmカットオンフイル
タが使用されるが、この光学フイルタ3は、その立ち上
がり波長と平均透過率から評価した分光特性において満
足できるものが使用されている。
【0003】そして、前記のように構成した熱型検出器
1の感度の評価は、図3に示したように、絞り6とチョ
ッパ7が設けられた黒体炉8と相対して前記熱型検出器
1を配置する。そして、黒体炉8の放射をチョッパ7で
断続的に熱型検出器1に入射し測定して、その測定感度
に基づいて行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、熱型検
出器1は、それに使用する光学フイルタ3の立上がり波
長や平均透過率などの分光特性をあらかじめ評価して、
その光学フイルタ3を組み込んで構成している。しか
し、組立てた熱型検出器1の感度を前記のようにして実
際に測定すると、その測定感度にはかなりのばらつきが
生じるのが現状であって、光学フイルタ3の前記評価で
は不十分であるから、その品質管理が困難であるととも
に、測定感度のばらつきのために検出器の歩留まりが低
下するので、コストが上昇するなどの課題がある。
【0005】本発明は、上記のような課題を解決するも
のであって、熱型検出器の感度評価を、それを組み立て
る前に行うことを可能にして、部材の品質管理を容易に
するとともに、検出器の歩留まりの向上を可能にするこ
とができる熱型検出器の感度評価方法をうることを目的
とする。
【0006】本発明者は、前記熱型検出器における測定
感度のばらつき原因を解明するために種々研究を行っ
て、前記のように、立ち上がり波長と平均透過率から分
光特性を評価すると、その分光特性が満足できた製造ロ
ット番号が、下記表1に示したように異なる6μmカッ
トオンフイルタ5個をサンプルとして準備した。
【0007】
【表1】
【0008】前記光学フイルタサンプルにおいて、ロッ
ト番号023,031,052の各光学フイルタサンプ
ルの分光スペクトルは、図4のとおりであった。そし
て、500°Kと300°Kの各黒体分光放射曲線と前
記5個の各光学フイルタサンプルの分光スペクトルとの
波長ごとの透過率を掛け合わせて、それらの積分値を、
次に示した数1で求めた。この数1において、Io は黒
体分光放射曲線の透過率、Tは光学フイルタの透過率、
λは波長である。
【数1】
【0009】この数1で求めた各光学フイルタサンプル
の積分値の平均値を“100”として、各光学フイルタ
サンプルの分光特性を前記各積分値から評価した結果
は、表1のとおりであった。この表1から明らかなよう
に、前記5個の各光学フイルタサンプルの分光特性の評
価結果には、±9%程度のばらつきが存在することが判
明した。しかも、前記各光学フイルタサンプルの分光特
性のばらつきが、熱型検出器の感度のばらつきの要因で
あると考察することができた。本発明は、前記黒体分光
放射曲線を用いた複数の光学フイルタサンプルの評価結
果から完成したものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の熱型検出器の感
度評価方法は、熱型検出素子の光線入射側に光学フイル
タを配置して構成された熱型検出器の感度評価方法にお
いて、黒体分光放射曲線と前記光学フイルタの分光スペ
クトルとの波長ごとの透過率を掛け合わせて、それらを
積分した値を求め、この求めた積分値とあらかじめ設定
した積分値とから光学フイルタの分光特性を評価し、こ
の光学フイルタの評価に基づいて熱型検出器の感度を評
価することを特徴とする。
【0011】前記黒体分光放射曲線としては、例えば、
500°K、300°Kの各黒体分光放射曲線を挙げる
ことができるが、他の絶対温度の黒体分光放射曲線を使
用することも可能である。そして、熱型検出器の用途が
人体を検出するものであるときは、使用する光学フイル
タの設定透過帯域が5〜8μm程度であることなどから
300°Kの各黒体分光放射曲線を使用することが、そ
の光学フイルタの分光特性の評価に対して適する。前記
設定積分値は、例えば、適数の光学フイルタの前記積分
値の平均値、または熱型検出器に組み込んだときに、そ
の熱型検出器が適切な感度を示す光学フイルタの前記積
分値を求めるなど、任意に選択することが可能である。
また、前記検出素子は、熱型の任意のものを選択して使
用できるものである。
【0012】
【作用】前記本発明の評価方法は、熱型検出器に使用す
る光学フイルタの分光スペクトルと黒体分光放射曲線と
の波長ごとの各透過率を、前記数1に示したように、波
長ごとに掛け合わせて、それらを積分した値を求める。
このようにして求めた積分値とあらかじめ設定された積
分値との関係から、その光学フイルタの分光特性を評価
して、その評価値が設定範囲に属する光学フイルタを熱
型検出素子の光線入射側に組み込み、前記光学フイルタ
の評価を熱型検出器の感度評価とするものである。
【0013】
【実施例】本発明の熱型検出器の感度評価方法の実施例
を次に示す。ロット番号6Cと7Cの2個の6μmカッ
トオンフイルタを評価対象とした。この2個の光学フイ
ルタの各分光スペクトルは、図1に示したものであっ
て、この2個の光学フイルタの各分光スペクトルと50
0°Kの黒体分光放射曲線との各波長ごとの透過率を掛
け合わせて、それらの積分値を求めた。一方、ロット番
号が異なる10個の6μmカットオンフイルタのそれぞ
