JPH05280694A - 低熱放射極低温容器 - Google Patents

低熱放射極低温容器

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Publication number
JPH05280694A
JPH05280694A JP7957092A JP7957092A JPH05280694A JP H05280694 A JPH05280694 A JP H05280694A JP 7957092 A JP7957092 A JP 7957092A JP 7957092 A JP7957092 A JP 7957092A JP H05280694 A JPH05280694 A JP H05280694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evaporated
aluminum
metal
cryostat
heat
Prior art date
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Pending
Application number
JP7957092A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Amano
俊之 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP7957092A priority Critical patent/JPH05280694A/ja
Publication of JPH05280694A publication Critical patent/JPH05280694A/ja
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱放射率の大きい母材面であっても安価で容
易に低熱放射面とする。 【構成】 少なくとも一面に電気良導体金属9bを蒸着
すると共に他面に金属9aを蒸着してなるポリエステル
系フィルム10の他面を容器母材11の熱放射面に接着
貼付した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超電導コイルなどを
納める極低温容器(以下クライオスタットと記す)の高
断熱化に係わり、特に熱放射量の低減化に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図3は一般的な極低温容器の構成を示す
断面図であり、詳しくは例えば、刊行物(低温工学誌、
Vol.26別冊(1991)P65)に掲載されてい
る。図において、1は例えばステンレススチール(SU
S)や繊維強化プラスチック(FRP)等で形成された
外容器、2は例えば銅やアルミニウム等で形成された熱
シールド板、3は例えばSUSやFRP等で形成された
内容器、4は液体ヘリウム、5は超電導コイル、6は冷
媒用サービスポート、7は真空層である。
【0003】図3のように構成された極低温容器に関
し、主として断熱技術について説明する。超電導機器を
実用化するには高断熱性能が要求される。そのため超電
導コイル5を納めるクライオスタットには種々の断熱技
術が施されている。図3において超電導コイル5を超電
導状態に維持するための冷媒が液体ヘリウム4であり、
大気圧下で約−269℃の低温である。液体ヘリウム4
はわずかの熱によっても蒸発し、例えば0.7W強の熱
負荷で1時間あたり1リットルの液が蒸発する。液体ヘ
リウムの蒸発を引き起こす熱負荷には、熱伝導、熱対
流、熱放射の3つの成分がある。この内、熱対流につい
ては超電導コイル5および液体ヘリウム4が収まる内容
器3部分の周囲を真空空間7にすることで、その影響を
除去することができる。残りの2つの成分については完
全除去が無理であることから、できる限り低減化が図ら
れることになる。熱伝導は高温側と低温側をつないでい
る構造材例えばサービスポート6を通じての熱侵入であ
る。したがって熱伝導経路となる材料に熱伝導率の小さ
いものを使用し、しかも熱伝導距離を長くする工夫を施
し対処している。一方、熱放射は高温面が射出する電磁
波を低温面が吸収すことによって生じる熱侵入である。
従って、高温面の温度を下げる意味で中間に熱放射シー
ルド板2を配置し、加えて各熱放射面の熱放射率をでき
る限り小さくすることで対処している。これらの技術は
全ての超電導応用機器について実施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のクライオスタッ
トでは上述のような断熱対策が施されており動作してい
るが、熱放射に関して以下のような問題点があった。熱
放射対策の1つである熱放射率の低減化に対して、例え
ば熱放射シールド材2には電気伝導率の大きい銅あるい
はアルミニウムを用いている。しかし、超電導コイル5
や液体ヘリウム4を納めるコイル容器3には、工作性あ
るいは耐真空性の点からステンレスが利用されることが
多い。また最近では、(ガラス)繊維強化プラスチック
製のクライオスタットも増えている。しかし、これらの
材料は銅やアルミニウムに比べ熱放射率が大きく、熱放
射率の低減化に限界があった。ステンレスの場合には表
面を銅メッキするなどして熱放射率の低減化を図ること
もできるが、これでは工作手間が大きく、またコストの
点でも問題があった。
【0005】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、熱放射率の大きい母材面であって
も安価で容易に低熱放射面とすることができるような低
熱放射極低温容器を得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る低熱放射
