JPH05279684A - 潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油組成物

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JPH05279684A
JPH05279684A JP10559792A JP10559792A JPH05279684A JP H05279684 A JPH05279684 A JP H05279684A JP 10559792 A JP10559792 A JP 10559792A JP 10559792 A JP10559792 A JP 10559792A JP H05279684 A JPH05279684 A JP H05279684A
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JP
Japan
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oil
base oil
weight
lubricant oil
antioxidant
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Withdrawn
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JP10559792A
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English (en)
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Takafumi Shimizu
啓文 清水
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Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐熱性の優れた潤滑油組成物、特に耐熱軸受油
を提供することを目的とする。 【構成】鉱油系又は合成油系の炭化水素系潤滑油基油
に、酸化防止剤としてチオビスヒンダ−ドフェノ−ル類
を配合した潤滑油組成物において、ポリカルボン酸エス
テル及びポリオ−ルエステルから選ばれるエステル類
を、前記炭化水素系潤滑油基油100重量部に対し、5
〜40重量部配合してなる潤滑油組成物。 【効果】本発明の潤滑油組成物は耐熱性が優れるので、
100〜150℃程度の比較的高温で使用される軸受油
等に好適であり、使用可能期間を1年以上の長期まです
ることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は潤滑油組成物に関し、特
に産業機械の軸受、歯車、チエ−ン等の比較的高温で使
用される潤滑油組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、産業機械の軸受、歯車、チエ−
ン等に使用される潤滑油は、連続的に使用されたり、加
熱条件下に使用されることにより100〜150℃程度
の高温になることが多い。例えば、抄紙機などのドライ
ヤ−パ−ト、カレンダ−パ−ト等の軸受、ゴム加工機な
どのカレンダ−ロ−ル軸受、プラスチック成形機などの
軸受などは、加熱条件下で使用されるため、高温に耐え
る軸受油が要望されている。このような場合、軸受油は
循環使用され、高温になった潤滑油はタンクで一旦冷却
されたから、再使用されるようになっていることが多い
が、このようにしたとしても10ヵ月以上の寿命とする
ことは困難な場合が多い。鉱油系又は合成油系の炭化水
素系潤滑油基油は、比較的耐熱性に優れたものである
が、より高い耐熱性が求められており、このため酸化防
止剤を配合することが通常行われている(特公昭60−
28877号等)。酸化防止剤としては、有機酸系、フ
ェノ−ル系、硫黄化合物系、有機金属系等多数の化合物
が提案されているが、高温且つ長期の耐熱性を与えるも
のは少ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐熱性の優
れた潤滑油組成物、特に耐熱軸受油を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、チオビス
ヒンダ−ドフェノ−ル類系酸化防止剤がこの目的のため
使用できる可能性があると考え、その使用を図ったが、
これのみでは十分な効果が得られないこが判明し、更に
研究を続けたところ、これと特定のエステル類を併用す
ると優れた耐熱性が得られることを認め、本発明を完成
した。すなわち、本発明は 鉱油系又は合成油系の炭化
水素系潤滑油基油に、酸化防止剤としてチオビスヒンダ
−ドフェノ−ル類を配合した潤滑油組成物において、ポ
リカルボン酸エステル及びポリオ−ルエステルから選ば
れるエステル類を、前記炭化水素系潤滑油基油100重
量部に対し、5〜40重量部配合したことを特徴とする
潤滑油組成物である。
【0005】本発明において使用する潤滑油基油は、鉱
油系又は合成油系の炭化水素系潤滑油基油であり、好ま
しくはパラフィン系の炭化水素類を主とするものであ
り、例えば鉱油の水素化精製潤滑油、鉱油の水素化改質
潤滑油、α−オレフィンオリゴマ−、エチレン−α−オ
レフィンオリゴマ−などがある。好ましくは、α−オレ
フィンオリゴマ−及びエチレン−α−オレフィンオリゴ
マ−などであり、具体的には1−デセンの3〜6量体等
が挙げられる。
【0006】本発明で使用する酸化防止剤は、チオビス
ヒンダ−ドフェノ−ル類であり、(Ar−R)2 Sで表
されるものであり(ここで、Arは4−ヒドロキシ−
3,5−ジアルキルフェニル基を示し、通常このアルキ
ルはt−ブチルを示す。また、Rはアルキレン基、アル
キリデン基又は両末端がアルキレン基である2価の基を
示す。)、このような酸化防止剤はイルガノックスL1
15(チバ社の商品名)等として市販されている。
【0007】本発明で使用するエステル類はポリカルボ
ン酸エステル又はポリオ−ルエステルである。ポリカル
ボン酸エステルとしては、セバスチン酸、アゼライン
酸、フタル酸等の二塩基酸のエステル、すなわちジエス
テルや、トリメリット酸等の三塩基酸のエステル、すな
わちトリエステルを挙げることができる。また、ポリオ
−ルエステルとしては、エチレングリコ−ル、グリセリ
ン、ペンタエリスリト−ル、ネオペンチルグリコ−ル、
トリメチロ−ルプロパン等の多価アルコ−ルのエステル
を挙げることができる。
【0008】本発明の潤滑油組成物は、前記炭化水素系
潤滑油基油に酸化防止剤としてのチオビスヒンダ−ドフ
ェノ−ル類を配合したものに、更に前記エステル類を配
合したものであり、この配合割合は、炭化水素系潤滑油
基油100重量部に対し、チオビスヒンダ−ドフェノ−
ル類0.1〜5重量部、エステル類5〜40重量部の範
囲である。このエステル類はチオビスヒンダ−ドフェノ
−ル類の炭化水素系潤滑油基油への溶解を促進する相溶
化剤としての作用の他、チオビスヒンダ−ドフェノ−ル
類の高温での使用中における揮散を防止する作用がある
と考えられる。
【0009】本発明の潤滑剤組成物には、前記成分の
他、アルキルフェニルホスヘ−ト類を配合するとより耐
熱性が向上する。このアルキルフェニルホスヘ−ト類は
耐摩耗剤として市販されているものを使用することがで
きるが、本発明の組成物においては、これは耐摩耗剤と
して作用する他に、前記エステル類と同様、溶解促進剤
且揮散防止剤的作用も奏すると考えられる。この配合割
合は、炭化水素系潤滑油基油100重量部に対し、0.