れの分光スペクトルと500°Kの黒体分光放射曲線と
の各波長ごとの透過率を掛け合わせて、それらを積分し
た値を求めて、これらの各積分値の平均値によって設定
積分値を準備した。
【0014】そして、前記2個の光学フイルタについて
求めた各積分値と前記設定積分値との対比で、各光学フ
イルタの分光特性を評価した結果は、下記の表2に示し
たものであって、 ロット番号6Cの光学フイルタ 100% ロット番号7Cの光学フイルタ 91% であった。この各光学フイルタの評価を、これらの光学
フイルタと同じロット番号の光学フイルタを組み込んで
構成した熱型検出器の感度評価とした。
【0015】
【表2】
【0016】前記2個の各光学フイルタの分光特性の評
価に基づいて、その光学フイルタを用いた熱型検出器の
感度評価を行うことについての有効性を確認するため、
下記の表3に示したように、前記各光学フイルタと同じ
ロット番号6C、7Cの各光学フイルタを、ロット番号
が異なる検出素子としての焦電材料であるPZT素子に
組み込んで熱型検出器を構成した。そして、前記各熱型
検出器で、図3に示したようにして、黒体炉の放射を測
定して得た感度と、その測定感度が満足できたロット番
号6Cの光学フイルタを用いた各熱型検出器の感度評価
を“100”として、前記各測定感度を評価した結果
は、前記表3のとおりであった。この表3から明らかな
ように、分光特性の評価が低かったロット番号7Cの光
学フイルタを用いた各熱型検出器の感度評価値は“9
1”と低くなった。また、これらの感度評価は、光学フ
イルタのロット番号が同じであれば、PZT素子のロッ
ト番号が異なっても同じであった。しかも、表2に示し
た各光学フイルタの評価値と表3に示した各熱型検出器
の各評価値とは同一であった。
【0017】
【表3】
【0018】前記表2の光学フイルタの評価と表3の熱
型検出器の感度評価とから明らかなように、光学フイル
タの評価と熱型検出器の感度評価には相関が存在し、光
学フイルタの分光特性の評価が高いと、その光学フイル
タを用いた熱型検出器の感度評価が高くなることが明ら
かである。したがって、光学フイルタの分光特性を、そ
の分光スペクトルと黒体分光放射曲線との関係で評価す
ることによって、それを熱型検出器として組み立てる前
に、その光学フイルタを用いる熱型検出器の感度を評価
することが可能である。このため、熱型検出器の感度評
価が容易であるとともに、光学フイルタの品質管理を行
うことで熱型検出器の感度のばらつきを小さくすること
が可能であって、その歩留まりを向上させることも可能
であるから、コストを引き下げることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明の熱型検出器の感度評価方法は、
上記のように、熱型検出素子の光線入射側に配置される
光学フイルタと黒体分光放射曲線との各波長ごとの透過
率を掛け合わせて、それらを積分した値を求め、この求
めた積分値に基づいて、前記光学フイルタの分光特性を
評価し、この光学フイルタの評価に基づいて熱型検出器
の感度を評価するものである。したがって、前記光学フ
イルタや熱型検出素子を熱型検出器として組み立てる以
前に、その光学フイルタを用いる熱型検出器の感度を評
価することが可能であるから、熱型検出器の感度評価を
容易に行うことが可能であるとともに、光学フイルタの
品質管理を行うことで熱型検出器の感度のばらつきを小
さくすることが可能である。しかも、熱型検出器の歩留
まりを向上させることも可能であるから、コストを引き
下げることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に用いた光学フイルタの分光スペクトル
図である。
【図2】熱型検出器の断面図である。
【図3】熱型検出器の感度測定の説明図である。
【図4】従来例に用いた光学フイルタの分光スペクトル
図である。
【符号の説明】
1:熱型検出器、4:熱型検出素子、3:光学フイルタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱型検出素子の光線入射側に光学フイル
    タを配置して構成された熱型検出器の感度評価方法にお
    いて、黒体分光放射曲線と前記光学フイルタの分光スペ
    クトルとの波長ごとの透過率を掛け合わせて、それらを
    積分した値を求め、この求めた積分値とあらかじめ設定
    した積分値とから光学フイルタの分光特性を評価し、こ
    の光学フイルタの評価に基づいて熱型検出器の感度を評
    価することを特徴とする熱型検出器の感度評価方法。
JP4103729A 1992-03-30 1992-03-30 熱型検出器の感度評価方法 Pending JPH05281021A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101331239B1 (ko) * 2012-03-16 2013-11-19 주식회사 알림시스템 광 수신감도 측정 방법 및 이를 이용한 평가 시스템
WO2016208462A1 (ja) * 2015-06-24 2016-12-29 コニカミノルタ株式会社 測定器及び測定器を生産する方法

Cited By (3)

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