極低温容器は、少なくとも一面に電気良導体金属を蒸着
すると共に他面に金属を蒸着してなるポリエステル系フ
ィルムの他面を容器母材の熱放射面に接着貼付したもの
である。
【0007】
【作用】このように構成された低熱放射極低温容器で
は、母材に対する接着性が良好で、貼付面がはがれる心
配がなく、しかもどのような母材面であっても低熱放射
面とすることが可能である。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例による低熱放射極
低温容器を図について説明する。図1はこの発明の一実
施例による低熱放射極低温容器の1部を拡大して示す断
面図である。図において、11は低熱放射面ではない例
えばステンレスなどからなる母材であり、例えば外容器
1の内壁面や内容器3の外壁面や熱シールド板2などで
ある。8は接着剤などの接着層、9aおよび9bは電気
良導体金属例えばアルミニウムの蒸着層、10はポリエ
ステル系樹脂製のフィルムである。
【0009】このように構成された低熱放射極低温容器
では、アルミニウム蒸着層9bが熱放射面として機能す
る。アルミニウム蒸着層9bは極めて高純度なアルミニ
ウムで形成されており、通常のアルミニウム板材面より
熱放射率は小さくなる。それを示したのが図2である。
図2において横軸は熱放射面の温度、縦軸が熱放射率で
ある。ガラス繊維強化プラスッチクは熱放射率が極めて
大きく、ステンレスも大きいことがわかる。銅やアルミ
ニウムはかなり小さいが、アルミニウム蒸着面はそれ以
上に小さく、熱放射面として優れていることがわかる。
そしてもう一方のアルミニウム蒸着面9aは母材11と
の接着面として機能する。通常ポリエルテル系樹脂の表
面は接着面として有効に機能しない。そのためアルミニ
ウム蒸着面9aを接着面として機能させるのである。接
着剤としては、例えば共和電業社製の低温ひずみゲージ
用接着剤UC27A、あるいは住友スリーエム社製のス
プレーのり55などが適用できる。
【0010】なお、上記実施例では、蒸着用金属9a、
9bとしてアルミニウムを用いたが、容器母材11の熱
放射面に接着貼付する面9aにはアルミニウムのような
電気良導体金属を蒸着しなくても他の金属であってもよ
い。また、低熱放射面として機能させる面9bについて
は上記アルミニウム以外に高価であるが熱放射率の高い
銀、金、白金などを用いてもよい。
【0011】また接着剤8についても低温環境、熱サイ
クル、振動などに対してはがれることのないものであれ
ば上記実施例以外のものでもあってもよい。
【0012】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、少な
くとも一面に電気良導体金属を蒸着すると共に他面に金
属を蒸着してなるポリエステル系フィルムの他面を容器
母材の熱放射面に接着貼付したので、熱放射率の大きい
母材面であっても安価で容易に低熱放射面とすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による低熱放射極低温容器
の1部を拡大して示す断面図である。
【図2】各種熱放射面の熱放射率を示す特性図である。
【図3】従来の極低温容器の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外容器 2 熱シールド板 3 内容器 4 液体ヘリウム 5 超電導コイル 6 冷媒用サービスポート 7 真空層 8 接着剤 9a 接着面となる蒸着層 9b 熱放射面となる蒸着層 10 ポリエステル系樹脂フィルム 11 容器母材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一面に電気良導体金属を蒸着
    すると共に他面に金属を蒸着してなるポリエステル系フ
    ィルムの他面を容器母材の熱放射面に接着貼付した低熱
    放射極低温容器。
JP7957092A 1992-04-01 1992-04-01 低熱放射極低温容器 Pending JPH05280694A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7957092A JPH05280694A (ja) 1992-04-01 1992-04-01 低熱放射極低温容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7957092A JPH05280694A (ja) 1992-04-01 1992-04-01 低熱放射極低温容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05280694A true JPH05280694A (ja) 1993-10-26

Family

ID=13693663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7957092A Pending JPH05280694A (ja) 1992-04-01 1992-04-01 低熱放射極低温容器

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JP (1) JPH05280694A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7267866B2 (en) 2000-07-07 2007-09-11 Nec Corporation Heat control method and heat controller

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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