1〜5重量部の範囲である。
【0010】本発明の潤滑剤組成物には、その他通常潤
滑剤に配合される増粘剤、消泡剤、防錆剤、極圧剤、防
腐剤のような添加剤を配合することができる。好適な配
合組成の一例を挙げれば次のとおりである。基油100
重量部、エステル類5〜40重量部、酸化防止剤0.1
〜5重量部、防錆剤(アルケニルコハク酸及びその部分
エステル化物又はアルケニルコハク酸のリン酸アミン塩
類等)0.01〜0.5重量部、銅不活性剤(ベンゾト
リアゾ−ル類等)0.005〜0.5重量部、耐摩耗剤
0.1〜5重量部。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を以下に示す。なお、配合割
合は重量部を示す。 実施例1〜6 基油として1−デセンの3〜6量体を主とするα−オレ
フィンオリゴマ−又はエチレン−α−オレフィンオリゴ
マ−(三井石油化学工業株式会社製商品名ル−カント)
を、エステル類としてトリメリット酸のトリエチルエス
テルを、銅不活性剤としてベンゾトリアゾ−ルを、防錆
剤としてアルケニルコハク酸の部分エステルを、酸化防
止剤Aとして2,2’−チオジエチルビス−〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネ−ト〕又は酸化防止剤Bとしてアミン系酸化
防止剤(チバガイギ−社製商品名L−57)を、清浄剤
として金属系清浄剤(シェル化学株式会社製商品名SA
P001)を、摩耗防止剤としてトリクレジルホスフェ
−トを使用し、表1に示す割合で配合して潤滑油組成物
とした。
【0012】この潤滑油組成物について、次の条件で粘
度比の測定及び薄膜酸化安定度試験を行った。結果を表
2に示す。 使用機器:JISK2540 熱安定度試験機 容器 :オ−プンビ−カ 温度 :170℃ 油量 :5g 時間 :144hr
【0013】比較例1〜3 また、エステル類を配合せず、酸化防止剤としてフェノ
−ル系酸化防止剤(エチル社製商品名エチル702)と
アミン系酸化防止剤(チバガイギ−社製商品名L−57
をそれぞれ0.5重量部づつ配合した他は実施例1と同
様にして潤滑油組成物を得た。この潤滑油組成物(比較
例1)、市販の軸受油(比較例2)及び耐熱軸受油とし
ても使用されるジ−ゼルエンジン油(比較例3)につい
て、実施例と同様な試験を行った。結果を表2に示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【発明の効果】本発明の潤滑油組成物は耐熱性が優れる
ので、100〜150℃程度の比較的高温で使用される
軸受油等に好適であり、使用可能期間を1年以上の長期
まですることが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 135:24) (C10M 141/10 129:72 129:74 135:24 137:04) C10N 30:08 30:10 40:02 40:04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉱油系又は合成油系の炭化水素系潤滑油基
    油に、酸化防止剤としてチオビスヒンダ−ドフェノ−ル
    類を配合した潤滑油組成物において、ポリカルボン酸エ
    ステル及びポリオ−ルエステルから選ばれるエステル類
    を、前記炭化水素系潤滑油基油100重量部に対し、5
    〜40重量部配合したことを特徴とする潤滑油組成物。
  2. 【請求項2】アルキルフェニルホスヘ−ト類を、炭化水
    素系潤滑油基油100重量部に対し、0.1〜5重量部
    配合した請求項1記載の潤滑油組成物。
JP10559792A 1992-03-31 1992-03-31 潤滑油組成物 Withdrawn JPH05279684A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000039256A1 (fr) * 1998-12-25 2000-07-06 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Composition d'huile lubrifiante haute temperature
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990608